JPH0442953Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は電子計算機のコントロール基板と外部
機器間の信号の授受に係り、シヤーシ内に実装さ
れているインターフエース基板と外部機器間を接
続する布線構造に関する。

〔考案の技術的背景〕

従来の上記布線はケーブルによつて行なわれて
おり、その布線例は第３図に示している通りであ
る。又、第４図はそのケーブルの構成例を示した
ものである。これらの図において、１は筺体外
箱、２は筺体内に実装されるシヤーシ、３はシヤ
ーシ２内に複数枚実装されるプリント基板
（PCB）、４，４ａ，４ｂは筺体後部側面に実装
されたコネクタパネル、５はプリント基板３の前
面に実装され入出力信号を接続するコネクタであ
る。６はプリント基板３とコネクタパネル４ａ間
に布線される内部ケーブル、７は内部ケーブル６
のプリント基板側のコネクタ、８はコネクタパネ
ル４ａに実装されているコネクタ、９はコネクタ
８と接続される外部ケーブル側コネクタ、１０は
計算機と外部機器間を接続する外部ケーブルであ
る。１１は半田付け又は圧着形のコンタクトであ
る。

以上の組立てにおいて、まずインターフエース
基板（プリント基板）３とコネクタパネル４間を
接続するための、両端にそれぞれコネクタ７，８
を有する内部ケーブル６が必要である。その内部
ケーブル６は第５図に示すように一端はフラツト
処理が行なわれ、フラツトケーブル用コネクタ７
に一括圧着にて接続される。又他端はインターフ
エース仕様に合わせてコネクタ８の端子１１にケ
ーブル心線を１本１本半田付け又は圧着で接続さ
れる。

以上で準備されたコネクタ付の内部ケーブル６
はそのフラツトケーブル用コネクタ７を所定のイ
ンターフエース基板３のコネクタ５に嵌合させ、
もう一方のコネクタ８はコネクタパネル４に取付
孔によりビスで固定する。この際内部ケーブル６
はシヤーシ２の上下又は左右の隙間を使つて布線
される。次にコネクタパネル４を固定したコネク
タ８と嵌合するコネクタ９を装着した外部ケーブ
ル１０をコネクタパネル４の所でコネクタ９を嵌
合させて接続する。

〔背景技術の問題点〕

以上によりインターフエース基板３と外部機器
間は接続されるが、内部ケーブル６は外部機器の
仕様に合わせてコネクタパネル４側のコネクタ８
のコンタクト１１と芯線を１本１本半田付け又は
圧着するため非常に製造工数がかかる欠点があつ
た。又インターフエース基板３の前面側からケー
ブル接続を行うためインターフエース基板３とコ
ネクタパネル４間に布線エリアを設ける必要があ
り実装効率が悪くなる欠点があつた。

〔考案の目的〕

本考案は上記の欠点がなく、作業性がよく実装
効率も良好な布線構造を提供することを目的とす
る。

〔考案の概要〕

本考案は内部ケーブルを廃止し、インターフエ
ース基板からの信号をシヤーシ背面のマザーボー
ドに設けたコネクタピンから導出し、このピンと
接続するコネクタと外部機器とを接続するコネク
タとを有するドウターボードを設け、外部機器の
仕様に合わせた接続をドウターボード上のプリン
ト配線で行う布線構造とすることによりその目的
を達成したものである。

〔考案の実施例〕

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図であ
り、第２図は第１図の主要部をなすドウターボー
ドの側面図である。これらの図において、２１は
複数のプリント基板を実装するシヤーシ、２２は
複数のコネクタピン２３をプレスフイツト方式で
実装し、各コネクタピン２３間をパターンで接続
してあるマザーボード、２４はドウターボード、
２５はドウターボード２４の挿入用ガイド溝２６
とタツプ２７を備えてマザーボード２２に垂直に
一端を固着されるPCBガイド、２８はドウター
ボード２４の後端縁部に設けられコネクタピン２
３に接続されるライトアングル形コネクタ、２９
はドウターボード２４の前端縁部に設けられ外部
機器との信号接続用コネクタ３０を取付けられた
コネクタパネル、３１はコネクタパネル２９を、
タツプ２７に螺合するビスによりPCBガイド２
５に固定するための穴、３２は外部機器との接続
用ケーブル３３側コネクタである。

次に上記布線構造の取扱い並びに動作を説明す
る。まずインターフエース基板（図示なし）をシ
ヤーシ２１に実装する。インターフエース基板の
入出力信号はマザーボード２２内の接続によりコ
ネクタピン２３に現われる。次に外部機器の入出
力仕様に合わせてドウターボード２４上でコネク
タ２８とコネクタ３０間をパターンにて布線しこ
れにコネクタパネル２９を取付ける。次にインタ
ーフエース基板が実装されている位置の両側のマ
ザーボード２２上にPCBガイド２５を取付け、
用意したドウターボード２４をガイド溝２５に合
わせて挿入し、コネクタピン２３とコネクタ２８
を接続したのち、PCBガイドのパネル固定用の
タツプ２７とパネル２９の固定穴３１を合わせて
ビスで固定する。この状態でコネクタ３２を備え
た外部機器接続ケーブル３３をコネクタ３０に嵌
合させて外部機器とインターフエース基板間を接
続する。

以上の構造に於てはインターフエース基板の実
装位置ごとにそれを単位として接続を設けること
が容易である。

〔考案の効果〕

本考案は以上のようになるものであつて、）
インターフエース基板と外部接続用コネクタパネ
ル間の中継ケーブルがドウターボードに置換えら
れて製造工数の大幅な削減ができる。）又中継
ケーブルがなくなるためケーブル布線エリア等の
スペースが不要となり実装効率が向上する。）
インターフエース基板単位に外部接続用コネクタ
パネルを付けることができるため増設等が容易で
ある。等の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図は第１図の一部を示す側面図、第３図、第４図
は従来例の説明図である。 ２１……シヤーシ、２２……マザーボード、２
３……コネクタピン、２４……ドウターボード、
２５……PCBガイド、２６……ガイド溝、２８
……コネクタピンと接続するコネクタ、２９……
コネクタパネル、３０……外部接続用コネクタ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外面に突出し、シヤーシ内のインターフエース
   基板と接続されたコネクタピンを有するマザーボ
   ードと、外部機器との間の接続に用いるドウター
   ボードと、このドウターボードの挿入を案内する
   ガイド溝を備え一端を前記マザーボードに固着さ
   せて突出する１対のPCBガイドと、前記ドウタ
   ーボードの後端縁に前記コネクタピンと接続する
   コネクタと前記ドウターボードの前端縁にこのコ
   ネクタとパターン接続された外部接続用コネクタ
   を配設し前記PCBガイドの先端にねじ止め固定
   されるコネクタパネルとを有し、このドウターボ
   ードをその両側端縁を前記ガイド溝に挿入するこ
   とにより前記インターフエース基板と外部機器間
   を接続することを特徴とするケーブルレス布線構
   造。