JPH04372950A - ピール性マスキングフィルム - Google Patents

ピール性マスキングフィルム

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JPH04372950A
JPH04372950A JP3175796A JP17579691A JPH04372950A JP H04372950 A JPH04372950 A JP H04372950A JP 3175796 A JP3175796 A JP 3175796A JP 17579691 A JP17579691 A JP 17579691A JP H04372950 A JPH04372950 A JP H04372950A
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JP
Japan
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film
light
synthetic resin
shielding
adhesive
Prior art date
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Pending
Application number
JP3175796A
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English (en)
Inventor
Akimitsu Hijikata
土方 昭光
Masanori Matsunaga
松永 真則
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TOYO HOUZAI KK
Original Assignee
TOYO HOUZAI KK
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Publication date
Application filed by TOYO HOUZAI KK filed Critical TOYO HOUZAI KK
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/0073Masks not provided for in groups H05K3/02 - H05K3/46, e.g. for photomechanical production of patterned surfaces
    • H05K3/0076Masks not provided for in groups H05K3/02 - H05K3/46, e.g. for photomechanical production of patterned surfaces characterised by the composition of the mask

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  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印刷製版用やプリント基
板原版用などに使用される遮光性でピール性に優れたマ
スキングフィルムに関する。更に詳しくは、本発明は剥
離性被膜として、マスク版製作時の被膜に要求されるハ
ネ起し、引張り強度などの諸特性に優れるとともにベー
スフィルムに対して優れた付着力を有し、また再はりこ
みが出来る再粘着タイプのピール性マスキングフィルム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のピール性マスキングフィ
ルムは、(1) ニトロセルロース、あるいは塩化ビニ
ルと酢酸ビニルとの共重合体などの被膜形成能を有する
樹脂材料、(2) 遮光性を有する染料や顔料、(3)
 ジブチルフタレートやジオクチルフタレートなどの低
分子量可塑剤、またエポキシ系、ポリエステル系、ある
いはニトリルゴムなどの高分子量可塑剤など、被膜形成
材料に対して可塑化効果を有する物質、(4) 溶剤、
などを構成成分とする塗布剤をポリエステルフィルムな
どの合成樹脂フィルムベースに直接塗布し、あるいは粘
着剤層(あるいは感圧接着剤層)を介して塗布し、これ
を乾燥することによって製造されている。なお、フィル
ム支持体上に直接塗布して製作される前者のピール性マ
スキングフィルムは、主として通常のマスク版製作作業
において使用されるもの(以下、通常タイプともいう。 )である。また、粘着層を介して該塗布剤を合成樹脂フ
ィルムベースに塗布して製作される後者のピール性マス
キングフィルムは、剥離した被膜を再度、貼込み作業に
使用されるもの(以下、再粘着タイプともいう。)であ
る。
【0003】ピール性マスキングフィルムは、印刷原版
やプリント配線基板用原版などの製作において通常の方
法により加工されて、原稿画像などを貼込むための部分
的に透光性を有するマスク版とされる。即ち、ピール性
マスキングフィルムは、通常ライトテーブル上で原稿と
重ねられ、遮光性の剥離可能層に原稿画像などを貼合わ
せる領域を指定し、この貼合わせ部分を切抜くために、
所望の切抜き部の周辺にナイフカッターで切込み線を入
れるか、あるいはCAD装置に連結されたXYカッター
で刻線が描かれ、これら切込み線または刻線で囲まれた
部分の被膜を剥離して部分的に透光性のマスク版とされ
るものである。
【0004】前記した切込み作業(以下、カット作業と
いう。)との関連で、ピール性マスキングフィルムには
、種々の特性が要求されている。特に、カット作業の失
敗(カット領域のミス)などに基づく低生産性を解消す
るために、再粘着タイプのものが強く望まれている。 しかしながら、特性の優れた再粘着タイプのピール性マ
スキングフィルムが提供されていないのが現状である。 再粘着タイプのピール性マスキングフィルムの特性、特
に剥離(離膜)される側の剥離性被膜の特性としては、
(i)  カット作業後にベースフィルム(合成樹脂フ
ィルム支持体)からカット部分(剥離部分)を剥離する
際に、ベースフィルム上に粘着剤や接着剤の痕跡を残さ
ないこと(これは次工程の写真撮影時に汚れ、汚点とな
ることからいうまでもないことである)、(ii)  
剥離部分が伸縮、変形せず、再粘着時に誤ったカット部
などに完全に貼込みが可能なこと、などの特性が要求さ
れる。また、この他の重要な特性としては、次のような
ものがあり、これらの要求特性のもとで剥離性被膜の良
否が評価される。 ・  剥離性被膜の硬さや膜の切れ味は、ハンドカット
の場合は作業能率に、またXYカッターなどの機械カッ
トの場合は刻線の信頼性、刃先の寿命に大きな影響を与
える。 ・  剥離性被膜のフィルム支持体への付着力は、カッ
ト線に囲まれれた被膜の一端をナイフ等の刃先ではね起
す際の作業性(以下、ハネ起し性という。)や、大きい
面積の切抜き部を離膜するときの抵抗力の発生、離膜を
してはならない部分の不測の離膜、などに影響を与える
。 ・  更に、剥離性被膜の強度は、ハネ起し時の被膜の
変形、割れ、あるいは離膜時の不必要な伸び、破断に関
係する。
【0005】前記した要求性能に鑑み、剥離性被膜の性
能を改良する提案が種々なされている。例えば、カット
線に囲まれた部分の被膜が離膜作業の際、破断なく連続
して一様に剥離することが出来るように、被膜形成材料
として被膜強度(抗張力)の大きなニトロセルロース、
あるいは塩化ビニルと酢酸ビニルとの共重合体を使用す
るという提案がある(特公昭58−46011号公報)
。しかしながら、これらの被膜形成材料はベースとなる
フィルム支持体、例えばこの種の分野で汎用されている
ポリエステルフィルム支持体に対する付着力が乏しく、
また被膜はコーティング法により形成されるために厚い
ものになり、十分な遮光性を得るために多量の遮光用染
料または顔料が添加されているために脆くなり、現実に
は適度の付着性と被膜物性(応力−歪特性)を得るため
に可塑剤が配合されている。そして可塑剤の配合におい
て、その添加量が少ないと被膜は硬く、かつ脆くて支持
体への付着力が乏しく、また添加量が多いと付着力は増
すものの被膜は軟らかく伸び易くなり、かつブロッキン
グが生じてくる。前記したように可塑剤の配合により被
膜特性と付着力が適度に調整された剥離性被膜が形成さ
れたとしても、離膜作業時の僅かな温度変化で、被膜の
特性が変化してしまい、適度なピール特性を得るために
は可塑剤の選択や添加量を厳密にコントロールする必要
があり、これによりカット性、ハネ起し性はもとより離
膜時に要求される剥離性被膜の諸特性の低下を余儀なく
されているのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来技術の欠点を解消すべくなされたものである。本発明
者らは、従来技術の欠点を解消すべく鋭意検討した結果
、再粘着タイプのピール性マスキングフィルムの製造面
の効率性をも加味して、従来のコーティング法によらず
基本的には、ベースフィルムと(カット作業後に剥離さ
れる側の)剥離性被膜をラミネート(積層法)で製造す
るようにし、かつ、剥離性被膜において剥離時に完全に
ベースフィルム上の粘着剤層を随伴させるようにするた
めに該粘着剤層に当接する面を易接着化処理したとき、
前記した従来の欠点を解消するとともに効率よく優れた
特性の再粘着タイプのピール性マスキングフィルムを製
造することができることを見い出した。本発明は、特性
の優れた再粘着タイプのピール性マスキングフィルムを
提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本
発明は、合成樹脂フィルム支持体上に、粘着剤層を介し
て、該粘着剤に当接する面を易接着化処理した遮光性の
合成樹脂フィルムを積層してなることを特徴とする再粘
着タイプのピール性マスキングフィルムに関するもので
ある。
【0008】以下、本発明の構成を詳しく説明する。本
発明の再粘着タイプのピール性マスキングフィルムにお
いて、その第一の特徴点は、積層法により効率よく製造
できる点を加味しつつ、かつ要求特性を十分に満足する
ために合成樹脂ベースフィルム層(フィルム支持体層)
/粘着剤層/遮光性の合成樹脂フィルム層(剥離性被膜
層)という積層構造を採用している点である。そして第
二の特徴点は、カット作業後の剥離時に遮光性の合成樹
脂フィルム層が粘着剤層を完全に随伴し、ベースフィル
ム層上に粘着剤の痕跡を残さないようにするために、該
粘着剤層と当接する面を易接着化処理した遮光性の合成
樹脂フィルムを採用しているという点である。本発明の
技術的構成は、前記した二つの特徴点を基本とするもの
であるが、その他の種々の変形が可能であることはいう
までもないことである。
【0009】前記したように、従来、ピール性マスキン
グフィルムはコーティング法により製造されているが、
このコーティング法は次のような欠点を有するものであ
る。コーティング法により均一な膜厚の遮光層をベース
フィルム上に形成させるには、遮光層を形成するための
塗布剤溶液をベースフィルム上に厚く塗布し、乾燥して
最終的に厚さ20〜50μの遮光層を形成している。こ
の塗布層の厚みは、均一なコーティング作業の観点から
臨界的なものであり、かつ厚みをこれ以上薄くすること
は形成される遮光層の特性からして採用しがたい。即ち
、前記したように従来技術においては、遮光層の形成に
使用されている被膜形成材がセルロース系やゴム系であ
るため、十分な被膜特性(耐膜割れ、ハネ起し性、ピー
ル性(作業性)など)を得るために、前記した程度の厚
みは不可欠のものである。しかしながら、このような厚
みの塗布層を乾燥するとき、気泡の発生を防止(ピンホ
ールの発生防止)しながら行なわなければならなず極め
て生産性の悪いものである。なお、被膜形成材がセルロ
ース系のものである場合、形成される遮光層は極めて引
火性の強いものであり、またゴム系の場合はブロッキン
グ性が強く剥離紙を介在させてロール巻きにしたりしな
ければならず、更に寒冷時にはヒビ割れしたりする欠点
を有する。本発明は、前記したような従来の低い生産性
を加味し、かつ特性に優れた再粘着性のピール性マスキ
ングフィルムを提供するために積層構造を採用している
【0010】以下、本発明の積層構造の再粘着性のピー
ル性マスキングフィルムの各層について説明する。本発
明の遮光性の合成樹脂フィルム層を形成するために使用
される遮光性の合成樹脂フィルム(以下、単に遮光性フ
ィルムという。)としては、ポリエステル(ポリエチレ
ンテレフタレートなど)、PVC、OPPなどの各種の
フィルムがある。これは後述するベース(支持体)を構
成する合成樹脂フィルムと同種のものまたは異種のもの
が使用できる。即ち、本発明においては既に製膜され、
かつ遮光性が付与された合成樹脂フィルムを使用するも
のである。前記したように従来のコーティング法による
遮光層の厚みは20〜50μであるのに対し、本発明の
遮光性フィルムは、数ミクロン〜数十ミクロンで十分で
あり、より具体的には例えば二軸延伸ポリエステルの場
合、5〜25μで十分である。前記したようにピール性
マスキングフィルムの作業性は、遮光層によりハネ起し
、割れ、引張強度などの特性が決まる。従来のコーティ
ング法により形成されたセルロース系あるいはゴム系の
遮光層は温度、湿度などの影響を受けやすく、温度、湿
度が高いと伸び易く、低いと脆いなどの欠点がある。 これに対し、本発明において、遮光層を構成するものは
既に製膜されたフィルム材であるため、これらの影響を
受けにくく、特に二軸延伸されたポリエチレンテレフタ
レートフィルムは引張り強度、引裂き強度、寸法安定性
などで従来の塗布された遮光膜より格段に優れているた
め好ましいものである。
【0011】本発明の遮光性フィルムにおいて、遮光性
を付与するためには、遮光剤を用いて所望の方法で前記
した各種のフィルム材を遮光性のものにすればよい。例
えば遮光性の染料や顔料を含むコーティング剤でフィル
ム表面をコーティング処理して遮光層を形成したり、あ
るいは遮光性の染料や顔料を合成樹脂溶液に配合しフィ
ルムとしてもよい。本発明において遮光性とする手段に
何等の制約を受けるものではない。前記した遮光剤とし
ては、ソルベントイエロー33 (CI.47000)
 、ソルベントレッド18 (CI.21260) 、
ソルベントブラウン5 (CI.12020) 、ソル
ベントグリーン3 (CI.61565) 、等の紫外
線に対し遮光性を持つ油溶性染料、あるいはキンクリド
ン、ペリレンレッド、ジスアゾイエロー、ジスアゾオレ
ンジ等の有機顔料が使用される。遮光層を形成するには
、例えば塩化ビニリデン樹脂などの被膜形成材20重量
%、遮光用染料10重量%をアセトン、メチルエチルケ
トンなどのケトン単独の溶剤、またはこれにトルエン、
キシレンなどの芳香族溶剤との混合溶剤など、所望の溶
剤に溶解したものを塗布し、乾燥させればよい。塗布厚
みは数ミクロン、例えば4〜5μ程度で十分であり、こ
れにより高い遮光特性を有するものが得られる。
【0012】本発明において、遮光性フィルムは、再粘
着タイプという特性を発現させることとの関連で、粘着
剤層と当接する面が易接着化処理されているものである
。前記易接着化処理は、カット作業後にカット部の遮光
性フィルムを剥離するときに、粘着剤層を該遮光性フィ
ルム側に完全に随伴させ、ベースフィルム上に粘着剤の
痕跡を残さないようにし、かつ、再粘着時の接着強度を
十分に維持させるということを保障するために不可欠の
ものである。本発明において、遮光性フィルムの表面に
適用される易接着化手段としてはコロナ放電処理、電子
線照射処理、紫外線照射処理、火炎処理、プラズマ処理
などの物理的処理があり、当業界で慣用されている表面
活性化手段を採用すればよい。これらの表面活性化手段
により、合成樹脂フィルム支持体の表面には、COOH
基,OH基,あるいは過酸化物などが形成され接着剤や
塗料などの接着強度や剥離強度を向上させることはよく
知られたことである。また、本発明において、遮光性フ
ィルムの表面に適用される易接着化手段としてはトリク
ロル酢酸、クロルヒドロキノン等の表面処理剤を塗布し
たり、アルカリケン化等、フィルム表面を易接着化する
種々の化学的処理がある。
【0013】本発明の再粘着性のピール性マスキングフ
ィルムにおいて、粘着剤層は所望の粘着剤を用いて所望
の態様により形成すればよい。粘着剤としては天然ゴム
、スチレン・ブタジエンラバーなどの合成ゴムなど種々
のものが使用できるが、例えばアクリル系の反応型また
は非反応型の粘着剤(アクリル系粘着剤はアクリル酸エ
ステル,メタクリル酸エステル等のモノマーの組合わせ
、あるいは官能基含有モノマーの組合わせにより反応型
と非反応型に区別される。)が好ましく、剥離時に遮光
性フィルム側に完全に随伴していく特性を有する。より
具体的には、前記したアクリル系の粘着剤(反応型もし
くは非反応型)10重量%を酢酸エチル90重量%に溶
解し、これを乾燥膜厚約1〜5μになるようにフィルム
支持体上に塗布して粘着剤層を形成する。
【0014】本発明において使用される合成樹脂フィル
ム支持体は、塩化ビニルフィルム、スチレンフィルム、
二または三酢酸繊維素フィルム、ポリカーボネートフィ
ルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチ
レンテレフタレートフィルム、等の透明なフィルムなど
があり、特に二軸延伸処理されたポリエチレンテレフタ
レートは引張り強度、引裂き強度、寸法安定性などの点
で優れているため好ましいものである。なお、フィルム
支持体の厚さは所望のものでよく、例えば前記二軸延伸
ポリエチレンテレフタレートの場合75〜125μのも
のが好ましい。
【0015】本発明の積層構造の再粘着性のピール性マ
スキングフィルムは、種々の方法により製造すればよく
、何等の制約を受けない。例えば前記した遮光性フィル
ムにコロナ処理を行ない、該コロナ処理面に粘着剤層を
形成し、次いで合成樹脂フィルム支持体に積層すること
により効率よく製造することができる。なお、前記製造
方法において、粘着剤層を合成樹脂フィルム支持体側に
設けてもよいことはいうまでもないことである。本発明
の再粘着タイプのピール性マスキングフィルムは、前記
したように二つの特徴点を有するものであるが、これを
ベースにして種々の変形例が可能である。例えば、剥離
時に粘着剤を完全に遮光性フィルム側に移行させること
を保証するために、合成樹脂フィルム支持体と粘着剤層
の中間に離型剤層を設けてもよい。この種の離型剤とし
ては、シリコーン樹脂,ワックスなど通常のものが使用
される。また、粘着剤層と遮光性フィルムとの完全な接
着を保証するために、粘着剤層と遮光性フィルムの中間
に接着剤層を設けてもよい。この種の接着剤としては合
成樹脂系またはゴム系接着剤など通常のものが使用され
る。
【0016】本発明の積層構造の再粘着タイプのピール
性マスキングフィルムは、XYプロッターあるいは手で
カットし、剥離したとき、粘着剤は必ず遮光性フィルム
側に随伴し、またこの剥離した遮光性フィルムは再粘着
性であり再使用することができる。遮光性フィルムとし
て、例えばポリエステルフィルムを使用した場合、温度
、湿度などの影響を受けることがなく、カット性や剥離
性に優れるとともに、カット片の取扱い性に優れ、かつ
切込み部分のサイズに変化がないため、本発明のピール
性マスキングフィルムは再粘着タイプとして極めて有用
なものである。
【0017】(実施例) 以下、本発明を実施例により更に詳しく説明するが、本
発明は実施例のものに限定されない。
【0018】(実施例1) 二軸延伸した厚さ12ミクロンのポリエチレンテレフタ
レートフィルムの片面に可変ギャップ型のアプリケータ
ーを用いて乾燥厚み5ミクロンになるように下記の塗布
液を塗布し、100℃の恒温槽中で1分間乾燥して、遮
光性の被膜を作成した。   遮光液  MEK               
                         
100部          デンカビニル1000G
K(注1)                    
20部          油溶性レッド染料  ソル
ベントレッド18                 
                 (CI.2126
0)(注2)      10部          
  (注1)電気化学工業(株)製,  塩ビ/酢ビ/
PVA 系共重合体            (注2)
中央合成化学社製遮光性の被膜を施した厚さ12ミクロ
ンのポリエステルフィルムの裏側にコロナ放電処理を行
なった。コロナ放電処理の条件は、春日電機社製HF−
800F型処理機を用いて15KHZ の高周波電力を
一平方センチ当り8W印加してフィルム表面のぬれ張力
が52ダイン/cmになるように行なった。次いで、該
コロナ放電処理面に、下記の粘着剤を可変ギャップ型の
アプリケーターを用いて、乾燥重量で2g/m2 にな
るように塗布し、100℃の恒温槽中で1分間乾燥した
。   粘着剤    PC−505(注3)      
  100重量部            酢酸エチル
                  150重量部 
             (注3)日本カーバイト工
業社製のアクリル樹脂系感圧接着剤次に厚さ100ミク
ロンのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム
(支持体)に、上記のコロナ処理及び粘着剤を塗布した
厚さ12ミクロンの遮光性フィルムを該粘着剤層を介し
て貼合わせて、サンプルA(実施例)を作成した。また
、厚さ100ミクロンのPETフィルムの片面に上記の
粘着剤を同様塗布乾燥させ、次いで粘着剤層の上に下記
の組成の遮光性塗料を1.5mmのワイヤーバーを用い
て乾燥膜厚25ミクロンになるように塗布、乾燥させて
サンプルB(比較例)を作成した。   遮光液組成           塩ビ,酢ビ,ビニールアルコール
系共重合物            10部     
             (電気化学工業製……デン
カビニル1000GK)          スチレン
,ブタジエンブロック共重合物           
       2部          ソルベントイ
エロー38(CI.4700) (注4)      
    0.5部          ソルベントレッ
ド18                      
        0.5部          メチル
エチルケトン                   
               20部       
   トルエン                  
                         
 20部                     
         (注4)中央合成化学社製以上のよ
うにして製作したピール性マスキングフィルムの特性を
、1)細線安定性  2)被膜の浮き上がり  3)ハ
ネ起し性  4)剥離抵抗  5)被膜強度6)被膜の
伸び  7)遮光フィルムと支持体への粘着剤の残り具
合い  の観点から比較し、総合評価した。なお、各評
価項目の内容は以下の通りである。 ・  細線安定性は、支持フィルム上に幅0.5mm 
 、長さ5cmの細線状の被膜を作り、細線に直交する
ように親指の爪先で膜を引き掻いた時の膜の安定性を示
すもので、1〜3回の引き掻きで膜の離脱するものを×
,3〜9回の耐力のあるものを△,10回以上ものを〇
,とした。 ・  被膜の浮き上がり特性は、ピール被膜にカッター
ナイフで互いに直交する長さ5cmの二本の刻線を入れ
、交点をほぼ中央に置いて両手で支持フィルムごと10
回撚んだとき、刻線にそってかなりの部分に膜の浮き上
がりが見られるものを×,交点部にのみ浮きの認められ
る場合を△,浮きの無い場合を〇,とした。 ・  ハネ起し性特性は、容易にハネ起こせる場合を〇
,ハネ起しに際し、カッターナイフの刃先をピールフィ
ルムの面に対し30度以下に寝かせなければハネ起し出
来ない場合を△,2回以上の試行を要する場合を×,と
した。 ・  剥離抵抗は、幅1cm、長さ20cmのサンプル
の一端を12cm程度離膜し支持フィルム端と離膜端を
それぞれ引っ張り試験機(島津製作所製,オートグラフ
AGS−50B)のホルダーにセットし離膜継続中の平
均剥離強度を測定した。 ・  被膜強度は、幅1cm、長さ15cmの離膜片を
作り引っ張り試験機のホルダー間が10cmになるよう
にセットし破断強度を求めた。また、破断に至るまでの
被膜の伸びを計測し伸び率を計算した。 ・被膜の伸びは、幅1cmの試片に500gの荷重をか
け、被膜の伸びを計測し伸び率を計算した。 ・  遮光フィルムと支持体への粘着剤の残り具合は、
50℃,60%の恒温恒湿室中に1週刊置いたもの、室
温中(25℃,約40%)に置いたもの、フェドーメー
ター(アトラス社製  モデル18)で6時間照射後の
各々のフィルム10cm×10cmにカットして5cm
/sec で剥離し支持体への粘着剤の残り具合をみた
。支持体に粘着剤が少しでも認められるものを×,認め
られないものを〇とした。結果を表1に示す。なお、表
1中の1,2,3,は次のテスト条件を採用したことを
示す。 1……10℃,60%の恒温恒湿槽 2……20℃,55%の恒温恒湿槽 3……30℃,55%の恒温恒湿槽
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明の合成樹脂フィルム支持体、粘着
剤層及び遮光性フィルム層からなる積層構造の再粘着タ
イプのピール性マスキングフィルムは、所望領域をカッ
トし剥離するとき、粘着剤層は必ず遮光性フィルム側に
随伴する。そして、剥離部分の遮光性フィルムが収縮、
変形、あるいは破断などの特性に優れているため、効率
的に剥離部分を再使用することができる。遮光性フィル
ムとして、例えばポリエステルフィルムを使用した場合
、温度、湿度などの影響を受けることがなく、カット性
や剥離性に優れるとともに、カット片の取扱い性に優れ
、かつ切込み部分のサイズに変化がないため、本発明の
ピール性マスキングフィルムは再粘着タイプとして極め
て有用なものである。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  合成樹脂フィルム支持体上に、粘着剤
    層を介して、該粘着剤層に当接する面を易接着化処理し
    た遮光性の合成樹脂フィルムを積層してなることを特徴
    とする再粘着タイプのピール性マスキングフィルム。
  2. 【請求項2】  易接着化処理が、コロナ処理、プラズ
    マ処理、火炎処理、電子線照射処理、紫外線照射処理の
    物理的処理である請求項1に記載の再粘着タイプのピー
    ル性マスキングフィルム。
  3. 【請求項3】  遮光性の合成樹脂フィルムが、合成樹
    脂フィルム上に遮光性の染料及び/又は顔料を含む被覆
    層を形成したものである請求項1に記載の再粘着タイプ
    のピール性マスキングフィルム。
  4. 【請求項4】  遮光性の合成樹脂フィルムが、合成樹
    脂フィルム中に遮光性の染料及び/又は顔料を含むもの
    である請求項1に記載の再粘着タイプのピール性マスキ
    ングフィルム。
  5. 【請求項5】  遮光性の合成樹脂フィルムがポリエス
    テルである請求項1に記載の再粘着タイプのピール性マ
    スキングフィルム。
  6. 【請求項6】  遮光性の合成樹脂フィルムがポリエス
    テルで、かつ、その厚みが10〜25μである請求項5
    に記載の再粘着タイプのピール性マスキングフィルム。
  7. 【請求項7】  合成樹脂フィルム支持体がポリエステ
    ルである請求項1に記載の再粘着タイプのピール性マス
    キングフィルム。
  8. 【請求項8】  遮光性の合成樹脂フィルムと合成樹脂
    フィルム支持体が、ポリエステルで構成される請求項1
    に記載の再粘着タイプのピール性マスキングフィルム。
  9. 【請求項9】  合成樹脂フィルム支持体と粘着剤層の
    中間に離型剤層が設けられたものである請求項1に記載
    の再粘着タイプのピール性マスキングフィルム。
  10. 【請求項10】  粘着剤層と遮光性の合成樹脂フィル
    ムの中間に接着剤層が設けられたものである請求項1に
    記載の再粘着タイプのピール性マスキングフィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09313887A (ja) * 1996-05-28 1997-12-09 Agency Of Ind Science & Technol 光触媒シート

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