JPH0439064Y2 - - Google Patents

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JPH0439064Y2
JPH0439064Y2 JP129187U JP129187U JPH0439064Y2 JP H0439064 Y2 JPH0439064 Y2 JP H0439064Y2 JP 129187 U JP129187 U JP 129187U JP 129187 U JP129187 U JP 129187U JP H0439064 Y2 JPH0439064 Y2 JP H0439064Y2
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clutch
oil
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transmission device
piston
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  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は入力軸と出力軸との相対回転速度に応
じたトルク伝達を行う動力伝達装置、特に4輪駆
動車のトランスフア装置や差動制限装置として好
適な動力伝達装置に関するものである。
従来技術とその問題点 従来、動力伝達装置として、入力軸と出力軸と
の相対回転によつて駆動される油圧ポンプと、該
油圧ポンプの吐出油圧をクラツチ油室に導くこと
により入、出力軸間を係合させるクラツチと、吐
出油圧制御用のオリフイスとを具備し、入力軸と
出力軸との相対回転速度に応じたトルク伝達を行
う4輪駆動車用トランスフアクラツチ装置が特開
昭60−252026号公報にて知られている。そして、
オイルポンプの吐出油圧はオリフイスの作用によ
り入、出力軸の回転速度差の2乗に比例した特性
となり、伝達トルク容量も回転速度差の2乗に比
例して上昇する。
ところが、上記動力伝達装置の場合にはオリフ
イスの開度が一定であるため、油温が上昇すると
油の粘性が低下し、オリフイスから漏出する油量
が増大して吐出油圧が低下し、入、出力軸の回転
速度差が上昇してもクラツチ伝達トルクが上昇し
ないという問題が生じる。つまり、温度変化によ
つて吐出油圧と回転速度差の特性が変化してしま
う。
考案の目的 本考案は上記従来の問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、油温変化による特性変化を防
止できる動力伝達装置を提供することにある。
考案の構成 上記目的を達成するために、本考案は、入力軸
と出力軸との相対回転によつて駆動される油圧ポ
ンプと、該油圧ポンプの吐出油圧をクラツチ油室
に導くことにより入、出力軸間を係合させるクラ
ツチと、吐出油圧制御用のオリフイスとを具備
し、入力軸と出力軸との相対回転速度に応じたト
ルク伝達を行う動力伝達装置において、上記クラ
ツチのクラツチ油室にピストンを摺動自在に配置
し、該ピストンとクラツチ油室との摺動部に熱膨
張材料からなるC字形状のシールリングを設け、
該シールリングの欠如部でオリフイスを構成した
ものである。
実施例の説明 図面は本考案をFFベースの4輪駆動車のトラ
ンスフア装置に適用した一例を示す。第2図にお
いて、横置きエンジン1の側部には変速機2が連
結され、この変速機2の出力ギヤ3は前輪4を駆
動するための差動装置5のリングギヤ6に噛み合
つている。また、上記リングギヤ6は中間ギヤ7
を介して中間軸8の一端に設けたギヤ9に噛み合
い、さらに中間軸8の他端に設けたベベルギヤ1
0は本考案にかかる動力伝達装置Aの入力軸11
の先端に設けたベベルギヤ12と噛み合つてい
る。動力伝達装置Aの出力軸13の後端に設けた
ベベルギヤ14は、後輪15を駆動する差動装置
16のリングギヤ17に噛み合つている。
動力伝達装置Aは第1図に示す構造を有し、円
筒形の入力軸11にはフロントドラム20が溶接
固定されており、このフロントドラム20の外側
にセンタドラム21が溶接固定され、さらにセン
タドラム21の右端部にはリヤドラム22が溶接
固定されている。したがつて、これらドラム2
0,21,22は入力軸11と一体回転し、かつ
出力軸13とは軸受23を介して相対回転自在で
ある。上記フロントドラム20とリヤドラム22
の間にはシリンダ24とオイルポンプボデー25
とが挟着固定されており、これらシリンダ24と
オイルポンプボデー25はドラム20,21,2
2と共に入力軸11と一体回転する。上記ドラム
20,21,22の内部空間には作動油が充填さ
れており、オイルシール26によつて外部への油
漏れが防止されている。
上記出力軸13とドラム20,21,22との
間にはオイルポンプ30とクラツチ40とがシリ
ンダ24を隔てて並設されている。すなわち、オ
イルポンプ30はトロコイド形オイルポンプであ
り、その外歯ギヤ32は出力軸13のスプライン
31に嵌合しており、オイルポンプ30の内歯ギ
ヤ33は上記オイルポンプボデー25内に偏心状
態で回転自在に配置されている。リヤドラム22
の内側面にはオイルポンプ30の吸込口34が形
成され、オイルポンプボデー24には吸込口34
と接続された一方弁35が設けられている。ま
た、シリンダ23の右側面にはオイルポンプ30
の吐出口36が形成され、この吐出口36に連続
して上記一方弁35と逆向きの一方弁37が設け
られている。したがつて、オイルポンプ30が正
逆いずれの方向に駆動されても、常に吐出口36
へ作動油を吐出できる。
上記フロントドラム20と出力軸13のスプラ
イン31との間には、クラツチ40を構成するク
ラツチ板41,42が交互に複数枚配置され、こ
れらクラツチ板41,42はフロントドラム20
とスプライン31とにそれぞれスプライン係合し
ている。上記シリンダ24の内側には上記クラツ
チ板41,42を係合させるピストン43が軸方
向に移動自在に配置されており、シリンダ24と
ピストン43との間に構成されるクラツチ油室4
4には上記オイルポンプ30から一方弁37を介
して吐出油圧が導かれている。上記クラツチ油室
44にはクラツチ板41,42を軽く係合させる
スプリング45が配置されており、このスプリン
グ45は一方弁37のボールがクラツチ油室44
側へ脱落するのを防止する機能も有している。
上記ピストン43には、第3図、第4図に示す
ように内周に0リング46が、外周に四フツ化エ
チレンなどの熱膨張率の高い材料からなるC字形
状のシールリング47がそれぞれ嵌め込まれ、ク
ラツチ油室44と外部との間をシールしている。
ただ、上記シールリング47はC字形状であるた
め、シールリング47の欠如部47aを介してク
ラツチ油室44の油の一部が漏れ出るようになつ
ており、この欠如部47aが吐出油圧を減圧して
クラツチ板41,42側へ排出するオリフイスと
して機能する。しかもシールリング47自体は温
度上昇につれて膨張するので、上記欠如部47a
の隙間が小さくなり、油の漏れ量を制限する。ク
ラツチ板41,42側へ排出された作動油はクラ
ツチ板42の内径側に形成された貫通孔42aを
通つて全てのクラツチ板41,42に行き渡り、
さらに遠心力により外径側へ流れてクラツチ板4
1,42を潤滑、冷却する。その後、作動油はフ
ロントドラム20の孔48を介してフロントドラ
ム20とセンタドラム21との隙間49へ流れ、
さらにシリンダ24の外周溝50を通つて吸込側
の一方弁35へと戻される。上記のようにして作
動油はドラム20,21,22内を循環する。
なお、上記クラツチ油室44は図示しないリリ
ーフ弁を介してドラム20,21,22内のドレ
ン空間に接続されており、クラツチ油室44の異
常な油圧上昇を規制している。
フロントドラム20の内側には連通孔52を有
する支持環51が固定されており、この支持環5
1の内径部で出力軸13の軸端を回転支持してい
る。また、フロントドラム20の内側には上記支
持環51の左側に隣接してストツパリング53が
嵌合固定され、このストツパリング53の左側に
アキユムレータ54が構成されている。このアキ
ユムレータ54は、フロントドラム20内を摺動
自在なピストン55と、このピストン55を図中
右方へ付勢するスプリング56とからなり、ピス
トン55の右側面は作動油と接し、左側面はフロ
ントドラム20に形成された空気孔57を介して
外気に接している。したがつて、ドラム20,2
1,22内に充填された作動油が温度上昇につれ
て体積膨張しても、ピストン55がスプリング5
6に抗して図面左方へ退避するので、内圧上昇は
未然に防止される。
第5図実線は動力伝達装置Aの正常時の特性を
示し、シールリング47の欠如部47aがオリフ
イスとして機能するため、オイルポンプ30の吐
出油圧が相対回転速度の二乗に比例して変化し、
この吐出油圧によりクラツチ40のピストン43
がクラツチ板41,42を圧着させるため、入力
軸11から出力軸13へ伝わる伝達トルクも相対
回転速度の二乗に比例して変化することになる。
ところで、入力軸11と出力軸13との相対回
転速度が大きくなると、オイルポンプ30の吐出
効率が高くなり、クラツチ係合力が増して相対回
転を少なくする方向に制御される。ところが、オ
イルポンプ30のサイドクリアランスによる油漏
れ量が大きいと、オイルポンプ30の吐出効率が
悪くなり、クラツチ係合力が低下して相対回転速
度を小さくできず、クラツチ板41,42のすべ
りのために油温上昇を招く。また、油温が上昇す
ると作動油の粘度が低下するため、オリフイス4
7aからの漏出油量が増大すると共にクラツチ板
41,42間の摩擦係数が低下し、クラツチ係合
力がさらに低下して第5図破線で示すように特性
曲線が変化してしまう。
本考案ではオリフイス47aの開度をシールリ
ング47によつて自動調節するので、油温が上昇
した時にはオリフイス47aの開度を絞つて油漏
れ量を制限し、オイルポンプ30の僅かな吐出油
圧でもクラツチ板41,42を強く係合させるこ
とができる。したがつて、クラツチ板41,42
のすべりが低下して油温上昇を抑制でき、第5図
実線に近い特性に戻すことができる。また、オイ
ルポンプ30のサイドクリアランスのバラツキな
どによつて吐出効率にバラツキが生じても、これ
をオリフイス47aの開度調節によつて補正し、
安定した特性の動力伝達装置を提供できる。
なお、本考案は上記実施例のようにシールリン
グ47をピストン43の外周部に設けた場合に限
らず、内周部に設けてもよい。ただ、外周部に設
けた場合にはシールリングの全長が長くなるの
で、温度上昇に伴うシールリングの変形量が大き
く、僅かな温度変化でも高精度にオリフイスの開
度調節を行うことが可能である。
また、本考案の動力伝達装置はドラム内に作動
油を密封した形式に限らず、外部よりオイルポン
プに作動油を供給するようにしてもよい。また、
クラツチとしては湿式多板クラツチに限らず、コ
ーンクラツチを使用してもよく、さらにオイルポ
ンプもギヤ式オイルポンプに限らず、ベーンポン
プやピストンポンプも使用できる。
考案の効果 以上の説明で明らかなように、本考案によれば
オリフイスをC字形シールリングの欠如部で構成
したので、オリフイスの開度をシールリングの熱
膨張によつて自動調節でき、油温が上昇した時に
はオリフイスの開度を絞つて油漏れ量を制限でき
る。したがつて、オイルポンプの僅かな吐出油圧
でもクラツチを強く係合させることができ、油温
上昇を抑制できるとともに、油温変化による特性
変化を防止できる。
また、シールリングが本来のシール機能の他に
オリフイスを兼用するので、部品点数を増やさず
に機能を追加でき、コストの低減並びに部品管理
が容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる動力伝達装置の一例の
断面図、第2図は動力伝達装置を4輪駆動車に適
用した一例の概略図、第3図はピストンの拡大断
面図、第4図は第3図のー線断面図、第5図
は動力伝達装置の特性図である。 A……動力伝達装置、11……入力軸、13…
…出力軸、30オイルポンプ、40……クラツ
チ、41,42……クラツチ板、43……ピスト
ン、44……クラツチ油室、47……シールリン
グ、47a……欠如部(オリフイス)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 入力軸と出力軸との相対回転によつて駆動され
    る油圧ポンプと、該油圧ポンプの吐出油圧をクラ
    ツチ油室に導くことにより入、出力軸間を係合さ
    せるクラツチと、吐出油圧制御用のオリフイスと
    を具備し、入力軸と出力軸との相対回転速度に応
    じたトルク伝達を行う動力伝達装置において、上
    記クラツチのクラツチ油室にピストンを摺動自在
    に配置し、該ピストンとクラツチ油室との摺動部
    に熱膨張材料からなるC字形状のシールリングを
    設け、該シールリングの欠如部でオリフイスを構
    成したことを特徴とする動力伝達装置。
JP129187U 1987-01-08 1987-01-08 Expired JPH0439064Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP129187U JPH0439064Y2 (ja) 1987-01-08 1987-01-08

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP129187U JPH0439064Y2 (ja) 1987-01-08 1987-01-08

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Publication Number Publication Date
JPS63109223U JPS63109223U (ja) 1988-07-14
JPH0439064Y2 true JPH0439064Y2 (ja) 1992-09-11

Family

ID=30779061

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JP129187U Expired JPH0439064Y2 (ja) 1987-01-08 1987-01-08

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JPS63109223U (ja) 1988-07-14

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