JPH0437822B2 - - Google Patents

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JPH0437822B2
JPH0437822B2 JP14247383A JP14247383A JPH0437822B2 JP H0437822 B2 JPH0437822 B2 JP H0437822B2 JP 14247383 A JP14247383 A JP 14247383A JP 14247383 A JP14247383 A JP 14247383A JP H0437822 B2 JPH0437822 B2 JP H0437822B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
serine
carbonate
halogenoalanine
acid
Prior art date
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Expired
Application number
JP14247383A
Other languages
English (en)
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JPS6034937A (ja
Inventor
Tokuo Kametaka
Sumio Soya
Kazuhiko Hiromoto
Ryoji Ishioka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はβ−ハロゲノアラニンまたはその塩よ
りセリンを合成する方法に関し、特にβ−ハロゲ
ノアラニンまたはその塩を水または含水有機溶媒
中で炭酸塩または炭酸水素塩と反応させて得られ
る2−オキソオキサゾリジン−4−カルボン酸を
酸性またはアルカリ性にて加水分解することを特
徴とする方法を提供せんとするものである。
セリンはα−アミノ酸の一種であり、L−セリ
ンはアミノ酸輸液の成分としてまた酵素反応原料
として、D−セリンは抗生物質のシクロセリンの
原料等として有用な化合物である。
β−ハロゲノアラニンをセリンに変換する方法
としては従来、アジリジン−2−カルボン酸を経
由する方法がある。(特開昭57−146751、同56−
83454、同57−192346) この方法では、アジリジン−2−カルボン酸を
単離しないとセリンへの収率が低く、またイソセ
リンが副生するという難点がある。
本発明者はβ−ハロゲノアラニンを選択的にセ
リンに変換する方法について鋭意研究を重ねた結
果本発明の方法を完成するに至つた。
即ち、本発明の方法はβ−ハロゲノアラニンま
たはその塩を水溶液中または含水有機溶媒中で炭
酸塩または炭酸水素塩と反応させ2−オキソオキ
サゾリジン−4−カルボン酸を得次いでこれを酸
性またはアルカリ性にて加水分解してセリンを製
造する方法である。本発明の方法によれば、β−
ハロゲノアラニンから2−オキソオキサゾリジン
−4−カルボン酸を生成しこのものを単離するこ
となく次の加水分解に付すことにより、複雑な操
作を要することなく目的生成物であるセリンを得
ることができる。
本発明の方法に於いて、β−ハロゲノアラニン
と炭酸塩または炭酸水素塩との反応は水または含
水有機溶媒中にて、炭酸塩または炭酸水素塩を過
剰に用いて行われる。β−ハロゲノアラニンは通
常β−クロロアラニンまたはβ−ブロモアラニン
が用いられ、その形態は、遊離形、アルカリ金属
塩、アルカリ土金属塩、鉱酸塩いずれでも使用す
ることが出来る。また炭酸塩または炭酸水素塩は
金属塩またはアンモニウム塩が用いられる。金属
塩の場合、アルカリ金属の炭酸塩、アルカリ金属
またはアルカリ土金属の炭酸水素塩が好ましく用
いられる。また、炭酸塩、炭酸水素塩そのものを
使わずにアルカリ金属、アルカリ土金属またはア
ンモニウムの水酸化物の溶解液に、または炭酸塩
の溶解液または懸濁液に、二酸化炭素ガスを吹込
んだものを用いてもよい。炭酸塩、炭酸水素塩の
使用量はβ−ハロゲノアラニンの形態により異な
るが遊離形の場合で代表して表わすと炭酸塩の場
合1.5〜10モル倍、炭酸水素塩の場合2.0〜10モル
倍である。モル比が大きすぎると副反応を惹起し
て好ましくない。
反応は水または低級アルコール類、ジキオサン
テトラヒドロフラン等の水溶性有機溶媒と水の混
合溶媒中で実施する。
反応温度は一般に0〜100℃、好ましくは30〜
80℃の範囲であり反応時間は0.5〜30時間、通常
1.0〜10時間の範囲である。
通常は常圧下で反応させるが必要により加圧下
または減圧下で反応させてもよい。
生成した2−オキソオキサゾリジン−4−カル
ボン酸は単離する必要はなく、通常そのまま溶液
として引続き、酸またはアルカリを加え加水分解
される。使用する酸については原則的には制限は
ないが弱酸では強酸と比較して反応が遅くまた有
機酸類では水溶性や生成物との分離に問題がある
ものが多いため通常は塩酸、臭酸、硫酸、硝酸等
の無機鉱酸類または強酸性イオン交換樹脂等が用
いられる。しかし、必らずしもこれらのみに制限
されない。アルカリの場合、アルカリ金属、アル
カリ土金属の水酸化物、アンモニア、等の無機強
塩基類または強塩基性イオン交換樹脂等が用いら
れる。
加水分解の条件については特に制限はないが、
酸加水分解、アルカリ加水分解とも触媒モル比は
反応物に対して2〜30倍好ましくは3〜30倍、温
度は50〜150℃好ましくは80〜110℃反応時間は
0.5〜20時間好ましくは1.0〜8時間の範囲であ
る。
加水分解反応液中のセリンを単離するには例え
ば電気透析やイオン交換樹脂吸着法などによつて
容易に行うことができる。或いはパラトルエンス
ルホン酸と塩を形成させて結晶性トシレートとし
て反応液から分離し次いでこれをアルコール中に
溶解しトリエチルアミンなどで中和してセリンの
結晶を析出させる方法など、公知の方法で適宜単
離することができる。
以下、本発明の方法について代表的な例を示し
更に具体的に説明するがこれらは本発明について
の理解を容易にするための単なる例示であり、本
発明はこれらのみに限定されないことは勿論のこ
とこれらによつて何ら制限されないということは
言うまでもない。
実施例 1 β−クロロアラニン(純度96.6%)0.64gを水
15mlに溶解し、炭酸水素ナトリウム2.65gを加
え、60℃で80分反応する。反応液を液体クロマト
グラフイーで分析するとβ−クロロアラニンが消
失し、2−オキソオキサゾリジン−4−カルボン
酸が生成していた。この反応液に95%硫酸5.0g
を加え100℃で7時間反応する。反応液を液体ク
ロマトグラフイーで分析したところセリンが60%
の収率(β−クロロアラニン基準)で生成してい
た。
実施例 2 β−クロロアラニン(純度96.6%)1.28gを水
30mlに溶解し、氷冷下炭酸水素ナトリウム2.10g
をゆつくり加える。1時間、60℃で反応した後、
液体クロマトグラフイーで分析したところ2−オ
キソオキサゾリジン−4−カルボン酸の収率83.3
%であつた。この反応液に45%水酸化ナトリウム
水溶液2.67gを加え110℃、1時間反応する。液
体クロマトグラフイー分析値はセリン収率81.4%
(βクロロアラニン基準)であつた。
反応液を濃塩酸で中和し、強酸性陽イオン交換
樹脂Amberlite IR120、80mlを充填したカラムに
通し次に水洗する。2Nアンモニア水で吸着した
セリンを溶離し濃縮乾固する。水−エタノールで
再沈殿し過、エタノールで洗浄後、80℃、2時
間乾燥する。
セリンの収量0.65gでありβクロロアラニン基
準の収率63.0%である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 β−ハロゲノアラニンまたはその塩を水また
    は含水有機溶媒中で炭酸塩または、炭酸水素塩と
    反応させて得られる2−オキソオキサゾリジン−
    4−カルボン酸を酸性またはアルカリ性にて加水
    分解することを特徴とするセリンの製造方法。
JP14247383A 1983-08-05 1983-08-05 セリンの製造方法 Granted JPS6034937A (ja)

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JPS6034937A JPS6034937A (ja) 1985-02-22
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EP0187525B1 (en) * 1984-12-27 1990-11-07 Ajinomoto Co., Inc. Process for producing l-serine

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JPS6034937A (ja) 1985-02-22

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