JPH0441961A - エンジン用シリンダブロック - Google Patents

エンジン用シリンダブロック

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JPH0441961A
JPH0441961A JP14583990A JP14583990A JPH0441961A JP H0441961 A JPH0441961 A JP H0441961A JP 14583990 A JP14583990 A JP 14583990A JP 14583990 A JP14583990 A JP 14583990A JP H0441961 A JPH0441961 A JP H0441961A
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JP
Japan
Prior art keywords
cylinder block
liner
engine
bore
gasket
Prior art date
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Pending
Application number
JP14583990A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Kawasaki
稔 河崎
Munehiro Takagi
高木 宗谷
Kazuhiko Mori
和彦 森
Mutsumi Kanda
神田 睦美
Masato Kawachi
正人 河内
Kimihiro Takase
高瀬 公宥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH0441961A publication Critical patent/JPH0441961A/ja
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はエンジン用シリンダブロックに関する。
[従来の技術] 従来、第4図又は第5図に要部断面図を示すように、ピ
ストン70を往復動させるボア80190が形成された
エンジン用シリンダブロック8.9が知られている。第
4図に示すシリンダブロック8は、軽量化等の要請から
アルミニウム系合金で成形されたシリンダブロック本体
81と、このシリンダブロック本体81に圧入されボア
80を形成する鋳鉄製ライナ82とを有するものである
第5図に示すシリンダブロック9は、アルミニウム系合
金からなるシリンダブロック本体91と、このシリンダ
ブロック本体91に鋳ぐるまれボア90を形成する鋳鉄
製ライナ92とを有するものである。これらシリンダブ
ロック8.9は、シリンダブロック本体81.91と当
接する部位が金属からなるメタル部21を有するガスケ
ット2を介してシリンダヘッド3により閉塞され、これ
によりエンジンを構成する。
[発明が解決しようとする課題] しかし、第4図に示すシリンダブロック8では、ライナ
82を圧入により装備していたため、シリンダブロック
本体81とライナ82との間に空気からなる断熱層が形
成されやすい。一般に、エンジンの熱効率は混合気を高
圧縮化するほど優れるが、混合気が高圧縮化されるほど
発熱量も多くなり、ボアにおける端ガス温度が上昇する
ことによりノッキングを誘発しやすいことが知られてい
る。
このため、このシリンダブロック8を採用したエンジン
では、熱効率を向上させるべく高圧縮化した混合気を燃
焼させると、シリンダブロック本体81とライナ82と
の間の断熱層によってボア80における端ガス温度が低
下しにくく、点火時期の遅延調節(リタード)や高空燃
比化等の対策を講じなければノッキングを生じてしまい
、本来の高出力が得られ難いと同時に燃費も悪化するな
ど、出力性能の低下を生じていた。
また、第5図に示すシリンダブロック9では、ライナ9
2をシリンダブロック本体91とともに鋳くるんで装備
していたため、シリンダブロック本体91とライナ92
とがアンカー効果により結合しているにとどまり、ライ
ナ92の熱をシリンダブロック本体91に効果的に伝達
しにくくなっている。このため、このシリンダブロック
9を採用したエンジンでは、上記シリンダブロック8を
採用したエンジンよりはましなものの、やはり本来の出
力性能が得られない。また、このシリンダブロック9で
は、ライナ92がシリンダブロック本体91の上端から
離れて鋳こまれやすく、シリンダヘッド3との組付けの
際にシリンダブロック本体91の材質であるアルミニウ
ム系合金とガスケット2のメタル部21とが当接され、
アルミニウム系合金よりメタル部21の方が一般に硬質
であるため、シリンダブロック本体91の当接面93に
メタル部21によって押しつぶされた凹部931が生じ
やすい。このため、このシリンダブロック9を採用した
エンジンでは、高出力状態で長期間使用されれば、振動
によりその凹部931が拡大化し、ガスケット2との間
に間隙を生じてガス漏れ等を誘発し、圧縮比の低下から
出力低下を招きやすいなど、耐久性能の低下を生じる場
合もあった。
本発明は、上記従来の不具合に鑑みてなされたものであ
って、出力性能及び耐久性能に優れたエンジン用シリン
ダブロックを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明のエンジン用シリンダブロックは、アルミニウム
系合金からなるシリンダブロック本体と、該シリンダブ
ロック本体に装備されボアを形成する鋳鉄製ライナとを
有し、少なくとも前記シリンダブロック本体と当接する
部位に金属からなるメタル部を有するガスケットを介し
てシリンダヘッドにより閉塞されるエンジン用シリンダ
ブロックであって、 前記シリンダブロックには、前記シリンダブロック本体
及び前記ライナをそれぞれ金属学的に結合するとともに
前記ガスケットのメタル部と当接する銅系合金からなる
リング状の肉盛部が設けられていることを特徴とするも
のである。
シリンダブロック本体はアルミニウム系合金からなる。
アルミニウム系合金としては、一般に、A I −3i
系合金、A I−MCI系合金、A I −Mcr−3
i系合金、A I −CLI−vrg−s i系合金等
が採用される。
ライナは鋳鉄製である。このライナは、シリンダブロッ
ク本体とともに鋳ぐるみにより装備されてもよく、シリ
ンダブロック本体の成形後に圧入して装備してもよい。
肉盛部は銅系合金からなる。銅系合金としては、シリン
ダブロック本体の材質より硬質のCu−Zn系合金、C
u−3n系合金、CLI−AI系合金、CLJ−Ni系
合金等を採用することができる。この肉盛部は、シリン
ダブロック本体の成形とともに予め形成した肉盛用凹部
又は成形後のシリンダブロック本体の切削加工により形
成した肉盛用凹部に、銅系合金を用いて酸素−アセチレ
ン肉盛溶接等のガス式溶射、プラズマアーク肉盛溶接、
T1gアーク肉盛溶接、レーザ肉盛溶接等の電気式溶射
等により設けることができる。銅系合金はこれらの溶射
熱により溶融された後同化し、シリンダブロック本体及
びライナとそれぞれ金属学的に結合する肉盛部とされる
。かかる肉盛部はガスケットのメタル部と当接する当接
面をもつ。
[作用] 本発明のエンジン用シリンダブロックでは、アルミニウ
ム系合金からなるシリンダブロック本体及び鋳鉄製ライ
ナが熱伝導率の優れた銅系合金からなる肉盛部とそれぞ
れ金属学的に結合されているため、高圧縮化することに
より生じる多大な熱はライナから肉盛部を経由してシリ
ンダブロック本体に伝達しやすく、またこの熱は肉盛部
からガスケットのメタル部を介してシリンダヘッドへも
伝達しやすい。このため、ボアにおける端ガス温度は効
果的に低下し、点火時期の遅延調節や高空燃比化等の対
策を講じるまでもなく、ノッキングの誘発が防止される
また、このエンジン用シリンダブロックでは、ガスケッ
トのメタル部がアルミニウム系合金より硬質の銅系合金
からなる肉盛部の当接面と当接するため、シリンダヘッ
ドとの組付けの際にメタル部によって押しつぶされにく
く、凹部を生じにくい。
[実施例] 以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説
明する。
(実施例1) 第1図に実施例1のエンジン用シリンダブロック1の要
部断面図を示す。このシリンダブロック1は、アルミニ
ウム系合金(ダイカスト製ADT−4、Hv130)か
らなるシリンダブロック本体11と、このシリンダブロ
ック本体11の上端から離れて鋳こまれボア10を形成
する鋳鉄製ライナ12と、上端内側に形成された断面四
角形のリング状の肉盛部13とを有する。
肉盛部13は、第2図に示すように、下端面の内側がラ
イナ12の上端部12aとCu−Fe等の金属間結合に
より結合されており、下端面の他の部分及び外周面がシ
リンダブロック11の上端部11aとCu−Al等の金
属間結合により結合されており、これら下端面及び外周
面には空気からなる断熱層が存在しない。また、肉盛部
13の上端面はシリンダブロック本体11の上端面と面
一の当接面13aとされているとともに、その内周面は
ライナ12の内周面と面一にされている。
この肉盛部13は、銅系合金(組成Cu−ZON−8F
e−38+−1,58,Hv150〜200)からなり
、出力5kwx加工速度500〜600m/min、ビ
ームオツシレート幅7Mのレーザ加工条件により幅W1
=7M、深さD1=3〜5#に形成されたものである。
こうしてライナ12及び肉盛部]3により形成されたボ
ア10は、第1図に示すように、ガスケット2を介して
シリンダヘッド3により閉塞され、このボア10内を図
示しないコネクティングロッドによりピストン50が往
復動可能とされる。このとき、肉盛部13の当接面13
aにはガスケット2のメタル部21(圧延製、幅W=5
s、HV180)が当接している。
このシリンダブロック1では、シリンダブロック本体1
1及びライナ12が深さD1=3〜5mの範囲で熱伝導
率に優れた銅系合金からなる肉盛部13とそれぞれ金属
学的に結合されているため、高圧縮化することにより生
じる多大な熱はライナ12から肉盛部13を経由してシ
リンダブロック本体11に伝達しやすく、またこの熱は
肉盛部13からメタル部21を介してシリンダヘッド3
へも伝達しやすい。このため、つを−タジャケットによ
ってクランク角でATDC(上死点後)15°近傍が有
効に冷却され、点火時期の遅延調節や高空燃比化等の対
策を講じるまでもなく、端ガス温度が高いことに起因す
る自発熱によるノッキングの発生を有効に防止すること
ができる。
また、このシリンダブロック1では、アルミニウム系合
金(HV130)より硬質の銅系合金(HV150〜2
00)からなる肉盛部13の当接面13aがガスケット
2のメタル部21 (Hv180)と当接するため、シ
リンダヘッド3との組付けの際に四部を生じにくい。
したがって、このシリンダブロック1をエンジンに採用
すれば、ノッキングの発生を有効に防止することができ
るため高圧縮比化が可能であり、高出力及び好燃費等の
出力性能の向上を図ることができる。また、シリンダヘ
ッド3との組付は時に凹部を生じにくいためシール性が
向上し、圧縮比の低下による出力低下を防止でき、耐久
性能の向上をも図ることができる。
(実施例2) 実施例2のエンジン用シリンダブロックの要部拡大断面
図を第3図に示す。このシリンダブロック4は、アルミ
ニウム系合金(吸引鋳造製A−390、Hvloo)か
らなるシリンダブロック本体41と、このシリンダブロ
ック本体41に圧入されボア40を形成する鋳鉄製ライ
ナ42と、上端においてシリンダブロック本体41とラ
イナ42との間に形成された断面四角形のリング状の肉
盛部43とを有する。
肉盛部43は、内周面がライナ42の上端部42aとC
LJ−Fe等の金属間結合により結合されており、下端
面及び外周面がシリンダブロック41の上端部41aと
CLJ−AI等の金属間結合により結合されており、こ
れら内周面、下端面及び外周面には空気からなる断熱層
が存在しない。また、肉盛部43の上端面はシリンダブ
ロック本体41の上端面と面一の当接面43aとされて
いる。
この肉盛部43は、実施例1と同一の銅系合金及びレー
ザ加工条件により、幅W2=4.5M、深さD2=3〜
5IrIInに形成されたものである。こうしてライナ
42により形成されたボア40は、実施例1と同様にガ
スケット2を介してシリンダヘッド3により閉塞され、
このボア40内を図示しないコネクティングロッドによ
りピストン50が往復動可能とされる。このとき、肉盛
部43の当接面43aにはガスケット2のメタル部21
が当接している。このシリンダブロック3においても上
記実施例1と同様の作用及び効果を得ることができる。
[発明の効果コ 以上詳述したように、本発明のエンジン用シリンダブロ
ックは、シリンダブロック本体及びライナとそれぞれ金
属学的に結合するとともにメタル部と当接する当接面を
もつ銅系合金からなるリング状の肉盛部を備えているた
め、ノッキングの発生を防止しつつ圧縮比を向上させる
ことができるとともに、ガス漏れに起因する圧縮比の低
下をも防止でき、出力性能及び耐久性能に優れたエンジ
ンを構成することができる。
また、長期間使用後のエンジンを修理・点検等により分
解・再組付けする場合、従来のシリンダブロックではガ
スケットのメタル部と当接する当接面に凹部が形成され
やすかったため、再組付は時に凹部が拡大化して同一形
状のガスケットを使用することができず、シール性を確
保すべく異なった形状のガスケットを使用して再組付け
する必要があった。しかし、本発明のシリンダブロック
では肉盛部の当接面に凹部が形成されにくいため、同一
形状のガスケットを使用して再組付けしてもシール性を
損なうことはない。したがって、本発明のシリンダブロ
ックを採用すれば、エンジン構成部品点数を削減できる
ことから、コストの低減を図ることができ、ひいてはシ
リンダブロックの一部をメンテナンスフリーにすること
も可能である。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本発明の実施例に係るエンジン用シリンダ
ブロックを示し、第1図は実施例1の要部断面図、第2
図は実施例1の要部拡大断面図、第3図は実施例2の要
部拡大断面図である。第4図及び第5図は従来のエンジ
ン用シリンダブロックを示す要部断面図である。 1.4・・・シリンダブロック 10.40・・・ボア 11.41・・・シリンダブロック本体12.42・・
・鋳鉄製ライナ 13.43・・・肉盛部 13a、43a・・・当接面 2・・・ガスケラ1− 21・・・メタル部3・・・シ
リンダヘッド 特許出願人    トヨタ自動車株式会社代理人   
  弁理士  大川 宏 第1図 1・・シリンダブロック   10・・・ボア11・・
・シリンダブロック本体 12・・・鋳鉄製ライナ 13・・・肉盛部       13a・・・当接面2
・・ガスケット      21・・メタル部3・・・
シリンダヘッド 第4図 第3図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アルミニウム系合金からなるシリンダブロック本
    体と、該シリンダブロック本体に装備されボアを形成す
    る鋳鉄製ライナとを有し、少なくとも前記シリンダブロ
    ック本体と当接する部位に金属からなるメタル部を有す
    るガスケットを介してシリンダヘッドにより閉塞される
    エンジン用シリンダブロックであつて、 前記シリンダブロックには、前記シリンダブロック本体
    及び前記ライナをそれぞれ金属学的に結合するとともに
    前記ガスケットのメタル部と当接する銅系合金からなる
    リング状の肉盛部が設けられていることを特徴とするエ
    ンジン用シリンダブロック。
JP14583990A 1990-06-04 1990-06-04 エンジン用シリンダブロック Pending JPH0441961A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012066624A1 (ja) * 2010-11-16 2012-05-24 トヨタ自動車株式会社 エンジンおよびエンジンの製造方法
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US20160230695A1 (en) * 2015-02-05 2016-08-11 Ford Global Technologies, Llc Reciprocating piston engine with liner

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