JPH0438681B2 - - Google Patents

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JPH0438681B2
JPH0438681B2 JP58079217A JP7921783A JPH0438681B2 JP H0438681 B2 JPH0438681 B2 JP H0438681B2 JP 58079217 A JP58079217 A JP 58079217A JP 7921783 A JP7921783 A JP 7921783A JP H0438681 B2 JPH0438681 B2 JP H0438681B2
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/36Hydrogen production from non-carbon containing sources, e.g. by water electrolysis

Description

【発明の詳細な説明】 本出願は、1982年5月7日付出願の一部継続出
願である。
本発明は沃化水素の分解、そしてより具体的に
は液状沃化水素を均質触媒を用いて接触的に分解
することによりガス状水素を製造する方法に関す
るものである。政府は米国エネルギ−省によつて
裁定された契約No.DE−AC02−80ET26225に従つ
てこの発明に権利をもつ。
発明の背景 水からの水素の製造には各種の方法が提唱され
ており、そのうちのいくつかは副生成として酸素
をつくり出す。一つのこのような「水の分割」法
は一連の閉鎖サイクルの化学反応の一部として沃
化水素を生成し、ジヨンH.ノーマンらに対して
1978年5月16日発行された米国特許第4089940号
において詳細に開示されている。この方法はブン
ゼンの式に基づいていて、二酸化硫黄、水および
沃素を反応させて硫酸と沃化水素を生ずる。この
沃化水素は次にH2(所望生成物)とI2とに分解せ
ねばならず、この沃素は回収して主反応へ戻す。
沃化水素は、デニスR.オーキーフエらに1981
年3月24日発行された米国特許第4258026号に示
すように、チタニア基体上のルテニウムあるいは
硫酸バリウム基体上の白金のような担持触媒を用
いて液状で経済的に分解し得ることが発見されて
いる。この種の方法に関して高い水準の転化率が
可能でありかつそれは成長性のある方法であると
考えられるけれども、液状HIを分解するこの種
の不均質触媒の使用は問題を提示しており、触
媒、特に白金、は液状HI中に無視できない程度
に溶解する傾向をもち、ある種のタイプの触媒回
収と再製造工程を必要とする。このような触媒回
収と再製造は化学工業においては共通的なことで
はあるけれども、そのことは操作の複雑さを増し
方法全体の作業コストおよび資本コストを増すこ
とになる。従つて、その他の同等に有効であるか
より有効な方法が求められていた。
発明の要約 均質触媒反応が関連する液状沃化水素分解法、
並びに触媒循環用の複合された向流式溶剤抽出
系、が開発されたのである。可溶性の白金族金属
塩は一つの水性相と一緒に使用し、この水性相は
触媒用担持体として役立ちかつ触媒反応に参加す
るものと信じられる。二つの液相は、一つはほと
んど乾いた相であり一つは水性相であるが、触媒
を反応器へ全部循環させ、この熱分解工程が前記
言及の総括的水分割法の一部として効果的に実施
されることを可能とするものである。
図面の簡単な説明 第1図は本発明の各種特色を具体化しかつ均質
触媒の回収および循環を含む、液状沃化水素分解
法実施の系の模型図であり、触媒は解説の目的か
ら沃化パラジウムであり、 第2図は沃素抽出段階に関して、第1図に示す
系の一部の別の具体化を描く部分的模型である。
好ましい具体化の詳細記述 均質触媒反応の概念が液状HIの分解に可能性
があることが発見された。水性溶液が触媒の担持
体として使用され、触媒は適切に溶解性であつて
かつ合理的な系内保有量のみが必要とされるよう
十分に分解反応において活性であるべきである。
HI−H2O混合物中に可溶である白金族金属の塩
が液状HIの熱分解のこのような均質触媒反応に
おいて適切であり有効であることが発見された。
特に、ハロゲン化塩は望ましい溶解性をもち、沃
化水素酸水溶液中のこれらの白金族金属塩は十分
に活性であつて所望の反応速度を提供する。
分解は好ましくは純HIの臨界温度すなわち約
425〓以下で約350〓以上の温度において実施され
る。しかし、混合物が存在する場合には、HIを
別成分すなわち熔融I2の中に溶解してもよく、そ
して約525〓程度の高い温度を約300気圧までの圧
力において使用してもよい。一般には、約25気圧
から300気圧の圧力で約300〓と約525〓の間の温
度を使用してもよい。
白金族金属のより普通のものが経済的観点から
は好ましく、すなわち、Pd,RhおよびPtであ
る。1モル%より小さい触媒濃度が一般的に適切
であるので、塩の溶解度は特に高い必要はなく、
溶解したHIが一般的にこれらの塩の溶解度を増
す。これらの塩の溶解度は別として、一つの特定
の白金族金属の各種ハロゲン化物の形態の間では
それをはじめに使用するときには、与えられた温
度において、反応速度に重要な差があるとは考え
られない。特定白金族金属の反応速度は温度とと
もに多少変る。一般には、水溶性塩、並びに沃化
水素酸の可溶の塩、を用いてよい。PdおよびPt
のハロゲン化物がより好ましく、約350〓および
それ以上の温度においては、Pdハロゲン化物が
好ましい。可能性のある触媒の例はPdI2
PdCl2,RhCl3,PtI2およびH2PtCl6を含む。
RhCl3はRhCl3・3H2Oとして入手でき、H2PtCl6
はH2PtCl6・6H2Oとして入手できる。
均質触媒用担持体として水溶液が使用されるけ
れども、別の実験室試験では水の存在が均質触媒
が十分に活性であるのに必要であることを示して
いるので、水は触媒反応においてある役割を果た
していると信じられる。分解反応器内での所望の
滞溜時間枠内で所望の分解速度を提供するのに必
要な量の触媒を担持するために十分な量の水を用
いる。例えば、約425〓の温度でかつ約150気圧の
圧力において、約1対500(PdI2対HI)のモル比
におけるPdI2は約4秒またはそれ以内の滞溜時間
において反応器流中に存在するHIの約48%の転
化を達成する。滞溜時間と反応速度は装置および
総括的工程の設計に対して主要な影響をもち、従
つて所望の効率を得るのに重要である。
生成物沃素からの触媒の分離およびその効果的
な循環についての全般的な基礎は、二つの液相が
HI,H2OおよびI2を含む系の中で、これら成分
のある組成範囲において、ある圧力範囲内でかつ
HIの臨界温度(その温度では蒸気相においての
みしか存在しない)以下あるいは実質的I2がHI
と混合するときにはこの温度以上において、平衡
で存在するという事実を前提としている。この主
題の事柄はデニスR.オーキーフエらの名前で米
国特許第4330374号において詳細に開示されてお
り、その開示は本明細書に引用し組み入れられ
る。
一般には、触媒の分離および分解反応の効果的
実施のための基礎は液状HIと接している別の液
相中に触媒を担持させることにある。このような
二液相系はある種のHI−H2O−I2系について固
有的に存在し、その場合、一つの相はHIとI2
きわめて乾燥した相であり、他の相は水性沃化水
素酸といくらかのI2とを含む湿潤相または水性相
である。ある種の均質触媒化合物はこの水性相に
集中する傾向があり、かつこの水性相は触媒担持
体として、そして特に触媒を回収する必要もなく
HI分解反応器へ循環することができるビヒクル
として、両方の作用をすることが発見された。
第1図には、本発明の各種特色を具体化しかつ
好ましい触媒PdI2の使用を解説する例示的工程に
ついてのフローシートを表わす模型的系が示され
ている。このフローシートは沃化水素の熱分解の
実施を示していて、これは前述のような水分割の
総括的方法と組合せで行なわれるものであつても
よく、その総括的方法がときどき引用される。し
かし、本分解方法はそれに限定されるものではな
く沃化水素源に関係なく用いることができる。
より特定的にいえば、HIの供給流11は反応
器13へ供給され、そこで接触的熱分解がおこ
る。通常は供給流11は、H2OおよびI2のよう
なあるきわめて少量の不純物の存在が許容される
けれども、実質的に純粋のHIである。この供給
流は反応器13へ供給される前に約150気圧の圧
力へ加圧され約425〓の温度へ加熱されることが
好ましく、反応器13において触媒含有の流れ1
5と混合される。純HIの臨界温度は約424〓であ
るので、流れ11は多少低い温度へ加熱され、流
れ15は多少高い温度へ加熱されて反応器13内
部でほぼ所望の反応温度が得られる。また、反応
器13はその長さに沿つて一つの熱的勾配で以て
操業され、出口近くでは純HIの臨界温度より高
い温度にすることができる。現在では、約25気圧
と約300気圧の間のかなり広い範囲内の圧力でか
つ約300〓と525〓の間の相当する温度において熱
分解を実施することも可能であると考えられてい
るけれども、約400〓と425〓の間でかつ約100気
圧から175気圧の圧力において反応を実施するこ
とが望ましいと考えられている。HIの臨界温度
はある総括的組成について上昇することができる
ので、分解反応は実際的には相当する圧力と約
350〓および約525〓の間の温度において実施して
もよいと感じられる。
適当な反応器13の一つの例は入つてくる流れ
の緊密混合がおこることを保証する内部邪魔板を
もつ並流式押出し流れ反応器である。二つの流れ
11および15は反応器の下部で入り、単一流1
7が反応器頂部から出ることが好ましい。反応器
13の寸法はもちろん所望する滞溜時間とその中
を通過する流体の総括的流速に依存する。前述の
触媒を用いると、約30%以上で約48%に及ぶ転化
率が前述の触媒を用いて約4秒またはそれ以内の
滞溜時間において得ることができると感じられ
る。
流れ15は水性沃化水素酸と触媒、そのほかに
いくらかのI2を含む連続工程からの循環流であ
り、流れ11と同じ圧力でかつほぼ同温度または
やや高い温度で入る。この流れの組成は、流れ1
1および15の問題としている流速において、組
合わせた二つの入つてくる流れの組成が反応器内
の温度と圧力において二つの液相が存在する所望
領域内に入るように制御される。触媒は湿潤相中
に担持され、乾相は湿潤相中でほとんど全部がお
こると信じられている反応へHIを供給しI2生成
物を抜き出す。I2とガス状H2はHIの接触的熱分
解の結果として反応器中で生成される。
反応器13を出る塔頂流17は液体のほかにそ
れと平衡にあつて発生水素の実質上すべてを含む
ガス組成とから成り立つている。沃化水素はその
平衛分圧に従つてガス相中に存在し、そしてま
た、少量の沃素蒸気と水蒸気が存在してこれら全
体的工程を理解するためには特に言及される必要
のないようなより少ない量である。反応器内では
三相が存在し(液−液−蒸気)、三相はすべて、
HIが水素と沃素に分解されるので、入口から出
口への反応器の長さに沿つて組成が変化すること
が理解されるべきである。流れ11と15の組成
と流速は出口での最終組成がガス相と平衡にある
単一の水性液相のみを構成するように制御するの
が好ましい。しかし、これは好ましくかついくつ
かの利点をもつけれども、出口組成は二つの液相
が出口端においてガス相と平衡に存在するような
ものであつてよい。
流出流17は標準設計の気一液分離器19へ送
られそこでガス組成物は塔頂流21として出て単
一相または二相の液は塔底流23として出る。
塔頂相21は凝縮器23へ送られてそこでHI
の大部分、と随伴する水蒸気および沃素蒸気のす
べてが液体へ凝縮されて次に第二の気液分離器2
5へ送られる。分離器25はほとんど乾いたHI
液体流27と水素および恐らくは少量の残留HI
を含む塔頂流29とを生成する。水素は慣用の
H2浄化方法を用いて残留HIおよび痕跡量のI2
系へ戻すために除去する後処理段階に入つてゆ
く。ガスタービンを使用してH2ガスの圧力を約
150気圧から約50気圧のパイプライン品質へ低下
させていくらかの仕事を回収することも提案され
ており、おこる膨脹冷却も浄化の一部として使用
してよい。
凝縮したHI液体流27は再加熱し、次いであ
とで述べる別のHI液体流31と組合わせて向流
式沃素抽出器35へ供給するための所望量の複合
流33を形成する。組合わせた流れ33は接触反
応器と気液分離器19とからの流れ23の温度近
く、すなわち約425〓へ加熱される。
分離器19中でガス相から分離された接触反応
器からの液を含む流れ23は向流式沃素抽出器3
5の上端に供給される。この好ましくは一相の流
れ23は水、触媒の全部、反応において生成した
沃素の実質的すべて、およびいくらかの沃化水素
を含み、従つてそれは沃素と触媒との沃化水素酸
水溶液中の溶液であると考えてよい。この溶液は
流れ33として底へ供給されつつあるほとんど乾
いたHI上昇液とともに明確な二相混合物を形成
する。向流式抽出器35の目的は触媒含有流から
I2を除くことであり、そうしてより純粋なHI液
相を主反応器13へ終局的に循環することがで
き、それによつて良好な転化率が反応器13の中
で維持される。軽い方のHI相が抽出器35中を
上昇し重い方の湿潤相が下降するときの二つの明
確な相の間の界面における移行が、湿潤相からの
実質的すべての沃素の抽出を行なわせる。さら
に、この湿潤相からの僅かの量の水は上昇する乾
いたHI相へ移され、上部の流れ23中に入るHI
の85モル%以上が上昇する乾いた相へ移行する。
抽出器35の底から出る湿潤相流37は大部分
の水、ほとんどすべての触媒およびいくらかの
HIを含み;例えば、H2O各2モル毎に約1モル
のHIを含むかもしれない。この点において、各
流れの組成は少くとも95モル%の触媒がこの湿潤
相流中に残留するように制御されるのが好まし
く、そして、約425〓の温度において沃化パラジ
ウムを用いて、99モル%以上の触媒が抽出器35
から湿潤相流37の中に運ばれることが発見され
た。流れ37は主反応器へ戻され循環流15の主
要部を形成する。
反応器35からの乾燥相は塔頂流39として出
て、沃化水素と実質上すべての沃素とその他の触
媒の1モル%以下を一緒に運ぶ少量の水とを含
む。沃素抽出器を接触分解反応がおこつたほぼ同
じ温度と同じ圧力において運転することによつ
て、実質上すべての沃素が気液分離器19から供
給されつつある流れ23の量の三分の一より少な
いモル量の比較的乾いたHI流によつて抽出され
得る。もちろん、流れ23中の沃化水素の85モル
%以上が上昇する乾燥相へ移行するので、流出流
39の合計モル量は反応器13へ循環される流出
流37のモル量をはるかにこえる。
塔頂流39は第二の抽出段階にかけ触媒を抽出
器41の中で回収するが、抽出器41は向流式触
媒抽出器とよばれ、塔頂流39はその底の中に供
給される。抽出器41の頂部へは流れ39の乾燥
相組成物と実質的に平衡にある湿潤相の大約組成
をもつ流れ43が供給される。流れ43の源は後
で説明する。
向流式触媒抽出器41においては、二つの相の
間の界面は、上昇する乾燥相が実質上すべての触
媒ときわめて僅かの量の沃素を、沃化水素酸が溶
液となつているはるかに大きいパーセンテージの
水を含む沈降する湿潤相へ失なうような界面であ
る。例えば、水である湿潤相のモル%は乾燥相の
水のモル%の25倍以上であるかもしれない。一つ
の例においては、湿潤相中の水のモルパーセント
と乾燥相中の水のモル%の比は約26.2:1であ
り、そして実質上すべての触媒が抽出器41から
下降湿潤相45の中に運ばれ、それはその底から
出る。きわめて濃厚な沃化水素酸であつてよい、
例えばH2Oの各モルあたりHIが約3モルであつ
てよい流れ45はより大きい容積の流れ37と組
合わされ、この二つが一緒に循環流15をつくり
上げ、これは接触反応器13へ供給される。
向流式触媒抽出器41からの乾燥相は沃化水素
と沃素とそのほかに少量の水を含む流れ47とし
て塔頂を出る。この流れ47は次に標準的蒸溜塔
49へ送られ、これは還流で以て操作され、そこ
で沃化水素は蒸気として沃素から分離される。向
流式触媒抽出器41向けの湿潤相流43を提供す
るために、流れ43aと43bとの一対を蒸溜塔
49から中間位置において採り所望のHI−I2
H2O組成物を提供する。実質上全部の水をこれ
ら二個の中間流の中で塔から除き、沃化水素と沃
度の所望の終局的比率を同時に得る。ある條件の
の下では、正確にこの所望比をもつ蒸溜塔中の一
点を見出すことが可能であるかもしれないけれど
も、二つの中間流を異なる位置から選びそれらを
混合し次いで凝縮させて湿潤相流43を構成する
所望組成物を得ることがより必要でありそうであ
る。
恐らくは痕跡量の沃素を担持する沃化水素蒸気
は流れ51として蒸溜塔の頂部から取り出され、
凝縮され、再加圧される。流れ51は分割され、
その大部分は流れ52として接触反応器へ戻し入
つてくる沃化水素流11と混合される。より少量
の部分、恐らくはその流れの約15%は気液分離器
25からの流れ27と混合して乾燥相流33を構
成し沃素抽出器35の底へ供給される。I2生成物
は塔底流53として出る。
向流式抽出操作は熱分解反応器中で生成した液
状流から沃素を抽出するための良い方法であり、
この流れを直ちに反応器へ戻すことができるよう
になることがわかる。その結果、全般的工程は、
分解反応器13に入る流れ11と15の併合流が
回収される水素1モルあたり僅かに約2モルの
HIを含むに過ぎないようなものである。主要反
応を実施する温度、すなわち、好ましくは約350
〓と約425〓の間の温度は、流出ガス流がHI蒸気
の約2倍のモル数のH2を含むという事実と組合
わせて、反応のこの部分を特にエネルギー効率的
とし、H2流から凝縮され洗滌除去されるべきHI
の量を最小化する。
ある絛件下では、温度の逆転が湿潤相と乾燥相
とにおいておこり、第2図に描くように、沃素抽
出計画に僅かな変更を必要とする。ある温度およ
び組成範囲においては、特に低い沃素のパーセン
テージが関与する場合には、乾燥相の密度は湿潤
相の密度より大きくなる。このような場合には、
向流式沃素抽出器は第2図に描くように二つの部
分35aと35bに分割してよい。主気液分離器
から入る流れ23は装置35aの頂部へ供給し続
けその中で上昇する乾燥相と向流式配列で下向き
に移動する。この塔は、密度差がより密度の大き
い水性相をより密度の小さい乾燥相流から分離さ
せるのにまだ十分に大きい点において沃素の抽出
を終らせるような寸法のものである。この点にお
いては、35a部の底部を流れ36aとして出る
湿潤相はより稀薄な性質の、35b部の頂部から
得られる側流36bと混合され、組合わされて第
二の抽出部35bの底へ供給される水性流36c
を形成する。この第二部分35bの流出物の一部
を循環させることは水性相と比較的密度が大きい
乾燥HI液状流33との間の密度差を増し、この
流れ33はここでは第2図具体化中の35b部の
頂部へ供給される。
35b部からの塔頂流出流は実質上沃素を含ま
ない流れ37であり、従つてその一部と流れ36
aとの混合は沃素含量がきわめて減少した水性相
を生成し、これはある温度條件下では入つてくる
流れ33によつて供給される乾燥HI液相より密
度が小さい。従つてこの乾燥相は抽出部35b中
に沈み底から流れ36dとして出てゆき、これは
抽出器35aの底へ供給されてその中ではそれは
かなりの量の沃素をまだ含んでいるこの部分を出
る湿潤相36aよりも密度が低い。従つて、流れ
36dによつて提供される乾燥相は第1図の抽出
器35に関して前述したのと全く同じようにして
35a部分中を上昇する。この乾燥相は沃素を流
れ23によつて供給される下降湿潤相から分離
し、流れ39として抽出部35aから塔頂を出
る。触媒抽出器41の湿潤相および乾燥相はとも
に沃素水準が低いので、密度の逆転は塔41の操
作においておこるはずがなく、第1図に示す具体
化は塔内部の全組成にわたつて有用であるはずで
ある。しかし、何かこのような密度の逆転がおこ
るとすれば、第2図に図解し前記に説明したのと
類似の配置を用いることによつてその状況は処理
される。
本発明はある好ましい具体化に関して説明した
が、当業の普通の熟練者にとつて明白な変更と修
正は特許請求の範囲に規定される本発明の領域か
らはずれることなしになされ得ることは理解すべ
きである。例えば、5気圧あるいはそれ以上の圧
力での操作が共沸混合物以上の量のHI(HIとH2
Oの合計を基準として57重量%より多い)を含む
流れにおいて米国特許第4330374号において一般
的に教示されているように二つの液相を提供する
ために好まれるけれども、この均質触媒の概念は
また比較的低い圧力の水性HI溶液においても有
効である。本発明の特定的な特長は特許請求の範
囲において強調される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の各種の特色を具体化しかつ均
質触媒の回収と循環を含む液状沃化水素分解法を
実施する系の模型図であつて、触媒は説明のため
に沃化パラジウムであり;第2図は沃素抽出段階
に関して第1図に示す系の一部の別の具体化を描
く部分的模型図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 HIの水溶液と可溶性触媒の存在下において
    約25気圧と300気圧の間の圧力で液体HIを熱分解
    し、 その分解混合物からH2を分離し、 この分解混合物を処理してI2生成物の実質的に
    全部をそれから抽出し、そして次に、 上記の触媒の少くとも95モル%を含む上記の実
    質的にI2を含まない混合物を上記熱分解段階へ戻
    す、 諸工程から成る、液状HIからH2を製造する方
    法。 2 上記の可溶性触媒が白金族金属の塩である、
    特許請求の範囲第1項に記載の方法。 3 上記触媒がPd,RhまたはPtのハロンゲ化物
    である、特許請求の範囲第2項に記載の方法。 4 上記分解混合物を比較的乾燥した液状HIの
    供給流と向流式I2抽出にかけてI2を抽出しかつほ
    とんどの水と少くとも約99%の上記触媒とを含む
    第一液状流出流をつくる、特許請求の範囲第1項
    に記載の方法。 5 実質上全部のI2と少量%の上記触媒とを含む
    上記向流I2抽出において第二の比較的乾燥した
    HI液状流出流をつくり出し、この第二流出流を
    次に有意量の水を含む供給流で以てさらに向流式
    抽出にかけて上記触媒の残りを含む第三の液状流
    出流をつくり、そしてこの第三流を上記熱分解工
    程へ戻す、特許請求の範囲第4項に記載の方法。 6 HIを上記分解混合物から上記水素と共に分
    離し、次いでそれを凝縮して上記水素から分離
    し、かつ、この凝縮HIが上記向流式I2抽出工程
    において上記供給流の少くとも一部を形成する、
    特許請求の範囲第5項に記載の方法。 7 上記の分解を約400〓と約425〓の間の温度で
    かつ約100気圧と約175気圧の間の圧力において実
    施する、特許請求の範囲第1項に記載の方法。 8 HIとH2Oとを含む液状混合物からH2を製造
    する方法であつて;少くとも約350〓でただし該
    液状混合物の臨海温度より低い温度において、か
    つ少くとも約25気圧の圧力で、上記液状混合物の
    上記H2O中にHIと一緒に溶解している可溶性触
    媒と接触させてこのHIを熱分解にかけ、そして、
    この分解混合物からH2を分離する、ことから成
    り立つ方法。 9 上記触媒が白金族金属のハロゲン化塩であ
    る、特許請求の範囲第8項に記載の方法。 10 上記触媒がPdI2,PdCl2,RhCl2,PtI2
    H2PtCl6およびこれらの混合物から成る群から選
    ばれる、特許請求の範囲第9項に記載の方法。 11 上記液状混合物を少くとも約25気圧の圧力
    において維持し、かつそれが二つの液相すなわち
    比較的乾燥したHI相と水性沃化水素酸の湿潤相
    とを形成するような組成をもつ、特許請求の範囲
    第10項に記載の方法。 12 上記触媒がPdCl2である、特許請求の範囲
    第11項に記載の方法。 13 H2O,HIおよび可溶性触媒を含む流れを
    少くとも400〓の温度へ曝露してHIの分解をおこ
    させ、この流れの組成は、共沸混合物の組成以上
    のHIを含むようなものでありかつ圧力が二つの
    液相すなわち比較的乾いたHI相と湿潤水性沃化
    水素酸相とが存在するように維持されており;こ
    の分解混合物からH2を分離し;この分解混合物
    を処理して上記液相を分解しかつ上記湿潤相から
    I2生成物の実質的全部を抽出し;そして、次に上
    記流れからの上記触媒の少くとも95モル%を含む
    上記の実質的に沃素を含まない湿潤相を上記熱分
    解工程へもう一度通過させるために戻す;各工程
    から成り立つ、液状HIからH2を製造する方法。 14 上記の可溶性触媒が白金族金属の塩であ
    る、特許請求の範囲第13項に記載の方法。 15 上記触媒がPd,RhまたはPtのハロゲン化
    物である、特許請求の範囲第14項に記載の方
    法。 16 上記抽出処理工程が比較的乾燥した液状
    HIの第一供給流による向流式I2抽出を利用し、
    およびこの工程はH2Oの大部分と上記触媒の少
    くとも約99モル%を含む上記湿潤相の第一流出流
    をつくる、特許請求の範囲第13項に記載の方
    法。 17 乾燥HI相が、実質上すべての上記I2と上
    記触媒の残りを含む第二流出流として上記向流式
    I2抽出工程を離れ;この第二流出流が、次にこれ
    と二相関係を形成する有意量の水を含む第二供給
    流とさらに向流抽出にかけられ、そして上記触媒
    の残りを含む第三流出流としてこの第二の流出流
    はこの向流抽出工程を離れ;そしてこの第三流出
    流を上記の沃素を含まない湿潤相と一緒に上記熱
    分解工程はもう一度通過させるために戻す;特許
    請求の範囲第16項に記載の方法。 18 上記圧力を約25気圧から約300気圧の間に
    維持する、特許請求の範囲第16項に記載の方
    法。 19 HIを上記分解混合物から上記H2と一緒に
    分離し次いで凝縮させてそれを上記H2から分離
    し;かつ、この凝縮HIが上記第一供給流の少く
    とも一部を形成する、特許請求の範囲第16項に
    記載の方法。 20 上記分解を約400〓と約425〓の間の温度お
    よび約100気圧と約175気圧の間の圧力において実
    施する、特許請求の範囲第13項に記載の方法。
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