JPH0438361A - 装飾パネル建材 - Google Patents

装飾パネル建材

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Publication number
JPH0438361A
JPH0438361A JP14429390A JP14429390A JPH0438361A JP H0438361 A JPH0438361 A JP H0438361A JP 14429390 A JP14429390 A JP 14429390A JP 14429390 A JP14429390 A JP 14429390A JP H0438361 A JPH0438361 A JP H0438361A
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JP
Japan
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decorative panel
titanium
colored
film
titanium plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP14429390A
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English (en)
Inventor
Tomonori Kuwano
桑野 知矩
Kenichi Hirose
健一 広瀬
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野1 本発明は、建物内外の壁、柱、天井、床、扉、手すり、
ついたてまたはこれらに類するものの表面を覆って装飾
するのに使用される。灰が付1にくく且つ美しい色調を
持ったチタン製の装飾パネル建材に関する。
[従来の技術] 建築用の建材パネルとして着色ステンレス鋼板やチタン
鋼板の加工品が普及している。例えばステンレス鋼板の
場合、凹凸模様を施したまたは施ざないステンレス鋼板
の少なくとも一方の表面に各種の色の着色コートを施し
たパネル材である。
この着色パネル材は、各種建物や都市建造物における壁
、柱、天井、床、扉、手すり、ついたてまたはこれらに
類するものの表面に被着され、これらに美観と耐用性を
付与する。
このステンレス鋼製装飾パネルは任意の大きさをもって
製作されるが、通常は被着しようとする大きな素材表面
よりも小ざな表面積をもつ装飾パネルが使用きれる。す
なわち、大きな素材表面にユニット化された小ざな装飾
パネルを多数枚隣接して貼付けることによって、意図す
る素材表面を装飾するのである。この貼付は施工を容易
にするために、各装飾パネルの辺には、その辺に沿って
短い折り曲げ片を形成しておくのが通常である。
この折り曲げ片は、装飾表面から裏面の側にほぼ直角方
向に曲げられt:輻の短い側片と、この側片の先端縁部
を再び装飾表面と平行となるようにほぼ90度の角度を
もって曲げられた張り出し片とからなっているのが普通
である。そして、被着しようとする素材表面において、
一方の装飾パネルの張り出し片と他方の装飾パネルの張
り出し片とを重ね合わせ、この重ね合わせ部分を鋲打ち
などの係止手段を採用して素材表面に装飾パネルを取付
けてゆく。したがって、ステンレス鋼板の装飾パネルは
、素材表面への取付は施工の容易化と取付けの安定性を
確保するために、その辺部に90度近い曲げ加工が施さ
れた部分を有していることが必要である。
このような曲げ加工が施された従来のステンレス鋼又は
チタン鋼板製の装飾パネルは、それらの表面に化成処理
または塗装処理による着色塗膜を形成するかまたは各種
のメツキ層を形成させたうえ、前記のような曲げ加工を
施したものであった。
[発明の目的] 本発明の目的は、その表面に化成処理、塗装処理または
メツキ処理された従来公知のあらゆるステンレス鋼製装
飾パネルよりも、耐食性か良く、その色が経時変化せず
且つ疵が付きにり<、又チタンtI4製バ寸ルより色が
経時変化せずEつ疵が付きにくいチタン製装飾パネルを
提供することにある。  ざらに詳しく言えば、本発明
の目的は、デザイナ−の求めに応じた色をもち且つその
色が如何なるものであっても従来公知のあらゆるステン
レス#l!製装飾パネルよりも耐食性が良く、その色が
経時変化せず且つ疵が付きにくいことはもとより、前述
の曲げ加工部における品質の低下や銹の発生を防止でき
る。半永久的な使用に耐えるチタン製装飾パネルを提供
することにある。
[発明の要旨1 本発明は、基材がチタン板からなり、この基材チタン板
の少なくとも一方の表面に着色コートが被覆され、そし
て、該基材と該着色コートの全厚みが90度以上の曲げ
角度をもって一体的に曲げ加工された曲げ部を辺部分に
有している、建物内外の壁、柱、天井、床、扉、手すり
、ついたて、またはこれらに類するものの表面を覆って
装飾するのに使用される装飾パネルにおいて、該着色コ
ートの皮膜が、30〜60at、駕のチタニウム、60
at、!以下のアルミニウム、およびN (at、り/
 [Ti(at、.%) +^1(at.%) ]の比
が0.6〜1.0の範囲の窒素から実質上なる厚みが 
5u騰以下、好ましくは0.1μm以上 3μm以下の
薄層であり、この薄層皮膜がスパッタリング法(spu
tter ion plating process)
を用いて該チタン板基材の表面に被覆されたものであり
、チタンニウムとアルミニウムの窒化物が該皮膜中に渾
然一体となって形成されていることを特徴とする装飾パ
ネル建材を提供するものである。 ざらに本発明は、該
着色コートの皮膜が、30〜60at.%のチタニウム
、60atl以下のアルミニウム、N (at、 .%
)/[Ti(at、 Kl +Al(at、 HI]比
が0.6〜1.0の範囲の窒素、お上びCfat 、 
り/i Ti(at 、 .%) + Al fat 
、 X)]の比が0.25以下の炭素から実質上なる厚
みが51以下、好ましくは0.1μm以上3μ−以下の
薄層であり、この薄層皮膜がスパッタリング法を用いて
該チタン板基材の表面に被1&れたものであり、チタン
とアルミニウムの炭窒化物が該皮膜中に渾然一体となっ
て形成されていることを特徴とする装飾パネル建材を提
供するものである。
本発明に従う装飾パネルは、チタン板表面に被着きれる
前記の着色コートの皮膜がチタニウム、アルミニウムお
よび窒素の3元素から実質上なり、前記範囲の窒素含有
量において、窒素含有量の相違に応じて色調が異なって
いる。すなわち該範囲における窒素含有量の特定によっ
ているんな色調をもたせたものである。本発明の装飾パ
ネルはこの窒素含有量に応じて赤系統、茶系統、緑系統
、青系統、紫系統、黄系統等のあらゆる美しい色をもつ
。着色コートに炭素を加えると窒素含有量の特定によっ
て得られた色にざらに黒味を帯させることかできる。そ
して、本発明に従う装飾パネルは、従来の化成皮膜や塗
装皮膜の1色コートを施した場合のように干渉色(つま
りその皮膜の厚みによって色調が相違するようなもの)
ではなく、着色コート自身が有する自然色であり、着色
コートの厚みが0.1LIm以上であればその厚みの変
化によって色調は実質上変化しない。
[発明の詳細な 説明の装飾パネル建材はチタン基板の表面にスパッタリ
ング法を用いてチタニウム、アルミニウムおよび窒素の
3元素から実質上なる着色コートを形成させたあと、こ
の着色コートをもったまま90度以上の曲げ角度の加工
を施して辺部分に曲げ部を形成きせたパネルである。ス
パッタリングの実施は公知の技術によって行なうが、そ
のきいのターゲットとしてTi−Al合金を使用し、雰
囲気中のN2ガス濃度を調整することによって、意図す
る色調の着色コートを施すことができることがわかった
。例えばホットプレスによって作成されたTi−Al合
金(例えば、50at.% T 1−50at.% A
合金)をターゲットとし、装置内の雰囲気としては、N
2ガスおよびArガス、場合によっては更にCff1 
Hl+1ガスを添加した混合気体の雰囲気とし10−2
−10−’Torr 、の減圧に維持したうえ、ターゲ
ットの電圧は一150vから一520vの条件に保ち、
基材の鋼板表面に対して、ターゲットからはじき出きれ
る粒子を堆積させる。そのざい、所定の減圧下に維持さ
れるように真空装置を稼働しながら装置内にN2ガス、
ざらにはCI、H,ガスを所定の流量で導入するのであ
るが、このガスの導入量の制置によって各種の色調のド
ライコーティング皮膜を基材鋼板の表面に形成させるこ
とかできることがわかったっターゲットにTi−Al合
金を使用しArガスとN2ガスの雰囲気に保つ場合には
N2ガス濃度を調整するだけで赤系統、茶系統、緑系統
、青系統および紫系統のような各種のものに自由に調整
できる。
またターゲットにTi−Al合金を使用し Ar、N2
およびC1H4ガスの雰囲気に保つ場合にはN2ガス濃
度とC1H□ガス濃度を調整すると、前記の各色にさら
に黒味を帯びた色に調整することができる。この色彩と
色調は、従来において腕時計の外装やメガネフレーム、
装身具などの限られた分野で使用されたことのある窒化
チタンだけからなるドライコーティング皮膜の黄金色系
統を、より輻広い色調に拡大したものである。
本発明に従うドライコーティング皮膜の着色コートは、
雰囲気ガスをN2とArとした場合には、チタニウム、
アルミニウムおよび窒素の3元素を必須成分として少な
くともチタニウムとアルミニウムの窒化物が該皮膜中に
渾然一体となって存在しているものである。またC1H
4ガスを混在させて形成きゼたドライコーティング皮膜
は、チタン、アルミニウム、窒素および炭素の4元素を
必須成分としてチタニウムとアルミニウムの炭窒化物が
該皮膜中に渾然一体となって存在しているものである。
そしてドライコーティング皮膜中に渾然一体となって存
在している窒化チタンと窒化アルミニウムの量比や化合
窒素の量、ざらにはチャンとアルミニウムの炭窒化物の
量や形態によって異なツtコ色彩を放つ。
本発明に従うこのドライコーティング皮膜からなる着色
コートは、これを構成する元素の組成範囲が、30〜6
0atlのチタニウム、60at.%以下のアルミニウ
ム、N fat.%)/ [Ti (at.%l+AI
 (at、%川の比が0.6〜10の範囲の窒素、場合
によっては更にC(at、り/ [Ti (at、り+
AI (at.%)]の比が0.25以下の炭素である
。この範囲を外れてもドライコーティング皮膜自身は形
成することがてきるが、装飾パネルに必要とされるよう
な意匠性をもった色彩のものを安定してえることができ
ないことがわかった。
これは、着色コートを形成している窒化物或いは炭窒化
物のうち、その一部が特殊な組成比をもつ化合物を局部
的に形成することがその原因ではないかと推察される。
本発明の装飾パネル埋材は、90度以上の曲げ角度をも
って一体的に曲げ加工きれた少なくとも1箇所の曲げ部
を辺の部分に有している。曲げられた片も装飾の一部と
なることがあるから、曲げられた片の表面にも着色コー
トを有しているのが望ましい。このため、着色コートが
存在する部分において、鋼板を90度以上の曲げ角度を
もって曲げ加工することが必要となる。この曲げ加工の
きいに着色コートの表裏を貫通するようなりラックが着
色コート内に発生すると、このクラックを通じて着色コ
ートがコーナ部で部分的に剥離したり或いは基板に錆を
発生させる原因となる。しt:がって、この90度曲げ
加工のざいに装飾パネルの製品価値を低くするようなり
ラックが着色コートに兄生してはならない。本発明に従
うドライコティング皮膜からなる着色コートは、その厚
みが577W以下、好ましくは41」下、さらに好まし
くは3μm以下であれば、前記のような間顆を起こすク
ラックは90度曲げ加工にお(・で着色コートに発生し
ないことがねがった。しかし0.05μ−未満の厚みで
は色を付与する効果が弱いので0.05μ職以上の厚み
を必要とする。この意味から本発明の装飾パネルの着色
コートの厚みは005〜5u11、好ましくは005〜
4μm、更に好ましくは0.1〜3U■の範囲であるの
がよい。
本発明に従う装飾パネルは基材がチタン板からなるから
、半永久的な使用に副える。特に、使用状聾では視界か
ら隠れる裏面が着色コートを持たない表面であっても、
その表面はチタンであるがら耐食性が維持きれる。また
、チタン板は表面が非常に美麗で表面品質が良好である
という持(欺がある。このため、このチタン板表面に本
発明に従う着色コートを施した場合に非常に美麗に仕上
がる。鏡面仕上げやダル仕上げしたチタン板表面に本発
明の着色コートを施したものは特に美麗表面を持つ製品
となる。チタ>板表面をエッチジグ処理などによって所
望の凹凸模様を施したうぇで本発明に従う着色コートを
施した装飾パオルは模様付装飾パネルとなる。そしてチ
タンと本発明に従う着色コートとの密着性は非常に良好
用あり、たとえ凹凸模様のある部分を90度曲げ加工し
ても着色コートの厚みが3μm以下であればその部分で
密着が損なわれることは実質上起きない。
以下に図面を参照ながら本発明の好ましい態様を説明す
る。
[発明の好ましい態様] 第1図は、壁や天井などの比較的大きな素材表面を装飾
するのに好適な本発明に従う装飾パネル建材の一単位を
示したものであり、図に見える側の表面に着色コートが
施きれている。図示のように、本例の装飾パネル建材は
、方形の広い表面をもつベース面1と、この方形ベース
面1の各辺から裏側に直角方向に曲げられた輻の短い側
片2a〜2b (2bと2dは図では隠れて見えない)
と、各側片2a〜2dから直角方向に外方に曲げられ、
ベース面1と平行な面をもつ輻の短い張り出し38〜3
dと、からなっている。ベース面1、側片28〜2dお
よび張り出し片38〜3dの全ては同じ厚みを有し且つ
これらの全ては本発明に従うチタニウムおよびアルミニ
ウムの窒化物、場合によっては炭窒化物からなる厚みが
5u謙以下のドライコーティング薄膜の着色コートが施
されたチタン鋼板からなっている。図示の例において着
色コートは図の上側に見える面に施され、裏側の面には
施されていない。
第2図は、第1図の装飾パネル建材を用いて壁面を装飾
する使用状態の例示したものである。図示のように同一
寸法の本発明のパネル建材5を上下左右隣接して壁面に
反って設!することによって大きな壁面を覆う。そのさ
い壁下地材6を施設し、この下地材6の位置で隣りあう
パネル建材5を接合する。より具体的には、各パネル建
材5の下縁または上縁が位1する部分に壁下地材6を水
平方向に張り渡し、この壁下地材6に各パネル建材5を
固定する。
第3図にこの装飾パネル建材5の固定状態を示す。壁素
材7に対して予め定められた位置に水平方向に固定され
た棒状の下地材6に、各装飾パネル建材5の上下の張り
出し片を位置きせる。この位置における固定状態の例を
第4図に拡大して示したが、この図に見られるように、
一方のパネルの張り出し片3日を他方のパネルの張り出
し片3bとを下地材6の上で重ね、この重ね部分をタッ
ピングビス8の打ち込みによって固定する。そのさい、
各パネルのベース面1が同じ平面に整合するように、一
方の側片2aと他方の側片2bとはパネルの厚みに相当
する長ざtごけ、その長ぎを相違きせである。一方の側
片2aと他方の側片2bおよび張り出し片3bとで形成
される溝は、装飾面における一つのM様を形成するが、
必要に応じてコーキング9をこの溝に取り付ける。第5
図は、第4図のコーキングに代えて、該溝にベース面1
と同様の着色コートをもつチャンネル10を嵌め込んだ
例を示す。
この場合、側片2a、 2bをベース面1に対して90
度を若干越える角度をもって曲げ加工しておくとチャン
ネル10の抜は落ちが防止できる底拡がりの溝を形成き
せるごとができる。
第6図は、一方の辺では前例で示したのと同様の側片2
aおよび張り出し片3aを有しているが、これに対向す
る他方の辺では、辺に沿って90度曲げ加工が4箇所施
された態形状の曲げ加工部をもつ本発明に従う装飾パネ
ル建材の例を示したものである。すなわち、他方の辺に
おいてはベース面1から裏側に直角方向に90度曲げき
れた側片11bと、この側片11bからベース面1に沿
って内側に90度曲げされた内曲げ片12bと、この内
曲げ片+2bがら側片11bと同方向に90度曲げきれ
た第二側片+3bと、この第二側片13bがらベース面
1と同じ方向に90度曲げきれた張り出し片14bとが
らなっている。張り出し片14bは側片11bよりも側
方に伸び出しており、張り出し片14bと内曲げ片12
bとの間の間隙はパネル厚みに等しいが、これより若干
大きくしである。このように構成した装飾パネル建材は
、これを壁または天井に取付けるきいに、前例のような
パネル同志の間の溝を実質上杵ることなく簡単に取付け
ることができる。すなわち第6図に示すように、下地板
15に対して、張り出し片14bをビス16によって固
定する。張り出し片+4bは側片11bよりも外方に伸
びtlシているので、この伸び出した部分でビス止めす
ればよい。そして他方のパネルの張り出し片3aを、こ
のビス化めされた一方のパネルの張り出し片14bと内
曲げ片12bとの間隙に挿入する(第6図の矢印の方向
に挿入する)。この挿入によって一方のパネルの側片1
1bと他方のパネルの側片2aとを隙間なく接合するこ
とができる。
以上の例に見られるように、本発明の壁や天井などのフ
ラットな面を装飾する装飾パネル建材は何れも辺部に9
0度曲げ加工が施きれている。そして、その曲げ加工部
を含むその外表面に、本発明に従うドライコーティング
皮膜の着色コートが施されたものである。
第7〜8図は、■型鋼の鉄骨17を本発明の装飾パネル
建材18で被覆した例を示す。この場合にも、先に説明
したのと同様の90度曲げ部19a、 19bがその辺
部に形成される。この90度曲げ部19a、 19bに
おいては、第4〜5図で説明したのと同様の側辺および
張り出し片が形成されている。
第9図は、断面が方向のコンクリート製の柱20を本発
明の同形の4枚の曲がり装飾パネル建材21で被覆する
例を示し、第10図は該柱20を本発明の同形の4枚の
フラットな装飾パネル建材22と、本発明の同形の4個
のコーナー用装飾パネル建材23を用いて被覆する例を
示す。これらの装飾パネル建材21.22および23は
いずれもその辺部に90度曲げ加工部を有しており、こ
れらの90度曲げ加工部は、第4〜5図で説明したのと
同様の側片および張り出し片が形成されていることが理
解されるであろう。
第11図は、本発明の装飾パネル建材が有している前述
の90度曲げ加工部を拡大してボしたものである。第1
1図において、25はチタン板基材、26は本発明に従
う着色ドライコートを示している。チタン板基材25の
片面に着色ドライコート26を施した板を90度曲げす
るざいに、着色ドライコート26が外コーナとなる外曲
げ部分をB部に、そして、内コーナとなる内曲げ部分を
0部にボし、これらの部分をそれぞれ第12図および第
13図に拡大して図解的に示した。外曲げのB部では着
色ドライコート26に引張応力が作用するので第12図
に示すように微少なりラック27が入りやすく、また内
曲げ0部では着色ドライコート26に圧縮応力が作用す
るので第13図に示すように表面に黴細な皺28に似た
剥離現象が生じやすい。
本発明者らは、ポンチとダイスを用いて本発明に従う装
飾パネル建材の90度外曲げおよび内曲げ試験を数多く
行った。その結果、着色ドライコートの表面にビニール
シートを被せて曲率3■層で90度曲げを行った場合に
、厚み1.5菖−の5US304鋼の表面に形成した着
色ドライコートの厚みが31以下であればチタン基板に
まで貫通するようなりラックも剥離も着色ドライコート
には発生しなかった。そして、内曲げ部および外曲げ部
に対して接着チーブを用いた着色ドライコートの剥離試
験並びに耐食試験を数多く行ったが、チタン基板に通ず
るようなりラックが存在しない場合には、塗装処理品お
よび化成処理品のような延性の良い着色コートの同じ曲
げ加工部に比べて何ら遜色のない成績を示すことがわか
った。
以下に、本発明者らが製造した本発明に従う装飾パネル
建材の代表例を述べる。
通常のチタン板(厚ざ1.5■■で300■鳳×300
層朧の面積を有したダル仕上げ品)を脱脂洗浄したうえ
、長ざ2.880mm X高ざ1.130 mm X輻
182m―の内容積を有するスパッタリング装置内にセ
ットし、ターゲットとして50X T 1−50% A
 Iの合金を使用し、約2×10−’Torr の真空
を維持しつツ、Arガスを240膳/■inの一定の流
量で、モしてN2ガスを20〜20011/winの範
囲で変化きせて、交流電圧−520vの条件下で約0.
3u鵬の厚みをもつドライコーティング皮膜を該チタン
板の表面に形成きせた。また、前記の例のほか、C,H
,ガスを2F++l/腸in の流量で追加した例も実
施した。
得られた建材のドライコーティング皮膜の色調を、スガ
試験機株式会社製の5M−4カラーアカライザーを用い
て測定し、N2流置と色調との関係をHunter色差
表示方式であるL 、a、b表示のうち、aとbの特性
図によって表示しくL値: 50−601、第14図の
結果を得た。調色は300m@X 300++■の面積
をランダムに10点選んで行ったものである。1部点潤
色での色差Fは±0.5以内にあった。
第14図から明らかなように、ブロンズ、レッド、フル
ー、グリーン、の各種の色調が得られ、これはN2ガス
流量と密接に関係していることがわかる。モしてC,H
,ガスを追添した場合にはブラック色が得られた。以上
の代表例の他にもN2ガス流量を更に微調整し、多数の
建材を製造したが、N2ガス流量の調整だけで(ざらに
はN2ガス流量とC1H,ffス流量の調整で)殆どの
種類の色調を発色させることかができた。
得られた各着色パネルの4辺を第1図に示すような形状
に曲率半径3■で90度曲げ加工した。内曲げ部および
外曲げ部とも基板に通ずるようなりラックは発生しなか
った。ざらに、得られた装飾パネル建材について耐食性
試験、高温変色試験、耐摩耗試験、耐指紋性試験を実施
した。
耐食試験結果では第1表のごとく、本発明品はとくに塩
水噴霧試験で性能を発揮した。
第1表 耐食性試験結果 * 着色皮膜はゴールド色 (1)塩水噴霧試験fJIs Z 2371j 240
時間(2)耐候性試験  (JIS A 141512
40時間分析=(財)建材試験t>り− 但し 表示評価方法 1 変化なし。
2 錆または変色等がごくわずか認められる。
3 錆または変色等がわずか認められる。
4 錆または変色等が認められる。
5 錆または変色等がかなり認められる。
高温変色試験の結果では、ブロンズ色のものが最も成績
がよく、大気中で500℃に20時間連続加熱しても変
色しなかった。最も成績の悪いものはブラック色のもの
で、それでも500℃に1時間連続加熱した状態では変
化せず、20時間加熱したものにおいてやや色がくすん
だ程度である。その他のものはこの中間の成績を示した
耐摩耗試験は、装飾パネル建材のベース面をSiC粒子
を用いた#400および#500の紙やすりを用いて荷
重200gfで100回こすることによって評価した。
いずれの場合も、どの装飾パネル建材にも目視できるよ
うな疵は見られなかった。しかし、ブルー色のものはブ
ラック色およびブラウン色のものに比べるとわずかに疵
がついているようにも見えたが明瞭なものではなかった
耐指紋性試験は、各試料の表面に5人の指を押し付けて
その指紋の目立ちやすざを評価したが、この結果容具な
る色の建材において色の差による指紋の目立ちやすきに
は相違はなかった。指紋は乾いた布で簡単に除去された
。なお、チタンの表面をダル仕上げしたものに着色ドラ
イコートを施したものは鏡面仕上げしたものに着色ドラ
イコートを施したものに比べて指紋が目立ちにくいこと
もわかった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の装飾パネル建材の代表的な形状を示す
斜視図、第2図は第1図の装飾パネル建材によって装飾
壁を構成する例を示す斜視図、第3図は第2図の装飾壁
の一部断面を示す拡大した図、第4図は第3図のA部の
拡大図、第5図は第4図とは異なる接合部を示す第4図
同様の断面図、第6図は本発明に従う装飾パネル建材の
他の接合例を示す部分断面図、第7図は本発明に従う装
飾パネル建材を用いて装飾柱を構成する例を示す斜視図
、第8図は第7図の装飾柱の横断面図、第9図は本発明
に従う装飾パネル建材を用いて装飾柱を構成する他の例
を示す略断面図、第10図は本発明に従う装飾パネル建
材を用いて装飾柱を構成する更に他の例を示す略断面図
、第11図は本発明の装飾パネル建材の曲げ片部分を拡
大して示した断面図、第12図は第11図のB部の拡大
断面図、第13図は第11図の0部の拡大断面図、そし
て第14図はスパッタリング法によって本発明の着色コ
ートを施すざいに、スパッタリング装置に導入する窒素
ガスと炭化水素ガスの流量と得られる着色コートの着色
との関係を示す図である。 1・・本発明の装飾パネル建材のベース面、2・・本発
明の装飾パネル建材の側片、3・・本発明の装飾パネル
建材の張り出し片、5・・本発明の装飾パネル建材 25・・チタン板基材、 26・・着色ドライコート。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基材がチタン板からなり、この基材チタン板の少
    なくとも一方の表面に着色コートが被覆され、そして、
    該基材と該着色コートの全厚みが90度以上の曲げ角度
    をもって一体的に曲げ加工された曲げ部を有している、
    建材内外の壁、柱、天井、床、扉、手すり、ついたてま
    たはこれらに類するものの表面を覆って装飾するのに使
    用される装飾パネルにおいて、 該着色コートの皮膜が、30〜60at.%のチタニウ
    ム、60at.%以下のアルミニウム、およびN(at
    .%)/[Ti(at.%)+Al(at.%)]の比
    が0.6〜1.0の範囲の窒素から実質上なる厚みが5
    μm以下の薄層であり、 この薄層皮膜がスパッタリング法を用いて該チタン板基
    材の表面に被覆されたものであり、チタンとアルミニウ
    ムの窒化物が該皮膜中に渾然一体となって形成されてい
    ることを特徴とする装飾パネル建材。
  2. (2)着色コートの皮膜は、厚みが0.1μm以上3μ
    m以下の薄層である特許請求の範囲第1項記載の装飾パ
    ネル。
  3. (3)着色コートの皮膜は凹凸横様を形成したチタン板
    表面に形成されたものである特許請求の範囲第1項記載
    の装飾パネル建材。
  4. (4)着色コートの皮膜は、鏡面仕上げしたチタン板表
    面に形成されたものである特許請求の範囲第1項記載の
    装飾パネル建材。
  5. (5)基材がチタン板からなり、この基材チタン板の少
    なくとも一方の表面に着色コートが被覆され、そして、
    該基材と該着色コートの全厚みが90度以上の曲げ角度
    をもって一体的に曲げ加工された曲げ部を有している、
    建物内外の壁、柱、天井、床、扉、手すり、ついたてま
    たはこれらに類するものの表面を覆って装飾するのに使
    用される装飾パネルにおいて、 該着色コートの皮膜が、30〜60at.%のチタニウ
    ム、60at.%以下のアルミニウム、N(at.%)
    /[Ti(at.%)+Al(at.%)]の比が0.
    6〜1.0の範囲の窒素、およびC(at.%)/[T
    i(at.%)+ Al(at.%)]の比が0.25
    以下の炭素から実質上なる厚みが5μm以下の薄層であ
    り、 この薄層皮膜がスパッタリング法を用いて該チタン板基
    材の表面に被覆されたものであり、チタンとアルミニウ
    ムの炭窒化物が該皮膜中に渾然一体となって形成されて
    いることを特徴とする装飾パネル建材。
  6. (6)着色コートの皮膜は、厚みが0.1μm以上3 
    μm以下の薄層である特許請求の範囲第5項記載の装飾
    パネル建材。
  7. (7)着色コートの皮膜は、凹凸模様を形成したチタン
    板表面に形成されたものである特許請求の範囲第5項記
    載の装飾パネル建材。
  8. (8)着色コートの皮膜は、鏡面仕上げしたチタン板表
    面に形成されたものである特許請求の範囲第5項記載の
    装飾パネル建材。
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