JPH044265A - カプセル粉粒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、顔料を均一に混合・分散できるカプセル粉粒
体に間するものである。

［従来の技術］ 従来、合成樹脂を着色するには、溶融した合成樹脂に顔
料を混合・分散している。また顔料を塗料として用いる
場合、溶剤中に数種の顔料を入れて混合撹拌している。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、合成樹脂に顔料を混合・分散させる場合
、合成樹脂の種類によっては混入できない顔料があり、
また顔料を均一に分散させるには十分に混ぜ合わせる必
要がある。また顔料を数種類混ぜ合わせて塗料とする場
合、各顔料か一様に分布させるには長時間を要すると共
に保管中には、比重の違いによって分離しやすくなり、
均一な分散状態を保つことが困雛となり、これが色彩変
化となって現われてしまう問題がある。特に無機系顔料
（例えば酸化鉄）と有機系顔料（例えばフタルシャンブ
ルー）を混ぜるときなどは所定の色彩にならない問題が
ある。

本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、顔料を
均一に混合分散できるカプセル粉粒体を提供することを
目的とする。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、上記の目的を達成するために、合成樹脂を母
粒子とし、顔料を子粒子とし、その母粒子を多数の子粒
子で覆って接合させたカプセル粉粒体であり、また顔料
を母粒子とし、その顔料と色違いの他の顔料を子粒子と
し、その母粒子を多数の子粒子で覆って接合さてカプセ
ル粉粒体としたものである。

［作用］ 上記の構成によれば、顔料を子粒子として合成樹脂の母
粒子に接合させてカプセル粉粒体を形成することで、こ
のカプセル粉粒体で、そのまま成形すれば均一に着色さ
れた成形体が成形でき、また２種類の顔料を母粒子と子
粒子とし、これをカプセル粉粒体とすることで、溶剤な
どに２種の顔料が均一に分散した塗料とすることができ
る。

［実施例］ 以下、本発明の好適実施例を添付図面に基づいて説明す
る。

第１〜３図は顔料を合成樹脂に均一に混合分散させる例
を示す。

先ず、第１図に示すよう合成樹脂を粒径１００μ以下の
粉とし、これを母粒子１１とし、その表面に、粒径１０
μ以下の顔料からなる子粒子１２を多数固定化する。こ
の子粒子１２の母粒子１１の表面への固定化は、特開昭
６２−２５０９４２号公報に開示されるような高速気流
中衝撃法や機械的衝撃法等で子粒子１２を固定化させ、
より確実に母粒子１１に固定化させてカプセル粉粒体１
０を形成する。このカプセル粉粒体１０を押出し成形、
射出成形などにより所定の形状に成型することで、第２
図に示すように、母粒子１２が溶融して子粒子１１間か
ら食み出して母粒子１２が相互に融着し、第３図に示し
たように顔料である子粒子１１が樹脂層１３に均一に分
散した成形体１４が成形できる。

このように合成樹脂を母粒子１１としてその表面に顔料
を子粒子１２をコーティングしてカプセル粉粒体１０と
することで、顔料を選ぶことがなく、樹脂に均一に分散
することができる。

第４図は本発明の他の実施例を示し溶剤に２種の顔料を
均一に分散させる例を示す。

先ず２種の顔料のうち第１の顔料を粒径１００μ以下の
母粒子１５とし、他方筒２の顔料を粒径１０μ以下の子
粒子１６とする。この場合、例えば母粒子１５を無機質
系顔料とし、子粒子１６を有機系顔料とする。この母粒
子１５の表面を子粒子１６で覆って固定化させ２種の顔
料からなるカプセル粉粒体１７を形成し、カプセル粉粒
体１７を溶剤１８中に混合分散して塗料１９とする。こ
の塗料１９は２種の顔料でカプセル粉粒体１７とされる
ため、長期間保存しても各々の顔料が遊離することがな
く初期に設定したと同じ色彩を保つことができる。また
顔料は、無機質系顔料や有機系顔料と相互に混ざらない
ものでも混合できるため今までにない色調の彩色が可能
な塗料とすることができる。

第４図は３種類の顔料でカプセル粉粒体で塗料とした例
を示す。

先ず第１の顔料を粒径１００μ以下の母粒子２０とし、
第２の顔料を粒径１０μ以下の第１の子粒子２１とし、
さらに第３□の顔料を第２の子粒子２２とし、その粒径
を第１の子粒子２１の粒径と同じかそれ以下とし、母粒
子２０の表面に第１の子粒子２１を固定化させた後、第
２の子粒子２２を固定化してカプセル粉粒体２３とする
。このカプセル粉粒体２３を溶剤２４中に混合分散して
塗料２５とする。この場合、第１と第２の子粒子２１．
２２は、同時に母粒子２０に固定化させても或いは第１
の子粒子２１に第２の子粒子２２を固定化した後にこれ
を母粒子２０に固定化させてもよい。本例においては、
３種類の顔料が均一に混ざり合った塗料２５にすること
ができる。

［発明の効果］ 以上説明したことから明らかなように本発明によれば次
のごとき優れた効果を発揮する。

（１）顔料を子粒子として合成樹脂の母粒子に接合させ
てカプセル粉粒体を形成することで、このカプセル粉粒
体で、そのまま成形すれば均一に着色された成形体が成
形できる。

（２）２種類の顔料をそれぞれ母粒子と子粒子とにし、
これをカプセル粉粒体とすることで、溶剤などに２種の
顔料が均一に分散した塗料とすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す拡大断面図、第２図は
第１図のカプセル粉粒体で成型する際の状態を示す拡大
断面図、第３図は第１図のカプセル粉粒体で成形した成
形体の拡大断面図、第４図は本発明の他の実施例を示す
拡大断面図、第５図は本発明のさらに他の実施例を示す
拡大断面図である。 図中、１０はカプセル粉粒体、１１．１６は母粒子、１
２．１７は子粒子である。 特許出願人　　いすず自動車株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、合成樹脂を母粒子とし、顔料を子粒子とし、その母
   粒子を多数の子粒子で覆って接合させたことを特徴とす
   るカプセル粉粒体。 ２、顔料を母粒子とし、その顔料と色違いの他の顔料を
   子粒子とし、その母粒子を多数の子粒子で覆って接合さ
   せたことを特徴とするカプセル粉粒体。