JPH0442258Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、コンベヤによつて搬送される物品を
案内するガイドレールの位置を物品の大きさに合
せて調整できるようにしたコンベヤのガイド装置
に関する。

「従来の技術と考案が解決しようとする問題点」 従来、コンベヤのガイド装置として種々の構成
のものが提案されているが、一般に、ガイドレー
ルの位置を調整する調整作業を容易なものとする
と構成が複雑で高価となり、構成を簡素化すると
調整作業が煩雑となるという傾向がある。

「問題点を解決するための手段」 本考案はそのような事情に鑑み、コンベヤフレ
ームに取付けたブラケツトと、上記ブラケツトの
一端面に当接されるとともに筒状部を上記ブラケ
ツトに貫通させた回転部材と、上記筒状部に螺合
されて上記ブラケツトの他端面に当接され、上記
回転部材とともにブラケツトに固定されるナツト
部材と、上記筒状部に相対回転可能に貫通させた
スクリユウネジと、このスクリユウネジの先端部
に固定したガイドレールと、上記回転部材とナツ
ト部材とのいずれか一方に設けられ、上記スクリ
ユウネジの螺旋溝に係合する係合部材とを備える
ことを特徴とするコンベヤのガイド装置を提供す
るものである。

「作用」 このような構成とすることにより、上記回転部
材とナツト部材とを弛めて回転させることによ
り、上記係合部材を介してスクリユウネジを容易
に軸方向に進退動させることができ、かつ回転部
材とナツト部材とを締付けることによりそのスク
リユウネジを固定することができる。

「実施例」 以下図示実施例について本考案を説明すると、
第１図において、１はコンベヤ、２はコンベヤフ
レーム、３はコンベヤフレーム２の所要位置に取
付けた複数個のブラケツトで、このブラケツト３
の上端にＵ字形の係合溝４を形成している。各ブ
ラケツト３の係合溝４内には、コンベヤ１の搬送
方向と直交させてスクリユウネジ５をそれぞれ貫
通させて配設してあり、各スクリユウネジ５の先
端に設けたホルダ６間に渡つて図示しない物品を
案内するガイドレール７を掛渡している。

上記スクリユウネジ５の外周には回転部材８を
摺動自在に嵌装してあり、この回転部材８は中間
の筒状本体部９と、この本体部９の右端に形成し
た大径の把持部１０と、本体部９の左端に形成し
た小径の筒状部１１とを備えている。そして上記
本体部９に固定した係合部材としてのピン１２を
上記スクリユウネジ５の螺旋溝１３に係合させる
ことにより、回転部材８を回転させた際に、その
ピン１２を介してスクリユウネジ５を軸方向に進
退動させることができるようにしている。またそ
の際、第２図に示すように、上記把持部１０の外
周面等間隔位置に凹部１４を形成することによ
り、把持部１０を把持して容易に回転部材８を回
転させることができるようにしている。

他方、上記小径の筒状部１１は上記Ｕ字形の係
合溝４を丁度貫通する大きさに設定してあり、本
体部９と筒状部１１との段部１５をブラケツト３
の一端面に当接させている。そして上記筒状部１
１の外周にナツト部材１６を螺合してこれを上記
ブラケツト３の他端面に圧接させることにより、
ブラケツト３に回転部材８とナツト部材１６とを
固定し、かつこれにより上記スクリユウネジ５を
も固定することができるようにしている。なお、
上記ナツト部材１６の外周面にも上記把持部１０
と同様に凹部を形成している。

以上の構成によれば、コンベヤ１によつて搬送
する物品の大きさを変更する場合には、回転部材
８の把持部１０を把持した状態でナツト部材１６
を弛め、その状態で回転部材８９を回転させれ
ば、回転部材８の回転方向に応じてスクリユウネ
ジ５を進退動させることができ、したがつてこれ
に設けたガイドレール７をコンベヤ１の幅方向に
変位させることができる。そしてガイドレール７
を上記物品の大きさに適合した位置に位置させた
ら、ナツト部材１６を締付ければ、調整作業が完
了する。

そしてこの際、回転部材８は直接にスクリユウ
ネジ５の螺旋溝１３に螺合しておらずピン１２を
介して連動しているので、搬送すべき物品の種類
に応じた調整量を考慮して螺旋溝１３のピツチを
自由に設定した複数種のスクリユウネジ５を用意
しても回転部材８をそのまま使用することが可能
となり、部品点数が少ないことと相まつて安価に
製造することが可能となる。

次に、第３図は本考案の他の実施例を示したも
ので、本実施例ではスクリユウネジ５の外周に摺
動自在に嵌装した回転部材２０をブラケツト３よ
りもコンベヤ１側に、この回転部材２０の筒状部
２１に螺合したナツト部材２２をその反対側に配
設している。また、本実施例では、スクリユウネ
ジ５の螺旋溝１３に係合部材としてボール２３を
係合させ、こりボール２３は回転部材２０の半径
方向に穿設した孔２４内に嵌合して押え部材２５
およびネジ２６で支持するようにしている。

このような構成においても、回転部材２０の回
転によりスクリユウネジ５を軸方向に進退動させ
ることができることは明らかである。

なお、上記実施例では回転部材８，２０やナツ
ト部材１６，２２を直接ブラケツト３に当接させ
ているが、ワツシヤ等を介して当接させてもよい
ことは勿論である。また、特に第３図に示すよう
な場合には、ナツト部材２２側にピン等のスクリ
ユウネジ５の螺旋溝１３に係合する係合部材を設
けることが可能である。

「考案の効果」 以上のように、本考案によれば、構成が簡単で
安価に製造することができ、しかも調整も容易で
あるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す断面図、第２
図は第１図の要部の側面図、第３図は本考案の他
の実施例の断面図である。 １……コンベヤ、２……コンベヤフレーム、３
……ブラケツト、４……係合溝、５……スクリユ
ウネジ、７……ガイドレール、８，２０……回転
部材、１１，２１……筒状部、１２……ピン、１
３……螺旋溝、１６，２２……ナツト部材、２３
……ボール。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コンベヤフレームに取付けたブラケツトと、こ
   のブラケツトの一端面に当接されるとともに筒状
   部を上記ブラケツトに貫通させた回転部材と、上
   記筒状部に螺合されて上記ブラケツトの他端面に
   当接され、上記回転部材とともにブラケツトに固
   定されるナツト部材と、上記筒状部に相対回転可
   能に貫通させたスクリユウネジと、このスクリユ
   ウネジの先端部に固定したガイドレールと、上記
   回転部材とナツト部材とのいずれか一方に設けら
   れ、上記スクリユウネジの螺旋溝に係合する係合
   部材とを備えることを特徴とするコンベヤのガイ
   ド装置。