JPH044034A - マイクロカプセルの製造方法 - Google Patents

マイクロカプセルの製造方法

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JPH044034A
JPH044034A JP2106129A JP10612990A JPH044034A JP H044034 A JPH044034 A JP H044034A JP 2106129 A JP2106129 A JP 2106129A JP 10612990 A JP10612990 A JP 10612990A JP H044034 A JPH044034 A JP H044034A
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JP
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formaldehyde
microcapsules
urea
water
maleic anhydride
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Application number
JP2106129A
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Inventor
Hiroshi Nozawa
野澤 弘
Masao Hirashima
平島 征夫
Toshimitsu Kawame
敏充 河目
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、尿素、ホルムアルデヒド、系変性剤および系
に不溶なカプセル芯物質の粒子を含む水性分散液を調製
し、In−5itu重合法により該水性分散液中でマイ
クロカプセルを製造する方法に関する。
(従来の技術) 従来より、尿素、ホルムアルデヒド及びカプセル芯物質
を含む水性系を調製して、In−5itu重合法により
水性分散液中でマイクロカプセルを製造する方法は知ら
れているが、一般に製造に際して、尿素−ホルムアルデ
ヒド重合物の塊状分離化を防止するため多量の水性媒体
で頻繁に希釈する必要がある。そのため得られたマイク
ロカプセルスラリーの濃度が低下し、製造されたカプセ
ルスラリーの輸送コストが上昇したり、カプセルスラリ
ーを基体シートに塗布乾燥して使用するような場合には
、水性媒体の乾燥コストが高くつくという欠点を有して
いた。さらには得られたマイクロカプセル壁の不浸透性
が必ずしも充分でなく、包含する芯物質の浸み出しが起
ったり、カプセル壁の強度が不足して使用時以外にカプ
セルの破壊が起りやすいという問題も発生していた。
(発明が解決しようとする課題) しかして本発明の目的は、マイクロカプセルの製造に際
して水性媒体による希釈が不要で高濃度のカプセルスラ
リーが得られ、かつカプセル壁の不浸透性及び強度が高
いマイクロカプセルが得られる製造方法を提供せんとす
るものである。
(課題を解決するための手段) 本発明によれば上記目的は、(イ)尿素、(ロ)ホルム
アルデヒド、(ハ)α−オレフィン又はスチレンに基づ
く構造単位〔I〕、無水マレイン酸に基づく構造単位[
I[)および一般式%式%( (式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基であり、Aは
フェニル基が置換していてもよい炭素数2〜4のシic
−アルキレン基であって、各()中のAは同一であって
も異なっていてもよく、nは1以上の整数である)で表
される構造単位(III)から構成される無水マレイン
酸共重合体、ならびに(ニ)水に不溶なカプセル芯物質
を含む水性分散液を調製し、該水性分散液中で酸性条件
下尿素とホルムアルデヒドとを重縮合反応さセることに
より達成される。
本発明において系変性剤として使用される無水マレイン
酸共重合体(ハ)の構造単位(1)を構成スるα−オレ
フィンとは、1位りこ二重結合を有する直鎖状または分
岐状のオレフィンを意味し、例えばエチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、イソブチレン、1−ペンテン、2−メ
チル−1−ブテン、1−ヘキセン、2−メチル−1−ペ
ンテン、3−メチル−1−ペンテン、2−エチル−1−
ブテン、ジイソブチレン等の炭素数2〜12、好ましく
は2〜8のα−オレフィンが包含される。これらのα−
オレフィンは単独でまたは2種以上組み合わせて用いら
れる。
本発明において無水マレイン酸共重合体(ハ)は、α−
オレフィン又はスチレンと無水マレイン酸とをラジカル
触媒を用いて共重合させ、これにより得られる共重合体
と一般式(1) %式%) (式中、R,Aおよびnは前記定義のとおりである) で表わされるポリオキシアルキレングリコールモノエー
テルとをエステル化反応させることにより製造すること
ができる。かかる共重合に際して使用されるラジカル重
合触媒としては、キュメンヒドロパーオキサイド、t−
ブチルヒドロパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイ
ドなどの有機過酸化物、α、α′−アゾビスイソブチロ
ニトリル、α、α −アン−α−エチルブチロニトリル
、α。
α′−アゾーα−メチルバレロニトリルなどのアゾ化合
物が通常挙げられる。重合はラジカル重合を禁止しない
溶媒例えばアセトン、メチルエチルケトン、ヘンゼン、
トルエン、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、ジオキサン
、テトラヒドロフラン、クロロホルムなどを使用して、
?8液重合もしくは沈澱重合の方法で行われるが、場合
により溶媒を用いない塊状重合で行なうことも可能であ
る。重合温度は特に限定されないが通常O〜200°C
の範囲であり、重合時間も通常1〜50時間の範囲であ
る。重合緋了液からの生成共重合体の分離は、沈澱重合
の場合は沈澱ポリマーを濾過脱液後乾燥することにより
、また溶液重合の場合は溶媒を追い出し乾燥することに
より行われる。
共重合反応に用いられる無水マレイン酸にはマレイン酸
、マレイン酸モノアルキルエステル、マレイン酸ジアル
キルエステル、クロルマレイン酸、シトラコン酸等の無
水マレイン酸誘導体が多少台まれていてもよい。これら
の誘導体の含有量は特に制限はないが、通常80%(W
/W)までである。
エステル化反応に際して使用される一般式(1)%式% は、炭素数1〜10のアルカノールに、水酸化カリウム
、水酸化ナトリウム、ピリジン、ピコリン、2−メチル
イミダゾールなどの塩基性触媒または三フッ化硼素、四
塩化スズなどの酸触媒の存在下、フェニル基が置換して
いてもよい炭素数2〜10のvic−アルキレンオキシ
ドを付加反応させて得られる。さらには、炭素数1〜1
0のアルカノールとLi 、 K 、 Na 、 Ma
 + Zn 、 Aj2. SnまたはFeとのアルコ
ラードを開始剤として、炭素数2〜10のνic−アル
キレンオキシドを重合させることによってもポリオキシ
アルキレングリコールモノエーテルが得られる。
本発明で用いられる炭素数1〜10のアルカノールの例
としてはメタノール、エタノール、プロパツール、ブタ
ノール、ヘプタツール、ノナノール、デカノール等があ
り、フェニル基が置換していてもよい炭素数2〜10の
vic−アルキレンオキシドとしてはエチレンオキシド
、プロピレンオキシド、1,2−エポキシブタン、1,
2−エポキシペンタン、スチレンオキシド等があげられ
る。
7/L、コールへのアルキレンオキシドの付jlI1反
応はほぼ化学量論的に進行し、加えたアルキレンオキシ
ドのアルコールに対する比を平均付加モル数とするポリ
オキシアルキレングリコールモノエーテルが得られる。
上記一般式(1)中Onについて厳密な意味での上限は
ないが、大きすぎるとアルキレンオキシドの付加反応に
時間がかかり、さらに得られたポリオキシアルキレング
リコールモノエーテルと共重合体とのエステル反応も遅
くなるので、約100以下の整数であるのがよく、さら
に好ましくは約50以下の整数である。
触媒の使用量はアルカノールに対し、0.1〜5重量%
が適当である。溶媒は通常不要であるが、活性水素を有
さない溶媒、例えばアセトン、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン等で希釈してもよい。
反応は通常30〜150°Cで1〜30時間行うのが適
当である。
反応後、反応液中に未反応のアルキレンオキシドが残っ
ていない場合は、ポリオキシアルキレングリコールモノ
エーテルを含む反応液をそのままエステル化反応に用い
ることができ、また反応液中に未反応のアルキレンオキ
シドが残っている場合は、蒸留により該アルキレンオキ
シドを除去したのち使用するのが望ましい。
本発明において無水マレイン酸共重合体は、αオレフィ
ン又はスチレンと無水マレイン酸との共重合体に一般式
(I)のポリオキシアルキレングリコールモノエーテル
をエステル化反応で付加させることにより得られる。エ
ステル化の条件としては必要により有機溶媒で希釈した
ポリオキシアルキレングリコールモノエーテル中に無水
マレイン酸共重合体とエステル化触媒を仕込み、加熱攪
拌する方法が好ましい。
なお、本発明にいうエステル化は半エステル化である。
エステル化触媒としては、ギ酸やP−)ルエンスルホン
酸のような酸触媒または第三級アミン、ピリジン、イミ
ダゾール系化合物等の塩基性触媒が適当である。エステ
ル化触媒の使用量はα−オレフィン又はスチレンと無水
マレイン酸との共重合体に対し、酸触媒の場合0.1〜
3重量%、塩基性触媒の場合に0.1〜5重量%が適当
である。使用する場合の溶媒としては原料化合物系及び
性成化合物の両方を溶解する溶媒、例えばジメチルホル
ムアミド、アセトン、テトラヒドロフラン等が適当であ
る。
反応温度は使用する共重合体やポリオキシアルキレング
リコールモノエーテルの種類により異なるが、−船釣に
は50〜200°Cが好ましい。反応時間は1〜30時
間が適当である。
エステル化反応終了後に未反応のポリオキシアルキレン
グリコールモノエーテル及び使用した場合の溶媒を蒸留
除去して残渣として無水マレイン酸共重合体が得られる
本発明で用いられる無水マレイン酸共重合体の平均重合
度は、高すぎても低すぎても本発明の目的とするマイク
ロカプセル製造時の変性剤としての効果に乏しいので1
00〜1000の間にあることが好ましい。かかる無水
マレイン酸共重合体における構造単位(T)と構造単位
〔II〕および[111)との割合CI]/ ([11
] + (III) )は、大きすぎるとアルカリ水可
溶性が乏しくなり、マイクロカプセル製造時における変
性剤として使用できず、一方小さすぎると変性剤として
の効果に乏しく、得られるマイクロカプセルの性能が低
下するので、モル比で1/1〜3/1の範囲内にあるの
が好ましい。また構造単位[■]と構造単位[l11)
との割合[11)/(III:lも小さすぎるとマイク
ロカプセル製造時における変性剤としての効果に乏しく
なるので、5/95以上であることが好ましい。
本発明で用いられる無水マレイン酸共重合体は、通常の
水には不溶であるが、分子中に無水マレイン酸基を有し
ているのでNaOH、NH,等のアルカリ性物質と反応
してNa塩、NH,塩等になり水溶化する。
本発明において水性分散液には尿素とホルムアルデヒド
以外に、許容される範囲内の量の1分子当り2個以上の
アミノ基をもつ多価アミンおよびアルデヒド化合物が含
まれていてもよい。
このようなアミンの例としてはグアニジン、1メチル尿
素のようなN−アルキル尿素、チオ尿素、メラミン等が
挙げられ、またアルデヒド化合物としてはグリオキサザ
ール、グルタルアルデヒド等をあげることができる。上
記のアミンおよびアルデヒド化合物は単独でもしくは2
種以上組合わせて用いることができる。
本発明で用いられるカプセル芯物質としては水に不溶で
あれば特に制限はなく、液体と固体の両方が考えられる
が、液体としては天然の鉱物油、動物油、植物油の他に
合成の油があげられる。例えば天然鉱物油としては石油
及びその溜置、さらに詳しく言えばケロシン、ガソリン
、ナフサ及びパラフィン油などがあり、動物油としては
魚油、ラード油、鯨油などがある。合成の油としてはア
ルキルナフタレン、アルキル化ビフェニル、アルキル化
ジフェニルメタンの如き芳香族合成油及び塩素化パラフ
ィンの如き脂肪族合成油などである。
また固体のカプセル芯物質としては高分子物質、例えば
ゴム、プラスチックス、繊維、ガラス、顔料、鉱物、肥
料などが主として用いられる。その他に使用可能な物質
として液晶、香料、農薬、染料、酵素物質、医薬などが
例示される。
次に本発明によるマイクロカプセルの製造方法について
説明を行う。先ず、カプセル芯物質を尿素及び変性剤を
含む水溶液中に混合攪拌し、均一に分散させる。得られ
る水性分散液のpHを2〜7(特に好ましくは3.5)
に調整したのちホルムアルデヒドを加え、撹拌しながら
30〜80″C(特ムこ好ましくは50〜60″C)の
範囲内の温度に1〜10時間(特に好ましくは2〜5時
間)保持することで、尿素/ホルムアルデヒド間の重縮
合反応が起こり、最初に比較的高濃度の尿素/ホルムア
ルデヒドの低縮重合物溶液相が分離形成され、該分離溶
液相は、系に分散しているカプセル芯物質の粒子を湿潤
しながら包み込み、未熟な液体壁のマイクロカプセルを
生成し、さらに反応が進行するとともにカプセル壁が水
に不溶の固体となり、目的とする芯物質を包含したマイ
クロカプセルが得られる。
使用するホルムアルデヒド及び尿素の量については、ホ
ルムアルデヒドの尿素に対するモル比で少なくとも1.
6、好ましくは1゜6から3であることが好ましい。
該カプセル壁が固化してカプセルが完成するまで反応が
進行した段階で、該カプセルを濾過等により水性媒体か
ら分離、水洗後、強制空気乾燥機等に入れて乾燥するこ
とにより、ドライなカプセル集合物を得ることができる
が、一方例えば紙、フィルム等番こ塗布し、あるいは塗
料、殺虫剤等への用途に使用する場合は、カプセルスラ
リーを乾燥することなく、そのまま使用することも可能
である。
本発明によって、0.1〜100ミクロン、好マしくは
1〜50ミクロンの直径を有する球状のマイクロカプセ
ルが得られる。
本発明によって得られるマイクロカプセル生成物は、内
部相としてカプセル芯物質の1個の粒子を包含する個々
のカプセル、又はカプセル芯物質の数個の粒子からなる
集合体を包含する個々のカプセルの集合体のいずれかの
形状を呈する。カプセル集合体は包含される芯物質の状
態、大きさに依存して直径数ミクロンから数百マクロン
の大きさを有する。
以上の様にして得られたマイクロカプセルは、感圧複写
紙の他に医薬品、農薬、接着剤、香料、圧力判別シート
、動物飼料、筆記具、液晶、温度計、磁性カプセル、触
媒カプセルなどに幅広く応用できる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例1 (1)系変性剤の調製 11オートクレーブにエタノール46.1 gと2=メ
チルイミダゾール0.5gを仕込み、窒素置換後80〜
90゛Cでエチレンオキシド440gを徐々に圧入して
10時間付加反応を行い、エチレンオキシドの平均付加
モル数が9のポリオキシエチレングリコールモノエーテ
ルを得た。こうして得られたポリオキシエチレングリコ
ールモノエチルエーテル29.2 g、重量平均分子量
15万のイソブチレン−無水マレイン酸共重合体(共重
合組成モル比、イソブチレン:無水マレイン酸−1=1
)30、8 g、2−メチルイミダゾール0.50 g
及びジメチルホルムアミド(DMF)150 gを還流
冷却器を備えた三つロフラスコに仕込み、N2下110
〜120°Cで10時間攪拌加熱してエステル化反応を
行った。反応終了液中の未反応ポリオキシエチレングリ
コールの量(cpcによる定量分析)から計算してポリ
オキシエチレングリコールモノエーテルの反応率は74
%であった。
次に反応終了液を150°Cで真空乾燥してDMF及び
未反応のポリオキシエチレングリコールモノエチルエー
テルを除去し、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体
のポリオキシエチレングリコールモノエチルエーテルに
よる部分エステル化’jlFJ52、1 gを得た。
こうして得られた部分エステル化物をNa(IH水で中
和度0.5で熔解し、マイクロカプセルの製造に用いる
系変性剤10%水溶液を得た。
(2)マイクロカプセルの製造 尿素5g、レゾルシノール0.5g、水100g及び上
記(1)で得られた系変性剤の水溶液50gを室温で混
合溶解後酢酸を添加して系のpHを3.5に調整した。
上記の混合水溶液に、芯物質として2%のクリスタルバ
イオレットラクトン(CVL)を含んだ総研化学■製の
KSK−オイルとケロシン1部とからなる混合物100
mfを加え、激しく撹拌して油滴径が1〜5μのO/W
型エマルジョンを生成させた。こうして生成したエマル
ジョンに37%ホルムアルデヒド水溶液12.5 gを
加え、系を55゛Cに昇温しで3時間攪拌しなから重縮
合反応を行った後、室温まで冷却し、20%NaOH水
で系のpHを9.0に再調整してマイクロカプセルの水
性スラリーを得た。
こうして得られたマイクロカプセルは粒径が均一(1〜
5μ)であり、105°C110時間で放置後もカプセ
ルの破壊はほとんど見られず、強度の高いものであった
。また、該マイクロカプセルの水性スラリー濃度は約4
0%と高いものであった。なお、得られたマイクロカプ
セルを紙に塗布し、感圧複写紙としての性能を調べたと
ころ高い発色性及び優れた長期保存安定性を示した。
実施例2 (1)系変性剤の調製 実施例1で得られた平均付加モル数が9のポリオキシエ
チレングリコールモノエチルエーテル31.2g、重量
平均分子量8万のイソブチレン無水マレイン酸−N−フ
ェニルマレイミド共重合体(共重合組成モル比、イソブ
チレン:無水マレイン酸二N−フェニルマレイミド=1
:0.9:0、1 ) 35.2 g、ピリジン0゜6
0g及びアセトン150gを142オートクレーブに仕
込み、N2置換後100°Cで6時間攪拌加熱してエス
テル化反応を行った。反応終了液中の未反応ポリオキシ
エチレングリコールの量(GPCによる定量分析)から
計算してポリオキシエチレングリコールモノエチルエー
テルの反応率は32%であった。反応終了液を150°
Cで真空乾燥してアセトン及び未反応のポリオキシエチ
レングリコールモノエチルエーテルを除去し、イソブチ
レン−無水マレインfi−N−フェニルマレイミド共重
合体のポリオキシエチレングリコールモノエチルエーテ
ルによる部分エステル化物45.0 gを得た。こうし
て得られた部分エステル化物をNH,水で中和度0.6
で溶解し、マイクロカプセルの製造に用いる系変性剤1
0%で水f4液を得た。
(2)マイクロカプセルの製造 実施例1のマイクロカプセルの製造において、系変性剤
として、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体の部分
エステル化物の水溶液に代えて上記のイソブチレン−無
水マレイン酸−N−フェニルマレイミド共重合体の部分
エステル化物の10%水溶液を用い、また芯物質として
、CVLとKSK−オイル/ケロシン混合物に代えてベ
ンゾイルロイコメチレンフルー2%を含むイソプロピル
ビフェニルを用いる以外は実施例1と同様にしてIn−
5itu重合法0こよるマイクロカプセルの製造を行っ
た。得られたマイクロカプセルは、実施例1と同様粒径
が均一(2〜6μ)で耐熱強度に優れたものであった。
また、このものを感圧複写紙に応用したところ、優れた
発色性と保存安定性をもつものが得られた。
実施例3 (1)系変性剤の調製 11オートクレーブにメタノール11.2gとナトリウ
ムメチラート0.20 gおよびトルエン100gを仕
込み、窒素置換後120〜150°Cでエチレンオキシ
ド696.7 gを徐々に仕込み10時間反応を行った
。反応終了後内容物を取り出し、減圧乾燥して溶媒のト
ルエンを除去してエチレンオキシドの平均付加モル数が
45のポリオキシエチレングリコールモノメチルエーテ
ルを得た。次に、得られたポリオキシエチレングリコー
ルモノメチルエーテル30.6 g、重量平均分子量1
2万のイソブチレン−スチレン−無水マレイン酸共重合
体(共重合組成モル比、イソブチレン:スチレン:無水
マレイン酸=0.8 : 0.2 : 1 ) 32.
6 g、2メチルイミダゾール1.0g及びアセトン3
50gを1!オートクレーブに仕込みNzff換後、1
30°Cで6時間攪拌加熱してエステル化反応を行った
。反応終了液中の未反応ポリオキシエチレングリコール
モノメチルエーテルの量(GPCによる定量分析)から
計算してポリオキシエチレングリコールモノメチルエー
テルの反応率は22%であった。
反応終了液を大量の水に投入してポリマーを沈澱させて
、未反応のポリオキシエチレングリコールモノメチルエ
ーテル及びアセトンを除去し、100°Cで減圧乾燥し
てイソブチレン−スチレン−無水マレイン酸共重合体の
ポリオキシエチレングリコールモノメチルエーテルによ
る部分エステル化物38.8 gを得た。こうして得ら
れた部分エステル化物をNaOH水で中和度0.3で溶
解し、マイクロカプセルの製造に用いる変性剤の10%
水溶液を得た。
(2)マイクロカプセルの製造 実施例1のマイクロカプセルの製造例において系変性剤
として、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体の部分
エステル化物の水溶液に代えて上記のイソブチレン−ス
チレン−無水マレイン酸共重合体の部分エステル化物の
10%水溶液を使用する以外は実施例1と同様にしてI
n−5itu重合法によるマイクロカプセルの製造を行
った。
得られたマイクロカプセルは実施例1と同様に粒径が均
一(2〜10μ)で耐熱強度に優れたものであった。ま
た、感圧複写紙に応用したところ、優れた発色性と保存
安定性をもつものが得られた。
比較例 実施例1のマイクロカプセルの製造例において、系変性
剤を使用せず、水を100gから150gに増量した以
外は実施例1と同様にしてIn−5itu重合法による
マイクロカプセルの製造を行った。
本例では系変性剤を使用しないためO/Wエマルジョン
の油滴(芯物質)の大きさが不揃い(5〜200μ)で
安定せず、しかもホルマリンを添加した後に生成した尿
素/ホルムアルテヒド重縮合物のかなりの部分で塊状で
分離析出し、マイクロカプセルの生成が不充分であった
。また得られたマイクロカプセルの粒径も10〜200
μと大きく不揃いで耐熱強度の低いものであった。
(発明の効果) 実施例1〜3および比較例から明らかなように、本発明
により水性媒体中高濃度で粒径が揃って強度の優れたマ
イクロカプセルが製造できる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (イ)尿素、(ロ)ホルムアルデヒド、(ハ)α−オレ
    フィン又はスチレンに基づく構造単位〔 I 〕、無水マ
    レイン酸に基づく構造単位〔II〕および一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基であり、Aは
    フェニル基が置換していてもよい炭素数2〜4のvic
    −アルキレン基であって、各()中のAは同一であって
    も異なっていてもよく、nは1以上の整数である)で表
    される構造単位〔III〕から構成される無水マレイン酸
    共重合体、ならびに(ニ)水に不溶なカプセル芯物質を
    含む水性分散液を調製し、該水性分散液中で酸性条件下
    尿素とホルムアルデヒドとを重縮合反応させることを特
    徴とするマイクロカプセルの製造方法。
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