JPH0443274A - 人工雪およびその製造方法 - Google Patents

人工雪およびその製造方法

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JPH0443274A
JPH0443274A JP2150729A JP15072990A JPH0443274A JP H0443274 A JPH0443274 A JP H0443274A JP 2150729 A JP2150729 A JP 2150729A JP 15072990 A JP15072990 A JP 15072990A JP H0443274 A JPH0443274 A JP H0443274A
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snow
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泰二 上林
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Masanao Otsuka
政尚 大塚
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25CPRODUCING, WORKING OR HANDLING ICE
    • F25C2303/00Special arrangements or features for producing ice or snow for winter sports or similar recreational purposes, e.g. for sporting installations; Special arrangements or features for producing artificial snow
    • F25C2303/044Snow making using additional features, e.g. additives, liquid gas

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は高吸水性樹脂球状体を含む人工雪およびその製
造方法に関するものである。
さらに詳しくは、特に屋内スキー場のスキーに適した人
工雪、および高吸水性樹脂球状体に吸水させて膨潤させ
、次いで凍結させて、さらさらした人工雪あるいは落雁
状の人工雪を製造する方法に関するものである。
光崩壊性および/または生分解性を有した高吸水性樹脂
球状体を用いた人工雪や、賦香および/または着色され
ている人工雪にも関するものである。
[従来技術] (天然雪) 近年、年々積雪が少なくなり、スキー場のオープンに支
障を来している。しかも地上に積もった天然の雪は軟ら
かすぎてスキーの滑りが悪く、そのままではゲレンデと
して不向きなため、圧雪車で雪を何回も圧縮しなければ
ならない。また圧雷車による圧縮では競技には向かず、
人が靴だけで踏む「つぼ足」や敷きつめた雪に散水する
方法などが採用されている。このようにしてメークした
ゲレンデは、外気の温度により大きく影響され、時間の
経過と共に雪質が変化していく。積雪内部で昇WN−凝
縮が起こり、冨結晶の変化が進行するためであり、「シ
まり雪」から「ざらめ雪」へと進む。ざらめ雪はスキー
ヤ−にとって非常に滑りにくい雪であり、そのため雪を
砕く作業、すなわちブルーミングを頻繁に行わなければ
ならないが、それでも充分な効果があるとはいえない。
(人工雪) 最近状が国のスキー場においても、滑走シーズンを早め
たり延ばしたりするため、人工降雪装置の導入が盛んで
ある。人工降雪装置には大別するとガンタイプとファン
タイプの2種類がある。これらの装置で雪を造る方法は
、0℃以下の大気中で高圧の水を圧搾空気の断熱膨張を
利用して、あるいは冷たい空気を利用して細かい氷を造
る方法である。そのようにして造られた人工雪は水分を
10%以上含み、密度が0.3−0.4g/ci+’強
度がI Kg/am2以下であり、圧雪しなければスキ
ーに適さない。またこのような雪は天然雪に比べ、雪質
の変化が急速に進行し、数日経過すると、外径が約1〜
5IIImのざらめ雪へ進む場合もある。ざらめ雪は前
述のごとくスキーにとって厄介な雪質であり、前述と同
様な対策が施される。
また水を凍結させて氷塊とし、物理的衝撃を与えて粉砕
して氷粒や雪片とする人工造雪機も導入されているが、
これも厄介な雪質であるかき氷状雪またはざらめ雪しか
得られない欠点があり、前述と同様な対策が施される。
また、特許出願公表昭63〜500526号に開示され
ているような、水膨潤性材料(吸水性樹脂)と水を混合
しく吸水させ)、曝気後凍結させて造る人工雪の場合、
雪の密度や強度は、曝気条件や凍結条件によってばらつ
きやすく、密度が0 、4〜0 、9 g/am’ 、
強度が10〜数100kg/C■2となる。そのような
雪は雪と言うよりも、ごつごつした細かい氷またはアイ
スバーンと同じ状態である。アイスバーンと同じ状態の
ものは上記のように物理的衝撃を与えて粉砕して氷粒や
雪片としなければならず、ざらめ雪状のものしか得られ
ない。従って、水膨潤性材料のみで人工雪を造る場合、
スキーに適すようにするためには凍結した粒子同志が必
要以上に結合しないように、界面活性剤を加えたり、粒
子径や吸水比率を調整したり、ブルーミングを頻繁に実
施したりしなければならない。そのような雪はスキー場
にとって非常に使いにくい雪といえる。
また、屋外スキー場は天候に左右されるので、四季を通
じて利用することができる屋内スキー場の人気が高まっ
ている。屋内スキー場の人工ゲレンデも上記の人工雪や
、人工氷粒や雪片など、あるいは水膨潤性材料(吸水性
樹脂)と水から造られる人工雪等を人工のスロープに配
設して造られる。しかし、これらの方法によって造られ
た屋内スキー場でも上記と同じ問題がある。
また、屋内スキー場の人工ゲレンデに前記水膨潤性材料
(吸水性樹脂)と水を混合(重量比、約1/80〜1/
100)したものを配設し、スケート場のように一旦は
全面結氷させた後、その表面のみをブルーミングして氷
を削り取り人工雪とした人工ゲレンデもある。この方法
によって造られた屋内スキー場でも上記の問題があるほ
か、人工雪の下にはアイスバーンのような氷の層がある
のでストックが立たない等の問題もある。
また、本発明者等によって開発された、高吸水性樹脂粒
状体を使用して吸水させるかあるいは吸水させずに、天
然の雪、または人工降雪装置により造った人工雪や人工
造雪機により造った氷雪に混合して凍結して造られた人
工雪を用いれば上記の問題は解決されるが、この方法で
造った人工雪は屋外向きであり、屋内スキー場で用いる
場合は、天然の雪や他の方法で造った人工雪や氷雪に混
合することなく、そのまま使用できるような人工雪であ
り、しかもゲレンデをスキーに適するように容易に維持
できるものが望まれている。
[発明が解決しようとする課題] 従来の天然雪や人工雪などは下記のような問題点があり
、特に屋内スキー場のゲレンデには適さない。
■圧雪しなければならない。
■スキーヤーのレベルや好みに応じた任意の密度や強度
の雪が得られない。
■雪質の経時変化が大きく、ゲレンデのコンデイション
を保つのが難しい。
■ゲレンデの建設質や維持費が高い。
■天然雪や人工雪等の各種の雪に配合しなければならな
い。
■水膨潤性材料(吸水性樹脂)と水から凍結して造られ
る人工雪は、氷塊になるので、それを−旦粉砕しなけれ
ばならない。
[課題を解決するための手段] 本発明者等は従来の問題点を解決すべく鋭意研究を重ね
た結果、本発明の第1の目的は、屋内スキー場のゲレン
デにも適するさらさらした人工雪、あるいは落雁状の人
工雪を提供するものである。
本発明の第2の目的は、光崩壊性および/または生分解
性を有しているため環境問題を起こさない高吸水性樹脂
球状体を用いた人工雪、賦香および/または着色されて
いるので商品価値が高い人工雪を提供するものである。
本発明の第3の目的は、吸水しても球状を保ち互いに非
粘着性である高吸水性樹脂球状体に吸水させて膨潤させ
、それを凍結すればそのままさらさらした人工雪あるい
は落雁状の人工雪とすることができるような人工雪の製
造方法を提供するものである。
本発明の請求項(1)の発明は、下記の特性を存する高
吸水性樹脂を含む人工雪である。
■球状を保ち、 0粒径が約0.05〜2 m m N ■水氷/高吸水樹脂の重量比が約5〜100である。
本発明の請求項(2)の発明は、球状人工雪が互いに非
粘着性であることを特徴とする請求項(1)記載の人工
雪である。
本発明の請求項(3)の発明は、球状人工雪が互いに集
合して落雁状になっていることを特徴とする請求項(1
)記載の人工雪である。
本発明の請求項(4)の発明は、吸水性を有することを
特徴とする請求項(1)〜(3)記載の人工雪である。
本発明の請求項(5)の発明は、光崩壊および/または
生分解性を存する高吸水性樹脂を用いたことを特徴とす
る請求項(1)〜(4)記載の人工雪である。
本発明の請求項(6)の発明は、賦香および/または着
色されていることを特徴とする請求項(1)〜(5)記
載の人工雪である。
本発明の請求項(7)の発明は、高吸水性樹脂粒軟体が
、ポリアクリル酸塩、ビニルアルコールとアクリル酸塩
共重合体またはイソブチレンと無水マレイン酸との共重
合体ケン化物であることを特徴とする請求項(1)〜(
6)記載の人工雪である。
本発明の請求項(8)の発明は、天然の雪、人工降雪装
置により造った人工雪あるいは氷塊を粉砕した氷雪と混
合したことを特徴とする請求項(1)〜(7)記載の人
工雪である。
本発明の請求項(9)の発明は、次の(イ)および(ロ
)の工程を含む粒径約0.05〜5−のさらさらした人
工雪の製造方法である。
(イ)吸水しても球状を保ち互いに非粘着性であり、イ
オン交換水に対する吸水能が約30〜500倍、吸水前
の粒径が約20〜500μmである高吸水性樹脂球状体
に吸水させて、その粒径が約0.05〜5厘■となるま
で膨潤させる工程。
(ロ)膨潤した高吸水性樹脂球状体を冷却剤と攪拌混合
しながら凍結させる工程。
本発明の請求項(10)の発明は、冷却剤がドライアイ
ス、液体窒素、液体空気から選ばれる少なくとも一つで
あることを特徴とする請求項(9)記載の人工雪の製造
方法である。
本発明の請求項(11)の発明は、冷却剤がドライアイ
スの粒状体であることを特徴とする請求項(9)記載の
人工雪の製造方法である。
本発明の請求項(12)の発明は、次の(イ)および(
ロ)の工程を含む落雁状人工雪の製造方法である。
(イ)吸水しても球状を保ち互いに非粘着性であり、イ
オン交換水に対する吸水能が約30〜500倍、吸水前
の粒径が約20〜500μ■である高吸水性樹脂球状体
に吸水させて、その粒径が約0.05〜5mmI11と
なるまで膨潤させる工程。
(ロ)膨潤した高吸水性樹脂球状体を冷却剤により冷却
された基盤上に載せて凍結させる工程。
本発明の請求項(13)の発明は、冷却剤がドライアイ
スであることを特徴とする請求項(12)記載の人工雪
の製造方法である。
本発明に用いられる高吸水性樹脂しては、デンプン系、
セルロース系あるいはアクリルアミド、アク、リル酸、
アクリル酸塩、メタアクリル酸塩、スチレン、ビニルエ
ーテル等のポリマー、コポリマー、ターポリマー等の合
成樹脂系などがあげられるが、とりわけ球状を示す、有
機溶剤中で逆相懸濁重合して得られるポリアクリル酸塩
、ビニルアルコールとアクリル酸塩共重合体またはイソ
ブチレンと無水マレイン酸との共重合体ケン化物が好適
である。
本発明に用いられる高吸水性樹脂の形態は球状であり、
粒径が吸水させる前で約20〜500μm1吸水後で約
0.05mm〜2mm程度になるものが好ましい。粒径
が吸水させる前で約20μ箇以下では細か過ぎて人工雪
が硬くなり過ぎ、500μI以上では人工雪がざらめ状
になり好ましくない。
球状の高吸水性樹脂が好ましい理由として、取り扱い易
い、凍結して得られる人工雪も球状となり、球状人工雪
であるためスキーの滑りがよい、外気の影響などによっ
て融解し難いのでゲレンデの維持が経済的に容易に行え
る、天然の雪なとと混ぜ易いことなどが挙げられる。
本発明に用いられる高吸水性樹脂が吸水した後も球状で
流動性を保持し、互いに非粘着性とするためには、多価
エポキシや多価アミンで架橋度を高めてやればよいが、
架橋し過ぎると吸水能が低下するので、適当な吸水能に
なるよう架橋剤量を調節する。
本発明に用いられる高吸水性樹脂が吸水した後も球杖で
流動性を保持するのは、吸水した粒子間の付着水が少な
く、粒子が互いに滑り合い空隙が生じることで起こると
思われる。
高吸水性樹脂の中には吸水した時、糊状になるものがあ
るが、糊状になると凍結したとき一つの大きな氷塊にな
り、細かく砕かない限りスキー用の人工雪としては使え
ないし、またこの人工雪は前記のようにスキーに適する
ように維持するのが困難であるので好ましくない。
吸水した高吸水性樹脂球状体を凍結して得られる本発明
の人工雪は凍結方法、粒径、吸水倍率、吸水能などによ
り、細かく均一に分散している「さらさらしたちの」か
ら、粒子相互が軽く接着しているような例えばお菓子の
「落雁状のもの」ができる。
本発明に用いられる高吸水性樹脂はイオン交換水に対す
る吸水能が30〜500倍、好ましくは50〜200倍
がよい。30倍より吸水能が小さい場合は得られる人工
雪の吸水能力が低いため人工雪が溶けて発生する液体の
水を吸収して、目的条件の雪質に維持することが難しく
なる。一方、500倍より大きい場合は吸水した時のゲ
ル強度が弱く、圧力が加わると破壊され易くなり好まし
くない。
高吸水性樹脂の吸水量は高吸水性樹脂の最大保水量以下
であり、吸水倍率で約5〜100倍である。軟らかい人
工雪を得たい場合は約5〜50倍とし、硬い人工雪を得
たい場合は約30〜100倍とするのが好ましい。
高吸水性樹脂の最大保水量以下に吸水させであるので、
それを凍結して造った人工雪は未だ吸水能力があり、外
気温の上昇などにより人工雪が溶けて発生した液体の水
を吸収して目的条件の雪質が変化しないように維持する
ことができる。
例えば、硬くて重い雪質が得たい場合は粒径が小さく(
20〜150μm)、吸水倍率/吸水能の比率を大きく
(30〜80%)する。
反対に軟らかくて軽い雪を得たい場合は粒径大(150
〜500μ脂)、吸水倍率/吸水能の比率を小さく(1
0〜50%)すればよい。
高吸水性樹脂に吸水させる方法はどんな方法でもよく、
例えば攪拌した水の中に粒子を投入し、吸水倍率にもよ
るが数分間放置するだけでよい。
水温により吸水速度は影響を受け、低温であると吸水速
度は遅く、高温になるほど早くなる傾向があるので、例
えば水温が10℃以下などの場合は適宜加熱して吸水さ
せることが望ましい。
吸水した高吸水性樹脂はそのまま室温に放置しても水分
を放出せず長時間安定に保つことができるので、凍結し
て人工雪を造るまでに成る程度の期間があっても(例え
ば、2か月以上)特に悪影響を受けることはない。
高吸水性樹脂自体は吸水性であるので、保存する場合は
吸湿しないように例えば密閉容器に入れておくのが望ま
しい。
吸水させた高吸水性樹脂球状体を凍結する方法は「さら
さらした人工雪Jを造る場合と、「落雁状の人工雪」を
造る場合とでは異なる。
「さらさらした人工雪」を造る場合は、前記の人工降雪
機や人工造雪機等を用いてもよいが、好ましくはドライ
アイス、液体窒素、液体空気等の冷却剤と直接接触下に
攪拌混合しながら急速に凍結する方法を用いる。さらに
好ましくはドライアイスの粉粒体を用いる方法である。
これらの冷却剤の量や混合時間などは特に限定されない
。凍結した人工雪の温度は約O〜−30℃となるように
するのがよいが、各種の条件によって異なるで、適宜選
択するのがよい。ドライアイスの場合は大きさや攪拌速
度によって混合状態が変化するので、均一に急速に冷凍
が進行するようにすることが望ましい。
「落雁状の人工雪」を造る場合は、冷却剤により冷却さ
れたパイプ、ンート、床、板などの基盤上に吸水した高
吸水性樹脂球状体を載せて凍結させる。基盤の温度は約
−40℃以下がよく、低いほど固めのものが得られる。
本発明の人工雪はそのままゲレンデに使用することがで
きる。単独で直接使用することにより人工スキー場を手
軽に造ることができる上、維持も容易となる。しかし、
天然雪、本発明以外の方法で造られた人工雪や氷雪など
と適宜配合して用いてもよい。配合割合は任意でよい。
ゲレンデを造るとき、例えば、「落雁状の人工雪」を下
に敷き、その上に「さらさらした人工雪」を置いてそれ
ぞれ適当な厚さで構成すれば、前記のような問題のない
スキーに適したゲレンデを造ることができ、しかもスト
ックが立たないなどの問題もな(なる。
本発明で用いる高吸水性樹脂球状体は適当な方法により
分離回収し、乾燥するなどして再使用することができる
本発明で用いる高吸水性樹脂球状体はそれ自体光崩壊性
、生分解性を有するので、使用後、廃棄しても問題がな
いが、特に早期の光崩壊や生分解を望む場合は、高吸水
性樹脂に光崩壊、生分解用の公知促進剤、触媒、添加剤
等を配合、添加、含浸、塗布などしてもよい。高吸水性
樹脂自体は人体に対して安全なものであるから、これら
の添加剤も安全性に配慮して選択するのが好ましい。
本発明の人工雪および/または本発明に用いる高吸水性
樹脂を顔料、染料などを用いる公知の方法で着色しても
よい。着色された人工雪は美しいので、新しい商業的価
値を付加することができる。例えば、上級者用ゲレンデ
、初心者用ゲレンデ等を色で区別することなどにも使用
することができスキーをより楽しいものとする。
本発明の人工雪および/または本発明に用いる高吸水性
樹脂に公知の香水、芳香剤、香料などを用いて賦香する
ことによりまた新しい商業的価値を付加することができ
る。
本発明に用いる高吸水性樹脂に酸化防止剤、紫外線吸収
剤、蛍光剤、核剤、増量剤、低摩擦係数を持つ物質、そ
の他添加剤などを本発明の主旨をを損なわない範囲で添
加、配合、塗布、含浸などしてもよい。
[実施例] 次に本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発
明はこの実施例に限定されるものではない。
なお、以下の実施例および比較例における吸水能、流動
性、凍結後の人工雪の密度および強度は次の操作により
求められる。
(イオン交換水に対する吸水能) 乾燥ポリマー0.5gを11のイオン交換水に分散し、
24時間静置後、60メツシユの金網で濾過し得られた
水膨潤体重量(W)を測定し、この値を初めの乾燥ポリ
マー(WO)で割って得られた値である。
(吸水後の流動性) 乾燥ポリマー1.0gにイオン交換水50cc加えて吸
水し切った後、動かしなから水膨潤体を観察し、流動性
を01×、Δで示した。
安息角を測定した。
(凍結後の人工雪の密度) 体積のわかった雪を取りだし、秤量し、重量を体積で割
って求める。単位はg / c■り。雪が軟らかいとき
は、薄いステンレス製の内容積のわかった箱を積雪に差
し込めば、体積のわかった雪が取れる。硬い雪の場合は
、鋸で四角に雪を切りだし、寸法を物差しで計って体積
を計算する。
(凍結後の人工雪の強度) 木下式硬度計で、人工雪におもりを落下させ、落下強度
を測定する。単位はkg/c■2゜円板の人工雪への沈
みが7〜30mmに入るようアダプターを交換し、換算
表から強度を求める。
(高吸水性樹脂球状体の合成例) 攪拌機、還流冷却器、滴下漏斗、温度計および窒素ガス
導入管を付した5001セパラブルフラスコにイオン交
換水150gを仕込み、分散剤として部分ケン化ポリビ
ニルアルコール(日本合成化学■製G1l−23)0.
2gを添加し、加熱溶融させた後、窒素置換した。
一方、あらかじめ、三角フラスコ中でアクリル酸ラウリ
ル、トリデシル混合エステル(大阪有機化学轢製LTA
 )22.5g1メタクリル酸ヒドロキシエチル10.
0g、メタクリル酸メチル1785gに7ゾビスジメチ
ルバレロニトリル1゜0gを加えて溶解し、上記のセパ
ラブルフラスコに窒素気流バブリング下に1時間かけて
滴下した。65℃で5時間保持し、反応を終了させ、冷
却後固形物を濾過し、水洗した後、減圧乾燥してビーズ
杖の分散剤を得た。
攪拌機、還流冷却器、滴下漏斗、温度計および窒素ガス
導入管を付した10100Oセパラブルフラスコにn−
ヘキサン380.7g、上記分散剤4.32gを仕込み
、50℃まで昇温し分散溶解した後、窒素置換した。
一方、あらかじめ、三角フラスコ中でアクリル酸72.
0gをイオン交換水103.8gに溶解した水酸化ナト
リウム32.2gで部分中和し、さらに室温下で過硫酸
カリウム0.24gを溶解した。この単量体水溶液を上
記のセパラブルフラスコに300rp閣の攪拌速度で窒
素気流バブリング下に1時間かけて滴下し、2時間還流
後、30%過酸化水素水0.1gを添加し、さらに還流
を1時間続は重合を完結させた。その後、エチレングリ
コールジグリシジルエーテル0.73gを添加し、共沸
脱水を行い濾過後、減圧乾燥して白色の高吸水性樹脂球
状体を得た。
(実施例1) 上記の高吸水性樹脂球状体は、平均粒径が100μ脂で
あり優れた流動性を示す。
常温の水中で攪拌しながら19秒吸水させると50倍吸
水して膨潤し、その平均粒径は0.4mmとなり、これ
も優れた流動性を示した。50倍吸水させ膨潤した高吸
水性樹脂球状体を室温で60日以上放置したが、放水す
ることなく安定に保持することができた。
イオン交換水に対する吸水能は100倍であった。
高吸水性樹脂球軟体の製造法、粒径、吸水能などを変え
た例を表−1に示す。
(実施例2):人工雪の製造例1 厚さ111mのアルミニウム板の下にドライアイスを置
き、−40℃以下に冷却した後、板上に50倍吸水させ
膨潤した高吸水性樹脂球状体(温度約19℃)を載せて
(10C■X 10cm) 、−8,3℃の室温下に約
1〜2時間凍結させた。その結果を表−2に示す。
得られた人工雪を一1℃に保存して、経時変化を調べた
が、1か月後でも未だ製造直後の状態を持続していた。
(実施例3)二人工雪の製造例2 50倍吸水させ膨潤した高吸水性樹脂球状体100重量
部と粒状のドライアイス60重量部以上とを、−8,3
℃の室温下に家庭用ハンドミキサー(日立ハンドミキサ
ーHF−330)を用いて約5分間混合して凍結させ、
人工雪を造った。
その結果を表−3に示す。
得られた人工雪を一1℃に保存して、経時変化を調べた
が、1か月後でも未だ製造直後の状態を持続していた。
(実施例4) (着色した人工雪) 高吸水性樹脂球状体(BL−100)に50倍の水を吸
水させて水膨潤体を造りピンク色の染料を含浸して着色
したものを、実施例3と同様にして凍結してさらさらし
た人工雪を造った。ピンク色に着色した美しい雪ができ
た。
(実施例5) (着色および賦香した人工雪) 高吸水性樹脂球状体(BL−100)に50倍の水を吸
水させて水膨潤体を造りピンク色の染料およびバラの香
りのする香料を含浸して着!および賦香したものを、実
施例3と同様にして凍結してさらさらした人工雪を造っ
た。ピンク色に着色し、かつバラの香りのする美しい雪
ができた。
[発明の効果コ 本発明は、従来の天然雪や人工雪などの持つ欠点を改良
した優れた人工雪、特に屋内スキー場のゲレンデに適し
た人工雪およびその製造方法を提供する。
吸水させた高吸水性樹脂球状体をドライアイス等で凍結
させ、そのまま人工雪とすることができ、この人工雪は
圧雪しなくてもよく、雪質の経時変化が少ないのでゲレ
ンデのコンデイションを保ち易くすることができ、しか
も安価で取り扱い易い。
本発明の高吸水性樹脂球状体は回収再使用可能である。
さらに本発明は、光崩壊性および/または生分解性を有
し使用後の公害問題のない高吸水性樹脂を用いた人工雪
や、着色および/または賦香されている人工雪を提供す
る。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記の特性を有する高吸水性樹脂を含む人工雪。 [1]球状を保ち、 [2]粒径が約0.05〜2mm、 [3]氷/高吸水性樹脂の重量比が約5〜100である
  2. (2)球状人工雪が互いに非粘着性であることを特徴と
    する請求項(1)記載の人工雪。
  3. (3)球状人工雪が互いに集合して落雁状になっている
    ことを特徴とする請求項(1)記載の人工雪。
  4. (4)吸水性を有することを特徴とする請求項(1)〜
    (3)記載の人工雪。
  5. (5)光崩壊および/または生分解性を有する高吸水性
    樹脂を用いたことを特徴とする請求項(1)〜(4)記
    載の人工雪。
  6. (6)賦香および/または着色されていることを特徴と
    する請求項(1)〜(5)記載の人工雪。
  7. (7)高吸水性樹脂粒状体が、ポリアクリル酸塩、ビニ
    ルアルコールとアクリル酸塩共重合体またはイソブチレ
    ンと無水マレイン酸との共重合体ケン化物であることを
    特徴とする請求項(1)〜(6)記載の人工雪。
  8. (8)天然の雪、人工降雪装置により造った人工雪ある
    いは氷塊を粉砕した氷雪と混合したことを特徴とする請
    求項(1)〜(7)記載の人工雪。
  9. (9)次の(イ)および(ロ)の工程を含む粒径約0.
    05〜5mmのさらさらした人工雪の製造方法。 (イ)吸水しても球状を保ち互いに非粘着性であり、イ
    オン交換水に対する吸水能が約30〜500倍、吸水前
    の粒径が約20〜500μmである高吸水性樹脂球状体
    に吸水させて、その粒径が約0.05〜5mmとなるま
    で膨潤させる工程。 (ロ)膨潤した高吸水性樹脂球状体を冷却剤と攪拌混合
    しながら凍結させる工程。
  10. (10)冷却剤がドライアイス、液体窒素、液体空気か
    ら選ばれる少なくとも一つであることを特徴とする請求
    項(9)記載の人工雪の製造方法。
  11. (11)冷却剤がドライアイスの粒状体であることを特
    徴とする請求項(9)記載の人工雪の製造方法。
  12. (12)次の(イ)および(ロ)の工程を含む落雁状人
    工雪の製造方法。 (イ)吸水しても球状を保ち互いに非粘着性であり、イ
    オン交換水に対する吸水能が約30〜500倍、吸水前
    の粒径が約20〜500μmである高吸水性樹脂球状体
    に吸水させて、その粒径が約0.05〜5mmとなるま
    で膨潤させる工程。 (ロ)膨潤した高吸水性樹脂球状体を冷却剤により冷却
    された基盤上に載せて凍結させる工程。
  13. (13)冷却剤がドライアイスであることを特徴とする
    請求項(12)記載の人工雪の製造方法。
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