JP2596197B2 - 建築用壁材表面の化粧方法 - Google Patents

建築用壁材表面の化粧方法

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JP2596197B2
JP2596197B2 JP2225148A JP22514890A JP2596197B2 JP 2596197 B2 JP2596197 B2 JP 2596197B2 JP 2225148 A JP2225148 A JP 2225148A JP 22514890 A JP22514890 A JP 22514890A JP 2596197 B2 JP2596197 B2 JP 2596197B2
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覚博 長尾
幹 青山
好正 林
晴果 小川
大三 喜田
裕司 斉藤
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は、金属溶射被膜をもって化粧を行う建築用壁
材表面の化粧方法に関する。
《発明の背景》 従来から建築用壁材の外装又は内装仕上方法は各種存
在するが、近年では、例えば特開昭61−117264号公報に
開示されるように、建築用壁材表面に金属溶射被膜を形
成して金属光沢面とする方法がある。
このように、金属溶射被膜による金属光沢面とするこ
とにより、重厚感のある美しい化粧を施すことができ
る。
しかしながら、かかる従来の金属溶射被膜による建築
用壁材の化粧方法では、この金属溶射被膜が建築用壁材
と一体化されて形成されているため、経時的に金属溶射
被膜表面の色調変化とか光沢劣化が来された場合の化粧
直しが著しく困難になってしまう。
即ち、かかる化粧直しでは、古い金属溶射被膜を全体
に亘って均一に剥し、剥した上から再度金属溶射被膜を
形成して行われるが、建築用壁材と一体化された金属溶
射被膜の剥離作業に非常に手間がかかってしまい、実用
上供し得ない。
また、かかる問題を解決するため、例えば特公昭63−
65751号に示されるようなセラミック溶射材を化粧板に
溶射し、長期間変色しない化粧面を形成するようにした
ものが提案されている。
しかし、人間の嗜好は日々変化するものであり、建築
用壁材の化粧面の色調も変化させるのが望ましい。した
がって、例え上記改良発明を用いて長期間変色しない化
粧面を形成しても、一定期間経過後はやはり化粧直しの
必要が生じ、上記した化粧直しの煩雑さを解消すること
は出来ない。
なお、従来の劣化に伴う色調の変化では、その変化が
単調でとうてい人間の嗜好の変化を満たすものでは生じ
ない。
本発明はかかる従来の課題に鑑みて、金属溶射被膜の
化粧直しすることなく、化粧面の色調を変化させること
ができ、しかも、その色調の変化が単調ではない建築用
壁材の化粧方法を提供することを目的とする。
《課題を解決するための手段》 かかる目的を達成するために本発明は、経時的に色調
が変化するとともに、少なくとも一定期間異なる色調を
有する複数の金属を、建築用壁材の表面にほぼ同時に溶
射して金属溶射被膜に形成し、この金属溶射被膜を化粧
面とした。
《作用》 以上の構成により本発明の建築用壁材の化粧方法にあ
っては、建築用壁材の表面に形成された金属溶射被膜
は、複数の金属がほぼ同時に溶射されてなされたもので
あるので、その表面は、各種金属が混濁した状態となっ
ている。したがって、仮に当初の色が各金属で異なって
いる場合には、その化粧面は色調の異なる斑状となって
いる。
そして、各金属は経時的にそれぞれ独立して変色する
ため、化粧面全体における経時的な色調の変化は予期せ
ぬものとなり、化粧直しをすること無くまったく新たな
雰囲気をかもしだせる。
すなわち、変色する時期が同時の場合もあり、或るい
は一方が先に変色をして他方が遅れて変色することもあ
るので、その色調の変化が大きいのである。
また、各金属は少なくとも一定期間異なる色を有する
ものであるので、例えば逆に同一色を有する期間を持た
せることにより、化粧面全体の色を同一色にして模様を
消したり、模様を浮き出させたりすることもでき、非常
に変化にとんだものとなる。
《実施例》 以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に説明す
る。
まず、第1図に示すように本実施例の金属溶射被膜形
成のための下地処理として、第1図に示すように建築用
壁材たるコンクリート10の表面に耐熱モルタル層12を形
成する。
この耐熱モルタル層12に用いられるモルタルは、その
主成分を構成するセメントとしてアルミナセメントを使
用し、かつ、これに混入される骨材としてシャモット,
コランダム,ボーキサイトを使用し、このときの水セメ
ント比を35%とした。
また、かかる耐熱モルタル層12のかわりに耐熱性無機
プライマーなどを用いても良い。
そして、この様に下地処理として耐熱材を設けること
により、金属溶射時に生じる高温度からコンクリート10
表面を保護して熱劣化を防止し、後工程の溶射被膜の接
着性に向上を図るようになっているが、本件発明におい
ては必ずしも設ける必要はない。
次に、第2図に示したように、溶射ガン14を用いて上
記耐熱モルタル層12の上から金属を溶射し、この金属に
よる金属溶射被膜層16を形成する。
このときの溶射工程では、上記溶射ガン14により溶射
しようとする粉末粒子を火炎により加熱して溶融状態と
し、これを上記耐熱モルタル層12の表面に固着させるこ
とにより行われ、これにより化粧面が形成される。
ここで本発明では、上記溶射の際に、複数種の金属を
同時に噴射させている。この複数の金属としては、経時
的に色調が変化するとともに、少なくとも一定期間異な
る色調を有する金属の組み合わせから選択されたものを
用い、本例では、亜鉛,ステンレス,銅の3種を同時に
溶射するようにしている。これにより、形成された金属
溶射被膜層16の表面は、3つの金属が混濁した状態とな
っている。
一方、これら3つの金属の経時的な色の変化は、下表
のようになっている。
上記表から明らかなように、金属溶射被覆層16の形成
当初は、亜鉛とステンレスとが同一色(銀色)で、銅の
みが異なる色(赤銅色)であるため、その表面は、銀色
と赤銅色との斑状の色調となる。そしてその斑状の模様
は、銅が塗布された部位が赤銅色となっている。
次いで、皮膜形成後X年経過後は、ステンレスは変色
しないものの亜鉛は灰色に、また、銅は茶色に変色する
ため、建築用壁材の表面の色調は、3色の斑状となり、
形成当初に比し模様並びに色合いが異なるまったく新た
な色調がかもしだされる。
さらに、Y年後は、ステンレスが灰色(亜鉛と同色)
に変色すると共に、銅も緑色に変色するため、X年後と
比較して模様並びに色合いが変化し、当初と比較しても
模様は同じものの色合いが予期できないほどまったく異
なったものとなる。
これにより化粧直しをすること無く、化粧面全体にお
ける経時的な色調の変化を生じさせ、新たに雰囲気をか
もしだせることができる。
なお、上記した金属の組み合わせは、一例を示したも
のに過ぎず、本発明はそれに限定されず、種々のものを
用いることができる。すなわち、例えば、亜鉛とステン
レスとの組み合わせを用いたとすれば、当初は共に銀色
で無模様一色の化粧面が、X年後には亜鉛のみが変色す
ることにより模様が浮き出てくることになり、非常に変
化にとんだものとなる。また、金属の組合わせとして、
上記3種から選ぶこと無く、他のあらゆる金属を用いる
ことができるのはもちろんであり、その組合わせ数も2
種或いは2種以上としてもいいのはいうまでもない。
《発明の効果》 以上説明したように本発明の建築用壁材表面の化粧方
法にあっては、経時的に色調が変化するとともに、少な
くとも一定期間異なる色調を有する複数の金属を、建築
用壁材の表面にほぼ同時に溶射して金属溶射被膜に形成
し、この金属溶射被膜を化粧面としたため、化粧面上に
各種金属が混濁状態で塗布され、各金属がそれぞれ独立
して変色していく。
その結果、金属溶射被膜の化粧直しすることなく、変
化にとんだ色調の化粧面を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図は本発明にかかる建築用壁材表面の化粧
方法を順を追って示す説明図である。 10……コンクリート(建築用壁材) 16……金属溶射被膜層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 好正 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)発明者 小川 晴果 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)発明者 喜田 大三 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)発明者 斉藤 裕司 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−21269(JP,A) 特開 昭59−165607(JP,A) 特開 昭63−156155(JP,A) 村上 透「金属着色法」第三版(昭22 −7−5)株式会社修教社 P.2−16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】経時的に色調が変化するとともに、少なく
    とも一定期間異なる色調を有する複数の金属を、建築用
    壁材の表面にほぼ同時に溶射して金属溶射被膜に形成
    し、この金属溶射被膜を化粧面としたことを特徴とする
    建築用壁材表面の化粧方法。
JP2225148A 1990-08-29 1990-08-29 建築用壁材表面の化粧方法 Expired - Lifetime JP2596197B2 (ja)

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JPH04107253A JPH04107253A (ja) 1992-04-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59165607A (ja) * 1983-03-11 1984-09-18 松下電工株式会社 人工化粧単板の製法
JPS6321269A (ja) * 1986-07-11 1988-01-28 有限会社 屏風岩石材部 表面被覆を施した大谷石

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
村上 透「金属着色法」第三版(昭22−7−5)株式会社修教社 P.2−16

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