JPH0443011A - 二色成形機におけるサンドイッチ成形用ノズル装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、二色成形機におけるサンドイッチ成形用ノズ
ル装置に関し、特に、二色成形機によってサンドイッチ
成形を可能とするためのノズル装置を得るための新規な
改良に関する。

［従来の技術］ 従来、用いられていた二色成形機としては、代表的な構
造として一般に用いられている第７図に示すものを開示
することができる。

すなわち、第７図において符号１で示されるものは、固
定盤２に設けられ第１射出孔３及び第２射出孔４を有す
る成形金型であり、この固定盤２に形成された凹部２ａ
内には、第１射出ユニット５及び第２射出ユニット６が
配設され、各射出ユニット５．６は前記各射出孔３．４
に連通ずるように接合されている。

従って、成形サイクルに合わせて各射出ユニット５，６
から興なる材料を射出することにより、成形金型１内の
金型キャビティ（図示せず）内の興なる箇所に異なる材
料を射出して二色成形品を成形していた。

また、図示していないが、一対の射出ユニットより２種
類の材料を射出して成形する方法としては、サンドイッ
チ成形法がある。このサンドイッチ成形法は、先ず、一
方の射出ユニットから金型キャビティ容量の一部の量の
スキン層材料を射出し、次にスキン層材料に途切れるこ
となく、他方の射出ユニットから先に射出されたスキン
層材料を補って金型キャビティを充満させる量のコア層
材料を射出し、先に射出されたスキン層材料が金型キャ
ビティの内表面に押し拡げられて成形品の表面層となる
ようにスキン層材料の内部にコア層材料を射出し、コア
層材料を封止状態にするために最後にスキン層材料で封
じ止めるものである。

［発明が解決しようとする課題］ 従来の二色成形機及びサンドイッチ成形法は、以上のよ
うに構成されていたため、次のような課題が存在してい
た。

すなわち、従来のサンドイッチ成形法においては、金型
に設けられた１個の射出孔内に異なる材料を交互に連続
して射出しているので、従来の二色成形機のように、金
型の１個の射出孔内に１個の射出ユニットのみが対応し
ている構成の場合には、サンドイッチ成形を行うことは
全く不可能であった。

本発明は、以上のような課題を解決するためになされた
もので、特に、二色成形機によってサンドイッチ成形を
可能とするためのノズル装置を得ることを目的とするも
のである。

［課題を解決するための手段］ 本発明による二色成形機におけるサントイ・ンチ成形用
ノズル装夏は、固定盤に設けられたサンドイッチ成形金
型に対し、第１、第２射出ユニットを用いて互いに異な
る材料を射出するようにした二色成形機において、前記
固定盤に形成された保持部に設けられたノズルブロック
と、前記ノズルブロックに形成され前記各射出ユニット
と接合する第１、第２材料流路と、前記ノズルブロック
に設けられ各材料流路に連通し前記サンドイツ千金型に
連通ずる単一ノズル部と、前記各材料流路を選択的に前
記単一ノズル部に連通ずるための流路選択手段とを備え
た構成である。

さらに詳細には、前記流路選択手段は、前記各材料流路
のうち第２材料流路に設けられた開閉弁部からなる構成
である。

さらに詳細には、前記単一ノズル部と第１射出ユニット
間に軸方向移動可能に設けられた移動ノズルにより前記
流路選択手段を構成するようにした構成である。

さらに詳細には、前記第１材料流路の端部は、前記第２
材料流路の横断面中心部（１４ａＡ）に開口している構
成である。

［作　用］ 本発明による二色成形機におけるサンドイッチ成形用ノ
ズル装置において、先ず、一方の一部２射出ユニットか
ら金型キャビティ容量の一部の量のスキン層材料を射出
すると、スキン層材料は第２材料流路を経て単一ノズル
部よりサンドイッチ成形金型内へ射出される。

次に、先に射出されたスキン層材料を補って金型キャビ
ティを充満させる量のコア層材料を他方の第１射出ユニ
ットから射出すると、コア層材料は第１材料流路を経て
合流部に至り、合流部において第２材料流路にすでに充
満しているスキン層材料の流路横断面中心部に下流方向
に向かって射出される。

射出されたコア層材料は、先に射出されているスキン層
材料の内部を押し拡げながらキャビティ内に充満し、ス
キン層材料がキャビティの内表面に押し拡げられて成形
品の表面層となり、サンドイッチ成形品が成形される。

その後さらに、コア層材料を封じ止めるためにスキン層
材料を射出すると、スキン層材料はノズル装置の合流部
の下流に残存しているコア層材料、を金型内に押し出し
て清掃することにより次回の射出動作に備えるとともに
、保圧動作を行う。

味な、サンドイッチ成形の射出成形中において、二組の
射出ユニットの中どちらか一方の射出ユニットが射出動
作中には、もう一方の射出ユニットは射出動作を停止し
て待機しているので、射出中の材料が合流部から待機中
の射出ユニットに連通ずる材料流路に逆流する可能性が
あるが、これらの材料流路に設けられた逆流防止用の流
路選択手段を待機中に閉じることにより、待機中の射出
ユニットに連通ずる材料流路への異種材料の逆流混入を
防止することができる。

従って、二色成形機に流路選択手段を有するノズル装置
を設けることにより、二色成形機によって極めて簡単に
サンドイッチ成形を行うことができる。

［実施例］ 以下、図面と共に本発明による二色成形機におけるサン
ドイッチ成形用ノズル装置の好適な実施例について説明
する。

第１図から第６図迄は、本発明による二色成形機におけ
るサンドイッチ成形用ノズル装置を示すためのもので、
第１図は一部断面を有する正面図、第２図は第１図の側
面図、第３図はノズルブロックを示す断面図、第４図か
ら第６図迄は、他の実施例を示す断面図である。

尚、従来例と同−又は同等部分には同一符号を付して説
明する。

まず、第１図から第３図の第１実施例において符号１で
示されるものは、凹部からなる保持部２ａを有する固定
盤２に設けられたサンドイッチ成形金型であり、このサ
ンドイッチ成形金型１には、金型キャビティ（図示せず
）に連通する射出孔３が形成されている。

前記保持部２ａ内には、断面形状がほぼ台形をなすノズ
ルブロック１０が保持部材１１を介して着脱自在に設け
られており、このノズルブロック１０の前端１０ａには
単一ノズル部１２が形成され、この単一ノズル部１２の
先端の突出ノズル部１２ａは前記射出孔３に連通して当
接している。

前記ノズルブロック１０内には、この単一ノズル部１２
に連通する第１材料流路１３および第２材料流路１４が
設けられており、この第２材料流路１４の途中位置には
、貫通孔１５を有する回転自在な開閉弁部１６が設けら
れ、この開閉弁部１６により流路を開閉する流路選択手
段を構成している。

前記第１材料流路１３の端部１３ａは、前記第２材料流
路１４の先端部１４ａの横断面中心部１４ａＡに同軸状
に開口している。

前記第１Ｎ料流路１３の入口１３ｂには、第１射出ユニ
ット５の第１射出口５ａが当接し、前記第２材料流路１
４の入口１４ｂには、第２射出ユニット６の第２射出ロ
６ａが当接している。

また、前記開閉弁部１６は、第１図および第２図で示す
ように構成されており、この開閉弁部１６は、ノズルブ
ロック１０の受孔１７内に回転自在に設けられ、このノ
ズルブロック１０の外部に突出した開閉弁部１６の端部
１６ａには連結部材１８が設けられている。

前記連結部材１８には、前記ノズルブロック１０の側部
１０ｂに設けられたピストンシリンダ等からなるアクチ
ュエータ１９のロッド１９ａが軸支部１９ａを介して作
動自在に連結されており、このアクチュエータ１９の作
動により前記開閉弁部１６を回転し、この開閉弁部１６
の貫通孔１５を第２材料流路１４に連通又は非連通とす
ることによって、第２材料流路１４の選択的開閉を行う
ことができる。

前述の第１図から第３図に示す構成においてすンドイッ
チ成形を行う場合、まず、開閉弁部１６をアクチュエー
タ１９によって回転させ、貫通孔１５が第２材料流路１
４と連通した状態とし、この状態において、サンドイッ
チ成形金型１の金型キャビティ容量の一部の量のスキン
層材料を第２射出ユニット６から射出する。

次に、アクチュエータ１９を作動させて開閉弁部１６を
回転させて前記第２材料流路１４を閉状態とし、この状
態において、先に射出されたスキン層材料を補って前記
金型キャビティを充満させる量のコア層材料を第１射出
ユニット５から射出する。

次に、前記アクチュエータ１９を再び作動させ、開閉弁
部１６を回転させて第２材料流路１４を開状態とし、こ
の状態において、第２射出ユニット６からスキン層材料
を射出し、各材料流路１３゜１４の合流部Ｇより下流側
の前記第２材料流路１４に残存しているコア層材料を、
単一ノズル部１２を介してサンドイッチ成形金型１内に
押出し、コア層材料を封じ止めて保圧動作を行うことが
できる。

また、第４図から第６図に示す第２実施例について説明
する。

尚、前述の第１図から第３図に示した実施例と同−又は
同等部分には、同一符号を付して説明し、従来と同一部
分は説明を省略する。

まず、第１射出ユニット５の先端５ａに移動ノズル２０
が一体状に設けられており、この移動ノズル２０は、ノ
ズルブロック１０に形成された挿入孔２１内において、
樹脂洩れを起こすことなく且つ軸方向摺動ができるよう
に配設されており、前記第２射出ユニット５と共に前後
進移動するように構成されている。

尚、前述の移動ノズル２０により、第２材料流路１４を
選択的に開閉するための流路選択手段を構成している。

前記移動ノズル２０内には第１材料流路１３が形成され
ていると共に、この第１材料流路１３の端部は、前述の
第３図の第１実施例で示した構成と同様に、第２材料流
路１４の先端部１４ａの横断中心部１４ａＡに同軸状に
開口し、この先端部１４ａは、前記挿入孔２１と前記移
動ノズル２０との間に形成された空隙によって形成され
ている。

従って、前記第１射出ユニット５の移動によって移動ノ
ズル２０が第４図の状態から第５図の状態のように前進
すると、前記第２材料流路１４の射出口１４ｃは、第４
図で開状態であったものが、第５図のように、移動ノズ
ル２０の先端２０ａによって閉状態となり、第２材料流
路１４は閉状態となる。

次に、前述の第４図から第６図の構成においてサンドイ
ッチ成形を行う場合、まず、第４図の状態のように、移
動ノズル２０が後退した状態においては、第２材料流路
１４が開状態に維持されているため、サンドイッチ成形
金型１の型閉後、第２材料（スキン層材料）が第２材料
流路１４から射出されると、第２材料は、単一ノズル部
１２から金型キャビティｌａ内に射出される。

前述の第２射出ユニット６の射出が停止すると、第５図
に示すように、第１射出ユニット５が前進して、移動ノ
ズル２０によって第２材料流路１４の射出口１４ｃが開
状態となり、第１射出ユニット５の作動により、第１材
料（コア層材料）が第１材料流路１３を介して金型キャ
ビティｌａ内に射出される。

前述の第１材料の射出が完了すると、第６図で示される
ように、第１射出ユニット５が後退し、第２材料流路１
４が再び開状態となり、第２材料（スキン層材料）が第
１材料（コア層材料）を封止することを目的として射出
される。

尚、前述の第１実施例において、開閉弁部１６から下流
の材料流路が長い又は射出材料の圧縮性が大きい場合に
は、材料流路に逆流防止用の升を別に設けることにより
、−層確実に逆流混入を防止することができる。

さらに、前述の第２実施例における流路選択手段として
、移動ノズル２０の前後進の動作を利用して第２材料（
スキン層材料）の開閉を行っているが、弁機構を有して
いないため、ノズルブロック１０の形状を第１実施例よ
りも小形化することが可能であり、簡単な形状で流路切
換を行うことができる。

［発明の効果］ 本発明による二色成形機におけるサンドイッチ成形用ノ
ズル装置は、以上のように構成されているため、次のよ
うな効果を得ることができる。

すなわち、従来の二色成形機に対し、流路選択手段を内
蔵したノズルブロックを設けることにより、二種材料を
単一ノズル部を介して金型キャビティ内に射出すること
ができ、極めて容易にサンドイッチ成形を行うことが可
能で、今後市場の拡大が大である自動車関連の分野の成
形に多大の貢献をなすことができる。

また、流路選択手段として、移動ノズルを用いた場合に
は、弁機構を有していないため、ノズルブロックの形状
を小形化することが可能となり、簡単な構造付加により
二色成形機をサンドイッチ成形に変更することが可能で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図から第６図迄は、本発明による二色成形機におけ
るサンドイッチ成形用ノズル装置を示すためのもので、
第１図は一部断面を有する正面図、第２図は第１図の側
面図、第３図はノズルブロックを示す断面図、第４図か
ら第６図迄は他の実施例を示す断面図、第７図は従来の
二色成形機を示す要部の断面図である。 １はサンドイッチ成形金型、２は固定盤、２ａは保持部
、５は第１射出ユニット、６は第２射出ユニット、１０
はノズルブロック、１２は単一ノズル部、１３は第１材
料流路、１４は第２材料流路、１３ａは端部、１４ａＡ
は横断面中心部、１６は開閉弁部（流路選択手段）、２
０は移動ノズル（流路選択手段）である。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）、固定盤（２）に設けられたサンドイッチ成形金
   型（１）に対し、第１、第２射出ユニット（５、６）を
   用いて互いに異なる材料を射出するようにした二色成形
   機において、 前記固定盤（２）に形成された保持部（２ａ）に設けら
   れたノズルブロック（１０）と、前記ノズルブロック（
   １０）に形成され前記各射出ユニット（５、６）と接合
   する第１、第２材料流路（１３、１４）と、前記ノズル
   ブロック（１０）に設けられ各材料流路（１３、１４）
   に連通し前記サンドイッチ成形金型（１）に連通する単
   一ノズル部（１２）と、前記各材料流路（１３、１４）
   を選択的に前記単一ノズル部（１２）に連通するための
   流路選択手段（１６、２０）とを備えたことを特徴とす
   る二色成形機におけるサンドイッチ成形用ノズル装置。
2. （２）、前記流路選択手段（１６、２０）は、前記各材
   料流路（１３、１４）のうち第２材料流路（１４）に設
   けられた開閉弁部（１６）からなることを特徴とする請
   求項１記載の二色成形機におけるサンドイッチ成形用ノ
   ズル装置。
3. （３）、前記単一ノズル部（１２）と第１射出ユニット
   （５）間に軸方向移動可能に設けられた移動ノズル（２
   ０）により前記流路選択手段を構成することを特徴とす
   る請求項１記載の二色成形機におけるサンドイッチ成形
   用ノズル装置。
4. （４）、前記第１材料流路（１３）の端部（１３ａ）は
   、前記第２材料流路（１４）の横断面中心部（１４ａＡ
   ）に開口していることを特徴とする請求項１乃至３の何
   れかに記載の二色成形機におけるサンドイッチ成形用ノ
   ズル装置。