JPH0442626A

JPH0442626A - 移動体用通信装置

Info

Publication number: JPH0442626A
Application number: JP2149586A
Authority: JP
Inventors: Junichi Nakada; 中田　純一
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1990-06-07
Filing date: 1990-06-07
Publication date: 1992-02-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、船舶等の移動体から通信を行う通信装置に関
する。

〔発明の概要〕

本発明は、船舶等の移動体から通信を行う通信装置にお
いて、移動体の現在位置の測位手段と、通信衛星のカバ
ーエリア情報記憶部とを設け、測位手段が測位した現在
位置がカバーエリア情報記憶部に記憶されたどの衛星回
線のカバーエリア内であるかを判断し、該当するカバ−
エリア内の衛星回線で通信を行うようにし、移動体から
の通信衛星を介した通信を行う際に通信可能な衛星回線
が容易に捜せるようにしたものである。

〔従来の技術〕

近年、船舶等の移動体から衛星或いは地上の中継局を介
して地上の固定局と無線で通信できるようにした伝送シ
ステムが各種開発されている。

例えば、インマルサット：　ＩＮＭＡＲ３ＡＴ（Ｉｎｔ
ｅｒｎａｔｉｏｎａｌ　Ｍａｒｉｔｉｍｅ　５ａｔｅｌ
ｌｉｔｅ　Ｏｒｇａｎｉｚａｔｉｏｎ）と称されるシス
テムによる静止衛星を利用した移動体通信システムが開
発されている。このインマルサットシステムによる移動
体通信システムは、例えば１．５０　Ｆｉｚ〜１．５Ｇ
Ｈｚの周波数帯に設定される衛星回線により信号の伝送
を行い、主として船舶等の移動体と地上に設けられた海
岸地上局との間で、通信衛星を介して通信を行うもので
ある。この場合、インマルサットシステムの場合には、
海岸地上局とは別に通信制御地上局を設け、この通信制
御地上局の制御により、移動体と海岸地上局との間で通
信が行われる。即ち、通信制御地上局で各衛星回線の使
用状態を制御し、通信制御地上局からの通信許可信号を
移動局が受信すると、通信が行われる。また、インマル
サットシステムにおいては、複数の通信衛星を使用する
と共に、それぞれの通信衛星に対して海岸地上局と通信
制御地上局とを複数箇所に設置し、地球上の殆どの地域
で通信を可能にしている。

〔発明が解決しようとする課題〕

このようなインマルサットシステムにより移動体からの
通信を行う場合、移動体の位置により使用可能な衛星回
線（即ち伝送周波数）が異なり、移動体の位置が変わる
毎に使用可能な衛星回線を捜す必要があった。この場合
、前回通信してから殆ど移動していないときには、前回
の通信で使用した衛星回線のチャンネルを記憶して、こ
のチャンネルを再び使用することができる。これに対し
移動体の位置が変わったときには、他のチャンネルの衛
星回線を使用した方が良好に通信できる場合があり、通
信を行う毎にインマルサットシステムで用意された全チ
ャンネルで通信を試みて、最も良好に通信できるチャン
ネルを捜す必要があった。ここで、例えばインマルサッ
トシステムの場合には、最終的に海岸地上局を８０局以
上設置する予定で、８０チャンネル以上の衛星回線が用
意される。このため、非常に多くの衛星回線の中から良
好に通信できるチャンネルを捜す必要があり、この通信
できるチャンネルを捜す作業は非常に手間と時間がかか
る不都合があった。

本発明の目的は、通信可能回線が迅速に捜せる移動体用
通信装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の移動体用通信装置は、例えば第１図及び第２図
に示すように、移動体（１）から通信衛星（３）を介し
て通信を行う移動体用通信装置（１０）において、移動
体（１）の現在位置の測位手段（１７）と、通信衛星（
３）による衛星回線のカバーエリア情報記憶部（１９）
とを設け、測位手段（１７）が測位した現在位置がカバ
ーエリア情報記憶部（１９）に記憶されたどの衛星回線
のカバーエリア内であるかを判断し、該当するカバーエ
リア内の衛星回線で通信を行うようにしたものである。

（作用〕このようにしたことで、移動体の現在位置に応じた通信
可能な衛星回線が直ちに判断でき、この通信可能な衛星
回線の中から最も良好に通信できる衛星回線を捜すこと
で、必要とする衛星回線を捜すために通信状態を確認す
る回線の数が大幅に少なくなり、必要とする衛星回線を
捜す作業が容易に行われる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を添付図面を参照して説明する
。

本例においては、船舶に搭載したインマルサットシステ
ム用の通信装置としたもので、第１図に示すように構成
する。この第１図において、（１０）は移動体用通信装
置全体を示し、この移動体用通信袋！（１０）はマイク
ロコンピュータ構成の中央制御装置（ＣＰＵ）（１１）
により送信部（１２）での送信と受信部（１３）での受
信が制御される。この場合、送信部（１２）と受信部（
１３）とには、送受信用のアンテナ（１４）が接続しで
ある。また、送信情報の入力操作等を行う入カキ−（１
５）と、受信情報の表示等を行う表示部（１６）とが、
中央制御装置（１１）に接続しである。

そして本例においては、この移動体用通信装置（１０）
が搭載された船舶の現在位置を測位する測位部（１７）
と、同調回線判定部（１８）と、カバーエリア記憶部（
１９）とが中央制御袋！（１１）に接続しである。

この場合、同調回線判定部（１８）は受信したそれぞれ
の衛星回線の信号強度等から最も受信状態が良い回線を
判断する回路で、カバーエリア記憶部（１９）はインマ
ルサットシステムに使用されている各静止衛星が中継す
る回線のカバーエリアのデータが予め記憶させである。

そして、中央制御装置（１１）では、カバーエリア記憶
部（１９）が記憶したカバーエリアデータに基づいて、
測位部（１７）が測位した位置で通信可能なインマルサ
ットシステム用の回線が判断できる。なお、測位部（１
７）は船舶が航行用に備えるものを兼用しても良い。

次に、この移動体用通信装置（１０）と地上の固定局と
でインマルサットシステムにより通信を行う場合のシス
テム構成を第２図に示すと、移動体用通信装置（１０）
が搭載された船舶（１）と地上の加入者（２）との間で
データの伝送を行う場合、この船舶（１）、の現在位置
で通信が可能な静止衛星（３）で中継して、移動体用通
信装置（１０）と海岸地上局（４）との間で通信が行わ
れ、海岸地上局（４）から地上の加入者（２）までは電
話回線（５）等の地上回線によりデータ伝送が行われる
。この場合、海岸地上局（４）とは別の通信制御局（６
）からの制御で、移動体用通信装置（１０）と海岸地上
局（４）との間で通信が行われる。

次に、このシステム構成により移動体用通信装置（１０
）からデータ通信を行う場合の動作について説明すると
、まず移動体用通信装置（１０）から通信をしたいとき
には、何れかの通信制御局から静止衛星を介して伝送さ
れる制御信号を移動体用通信装置（１０）で受信する。

このとき本例においては、移動体用通信装置（１０）が
備える測位部（１７）が測位した現在位置で通信可能な
インマルサットシステム用の回線を、カバーエリア記憶
部（１９）が記憶したカバーエリアデータに基づいて、
中央制御装置（１１）が判断する。そして、この判断に
より通信可能であることが判った回線が複数あるときに
は、それぞれの回線のチャンネルでの通信制御局からの
制御信号を受信部（１３）で受信させる。そして、同調
回線判定部（１８）で、受信したそれぞれの衛星回線の
制御信号の信号強度等から最も受信状態が良い回線を判
断する。そして、最も受信状態が良い回線の判断ができ
ると、この最も受信状態が良い回線を使用して海岸地上
局側と通信を行う。

即ち、例えば第２図に示した通信制御局（６）から供給
される制御信号の受信状態が最も良いときには、この通
信制御局（６）により制御される回線のチャンネルを使
用して、移動体用通信装置（１０）から静止衛星（３）
を介してこの通信制御局（６）に通信開始を希望するリ
クエスト波を送信する。このときには、インマルサット
システムのフォーマットに従って、船舶（１）固有の識
別番号等も送信する。

そして、通信制御局（６）では、このリクエスト波を受
信すると、回線の使用状態や優先度等を判断して決めた
通信タイミングを指示する送信許可信号を制御信号とし
て伝送する。また同時に、海岸地上局（４）にも所定の
制御信号を伝送する。

そして、船舶（１）側の移動体用通信装置（１０）では
、受信部（１３）がこの送信許可信号を受信すると、こ
の送信許可信号により指示されたタイミングで所定の伝
送したいデータを送信部（１２）から静止衛星（３）に
向けて送信する。

そして、静止衛星（３）により中継された伝送データを
海岸地上局（４）で受信させ、この海岸地上局（４）と
電話回線（５）等を介して所定の地上加入者（２）に受
信データを伝送する。

このようにして船舶（１）側の移動体用通信装置（１０
）からデータの伝送が行われることで、この移動体用通
信装置（１０）では伝送に使用する衛星回線が容易に判
断できる。即ち、船舶（１）の現在位置に応じた通信可
能な衛星回線が、カバーエリア記憶部（１９）が記憶し
たカバーエリアデータに基づいて直ちに判断できる。従
って、インマルサントシステムで将来運用開始が予定さ
れている８０チャンネル以上の全ての衛星回線の中から
、通信可能な衛星回線を順番に捜す必要がなく、実際に
各地域で通信ができるのは全チャンネルの１７３程度で
あり、船舶（１）の現在位置で通信可能な全体の約１７
３の衛星回線の中から良好に通信できるものを捜すだけ
でよく、通信状態をチエツクする回線数が大幅に少なく
なる。このため、通信を行う衛星回線を捜す作業が少な
い時間で手間をかけずに容易に行われる。なお、一般に
遠洋航海を行う船舶の場合には何らかの測位装置が搭載
されており、この測位装置を本例の移動体用通信装置（
１０）が必要とする測位部（１７）として使用すること
ができ、測位部（１７）のために特別な装置を必要とし
ない。

なお、上述実施例においては、インマルサットシステム
用の通信装置としたが、他の衛星を使用した通信システ
ムにも適用できる。また、移動体として船舶を例にして
説明したが、自動車等の他の移動体の通信装置にも適用
できる。さらにまた、本発明は上述実施例に限らず、そ
の他種々の構成が取り得ることは勿論である。

図は一実施例が適用されるシステムの全体構成を示すシ
ステム構成図である。

（１）は船舶、（２）は地上加入者、（３）は静止衛星
、（４）は海岸地上局、（６）は通信制御局、（１０）
は移動体用通信装置、（１１）は中央制御装置、（１２
）は送信部、（１３）は受信部、（１７）は測位部、（
１８）は同調回線判定部、（１９）はカバーエリア記憶
部である。

〔発明の効果〕

本発明によると、移動体の現在位置に応じた通信可能な
衛星回線が直ちに判断でき、通信ができる衛星回線を捜
すために通信状態を確認する回線の数が大幅に少なくな
り、必要とする衛星回線を捜す作業が短時間で少ない手
間により容易に行える。

【図面の簡単な説明】

Claims

【特許請求の範囲】　移動体から通信衛星を介して通信を行う移動体用通信
装置において、上記移動体の現在位置の測位手段と、上記通信衛星によ
る衛星回線のカバーエリア情報記憶部とを設け、上記測位手段が測位した現在位置が上記カバーエリア情
報記憶部に記憶されたどの衛星回線のカバーエリア内で
あるかを判断し、該当するカバーエリア内の衛星回線で
通信を行うようにしたことを特徴とする移動体用通信装
置。