JPH0438224Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は冷蔵庫で特に除霜水の排水チユーブ取
付構造に関する。

従来例の構成とその問題点 従来の冷蔵庫における排水チユーブは第４図に
示す様に取り付けられていた。すなわち排水チユ
ーブａは鉄製で中空状のホルダｂに挿入され、ホ
ルダｂは冷蔵庫の底板ｃにねじｄで固定されてい
た。そして、蒸発皿によつて排水チユーブａから
の除霜排水を受けていた。又排水チユーブａの先
端にはらせん状のピースｉから挿入されている。
一方外箱ｃと内箱ｆの間に充填される断熱材ｇは
底板ｃに設けられた穴より注入され、シール用キ
ヤツプｈで蓋されていた。

上記構成において、排水チユーブａを固定する
に当り、ホルダｂ及びねじｄが必要であると共に
庫内への暖気逆流を減らすためのらせん状ピース
ｉを排水チユーブａの中に挿入するため、取付工
数が多く部品も多いという欠点を有していた。

考案の目的 本考案は上記欠点を解決すべく、断熱材注入穴
シール用のキヤツプの一部を延出させ、排水チユ
ーブの取付構造を簡単にすることを目的とする。

考案の構成 この目的を達成するため本考案は、内部にトラ
ツプ機構を形成し冷蔵庫下部に配設した蒸発皿の
上方に開口した除霜水の流路と、断熱材注入穴を
塞ぐキヤツプとを一体に形成したホルダを設ける
ことにより、取付部品の削減と、取付工数を少な
くすることを図つたものである。

実施例の説明 以下本考案の一実施例について、第１，２，３
図に基づいて説明する。

１は冷蔵庫本体で、外箱２と内箱３及びこれら
両箱２，３間に充填された断熱材４より成る。又
前面開口部に断熱扉５が開閉自在に備えられてい
る。そして、庫内上部には、冷凍システムの冷却
器６が設けられており、除霜時の水を受けるプレ
ート７によつて受けられている。又、プレート７
の穴部と対向するパイプ８と連結された排水チユ
ーブ９の一端部は、ホルダ１０の流路１０ｄに挿
入されている。

そして、このホルダ１０は、第３図に示した如
く、外箱２の底面の断熱材注入穴１１の周縁と係
合する爪１０ａと断熱材注入穴１１を覆うキヤツ
プ１０ｃとを一体に形成してシールを行なう。又
反断熱材側には庫内へ暖気逆流防止のため、除霜
水１２が溜まるように略Ｕ字状の流路１０ｄが成
形されている。そして、流路１０ｄの両端開口は
上下に位置し、上方の開口１０ｂに排水チユーブ
９の端が挿入されている。又、除霜水１２を受け
る蒸発皿１３が、ホルダ１０の下部に配置されて
いる。

考案の効果 以上の説明から明らかなように本考案の冷蔵庫
は、内部にトラツプ機構を形成し冷蔵庫下部に配
設した蒸発皿の上方に開口した除霜水の流路と、
断熱材注入穴を塞ぐキヤツプとを一体に形成した
ホルダを設けることにより、断熱材注入穴からの
発泡剤噴出を防ぐのみでなく、排水チユーブを容
易に保持することができて取付部材の簡素化や、
取付固定の手間を省けるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す冷蔵庫の断面
図、第２図は本考案のホルダの取付図、第３図は
本考案のホルダの外観斜視図、第４図は従来の冷
蔵庫における排水チユーブの取付状態を示す断面
図である。 ９……排水チユーブ、１０……ホルダ、１０ｃ
……キヤツプ、１０ｄ……流路、１１……断熱材
注入穴、１３……蒸発皿。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外箱と、内箱と、両箱間に充填した断熱材と、
   前記外箱の底面に形成した断熱材注入穴と、この
   断熱材注入穴を密閉するとともに冷却器からの除
   霜水を外箱の底面に設置された蒸発皿へ導びく排
   水チユーブの一端を保持するホルダとからなり、
   前記ホルダを、断熱材注入穴を塞ぐ爪を備えたキ
   ヤツプと、上下端に開口を有した略Ｕ字状のトラ
   ツプ機構となる除霜水の流路とより形成し、前記
   排水チユーブの一端を前記流路の上端開口に挿入
   してなる冷蔵庫。