JPH0437900Y2 - - Google Patents

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JPH0437900Y2
JPH0437900Y2 JP12232786U JP12232786U JPH0437900Y2 JP H0437900 Y2 JPH0437900 Y2 JP H0437900Y2 JP 12232786 U JP12232786 U JP 12232786U JP 12232786 U JP12232786 U JP 12232786U JP H0437900 Y2 JPH0437900 Y2 JP H0437900Y2
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heating
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heating furnace
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、真空炉や雰囲気炉等の加熱炉に用い
られる温度制御装置に関するものである。
「従来の技術」 一般に、真空炉や雰囲気炉等の加熱炉において
は、処理物の品質を維持・向上させるために、炉
の温度を均一に保持することが要求されている。
しかしながら、加熱炉においては、各部の炉体
構造物の構成の違い等に起因して、炉の各部にお
ける放熱量が不均一であることから、炉の全体温
度を一定に保持することが困難な状況にある。
そこで従来では、第2図に示すように、加熱炉
1を複数の加熱ゾーンZ1〜Z3に分割し、それぞれ
の加熱ゾーンZ1〜Z3に、電気ヒータ2,2a〜2
cを配設し、これらの電気ヒータ2,2a〜2c
に、加熱用電流の供給および遮断をなす無接点リ
レー3,3a〜3cを連設し、これらの無接点リ
レー3,3a〜3cに、熱電対4によつて検出さ
れた加熱炉1内の温度とあらかじめ設定されてい
る温度との比較に基づき、各無接点リレー3,3
a〜3cへ作動用電圧を印加する温度コントロー
ラ5を連設し、該温度コントローラ5と前記各無
接点リレー3,3a〜3cとの間に、各無接点リ
レー3,3a〜3cに印加される作動用電圧の調
整をなす調整抵抗6,6a〜6cを配設してお
き、前記調整抵抗6,6a〜6cを各加熱ゾーン
Z1〜Z3毎に調整して、前記無接点リレー3,3a
〜3cの作動時期を制御することにより、電気ヒ
ータ2,2a〜2cによつて各加熱ゾーンZ1〜Z3
に供給する熱量を制御することにより、加熱炉1
内の温度を均一化することが試みられている。
そして、前述した各調整抵抗6,6a〜6c
は、特に、処理物の品質に与える影響の大きいと
考えられる時期、すなわち、加熱炉1が所定の温
度まで昇温させられた後の定常状態の期間(以
下、この期間を均熱期と称す)において、前述し
た熱量の供給制御が行えるようにセツテイングさ
れている。
「考案が解決しようとする問題点」 本考案は、前述した従来の技術における次のよ
うな問題点を解決せんとするものである。
すなわち、処理物の品質をさらに向上させるた
めには、前述した均熱期のみならず、加熱開始か
ら一定温度に至るまでの期間(以下、この期間を
加熱期と称す)においても、加熱炉1内の温度を
均一化することが有効であるが、前述した技術で
は、均熱期における加熱炉1の温度変化に対応し
て各部材のセツテイングを行い、かつ、加熱炉1
内の温度制御を行つているために、このセツテイ
ングのもとに初期加熱を行つて、加熱炉1の温度
を所定温度まで上昇させた場合、加熱期における
各加熱ゾーンZ1〜Z3の温度上昇過程が、第3図に
示すように異なり、該加熱期での加熱炉1内の温
度分布が不均一になつてしまうといつた問題点で
ある。
この問題点は、電気ヒータ2から供給される熱
が、加熱期においては、処理物の昇温、加熱炉1
の構造物や内部気体の昇温、および、加熱炉1か
らの放熱に消費されるのに対し、均熱期において
は、主に加熱炉1からの放熱のみに消費され、加
熱期と均熱期とで、各加熱ゾーンZ1〜Z3における
熱消費量に差があることに起因して生じるものと
考えられる。
「問題点を解決するための手段」 本考案は、前述した従来の技術における問題点
を有効に解決し得る加熱炉の温度制御装置を提供
せんとするもので、該温度制御装置は、特に、加
熱炉を複数の加熱ゾーンに区分するとともに、各
加熱ゾーンに電気ヒータを配設し、これらの電気
ヒータに、加熱用電流の供給および遮断をなす無
接点リレーを連設し、これらの無接点リレーに、
前記加熱炉内の温度と設定温度との比較に基づ
き、各無接点リレーへ作動用電圧を印加する温度
コントローラを連設し、該温度コントローラと前
記各無接点リレーとの間に、各無接点リレーに印
加される作動用電圧の調整をなす電圧調整手段を
配設してなり、かつ、前記電圧調整手段は、複数
の調整抵抗と、これらの調整抵抗の一つを、前記
温度コントローラおよび無接点リレーとに択一的
に接続する切り替えスイツチと、前記加熱炉の内
部温度に基づき、前記切り替えスイツチの作動位
置を制御する制御機構とを具備してなることを特
徴とする。
「作用」 本考案に係わる加熱炉の温度制御装置は、加熱
炉の内部温度に基づき、制御機構によつて切り替
えスイツチを作動させて、調整抵抗の一つを択一
的に無接点リレーへ接続することにより、該無接
点リレーの作動時期を多段階に変化させ、これに
よつて、加熱炉の温度状況に応じた熱量供給制御
を可能にするものである。
「実施例」 以下、本考案の一実施例を第1図に基づき説明
する。
第1図中、符号7は、本実施例が適用された加
熱炉を示し、該加熱炉7は、長さ方向に三つの加
熱ゾーンZ1〜Z3に区分されている。
この加熱炉7に適用された本実施例の温度制御
装置8は、前記加熱炉7内に、その各加熱ゾーン
Z1〜Z3に対応して電気ヒータ9(9a〜9c)を
配設し、各電気ヒータ9,9a〜9cに、加熱用
電圧の供給および遮断をなす無接点リレー10
(10a〜10b)を連設し、これらの無接点リ
レー10,10a〜10bに、前記加熱炉7内の
温度と設定温度(すなわち均熱期において維持す
べき温度)との比較に基づき、各無接点リレー1
0,10a〜10bへ作動用電圧を印加する温度
コントローラ11を連設し、該温度コントローラ
11と、無接点リレー10,10a〜10bとの
間に、各無接点リレー10,10a〜10bに印
加される作動用電圧の調整をなす電圧調整手段1
2、13、14を配設してなり、かつ、前記各電
圧調整手段12,13,14は、二つの調整抵抗
12a,12b,13a,13b,14a,14
bと、両調整抵抗12a,12b,13a,13
b,14a,14bの一つを、前記温度コントロ
ーラおよび無接点リレーとに択一的に接続する切
り替えスイツチ15,16,17と、前記加熱炉
7の内部温度に基づき、前記切り替えスイツチ1
5,16,17の作動位置を制御する制御機構1
8とを備えた概略構成となつている。
次いで、これらの詳細について説明すれば、前
記各電気ヒータ9a〜9cは、その発熱量に差が
与えられており、最も発熱量の大きい電気ヒータ
9aがメインのヒータとして、加熱炉7の全体的
な加熱を行い、他の電気ヒータ9b,9cが、加
熱炉7の局部的に放熱量の大きい部分に対応して
設けられて、その部分を補助的に加熱するように
なつている。
前記無接点リレー10,10a〜10cは、本
実施例ではサイリスタが用いられており、電源1
9に並列的に接続されている。
前記温度コントローラ11には、あらかじめ設
定温度が入力されており、前記加熱炉7内に配設
された熱電対19から出力される炉内温度情報に
基づき、該炉内温度に反比例した電圧を前記各無
接点リレー10,10a〜10cへ印加するよう
になつている。そして、前記温度コントローラ1
1から出力される電圧は、炉内温度が設定温度近
傍に至つた時点において、前記無接点リレー1
0,10a〜10cの作動最低電圧よりも若干高
くなるように設定されている。
前記調整抵抗12a,12b,13a,13
b,14a,14bは、本実施例では、その内の
一方の調整抵抗12a,13a,14aおよび他
方の調整抵抗12b,13b,14bがそれぞれ
一つのグループとなされて、それぞれのグループ
毎に、前記温度コントローラ11へ接続されるよ
うになつている。
また、前記各調整抵抗12a,12b,13
a,13b,14a,14bは、各グループ毎に
相対的な抵抗値が設定されていて、前記温度コン
トローラ11から均等に入力される電圧を所定の
比率で降下させることにより、それぞれに接続さ
れている無接点リレー10,10a〜10cに印
加される作動電圧を変えて、すなわちこれらの無
接点リレー10,10a〜10cの作動時期を変
えて、前記各電気ヒータ9a〜9cの発熱時間を
変化させるようになつている。
そして、本実施例では、一方のグループにおけ
る各調整抵抗12a,13a,14aが、加熱炉
7の加熱期における加熱パターンに対応して設定
され、また、他方のグループにおける各調整抵抗
12b,13b,14bが、加熱炉7の均熱期に
おける加熱パターンに対応して設定されている。
すなわち、加熱期においては、補助加熱に用い
られる電気ヒータ9b,9cが配設されている加
熱ゾーンZ2・Z3の熱消費量が大きく、前記電気ヒ
ータ9b,9cによる熱供給量を大きくする必要
があることから、これらの電気ヒータ9b,9c
の発熱時間が他のメインの電気ヒータ9aよりも
長くなるように調整抵抗12a,13a,14a
を調整する。具体的には、調整抵抗13a,14
aの抵抗値を他の調整抵抗12aよりも小さくし
て電圧降下を小さくし、これによつて、前記無接
点リレー10b,10cに印加される電圧が、作
動最低電圧以上に保持される時間を長くするとと
もに、これらの作動期間を他の無接点リレー10
aの作動期間よりも長く取る。
一方、均熱期においては、加熱炉7の温度が低
下する場合、放熱性の高い前記加熱ゾーンZ2・Z3
から温度降下が開始されることから、まず、これ
らの加熱ゾーンZ2・Z3に配設されている電気ヒー
タ9b,9cによる加熱が必要であるから、これ
を実施するために、前述した加熱期と同様に、こ
れらの加熱ゾーンZ2・Z3に対応して設けられた調
整抵抗13b,14bの抵抗値が他の調整抵抗1
2bよりも小さく設定されている。
しかも、均熱期に対応して設置された調整抵抗
12b,13b,14bは、加熱期に対応して設
置された調整抵抗12a,13a,14aに比し
て全体的に小さな抵抗値に設定されているととも
に、各調整抵抗12b,13b,14b間の差が
加熱期に対応して設定された調整抵抗12a,1
3a,14aのそれよりも小さく設定されてい
る。
前記制御機構18は、前記各切り替えスイツチ
15〜17を同期して作動させるアクチユエータ
20と、該アクチユエータ20に連設された制御
ユニツト21とによつて構成され、前記アクチユ
エータ20は、前記切り替えスイツチ15〜17
の可動接点に回動自在に連結された駆動ロツド2
2と、該駆動ロツド22を操作するソレノイド2
3とを備えている。
そして、前記制御ユニツト21は、前記熱電対
19からの炉内温度の情報に基づき、前記ソレノ
イド23に動作信号を出力し、前記炉内温度が所
定温度に至つた時点で、ソレノイド23を動作さ
せて、前記切り替えスイツチ15〜17を、加熱
期に対応してセツトされた状態から、均熱期に対
応した状態に切り替えるようになつている。
しかして、このように構成された本実施例の温
度制御装置8は、加熱期の炉内温度が低い状態で
は、温度コントローラ11から出力される電圧が
高いことから、各調整抵抗12a,13a,14
aによる電圧降下にも拘わらず無接点リレー1
0,10a,10b,10cに作動最低電圧以上
の電圧が印加されて、全電気ヒータ9,9a,9
b,9cによる加熱が行われる。
そして、炉内温度があるレベルまで上昇させら
れると、まず、大きな電圧降下を発生させている
調整抵抗12aの作用により、無接点リレー10
aがOFFとなされて、メインの電気ヒータ9a
の発熱作用が停止される。この後においても。他
の補助の電気ヒータ9b,9cによる発熱作用が
継続して行われ、最も放熱量の大きい箇所の加熱
が持続されるとともに、炉の全体の加熱も継続さ
れる。さらに、炉内温度が設定温度近傍まで上昇
させられた時点で、前記調整抵抗13a,14a
に印加されている電圧が、無接点リレー10b,
10cの作動最低電圧以下となり、これらに接続
されている電気ヒータ9b,9cの発熱作用が停
止されるとともに、制御機構18によつて切り替
えスイツチ15〜17が作動させられて、均熱期
の温度制御に移行される。
このような加熱期の温度制御により、加熱期の
初期においては、最も放熱量の大きい箇所が補助
の電気ヒータ9b,9cによつて加熱されて局部
的な温度低下が抑制され、また、加熱期の中盤や
後半で、各構成部材にその昇温に要する熱消費量
が減少した状態においては、補助の電気ヒータ9
b,9cによる熱供給によつて炉内温度の緩やか
な上昇を保持しつつ、放熱量の大きい部分の温度
低下を抑制する。したがつて、加熱期における炉
内温度が、全体として極力均一な状態を維持しつ
つ上昇させられる。
一方、このような加熱期における加熱が行われ
た後は、前述したように、制御機構18の作用に
よつて切り替えスイツチ15〜17が作動させら
れることにより、加熱期に対応してセツトされた
調整抵抗12a,13a,14aが、均熱期に対
応してセツトされている調整抵抗12b,13
b,14bに切り替えられる。これによつて、均
熱期に最適な温度制御が実施される。
すなわち、一旦、設定温度まで上昇させられた
炉内温度が下降すると、その下降現象は、まず、
放熱量の大きい部分から開始されるのであるが、
前述した調整抵抗12b,13b,14bが、補
助の電気ヒータ9b,9cをメインの電気ヒータ
9aに先立つて発熱するようにセツトされている
ことから、炉内温度の下降現象が発生すると、放
熱量の大きい部分から加熱が行われ、かつ、補助
の電気ヒータ9b,9cとメインの電気ヒータ9
aとの作動時期の間隔が狭められていることか
ら、該メインの電気ヒータ9aによる加熱が再開
されて、補助の電気ヒータ9b,9cによる局部
的な温度上昇が行われる前に全体加熱が行われ
る。
したがつて、均熱期に最適な温度制御が実施さ
れる。
なお、前記実施例において示した各構成部材の
諸形状や寸法等は一例あつて、適用する加熱炉7
の形状や、加熱の際の温度上昇傾向あるいは設計
要求等に基づき種々変更可能である。
「考案の効果」 以上説明したように、本考案の係わる加熱炉の
温度制御装置は、加熱炉を複数の加熱ゾーンに区
分するとともに、各加熱ゾーンに電気ヒータを配
設し、これらの電気ヒータに、加熱用電流の供給
および遮断をなす無接点リレーを連設し、これら
の無接点リレーに、前記加熱炉内の温度と設定温
度との比較に基づき、各無接点リレーへ作動用電
圧を印加する温度コントローラを連設し、該温度
コントローラと前記各無接点リレーとの間に、各
無接点リレーに印加される作動用電圧の調整をな
す電圧調整手段を配設してなり、かつ、前記電圧
調整手段は、複数の調整抵抗と、これらの調整抵
抗の一つを、前記温度コントローラおよび無接点
リレーとに択一的に接続する切り替えスイツチ
と、前記加熱炉の内部温度に基づき、前記切り替
えスイツチの作動位置を制御する制御機構とを具
備してなることを特徴とするもので、加熱炉の内
部温度に基づき、制御機構によつて切り替えスイ
ツチを作動させて、調整抵抗の一つを択一的に無
接点リレーへ接続することにより該無接点リレー
の作動時期を多段階に変化させ、これによつて、
加熱炉の温度状況に応じた熱量供給制御を可能に
して、加熱炉を加熱開始から定常状態に至るま
で、均一な温度に保持することができる等の優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す概略図、第2
図は従来の加熱炉の温度制御装置を示す概略図、
第3図は従来の温度制御装置によつて制御された
加熱炉の温度上昇傾向を示す図である。 7……加熱炉、8……温度制御装置、9,9a
〜9c……電気ヒータ、10,10a〜10c…
…無接点リレー、11……温度コントローラ、1
2〜14……電圧調整手段、12a,13a,1
4a……調整抵抗、12b,13b,14b……
調整抵抗、15〜17……切り替えスイツチ、1
8……制御機構、19……熱電対、20……アク
チユエータ、21……制御ユニツト、22……駆
動ロツド、23……ソレノイド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 加熱炉を複数の加熱ゾーンに区分するととも
    に、各加熱ゾーンに電気ヒータを配設し、これら
    の電気ヒータに、加熱用電流の供給および遮断を
    なす無接点リレーを連設し、これらの無接点リレ
    ーに、前記加熱炉内の温度と設定温度との比較に
    基づき、各無接点リレーへ作動用電圧を印加する
    温度コントローラを連設し、該温度コントローラ
    と前記各無接点リレーとの間に、各無接点リレー
    に印加される作動用電圧の調整をなす電圧調整手
    段を配設してなり、かつ、前記電圧調整手段は、
    複数の調整抵抗と、これらの調整抵抗の一つを、
    前記温度コントローラおよび無接点リレーとに択
    一的に接続する切り替えスイツチと、前記加熱炉
    の内部温度に基づき、前記切り替えスイツチの作
    動位置を制御する制御機構とを具備してなること
    を特徴とする加熱炉の温度制御装置。
JP12232786U 1986-08-09 1986-08-09 Expired JPH0437900Y2 (ja)

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JP4868091B2 (ja) * 2010-03-25 2012-02-01 住友金属工業株式会社 長尺材の熱処理方法、長尺材の製造方法、およびそれらの方法に用いる熱処理炉

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JP4583256B2 (ja) * 2005-06-23 2010-11-17 株式会社神戸製鋼所 熱処理炉

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