JPH0440675Y2 - - Google Patents

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JPH0440675Y2
JPH0440675Y2 JP1986196136U JP19613686U JPH0440675Y2 JP H0440675 Y2 JPH0440675 Y2 JP H0440675Y2 JP 1986196136 U JP1986196136 U JP 1986196136U JP 19613686 U JP19613686 U JP 19613686U JP H0440675 Y2 JPH0440675 Y2 JP H0440675Y2
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valve
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disk
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、浴槽の底に配設される噴気盤から
無数の気泡を噴出する、浴槽に使用される噴気装
置に関する。
【従来の技術】
温水中に無数の気泡を噴出する噴気装置は、気
泡が水中ではじけるときに超音波を発生する。こ
の超音波は温水中を伝播して体表面をマツサージ
し、あるいは洗浄し、あるいはまた加温する。 温水に気泡を噴出させるために、この種の装置
は、空気ポンプから、ホースを介して浴槽の底に
配設された噴気盤に加圧空気を供給している。空
気ポンプから送られた空気は、噴気盤の微細な空
隙から噴射されて、温水中に無数の気泡を発生さ
せる。 空気ポンプが運転される状態にあつては、吐出
側が高圧の為に浴槽内の温水が逆流することはな
い。ところが、空気ポンプの運転を停止すると、
浴槽内の温水の圧力あるいは温水圧に加えて噴気
盤や配管を清掃するために、これに吹き付けられ
た加圧水の圧力で水が配管内を逆流して、空気ポ
ンプ内に流入し、空気ポンプの故障の原因とな
る。また、空気ポンプに逆流した水は、モーター
の前縁を破壊して、危険な感電の原因となる。空
気ポンプへの水の侵入を防止する為に、空気ポン
プ吐出側に逆止弁を接続している。逆止弁が完全
な動作をする限り、空気ポンプへの水の侵入は防
止できる。 この欠点を解決するために、空気ポンプと噴気
盤との間に逆止弁を連結した装置が開発されてい
る(実公昭50−9167号公報)。この装置に使用さ
れる逆止弁を第5図に示している。この逆止弁
は、テーパー状の弁体8と、この弁体8が密着す
るテーパー状の弁座6と、弁体を弁座に弾性的に
押すバネとを備えている。 この逆止弁は、図において、右から左に空気は
流動する。しかしながら、左から右に向かつて温
水が流動しようとすると、弁体8が弁座6に密着
して、流れを阻止する。
【考案が解決しようとする課題】
しかしながらこの構造の逆止弁を備えた装置
は、逆止弁が水漏れして空気ポンプに温水が逆流
しやすく、また、弁体と弁座に高い加工精度が要
求されて、逆止弁が高価になる欠点がある。 それは、逆止弁の弁体がテーパー状で、これが
テーパー状の弁座に面接触して閉塞することが理
由である。すなわち、この状態で閉塞する逆止弁
は、少しでも異物が吸入されて、弁体と弁座との
間に挟まれると、温水漏れを起こす弊害がある。
さらに困つたことに、浴槽の温水中には無数の異
物が浮遊し、これを皆無にすることは到底不可能
である。 また、この構造の逆止弁は、弁体と弁座とのテ
ーパー面を隙間なく面接触させる必要がある。こ
のため、両テーパー面の加工に極めて高い精度が
要求され、加工精度が悪いと、温水漏れを起こす
欠点がある。 逆止弁の水もれを少なくするには、弁体を押圧
するバネを強くして、バネでもつて弁体を強く弁
座に押圧すれば良い。ところが、バネの強い逆止
弁は、弁体を開く為に高い圧力が必要で、しか
も、開弁状態においても空気の通過抵抗が大きく
なつて、風量が減少する。風量が減少すると噴気
盤から吹き出される気泡量が減少する。更に、こ
のことに止まらず、空気ポンプの冷却効率が低下
してこれが高温に加熱される。即ち、この種の用
途の空気ポンプは、消費電力が300〜600Wと相当
に大型のターボフアンが使用されるので発熱量も
多く、しかも巻線温度が通常115℃以下に制限さ
れるので、送風する空気で強制冷却しているが、
送風量が減少すると、冷却効果は著しく低下す
る。送風量を増加する為に、大型のターボフアン
を使用すると、更に発熱量が増大して悪循環とな
る。このことから、空気ポンプの吐出側は、可能
な限り圧力損失を低くすることが大切である。 逆止弁にとつて、圧力損失を低くすることと、
水漏れを減少することとは、互いに相反する特性
で両者を同時に満足することは極めて困難であ
る。 弁体と弁座とがテーパー状に面接触しない逆止
弁は開発されている(特開昭59−145341号公報お
よび実開昭55−149663号公報)。 これ等の公報に記載される逆止弁は、傘状の弁
体を内蔵している。この弁体は外周を平面状の弁
座に密着して閉弁する構造をしている。 この構造の逆止弁は、弁体と弁座とがテーパー
面で接触するものに比較すると、弁体の動きが軽
くできる特長がある。しかしながら、この構造の
逆止弁は、弁体の材質選定が難しく、これが開閉
動作の確実性を左右する。 弁体に柔軟なゴム状弾性体を使用すると、弁体
が弁座に密着して確実に閉弁できる。しかしなが
ら、柔軟な弁体は、水圧で変形しやすく、弁座の
開口面積を大きくできない欠点がある。 反対に、弁体に硬い材質を使用すると、変形し
ないが弁座に密着させるのが難しくなる。 この考案は、さらにこの欠点を解決することを
目的に開発されたもので、この考案の重要な目的
は、漏水による空気ポンプの故障を効果的に阻止
できると共に、モーターの感電を防止でき、さら
に、多量の気泡を噴出できて空気ポンプを効果的
に冷却できる浴槽に使用される噴気装置を提供す
るにある。 又、この考案の他の重要な目的は、逆止弁を安
価に多量生産出来る噴気装置を提供するにある。
【課題を解決する為の手段】
この考案の浴槽に使用される噴気装置は、前述
の目的を達成するために下記の構成を備えてい
る。 すなわち、噴気装置は、浴槽本体1の底部に配
設される多孔質の噴気盤2と、この噴気盤2に配
管3を介して連結された空気ポンプ4とを備えて
いる。 とくに、この考案の噴気装置は、下記の独得の
構成を有することを特徴とする。 (a) 噴気盤2は、温水が空気ポンプ4に逆流しな
いように、逆止弁5を介して空気ポンプ4に連
結されている。 (b) 逆止弁5は、開閉動作する弁体8と、この弁
体8で開閉される筒状の弁座6とを有する。 (c) 弁体8は、弁本体8Aと、ゴム板8Bとを備
えている。 (d) 弁本体8Aは、全体の形状が傘状で、中心に
中心軸8Cを備えている。 (e) ゴム板8Bは、これが弁座6に密着して閉弁
するように、弁本体8Aの弁座接触面に固定さ
れている。 (f) 弁本体8Aとゴム板8Bとは、弁本体8Aが
ゴム板8Bを弁座6に押圧できるように、筒状
である弁座6の内径よりも大きな外径を有す
る。 (g) ゴム板8Bは、外周を除く中心を、弁本体8
Aに固定している。 (h) ゴム板8Bがより確実に弁座6に密着できる
ように、弁本体8Aとゴム板8Bとの間に隙間
が設けられている。 (i) 弁本体8Aの中心軸8Cは、ケースに固定さ
れたガイド筒10に、軸方向に摺動自在に挿通
されている。 (j) 中心軸8Cの先端はガイド筒10から突出
し、突出部分に鍔13が設けられている。 (k) 中心軸の鍔13とガイド筒10との間には、
弁体8を弁座6に押圧するバネ9を設けてい
る。 (l) 弁座6は、ケースに固定された弁筒7の先端
に設けられている。
【作用】
この考案の浴槽に使用される噴気装置は、空気
ポンプ4が加圧空気を噴気盤2に供給して温水中
に無数の気泡を発生させる。空気ポンプ4から送
られる空気は、逆止弁5を通過して噴気盤2に供
給される。逆止弁5は、空気ポンプ4から噴気盤
2に向かつて空気を通過させるが、噴気盤2から
空気ポンプ4に向かつて温水を逆流させない。 逆止弁5の構造を第3図に示している。この構
造の逆止弁5は、右から左に向かつて空気が流動
し、左から右に向かつて温水は流動しない。 空気が右から左に流動するとき、流動する空気
で弁体8が弁座6から離されて開弁する。空気ポ
ンプ4の運転が停止されて、左から右の温水が流
動しようとすると、弁体8が弁座6に密着して閉
弁する。 弁体8は下記の状態で弁座6に密着して閉弁す
る。 空気ポンプの運転が停止されると、鍔13で
もつて、ゴム板8Bは弁座6に軽く接触され
る。 浴槽本体から空気ポンプに向かつて水が逆流
すると、弁体を閉弁する向きに圧力が作用す
る。この圧力は、ゴム板8はさらに弁座に強く
密着させて、水漏れを確実に阻止する。 さらに強い圧力が作用すると、傘形の弁本体
がゴム板を覆う状態となつて、弁本体がゴム板
の変形を防止する。このため、柔軟なゴム板に
強い逆圧が作用しても、弁体は変形しない。弁
体は柔軟なゴム板でもつて、大きく開口された
弁座を確実に閉弁でき、また、強い逆圧で歪む
ことがない。
【好ましい実施例】
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明
する。但し、以下に示す実施例は、この考案の技
術思想を具体化する為の噴気装置を例示すもので
あつて、この考案の噴気装置は、構成部品の材
質、形状、構造、配置を下記の構造に特定するも
のでない。この考案の噴気装置は、実用新案登録
請求の範囲の範囲に於て、種々の変更が加えられ
る。 更に、この明細書は、実用新案登録請求の範囲
を理解し易いように、実施例に示される部材に対
応する番号を、「実用新案登録請求の範囲の欄」、
「従来の課題を解決する為の手段の欄」および
「作用の欄」に示される部材に付記している。た
だ、実用新案登録請求の範囲に示される部材を、
実施例の部材に特定するものでは決してない。 第1図及び第2図に示す浴槽に使用される噴気
装置は、浴槽本体1の底部に配設された多孔質の
噴気盤2と、この噴気盤2に配管3を介して連結
された空気ポンプ4を備える。空気ポンプ4の吐
出側と噴気盤2との間には逆止弁5が接続されて
いる。更に、空気ポンプ4と噴気盤2との間の配
管3は、浴槽本体1の水面より上方に位置する立
上部3Aを有し、この立上部3Aに逆止弁5が連
結されている。 噴気盤2は、第2図と第4図とに示すように、
緩衝材15とケーシング14を介して浴槽本体1
に取り付けられている。噴気盤2は、上下両面に
無数の空気孔が貫通する多孔質板、例えば平均粒
子径が0.2〜3mm程度のアルミナ等の無機質粒材
を、無数の隙間ができる状態に焼結した多孔質
板、あるいは多孔質の焼結金属等が使用できる。 噴気盤2は厚さが5〜30mmで全体の形状が板状
に形成され、外形は方形状ないしは円盤状に形成
される。 ケーシング14は、上蓋14Aと底板14Bと
からなり、底板14Bを貫通して配管3が連結さ
れている。底板14Bは緩衝材15を介して噴気
盤2が嵌着できる隔壁16を有し、隔壁16に嵌
着された噴気盤2の下方に空気室17が形成さ
れ、この空気室17に配管3が連結されている。 隔壁16の内側には隔壁に沿つて噴気盤2の載
台18が設けられ、この載台18には、緩衝材1
5の上面に押圧される凸条19が設けられてい
る。凸条19は、隔壁16に沿つて設けられてお
り、これが緩衝材15に押圧されて、緩衝材15
と底板14Bとの隙間を塞ぎ、噴気盤2の周囲の
空気漏れを防止している。 上蓋14Aは、噴気盤2の上面に発生する無数
の気泡が浮上できるように、大きな通気口20が
開口され、周囲が底板の隔壁16に嵌着され、部
分的に底板14Bにネジ止めされている。この上
蓋14Aは緩衝材15を押圧する為の凸条21
が、緩衝材の接触部分に沿つて設けられている。 噴気盤2は、振動がケーシング14を介して浴
槽本体1に伝達せず、又、噴気盤2下方の空気室
17に供給された空気が、噴気盤2を通らず外周
から漏れないように、緩衝材15を介してケーシ
ング14に取り付けられている。従つて緩衝材1
5は、振動を伝達せず、しかも気密性が向上する
ように、ゴム上弾性体でもつて、横断面が溝形で
全体環状に形成され、噴気盤2の外周に沿つて嵌
着されている。緩衝材15の厚さは、振動の減衰
効果と水密性とを考慮して、通常1〜10mm、好ま
しくは、2〜5mm程度に決定される。更に、緩衝
材15は、それ自体の弾性で、噴気盤2の外周に
嵌着できるように、溝幅が噴気盤2の厚さにほぼ
等しく形成されている。又、緩衝材15が環状に
形成される場合、長さが噴気盤2の外周にほぼ等
しく、あるいは外周より多少短く形成され、多少
伸長され、あるいは伸長することなく噴気盤2に
嵌着される。このように、環状の緩衝材15は、
最も簡単に噴気盤2に固定できる、しかも継目が
ないので空気漏れも効果的に防止できる。ただ、
溝形の緩衝材は、細いものを噴気盤2の外周の長
さに合わせて切断し、これを噴気盤2に巻き付け
て固定し、又ケーシング取付状態に於て、切断端
を気密に密着することも可能である。 ケーシング14は、浴槽本体1の底に固定さ
れ、あるいは単に置かれて浴槽本体1に取り付け
られる。従つて、この明細書に於て、噴気盤2を
浴槽に取り付けるとは、必ずしも噴気盤2を固定
した状態に特定せず、単に浴槽の底に置いた状態
を含め広い意味に使用する。 立上部3Aの高さは、浴槽内温水面レベルより
上方に位置すればよいが、浴槽本体1内の温水面
レベルは一定でないので、好ましくは、第1図に
示すように、浴槽本体1の上縁よりも更に上方に
延長するのがよい。立上部3Aは浴槽本体1の上
縁から高く配設する程、より完全に温水の逆流を
停止できるが、高すぎると配管が長く、又、場所
によつて配管作業に手間が掛かるので、通常、浴
槽本体1の上縁から3〜100cm程高くする。 逆止弁5は、空気ポンプ4の運転を停止する状
態で、温水の静圧で温水が上昇してもこれに接触
しないように、浴槽本体1の上縁より上方に位置
する立上部3Aに接続される。さらに、好まし
く、逆止弁5は、立上部3Aの最も高い位置に接
続される。立上部3Aの最も高い位置に接続され
た逆止弁5は、最も効果的に温水の逆流を阻止で
きる。ただ、逆止弁5は、必ずしも立上部3Aの
最上部に接続する必要はなく、浴槽本体1の上
縁、正確には、温水面レベルより上方ならどこに
接続しても温水の逆流は防止できる。 又、逆止弁5は、図に示すように水平配管の途
中、あるい図示しないが配管の途中にも接続でき
る。 逆止弁5の構造を第3図に示している。この逆
止弁5は、先端縁に筒上の弁座6を有する弁筒7
と、この弁筒7の軸方向に移動自在に支承された
弁体8と、弁体8を弁座6に押圧するバネ9とを
備えている。弁筒7は、中間が太く形成された連
結管の途中に設けられている。 弁体8は、全体形状が傘状の弁本体8Aと、こ
の弁本体8Aの弁座側に中心部分を固定したゴム
状弾性体のゴム板8Bとからなつている。 ゴム板8Bは、中心部分を弁本体8Aに固定し
ている。ゴム板8Bの外周部分は、第3図に示す
ように、弁本体8Aから離れてこの部分に多少隙
間ができている。 さらに、弁本体8Aとゴム板8Bとは、弁本体
8Aとゴム板8Bを弁座6に押圧できるように、
弁座6の内径よりも大きな外径に設計されてい
る。 ゴム板8Bはバネ9でもつて弁座6に気密に密
着されている。 弁本体8Aは、中心軸8Cを、弁筒7の中心に
配設されたガイド筒10に軸方向に移動自在に挿
通している。更に、中心軸8Cにゴム板8Bを挿
通し、ゴム板8Bは、中心軸8Cに挿通された止
リング11で傘部の下面に押圧されて気密に固定
されている。 止リング11は弾性変形する板材でもつてリン
グ状に形成されて中心孔が穿設され、中心孔の内
周部分は放射状に切断されると共に、内径が中心
軸8Cの外形よりも多少小さく形成されている。 止リング11が押し込まれて固定されたゴム板
8Bは、固定状態に於て、第3図に示すように、
多少円錐状に変形する。円錐状に変形したゴム板
8Bは、バネ9でもつてより完全に弁筒7の弁座
6に密着される。 というのは、この形状に成形されるゴム板8B
は、簡単に表面を平滑に仕上げることが出来、言
い替えれば、例え成形時にバリが出来ても弁座6
の接触面にバリはできず、しかも、合成樹脂ある
いは金属製の弁座6も簡単に完全な平面状に仕上
げることが出来るので、ゴム板8Bを空気漏れな
く弁座6に密着できる特長が実現できる。 この弁体8は、図示しないが、止リング11に
代わつて、ナツトでゴム板8Bを弁本体8Aに固
定することも可能である。但しこの場合、中心軸
8Cの外周に雄ネジを刻設する。 中心軸8Cを軸方向に案内するガイド筒10
は、放射状のアーム12を介して、弁筒7の中心
に軸方向に延長して配設されている。 弁体8を弁座6に押圧するバネ9は押しバネ
で、中心軸8Cに挿通されて、中心軸8Cの端に
固定された鍔13とガイド筒10との間に配設さ
れている。 ところで、浴槽本体1の底に設けられる噴気盤
2の具体例を第4図に示す。この図に示される噴
気盤2は、アルミナ等の無機質粒体を隙間ができ
る状態に焼結した多孔質板、あるいは、連続気泡
を有する合成樹脂発泡体などの噴気盤2が上方開
口のケーシング14を介して浴槽本体1の底に固
定されている。ケーシング14は浴槽本体1の底
を気密に貫通する配管3が連結されている。
【考案の効果】
この考案の浴槽に使用される噴気装置は、温水
の逆流を確実に阻止して、空気ポンプの故障と漏
電とを防止できる特長がある。それは、逆止弁が
確実に温水の逆流を阻止できることが理由であ
る。逆止弁が温水漏れを極減できるのは、これが
独得の構成をしているからである。 すなわち、この考案の逆止弁は、弁体を、傘状
の弁本体と、この中心に固定されたゴム板とで構
成し、弁本体とゴム板との間は外周に隙間を設け
ている。 この構造の弁体は、空気ポンプの運転が停止さ
れて、弁体を弁座に押圧して閉弁する逆圧力が作
用すると、ゴム板の外周は弁座に密着する。 この状態において、逆圧力が弱いときは、ゴム
板が弁座に密着した状態で、ゴム板と弁体との外
周間には隙間ができている。 すなわち、ゴム板は弁本体の姿勢に影響される
ことなく自由に変形して、弁座に密着できる。ゴ
ム板の全面が弁本体に密着された逆止弁が、弁本
体が弁座に傾斜して接触すると、ゴム板を弁座に
密着できない。このため、弁本体とゴム板とを一
体構造とした逆止弁は、弁本体が弁座に対して正
確に平行に密着するように高い精度で加工して組
み立てる必要がある。 これに対して、この考案の装置が装備する逆止
弁は、ゴム板の中心を弁本体に固定し、外周を弁
本体から離し、ゴム板が弁本体から離れて自由に
変形できる構造としている。このため、弁本体が
弁座と平行にならない状態にあつても、ゴム板を
弁座に密着できる。したがって、弁体と、弁座
と、弁体を移動させる機構に高い加工精度が要求
されず、製造が簡単で、水漏れを極減できる特長
がある。 さらにまた、この考案の装置が装備する逆止弁
は、ゴム板に柔軟なゴム状弾性体を使用して、弁
座の開口面積を大きくできる。それは、ゴム板に
強い逆圧力が作用しても、ゴム板を弁本体で保護
して変形を防止できるからである。 このことは、ゴム板が弁本体とは別に弁座に密
着することと相乗して、さらに水漏れを極減す
る。 さらにまた、この考案の装置が装備する逆止弁
は、弁本体の中心軸にバネを設け、バネでもつて
中心軸の鍔を押圧している。バネで弾性的に押圧
される弁体は、ゴム板を弁座に接触できる。この
ため、この構造の逆止弁は、極めて弱い圧力で、
ゴム板を弁座に密着して水漏れを阻止できる。 したがつて、この考案の浴槽に使用される噴気
装置は、安価で高精度な加工技術を必要としない
逆止弁を使用して、空気ポンプの温水流入による
故障と、危険な漏電とを解消できる特長がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す噴気手段を
有する浴槽の側面図、第2図は第1図に示す浴槽
本体の断面図、第3図は逆止弁の断面図、第4図
は噴気盤の取り付け部分を示す断面図、第5図は
従来の噴気装置用の逆止弁を示す断面図である。 1……浴槽本体、2……噴気盤、3……配管、
3A……立上部、4……空気ポンプ、5……逆止
弁、6……弁座、7……弁筒、8……弁体、8A
……弁本体、8B……ゴム板、8C……中心軸、
9……バネ、10……ガイド筒、11……止リン
グ、12……アーム、13……鍔、14……ケー
シング、14A……上蓋、14B……底板、15
……緩衝材、16……隔壁、17……空気室、1
8……載台、19……凸条、20……通気口、2
1……凸条。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 浴槽本体1の底部に配設される多孔質の噴気盤
    2と、この噴気盤2に連結された空気ポンプ4と
    を備える噴気装置において、下記の構成を有する
    ことを特徴とする浴槽に使用される噴気装置。 (a) 噴気盤2は逆止弁5を介して空気ポンプ4に
    連結されている。 (b) 逆止弁5は、弁体8と、この弁体8で開閉さ
    れる筒状の弁座6とを有する。 (c) 弁体8は、弁本体8Aと、ゴム板8Bとを備
    えている。 (d) 弁本体8Aは、全体の形状が傘状で、中心に
    中心軸8Cを備えている。 (e) ゴム板8Bは、弁本体8Aの弁座6との間に
    配設されている。 (f) 弁本体8Aとゴム板8Bとは、筒状である弁
    座6の内径よりも大きな外径を有する。 (g) ゴム板8Bは、外周を除く中心を、弁本体8
    Aに固定している。 (h) 弁本体8Aとゴム板8Bとの間に隙間が設け
    られている。 (i) 弁本体8Aの中心軸8Cは、ケースに固定さ
    れたガイド筒10に、軸方向に摺動自在に挿通
    されている。 (j) 中心軸8Cの先端はガイド筒10から突出
    し、突出部分に鍔13が設けられている。 (k) 中心軸の鍔13とガイド筒10との間にバネ
    9が設けられている。 (l) 弁座6は、ケースに固定された弁筒7の先端
    に設けられている。
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JP5259538B2 (ja) * 2009-09-14 2013-08-07 株式会社ロゴスコーポレーション エアー注入部の給排気構造、エアー注入部の給気構造、エアー注入部の排気構造及びこれらを用いた遊戯用プール
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