JPH0438798B2 - - Google Patents

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JPH0438798B2
JPH0438798B2 JP23262483A JP23262483A JPH0438798B2 JP H0438798 B2 JPH0438798 B2 JP H0438798B2 JP 23262483 A JP23262483 A JP 23262483A JP 23262483 A JP23262483 A JP 23262483A JP H0438798 B2 JPH0438798 B2 JP H0438798B2
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【発明の詳細な説明】 式: のオリゴマーホスホン酸エステル類は欧州特許出
願(European Patent Application)第29076号
によつて知られている。これらは水性諸系におけ
る非水溶性塩類の形成阻止に使用されている。
これらオリゴマー類のマグネシウム錯体類はセ
ルロースから作られたまたはセルロースを含有す
る繊維材料漂白用のアルカリ性、過酸化物含有漂
白液類の安定化にきわめて好適であることが分か
つた。
本発明は、上記の式(1)のオリゴマーホスホン酸
エステル類をリガンドとして含有するマグネシウ
ム錯体類と過酸化物とポリヒドロキシ化合物とを
含有するアルカリ性、過酸化物含有漂白液に関す
る。
式(1)の化合物類においてR1,Q1およびT1に好
適なアルキル基はイソブチル、好ましくはイソプ
ロピル、特にn−ブチルおよびn−プロピルおよ
び、特にエチルおよびメチルであり、メチルは特
に好ましい。
Y1が−CO−T1である場合、T1およびR1は同
じものであることが好ましい。水素は、しかしな
がら、Y1として第1に関心のあるものである。
n1の好ましい制限値は1乃至16、および特に1乃
至12であり、また約5乃至9、好ましくは約5ま
たは6の平均n値を有するオリゴマー類がこの混
合物の主要構成物である。n=1のオリゴマー類
およびn=12乃至16、特に12のオリゴマー類は、
しかしながら、この混合物の中に微少量が常に存
在する。
式: (式中、Y2は水素または−CO−T1であり、n2
は1乃至14であり、またT1は上記の定義の通り
である) のオリゴマー類、特にR2はメチルまたはエチル
であり、n3は1乃至12である式、 式: (式中、R2はメチルまたはエチルでありR3
1乃至12である)のオリゴマー類を使用すること
が好ましい。
本発明に従がうマグネシウム錯体類の製造は該
オリゴマー類の溶液、好ましくは水溶液と水溶性
マグネシウム塩、たとえばマグネシウムの酢酸
塩、硫酸塩または酸化物または、好ましくは、塩
化マグネシウムとを反応させることによつて行わ
れる。該オリゴマー類の水溶液は好ましくは室温
(15〜25℃)において該マグネシウム塩の水溶液
に撹拌しながら滴下する。得られた混合物のPH値
は0乃至1の範囲内にある。使用するオリゴマー
溶液類は、原則としてホスホン酸エステル類を重
量にて30乃至55%、好ましくは30乃至40%含有す
る。塩化マグネシウムは通常、その6水和物
(MgCl2・6H2O)の形態で使用される。しかしな
がら、より低い水含有率の塩化マグネシウム並び
に無水塩化マグネシウムを使用することも可能で
ある。ホスホン酸エステルのマグネシウム
(Mg2+)に対する分子量比は好ましくは1:0.1
乃至1:4.5である。1:0.5乃至1:3.0のモル比
は特に好適である。(394という分子量は式(1)の化
合物類においてn1が1であり、R1およびQ1がメ
チルであり、Y1が水素である場合のホスホン酸
エステル類について任意に選ばれたものである。)
マグネシウム錯体類の製造において発生する反応
熱は慣用諸手段による冷却によつて除去すること
ができる。
本発明にしたがうセルロース材料類漂白用の漂
白液類(水溶液)は一般に: (a) アルカリ金属水酸化物、 (b) 過酸化水素、 (c) 式(1)のオリゴマー類のマグネシウム錯体、 (d) ポリヒドロキシ化合物、および所望によりさ
らなる添加物として、 (e) ペルオキソ二硫酸塩(peroxodisulfate)、 (f) 湿潤剤、 (g) あわ止めおよび/または脱気剤、 (h) 水溶性アルカリ金属ケイ酸塩、および/また
は (i) 光学的増白剤 を含有する。
水酸化カリウムおよび、特に、安価な水酸化ナ
トリウム、および過酸化水素が、特にそれらの水
溶液、好ましくは水性濃厚(たとえば、30乃至50
重量パーセント)溶液類の形態で(a)および(b)成分
として使用される。成分(a)は、しかしながら、固
体、たとえば苛性ソーダの形体でも使用すること
ができる。
本発明にしたがうオリゴマーホスホン酸エステ
ル類のマグネシウム錯体類成分(c)は原料木綿が漂
白液へ導入されたとき、過酸化水素の分解をきわ
めて効果的に抑制する。この安定化効果は漂白液
の温度を高めた場合にも有効である。このマグネ
シウム錯体類は、漂白液に浸漬された繊維材料
が、たとえば、高められた温度で処理される、熱
漂白hot bleaching(冷漂白(cold bleaching)と
は対照をなす)として知られる本方法の他の態様
にしたいしても好適である。熱漂白の場合マグネ
シウムを高含有率で有する錯体類を使用すること
が望ましい。たとえば、オリゴマーとマグネシウ
ムとを1:2乃至1:4.5のモル比にて含有する
錯体類が好適である。
ポリヒドロキシ化合物類(d)は、特に11を超える
PHにおいてさえも本発明にしたがう漂白液に相当
な安定化効果を保証する。適当なポリヒドロキシ
化合物は少くとも2個のヒドロキシル基を含有す
る化合物である。好ましいこれら化合物は、 式: (式中R1とR2とはたがいに独立的に−
CH2OH,−CHOまたは−CO2Mであり、Mは水
素またはアルカリ金属、好ましくはナトリウムで
あり、またXは2乃至5、好ましくは2乃至4で
ある)を有する。
式(4)のさらに好ましい化合物は、 式: または (式中MおよびXは先に定義した通りである)
のヒドロキシカルボン酸類、またはこれらヒドロ
キシカルボン酸類のラクトンである。グルコン酸
およびアルカリ金属塩類、好ましくはナトリウム
塩類(Naグルコネート)、およびグルコン酸のγ
−ラクトンも特に良好な結果を与える。1モルの
ホスホン酸エステルにたいして0.1乃至20モルの
ポリヒドロキシ化合物を使用することが好まし
い。すなわち、好適な漂白液は0.4乃至10g/リ
ツトルのポリヒドロキシ化合物を含有する。
好ましい成分(e)はアルカリ金属ペルオキソ二硫
酸塩、および特に、固形で好ましく使用されるペ
ルオキソ二硫酸ナトリウム(Na2S2O8)である。
好適な湿潤剤類(f)はアニオン界面活性剤類だけ
ではなく、特にそれらの非イオン界面活性剤類と
の混合物類である。好ましいアニオン界面活性剤
類の例は、アルカンスルホネート類、アルキルア
リールスルホネート類、脂肪酸縮合生成物類、タ
ンパク質開裂生成物類またはそれらの塩類およ
び、とくにアルキル基に12乃至22個の炭素原子を
有するアルキルスルフエート塩類およびアルキル
ベンゼンスルホン酸類である。好ましい非イオン
界面活性剤類の例は、アルキレンオキシド類、と
くにプロピレンオキシドおよびとくにエチレンオ
キシドとたとえばそのアルキル基に4乃至20個の
炭素原子を有するアルキルフエノール類、とくに
脂肪酸アミド類およびとくに脂肪アルコール類と
の付加物類であり、エチレンオキシドと脂肪アル
コール類とから作られた付加物類はとくに好まし
く、また前記したタイプのアルキルスルフエート
類、アルカンスルホネート類およびアルキルベン
ゼンスルホン酸類との混合物の形態において第1
に関心あるものである。これら混合物類における
さらに適当な成分類はシリコーン界面活性剤また
はシリコーン油類である。
高級アルコール類、たとえばイソオクチルアル
コールが好ましい成分(g)として好適であるが、ま
た特にシリコーンベースのあわ止めおよび/また
は脱気剤類が好適である。
成分(f)と(g)とを非起泡界面活性剤混合物類の約
10乃至60、好ましくは30乃至40重量パーセントの
商業的に入手可能な水性調合剤と組み合わせるこ
とは好ましい。
水溶性アルカリ金属ケイ酸塩類、とくに24乃至
28%のSiO2含有率をもつソーダ水ガラス、とく
にたとえば約30乃至40重量パーセントを含有する
水溶液類の形態におけるものは適当な成分(h)とし
て好ましい。
成分(i)として使用される光学的増白剤は一般に
スチリルおよびスチルベン系統に属しており、た
とえば、ジスチリルアリーレン類、ジアミノスチ
ルベン類、ジトリアゾリルスチルベン類、フエニ
ルベンゾキサゾリルスチルベン類、スチルベンナ
フトトリアゾール類およびジベンゾキサゾリルス
チルベン類である。好ましい光学的増白剤類は、
スルホン酸基を含有するジスチリルビフエニル類
またはビストリアジニルアミノスチルベン類のよ
うなタイプのものであり、たとえばスルホン化ジ
スチリルビフエニルおよびビストリアジニル誘導
体類、特にアルカリ金属塩類、特にカリウム塩類
または好ましくはナトリウム塩類の形態で与えら
れるビス−(フエニルアミノジアルキルアミノ−
S−トリアジニル)−スチルベンジスルホン酸類
およびビス−(フエニルアミノモルホリノ−S−
トリアジニル)−スチルベンジスルホン酸類であ
る。これらは約20乃至30重量パーセントを含有す
る商業的に入手可能な調合剤の形態において好ま
しく使用される。
本発明にしたがう漂白液は好ましくは: 成分(a)0.02乃至10重量パーセント(0.2乃至100
g/リツトル)、 成分(b)0.01乃至2.5重量パーセント(1.0乃至70
g/リツトル)、 成分(c)0.02乃至4重量パーセント(0.3乃至25
g/リツトル)、 成分(d)0.04乃至1重量パーセント(0.4乃至10
g/リツトル) および、適切ならば、 成分(e)0乃至5重量パーセント(0乃至50g/リ
ツトル)、 成分(f)0乃至2.5重量パーセント(0乃至50g/
リツトル)、 成分(H)0乃至0.05重量パーセント(0乃至10g/
リツトル)、 成分(h)0乃至1.5重量パーセント(0乃至42.8
g/リツトル)、 および/または 成分(i)0乃至0.8重量パーセント(0乃至32g/
リツトル)、 を含有する。各ケースにおけるパーセンテージは
各成分(a)乃至(i)における活性物質の含有率であ
る。
とくに適当な漂白液類は0.05乃至0.5、特に0.05
乃至0.3重量パーセント(0.5乃至5、特に0.5乃至
3g/リツトル)の成分(c)、および0.04乃至0.5、
特に0.04乃至0.35重量パーセント(0.4乃至5、特
に0.4乃至3.5g/リツトル)の成分(d)を含有す
る。
本発明にしたがう漂白液類を使用して、セルロ
ースから作られたまたはセルロースを含有する繊
維材料のアルカリ性、酸化漂白に適用される方法
類はそれ自体が既知の方法によつて行われる。
これに関連して、長母液類(Long Liquors)
における処理といわゆるパツト(padding)また
は浸漬(impregnation)工程との間に区別がつ
けられる。
長母液中では、材料はたとえばジツガー中では
約1:3の浴比で、またはたとえばウインス中で
は約1:40までにおいて高められた温度における
約1乃至3時間の処理を施されるが、この処理温
度は約40乃至140℃であり、正常諸条件下、すな
わち大気圧下では好ましくは60乃至100℃であり、
いわゆるHT(すなわち、高温)諸条件下では100
℃より上、好ましくは105乃至140℃である。
パツド法では、処理されるべき材料はパツド液
中に浸漬されることによつて含浸され、ついで絞
られるが、このパツド液は原則として20乃至95℃
の温度である。この含浸プロセスに適用される化
学品類がついで識物材料に作用するが、この処理
時間、適切に増大された温度および化学品の濃度
は直接関連しており、また選ばれる諸条件はこの
繊維材料の性質および特に利用し得る装置に依存
している。すなわち、使用する装置に依存し、こ
の繊維材料は、織布(web)または糸かせ
(hank)の形態において、たとえば、スチーマー
中では約100乃至140℃において1乃至10分間、拡
布ジエーボツクス中では約95乃至100℃において
約8乃至30分間、慣用ジエーボツクスまたはコン
ベアー中では約90乃至100℃において約45分間乃
至2時間、パツドロール法では約80乃至90℃にお
いて約2乃至4時間またはパツドバツチ法では50
乃至80℃において約3乃至6時間、または20乃至
30℃において約10乃至24時間処理され、処理の継
続時間は一般に温度が高くなるほど短くなる。
この繊維材料類は次いで原則として、はじめは
沸謄熱水により、次いで温水により、最後に冷水
によつて十分に洗滌し、必要ならば、たとえば酢
酸によつて中和し、最終的には水を切つて乾燥さ
せる。
本発明にしたがつて漂白されるセルロース含有
材料は、加工段階のきわめて広い多様性にて供す
ることができ、たとえばバラ毛、糸または織物ま
たは編物とすることができる。この材料は、それ
ゆえ、原則として常時純紡織セルロース繊維類か
らまたは紡織セルロース繊維類と紡織合成繊維類
との混合物類から生成された紡織繊維材料であ
る。
適当なセルロース繊維類の例は再生セルロー
ス、たとえば、ステープルレイヨンおよびビスコ
ースから構成されたもの、および天然セルロー
ス、たとえば、大麻、リネンおよびジユートおよ
びとくに木綿から構成されたものであり、一方、
適当な合成繊維類の例はポリアクリロニトリルお
よびとくにポリエステルおよびポリアミドから構
成されたものである。
木綿または再生セルロースから構成された繊維
類または木綿とポリエステルおよび木綿とポリア
ミドとの各混合繊維類は本発明にしたがう漂白に
とくに適当であり、木綿の織物および編物は第1
に関心あるものである。たとえば界面活性剤類で
事前洗滌された材料類もまた適当である。のり付
けした木綿センイ類の漂白もまた可能であり、漂
白はのり抜きの後または前に行われる。
本発明にしたがつて漂白された繊維材料類は、
かす類(husks)のないこと、良好な再湿潤性、
低灰分含量および特に高白色度の点できわ立つて
いる。その上、漂白された材料のセルロースまた
はセルロース成分はいかなる損傷もまたはセルロ
ースの重合度(AP度、AP=平均重合度)のいか
なる劣化も示さない。
とにわけ高PH値(>11)におけるとくに高い安
定化作用は本発明にしたがうマグネシウム錯体類
とポリヒドロキシ化合物類との組み合わせの使用
によつて達成される。この漂白液類中にはじめか
ら存在する活性酸素含量は長期間維持され、かす
かな量しか減少しない。それでもなお、漂白効果
は卓越している。この液類は安定で長期間に亘つ
て使用することができる。その上、場合によつて
マグネシウム錯体類を使用することにより、漂白
装置の湯あか(incrustation)または漂白された
繊維材料上の湯あかがほとんど形成されないか、
または全く形成されないようにケイ酸塩類(水ガ
ラス)と完全に調合することが可能である。
漂白液中のアルカリ金属水酸化物の濃度が上昇
する時には同様に上昇する活性酸素濃度を安定化
することも可能であることも分かつた。
本発明にしたがい漂白液中におけるマグネシウ
ム錯体類とポリヒドロキシ化合物類との組み合わ
せによつて示された前記の有利な諸性質は、たと
えば、漂白方法の単純化または強化によつて明示
できる。冷貯蔵漂白においては、たとえば、高含
量の活性酸素が処理ずみの品物に残存し、ついで
この冷貯蔵漂白につづく熱水による洗滌工程にお
いてこの活性酸素の漂白力を利用することも可能
である。この洗滌方法は、それゆえ(ケイ酸塩の
ない)熱漂白と考えることができ、また冷貯蔵漂
白を包含するこの全工程は、つまり2段階漂白法
を構成する。この方法で処理された材料類はきわ
めて高い白色度を有することできわ立つている。
下記の諸実施例において、パーセンテイジおよ
び部は特に説明のない限り常に重量によるもので
ある。
実施例 1 式、 のオリゴマー類の35%水溶液560.4gを冷却しな
がら、水酸化カリウムの50%水溶液によつてPH値
5に調整した。次いで塩化マグネシウム6水和物
202.1gを添加した。これにより式(6)のオリゴマ
ー対マグネシウム(Mg2+)のモル比が1:2で
あるマグネシウム錯体の水溶液を得た。
水溶液1リツトルあたり、上記のように製造し
た錯体溶液10ml、30%水酸化ナトリウム溶液20
ml、35%過酸化水素40ml、(C12〜C22)−アルキル
ベンゼンスルホン酸56%、エチレンオキシドと工
業用(C12〜C22)−脂肪アルコール混合物類との
付加物類25%およびナトリウム(C12〜C22)−ア
ルキルスルフエート19%から構成された25%水性
界面活性剤溶液5gおよびさらに塩化マグネシウ
ム6水和物1gを含有する漂白液を製造した。こ
の錯体中のオリゴマー対マグネシウムの比はこゝ
で1:3となる。
この液を90℃まで加熱する。10gの原料木綿セ
ンイを導入(液比1:50)し、漂白を15分間行つ
た。
これにより高い白色度に漂白されており、しか
もかす類のない繊維を得た。
この処理後、過酸化物の残存含有率はなお80%
であつた。この漂白液はさらなる漂白工程に使用
することができ;通常過酸化水素濃度が約20%よ
り下に下つたとき使用不可能となつた。マグネシ
ウム錯体の代りに式(6)のオリゴマー類を2.1g/
リツトル使用した場合、この液中に存在する過酸
化水素は自発的かつ実質的に分解してしまつた。
この漂白工程後の過酸化物の残存含有率はわずか
9%であつた。
上記の漂白液によつて漂白をわずか60℃で行つ
た場合にも良好な漂白作用が達成された。この液
中の過酸化物の残存含有率はなお80%よりも大き
かつた。
該漂白液が30%水酸化ナトリウム溶液わずか10
ml/リツトルおよび35%強度過酸化水素20ml/リ
ツトルを含有する場合でも良好な漂白効果および
過酸化物の高い残存含有率の双方を記録すること
が可能である。
実施例 2 1リツトルあたり、水酸化ナトリウム50g、35
%過酸化水素60ml、ペルオキソ二硫酸ナトリウム
(sodium peroxodisulfate)5g、実施例1で使
用した界面活性剤溶液5gおよび式(6)のオリゴマ
ー類の35%水溶液112.5部、水酸化カリウムの50
%水溶液40.1部、および塩化マグネシウム6水和
物10.1部から構成された水溶液15mlを含有する水
性漂白液によつて原料木綿繊維を含浸し、この繊
維を絞つて液を100%とり出した。この含浸した
繊維にロールがけを行い、ポリエチレンシートに
包んで湿潤状態で室温において24時間貯蔵した。
次いでこの繊維を熱(90−98℃)水、次いで冷水
(5−25℃)ですすぎ洗いし、そして乾燥した。
この原料繊維の白色度は−62から60(チバ−ガ
イギーホワイトスケール)まで上昇した。使用し
た含浸液の過酸化物含有率は24時間後でもなお98
%であつた。
実施例 3 1リツトルあたり、水酸化ナトリウム60g、35
%過酸化水素60ml、ペルオキソ二硫酸ナトリウム
4g、実施例1で使用した界面活性剤溶液5g、
および式(6)のオリゴマー類の35%水溶液100部、
塩化マグネシウム6水和物62部、グルコン酸ナト
リウム158部および水680部からなる水溶液15mlを
含有する水性漂白液によつて原料木綿繊維を含浸
し、この繊維を絞つてこの液を100%とり出した。
この含浸した繊維にロールがけを行い、ポリエチ
レンシートで包み、湿潤状態で室温において24時
間貯蔵した。この繊維を次いでまず熱(90−98
℃)水で、ついで冷水(5−25℃)ですすぎ浄い
し、つづいて乾燥した。
この処理した原料繊維の白色度は−62から45
(チバ−ガイギーホワイトスケール)まで上昇し
た。これにより、高白色度まで漂白されまたかす
類(husks)のない繊維を得た。
使用した含浸液の過酸化物含有率は24時間後で
もなお98%であつた。室温において24時間貯蔵し
た後の含浸繊維上になおも28%の過酸化物含有率
(貯蔵開始時を100%とする)を見い出すことがで
きた。これはトラブルのない漂白方法であること
を示している。
グルコン酸ナトリウムの代りにグルコース、グ
ルコン酸またはそれらのγ−ラクトンを使用した
場合にも良好な結果を得た。
実施例 4 1リツトルあたり、水酸化ナトリウム4g、35
%過酸化水素20ml、35%のケイ酸ナトリウム溶液
6g、ナトリウムペンタデカンスルホネート
(sodium pentadecanesulfonate)31.9%および
C12−オレフインアルコールと4モルのエチレン
オキシドとの付加物の10.4%を含有する水溶液1
g、および式(6)の化合物類の35%水性液20%、塩
化マグネシウム6水和物14.5%およびグルコース
15.5%を含有する水性組成物6gを含有する漂白
液(a)を製造した。
上記の6g/リツトルの水性組成物の代りにわ
ずか0.2g/リツトルの塩化マグネシウム6水和
物を含有する第2漂白液(b)を製造した。
液(a)および(b)の各100mlを90℃に加熱した。原
料木綿繊維(5g)の5片を各液中でつぎつぎに
処理した。浸漬時間は各場合とも15分間とした。
第5の木綿繊維を漂白した後、その白色度(チバ
−ガイギーホワイトスケール)および液(a)および
(b)中の過酸化物の残存含有率を測定した。(相当
する冷製造(cold preparation)の過酸化物含有
率と比較して) 漂白液(a):過酸化物残存含有率 66%、 白色度 38 漂白液(b):過酸化物残存含有率 21% 白色度 24 (対照:原料木綿の白色度−63) すなわち、本発明にしたがう漂白液(a)中では過
酸化物は驚異的によく安定化されることが分かつ
た。その上、本発明にしたがつて処理された木綿
繊維は高い白色度を有する。
実施例 5 1リツトルあたり、水酸化ナトリウム30g、35
%過酸化水素50ml、ペルオキソ二硫酸ナトリウム
4g、実施例4で使用した界面活性剤溶液5g、
および式(6)の化合物類の35%水溶液10%、塩化マ
グネシウム6水和物5.4%およびグルコン酸ナト
リウム15.5%を含有する水性組成物10gを含有す
る水性漂白液に原料木綿33部とポリエステル67部
とから構成された混合繊維を含浸させ、この繊維
を絞つて、液を100%とり出した。この方法で含
浸させた混合繊維をプラスチツクシートに包んで
密封し、室温において24時間貯蔵した。次いでこ
の繊維を沸謄水、熱水、およびついで冷水によつ
て各1分間洗滌し、中和して乾燥した。この漂白
繊維の白色度は5から63(チバ−ガイギーホワイ
トスケール)に上昇した。
実施例 6 85℃に加熱してあり、1リツトルあたり、35%
過酸化水素の5ml、プロベンチン7(proventin7)
〔デガサ(Degussa)の商標名〕0.15g、実施例
5で使用した界面活性剤溶液1g、実施例5で使
用した水性組成物2gおよびこの漂白液をPH値
10.5とするのに充分な水酸化ナトリウム溶液を含
有している漂白液中に、原料木綿47部と6.6ポリ
アミド53部とから構成された混合編物を1時間処
理(浴比1:20)した。この方法で処理した混合
編物を沸謄水、熱水および冷水によつて各1分間
洗滌し、中和して乾燥した。この漂白編物の白色
度は−71から37(チバ−ガイギーホワイトスケー
ル)に上昇した。
実施例 7 1リツトルあたり、水酸化ナトリウム溶液20
g、35%過酸化水素50ml、実施例6で使用した水
性組成物10gおよび実施例6で使用した界面活性
剤溶液5gを含有する漂白液を製造した。この漂
白液のPH値は12.1であつた。
前記諸成分を5倍の濃度で含有する第2漂白液
を製造した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 リガンドとして式: (式中、Y1は水素またはCOT1であり、R1
    Q1およびT1はそれぞれ1乃至4個の炭素原子を
    有するアルキルであり、またn1は1乃至16であ
    る)のオリゴマーホスホン酸エステル類を含有す
    るマグネシウム錯体と過酸化物とポリヒドロキシ
    化合物とを含有することを特徴とするアルカリ
    性、過酸化物含有漂白液。 2 ポリヒドロキシ化合物が少くとも2個のヒド
    ロキシル基を含有することを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載のアルカリ性、過酸化物含有漂
    白液。 3 ポリヒドロキシ化合物が式: (式中、R1およびR2はたがいに独立的に−
    CH2OH,−CHOまたは−CO2Mであり、Mは水
    素またはアルカリ金属でありまたXは2乃至5で
    ある)を有することを特徴とする特許請求の範囲
    第2項記載のアルカリ性、過酸化物含有漂白液。 4 ポリヒドロキシ化合物が式: (式中、MおよびXは特許請求の範囲第3項に
    定義した通りである)のヒドロキシカルボン酸で
    あるか、またはこれらヒドロキシカルボン酸類の
    ラクトンであることを特徴とする特許請求の範囲
    第3項記載のアルカリ性、過酸化物含有漂白液。 5 ポリヒドロキシ化合物がグルコース、グルコ
    ン酸、グルコン酸のアルカリ金属塩またはグルコ
    ン酸のγ−ラクトンであることを特徴とする特許
    請求の範囲第4項記載のアルカリ性、過酸化物含
    有漂白液。 6 ホスホン酸エステル、マグネシウムおよびポ
    リヒドロキシ化合物を1:(0.1〜4.5):(0.1〜20)
    のモル比で含有することを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載のアルカリ性、過酸化物含有漂白
    液。 7 (a) アルカリ金属水酸化物、 (b) 過酸化水素、 (c) マグネシウム錯体および (d) ポリヒドロキシ化合物 を含有することを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載のアルカリ性、過酸化物含有漂白液。 8 (a)アルカリ金属水酸化物 (b) 過酸化水素、 (c) マグネシウム錯体、 (d) ポリヒドロキシ化合物 および下記(e)乃至(i) (e) ペルオキソ二硫酸塩、 (f) 湿潤剤、 (g) あわ止めおよび/または脱気剤 (H) 水溶性アルカリ金属ケイサン塩および、 (h) 光学的増白剤、 の少なくとも一種を含有することを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載のアルカリ性、過酸化物
    含有漂白液。 9 (a) アルカリ金属水酸化物0.02乃至10重量パ
    ーセント、 (b) 過酸化水素0.01乃至2.5重量パーセント、 (c) マグネシウム錯体0.02乃至4重量パーセント
    および (d) ポリヒドロキシ化合物0.04乃至1重量パーセ
    ント、 を含有することを特徴とする特許請求の範囲第7
    項記載のアルカリ性、過酸化物含有漂白液。 10 (a) アルカリ金属水酸化物0.02乃至10重量
    パーセント、 (b) 過酸化水素0.01乃至2.5重量パーセント、 (c) マグネシウム錯体0.02乃至4重量パーセン
    ト、 (d) ポリヒドロキシ化合物0.04乃至1重量パーセ
    ント および下記(e)乃至(i) (e) ペルオキソ二硫酸塩0乃至5重量パーセン
    ト、 (f) 湿潤剤0乃至2.5重量パーセント、 (g) あわ止めおよび/または脱気剤0乃至0.05重
    量パーセント、 (H) 水溶性アルカリ金属ケイ酸塩0乃至1.5重量
    パーセントおよび/または、 (h) 光学的増白剤0乃至0.8重量パーセント、 の少なくとも一種を含有することを特徴とする特
    許請求の範囲第8項記載のアルカリ性、過酸化物
    含有漂白液。 11 成分(c)0.05乃至0.5重量パーセントおよび
    成分(d)0.04乃至0.5重量パーセントを含有するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第9項または第1
    0項記載のアルカリ性、過酸化物含有漂白液。 12 成分(c)0.05乃至0.3重量パーセントおよび
    成分(d)0.04乃至0.35重量パーセントを含有するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第9項または第1
    0項記載のアルカリ性、過酸化物含有漂白液。
JP23262483A 1982-12-10 1983-12-09 オリゴマ−ホスホン酸エステル類のマグネシウム錯体類,その製造方法およびそのアルカリ性,過酸化物含有漂白液類の安定剤としての使用法 Granted JPS59116294A (ja)

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