JPH0439375B2 - - Google Patents

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JPH0439375B2
JPH0439375B2 JP61141628A JP14162886A JPH0439375B2 JP H0439375 B2 JPH0439375 B2 JP H0439375B2 JP 61141628 A JP61141628 A JP 61141628A JP 14162886 A JP14162886 A JP 14162886A JP H0439375 B2 JPH0439375 B2 JP H0439375B2
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fatty acid
sorbitan fatty
acid ester
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  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Seasonings (AREA)
  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は食品等に用いる界面活性剤の改質、特
にソルビタン脂肪酸エステルの各種界面活性能の
改良法に関するものである。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕
ソルビタン脂肪酸エステルはソルビトール、或
いはその分子内脱水物であるソルビタン、ソルバ
イドの一種または二種以上の混合物と脂肪酸のエ
ステルであり、結合する脂肪酸の種類、数によ
り、比較的親油性の強い親水・親油性バランス
(HLB)を有する界面活性剤が得られ、主として
乳化剤として広く食品、化粧品等に利用されてお
り、生分解性も良好で安全性が認められている界
面活性剤である。
しかしながら、ソルビタン脂肪酸エステルは一
般に水溶性が不良で、特に酸性(例えばPH5〜
6)の水溶液、或いは食塩等の無機塩の水溶液
(例えば食塩濃度1%)中では簡単に凝集し、界
面活性作用が弱められてしまう。
食品等において、この程度の水溶液は多く、ソ
ルビタン脂肪酸エステルの応用範囲を狭めてい
る。
又、浸透力、分散力は界面活性剤として重要な
性質であるが、ソルビタン脂肪酸エステルの浸透
力、分散力は極めて貧弱である。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の目的は、ソルビタン脂肪酸エステルの
上記の如き欠点を改良し、耐酸性、耐塩性、乳化
力、分散力、浸透力等の改善された界面活性剤組
成物を提供することにある。
本発明の界面活性剤組成物は必須の構成成分と
して、ソルビタン脂肪酸エステルとリゾフオスフ
アチドを含有し、ソルビタン脂肪酸エステルとリ
ゾフオスフアチドとの重量割合が40/60〜95/
5、好ましくは40/60〜90/10、特に好ましくは
50/50〜80/20であることを特徴とするものであ
る。
本発明の組成物の必須の構成成分の一つである
ソルビタン脂肪酸エステルとしては、炭素原子数
12〜22の飽和および/または不飽和の脂肪酸とソ
ルビトール、ソルビタン、ソルバイドの一種また
は二種以上の混合物とのモノ、ジ、ポリエステル
の一種または二種以上の混合物が好ましい。炭素
原子数11以下の脂肪酸のソルビタン脂肪酸エステ
ルの場合は、乳化力について本発明のリゾフオス
フアチド添加の効果が余り見られないし、炭素原
子数23以上の脂肪酸は余り一般的ではない。
本発明の必須の構成成分であるリゾフオスフア
チドは、構成脂肪酸としては炭素原子数8以上が
好ましく、アシル基の位置はα,βのいずれでも
良い。かかるリゾフオスフアチドとしては天然の
L型のもの、合成のラセミ体のもの、いずれも使
用できる。
天然物由来のリゾフオスフアチドは、生物体内
にジアシルフオスフアチドに伴つて存在すること
が知られており、例えば大豆、ナタネ、小麦等の
穀物の脂質、動物細胞の脂質中に含有されてお
り、また、卵黄等の動物脂質や大豆等の植物脂質
中のジアシルフオスフアチドに豚の膵液や蛇毒中
のフオスフオリパーゼA−2または細菌等のフオ
スフオリパーゼA−1を作用させて加水分解し、
発生した脂肪酸をアセトン等で除去し、要すれば
シリカゲルクロマト等によつて精製して製造する
こともできる(特開昭46−13263、同52−136966、
同58−51853)。この場合、得られたリゾフオスフ
アチドを適当な溶媒中でニツケル等の触媒の存在
下水素添加を行えば、より酸化安定性の良い界面
活性剤が得られる。
また、ジヤーナル・オブ・アメリカン・オイ
ル・ケミスト・ソサイアテイ1981年10月号886〜
888頁にはフオスフオリパーゼA−2を作用させ
る条件を種々変化させて各種組成のリゾフオスフ
アチドが得られることが記載されている。
更に、エチルアルコール等の溶媒を使用してジ
アシルフオスフアチドを分画し、これを原料とし
てリゾフオスフアチドを得ることもできる。その
他、ジヤーナル・オブ・バイオロジカル・ケミス
トリー188巻471〜476頁(1951)に記載の卵黄か
らフオスフアチジルコリンを得る方法、特公昭60
−16、同59−42655、同57−123496、同56−23997
に記載の方法によるフオスフアチジルコリンを得
る方法等も本発明に応用できる。この様な天然型
のリゾフオスフアチドは光学活性が左旋性であ
り、動物に対する経口投与の場合の安全性も確認
されている(ジヤーナル・サイエンス・オブ・フ
ード・アンド・アグリカルチヤー、32巻451〜458
頁)。
また、本発明で用いるフオスフアチド類の分析
法としては、シンレイヤークロマト法、TLC−
FID法(イヤトロスキヤン法)、高速液体クロマ
ト法等がある。
本発明で用いるリゾフオスフアチドは、上記の
ようにして得ることができるが、本発明において
は、リゾフオスフアチド(a)が実質的にリゾフオス
フアチジルコリンからなるものを用いるのが好ま
しく、更にリゾフオスフアチド(a)はリゾフオスフ
アチジルエタノールアミンを含有していても良
く、又、少量のリゾフオスフアチジルイノシトー
ル、リゾフオスフアチジン酸、リゾフオスフアチ
ジルセリンからなる群から選ばれる一種以上のリ
ゾフオスフアチドを含有していても良い。更に天
然物からリゾフオスフアチド(a)を製造する場合
は、製造法の特質上、通常上記リゾフオスフアチ
ド(a)と対応するジアシルフオスフアチド(b)を含有
する場合が多いが、これらを含有する場合はフオ
スフアチド全量〔(a)+(b)〕に対してリゾフオスフ
アチド(a)の量が30重量%以上であると酸性液中で
も有効であるので好ましく、特に40重量%以上で
あると強酸性や高濃度塩溶液中でも有効である。
一般的にはリゾフオスフアチドのフオスフアチ
ド全量に対する量が多い程、リゾフオスフアチド
の使用量は少量で済む傾向がある。
本発明の組成物において、ソルビタン脂肪酸エ
ステルとリゾフオスフアチドの配合比率は重量比
率で40/60〜95/5、好ましくは40/60〜90/
10、特に好ましくは50/50〜80/20である。
リゾフオスフアチドが5%未満であると本発明
の改善効果がなく、5〜20%の範囲では、低レベ
ルの食塩水、比較的PHの低くない酸性溶液で、蛋
白質、ガム質等を含む水中での油脂の乳化は可能
ではあるが、なるべくは20%以上であるのが良
い。一方、リゾフオスフアチドが60%より多い
と、性能の低下は特にないが高価となり好ましく
ない。
本発明の組成物を得る方法としては特に限定さ
れないが、例えばソルビタン脂肪酸エステルとリ
ゾフオスフアチドの混合物の水溶液または水性ペ
ーストとするか、更に、減圧下で濃縮して半固形
乃至固形とするか、アルコール等の溶媒に溶解し
て使用するか、溶解後余り加熱せずに乾燥して流
動体または固体として使用する等の方法がある。
本発明の組成物には本発明の目的を逸脱しない
範囲でその他の界面活性剤を併用できる。
また、可溶性蛋白質、ペプチド、多糖類が共存
すると乳化、分散等の性能が向上するので本発明
の組成物にはそれらを共存させるのが好ましい。
本発明の界面活性剤組成物は各種の用途に利用
できるが、その例としては、醤油、ウースターソ
ース、野菜の塩漬、福神漬等の漬物、果実ジユー
ス、ヨーグルト等の醗酵乳、ドレツシング、マヨ
ネーズ、佃煮、畜肉・魚肉等の加工品、化粧品等
無機塩類、有機酸等を含有する組成物に適用する
例が挙げられ、効果としては動植物油脂、各種精
油、パラフイン等の油性物質の乳化、ココアパウ
ダー、インスタント食品粉末、カラシ粉、ワサビ
粉等の香辛料、パラオキシ安息香酸ブチル等の防
黴剤、各種顔料粉末等の分散化、或いはこれら分
散化されるような粉末等に本発明の組成物を水や
アルコール等に溶解したものを含浸或いは噴霧に
より付着させて被覆し水中への易分散化を計る等
の効果がある。
〔実施例〕
以に本明の実施例を示すが、本発明は実施例に
制限されるものではない。
尚、各実施例で得た各水性ペースト(本発明組
成物を含む)についての各試験中のリゾフオスフ
アチドの%は純分換算であり、ソルビタン脂肪酸
エステルとリゾフオスフアチドの合計量に対する
値である。又、単にフオスフアチドと記載したの
はリゾフオスフアチドとジアシルフオスフアチド
を含む組成物を意味するものである。
実施例 1 市販大豆燐脂質からアセトン沈澱、含水エタノ
ール分画により70%のジアシルフオスフアチジル
コリンを含有するフオスフアチドを得、これに豚
膵臓フオスフオリパーゼA−2(ノボ社製、レシ
ターゼ10L)を作用させ、発生脂肪酸をアセトン
で除去しアルコールにより分画し、珪酸カラムと
アルコールにより更に分画してリゾフオスフアチ
ジルコリン95%、リゾフオスフアチジルエタノー
ルアミン2%、総リゾフオスフアチド含量97%の
フオスフアチドを得た。
このフオスフアチドとソルビタンモノステアレ
ート(花王(株)製、エマゾールS・10−F)とを各
種重量割合で混合後20重量%の水性ペーストを得
た。
(1) 耐酸、耐塩性試験 各ペースト1gに水を加えて100mlとし、この
水溶液1容量部にPH3の0.2モルフタル酸バツフ
アー1容量部を添加したもの(酸性液)20%食塩
水1容量部を添加したもの(塩溶液)水1容量部
を添加したもの(対照)を作り、60℃に10分間加
熱後、各々を室内に放冷した。
ソルビタン脂肪酸エステルのみの場合は水中分
散液となり、酸、塩により直ちに凝集沈澱する
が、リゾフオスフアチドが10〜30%の場合はゆつ
くりと白濁が進行し、40%以上では殆ど白濁の増
加がなく対照と同じ透光度を示した。尚、直後の
720nmの透光度はソルビタン脂肪酸エステルのみ
の場合は対照では0.4%で1日放置すると沈澱を
生じた。更に、1日後の透光度はリゾフオスフア
チドが40%の場合で対照では44%、酸性液で40
%、塩溶液で29%、リゾフオスフアチドが50%の
場合で対照では62%、酸性液で62%、塩溶液で63
%であつた。
(2) コーンサラダ油・醤油の乳化安定性試験 各ペースト2.5g、コーンサラダ油50g、こい
くち醤油56gを日本精機製ホモゲナイザーAM−
8により55℃、13000回転/分、6分間乳化する。
乳化液をガラスシリンダーに取り20℃を8時間40
℃を16時間とサイクルするインキユベーター中に
保存して状態を観察した。
ソルビタン脂肪酸エステルのみの場合は2日後
に殆どの油分が分離したが、リゾフオスフアチド
を10%含有する場合は7日後に5%の油層の分離
が、20%含有する場合は2ケ月後に3%の油層の
分離が見られたのみで、30%以上含有する場合は
2ケ月後もの油層の分離は殆どなかつた。
(3) 界面活性試験 各ペースト5gを水に溶解して200mlとし、こ
の水溶液の25℃における表面張力(協和科学製表
面張力計CBVP,A−3による)と浸透力(木村
法キヤンバスデイスク法による)を浸透時間とし
て測定した。
ソルビタン脂肪酸エステルのみの場合、表面張
力は46.4dyne/cm、浸透時間は1時間以上である
のに対し、リゾフオスフアチドを30%含有する場
合は表面張力31.9dyne/cm、浸透時間6分3秒、
50%含有する場合は表面張力30.8dyne/cm、浸透
時間3分16秒であつた。
尚、日本で食品添加用として認められている非
イオン界面活性剤の内最も浸透力の強い蔗糖脂肪
酸エステル(リヨートーシユガーエステルS−
1670)の浸透時間は7〜8分であつた。
実施例 2 実施例1で使用したフオスフアチドとソルビタ
ンモノオレエート(花王(株)製、スパン−80)を用
いて、ソルビタン脂肪酸エステル/フオスフアチ
ド=80/20、60/40の20重量%水性ペーストを
得、この水性ペーストを使用して実施例1と同様
にコーンサラダ油・醤油の乳化安定性試験を行つ
た。
ソルビタン脂肪酸エステルのみでは直ちに乳化
が破壊されたが、リゾフオスフアチド20%では1
ケ月後に2%、2ケ月後に5%の油層の分離が見
られ、リゾフオスフアチド40%では2ケ月後に2
%の油層の分離が見られるのみであつた。
又、醤油をPH3.5の還元オレンジジユースに変
えて同様に乳化試験を行つた所、ソルビタン脂肪
酸エステルのみでは5日で2%の油層の分離が見
られ、1ケ月後に30%の油層の分離が見られた
が、リゾフオスフアチド20%以上では2ケ月後も
油層の分離は殆ど見られなかつた。
実施例 3 市販大豆燐脂質からアセトン沈澱を行つて得た
脱脂燐脂質にレシターゼ10Lを作用させ、イソプ
ロピルアルコール・ヘキサン混液で混でフオスフ
アチドを抽出し、アセトン処理して脱脂肪した。
これをアルコールで抽出しリゾフオスフアチジル
コリン52%、リゾフオスフアチジルエタノールア
ミン11%を主とし、総リゾフオスフアチド含量65
%のフオスフアチドを得た。
このフオスフアチドとエマゾールS−10−Fと
を配合し20重量%の水性ペーストを得た。
(1) 耐酸、耐塩性試験 実施例1と同様に試験した所、1日後の720nm
の透光度はソルビタン脂肪酸エステルのみの場合
は対照では0.4%で放置すると沈澱を生じた。リ
ゾフオスフアチドが22%の場合で対照では21%、
酸性液で13%、リゾフオスフアチドが39%の場合
で対照では42%、酸性液で32%、塩溶液で15%、
49%の場合で対照では62%、酸性液で61%、塩溶
液で62%であつた。
(2) コーンサラダ油・醤油の乳化安定性試験 実施例1と同様に試験した所、ソルビタン脂肪
酸エステルのみの場合は2日後に殆どの油分が分
離した。リゾフオスフアチドを14%含有する場合
は2ケ月後に油分の分離は殆ど無かつたが、クリ
ーミング層内に乳化粒子の凝集が見られ、再分散
性がやや不良であつた。しかし、リゾフオスフア
チド22%以上では油分の分離は殆ど無く、安定な
乳化状態を示した。
(3) コーンサラダ油・オレンジジユースの乳化安
定性試験 実施例2と同様に試験した所、リゾフオスフア
チドを14%以上含有する場合は2ケ月後も油分の
分離は殆ど無かつた。又リゾフオスフアチド22%
程度迄はクリーミング層の再分散性がやや不良で
あつた。しかし、リゾフオスフアチド30%以上で
は再分散性も良好であつた。
(4) 無機微粉末の分散力試験 各ペースト2gを水に溶解し、200mlとし、こ
の水溶液20mlと顔料用チタンホワイト1gをネス
ラー管に取り、上下に激しく振盪して分散させた
後、室内に放置し、分散および沈降状態を観察し
た。
ソルビタン脂肪酸エステルのみの場合は20分後
に凝集沈降したが、リゾフオスフアチドを22%含
有するものは1時間後も殆ど沈降せず安定な分散
を示した。
実施例 4 アセトで脱脂した大豆燐脂質にレシターゼ10L
を作用させ、再びアセトン処理して脂肪酸を除い
たものを乾燥して、リゾフオスフアチジルコリン
24%、リゾフオスフアチジルエタノールアミン8
%を主とし、総リゾフオスフアチド含量37%のフ
オスフアチドを得た。
このフオスフアチドとソルビタンモノステアレ
ート(花王(株)製、スパン−60)と配合し20重量%
の水性ペーストを得た。
(1) 耐酸性試験 各ペースト2.5gを使用して実施例1と同様に
試験した所、1日後の720nmの透光度はソルビタ
ン脂肪酸エステルのみの場合は対照では0%で、
リゾフオスフアチドが20%の場合で対照では16
%、酸性液で13%と大差がなく、リゾフオスフア
チドが27%の場合で対照では23%、酸性液で22%
であり、リゾフオスフアチドが46%の場合は対照
では45%、酸性液で48%であつた。
比較例 1 市販の大豆レシチン(ジアシルグリセロフオス
フアチド65%と油35%含有)とソルビタンモノス
テアレートを、フオスフアチド分として大豆レシ
チン30%、及び50%の重量割合で水に懸濁させ、
20重量%(水性ペースト中の油分以外の固形分濃
度)の水性ペーストを得た。
(1) 耐酸、耐塩性試験 各ペースト1gを水を加えて100mlとし、この
水溶液1容量部に、PH3の0.2モルフタル酸バツ
フアー1容量部を添加したもの(酸性液)、20%
食塩水1容量部を添加したもの(塩溶液)、水1
容量部を添加したもの(対照)を作り、60℃に10
分間加熱後、各々を室内に放冷した。
大豆レシチンとソルビタン脂肪酸エステルの比
率にかかわらず、水(対照)では1日後沈澱を生
じ、酸性液、塩溶液では直ちに凝集沈澱した。
(2) コーンサラダ油・醤油の乳化安定性試験 各ペースト2.5g、コーンサラダ油50g、こい
くち醤油56gを日本精機製ホモゲナイザーAM−
8により55℃、13000回転/分、6分間乳化する。
乳化液をガラスシリンダーに取り20℃を8時間、
40℃を16時間とサイクルするインキユベーター中
に保存して状態を観察した。
ソルビタン脂肪酸エステルのみの場合、大豆レ
シチン含有の場合、共に乳化は不安定で2日以上
殆どの油分が分離した。
(3) 界面活性試験 各ペースト5gを水に溶解して200mlとし、こ
の水溶液の25℃における表面張力(協和科学製表
面張力計CBVP、A−3による)と浸透力(木村
法キヤンバスデイスク法による)を浸透時間とし
て測定した。
ソルビタン脂肪酸エステルのみの場合、表面張
力は46.4dyn/cm、浸透時間は1時間以上であつ
たが、大豆レシチン(フオスフアチド換算。以後
同様)30%含有の場合、表面張力45.1dyn/cm、
浸透間は1時間以上、50%含有の場合、表面張力
43.8dyn/cm、浸透時間1時間以上であつた。
比較例 2 実施例1のフオスフアチドとソルビタンモノス
テアレートとを3:97に混合後、20重量%の水性
ペーストを得た。
(1) 耐酸、耐塩性試験 各ペースト1gに水を加えて100mlとし、この
水溶液1容量部に、PH3の0.2モルフタル酸バツ
フアー1容量部を添加したもの(酸性液)、20%
食塩水1容量部を添加したもの(塩溶液)、水1
容量部を添加したもの(対照)を作り、60℃に10
分間加熱後、各々を室内に放冷した。
水(対照)の場合、1日後、沈澱を生じ、酸性
液、塩溶液では直ちに凝集沈澱した。
(2) コーンサラダ油・醤油の乳化安定性試験 各ペースト2.5g、コーンサラダ油50g、こい
くち醤油56gを日本精機製ホモゲナイザーAM−
8により55℃、13000回転/分、6分間乳化する。
乳化液をガラスシリンダーに取り20℃を8時間、
40℃を16時間の割合でサイクルするインキユベー
ター中に保存して状態を観察した。
結果は30日後に殆どの油が分離した。
(3) 界面活性試験 各ペースト5gを水に溶解し200mlとし、この
水溶液の25℃における表面張力(協和科学製表面
張力計CBVP、A−3による)と浸透力(木村法
キヤンバスデイスク法による)を浸透時間として
測定した。
表面張力は44.7dyn/cm、浸透時間は1時間以
上であつた。
〔発明の効果〕
本発明の効果はソルビタン脂肪酸エステルの欠
点である酸性溶液、塩溶液での不安定性が改良さ
れた界面活性剤組成物を提供したことにある。
又、本発明の効果はソルビタン脂肪酸エステル
とリゾフオスフアチドを組み合わせる事により、
浸透力、分散力等の性能の良い界面活性剤を提供
したことにある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ソルビタン脂肪酸エステルとリゾフオスフア
    チドを必須の成分として含有し、ソルビタン脂肪
    酸エステルとリゾフオスフアチドとの重量割合が
    40/60〜95/5であることを特徴とする界面活性
    剤組成物。 2 ソルビタン脂肪酸エステルが、炭素原子数12
    〜22の飽和および/または不飽和の脂肪酸とソル
    ビトール、ソルビタン、ソルバイドの一種または
    二種以上の混合物とのモノ、ジ、ポリエステルの
    一種または二種以上の混合物である事を特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の界面活性剤組成
    物。 3 リゾフオスフアチド(a)が、リゾフオスフアチ
    ジルコリンを主成分とし、リゾフオスフアチジル
    エタノールアミンを含有し、且つリゾフオスフア
    チジルイノシトール、リゾフオスフアチジン酸、
    リゾフオスフアチジルセリンからなる群から選ば
    れる一種以上のリゾフオスフアチドを含有するも
    のであり、これらリゾフオスフアチド(a)が該リゾ
    フオスフアチド(a)と対応するジアシルフオスフア
    チド(b)を更に含む場合はフオスフアチド全量〔(a)
    +(b)〕に対してリゾフオスフアチド(a)の量が30重
    量%以上である事を特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の界面活性剤組成物。 4 リゾフオスフアチド(a)が実質的にリゾフオス
    フアチジルコリン(モノアシルフオスフアチジル
    コリン)であり、該リゾフオスフアチド(a)がジア
    シルフオスフアチド(b)を更に含む場合は、フオス
    フアチド全量〔(a)+(b)〕に対してリゾフオスフア
    チド(a)の量が30重量%以上である事を特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の界面活性剤組成物。
JP61141628A 1986-05-16 1986-06-18 界面活性剤組成物 Granted JPS6351929A (ja)

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JP61141628A JPS6351929A (ja) 1986-06-18 1986-06-18 界面活性剤組成物
US07/048,013 US4849132A (en) 1986-05-16 1987-05-08 Surfactant composition having improved functions
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