JPH0440562Y2 - - Google Patents

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JPH0440562Y2
JPH0440562Y2 JP2803985U JP2803985U JPH0440562Y2 JP H0440562 Y2 JPH0440562 Y2 JP H0440562Y2 JP 2803985 U JP2803985 U JP 2803985U JP 2803985 U JP2803985 U JP 2803985U JP H0440562 Y2 JPH0440562 Y2 JP H0440562Y2
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sheet
permanent
water
paper
aluminosilicate
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は毛髪にパーマネントウエーブをかける
際に使用するパーマネント用シートに関する。さ
らに詳しくはコールドパーマネント用薬液によつ
て色相が変化するパーマネント用シートに関す
る。
〔従来技術〕
コールドパーマネント法では、いわゆるエンド
ペーパーと称する小片のシートを用いて毛髪を支
え、多数の小さなロツドに巻き付けられ、その上
に水性の薬液が塗布される。エンドペーパーは柔
かく耐水性のある薄手のシートであつて、吸水性
もしくは保水性が大きくPHが中性付近にあるもの
が用いられる。特に吸水性については毛髪への薬
液の浸透速度がゆるやかであるため十分な吸水
(保水)能力が要求される。市販のエンドペーパ
ー(寸法65×115mm)は坪量15〜30g/m2の不織
布、薄葉紙などで、肉眼で判別できる網目構造
(繊維間々隙)を有する。上記の吸水(保水)能
力はこの網目構造によつて付与されている。次に
エンドペーパー上に塗布される薬液の均一性の判
断は専ら美容師などの経験や勘によつてなされて
おり、これをチエツクするためにロツドに巻き付
けた毛髪の一部を解きほぐすなどの労力と時間を
要し、また塗りむら、塗り忘れ等の問題もあつ
た。また薬液として第1液と第2液を用いるが、
周知のように第1液はその本質上アンモニアその
他の異臭を伴なうという問題があつた。
本願出願人は上記の欠点を解決する手段とし
て、鉄イオンを結合するゼオライトを填料として
紙料に内添して、得られるパーマネント用紙の考
案を昭和60年2月14日付で開示した。このパーマ
ネント用紙は薬液の塗布によりその色相を変化す
る。ゼオライトで代表される含水アルミノ珪酸塩
は吸水性,吸湿性が大きい(例;天然ゼオライ
ト、30〜40%の水分を保持)、NH4,重金属イ
オン等を選択的に脱・吸着する、各種ガスの吸
着分離性に優れている、中性又は弱酸性である
等の性質を有する。
〔考案の目的〕
本考案は特定の含水アルミノ珪酸塩の粉体を、
バインダーとともに繊維シート上に積層すること
により、パーマネント用シートの吸水(保水)能
力を増大せしめて、薬液塗布作業の効率化に資す
るとともに、前記色相変化のコントラストの向
上、および異臭吸着能力の増大を図ることを目的
とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案により有色金属イオンを結合する含水ア
ルミノ珪酸塩とバインダーとからなる顔料層と、
繊維シートとが、積層されてなる吸水性でかつ耐
水性のシート状物であつて、前記アルミノ珪酸塩
が前記シート状物に塗布されたコールドパーマネ
ント用薬液を吸収するとともに、前記シート状物
の色相が変化するパーマネント用シートが提供さ
れる。以下、図面に基づいて本考案の構成を説明
する。図は本考案のパーマネント用シートの断面
図、1は顔料層、2は繊維シート、3は有色金属
イオンを結合する含水アルミノ珪酸塩、4はバイ
ンダーである。
(顔料層) 本考案に用いる含水アルミノ珪酸塩とはゼオラ
イト,ベントナイト,モンモリロナイト等、粒子
の内表面または外表面に水分子を吸着する能力が
あり、かつNH4,重金属イオン等を選択的に脱,
吸着する能力のある粉体状の鉱物を指す。天然
物、天然物の変成品、合成物の別は問わない。ま
たこの含水アルミノ珪酸塩は鉄,マンガンのよう
な有色金属イオンを結合していなければならな
い。たとえば天然ゼオライトであるクニミネゼオ
ライト(クニミネ工業製)は陽イオン交換容量
(CEC)150〜180meq/100g,PH5.0〜8.0,Fe2
O31.22,MnO0.01各重量%を有する粉体である。
印刷紙用として精製したものは、特公昭45−
41044号に記載されている例では、Fe2O30.74重量
%であるが、このようなものでもよく0.5重量%
以上あれば使用できる。有色金属イオンとしては
鉄,マンガンのほか、鋼,コバルトイオンなどを
含水アルミノ珪酸塩の合成物に結合させたものも
使用できる。有色金属イオンを結合する含水アル
ミノ珪酸塩(以下、顔料という)のバインダー4
としてはエチレン酢酸ビニール,ポリエチレンな
どのヒートシール剤,ポリビニールアルコール,
でんぷんなどの水溶性接着剤を、粉体のまゝ顔料
に混合して繊維シート2上に撤布し、公知の方法
により図示のような3層構造に形成し、一体化す
る。また顔料を水溶性バインダーの水溶液中に分
散し、繊維シート上に塗布した後、耐水化剤を噴
霧し2層構造として仕上げることもできる。バイ
ンダーは顔料に対し、10〜40重量%用いる。本考
案によれば、パーマネント用シート中の顔料の配
合割合を任意に調節できる。特に抄紙内添法では
得られにくい範囲の配合割合、主として25〜50重
量%のパーマネント用シートが得られる。なお、
通常、製紙に用いられるクレー,カオリン,炭酸
カルシウムその他の白色顔料は、本考案にいう吸
水性,イオンの脱,吸着能などを有しないが、目
的により配合することは差支えない。
(繊維シート) 本考案では抄紙可能な短繊維、好ましくは針葉
樹さらし木材パルプからなる薄手の洋紙,和紙
(薄葉紙)、湿式不織布など吸水性のあるシートを
用いる。顔料層との積層後、得られたシート状物
をエンボシングすることによつて、完成品の吸水
性を高めることができる。繊維シートは予め紙料
調整工程で耐水化剤を混合することなどにより耐
水化されていることが望ましい。この場合には自
己定着性の耐水化剤(たとえばカイメン 557H,
デイツクハーキユレス社製,エピクロルヒドリン
系)が好ましく0.2〜1重量%(固形分)加えて
おく。顔料の機能を害せず、またPHが中性付近に
保たれるからである。顔料のバインダーとして前
記のエチレン酢酸ビニル粉体などのヒートシール
剤を用いる場合には、ヒートシールによりエンド
ペーパーに必要とされる程度の耐水性を得ること
ができるので、本考案では完成品が耐水化されて
いることで足る。なお、繊維シートとしては顔料
を内添した紙状物を用いることもできる。
〔作用効果〕
次にコールドパーマネント用薬液を塗布した場
合の本考案のシートの作用効果について説明す
る。コールドパーマネント法では第1液、第2液
を所定処理時間(個人差により5〜20分)をおい
て塗布することにより、シートに吸収、保水され
た薬液が順次毛髪に移行し、パーマネントが形
成、固定される。第1液はPH9前後のチオグリコ
ール酸アンモニウム塩を主成分とする水溶液であ
る。第1液は繊維シートの繊維間間隙を通つて顔
料に吸収されるとともに、有色金属イオンと反応
し、可溶性の呈色化合物(鉄イオンの場合は赤紫
色)を生成する。これが本考案のシートの色相の
変化となつてあらわれるので美容師はその変化の
程度によつて塗りむら、塗り忘れなどを簡易に判
断することができる。同時に第1液中に含まれる
アンモニアなどの異臭物質は、顔料に吸着され、
臭いを軽減させる。次にブロム酸カリウムを主成
分とする第2液を塗布することにより、イオン交
換が行われて、呈色を失うから塗りむら等の判断
がしやすい。
〔実施の態様〕
本考案の好ましい1つの態様を述べる。含水ア
ルミノ珪酸塩としてはニツカペレツト(商標、日
本活性白土(株)製モンモリロナイト変成品、Fe2O3
1.4重量%含有)の粉体を使用したが、それは105
〜177μm径の粒子85重量%及び74〜105μm径の粒
子15重量%から成るものであつた。この粉体100
部にエチレン酢酸ビニール系ホツトメルトバイン
ダーとしてQH4011−N(商標、製鉄化学(株)製、
平均粒子径300μm)を20部混合した。繊維シート
としては坪量14g/m2の薄葉紙を使用した。繊維
シートを移送しつゝ、公知の粉体撤布機を使用し
て撤布し、その上に同じ薄葉紙を重ねた後、ゲー
ジ圧力20Kg/cm、ロール温度105℃でエンボシン
グして3つの層を結合させ、さらに乾燥して水分
6%の本考案のパーマネント用シートを製造し
た。このものは坪量50g/m2、厚さ214μm,密度
0.233g/cm3で両面に細かい凹凸模様のある柔か
いシートであつた。ニツカペレツトの配合量は
18.3g/m2、配合割合は36.7重量%となつた。こ
れをエンドペーパーの寸法65×115mmに切断した
もの、及び市販のエンドペーパー(薄葉紙、坪量
16.6g、厚さ37.5μm,密度0.442g/cm3)につい
て吸水能力の比較試験を行つた。吸水能力は
JISP8140に準じ、試料を2分間、水浸した後、
過剰の水をろ紙で吸い取り、試料が吸収した水の
量を測定した。その結果、上記市販のエンドペー
パーは0.99mg/cm2であつたのに対し、4.24m
g/cm2という高い値を示した。また表裏の繊維シ
ートは前記ホツトメルトバインダーにより結合さ
れているので、水浸により剥離したり破断するこ
とはなかつた。次いで、本考案品で毛髪を支えて
ロツドに巻き付け、パーマネント処理を行つた。
既に作用効果の項で述べたとおりの効果が得られ
た。このパーマネント用シートはニツカペレツト
の配合量が多いので、薬液の塗布量を多くしても
十分に保水され、また色相の変化がけんちよにな
つたゝめに判断がしやすくなつた。
【図面の簡単な説明】
図は本考案のパーマネント用シートの断面図
で、1は顔料層、2は繊維シート、3は有色金属
イオンを結合する含水アルミノ珪酸塩、4はバイ
ンダーである。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 有色金属イオンを結合する含水アルミノ珪酸
    塩とバインダーとからなる顔料層と、繊維シー
    トとが、積層されてなる吸水性でかつ耐水性の
    シート状物であつて、前記アルミノ珪酸塩が前
    記シート状物に塗布されたコールドパーマネン
    ト用薬液を吸収するとともに、前記シート状物
    の色相が変化することを特徴とするパーマネン
    ト用シート。 (2) 含水アルミノ珪酸塩が天然ゼオライト、合成
    ゼオライト、ベントナイト又はモンモリロナイ
    トのなかから選ばれたものである実用新案登録
    請求の範囲第1項に記載のパーマネント用シー
    ト。
JP2803985U 1985-03-01 1985-03-01 Expired JPH0440562Y2 (ja)

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