JPH0438936B2 - - Google Patents
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- JPH0438936B2 JPH0438936B2 JP11060687A JP11060687A JPH0438936B2 JP H0438936 B2 JPH0438936 B2 JP H0438936B2 JP 11060687 A JP11060687 A JP 11060687A JP 11060687 A JP11060687 A JP 11060687A JP H0438936 B2 JPH0438936 B2 JP H0438936B2
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- Japan
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- pipe
- viscous fluid
- vibration
- wall
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- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims description 22
- 239000006096 absorbing agent Substances 0.000 claims description 15
- 238000013016 damping Methods 0.000 description 9
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 7
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 7
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- 230000035939 shock Effects 0.000 description 3
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F9/00—Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
- F16F9/10—Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium using liquid only; using a fluid of which the nature is immaterial
- F16F9/103—Devices with one or more members moving linearly to and fro in chambers, any throttling effect being immaterial, i.e. damping by viscous shear effect only
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、超高層ビルデイング等で減衰性能
が低い建物、展望塔等の曲げ変形の大きな建物や
大径間の床の上下動が問題となる建物に伝達され
る振動や地震の振動を減衰させる吸振器に関する
ものである。
が低い建物、展望塔等の曲げ変形の大きな建物や
大径間の床の上下動が問題となる建物に伝達され
る振動や地震の振動を減衰させる吸振器に関する
ものである。
従来、吸振装置の1例として第10図に示す制
震壁が知られている。すなわち、床16に固定し
た2枚の鋼板17の間に上階床18に固定した1
枚の鋼板19をその下端にスポンジ20を設け、
かつスペーサー21を介して挿入し、鋼板17,
19の間隙に高分子材料からなる粘性流体22を
充填してシーリング材23で封鎖し鋼板17の外
側はコンクリート24で固めて壁体を構成したも
のである。この制震壁は建物が水平力を受けて変
形するときに生じる粘性流体のせん断抵抗によつ
て振動のエネルギーを熱に変換して吸振するもの
である。
震壁が知られている。すなわち、床16に固定し
た2枚の鋼板17の間に上階床18に固定した1
枚の鋼板19をその下端にスポンジ20を設け、
かつスペーサー21を介して挿入し、鋼板17,
19の間隙に高分子材料からなる粘性流体22を
充填してシーリング材23で封鎖し鋼板17の外
側はコンクリート24で固めて壁体を構成したも
のである。この制震壁は建物が水平力を受けて変
形するときに生じる粘性流体のせん断抵抗によつ
て振動のエネルギーを熱に変換して吸振するもの
である。
また、他の1例としては第11図に示す小型制
震器が知られている。すなわち、外部円筒25内
に微少間隙を設けて軸26の先端に設けた取付け
体27に取付けられた内部内筒28を軸方向に移
動可能に嵌装し、取付け体27と外部円筒25の
一端の軸受29との間において軸26を覆うよう
に、また外部円筒25の他端から内方に突出する
軸30を覆うようにベローズ31を取付け、ベロ
ーズ31と外部円筒25の間に高分子材料からな
る粘性流体32を充填して密閉した制震器が知ら
れており、この制震器も前記制震壁と同様、地震
のような急激な動きに対する粘性流体のせん断抵
抗によつて減衰させるものである。
震器が知られている。すなわち、外部円筒25内
に微少間隙を設けて軸26の先端に設けた取付け
体27に取付けられた内部内筒28を軸方向に移
動可能に嵌装し、取付け体27と外部円筒25の
一端の軸受29との間において軸26を覆うよう
に、また外部円筒25の他端から内方に突出する
軸30を覆うようにベローズ31を取付け、ベロ
ーズ31と外部円筒25の間に高分子材料からな
る粘性流体32を充填して密閉した制震器が知ら
れており、この制震器も前記制震壁と同様、地震
のような急激な動きに対する粘性流体のせん断抵
抗によつて減衰させるものである。
さらに、下部構造に埋設したケーシング内に粘
弾性体を充填し、その中に上部構造に埋設した中
空棒状体を緩挿しこの中空棒状体に連通孔を設け
た橋桁などの緩衝装置(実公昭52−6748号公報参
照)や橋脚に埋設したケーシング内に粘性体を充
填し、その中に橋桁に埋設した棒状体を緩挿した
緩衝機能を有するアンカー装置(実開昭54−
162136号公報参照)が知られている。
弾性体を充填し、その中に上部構造に埋設した中
空棒状体を緩挿しこの中空棒状体に連通孔を設け
た橋桁などの緩衝装置(実公昭52−6748号公報参
照)や橋脚に埋設したケーシング内に粘性体を充
填し、その中に橋桁に埋設した棒状体を緩挿した
緩衝機能を有するアンカー装置(実開昭54−
162136号公報参照)が知られている。
上記従来公知の制震壁は大きな面積を有する壁
面全体に亘る大きさの鋼板間に微少間隙を作り、
この間隙を一定にする必要があるが、現場でその
ような微細な作業を行うことは困難であり、かつ
微少間隙の間に粘性流体を充填すること、粘性流
体の漏れを防ぐことおよびこれらの点を満足させ
て床と上階床の間に制震壁を取付けることは技術
的に困難で製作上に問題があり、したがつて一般
には工場生産によらなければならないが、そうす
ると10m2前後に及ぶ大型壁板を揚重、運搬、取付
けしなければならず、その作業に多大の労力と時
間を必要とする問題点があり、また小型制震器は
種々の場所に使用するので、どのような使用態様
にも対応できるように粘性流体が漏れないように
する必要があり、ベローズを用いた密閉型とされ
ているため精密加工を要し高価となる問題点があ
り、橋桁などの緩衝装置はケーシングや中空棒状
体を上部および下部構造体に埋設し、かつ粘弾性
体による連通孔のオリフイス抵抗および中空棒状
体とケーシング壁との間の粘弾性体に生じる粘性
せん断抵抗力とを利用するものであり、また緩衝
機能を有するアンカー装置はケーシングや棒状体
を橋脚や橋桁中に埋設し、かつ棒状体とケーシン
グ壁との間の粘性体に生じる粘性せん断抵抗と粘
性体の流動抵抗を利用するものであり、いずれも
現場での微細な作業を行うのが困難で多くの手間
を要する問題点があるとともに、粘性せん断抵抗
のほかにオリフイス抵抗や流動抵抗を伴うので抵
抗値の割り出しが複雑で設計が容易でない問題点
があつた。
面全体に亘る大きさの鋼板間に微少間隙を作り、
この間隙を一定にする必要があるが、現場でその
ような微細な作業を行うことは困難であり、かつ
微少間隙の間に粘性流体を充填すること、粘性流
体の漏れを防ぐことおよびこれらの点を満足させ
て床と上階床の間に制震壁を取付けることは技術
的に困難で製作上に問題があり、したがつて一般
には工場生産によらなければならないが、そうす
ると10m2前後に及ぶ大型壁板を揚重、運搬、取付
けしなければならず、その作業に多大の労力と時
間を必要とする問題点があり、また小型制震器は
種々の場所に使用するので、どのような使用態様
にも対応できるように粘性流体が漏れないように
する必要があり、ベローズを用いた密閉型とされ
ているため精密加工を要し高価となる問題点があ
り、橋桁などの緩衝装置はケーシングや中空棒状
体を上部および下部構造体に埋設し、かつ粘弾性
体による連通孔のオリフイス抵抗および中空棒状
体とケーシング壁との間の粘弾性体に生じる粘性
せん断抵抗力とを利用するものであり、また緩衝
機能を有するアンカー装置はケーシングや棒状体
を橋脚や橋桁中に埋設し、かつ棒状体とケーシン
グ壁との間の粘性体に生じる粘性せん断抵抗と粘
性体の流動抵抗を利用するものであり、いずれも
現場での微細な作業を行うのが困難で多くの手間
を要する問題点があるとともに、粘性せん断抵抗
のほかにオリフイス抵抗や流動抵抗を伴うので抵
抗値の割り出しが複雑で設計が容易でない問題点
があつた。
上記の問題点を解決するためこの発明は、上端
を開放し下端を閉じて底面とした外側パイプ内
に、下端を開放し上端を閉じて頂面とし頂面に小
孔を設けた内側パイプが嵌入され、外側パイプの
内周壁と内側パイプの外周壁との間の全域を、そ
の間に充填した粘性流体に減衰作用に有効な粘性
せん断抵抗を生じさせる範囲の間隙とし、外側パ
イプの底面と内側パイプの頂面にユニバーサルジ
ヨイントが設けられた吸振器の手段を講じるもの
である。
を開放し下端を閉じて底面とした外側パイプ内
に、下端を開放し上端を閉じて頂面とし頂面に小
孔を設けた内側パイプが嵌入され、外側パイプの
内周壁と内側パイプの外周壁との間の全域を、そ
の間に充填した粘性流体に減衰作用に有効な粘性
せん断抵抗を生じさせる範囲の間隙とし、外側パ
イプの底面と内側パイプの頂面にユニバーサルジ
ヨイントが設けられた吸振器の手段を講じるもの
である。
この発明の実施例について図面を参照して説明
する。
する。
第1図および第2図に示すように、下端に底面
1を有する外側パイプ2内に高分子材料の粘性流
体3を充填し、上端に小孔4を穿設した頂面5を
有する内側パイプ6の外周面の数個所にテフロン
(商品名)のような低摩擦性合成樹脂製のスペー
サー7を固着し、これを外側パイプ2の上方から
嵌入すると頂面5には小孔4を有するため内側パ
イプ6は粘性流体3が圧縮されて生じる抵抗を受
けず外側パイプ2の内周壁と内側パイプ6の外周
壁との間の全域を、その間に充填した粘性流体3
に減衰作用に有効な粘性せん断抵抗を生じさせる
範囲の微小間隙を存して嵌合させることができ、
振動や地震によつて外側パイプ2と内側パイプ6
とが軸方向にずれを生じると前記微小間隙の間に
ある粘性流体3のせん断抵抗が減衰力として働き
吸振作用を生じるものである。
1を有する外側パイプ2内に高分子材料の粘性流
体3を充填し、上端に小孔4を穿設した頂面5を
有する内側パイプ6の外周面の数個所にテフロン
(商品名)のような低摩擦性合成樹脂製のスペー
サー7を固着し、これを外側パイプ2の上方から
嵌入すると頂面5には小孔4を有するため内側パ
イプ6は粘性流体3が圧縮されて生じる抵抗を受
けず外側パイプ2の内周壁と内側パイプ6の外周
壁との間の全域を、その間に充填した粘性流体3
に減衰作用に有効な粘性せん断抵抗を生じさせる
範囲の微小間隙を存して嵌合させることができ、
振動や地震によつて外側パイプ2と内側パイプ6
とが軸方向にずれを生じると前記微小間隙の間に
ある粘性流体3のせん断抵抗が減衰力として働き
吸振作用を生じるものである。
外側パイプ2の底面1および内側パイプ6の頂
面5にはそれぞれ下部構造体8または上部構造体
9への取付け構造としてユニバーサルジヨイント
10が設けられており構造体のあらゆる変形に追
従できるようになつている。
面5にはそれぞれ下部構造体8または上部構造体
9への取付け構造としてユニバーサルジヨイント
10が設けられており構造体のあらゆる変形に追
従できるようになつている。
外側パイプ2および内側パイプ6の断面形状は
円形だけでなく第3図および第4図に示すよう
に、正方形、長方形等適宜の形状とすることがで
き、このうち長方形のものは間仕切壁の内部に内
蔵されるように設置することができる。
円形だけでなく第3図および第4図に示すよう
に、正方形、長方形等適宜の形状とすることがで
き、このうち長方形のものは間仕切壁の内部に内
蔵されるように設置することができる。
第5図は塔状の建物に適用した状態を示すもの
で、第6図に示すように吸振器Aは柱11の下端
部12と梁13との間に粘性流体が流出しない程
度に斜めにブレース状に配置し水平方向の振動に
対応させたものであり、第7図においては吸振器
Aは柱11に沿つて梁13と床14との間に垂直
に配置し大きな曲げ変形に対応させたものであ
り、第8図においては吸振器Aは柱11,11間
の梁13と床14の間に垂直の壁状に多数設置し
水平方向の振動に対応させたものである。
で、第6図に示すように吸振器Aは柱11の下端
部12と梁13との間に粘性流体が流出しない程
度に斜めにブレース状に配置し水平方向の振動に
対応させたものであり、第7図においては吸振器
Aは柱11に沿つて梁13と床14との間に垂直
に配置し大きな曲げ変形に対応させたものであ
り、第8図においては吸振器Aは柱11,11間
の梁13と床14の間に垂直の壁状に多数設置し
水平方向の振動に対応させたものである。
第9図は柱11間隔が20mを超す大径間の建物
の大梁15間に吸振器Aを適用した状態を示すも
のであり、吸振器Aは荷重を支持しているもので
はないので細いパイプ状のものでよいため大径間
の空間中に目立たずに取付けられ、取付け位置も
比較的簡単に変更でき、交通や歩行などによる振
動障害の防止、地震時の上下動の減少に有効に作
用するものである。
の大梁15間に吸振器Aを適用した状態を示すも
のであり、吸振器Aは荷重を支持しているもので
はないので細いパイプ状のものでよいため大径間
の空間中に目立たずに取付けられ、取付け位置も
比較的簡単に変更でき、交通や歩行などによる振
動障害の防止、地震時の上下動の減少に有効に作
用するものである。
従来の制震壁は大きな面積を有する壁面全体に
微少間隙を有する鋼板を取付けるといとう現場作
業の困難性があつたが、この発明では各種断面形
状の大小の既製のパイプを用意し、小径のパイプ
の頂面に小孔を設けて内側パイプとし大径のパイ
プの下端に底面を設けて外側パイプとし、この中
に粘性流体を充填して内側パイプを嵌入するだけ
で簡単に吸振器を構成することができ、この際頂
面の小孔から内側パイプ内の空気が逃げるので粘
性流体を内側パイプ内に流入させることができ粘
性流体を外側パイプ外に溢流させることがなく、
したがつて粘性流体を無駄に消耗せず粘性流体で
器体を汚すことがなく清潔に保つことができ、工
場生産、現場での組立のいずれも可能であり、ま
た従来の小型制震器のように密閉型でないので精
密加工を必要とせず、また上下端部にユニバーサ
ルジヨイントが設けられているので、従来の制震
壁のように上階床と下階床の間に鋼板を固定しそ
の周囲をコンクリート壁で固めたり、また橋桁の
緩衝装置または緩衝機能を有するアンカー装置の
ように外側パイプや内側パイプに相当する部分を
上下部の構造内や橋脚等に埋設したものと異な
り、コンクリート打設等の面倒な手数を要せず上
下の梁間に簡単かつ容易に種々の角度に調整して
取付けることができるので取付け作業がきわめて
容易かつ便利であり、取付けが垂直またはブレー
ス程度の角度に限定されるので粘性流体の漏れを
心配する必要がなく、さらに吸振作用の基本とな
る粘性流体の抵抗を外側パイプと内側パイプとの
間の全域で起きる粘性せん断抵抗のみとしたの
で、従来の橋桁の緩衝装置または緩衝機能を有す
るアンカー装置における粘性せん抵抗のほかに流
動抵抗やオリフイス抵抗を併有するもののように
抵抗値の割り出しが複雑なものと異なり、抵抗値
の割り出しが簡単で設計が容易であり、量産しや
すく比較的小型であるので運搬も簡単で価格も低
廉である。
微少間隙を有する鋼板を取付けるといとう現場作
業の困難性があつたが、この発明では各種断面形
状の大小の既製のパイプを用意し、小径のパイプ
の頂面に小孔を設けて内側パイプとし大径のパイ
プの下端に底面を設けて外側パイプとし、この中
に粘性流体を充填して内側パイプを嵌入するだけ
で簡単に吸振器を構成することができ、この際頂
面の小孔から内側パイプ内の空気が逃げるので粘
性流体を内側パイプ内に流入させることができ粘
性流体を外側パイプ外に溢流させることがなく、
したがつて粘性流体を無駄に消耗せず粘性流体で
器体を汚すことがなく清潔に保つことができ、工
場生産、現場での組立のいずれも可能であり、ま
た従来の小型制震器のように密閉型でないので精
密加工を必要とせず、また上下端部にユニバーサ
ルジヨイントが設けられているので、従来の制震
壁のように上階床と下階床の間に鋼板を固定しそ
の周囲をコンクリート壁で固めたり、また橋桁の
緩衝装置または緩衝機能を有するアンカー装置の
ように外側パイプや内側パイプに相当する部分を
上下部の構造内や橋脚等に埋設したものと異な
り、コンクリート打設等の面倒な手数を要せず上
下の梁間に簡単かつ容易に種々の角度に調整して
取付けることができるので取付け作業がきわめて
容易かつ便利であり、取付けが垂直またはブレー
ス程度の角度に限定されるので粘性流体の漏れを
心配する必要がなく、さらに吸振作用の基本とな
る粘性流体の抵抗を外側パイプと内側パイプとの
間の全域で起きる粘性せん断抵抗のみとしたの
で、従来の橋桁の緩衝装置または緩衝機能を有す
るアンカー装置における粘性せん抵抗のほかに流
動抵抗やオリフイス抵抗を併有するもののように
抵抗値の割り出しが複雑なものと異なり、抵抗値
の割り出しが簡単で設計が容易であり、量産しや
すく比較的小型であるので運搬も簡単で価格も低
廉である。
第1図〜第9図は、この発明の実施例を示すも
ので、第1図はパイプ部分を切断した正面図、第
2図はその拡大横断平面図、第3図および第4図
はそれぞれ他の実施態様を示す横断平面図、第5
図は吸振器の使用態様を示す縦断正面図、第6図
はその1部の拡大切断正面図、第7図は他の使用
態様を示す拡大切断正面図、第8図はさらに他の
使用態様を示す拡大切断正面図、第9図は大径間
の建物に吸振器を適用した状態を示す正面図、第
10図は従来公知の制震壁の縦断正面図、第11
図は従来公知の小型制震器の縦断正面図である。 2……外側パイプ、3……粘性流体、6……内
側パイプ。
ので、第1図はパイプ部分を切断した正面図、第
2図はその拡大横断平面図、第3図および第4図
はそれぞれ他の実施態様を示す横断平面図、第5
図は吸振器の使用態様を示す縦断正面図、第6図
はその1部の拡大切断正面図、第7図は他の使用
態様を示す拡大切断正面図、第8図はさらに他の
使用態様を示す拡大切断正面図、第9図は大径間
の建物に吸振器を適用した状態を示す正面図、第
10図は従来公知の制震壁の縦断正面図、第11
図は従来公知の小型制震器の縦断正面図である。 2……外側パイプ、3……粘性流体、6……内
側パイプ。
Claims (1)
- 1 上端を開放し下端を閉じて底面1とした外側
パイプ2内に、下端を開放し上端を閉じて頂面5
とし頂面5に小孔4を設けた内側パイプ6が嵌入
され、外側パイプ2の内周壁と内側パイプ6の外
周壁との間の全域を、その間に充填した粘性流体
3に減衰作用に有効な粘性せん断抵抗を生じさせ
る範囲の間隙とし、外側パイプ2の底面1と内側
パイプ6の頂面5にユニバーサルジヨイント10
が設けられた吸振器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11060687A JPS63275825A (ja) | 1987-05-08 | 1987-05-08 | 吸振器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11060687A JPS63275825A (ja) | 1987-05-08 | 1987-05-08 | 吸振器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63275825A JPS63275825A (ja) | 1988-11-14 |
JPH0438936B2 true JPH0438936B2 (ja) | 1992-06-26 |
Family
ID=14540099
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11060687A Granted JPS63275825A (ja) | 1987-05-08 | 1987-05-08 | 吸振器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63275825A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010203619A (ja) * | 2002-02-21 | 2010-09-16 | Oiles Ind Co Ltd | 吸振器及びそれを用いた制震構造 |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01312170A (ja) * | 1988-06-13 | 1989-12-15 | Sumitomo Constr Co Ltd | 制震壁 |
JPH02261937A (ja) * | 1989-03-31 | 1990-10-24 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 歩行振動防止装置 |
JP2544812B2 (ja) * | 1989-07-31 | 1996-10-16 | 株式会社大林組 | 免震装置 |
JP2583801B2 (ja) * | 1990-03-14 | 1997-02-19 | 新日本製鐵株式会社 | 建造物の振動抑制装置 |
JPH10266620A (ja) * | 1997-03-24 | 1998-10-06 | Shimizu Corp | 制振架構構造およびその構築方法 |
JP4622207B2 (ja) * | 2002-02-21 | 2011-02-02 | オイレス工業株式会社 | 吸振器及びそれを用いた制震構造 |
US6837010B2 (en) * | 2002-12-05 | 2005-01-04 | Star Seismic, Llc | Pin and collar connection apparatus for use with seismic braces, seismic braces including the pin and collar connection, and methods |
CN100425860C (zh) * | 2004-12-11 | 2008-10-15 | 尹学军 | 阻尼器 |
JP5300230B2 (ja) | 2007-09-03 | 2013-09-25 | ウエダ産業株式会社 | バケット型ジョークラッシャ |
-
1987
- 1987-05-08 JP JP11060687A patent/JPS63275825A/ja active Granted
Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
JP2010203619A (ja) * | 2002-02-21 | 2010-09-16 | Oiles Ind Co Ltd | 吸振器及びそれを用いた制震構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS63275825A (ja) | 1988-11-14 |
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