JPH0443773Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、鋼管等の棒状体の長さを測定する測
長装置に関する。

（従来の技術） 一般的に造管工場等に製造される鋼管等の長さ
はある程度の製作精度にて製造されている。しか
し製管工場等で製造された鋼管の実長さは不明
で、成品として実設備へ適用する場合は、実長さ
を測定する必要がある。この鋼管等の長さを測定
する測長装置として特開昭53−132365号公報に示
されるように所定の間隔を置いて配設した受けロ
ーラー上に鋼管等の棒状体を載置し、棒状体の長
さ方向で、棒状体の上部に跨設した門型フレーム
に、棒状体の両端を個々に検出する２台の測長台
車を上架する。この測長台車には、棒状体の端面
を検出する棒状体端面検出器が配設されており、
受けローラー上に載置された棒状体の両端面を
各々棒状体端面検出器を昇降および走行して検出
し、棒状体の長さを測定していた。

（考案が解決しようとする問題点） このような棒状体上部を跨設した門型フレーム
の上面を測長台車が走行して棒状体の長さを測定
する装置では、棒状体の長さが長くなる程、門型
フレームのスパンは拡大化し、棒状体端面検出器
が振れないように棒状体端面検出器を支持するア
ームを強固なものにする必要がある。また、棒状
体の両端にある測長台車は走行および昇降装置が
必要で、測長装置が複雑となり、設備費も高くな
る。

（問題点を解決するための手段） テーブル上に鋼管等の棒状体を載置し、棒状体
の長さを測定する測長装置において、棒状体の尾
端を位置決めするストツパーと、そのストツパー
に棒状体をクランプして押し付けるクランプユニ
ツトと、そのクランプユニツトとストツパーを搭
載し棒状体を移動する台車と、その移動する棒状
体の先端を検出する検出器と、その検出器で棒状
体先端が検出されるまでの台車の移動量を検出す
る台車移動量検出器と、棒状体をストツパーで位
置決めした移動前の台車の位置から検出器までの
距離ｌと、台車移動量ｘの差から棒状体の長さＬ
＝ｌ−ｘを演算する演算手段とを設ける。

（作用） テーブル上に載置した鋼管等の棒状体の尾端
を、台車上のクランプユニツトによりクランプし
てストツパーに押し当てて位置決めする。

次に、台車を移動させると棒状体はテーブル上
を移動する。

この時、テーブルの反台車側には移動する棒状
体の先端を検出する検出器を設けているので、棒
状体がある距離移動するとその棒状体の先端を検
出する。

その先端を検出するまでの移動量ｘを台車移動
量検出器で測定する。

そして、棒状体をストツパーで位置決めした移
動前の台車の位置から検出器までの距離ｌと、台
車移動量ｘの差から棒状体の長さＬ＝ｌ−ｘを演
算手段で演算し、棒状態の長さを測定する。

このように、クランプユニツトとストツパーと
台車移動量検出器を有する１台の台車と、地上に
固定した１組の棒状体先端検出器の簡単な装置構
成であるので、従来のような大掛かりな門型フレ
ームと、２台の台車の内１台が不要となり、装置
がシンプルで安価となる。そして、ストツパーで
確実に位置決めし、固定の棒状体先端検出器を使
用するので、高精度で、確実に安定した測定がで
きる。

特に、棒状体の尾端を機械的に位置決めし、ク
ランプして移動させるので棒状体の移動中の尾端
基準位置の誤差が生じず、確実で正確な測長がで
きるのである。

（実施例） 第１図は本考案の一実施例を示す測長装置の平
面図で、第２図は第１図のＡ−Ａ矢視図、第３図
は測長要領図である。

第１図，第２図において、複数列設した受けロ
ーラー５に鋼管等の棒状体１が載置されると、受
けローラー５を駆動装置（図示しない）にて駆動
させ受けローラー５の移動方向一端側に配設した
台車２上のストツパー６に棒状体１の尾端端面が
当るまで送り込む。送り込まれた棒状体１を台車
２上に配設したクランプユニツト３により棒状体
１の尾端部をクランプして、棒状体１の尾端端面
がストツパー６に接して離れないように位置決め
する。

クランプユニツト３は台車２の上面にシリンダ
ー９のシリンダーロツドにアーム８を介してクラ
ンプ爪７を取付けた構造で、シリンダー９の押
し、引き、の操作によつて棒状体１の尾端部をク
ランプして、ストツパー６に当接する。

台車２は地上に固定した固定フレーム１２上に
敷設したレール１３上に乗設しており、かつ、台
車２はシリンダー１１に連結してこのシリンダー
１１により台車２はレール１３上を摺動する。

又、固定フレーム１２には台車２の移動量を検
出する移動量検出器を配設している。このように
棒状体１をクランプユニツト３によりクランプし
て台車２をシリンダー１１により移動させると棒
状体１は受けローラー５上を摺動して移動する。
そして受けローラー５の他方端部外方に配設した
棒状体先端検出器１０により受けローラー５上を
移動してきた棒状体１の先端を検出する。その先
端を検出するまでの移動量ｘを台車移動量検出器
で測定する。そして、棒状体をストツパーで位置
決めした移動前の台車の位置から検出器までの距
離ｌと、台車移動量ｘの差から棒状体の長さＬ＝
ｌ−ｘを演算手段（図示せず）で演算し、棒状体
の長さを測定する。

（考案の効果） このように棒状体の長さを測定するための門型
フレームは不要となり、又、片側の測長台車のみ
で、棒状体を移動させるだけで棒状体の長さを測
定することができ、装置が簡単で、高精度で安定
した測定ができる。

以上のように本考案の実用的効果は非常に大き
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例装置を示す平面図、第
２図は第１図のＡ−Ａ矢視図、第３図は測長要領
図である。 １……棒状体、２……台車、３……クランプユ
ニツト、４……移動量検出器、５……受けローラ
ー、６……ストツパー、７……クランプ爪、８…
…アーム、９……シリンダー、１０……棒状体先
端検出器、１１……シリンダー、１２……固定フ
レーム、１３……レール。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テーブル上に鋼管等の棒状体を載置し、棒状体
   の長さを測定する測長装置において、棒状体の尾
   端を位置決めするストツパーと、そのストツパー
   に棒状体をクランプして押し付けるクランプユニ
   ツトと、そのクランプユニツトとストツパーを搭
   載し棒状体を移動する台車と、その移動する棒状
   体の先端を検出する検出器と、その検出器で棒状
   体先端が検出されるまでの台車の移動量を検出す
   る台車移動量検出器と、棒状体をストツパーで位
   置決めした移動前の台車の位置から検出器までの
   距離ｌと、台車移動量ｘの差から棒状体の長さＬ
   ＝ｌ−ｘを演算する演算手段とを設けたことを特
   徴とする棒状体の測長装置。