JPH0437551Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、液状眉墨や液状口紅等の液状化粧品
を塗布するための化粧筆に嵌合させるキヤツプに
関する。

「従来の技術」 この種の化粧筆として従来、筆軸後部内に、後
方付勢状態にかつ後部一部を筆軸後端面から後方
へ突出させて嵌合させた押ボタンを、筆軸内方へ
押込みすることにより、筆軸内に収納された貯蔵
筒内液体が、筆軸前端から該前端部に嵌着された
キヤツプ嵌合筒部を介して前方へ突出する筆穂へ
供給されるように設けた所謂ノツク式のものがあ
る。

そして、上記キヤツプ嵌合筒部には、単に有頂
筒状のキヤツプが嵌合されていた。

「考案が解決しようとする問題点」 ところで、上記化粧筆において、筆穂の穂先を
揃えたい場合には、化粧筆自体に筆穂先を揃える
ための機能を有していないため、皿状物を別に用
意して行なつていた。

そのため、筆穂先を揃える時には即応性がな
く、面倒であつた。

そこで、本考案は、キヤツプに筆穂先を揃える
ための機能を持たせることにより、上記問題点を
解決するこよを目的とする。

「問題点を解決するための手段」 上記目的を達成するために、本考案は、化粧筆
１に嵌合させるキヤツプ２において、該キヤツプ
を、主筒７と該主筒外面へ上下動自在に嵌合させ
た頂壁８付きの補助筒９とで形成し、上記補助筒
によつて露出可能に覆合される上記主筒の外面部
分を、筆穂先揃え用の断面多角形状部１３に形成
したことを特徴とする。

「作用」 例えば、第１図及び第２図が示す状態からキヤ
ツプ２を外した後、該キヤツプの補助筒９を主筒
７に対して上昇させれば、主筒における筆穂先揃
え用の断面多角形状部１３が露出し、該断面多角
形状部の平坦面を利用して穂先を揃えることが可
能となる。

「実施例」 以下添付図面に基づいて、本考案の一実施例を
説明する。

第１図及び第２図において、１は化粧筆で、２
は該化粧筆に嵌合されたキヤツプをそれぞれ示
す。

化粧筆１は、筆軸３後部内に、後方付勢状態に
かつ後部一部を筆軸後端面から後方へ突出させて
押ボタン４を嵌合させると共に、筆軸前端から該
前端部に嵌着されたキヤツプ嵌合筒部５を介して
穂先６を前方へ突出してなる。

そして、上記押ボタン４を筆軸３内方へ押込み
することで、筆軸内に収納された貯蔵筒内液体が
上記筆穂６へ供給されるようになつている。

キヤツプ２は、主筒７と該主筒外面へ上下動自
在に嵌合させた頂壁８付きの補助筒９とで形成さ
れてなる。

主筒７は、第３図にも示すように、上記キヤツ
プ嵌合筒部５外面に嵌合させた大径筒部１０の前
端に段部１１を介して小径筒部１２を起立すると
共に、該小径筒部の下部外面部分を筆穂先揃え用
の断面多角形状部１３が形成している。図示例で
は、キヤツプ２内の中間部に乾燥防止用のテーパ
状筒１４が固設されている。

補助筒９は、上記小径筒部１２（断面多角形状
部１３）の下部外面に上下方向へ摺動自在に嵌合
させた金属製の円筒体１５を、合成樹脂製主部材
１６の頂壁８周縁から垂設した嵌合筒部１８外面
に締りばめ等により嵌着させると共に、上記頂壁
から垂設したガイド筒１９を小径筒部の内面に上
下方向へ摺動自在にかつ抜出不能に嵌合させてな
る。図示例では、ガイド筒１９の下端外縁と、小
径筒部１２の上端内縁とに、相互に上下方向へ係
合可能な第１及び第２係合突条２０ａ，２０ｂが
周設されている。

従つて、本実施例では、穂先を揃える時に、補
助筒９を主筒７から分離しないで済み、これによ
つて取扱いが容易となる利点がある。

「考案の効果」 以上説明したように本考案によれば、化粧筆の
キヤツプに筆穂先を揃えるための機能を持たせた
ので、筆穂先を揃える時に即応性があつて便利で
あり、これによつて化粧筆の商品価値を高められ
るという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す全体図、第２
図はその要部拡大断面図、第３図は同じく要部分
解斜視図である。 １……化粧筆、２……キヤツプ、７……主筒、
９……補助筒、１３……断面多角形状部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 化粧筆１に嵌合させるキヤツプ２において、該
   キヤツプを、主筒７と該主筒外面へ上下動自在に
   嵌合させた頂壁８付きの補助筒９とで形成し、上
   記補助筒によつて露出可能に覆合される上記主筒
   の外面部分を、筆穂先揃え用の断面多角形状部１
   ３に形成したことを特徴とするキヤツプ。