JPH0437416Y2

JPH0437416Y2 -

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Publication number: JPH0437416Y2
Application number: JP1985185828U
Authority: JP
Priority date: 1985-12-02
Filing date: 1985-12-02
Publication date: 1992-09-02
Also published as: JPS6291951U

Description

【考案の詳細な説明】ａ産業上の利用分野本考案は、生物育成装置に関するものである。

ｂ従来の技術従来より、前扉を有するケース内に人工的に生
物等の生物育成環境を作り出し、その環境内で植
物等を育成するようにした生物育成装置がある。

このような生物育成装置は、一般に照度、温度
および湿度等を適宜に調整できるようになつてい
る。

ｃ考案が解決しようとする問題点ところで、上記生物育成装置は、適当な照度を
育成室全体に得ることができるように、育成室の
壁全体に渡つて多数の蛍光灯を配設している。

したがつて、育成室の左右壁あるいは天井壁に
配設した蛍光灯が故障した場合には、前扉を開い
て、奥に手を差し伸ばして狭い空間内で蛍光灯の
交換を行なわなければならなかつた。

このような狭い空間内での蛍光灯の交換作業
は、蛍光灯がこわれ易く特に注意して取扱う必要
があることから、大変煩雑であつた。

本考案は、上記実情に鑑みてなされたもので、
蛍光灯の交換作業を容易に行なうことができるよ
うにした生物育成装置を提供することを目的とす
る。

ｄ問題点を解決するための手段本考案では、上記目的を達成するために、生物
育成室の内壁面に複数の蛍光灯が配設され、これ
らの蛍光灯によつて上記生物育成室内に配置され
た育成生物をその周囲から照射するようにした生
物育成装置において、上記生物育成室の前壁、後
壁、左壁、右壁および天井壁のうち、少なくとも
上記蛍光灯が配置された壁を開閉自在に設けた構
成としている。

ｅ実施例以下、本考案に係る生物育成装置の一実施例に
ついて、添付図面を参照しながら詳細に説明す
る。

第１図〜第８図は、本考案の一実施例を示して
いる。

本実施例の生物育成装置１は、例えば植物細胞
の育成に適した生物育成装置である。

生物育成装置１では、ケース２の前面、左右側
面および天井面にそれぞれ前扉３、左扉４、右扉
５および上扉６が開閉自在に設けられている。

前扉３は、その右上下端部にてフレーム７の前
方上下端に設置したインストルメントパネル８お
よびフロントスカート９に蝶着されている。

左右扉４，５および上扉６は、その奥端部にて
フレーム７に蝶着されている。

ケース２の後面には、後扉１０が開閉自在に配
設され、また、ケース２の下面には、後に説明す
る空気循環装置１１を収容する室１２を画成する
床１３が配設されている。

なお、これらの扉３，４，５，６，１０はそれ
ぞれ断熱効果を有すべく構成されるのが好まし
い。

前扉３、左右扉４，５、上扉６および後扉１０
の内側にガラス扉がそれぞれ開閉自在に設けられ
ており、これらのガラス扉と、床１３に囲まれて
ケース２内に生物育成室１４が形成されている。

例えば、前扉３の内側には、ガラス扉３ａが、
右扉５の内側にはガラス扉５ａがそれぞれ開閉自
在に設けられている（第５図および第６図参照）。

前扉３、左右扉４，５、上扉６および後扉１０
の内面には、それぞれ複数本の蛍光灯１５が従来
の慣用の設置手段によつて着脱自在に配設されて
いる。

また、左右扉４，５の上端部には、排気孔１
６，１７が形成されており、これらの排気孔１
６，１７を通して室１４が上方において外部に連
通されている。

さらに、前扉３の中央部には、例えば透明ガラ
ス、透明樹脂板等を用いて縦長ののぞき窓１８が
形成されている。

室１４の床１３の下方には、該床と箱体１９と
によつて空気清浄装置１１を収容する室１２が形
成され、該室の下方には後述する冷凍装置２０を
収容する室２１が箱体１９の床２２によつて画成
されている。

空気循環装置１１は、フアン２３、加熱ヒータ
２４、エバポレータ２５、殺菌灯２６、プレフイ
ルタ２７および最終フイルタ２８とを有してい
る。

室１２は、床１３の右端部に形成した開口２９
と、床１３の左端部に形成した開口３０とを介し
て室１４に連通されている（第８図参照）。

開口３０の下方には、最終フイルタ２８および
プレフイルタ２７が設置されている。

また、室１２は、箱体１９の側端部に形成した
孔３１を介して外部に連通されている。

加熱ヒータ２４は、エバポレータ２５の上流側
に近接して設けられている。

殺菌灯２６は、プレフイルタ２７の下面を照射
すべく、その下方に位置されている。

室１２を成す箱体１９は、左右扉４，５の下方
端部とフロントスカート９の上方端部と後扉１０
の下方端部とによつて周囲を囲まれている。

冷凍装置２０は、コンプレツサ３２，フアン３
３および凝縮器３４等からなり、フレーム７の最
下部に位置設置されている。

冷凍位置２０を取り囲むフロントスカート９、
左右扉４，５の下方端部および後扉１０の下方端
部には、室２１内の換気のための通風口３５，３
６，３７，３８が形成されている。

なお、第３図において、５ａは右扉開閉用ビス
であり、これと同様に、左扉４にも開閉用ビスが
設置されている。

また、１０ａは後扉開閉用ビスである。

次に、当該生物育成装置１の作用について説明
する。

生物育成装置１は、前扉３、後扉１０、左右扉
４，５および上扉６をそれぞれ閉じて用いる。

室１４内には、予め図示しない棚に育成させる
べき生物を載置して収容しておくことは勿論であ
る。

室１４内は、蛍光灯１５を点灯させて必要照度
を保つ。したがつて、その必要照度に合わせて任
意の蛍光灯１５を点灯させるようにすることもで
きる。

また、蛍光灯１５の点灯時間をコンピユータに
よつてコントロールして適当な日照時間を得るよ
うにすることもできる。

この蛍光灯１５の点灯中、これによつて加熱さ
れた空気は、左右扉４，５の上部に形成した排気
孔１６，１７を介して外部に放出される。

これによつて、蛍光灯１５からの加熱によるケ
ース２内壁の温度上昇を防止できる。

室１４内の温度および湿度は、空気循環装置１
１によつてコントロールできる。

勿論、室１４内の温度に関しては、蛍光灯１５
による照度調節によつてもコントロールできる。

室１４内の空気は、その下方右端に形成した開
口２９を介して室１２内に入り、フアン２３によ
つて加速されて加熱ヒータ２４およびエバポレー
タ２５側に送られる。

また、同様に、孔３１を介して外気をフアン２
３によつて室１２内に吸引され、加熱ヒータ２４
およびエバポレータ２５側に送られる。

この際、これらの空気は、加熱ヒータ２４によ
つて適当な温度に加熱され、エバポレータ２５に
よつて適当な湿度が与えられる。

しかる後、上記空気は、殺菌灯２６に照射され
ながらプレフイルタ２７および最終フイルタ２８
に送られ、開口３０を介して室１４内に戻され
る。

このようにして、室１４内の空気は、空気循環
装置１１によつて循環されるとともに、適当な量
の外気も取入れるようにしていることから、CO₂
（二酸化炭素）不足のない適当な温度および湿度
に保たれるとともに、清浄に保たれる。

なお、殺菌灯２６は、プレフイルタ２７の下面
をとくに照射して殺菌し、清浄に保つようにもな
つている。

室１４内を低温に保ちたい場合には、冷凍装置
２０を駆動させる。

蛍光灯１５の照度のコントロールとともに、空
気循環装置１１および冷凍装置２０のコントロー
ルをもコンピユータ等によつて行なうようにすれ
ば、室１４内の環境を常に最適条件に保つことが
できる。

さらに、前扉３ののぞき窓１８は、室１４内で
生物を育成中に前扉３を開くことなしにその育成
状態を目視でき、その観察によつて室１４内の環
境に悪影響を及ぼすことはない。

蛍光灯１５が故障し交換したい場合には、それ
ぞれ故障した蛍光灯１５を備える前扉３、後扉１
０、左右扉４，５および上扉６のいずれかを開け
ば、簡単にその交換を行なうことができる。

なお、本考案に係る生物育成装置は、その育成
室の後壁は必要に応じて開閉自在に構成すれば良
い。

ｆ考案の効果以上説明したように、本考案に係る生物育成装
置によれば、生物育成室の前壁、後壁、左壁、右
壁および天井壁に上記蛍光灯を配設するととも
に、上記前壁、後壁、左壁、右壁および天井壁を
開閉自在に設け、さらに、上記生物育成室の床の
下に空気清浄器および冷凍装置を配設した構成と
しているので、上記生物育成室内に育成生物が配
置されたままでも、床以外の、上記前壁、後壁、
左壁、右壁および天井壁のいずれか故障箇所の壁
を直接開いて蛍光灯の交換ができ、したがつて、
その交換作業は容易行うことができる。

また、上記前壁、後壁、左壁、右壁および天井
壁を開くことにより、上記生物育成室内の清掃を
容易に行うこともできる。

さらに、上記前壁、後壁、左壁、右壁および天
井壁を開閉できることから、上記育成生物をその
周囲から観察したり、手入れをしたり、また、収
穫したりすることが容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第８図は本考案に係る生物育成装置の
一実施例を示すもので、第１図はその前扉、左扉
および上扉を開いて示す斜視図、第２図はその正
面図、第３図はその右側面図、第４図はその背面
図、第５図〜第７図は内部構造を示し、第５図は
その正面図、第６図はその右側面図、第７図は第
５図におけるＡ−Ａ線断面図、第８図はその空気
循環装置の構成を示す概念図である。１……生物育成装置、２……ケース、３，４，
５，６……扉、７……フレーム、８……インスト
ルメントパネル、９……フロントスカート、１０
……後扉、１１……空気循環装置、１２，２１…
…室、１３，２２……床、１４……生物育成室、
１５……蛍光灯、１６，１７……排気孔、１８…
…のぞき窓、１９……箱体、２０……冷凍装置、
２３……フアン、２４……加熱ヒータ、２５……
エバポレータ、２６……殺菌灯、２７，２８……
フイルタ、２９，３０……開口、３１……孔、３
２……コンプレツサ、３３……フアン、３４……
凝縮器。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

生物育成室の内壁面に複数の蛍光灯が配設さ
れ、これらの蛍光灯によつて上記生物育成室内に
配設された育成生物をその周囲から照射するよう
にした生物育成装置において、上記生物育成室の
前壁、後壁、左壁、右壁および天井壁に上記蛍光
灯を配設するとともに、上記前壁、後壁、左壁、
右壁および天井壁を開閉自在に設け、さらに、上
記生物育成室の床の下に空気清浄器および冷凍装
置を配設したことを特徴とする生物育成装置。