JPH0439141Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は、例えば固形化された化粧料を充填した
ドラム等を収納するための、比較的小形の蓋付き
容器に係る。

「従来の技術」 通常上記化粧料充填ドラム収納容器は、底壁周
縁から第１周壁を起立して形成する容器本体の第
１周壁後部上縁に、頂壁周縁から第２周壁を垂下
する蓋体の第２周壁後部下縁を枢着等し、化粧料
充填ドラムを容器本体上面に上面のみ露出させて
埋設して形成させている。

「考案が解決しようとする問題点」 上記のような、固形化された化粧料充填ドラム
は、下向きにしても化粧料がドラムから離れて落
ちるようなことはないから、便宜上使用時に上向
きとなつておれば容器内収納時には下向きにされ
ていても差支えないことになる。

そこで本案は、容器蓋体に回転皿を設けて該皿
内へ化粧料充填ドラム等を入れ、容器に設けた摺
動部材を操作することで通常下向きとされている
回転皿が上向きとなり、又使用後は下向きにする
ことが出来るようにし、少くとも上記回転皿内に
固定された非流動性の収納物の使用に際しては、
蓋体を閉じたままでも使用できるようにし、もつ
て使用上便利であると共に、又蓋体も活用できる
ようにしたものである。

「問題点を解決するための手段」 底壁２周縁から第１周壁３を起立させた容器体
１と、上記第１周壁に第２周壁７下部を嵌合させ
ると共に該第２周壁を垂下する頂壁６の左右方向
に、適宜間隔をおいて同径の円形孔９を複数穿設
した蓋体５と、上記第１周壁３と第２周壁７とが
形成する容器本体側壁の前方壁部の内外面に当接
したラツク１２と指掛け板１３とを、上記前方壁
部に横設した長孔８を貫通する支持板１４で連結
して、前方壁部に対して左右方向への摺動が自在
とした摺動部材１０と、上記円形孔９の下内面を
第２底壁１６で閉塞すると共に該第２底壁から垂
下する円筒状第３周壁１７の前壁部と後壁部とを
上記容器本体側壁の前後両部分内面へ、ピン１
８，１８により、該ピンを中心として容器本体内
での回動が可能にそれぞれ軸支させた皿１５とか
らなり、上記第３周壁前壁側の軸支部分を囲む前
壁部分を前方へピニオン状に張出しさせて、該ピ
ニオン状部１９外周の歯２０…を上記ラツク上面
の歯１１と噛合せた。

「作用」 第１図、第３図が示す状態から、摺動部材１０
の指掛け板１３を容器に対して第３図右方へ押す
と、第４図のラツク１２が右方へ移動すること
で、該ラツクと噛合うピニオン状部１９…は反時
計方向へ回動することとなり、よつて第２図のよ
うにピニオン状部１９を有する皿部１５はピン１
８，１８を中心に回転して上向きとなつて、その
皿部内に充填された被収納物は上方へ露出し、使
用可能となる。使用後は、上記指掛け板１３を上
記と逆方向に押し戻すことで第１図のように皿部
の第２底壁１６で蓋体の頂壁６に穿設された円形
孔９…を閉塞することが出来る。

「実施例」 １は底壁２周縁から楕円形状の第１周壁３を起
立させた容器本体である。該第１周壁の前壁部３
ａの中間部上縁には第１凹部が穿設させてある。
該第１凹部については後述する。又第１図、第２
図が示すように、その前壁部３ａ内面との間に小
間〓をおいて底壁からガイド板４が起立させてあ
る。

上記容器本体には蓋体５が嵌合させてある。該
蓋体は頂壁６周縁から垂設した楕円形状の第２周
壁７下部を上記第１周壁３に嵌合させている。該
第２周壁前壁部７ａにも第２凹部が形成させてあ
り、該第２凹部と既述第１凹部とで後述支持板１
４を摺動させるための長孔８を形成させてある。
又頂壁６の左右方向には適宜間〓をおいて同径の
円形孔９…が複数穿設させてある。

１０は摺動部材で、該部材は、上記容器本体と
蓋体とが形成する容器本体側壁の前方壁部の内外
面に、上面に歯１１を有するラツク１２と指掛け
板１３とを当接させ、これ等を上記長孔８を貫通
する支持板１４で連結したもので、横設された長
孔８の長さの範囲で左右方向へ移動可能である。
ラツク１２は弾性板で形成させ、第４図が示すよ
うに容器本体側壁の弯曲する内面に沿つて弾性変
形するよう設けるとよい。

１５は化粧品充填ドラム等を嵌合するための皿
で、該皿は上記円形孔９の下内面を閉塞する第２
底壁１６周縁から垂下する円筒状周壁１７の前壁
部と後壁部とを、容器本体側壁の前後両部分内面
へ、ピン１８，１８により、該ピンを中心として
容器本体内での回動が可能に軸支させたものであ
る。又その第３周壁前壁側の軸支部分を囲む前壁
部分は前方へピンニオン状に張出しさせ、該ピニ
オン状部１９外周の歯２０…をラツク上面の歯１
１…と噛合せている。図示例においてピン１８，
１８は皿の第３周壁側から突出させいるが、蓋体
側から突出させることも可能である。

容器体１に対して蓋体５を着脱自在とし、かつ
容器体内を深くすることで、その容器体内にも他
の物品を収納させるようにしてもよい。

「考案の効果」 本案は既述のように、摺動部材１０を横方向へ
摺動させると、蓋体頂壁の円形孔を閉塞する第２
底壁１６を有する皿１５が回転して上向きになる
よう形成させたから、従来のように容器体から蓋
体を開く必要がなく便利であり、蓋体は皿収納部
として利用されることとなるため、蓋体が活用さ
れることとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案容器の縦断面図、第２図は付設さ
れた皿を上向きにした状態での縦断面図、第３図
はその容器の平面図、第４図はその容器の要部を
示す斜視図、第５図はその容器の斜視図である。 １……容器体、５……蓋体、１０……摺動部
材、１２……ラツク、１５……皿、１９……ピニ
オン状部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底壁２周縁から第１周壁３を起立させた容器体
   １と、上記第１周壁に第２周壁７下部を嵌合させ
   ると共に該第２周壁を垂下する頂壁６の左右方向
   に、適宜間隔をおいて同径の円形孔９を複数穿設
   した蓋体５と、上記第１周壁３と第２周壁７とが
   形成する容器本体側壁の前方壁部の内外面に当接
   したラツク１２と指掛け板１３とを、上記前方壁
   部に横設した長孔８を貫通する支持板１４で連結
   して、前方壁部に対して左右方向への摺動が自在
   とした摺動部材１０と、上記円形孔９の下内面を
   第２底壁１６で閉塞すると共に該第２底壁から垂
   下する円筒状第３周壁１７の前壁部と後壁部とを
   上記容器本体側壁の前後両部分内面へ、ピン１
   ８，１８により、該ピンを中心として容器本体内
   での回動が可能にそれぞれ軸支させた皿１５とか
   らなり、上記第３周壁前壁側の軸支部分を囲む前
   壁部分を前方へピニオン状に張出しさせて、該ピ
   ニオン状部１９外周の歯２０…を上記ラツク上面
   の歯１１と噛合せたことを特徴とする回転皿付き
   容器。