JPH0437593A - 並製本の造本方法 - Google Patents

並製本の造本方法

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JPH0437593A
JPH0437593A JP14469190A JP14469190A JPH0437593A JP H0437593 A JPH0437593 A JP H0437593A JP 14469190 A JP14469190 A JP 14469190A JP 14469190 A JP14469190 A JP 14469190A JP H0437593 A JPH0437593 A JP H0437593A
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JP
Japan
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water
adhesive
aqueous
curing agent
agent
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Pending
Application number
JP14469190A
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English (en)
Inventor
Kazuo Ishizuka
石塚 和男
Takayasu Hirano
隆康 平野
Masato Kaji
加持 真人
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ISHIZUKA SANGYO KK
Hoechst Gosei KK
Original Assignee
ISHIZUKA SANGYO KK
Hoechst Gosei KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、並製本の造本方法に関する。さらに詳しくは
、水系2剤型速硬化接看剤を用いる並製本の造本方法に
関する。なお、本明細書にいう造本および製本とは、い
ずれも本を製造することをいう。また、上製本とは本製
本により製造される本自体を示し、並製本とは仮製本に
より製造される本自体を示す。
[従来の技術] 図書を作る製本様式、とくに洋装本の種類を分類すると
、本製本と仮製本に大別される。
本製本は、小口三方を仕上げ裁断した中身を、別に仕立
てた表紙でくるんで、表紙と中身の間に「ちり」をつく
る製本様式で、耐久性を要する辞書、学術書、全集物な
どは上製本である。
さらに、本製本は、採用される背の様式、表紙の種類な
どでも分類されるが、いずれにしろ表紙には、芯ボール
を紙クロース、生地、皮革などでくるんで仕立てたもの
が使用される。
本製本の工程中では、接着剤として、澱粉糊、水性エマ
ルジョン型接着剤、膠などが使用される。
仮製本は、図書の中身(みかえしを含む本文であり、以
下本文という)を表紙でくるんだのち、三方小口を仕上
げ裁断するもので、「ちり」をつくらない製本様式であ
る。さらに本製本と異なり、仮製本では表紙には芯ボー
ルの無い表紙が使用される。
また、図書の中身である本文の仕立て方として、綴りの
種類が異なる種々の方法があるが、仮製本で、とくに無
線綴機で表紙くるみするばあいは、糸綴じでの「かがり
」、無線綴りでの「カット無線」と「調伏無線」、針金
綴じでの「平綴じ」が主として採用される。
無線綴機で使用される接着剤は、ホットメルト型接着剤
または水性エマルジョン型接着剤である。とくに、ホッ
トメルト型接着剤を使用すると、本文の背固めと表紙の
装着が瞬間的に同時にできるので、無線綴機の運転の高
速化が可能である。
ホットメルト型接着剤は、接着作業工程が短時間になり
、高速製本に適していることから、最も多く使用されて
いるが、製本時に高温度で使用しなければならないため
危険性のあること、製本後の接着層の強靭性が劣るため
厚塗りする必要があり、コストアップになること、温度
に敏感で、耐熱性および耐寒性が劣ることなどの問題が
ある。また、最近は資源問題が大きくなり、古紙の回収
が強く求められているが、ホットメルト型接着剤を用い
た並製本は、回収処理の際ホットメルト型接着剤が水中
に分散しないため、古紙中に不純物として残存し、ホッ
トメルト型接着剤だけを回収することが困難なために、
予め背部を裁断して取除いてから古紙回収しなければな
らないという繁雑さがある。
これに対して、水性エマルジョン型接着剤は水中に合成
樹脂が分散しているものであって、火災の危険や毒性が
なく、使用機器の洗浄が水で簡単に行なえるなど、取扱
いが非常に容易であること、製本時の浸透性も添加剤な
どにより自由に調整しうるなどの利点がある。また、製
本後の接着層の強靭さも樹脂の種類を選択して高めるこ
とができ、接着層の耐熱性および耐寒性の問題もホット
メルト型接着剤に比べると著しく低いものである。とく
に水性エマルジョン型接着剤を用いた並製本は、そのま
ま古紙回収して再利用できるという利点も有している。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、ホットメルト型接着剤とは異なり、水性
エマルジョン型接着剤は接着剤中の約半分を水が占めて
おり、水分が蒸発して乾燥することにより接着が行なわ
れるため、接着作業工程が長時間になり、高速製本には
適さないという致命的な欠点がある。そのため無線綴機
を用いる製本では、水性エマルジョン型接着剤を使用す
るのはごく一部に限られている。
したがって、水性エマルジョン型接着剤を無線綴機に使
用するため、とくに高速製本に適したものにするために
は、瞬間的に近い短時間での接着性の発現が必要である
こと、くるみ時の浸透性に優れていること、製本後の接
着層が強靭であること、温度や湿度の影響を受けにくい
ことなどの高度な性能を有するものにする必要があり、
それらをいずれも満足する接着剤の開発が望まれている
[課題を解決するための手段] 本発明者らは並製本用水性エマルジョン型接着剤のみで
なく、製本方法について広く検討、鋭意研究を重ねた結
果、従来の並製本用水性エマルジョン型接着剤を使用し
たばあいの欠点をことごとく克服できる並製本の造本方
法として、接着剤として水系主剤と水系硬化剤とからな
る水系2剤型速硬化接着剤を用い、本文背部に水系主剤
および水系硬化剤のうちの一方を塗布し、表紙にのこり
の一方を塗布し、本文背部の水系主剤または水系硬化剤
塗布面と表紙の水系主剤または水系硬化剤塗布面とを圧
着することにより、接着剤を速硬化させて接着すること
を特徴とする並製本の造本方法 を見出し、本発明を完成した。
[実施例] 本発明の方法に用いられる水系主剤と水系硬化剤からな
る水系2剤型速硬化接着剤としては、水系主剤と水系硬
化剤が触れ合うと瞬時に硬化して接着層を形成するもの
であればいずれのものも使用することができる。
そのような水系2剤型速硬化接着剤としては、たとえば
ポリビニルアルコールを含む水系主剤とホウ酸系化合物
を含む水系硬化剤とからなる接着剤、イミド基を有する
高分子化合物を含む水系主剤とイミド基と反応する化合
物を含む水系硬化剤とからなる接着剤、アセトアセチル
基を有する高分子化合物を含む水系主剤とアセトアセチ
ル基と反応性を有する化合物を含む水系硬化剤とからな
る接着剤などがあげられる。
前記水系主剤は、水性エマルジョンタイプであってもよ
く、水溶液タイプであってもよいが、造本においては、
線接着であるために接着面積が非常に小さく、接着不良
や接着力不足を起こしやすいため、それらの問題が生じ
ないように固形分が20重量%以上のものが好ましい。
したがって、水溶液タイプよりも高濃度のものかえられ
る水性エマルジョンタイプが好ましい。また、水系主剤
に合成樹脂エマルジョンを用いることにより強靭な接着
層を形成することができ、しかも、えられた接着層は温
度や湿度の影響を受けにくいものとなる。
さらに、前記水系主剤としては、たとえば酢酸ビニル重
合体、アクリル酸エステル重合体、酢酸ビニル・アクリ
ル酸エステル共重合体、酢酸ビニル・マレイン酸エステ
ル共重合体、酢酸ビニル会エチレン共重合体、メタクリ
ル酸エステル・アクリル酸エステル共重合体、スチレン
・アクリル酸エステル共重合体、2−アセトアセトキシ
エチルメタクリレート・メタクリル酸ブチル番メタクリ
ル酸メチル共重合体などの紙または木工用の接着剤に用
いられる合成樹脂のエマルジョンに、前述したような瞬
間に硬化させうる反応基を有する水溶性高分子を混合し
たものが、水系主剤の濃度を高くでき、充分な厚さの接
着層が形成でき、未接着部分ができにくくなるので好ま
しい。該水系主剤中の反応基を有する水溶性高分子化合
物の含有量は5〜30重量%、合成樹脂の含有量は1〜
50重量%であることが好ましい。
とくに、水系主剤としては、アセトアセチル化ポリビニ
ルアルコール、アセトアセチル化ヒドロキシエチルセル
ロースなどの瞬時に硬化させうる反応基を有する水溶性
高分子化合物を乳化剤として用い、酢酸ビニル、アクリ
ル酸エステル、メタクリル酸エステルから選ばれた1種
または2種以上、または、これらの単量体とスチレン、
エチレン、マレイン酸エステル、官能基を有する共重合
性単量体から選ばれた1種または2種以上との混合単量
体などを乳化または乳化重合してえられた合成樹脂水性
エマルジョンを水系主剤としたものが、瞬時に硬化する
反応が均一に起こるので好ましい。該水系主剤における
反応基を有する水溶性高分子化合物の含有量はとくに限
定されないが、水系主剤中5〜30重量%とすることが
好ましい。また合成樹脂の量は水系主剤中1〜50重量
%とすることが好ましい。
前記水系硬化剤に含まれる硬化主剤(水系主剤と反応す
る化合物)の1種であるイミド基と反応する化合物とし
ては、たとえば水溶性のモノアルデヒド化合物、パラホ
ルムアルデヒド、水溶性のジアルデヒド化合物、水可溶
性のジアルデヒド澱粉、ジヒドロキシ−1,4−ジオキ
サンなどがあげられる。
前記アセトアセチル基と反応性を有する化合物としては
、アミン基を有する化合物、アルデヒド基を有する化合
物、ヒドラジッド基を有する化合物、エポキシ基を有す
る化合物、メチロール基を有する化合物などであって水
溶性の化合物、チタン、ジルコニウム、アルミニウムな
どの金属アルコキシドや金属キレートなどがあげられる
また、水系硬化剤としては、使用する機器を腐食する恐
れが少ないという点から酸性の強くないものが好ましい
さらに接着をより確実に行なうため、硬化主剤とこの硬
化主剤には反応しない合成樹脂水性エマルジョン接着剤
とからなる水系硬化剤が好ましい。とくに、本文背部に
水系硬化剤を塗布するばあいには、硬化主剤の他にこの
硬化主剤には反応しない合成樹脂水性エマルジョン接着
剤を含有せしめると、水系硬化剤自体も接着力を有する
ため、本文背部に接着剤が充分に浸透し、より強靭な接
着を行なうことができるので好ましい。
つまり、硬化主剤には反応しない合成樹脂水性エマルジ
ョン接着剤を併用することは、単に接着剤の接着性を硬
化主剤に与えるだけではなく、硬化主剤の紙基材への浸
透を防止し、硬化反応を均一にかつ確実に行なうという
優れた効果を奏する。
前記硬化主剤に反応しない合成樹脂水性エマルジョン接
着剤にとくに限定はないが、紙または木工用の接着剤と
して用いられるものが好ましく、その具体例としては、
たとえば酢酸ビニル重合体、アクリル酸エステル重合体
、酢酸ビニル・アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニ
ル9マレイン酸工ステル共重合体、酢酸ビニル・エチレ
ン共重合体、メタクリル酸エステル・アクリル酸エステ
ル共重合体、スチレン・アクリル酸エステル共重合体な
どがあげられる。
水系硬化剤中の合成樹脂水性エマルジョン接着剤の割合
は、接着剤の樹脂分で1〜50%が好ましい。該割合が
50%をこえると高粘度となり、硬化反応が遅くなりが
ちであり、瞬時に硬化させにくくなる。水系硬化剤中の
硬化主剤の含有量は、硬化主剤の種類によって異なり、
限定することはできないが、水系硬化剤中1〜40重量
%含有させるのが好ましい。
本発明の造本方法において、より高い接着力が求められ
るばあいには、水系2剤型速硬化接着剤の水系主剤およ
び水系硬化剤のうち少なくとも本文背部に塗布する方と
して、それ自体を単独で乾燥したときにえられる皮膜の
引張試験機にて測定した強度が20kg/cd以上で、
皮膜の伸度が200〜1000%であるものを用いるこ
とが好ましい。該皮膜の強度が20kg/cシより低す
ぎたり、皮膜の伸度が1000%より大きすぎたりする
と、他方に強力な接着力を有する水系主剤または水系硬
化剤を用いても並製本に要求される引張り強度かえられ
ないばあいがある。
前記水系主剤または水系硬化剤は水系であるため、造本
時の浸透性を調節することが粘性を変えたり界面活性剤
や有機溶剤の添加などにより容易に行なうことができる
本発明の並製本の造本方法に用いる水系2剤型速硬化接
着剤として、とくに好ましい一例をあげると、 ■水系主剤として、アセトアセチル基を有する水溶性高
分子化合物を乳化剤とし、水中でα。
β−モノエチレン性不飽和単量体の1mまたは2種以上
を乳化重合してえられた合成樹脂水性エマルジョンを用
い、 ■水系硬化剤として、アミン基を有する化合物、アルデ
ヒド基を有する化合物、ヒドラジッド基を有する化合物
、エポキシ基を有すb化ζ。
物、メチロール基を有する化合物などであって水溶性の
化合物、チタン、ジルコニウム、アルミニウムなどの金
属アルコキシドや金属キレートなどの化合物の1種また
は2種以上と、これら水溶性化合物と反応しない合成樹
脂水性エマルジョン接着剤とからなるものを用い、 ■少なくとも水系主剤および水系硬化剤のうちの本文背
部に塗布する方が、それ自体を単独で乾燥したときにえ
られる皮膜の強度が20kg/C−以上で、皮膜の伸度
が200〜1000%のものがあげられる。
本発明の並製本の造本方法は、前記のごとき特定の水系
2剤型速硬化接着剤を用い、本文背部に水系主剤および
水系硬化剤のうちの一方を塗布し、表紙にのこりの一方
を塗布し、本文背部の水系主剤または水系硬化剤塗布面
と表紙の水系主剤または水系硬化剤塗布面とを圧着し、
接着剤を速硬化させるほかは、従来より行なわれている
ホットメルト型接着剤を用いた方法や水性エマルジョン
型接着剤を用いた方法などに準じて行なうことができる
が、ホットメルトタイプ接着剤と異なり、高温を必要と
せず室温で行なうことができる。
ただし、硬化反応を速めるために加温しておくことは好
ましい。加温の方法は接着剤に限らず、表紙など造本の
材料を加温しておいてもよく、また作業部分の雰囲気を
加温してもよい。
また、接着後、接着部分に熱風を吹き付けたり、接着部
分を加熱した器材(鉄板など)に接触させて熱処理する
ことも好ましい。
本発明の方法における水系主剤と水系硬化剤の塗布量は
とくに限定されず、充分な接着強度と必要な硬化時間か
えられればよい。通常は水系主剤の塗布量を50〜50
0g/rrr、水系硬化剤の塗布量を0.1〜100g
/rtfとすることが好ましい。
並製本の造本作業工程は、図書の種類、綴じの種類、印
刷方式などで異なってくるが、大略第1図に示すように
なる。
本発明の並製本の造本方法の工程も第1図に順じて適用
される。とくに中心となる「くるみ」の工程についてつ
ぎの■〜■により説明する。
■折り機によって折られた刷本を丁合機に掛けて頁をそ
ろえる。あじろ綴は、折りの段階で、折り目にスリッタ
ーで穿孔される。平綴じは丁合針金綴機にかけられ、か
がり綴のばあいは、かがり機の工程が追加される。
■そろえられた丁合水は無線綴機に送られ、クランプに
挾まれて、カッティング部に送られる。
■ロータリーナイフまたはミーリングカッターで背を均
一にカッティングする(あじろ綴では行なわない)。
■ラフニング(けば立て)を行なう(あじろ綴では行な
わない)。なお、本発明においては、浸透性が良好なの
でラフニングは行なわなくてもよいが、行なってもよい
(ホットメルト型接着剤を用いたばあいは、必要不可決
である)。
■接着剤塗布部で丁合本背部へロール塗布により、水系
2剤型速硬化接着剤の水系主剤および水系硬化剤のうち
の一方を塗布する。
■並行して、丁合水と連動されたカバーフィダーから送
り出された表紙は、丁合本背部と接する部分に水系2剤
型速硬化接着剤ののこりの一方が塗布されたのち、丁合
水に正しく添着される(このときに接着剤の硬化が開始
される)。
■直ちにカバーブレーカ−装置に入り、背部と両サイド
から強く圧搾され背が形成される。
(くるみ) ■くるみが完了した丁合水(くるみ本)はクランプから
離され、デリバリ−コンベアーに移る。
■三方裁断機では天地と小口の三方を指定寸法で裁断仕
上げされる。
つぎに、実施例をもって本発明をさらに具体的に説明す
る。
実施例1 (水系主剤) 下記の各成分を混合してp)18の水系主剤を調製した
■重合度500、ケン化度99モル%のポリビニルアル
コールにアセトアセチル基を6モル%付加させたアセト
アセチル化ポリビニルアルコールの20重皿%水溶液1
00重量部■ポリビニルアルコールを保護コロイドとし
て酢酸ビニル/アクリル酸エステル(重量比70/ 3
0)を乳化共重合してえた濃度50%のエマルジョン 
      300重量部■14%アンモニア水   
    適 量(水系硬化剤) 下記の成分をもって水系硬化剤とした。
■グルタルアルデヒド水溶液(有効成分20%)(並製
本の造本) コート紙であじろ綴した本文(16頁、12台)を無線
綴機を使用して、背固めと表紙くるみを同時に行なった
まず、前工程を経た丁合本文をクランプに挟んで接着剤
塗布部へ送り、前記水系主剤を塗布ローラーで塗布し、
スピンナーで塗布量の調節、表面の平滑化を行なった(
塗布量90g/rr?)。
クランプに挾まれた丁合本文と連動されたカバーフィダ
ーから送り出された表紙を、表紙用の接着剤塗布部へ送
り、表紙の裏面の中央に、本文の束の巾だけ前記水系硬
化剤を塗布しく塗布量40g/d)、直ちに本文に正し
く添着した。
つぎにカバーブレーカ−装置へ送り、くるまれたのち、
クランプから離され、並製本の造本を終了した。
(評 価) 使用した水系2剤型速硬化接看剤および造本した並製本
について下記の評砺を行なった。結果を第1表に示す。
接着剤の使用温度: 無線綴機に使用するための温度である。
接着剤の変色: 接着剤を密閉容器に入れ、180℃で100時間放置し
、変色の有無を観察する。
O・・・・・・全く変化が認められないX・・・・・・
変色が著しい オーブンタイム: 接着剤の水系主剤を紙に塗布後に、室温において接着性
が失われるまでの時間を測定する。
ホットメルト接着剤については、180℃で塗布後、室
温において接着性が失われるまでの時間を測定する。
セットタイム: 接着剤の適切な使用条件下で、紙7紙の接着を行なった
ばあい、圧締後に紙層破壊を起こす接着力かえられるま
での時間を測定する。
皮膜の強度、伸度: 接着剤の本文背部に塗付する方を剥離紙上で室温乾燥し
て皮膜を作製し、皮膜の強度、伸度を引張試験機で測定
する。
ホットメルト接着剤については、日本接着剤工業会規格
 JAI 7−198Orホットメルト接着剤試験方法
」に準じて行なう。
並製本の状態: 並製本の表紙を丁合本より手で剥がして接着の状態を観
察する。
O・・・・・・表紙の全部が丁合本の背に残るか、表紙
の紙層て破壊する △・・・・・・表紙の表面に塗工されている顔料塗工層
で破壊する。
×・・・・・・接着剤の層または界面で破壊する並製本
の耐熱性、耐寒可撓性: 日本接着剤工業会規格 JAI 7−19111Orホ
ットメルト 接着剤試験方法」に準じて行なう。
実施例2 実施例1において使用した水系2剤型速硬化接着剤をつ
ぎのとおりとしたほかは、実施例1と同様にして並製本
の造本を行なった。結果を第1表に示す。
(水系主剤) 下記の各成分を混合して水系主剤を調製した。
■重合度500、ケン化度88モル%のポリビニルアル
コールにアセトアセチル基を7.5モル%付加させたア
セトアセチル化ポリビニルアルコールの20重量%水溶
液 100重量部 ■ポリビニルアルコールを保護コロイドとして酢酸ビニ
ル/マレイン酸エステル(重量比80/ 20)を乳化
共重合してえた濃度50%のエマルジョン      
 300重量部■50%リン酸水溶液      2重
量部(水系硬化剤) 下記の各成分を混合して水系硬化剤を調製した。
■カルポジヒドラジッド水溶液 (有効成分5%)100重量部 ■ポリビニルアルコールを保護コロイドとして酢酸ビニ
ル/アクリル酸エステル(重量比70/ 30)を乳化
共重合してえた濃度50%のエマルジョン      
 10重量部実施例3 実施例1において使用した水系2剤型速硬化接看剤をつ
ぎのとおりとしたほかは、実施例ユと同様にして並製本
の造本を行なった。結果を第1表に示す。
(水系主剤) 下記の各成分を混合して水系主剤を調製した。
■重合度500、ケン化度88モル%のポリビニルアル
コールにアセトアセチル基を6.0モル%付加させたア
セトアセチル化ポリビニルアルコールを保護コロイドと
して酢酸ビニルを乳化共重合してえた濃度50%のエマ
ルジョン(アセトアセチル化ポリビニルアルコールの含
有量10重量%)100重量部■可塑剤       
     5重量部■50%ギ酸水溶液       
 2重量部(水系硬化剤) 下記の各成分を混合して水系硬化剤を調製した。
■カルポジヒドラジッド水溶液 (有効成分5%)100重量部 ■ポリビニルアルコールを保護コロイドとして酢酸ビニ
ル/マレイン酸エステル(重量比8Q/ 20)を乳化
共重合してえた濃度50%のエマルジョン      
 20重量部実施例4 実施例1において使用した水系2剤型速硬化接着剤をつ
ぎのとおりとしたほかは、実施例1と同様にして並製本
の造本を行なった。結果を第1表に示す。
(水系主剤) 下記の各成分を混合してpH8の水系主剤を調製した。
■重合度100、ケン化度99モル%のポリビニルアル
コールにアセトアセチル基を3.0モル%付加させたア
セトアセチル化ポリビニルアルコールの15重量%水溶
液 100重量部 ■ポリビニルアルコールを保護コロイドとして、2−ア
セトアセトキシエチルメタクリレート/ブチルメタクリ
レート/メチルメタクリレート(重量比15/ 50/
 35)を乳化重合してえた濃度40%のエマルジョン 200重量部 ■尿素              5重量部■14%
アンモニア水        適 量(水系硬化剤) 下記の各成分を混合して水系硬化剤を調製した。
■グルタルアルデヒド水溶液(有効成分20%)100
重量部 ■ポリビニルアルコールを保護コロイドとして酢酸ビニ
ル/マレイン酸エステル(重量比80/ 20)を乳化
共重合してえた濃度50%のエマルジョン      
  5重量部実施例5 実施例1において使用した水系2剤型速硬化接着剤をつ
ぎのとおりとしたほかは、実施例1と同様にして並製本
の造本を行なった。結果を第1表に示す。
(水系主剤) 下記の各成分を混合して水系主剤を調製した。
■イソブチレンーマレインイミドー無水マレイン酸共重
合体(モル比2/ 1/ l) 10重量%水溶液  
       1[10重量部■ポリビニルアルコール
を保護コロイドとして酢酸ビニル/マレイン酸エステル
(重量比80/ 20)を乳化共重合してえた濃度50
%のエマルジョン       300重量部■50%
リン酸水溶液      2重量部(水系硬化剤) 下記の各成分を混合して水系硬化剤を調製した。なお、
この水系硬化剤は酸性が強く、無線綴機の腐食に多少問
題があった。
■グリオキザール(有効成分15%) 30重量部 ■ポリビニルアルコールを保護コロイドとして酢酸ビニ
ル/アクリル酸エステル(重量比70/ 30)を乳化
共重合してえた濃度50%のエマルジョン      
 10重量部実施例6 実施例1において使用した水系2剤型速硬化接着剤をつ
ぎのとおりとしたほかは、実施例1と同様にして並製本
の造本を行なった。結果を第1表に示す。
(水系主剤) 下記の各成分を混合して水系主剤を調製した。
■ヒドロキシエチルセルロースにジケテンを反応させて
アセトアセチル基を6.0モル%付加させたアセトアセ
チル化ヒドロキシエチルセルロースを保護コロイドとし
て酢酸ビニルを乳化共重合してえた濃度50%のエマル
ジョン(アセトアセチル化ヒドロキシエチルセルロース
の含有量10重量%)100重量部 ■可塑剤            5重量部■50%ギ
酸水溶液       2重量部(水系硬化剤) 下記の各成分を混合して水系硬化剤を調製した。
■カルポジヒドラジッド水溶液 (有効成分5%)100重量部 ■ポリビニルアルコールを保護コロイドとして酢酸ビニ
ル/マレイン酸エステル(重量比80/ 20)を乳化
共重合してえた濃度50%のエマルジョン      
 20重量部実施例7 実施例2において使用した水系硬化剤を丁合水側に、水
系主剤を表紙の裏面側に塗布したほかは、実施例2と同
様にして並製本の造本を行なった。結果を第1表に示す
比較例1 実施例2において使用した水系主剤と水系硬化剤からカ
ルポジヒドラジッド水溶液を除いたものとからなる水系
2剤型速硬化接着剤としては作用しない接着剤を用いた
ほかは、実施例2と同様にして並製本の造本を行なった
。結果を第1表に示す。
比較例2 実施例2において使用した水系2剤型速硬化接着剤のか
わりにエチレン・酢酸ビニル系共重合体の製本用ホット
メルト接着剤を用いて並製本の造本を行なった。ホット
メルト接着剤は180℃で使用した。結果を第1表に示
す。
[以下余白] 実施例8 実施例2において使用した水系2剤型速硬化接着剤を使
用し、つぎのとおり並製本の造本を行なった。
(並製本の造本(無線綴)) 上質紙500枚を無線綴機に掛け、無線綴による並製本
の造本を行なった。
まず、上質紙500枚の本文をクランプに挟み接着する
背をロータリーナイフで均一にカッティングする。(ラ
フニング(けば立て)は行なわない。) 前工程を経た本文をクランプに挟んだまま接着剤塗布部
へ送り、水系主剤を塗布ローラーで塗布し、スピンナー
で塗布量の調節、表面の平滑化を行なった。
クランプに挾まれた本文と連動されたカバーフィダーか
ら送り出された表紙を、表紙用の接着剤塗布部へ送り、
表紙の裏面の中央に、本文の束の巾だけ水系硬化剤を塗
布し、直ちに本文に正しく添着した。
次にカバーブレーカ−装置へ送り、くるまれたのち、ク
ランプから離され、並製本の造本を終了した。
(評 価) えられた並製本について、下記の方法で接着強度を評価
したところ、4.0kg / 2.5cmであった。
並製本の接着強度: 並製本の中央部を幅2.5elに裁断して、引張試験機
により本文1枚の接着強度を試験した。
比較例3 実施例8において使用した水系2剤型速硬化接着剤のか
わりにエチレン・酢酸ビニル系共重合体の製本用ホット
メルト接着剤を用いて並製本の造本を行なった。ホット
メルト接着剤は180℃で使用した。
えられた並製本の接着強度を実施例8と同様にして評価
したところ、はとんど0 (kg/ 2.5c+e)で
あった。
比較例3の並製本は、ラフニング(けば立て)を行わな
かったため、ホットメルト接着剤が本文に浸透せず接着
強度かえられなかったものと思われる。
[発明の効果コ 本発明の並製本の造本方法では、水系主剤と水系硬化剤
とからなる水系2剤型速硬化接着剤を用いるため、塗布
面同士を圧着することにより、瞬時に接着することがで
き、接着作業工程が短時間になり、高速造本に適してい
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は並製本の造本作業工程を示す工程図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 並製本の造本方法であって、接着剤として水系主剤
    と水系硬化剤とからなる水系2剤型速硬化接着剤を用い
    、本文背部に水系主剤および水系硬化剤のうちの一方を
    塗布し、表紙にのこりの一方を塗布し、本文背部の水系
    主剤または水系硬化剤塗布面と表紙の水系主剤または水
    系硬化剤塗布面とを圧着することにより、接着剤を速硬
    化させて接着することを特徴とする並製本の造本方法。 2 水系硬化剤が、硬化主剤および硬化主剤と反応しな
    い合成樹脂水性エマルジョン接着剤を含有した水系硬化
    剤である請求項1記載の造本方法。 3 水系硬化剤中の合成樹脂水性エマルジョン接着剤の
    割合が、接着剤の樹脂分で1〜50重量%である請求項
    2記載の造本方法。 4 水系主剤および水系硬化剤のうち、本文背部に塗布
    する方を単独で乾燥したときにえられる皮膜の強度が2
    0kg/cm^2以上であり、皮膜の伸度が200〜1
    000%である請求項1、2または3記載の造本方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH03239781A (ja) * 1990-02-17 1991-10-25 Nitta Gelatin Inc 製本用硬化型接着剤および製本方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03239781A (ja) * 1990-02-17 1991-10-25 Nitta Gelatin Inc 製本用硬化型接着剤および製本方法

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