JPH0441663Y2

JPH0441663Y2 -

Info

Publication number: JPH0441663Y2
Application number: JP1985071902U
Authority: JP
Priority date: 1985-05-15
Filing date: 1985-05-15
Publication date: 1992-09-30
Also published as: JPS61189673U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、送信識別信号及び月日、時間情報信
号等の付加信号が付加されたテレビ放送信号を受
信し、付加信号を利用して希望放送を自動的に受
信するようにした受信装置に関する。

〔考案の概要〕

本考案は、送信局識別信号及び月日、時間情報
信号等の付加信号が付加されたテレビ放送信号を
受信し、付加信号を利用して希望放送を自動的に
受信するようにした受信装置において、複数系統
の受信系から切換スイツチにより一つの受信系の
信号を選択して付加信号を検出し、予め記憶され
た希望放送のデータとの比較を行なうことによ
り、一方の受信系で録画を行なつているときで
も、他方の受信系でサーチを行なうことができ、
また、一方の受信系で録画中に、他方の受信系で
サーチを行なうときは、一方の受信系で受信中の
チヤンネルを除くことにより、サーチ時間が短
く、単一の検出処理回路を有効に使用して多くの
チヤンネルの予約録画を行なうことができるよう
にしたものである。

〔従来の技術〕

VTR（ビデオテープレコーダ）において、録画
予約は、一般に番組表に記載された月日、時間に
録画状態となるように設定することで行われる。
しかしながら、このような録画予約の方法では、
放送時間変更が多いとき希望放送を録画できず無
意味となる。

そこで、ビデオプログラムシステムなるものが
提案されている。テレビ放送信号の、例えば垂直
帰線区間に送信局識別信号及び月日、時間情報信
号等の付加信号が付加され、この付加信号を予約
録画等に利用し得るようにしたものである。例え
ば、付加信号よりその放送が予約された放送か否
かが判別され、予約された放送であるときには
VTRは録画状態とされる。

このように、ビデオプログラムシステムによれ
ば、放送時間変更が多いときにも、希望放送を確
実に予約録画することができる。

〔考案が解決しようとする問題点〕

ところで、このようなシステムには、付加信号
検出処理回路が必要であるが、複数系統の受信系
を有する場合、単純に考えるとそれに対応する数
だけ必要である。しかし、このように検出処理回
路を複数設けるとすれば、回路経済上好ましくな
く、装置が高価となる問題がある。

本考案は斯る点に鑑み、複数系統の受信系を有
する場合に、その装置の低廉化を図るものであ
る。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は上述問題点を解決するため、複数系統
の受信系３０Ａ，３０Ｂの受信信号SVA，SVB
の一つが切換スイツチ１５によつて選択的に供給
される単一の付加信号検出処理回路１４で予約信
号との比較を行なうと共に、複数系統の受信系の
一つが記録装置８０への記録状態にあつて、残余
の受信系でサーチを行なうときは記録状態の受信
系のチヤンネルをスキツプし、複数系統の受信系
のうち受信を行なわない受信系への通電を制御回
路１４により停止するようにしたものである。

〔作用〕

複数系統の受信系に対して、単一の付加信号検
出処理回路１４が有効に使用されるので、装置の
低廉化が図られる。

〔実施例〕

以下、図を参照しながら本考案の一実施例につ
いて説明しよう。

図において、１はアンテナであり、このアンテ
ナ１からの信号は分配器２を介して受信系３０Ａ
のチユーナ４Ａに供給される。このチユーナ４Ａ
の受信チヤンネルは選局回路５Ａによつて切換え
られる。

チユーナ４Ａからの中間周波信号は中間周波増
幅器６Ａを介して映像検波回路７Ａに供給され、
映像信号S_VAが取り出される。この映像信号S_VAの
例えば垂直帰線区間の所定水平区間には、送信局
識別信号及び月日、時間情報信号等の付加信号が
付加されている。

この映像信号S_VAは、記録系８０Ａを構成する
記録処理回路９Ａに供給される。尚、１０Ａは記
録アンプ、１１Ａは記録磁気ヘツド、１２Ａは磁
気テープである。

また、アンテナ１からの信号は分配器２を介し
て受信系３０Ｂのチユーナ４Ｂに供給される。こ
のチユーナ４Ｂの受信チヤンネルは選局回路５Ｂ
によつて切換えられる。

チユーナ５Ｂからの中間周波信号は中間周波増
幅器６Ｂを介して映像検波回路７Ｂに供給され、
映像信号S_VBが取り出される。この映像信号S_VBの
例えば垂直帰線区間の所定水平区間には、送信局
識別信号及び月日、時間情報信号等の付加信号が
付加されている。

この映像信号S_VBは、記録系８０Ｂを構成する
記録処理回路９Ｂに供給される。尚、１０Ｂは記
録アンプ、１１Ｂは記録磁気ヘツド、１２Ｂは磁
気テープである。

また、１３はキー装置であり、制御回路１４に
接続される。使用者がこのキー装置１３を操作す
ることにより、録画予約すべき希望放送の送信
局、月日、時間のデータが制御回路１４に予約信
号として記憶される。

上述した、選局回路５Ａ，５Ｂは、制御回路１
４によつて制御される。

また、映像検波回路７Ａ及び７Ｂからの映像信
号S_VA及びS_VBは夫々切換スイツチ１５のＡ側及び
Ｂ側の固定端子に供給される。この切換スイツチ
１５の切換は制御回路１４によつて制御される。
この切換スイツチ１５の可動端子より得られる映
像信号S_VAまたはS_VBは制御回路１４に供給され、
この制御回路１４において、映像信号S_VAまたは
S_VBより付加信号が検出される。そして、この制
御回路１４では、検出された付加信号と、キー装
置１３により予め記憶された希望放送の送信局、
月日、時間のデータとが比較される。一致してい
る場合には、記録系８０Ａまたは８０Ｂが制御さ
れ、録画状態とされる。

また、制御回路１４によつて、受信系３０Ａ及
び３０Ｂへの通電が制御される。

以上の構成において、使用者がキー装置１３を
操作することにより録画予約された希望放送のチ
ヤンネルが１チヤンネルであるとき、切換スイツ
チ１５は制御回路１４によつて制御され、Ａ側に
接続される。また、選局回路５Ａは制御回路１４
によつて制御され、チユーナ４Ａの受信チヤンネ
ルが録画予約された希望放送のチヤンネルとなる
ようにされる。また、受信系３０Ａには通電され
るが、受信系３０Ｂへの通電は停止される。

この状態で、制御回路１４には、映像検波回路
７Ａより映像信号S_VAが供給され、この映像信号
S_VAより検出された付加信号と、キー装置１３に
より予め記憶された希望放送のデータとが比較さ
れる。一致する場合には、記録系８０Ａが制御さ
れ録画状態とされる。

尚、上述していないが、同一放送の映像信号に
は同一の付加信号が付加されているので、一旦録
画状態とされると、そのときの放送が終了するま
で録画状態が続けられる。

そして、放送が終了すると録画状態が解除され
る。

以下、同様の動作が行われ、希望放送の予約録
画が良好に行われる。

次に、使用者がキー装置１３を操作することに
より録画予約された希望放送のチヤンネルが複数
チヤンネルに亘るときを説明する。

まず、切換スイツチ１５は制御回路１４によつ
て制御され、Ａ側に接続される。また、選局回路
５Ａは、制御回路１４によつて制御され、チユー
ナ４Ａの受信チヤンネルが録画予約された希望放
送の複数のチヤンネルに順次、例えば数秒毎に切
換えられる。また、受信系３０Ａには通電される
が、受信系３０Ｂへの通電は停止される。

この状態で、制御回路１４には、映像検波回路
７Ａより映像信号S_VAが供給され、この映像信号
S_VAより検出された付加信号と、キー装置１３に
より予め記憶された希望放送のデータとが比較さ
れる。一致するものがない限り、チユーナ４Ａの
受信チヤンネルの切換えが順次行われる。一致す
る場合には、チユーナ４Ａの受信チヤンネルはそ
のときのチヤンネルに固定されると共に、記録系
８０Ａが制御されて録画状態とされる。そして、
そのときの放送が終了すると録画状態が解除され
る。

記録系８０Ａが録画状態となると、受信系３０
Ｂに通電される。また、選局回路５Ｂは制御回路
１４によつて制御され、チユーナ４Ｂの受信チヤ
ンネルが録画予約された希望放送の複数のチヤン
ネルに順次切換えられる。この場合、例えば受信
系３０Ａのチユーナ４Ａの受信チヤンネルは除か
れて切換えられる。したがつて残るチヤンネルが
１つの場合には、そのチヤンネルに固定されるこ
とになる。また、切換スイツチ１５は制御回路１
４によつて制御され、時分割的にＡ側及びＢ側に
交互に接続される。

この状態で、切換スイツチ１５がＢ側に接続さ
れるとき、制御回路１４には、映像検波回路７Ｂ
より映像信号S_VBが供給され、この映像信号S_VBよ
り検出された付加信号と、キー装置１３により予
め記憶された希望放送のデータとが比較される。
一致するものがない限り、チユーナ４Ｂの受信チ
ヤンネルの切換えが順次行われる。一致する場合
には、チユーナ４Ｂの受信チヤンネルはそのとき
のチヤンネルに固定されると共に、記録系８０Ｂ
が制御されて録画状態とされる。そして、そのと
きの放送が終了すると録画状態が解除される。

尚、切換スイツチ１５がＡ側に接続されると
き、制御回路１４には、映像検波回路７Ａより映
像信号S_VAが供給され、この映像信号S_VAより検出
された付加信号に基づき記録系８０Ａはそのとき
の放送が終了するまで録画状態が続けられる。

また、記録系８０Ａの録画状態が解除された
とき、記録系８０Ｂが録画状態にあるときに
は、受信系３０Ａはチユーナ４Ａの受信チヤン
ネルが順次切換えられる、いわゆるサーチ状態
とされる。そして、制御回路１４において検出
された付加信号と希望放送のデータとが一致す
る場合には、チユーナ４Ａの受信チヤンネルが
固定されると共に記録系８０Ａは録画状態とさ
れる。この場合、受信チヤンネルの切換は例え
ばチユーナ４Ｂの受信チヤンネルが除かれて切
換えられる。また、切換スイツチ１５は時分割
的にＡ側及びＢ側に交互に接続され、上述した
ように記録系８０Ｂの録画状態が続けられるよ
うになされる。尚、記録系８０Ｂの録画状態が
解除されたとき、記録系８０Ａが録画状態にあ
るときも同様である。

また、記録系８０Ａの録画状態が解除された
とき、受信系３０Ｂがサーチ状態にあるときに
は、受信系３０Ａの通電が停止される。そし
て、その後、記録系８０Ｂが録画状態となると
受信系３０Ａに通電が開始されサーチ状態とさ
れる。そして、制御回路１４において検出され
た付加信号と希望放送のデータとが一致する場
合には、記録系８０Ａは録画状態とされる。こ
の場合、受信系３０Ａの通電が停止されると、
切換スイツチ１５はＢ側に接続された状態とさ
れる。そして、その後記録系８０Ｂが録画状態
とされ受信系３０Ａに通電が開始されサーチ状
態とされると、切換スイツチ１５は時分割的に
Ａ側及びＢ側に交互に接続され、記録系８０Ｂ
の録画状態が続けられるようになされる。ま
た、このサーチ状態でチユーナ４Ａの受信チヤ
ンネルの切換は、例えばチユーナ４Ｂの受信チ
ヤンネルが除かれて切換えられる。

尚、記録系８０Ｂの録画状態が解除されたと
き、受信系３０Ａがサーチ状態にあるときも同様
である。

以下、上述またはの動作がなされ、録画予
約された希望放送のチヤンネルが複数チヤンネル
に亘るときにも、希望放送の予約録画が良好に行
われる。

このように、本例によれば単一の制御回路１４
が複数系統の受信系に対して時分割的に使用され
るものであり、装置の低廉化を図ることができ
る。また、不必要なときには、受信系３０Ａ，３
０Ｂの通電が停止されるので、消費電力の節約を
図ることができる。また、記録系８０Ａ及び８０
Ｂにより別個の放送が録画されるので、録画予約
する２つの希望放送の時間帯が重なつている場合
にも、双方を完全に録画することができる。

尚、上述実施例では受信系３０Ａ及び３０Ｂが
夫々同じ用途で動作するものであり、必要でない
場合には一方の通電が停止されるものであるが、
夫々別個の用途で動作する場合には、受信系３０
Ａ，３０Ｂへの通電が常時なされ、かつ切換スイ
ツチ１５は時分割的にＡ側及びＢ側に交互に接続
され、夫々の映像信号S_VA，S_VBの内容が常にチエ
ツクされることになる。

また、上述実施例は、本考案を、いわゆるダブ
ルVTRに適用した例であるが、その他例えばテ
レビジヨン受像機とVTRとが一体とされたもの
等にも同様に適用することができる。

また、上述実施例は２系統のものを示したが、
３系統以上のものも同様に構成することができ
る。

〔考案の効果〕

以上述べた本考案によれば、単一の付加信号検
出処理回路を複数系統の受信系に対して時分割的
に使用するので、装置の低廉化を図ることができ
る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示す構成図である。１３はキー装置、１４は制御回路、１５は切換
スイツチ、３０Ａ及び３０Ｂは夫々受信系、８０
Ａ及び８０Ｂは夫々記録系である。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】送信局識別信号及び月日、時間情報信号等の付
加信号が付加されたテレビ放送信号を受信し、検
出される上記付加信号と予め設定された希望放送
に対応する予約信号とを比較し、この比較信号に
基づいて上記希望放送を自動的に受信するように
した受信装置において、複数系統の受信系を有し、この複数系統の受信
系の受信信号の一つが切換スイツチによつて選択
的に供給される単一の付加信号検出処理回路で上
記予約信号との比較を行なうと共に、上記複数系統の受信系の一つが記録装置への記
録状態にあつて、残余の受信系でサーチを行なう
ときは記録状態の受信系のチヤンネルをスキツプ
し、上記複数系統の受信系のうち受信を行なわない
受信系への通電を制御回路により停止するように
したことを特徴とする受信装置。