JPH0440303Y2

JPH0440303Y2 -

Info

Publication number: JPH0440303Y2
Application number: JP1982048027U
Authority: JP
Priority date: 1982-04-01
Filing date: 1982-04-01
Publication date: 1992-09-21
Also published as: JPS58150897U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、多数の回路要素、例えば抵抗、コン
デンサ、半導体素子等を実装したプリント基板を
保持するのに特に適した保持装置の改良に関す
る。

上記のような多数の回路要素を実装したプリン
ト基板を多数積み重ねることは好ましくなく、あ
る種の基板にあつては、わずかな物理的な接触か
らも保護しなければならないものもある。通常、
基板の実装行程とその実装された基板を用いる組
立工程とは時間的にもまた位置的にも異なるのが
普通であり、そのため基板の保存状態や運搬に対
しては特に注意が払われている。更に、多数の基
板を同一位置で試験する場合、その保持と取り扱
いによつては、その作業能率を著しく低下させる
原因となつている。

従来、上記プリント基板の保持装置として、各
種の構造のものが提案されているが、実装した多
数のプリント基板を安定よく保持しておくことが
でき、かつ安全に運搬することができると共に試
験装置のコネクタ等を容易に接続することのでき
る実用性の高い保持装置は提案されていない。

本考案は、上記の条件をすべて満足できる改良
されたプリント基板保持装置を提供することを主
たる目的としているものである。

本考案のプリント基板保持装置は、起立状にし
たプリント基板をその下側縁辺とそれに直交する
側方縁辺とで支えるように、保持上面部に対して
ほぼ垂直に起立した保持側面部を備え、これら両
面部において連続した複数のほぼ平行の溝を設け
てなり、上記両面部の溝にプリント基板が並置し
て保持されるようにした構成に特徴を有するもの
である。

図面は本考案一実施例を示したもので、保持装
置の主要部は、正面部１０、両側面部１２，１
４、保持上面部１６、保持側面部１８からなる。
この保持装置はプラスチツク等の一体成形品とし
て作ることができる。前記保持上面部１６は正面
部１０から下向きに側面部１２，１４に沿つて傾
斜しており、保持側面部１８はその後端において
垂直に立ち上がつている。両側面部１２，１４に
は手掛け用の切欠部２０（側面部１４に関連する
ものは図示していない）が設けられている。正面
部１０には保持装置を識別する（あるいは保持さ
れる対象を識別する）カードを支持するカード支
持部材２２が設けられている。

前記保持上面部１６及び保持側面部１８には多
数の溝２４が側面部１２，１４と平行に設けられ
ている。

上記構成の保持装置にあつては、回路要素を実
装した基板は前記保持上面部１６と保持側面部１
８とにかけて設けた溝２４に入れることによつて
保持される。通常、ほとんどの基板は直線の一辺
とそれに近接した直角の一辺を有しており、それ
ら両辺の直角部は前記保持装置に基板が保持され
る場合に保持面１６及び１８の直交部２６の溝部
内に収容される。溝の深さは基板が保持上面部１
６及び保持側面部１８の溝によつて保持される際
に充分な安定性が得られるように選択し、その
際、保持された基板の揺れを防止するために、溝
の深さに従つてその幅を小さくし、その喰い込み
による支持を利用するようにしてもよい。溝と溝
との間隔は基板間の許容される最小間隔に従つて
選定される。あるいは基板の種類により１つお
き、２つおき等の溝を用いてもよい。

また、前記保持上面部１６の側面部１２，１４
に近接した位置１６ａ，１６ｂに着脱自在な補助
支持棒を設けてもよく、更に保持面１６と１８は
別に直角である必要はなく、基板に応じてその角
度を可変にできるように、蝶番で連結する構造と
することもできる。

上記構成のプリント基板保持装置によれば、正
面、左右の側面、上面の４つの面が全面的に開放
されているので、プリント基板を周囲の部材に邪
魔されることなく、極めて安全容易に溝２４に入
れて起立姿勢に保持させることができる。

また、その際、プリント基板は下向き傾斜の保
持上面部１６をスライドし、その自重で保持側面
部１８に寄り掛かる状態で保持されるので、安定
性が非常によく、揺動するおそれはない。

さらにまた、プリント基板は、保持平面部１６
と保持側面部１８とにかけて設けた溝２４によつ
て挟持されるので、安定よく支持できるばかりで
なく、安全に運搬することができる。

また、上記の如く、４つの面が開放している場
合には、実装した複数のプリント基板を起立保持
したままで、基板に試験装置のコネクタを接続し
て試験作業を容易に行うことができる。

以上述べたように、本考案のプリント基板保持
装置の使用によれば、プリント基板の実装工程の
終了後に、そのプリント基板を安定よく支持した
状態で保存および運搬することができると共に支
持したままで試験を行い、そのあと機器への組立
位置に安全に運ぶことを可能とすることができ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すプリント基板保
持装置の斜視図である。１０……正面部、１２，１４……両側面部、１
６……保持上面部、１８……保持側面部、２４…
…溝。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

正面部１０から見て下向きに側面部１２，１４
に沿つて傾斜する保持上面部１６と、その下向き
傾斜端からほぼ垂直に起立する保持側面部１８と
を備え、これら両面部において連続した複数のほ
ぼ平行の溝を設け、かつ上記両面部の正面、左右
の側面及び上面の４つの面が全面的に開放され、
上記両面部の溝にプリント基板が並置して保持さ
れるようになしたことを特徴とするプリント基板
保持装置。