JPH0440092Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、ガステーブルコンロ用アルミニウ
ム箔製マツトに関するものである。

従来技術とその問題点 ガステーブルコンロの天板上面は、調理時の吹
きこぼれ、油はね、焼けかすこぼれなどによりき
わめて汚れやすい。しかし従来のガステーブルコ
ンロ用アルミニウム箔製マツトは、吹きこぼれな
どのよるガステーブルコンロの汁受皿およびその
周辺の汚れを防止する目的で用いられるものであ
るため、ガステーブルコンロの天板上面におけ
る、吹きこぼれなどによる汚れを完全に防止する
ことはできなかつた。

ガステーブルコンロの天板上面全体を覆うマツ
トをつくればこの問題は解決するが、ガステーブ
ルコンロの大きさ、とくにその幅は製品ごとに異
なつているため、そのようなマツトは１種類のガ
ステーブルコンロにだけしか使うことができず、
したがつて製造コストがきわめて高くなつてしま
うことから、つくられていないのが現状である。

考案の目的 この考案の目的は、吹きこぼれなどによるガス
テーブルコンロの天板上面における汚れを完全に
防止することができ、しかも大きさ、とくにその
幅の異なる種々のガステーブルコンロに広く用い
ることのできるガステーブルコンロ用アルミニウ
ム箔製マツトを提供することにある。

問題点の解決手段 この考案によるガステーブルコンロ用アルミニ
ウム箔製マツトは、平面から見て左右対称に設け
られている２つのコンロ部を備えたガステーブル
コンロの上面に左右一対にして載せられる略方形
のガステーブルコンロ用アルミニウム箔製マツト
であつて、それぞれのマツトは、ガステーブルコ
ンロの天板上面のうちコンロ部周りの少なくとも
端部側部分および前後両側部側部分を覆う本体部
と、本体部からガステーブルコンロの対称軸側へ
張り出し状に設けられかつ天板上面のうちコンロ
部周りの対称軸側部分を覆う張り出し部とを備
え、２枚でガステーブルコンロの天板上面全体を
覆うようにされているとともに、張り出し部の巻
き縁の径が本体部の巻き縁の径よりも小さくされ
ていることを特徴とする。

実施例 以下、図面を参照して、この考案の１つの実施
例について説明する。

第３図において、ガステーブルコンロ１は、平
面から見て横長長方形であつて、同長方形の中央
に設けられた１つのグリル部２と、グリル部２の
中心線を対称軸として左右対称に設けられた２つ
のコンロ部３とを備えており、グリル部２および
コンロ部３の周縁からガステーブルコンロ１の上
面周縁に至る全面が天板４により覆われているも
のである。

グリル部２は、平面縦長長方形であつて、その
上方開口が排気口５とされている。２つのコンロ
部３は、それぞれ汁受皿６に設けられた中央孔か
らバーナ７を露出させ、汁受皿６周縁の五徳受部
８に五徳（図示略）を載せるようになされてい
る。そしてガステーブルコンロ１の上面に左右一
対にして載せられる、この考案によるアルミニウ
ム箔製マツト１０は、つぎのように構成されてい
る。

すなわち左側のマツト１０は、第１図〜第３図
に示されるように、ガステーブルコンロ１の天板
４上面のうち略左半分を覆いかつ中央に１つのコ
ンロバーナ露出孔１１があけられた汁受け部１２
を備えた平面略縦長長方形のものである。マツト
１０の汁受け部１２以外の部分は、ガステーブル
コンロ１の天板４上面のうちコンロ部３周りの端
部側部分、前後両側部側部分および対称軸側部分
を覆う本体部１３と、本体部１３からガステーブ
ルコンロ１の対称軸側へ張り出し状に設けられか
つ天板４上面のうちコンロ部３周りの対称軸側部
分を覆う張り出し部１４との分けられる。

ここにおいて張り出し部１４は、張り出し長さ
がグリル部２の幅に略等しく、幅がグリル部２の
排気口５前端からガステーブルコンロ１の天板４
前縁までの距離に略等しい縦長長方形の前部張り
出し部１４ａと、前部張り出し部１４ａと前後対
称に設けられた後部張り出し部１４ｂとからな
る。そしてマツト１０を左右一対にしてガステー
ブルコンロ１の上面に載せて前部張り出し部１４
ａおよび後部張り出し部１４ｂどうしで重ね合わ
せたとき、２枚でガステーブルコンロ１の天板４
上面全体が覆われるようにされている。

またマツト１０の左側縁部１５および前後両縁
部１６，１７は、大きさの異なるガステーブルコ
ンロ１に適合できるように、それぞれ折り目用凹
状１８，１９において一定幅で上方へ折り曲げ可
能とされている。また右側縁部であるグリル部側
側縁の中央部分は、一定幅の起伏自在なフラツプ
部２０とされており、フラツプ部２０を水平にし
たままマツト１０を使うことにより、あるいはフ
ラツプ部２０を折り目用凹条２１において斜め上
方ないし垂直上方へ折り曲げてマツト１０を使う
ことにより、グリル部２における排気口５の左右
幅の相違に対応できるようにされている。

マツト１０の周囲は、素材であるアルミニウム
箔にカーリング加工が施されて、補強兼怪我防止
用の巻き縁２２とされている。この巻き縁２２の
うち、本体部１３における逆コの字状部分２２ａ
は外径が2.5mmとされている。また巻き縁２２の
うち、前部張り出し部１４ａにおける部分２２
ｂ、後部張り出し部１４ｂにおける部分２２ｃお
よびフラツプ部１７における部分２２ｄはいずれ
も外径が1.25mmとされている。そして巻き縁２２
のうちの、本体部１３における部分２２ａと、前
部張り出し部１４ａにおける部分２２ｂおよび後
部張り出し部１４ｂにおける部分２２ｃとの境は
いずれも前者から後者へかけて漸次細くされてい
る。

考案の効果 この考案によるガステーブルコンロ用アルミニ
ウム箔製マツトは、それぞれが、ガステーブルコ
ンロの天板上面のうちコンロ部周りの少なくとも
端部側部分および前後両側部側部分を覆う本体部
と、本体部からガステーブルコンロの対称軸側へ
張り出し状に設けられかつ天板上面のうちコンロ
部周りの対称軸側部分を覆う張り出し部とを備
え、２枚でガステーブルコンロの天板上面全体を
覆うようにされているので、左右に２枚並べてガ
ステーブルコンロの上面に載置することにより、
吹きこぼれなどによるガステーブルコンロの天板
上面における汚れを完全に防止することができ
る。

またこの考案によるマツトは、本体部からガス
テーブルコンロの対称軸側へ張り出し状に設けら
れかつ天板上面のうちコンロ部周りの対称軸側部
分を覆う張り出し部を備えているものであるの
で、２枚のマツトを左右一対にしてガステーブル
コンロの上面に載置した際、張り出し部どうしで
重ね合わせて両マツトを互いに左右方向へ褶動さ
せることにより、あるいは重ね合わせることなく
両マツトを張り出し部どうしで突き合わせること
により、幅の異なる種々のガステーブルコンロに
広く適合させて用いることができる。

さらにこの考案によるマツトは、張り出し部の
巻き縁の径が本体部の巻き縁の径よりも小さくな
されているものであるから、２枚のマツトを張り
出し部どうしで重ね合わせた場合も、重ね合わせ
箇所におけるマツトの厚みが非重ね合わせ箇所に
おけるそれに比べてあまり高くならず、したがつ
て重ね合わせ箇所の隙間から吹きこぼれた物など
が入り込んでガステーブルコンロの天板上面が汚
れるという不都合がない。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図はこの考案の１つの実施例を示
し、第１図は平面図、第２図は第１図の−線
に沿う拡大断面図、第３図は使用状態を示す斜視
図である。 １……ガステーブルコンロ、３……コンロ部、
４……天板、１０……マツト、１３……本体部、
１４，１４ａ，１４ｂ……張り出し部、２２，２
２ａ，２２ｂ，２２ｃ……巻き縁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平面から見て左右対称に設けられている２つの
   コンロ部３を備えたガステーブルコンロ１の上面
   に左右一対にして載せられる略方形のガステーブ
   ルコンロ用アルミニウム箔製マツト１０であつ
   て、それぞれのマツト１０は、ガステーブルコン
   ロ１の天板４上面のうちコンロ部３周りの少なく
   とも端部側部分および前後両側部側部分を覆う本
   体部１３と、本体部１３からガステーブルコンロ
   １の対称軸側へ張り出し状に設けられかつ天板４
   上面のうちコンロ部３周りの対称軸側部分を覆う
   張り出し部１４，１４ａ，１４ｂとを備え、２枚
   でガステーブルコンロ１の天板４上面全体を覆う
   ようにされているとともに、張り出し部１４，１
   ４ａ，１４ｂの巻き縁２２ｂ，２２ｃの径が本体
   部１３の巻き縁２２ａの径よりも小さくされてい
   るガステーブルコンロ用アルミニウム箔製マツ
   ト。