JPH0442528B2 - - Google Patents
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- JPH0442528B2 JPH0442528B2 JP681484A JP681484A JPH0442528B2 JP H0442528 B2 JPH0442528 B2 JP H0442528B2 JP 681484 A JP681484 A JP 681484A JP 681484 A JP681484 A JP 681484A JP H0442528 B2 JPH0442528 B2 JP H0442528B2
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- exhaust
- intake
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- engine
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- 239000007789 gas Substances 0.000 description 51
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
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- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 230000009471 action Effects 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
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- 230000001902 propagating effect Effects 0.000 description 1
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04F—PUMPING OF FLUID BY DIRECT CONTACT OF ANOTHER FLUID OR BY USING INERTIA OF FLUID TO BE PUMPED; SIPHONS
- F04F13/00—Pressure exchangers
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B33/00—Engines characterised by provision of pumps for charging or scavenging
- F02B33/32—Engines with pumps other than of reciprocating-piston type
- F02B33/42—Engines with pumps other than of reciprocating-piston type with driven apparatus for immediate conversion of combustion gas pressure into pressure of fresh charge, e.g. with cell-type pressure exchangers
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B39/00—Component parts, details, or accessories relating to, driven charging or scavenging pumps, not provided for in groups F02B33/00 - F02B37/00
- F02B39/02—Drives of pumps; Varying pump drive gear ratio
- F02B39/08—Non-mechanical drives, e.g. fluid drives having variable gear ratio
- F02B39/10—Non-mechanical drives, e.g. fluid drives having variable gear ratio electric
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Supercharger (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、過給機付エンジン、殊にエンジン排
気通路に生じる排気圧力により吸気を圧縮して燃
焼室に導入する形式の圧力波過給機を備えたエン
ジンに関する。
気通路に生じる排気圧力により吸気を圧縮して燃
焼室に導入する形式の圧力波過給機を備えたエン
ジンに関する。
(従来技術)
エンジン排気通路に生じる排気圧力を利用して
吸気を圧縮し、この圧縮された吸気を燃焼室に導
入するようにした形式の圧力波過給機は、古くか
ら提唱されているが、排気タービン用いたターボ
過給機に比べて低速運転時の過給効果が高い点で
最近また注目されるようになつている。この形式
の過給機は、回転軸方向に貫通する互に分離され
た多数の気体通路を有するロータと、該ロータを
その回転軸まわりに回転自在に支持するケースと
からなり、ケースにはロータ端部に対向する位置
に排気導入口と排気吐出口、および吸気導入口と
吸気吐出口が形成され、吸気導入口からロータ内
の気体通路に導入された吸気は、排気導入口から
導入される排気の圧力により吸気吐出口に向けて
押し出されるように構成されている。このため、
排気導入口と吐気吐出口とはロータを挟んでロー
タ軸方向に相対向する位置に形成される。このよ
うな形式の圧力波過給機の一例は、実開昭55−
127839号公報に開示されるている。この公開公報
に開示された過給機は、排気導入口と排気吐出口
とが同じロータ端部側に設けられ、吸気導入口と
吸気吐出口とが他方のロータ端部側に設けられ、
排気流および吸気流の各々がロータ内で流れ方向
を変える。いわゆる逆流形であるが、これらの気
体がロータを軸方向に貫通して流れるようにし
た、一貫流形も知られており、その構造および作
動は、雑誌「内燃機関」Vol.15、No.179、1976.6
に詳述されている。
吸気を圧縮し、この圧縮された吸気を燃焼室に導
入するようにした形式の圧力波過給機は、古くか
ら提唱されているが、排気タービン用いたターボ
過給機に比べて低速運転時の過給効果が高い点で
最近また注目されるようになつている。この形式
の過給機は、回転軸方向に貫通する互に分離され
た多数の気体通路を有するロータと、該ロータを
その回転軸まわりに回転自在に支持するケースと
からなり、ケースにはロータ端部に対向する位置
に排気導入口と排気吐出口、および吸気導入口と
吸気吐出口が形成され、吸気導入口からロータ内
の気体通路に導入された吸気は、排気導入口から
導入される排気の圧力により吸気吐出口に向けて
押し出されるように構成されている。このため、
排気導入口と吐気吐出口とはロータを挟んでロー
タ軸方向に相対向する位置に形成される。このよ
うな形式の圧力波過給機の一例は、実開昭55−
127839号公報に開示されるている。この公開公報
に開示された過給機は、排気導入口と排気吐出口
とが同じロータ端部側に設けられ、吸気導入口と
吸気吐出口とが他方のロータ端部側に設けられ、
排気流および吸気流の各々がロータ内で流れ方向
を変える。いわゆる逆流形であるが、これらの気
体がロータを軸方向に貫通して流れるようにし
た、一貫流形も知られており、その構造および作
動は、雑誌「内燃機関」Vol.15、No.179、1976.6
に詳述されている。
この圧力波過給機は、特にデイーゼルエンジン
に適すると考えられ、低速転時示にも効果を示す
が、ロータ内で吸気が排気に接触させられるた
め、吸気と排気との部分的な混合を生じることに
なる。この混合は、運転領域によつては排気還流
効果とみることもできるが、高速高負荷運転時に
は、吸気率の低下により出力の低下を招く、とい
う問題を生ずる。
に適すると考えられ、低速転時示にも効果を示す
が、ロータ内で吸気が排気に接触させられるた
め、吸気と排気との部分的な混合を生じることに
なる。この混合は、運転領域によつては排気還流
効果とみることもできるが、高速高負荷運転時に
は、吸気率の低下により出力の低下を招く、とい
う問題を生ずる。
(発明の目的)
本発明は、上述したような形式の圧力波過給機
において、高負荷運転時に吸気への排気の混入を
防止し、エンジン出力を向上させることができる
構造を提供することを目的とする。
において、高負荷運転時に吸気への排気の混入を
防止し、エンジン出力を向上させることができる
構造を提供することを目的とする。
(発明の構成)
上記目的を達成するため、本発明は次の構成を
有する。すなわち、本発明による過給機付エンジ
ンは、圧力波過給機を備えており、その圧力波過
給機は、回転軸方向に貫通する互に分離された多
数の気体通路を有するロータと、該ロータをその
回転軸まわりに回転自在に支持するケースとから
なり、該ケースには、ロータの端部に対向する位
置に、エンジン排気口に接続される排気導入口と
排気を大気に排出する排気吐出口とがロータ回転
方向に偏位して形成され、さらに排気導入口に対
し回転軸方向反対側の位置に、エンジン吸気口に
接続される吸気吐出口が、また排気吐出口に対し
回転軸方向反対側の位置に、大気を吸入する吸気
導入口がそれぞれ形成されている。本発明におい
ては、過給機のロータを回転駆動するために電動
モーターが設けられ、この電動モーターの回転数
は、エンジン高負荷運転時にロータの回転数とエ
ンジン回転数との比、すなわちエンジン回転数に
対するロータ回転数の比が高くなるように、制御
装置により制御される。
有する。すなわち、本発明による過給機付エンジ
ンは、圧力波過給機を備えており、その圧力波過
給機は、回転軸方向に貫通する互に分離された多
数の気体通路を有するロータと、該ロータをその
回転軸まわりに回転自在に支持するケースとから
なり、該ケースには、ロータの端部に対向する位
置に、エンジン排気口に接続される排気導入口と
排気を大気に排出する排気吐出口とがロータ回転
方向に偏位して形成され、さらに排気導入口に対
し回転軸方向反対側の位置に、エンジン吸気口に
接続される吸気吐出口が、また排気吐出口に対し
回転軸方向反対側の位置に、大気を吸入する吸気
導入口がそれぞれ形成されている。本発明におい
ては、過給機のロータを回転駆動するために電動
モーターが設けられ、この電動モーターの回転数
は、エンジン高負荷運転時にロータの回転数とエ
ンジン回転数との比、すなわちエンジン回転数に
対するロータ回転数の比が高くなるように、制御
装置により制御される。
圧力波過給機においては、ロータの回転に伴な
つてロータ内の気体通路が排気導入口に開口した
とき、この気体通路に排気圧力が伝えられ、該気
体通路の排気通路側に圧力波を生じ、この圧力波
が音速で該通路内を伝播して通路内の吸気を圧縮
しながら他端側に達する。したがつて、排気導入
口と吸気吐出口の位置関係、ロータ内の気体通路
の長さ、ロータの回転数などを適当に定めること
により、気体通路内を伝播する圧力波を吸気導入
口に伝えることができ、過給効果が得られる。こ
れに対し、気体通路内における排気の流れは圧力
波より遅れて通路内を進むので、排気流が気体通
路の他端に達する前に該気体通路が気体吐出口か
ら遮断されればエンジン吸気に排気はほとんど混
入しない。
つてロータ内の気体通路が排気導入口に開口した
とき、この気体通路に排気圧力が伝えられ、該気
体通路の排気通路側に圧力波を生じ、この圧力波
が音速で該通路内を伝播して通路内の吸気を圧縮
しながら他端側に達する。したがつて、排気導入
口と吸気吐出口の位置関係、ロータ内の気体通路
の長さ、ロータの回転数などを適当に定めること
により、気体通路内を伝播する圧力波を吸気導入
口に伝えることができ、過給効果が得られる。こ
れに対し、気体通路内における排気の流れは圧力
波より遅れて通路内を進むので、排気流が気体通
路の他端に達する前に該気体通路が気体吐出口か
ら遮断されればエンジン吸気に排気はほとんど混
入しない。
一般には、エンジン吸気量の関係から、ロータ
の回転数はエンジン回転数に比例して増減させる
のが普通である。しかし、たとえば排気還流が必
要とされるエンジン運転領域で、ロータ回転数と
エンジン回転数の比が小さくなるようにロータ回
転数を制御すると、気体通路が吸気吐出口から遮
断される前に、排気が気体通路を貫流して吸気に
混入し、排気還流効果を生じる。したがつて、こ
のような回転数比を維持すると、高負荷運転領域
で吸気への排気混入のために十分な出力が得られ
なくなる。そこで、本発明では、高負荷運転領域
で、上記回転数比を高めて吸気への排気混入を確
実に防止し、エンジン出力の向上を達成するもの
である。
の回転数はエンジン回転数に比例して増減させる
のが普通である。しかし、たとえば排気還流が必
要とされるエンジン運転領域で、ロータ回転数と
エンジン回転数の比が小さくなるようにロータ回
転数を制御すると、気体通路が吸気吐出口から遮
断される前に、排気が気体通路を貫流して吸気に
混入し、排気還流効果を生じる。したがつて、こ
のような回転数比を維持すると、高負荷運転領域
で吸気への排気混入のために十分な出力が得られ
なくなる。そこで、本発明では、高負荷運転領域
で、上記回転数比を高めて吸気への排気混入を確
実に防止し、エンジン出力の向上を達成するもの
である。
(発明の効果)
本発明においては、圧力波過給機のロータを電
動モーターにより駆動し、該電動モーターの回転
数を、ロータの回転数とエンジン回転数との比が
高負荷運転時に高くなるように制御装置により制
御しているので、高負荷運転時には吸気への排気
の混入を確実に防止することができ、しかもその
ために特に面倒な機構を設けたりする必要がな
い。また、ロータをエンジンクランク軸により駆
動するばあいに比し、過給機の取付位置に制約が
なく、部品配置上の融通性が大きくなる。
動モーターにより駆動し、該電動モーターの回転
数を、ロータの回転数とエンジン回転数との比が
高負荷運転時に高くなるように制御装置により制
御しているので、高負荷運転時には吸気への排気
の混入を確実に防止することができ、しかもその
ために特に面倒な機構を設けたりする必要がな
い。また、ロータをエンジンクランク軸により駆
動するばあいに比し、過給機の取付位置に制約が
なく、部品配置上の融通性が大きくなる。
(実施例の説明)
基本構成
第1図は本発明をデイーゼルエンジンに適用し
た例を示すものであり、エンジン1はシリンダ2
と該シリンダ2の上端部に取付けられたシリンダ
ヘツド3を有し、シリンダ2内にはピストン4が
往復運動自在に配置されて、シリンダ2内に燃焼
室12を形成する。シリンダヘツド3には吸気口
5および排気口6が形成され、これら吸気口5お
よび排気口6にはそれぞれ吸気弁7および排気弁
8が配置されている。さらに、吸気口5は過給通
路9に、排気口6は排気通路10にそれぞれ接続
されている。過給通路9と排気通路10との間に
は圧力波過給機11が設けられる。
た例を示すものであり、エンジン1はシリンダ2
と該シリンダ2の上端部に取付けられたシリンダ
ヘツド3を有し、シリンダ2内にはピストン4が
往復運動自在に配置されて、シリンダ2内に燃焼
室12を形成する。シリンダヘツド3には吸気口
5および排気口6が形成され、これら吸気口5お
よび排気口6にはそれぞれ吸気弁7および排気弁
8が配置されている。さらに、吸気口5は過給通
路9に、排気口6は排気通路10にそれぞれ接続
されている。過給通路9と排気通路10との間に
は圧力波過給機11が設けられる。
過給機11は、第2図aに示すケース14と、
第2図bに示すロータ15からなり、ロータ15
はケース14内に回転自在に配置されている。第
2図bに示すように、ロータ15は、軸方向に貫
通する互に分離された多数の気体通路16を有す
る。ケース14は、ロータ15の両端に対向する
端壁14a,14bを有し、一方の端壁14aに
は排気導入口17と排気吐出口18が形成され、
他方の端壁14bには吸気導入口19と吸気吐出
口20が形成されている。第1図に示すように、
ケース14の排気導入口17には排気通路10が
接続され、吸気吐出口20には過給通路9が接続
されている。さらに、ケース14の排気吐出口1
8には排出通路21が接続され、吸気導入口19
には吸気通路22接続されている。
第2図bに示すロータ15からなり、ロータ15
はケース14内に回転自在に配置されている。第
2図bに示すように、ロータ15は、軸方向に貫
通する互に分離された多数の気体通路16を有す
る。ケース14は、ロータ15の両端に対向する
端壁14a,14bを有し、一方の端壁14aに
は排気導入口17と排気吐出口18が形成され、
他方の端壁14bには吸気導入口19と吸気吐出
口20が形成されている。第1図に示すように、
ケース14の排気導入口17には排気通路10が
接続され、吸気吐出口20には過給通路9が接続
されている。さらに、ケース14の排気吐出口1
8には排出通路21が接続され、吸気導入口19
には吸気通路22接続されている。
ロータ15には駆動軸23が固定され、この駆
動軸23はロータ15の一端から軸方向外方に延
びている。駆動軸23は、軸受24,25により
吸気ハウジング26に回転支持され、その一端で
ロータ15を片持支持する。駆動軸23の他端
は、電磁クラツチ27を介して電動モーター28
の出力軸に結合されている。モーター28の回転
を制御するために制御回路29が設けられる。この
制御回路29は、エンジン回転数センサ30の出
力を入力とし、エンジン回転数に比例する出力を
発生する。たとえば電動モーター28がパルスモ
ーターであれば、制御回路29はエンジン回転数
の増加に比例してパルス数が増加するパルス出力
を発生する。制御回路29の出力は補正回路31
に入力され、補正回路31の出力がモーター28
の駆動に使用される。補正回路31は、エンジン
制御部材の作動量たとえばアクセルペダル踏み込
み量センサー32の出力を受け、エンジン負荷に
応じて制御回路29の出力を補正し、モーター2
8の回転数を制御する。第3図は、その補正の一
例を示すもので、同図の横軸は燃料噴射量aを、
また縦軸ロータ15の回転数(rpm)を示し、あ
る一定のエンジン回転数のもとで、エンジン負荷
に対応する燃料噴射量Qに応じて、モーター28
の回転数すなわちロータ15の回転数とエンジン
回転数との比が図に実線aで示されるように変化
させられる。なお、センサー32の出力はクラツ
チ27にも与えられ、低負荷領域でクラツチ27
が断たれる。
動軸23はロータ15の一端から軸方向外方に延
びている。駆動軸23は、軸受24,25により
吸気ハウジング26に回転支持され、その一端で
ロータ15を片持支持する。駆動軸23の他端
は、電磁クラツチ27を介して電動モーター28
の出力軸に結合されている。モーター28の回転
を制御するために制御回路29が設けられる。この
制御回路29は、エンジン回転数センサ30の出
力を入力とし、エンジン回転数に比例する出力を
発生する。たとえば電動モーター28がパルスモ
ーターであれば、制御回路29はエンジン回転数
の増加に比例してパルス数が増加するパルス出力
を発生する。制御回路29の出力は補正回路31
に入力され、補正回路31の出力がモーター28
の駆動に使用される。補正回路31は、エンジン
制御部材の作動量たとえばアクセルペダル踏み込
み量センサー32の出力を受け、エンジン負荷に
応じて制御回路29の出力を補正し、モーター2
8の回転数を制御する。第3図は、その補正の一
例を示すもので、同図の横軸は燃料噴射量aを、
また縦軸ロータ15の回転数(rpm)を示し、あ
る一定のエンジン回転数のもとで、エンジン負荷
に対応する燃料噴射量Qに応じて、モーター28
の回転数すなわちロータ15の回転数とエンジン
回転数との比が図に実線aで示されるように変化
させられる。なお、センサー32の出力はクラツ
チ27にも与えられ、低負荷領域でクラツチ27
が断たれる。
作 動
エンジン1が始動され、クラツチ27が接続さ
れる負荷領域では、モーター28は補正回路31
からの出力により回転させられて、ロータ15を
駆動する。エンジン吸気は吸気通路22から吸気
導入口19を経てロータ15内の気体通路16に
入り、該通路16が吸気吐出口20に開口したと
きに、過給通路9に吐出されて吸気口5から燃焼
室12に導入される。一方、排気口6から排出さ
れる排気は、排気通路10を通つて排気導入口1
7からロータ15内の気体通路16に入り、該通
路16が排気吐出口18に開口したとき排出通路
21に吐出される。ケース14では、排気導入口
17と吸気吐出口20が軸方向相対向する位置に
配置されているので、気体通路16の一端が排気
導入口17に開口したとき、該通路16内に発生
する圧力波は通路16内を伝播し、該通路16内
の吸気を圧縮しながら吸気吐出口20に達し、過
給状態で吸気を通路9吐出する。
れる負荷領域では、モーター28は補正回路31
からの出力により回転させられて、ロータ15を
駆動する。エンジン吸気は吸気通路22から吸気
導入口19を経てロータ15内の気体通路16に
入り、該通路16が吸気吐出口20に開口したと
きに、過給通路9に吐出されて吸気口5から燃焼
室12に導入される。一方、排気口6から排出さ
れる排気は、排気通路10を通つて排気導入口1
7からロータ15内の気体通路16に入り、該通
路16が排気吐出口18に開口したとき排出通路
21に吐出される。ケース14では、排気導入口
17と吸気吐出口20が軸方向相対向する位置に
配置されているので、気体通路16の一端が排気
導入口17に開口したとき、該通路16内に発生
する圧力波は通路16内を伝播し、該通路16内
の吸気を圧縮しながら吸気吐出口20に達し、過
給状態で吸気を通路9吐出する。
第4図は、ロータ15の通路16内における吸
気と排気の流れを模式的に示すものである。図に
おいて、ロータ15は説明の便宜上展開して示さ
れ、通路16はロータ15の回転に伴なつて上か
ら下に矢印Aで示す方向に動くものとする。第4
図の上端付近の通路16aは吸気で充満された状
態で移動して来ており、この通路16aの位置で
は、通路両端が閉塞されているため、内部の吸気
は静止状態である。続く通路16bでは一端が排
気導入口17に開口しており、排気による圧力波
が図に33で示すように発生する。このとき、排
気は通路16bの一端に34で示すように流入し
ている。ロータ15の回転方向に位相の進んだ通
路16c,16dでは圧力波が33a,33bで
示すように伝播し、排気の流れも34a,34b
で示すように通路に沿つて進んでいるが、この時
点では通路の他端は閉じられており、該端部付近
の吸気は静止している。さらに、通路16eでは
該通路の端部が吸気吐出口20に開口しており、
この時点では圧力波が吸気吐出口20達にしてお
り、吸気は過給状態で通路9に吐出される。続く
通路16f,16g,16hでは、吸気の吐出が
継続して行なわれ、排気は該通路内を吸気の流出
方向に流動する。通路16iは、排気導入口17
から遮断され、該導入口17側の端部に排気の静
止部34cが生じる。通路16jは、吸気吐出口
20からも遮断されており、吸気および排気は静
止状態になる。通路16kでは、該通路の一端が
排気吐出口18に開口し該端部に排気の膨脹部3
5が発生し、この膨張部は位相の進みにしたがつ
て図に示すように通路内で拡がつていく。通路1
6lでは他端側が吸気導入口19に開口し、大気
圧の空気が通路に流入して、膨脹した排気を排出
路21に押し出す。
気と排気の流れを模式的に示すものである。図に
おいて、ロータ15は説明の便宜上展開して示さ
れ、通路16はロータ15の回転に伴なつて上か
ら下に矢印Aで示す方向に動くものとする。第4
図の上端付近の通路16aは吸気で充満された状
態で移動して来ており、この通路16aの位置で
は、通路両端が閉塞されているため、内部の吸気
は静止状態である。続く通路16bでは一端が排
気導入口17に開口しており、排気による圧力波
が図に33で示すように発生する。このとき、排
気は通路16bの一端に34で示すように流入し
ている。ロータ15の回転方向に位相の進んだ通
路16c,16dでは圧力波が33a,33bで
示すように伝播し、排気の流れも34a,34b
で示すように通路に沿つて進んでいるが、この時
点では通路の他端は閉じられており、該端部付近
の吸気は静止している。さらに、通路16eでは
該通路の端部が吸気吐出口20に開口しており、
この時点では圧力波が吸気吐出口20達にしてお
り、吸気は過給状態で通路9に吐出される。続く
通路16f,16g,16hでは、吸気の吐出が
継続して行なわれ、排気は該通路内を吸気の流出
方向に流動する。通路16iは、排気導入口17
から遮断され、該導入口17側の端部に排気の静
止部34cが生じる。通路16jは、吸気吐出口
20からも遮断されており、吸気および排気は静
止状態になる。通路16kでは、該通路の一端が
排気吐出口18に開口し該端部に排気の膨脹部3
5が発生し、この膨張部は位相の進みにしたがつ
て図に示すように通路内で拡がつていく。通路1
6lでは他端側が吸気導入口19に開口し、大気
圧の空気が通路に流入して、膨脹した排気を排出
路21に押し出す。
第4図に示すロータ15の回転数では、通路1
6に流入する排気が吸気吐出口20に到達する前
に該通路16が吸気吐出口20から遮断される。
したがつて、排気は、吸気との接触により該吸気
中に混入して残留する僅かな量を除いては、過給
通路9に到達することはない。第5図は、ロータ
15の回転数を相対的に低下させ、ロータ回転数
とエンジン回転数との比、すなわちエンジン回転
数に対するロータ回転数の比を減少させたばあい
を示す。この状態では、ロータ15の回転による
気体通路16の進みに比して排気34の流れが速
く、排気34は通路16が吸気吐出口20から遮
断される前に該吐出口20に到達し、過給通路9
に吐出される。このようにして過給通路9に吐出
される排気の量は、ロータ15の回転数とエンジ
ン回転数との比によつて変化し、この回転数比を
第3図の実線aのように変化させると、吸気に混
入される排気の量は同図に点線bで示すように変
化する。したがつて、ロータ15の回転数の制御
により排気還流を希望するように制御することが
できる。なお、第3図において、一点鎖線cは排
気還流量がゼロの線を示し、該線cより下方に位
置する点線bは排気ガス中に吸気が吹き抜けてい
る状態を示している。また、高負荷運転領域で
は、この回転数比を第3図のように高めて、吸気
への排気の混入を防止し、高い過給効果が得られ
るようにする。
6に流入する排気が吸気吐出口20に到達する前
に該通路16が吸気吐出口20から遮断される。
したがつて、排気は、吸気との接触により該吸気
中に混入して残留する僅かな量を除いては、過給
通路9に到達することはない。第5図は、ロータ
15の回転数を相対的に低下させ、ロータ回転数
とエンジン回転数との比、すなわちエンジン回転
数に対するロータ回転数の比を減少させたばあい
を示す。この状態では、ロータ15の回転による
気体通路16の進みに比して排気34の流れが速
く、排気34は通路16が吸気吐出口20から遮
断される前に該吐出口20に到達し、過給通路9
に吐出される。このようにして過給通路9に吐出
される排気の量は、ロータ15の回転数とエンジ
ン回転数との比によつて変化し、この回転数比を
第3図の実線aのように変化させると、吸気に混
入される排気の量は同図に点線bで示すように変
化する。したがつて、ロータ15の回転数の制御
により排気還流を希望するように制御することが
できる。なお、第3図において、一点鎖線cは排
気還流量がゼロの線を示し、該線cより下方に位
置する点線bは排気ガス中に吸気が吹き抜けてい
る状態を示している。また、高負荷運転領域で
は、この回転数比を第3図のように高めて、吸気
への排気の混入を防止し、高い過給効果が得られ
るようにする。
なお、低負荷運転領域では、センサ32からの
信号によりクラツチ27を断つて、ロータ15を
排気のエネルギのみで駆動するようにしてもよ
い。また、上述の実施例は、逆流形であるが、本
発明は貫流形にも問題なく適用できる。
信号によりクラツチ27を断つて、ロータ15を
排気のエネルギのみで駆動するようにしてもよ
い。また、上述の実施例は、逆流形であるが、本
発明は貫流形にも問題なく適用できる。
第1図は本発明の一実施例を示す過給機付エン
ジンの概略図、第2図aおよびbは過給機のケー
スおよびロータをそれぞれ示す斜視図、第3図は
ロータ回転数制御の一例を示す図表、第4図およ
び第5図は過給機の作用を示すロータの展開図で
ある。 1……エンジン、9…過給連絡、10…排気通
路、11……過給機、14……ケース、15……
ロータ、16……気体通路、17……排気導入
口、18……排気吐出口、19……吸気導入口、
20……吸気吐出口、28……電動モーター、2
9……制御回路。
ジンの概略図、第2図aおよびbは過給機のケー
スおよびロータをそれぞれ示す斜視図、第3図は
ロータ回転数制御の一例を示す図表、第4図およ
び第5図は過給機の作用を示すロータの展開図で
ある。 1……エンジン、9…過給連絡、10…排気通
路、11……過給機、14……ケース、15……
ロータ、16……気体通路、17……排気導入
口、18……排気吐出口、19……吸気導入口、
20……吸気吐出口、28……電動モーター、2
9……制御回路。
Claims (1)
- 1 回転軸方向に貫通する互に分離された多数の
気体通路を有するロータと、前記ロータをその回
転軸まわりに回転自在に支持するケースとからな
り、前記ケースには、前記ロータの端部に対向す
る位置に、エンジン排気口に接続される排気導入
口と排気を大気に排出する排気吐出口とがロータ
回転方向に偏位して形成され、さらに前記排気導
入口に対し回転軸方向反対側の位置に、エンジン
吸気口に接続される吸気吐出口が、また前記排気
吐出口に対し回転軸方向反対側の位置に、大気を
吸入する吸気導入口がそれぞれ形成された形式の
圧力波過給機を備えた過給機付エンジンにおい
て、前記ロータを回転駆動するための電動モータ
ーと、エンジン回転数に対する前記ロータの回転
数の比をエンジン高負荷運転時に高めるように前
記電動モータを制御する制御装置とが設けられた
ことを特徴とする過給機付エンジン。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP681484A JPS60150427A (ja) | 1984-01-18 | 1984-01-18 | 過給機付エンジン |
DE8585100382T DE3560268D1 (en) | 1984-01-18 | 1985-01-16 | Supercharger control for a supercharged internal combustion engine |
EP19850100382 EP0151407B1 (en) | 1984-01-18 | 1985-01-16 | Supercharger control for a supercharged internal combustion engine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP681484A JPS60150427A (ja) | 1984-01-18 | 1984-01-18 | 過給機付エンジン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60150427A JPS60150427A (ja) | 1985-08-08 |
JPH0442528B2 true JPH0442528B2 (ja) | 1992-07-13 |
Family
ID=11648667
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP681484A Granted JPS60150427A (ja) | 1984-01-18 | 1984-01-18 | 過給機付エンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60150427A (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1162601A (ja) * | 1997-08-19 | 1999-03-05 | Hitachi Ltd | エンジンの過給装置 |
US7555891B2 (en) | 2004-11-12 | 2009-07-07 | Board Of Trustees Of Michigan State University | Wave rotor apparatus |
DE102006020522A1 (de) * | 2006-05-03 | 2007-11-08 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren zum Betreiben einer Brennkraftmaschine |
DE102010011147B4 (de) * | 2010-03-11 | 2013-04-25 | Benteler Automobiltechnik Gmbh | Druckwellenlader |
WO2012116285A2 (en) | 2011-02-25 | 2012-08-30 | Board Of Trustees Of Michigan State University | Wave disc engine apparatus |
-
1984
- 1984-01-18 JP JP681484A patent/JPS60150427A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60150427A (ja) | 1985-08-08 |
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