JPH0437177B2 - - Google Patents
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- JPH0437177B2 JPH0437177B2 JP58118254A JP11825483A JPH0437177B2 JP H0437177 B2 JPH0437177 B2 JP H0437177B2 JP 58118254 A JP58118254 A JP 58118254A JP 11825483 A JP11825483 A JP 11825483A JP H0437177 B2 JPH0437177 B2 JP H0437177B2
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Description
(イ) 技術分野
本発明は、表面に多数の畝を有する新規な不織
布に関する。 (ロ) 従来技術 不織布は、製編、製織を要せず比較的簡易に形
成されるため、編物、織物のみならず、各種プラ
スチツクシート材の代替品としての用途が拡がり
つつある。 従来の不織布は、繊維相互をニードルパンチ等
で交絡したり、または、熱圧着もしくは接着剤で
繊維相互を固定したりして形成されている。しか
しながら、前者の不織布は繊維相互の固定が不十
分なため表面の摩擦により毛羽が発生し易いとい
う問題点がある。一方、後者の不織布は、繊維間
が融着または接着により固定されているので風合
が硬く、嵩高性に乏しい上、折れ皺が発生し易い
という問題点を有している。そのため、加工性が
良くない上、自動車や建物の内装材や各種製品の
外装材といつた用途では大きな制約を伴なつてい
た。 (ハ) 発明の目的 本発明の目的は、上記のような欠点のない不織
布、すなわち、柔軟な風合を有し、嵩高性に富
み、毛羽や皺が発生し難い不織布を提供するにあ
る。 (ニ) 発明の構成 本発明に係る畝付き不織布は、不織布と、該不
織布の少くとも一方の面に積層交絡され、且つ、
その不織布を構成する原料繊維よりも小さい乾熱
収縮率を有する長繊維を原料として作られた長繊
維不織布から成り、長繊維不織布の表面上全面
に、前記積層交絡された不織布を加熱面収縮する
ことにより生ずる複数本の長繊維から成る畝が形
成されている。この畝は長繊維不織布表面層の複
数本の長繊維が長繊維不織布面上に盛り上つて形
成されたもので、長さ1〜20mm、幅0.1〜5mmの
屈曲した形状を有する。畝が形成されていない部
分では前記長繊維不織布中の長繊維が前記不織布
の繊維と交絡し、一方畝が形成されている部分で
は前記長繊維不織布中の長繊維と前記不織布中の
繊維との交絡が実質的にない。 (ホ) 好ましい態様 不織布は、このような畝形成にあずかる長繊維
を含む長繊維不織布層、及び畝形成にあずかる長
繊維を全く含まない他の不織布層(以下、「他の
不織布層」という)からなる。「他の不織布層」
は、長繊維不織布、短繊維不織布のいずれでも、
これらの混合であつてもよい。また、二層以上で
形成されていてもよい。この「他の不織布層」
は、後述するように、畝形成にあずかる不織布層
を形成する上で必要である。 畝は、第1図および第2図に示すように、複数
本の長繊維が不織布面からもり上つて形成されて
いる。畝の長さは1〜20mm、好ましくは3〜10
mm、幅は0.1〜5mm好ましくは0.2〜3mmである。
畝の高さは0.1〜5mmであることが好ましい。畝
は屈曲した形状を有し、そして、不織布面に全面
にわたつて分布している。畝の密度は10〜100
個/cm2が好ましい。 不織布の目付は50g/m2以上が好ましく、より
好ましくは100〜500g/m2である。 前述の「他の不織布層」として100℃における
乾熱収縮率が30%以上の繊維を主成分とした不織
布層を用いた場合、不織布の熱成型時に繊維が収
縮し、不織布の剛性が増し、良好な成型物がえら
れる。畝のない面は、部分的にまたは全面にわた
つて繊維相互が接着、融着していることが好まし
い。 次に、本発明に係る不織布の製造法の一例を説
明する。畝を形成する長繊維からなる不織布層
は、その繊維の融点または分解点以下の温度で乾
熱収縮率が10%以下の繊維から形成される。この
ような繊維として、公知のポリエチレンテレフタ
レート系繊維、ナイロン6、ナイロン66繊維、ポ
リアクリルニトリル系繊維、ポリプロピレン系繊
維、セルロースアセテート繊維、再生セルロース
繊維等が挙げられる。「他の不織布層」は、少く
とも1層は、畝形成長繊維の不織布層に隣接して
いることが必要である。このような繊維として
は、畝形成繊維より熱収縮性の大きい繊維が用い
られる。かかる熱収縮性繊維としては、畝形成繊
維と比較して多量の共重合成分を含む共重合体繊
維や不完全延伸糸が好ましく用いられる。 畝を形成する長繊維からなる不織布層を10〜50
重量%と「他の不織布層」を90〜50重量%とから
構成される積層体をニードルパンチして、部分交
絡を行う。両層を完全に混合するごとく過度の交
絡をを行うと畝が形成され難くなる。従つて、畝
形成長繊維の一部が「他の不織布層」に軽く埋め
込まれる程度で充分である。次に、150℃〜200℃
で乾熱処理して不織布を面収縮させる。この結果
「他の不織布層」に埋め込まれていない表面の複
数本の長繊維が盛り上がつて、屈曲した畝を形成
する。本発明の不織布は面収縮させたものである
が、下層に熱収縮された繊維を含むために伸度が
充分残つている。このため、変形外力に対応出来
る若干の幅出しが可能である。すなわち、一般
に、10〜60%面収縮させ、必要に応じて幅出しを
−20〜+20%面収縮相当分行うことができる。更
に必要に応じて畝の発現していない他方の面を熱
エンボスを用いて繊維を融着、または、接着剤を
用いて接着させて寸法安定性を付与する。更に、
制電、撥水、表面樹脂加工等、各種目的に応じ
て、本発明に係る不織布の表面加工を行うことが
できる。 (ヘ) 発明の効果 本発明の不織布は、少くとも一方の表面に前述
のような畝が存在するために、良好な緩衝機能
(クツシヨン機能)を持ち、風合が柔軟で、かつ
嵩高性を有する。更に、畝が自由に変形するため
に、緩衝機能と相まつて不織布表面に加わる摩擦
力を分散させ、毛羽の発生を防止する。加えて、
畝の存在により、不織布の表面の張力を低下さ
せ、緩衝的役割を演じ、折りたたみによる皺およ
び成型加工による皺の発生を防止する。 本発明の不織布は、特に、衣料、自動車内装
材、カバン袋物材料、床材料に好ましく使用出来
る。 (ト) 実施例 以下、実施例について本発明に係る不織布を具
体的に説明する。なお、実施例の各測定値は以下
の測定法によるものである。 1 畝の形状と密度。 50倍に拡大して一平方センチメートル当りの個
数で表わす。 2 不織布、単繊維の引張強力、破断伸度。 テンシロンを用いて、引張速度20cm/min、把
握長10cm(不織布)、1cm(単繊維)で測定する。 3 折れ皺 5×5cm角の試験片を中央で表面を内側にして
折り重ね、5Kgの荷重でガラス板を介して5分間
加圧後取り出し5分後の折れ皺の有無で判定す
る。 4 成型性。 第3図に示す成型性テスト装置を用いてテスト
した。すなわち、厚さ2mmの市販段ボール5(中
央がハニカム構造)に不織布7をヒートシールフ
イルム6を介して貼り合せ、プレス機を用いて金
型温度150℃、ゲージ圧20Kg/cm2にて成型し、取
り出した不織布の皺の発生を判別した。第3図に
おいて、4aおよび4bは金型、8はクリアラン
ス調整用ワツシヤである。 5 表面摩擦。 JIS−L−1096のC法(テーバ形法)で、摩耗
輪CS−10、荷重250g、100回摩耗して外観変化
の判定をする。 A級:異常なし。 B級:やや損傷している。 C級:たてまたはよこが切断している。 6 染色。 ウインス染色機を用いて公知の染色方法で行な
う。 実施例 1 スパンボンド法、ならびに通常の乾式紡糸法及
び湿式紡糸法によつて以下のウエブを準備した。
布に関する。 (ロ) 従来技術 不織布は、製編、製織を要せず比較的簡易に形
成されるため、編物、織物のみならず、各種プラ
スチツクシート材の代替品としての用途が拡がり
つつある。 従来の不織布は、繊維相互をニードルパンチ等
で交絡したり、または、熱圧着もしくは接着剤で
繊維相互を固定したりして形成されている。しか
しながら、前者の不織布は繊維相互の固定が不十
分なため表面の摩擦により毛羽が発生し易いとい
う問題点がある。一方、後者の不織布は、繊維間
が融着または接着により固定されているので風合
が硬く、嵩高性に乏しい上、折れ皺が発生し易い
という問題点を有している。そのため、加工性が
良くない上、自動車や建物の内装材や各種製品の
外装材といつた用途では大きな制約を伴なつてい
た。 (ハ) 発明の目的 本発明の目的は、上記のような欠点のない不織
布、すなわち、柔軟な風合を有し、嵩高性に富
み、毛羽や皺が発生し難い不織布を提供するにあ
る。 (ニ) 発明の構成 本発明に係る畝付き不織布は、不織布と、該不
織布の少くとも一方の面に積層交絡され、且つ、
その不織布を構成する原料繊維よりも小さい乾熱
収縮率を有する長繊維を原料として作られた長繊
維不織布から成り、長繊維不織布の表面上全面
に、前記積層交絡された不織布を加熱面収縮する
ことにより生ずる複数本の長繊維から成る畝が形
成されている。この畝は長繊維不織布表面層の複
数本の長繊維が長繊維不織布面上に盛り上つて形
成されたもので、長さ1〜20mm、幅0.1〜5mmの
屈曲した形状を有する。畝が形成されていない部
分では前記長繊維不織布中の長繊維が前記不織布
の繊維と交絡し、一方畝が形成されている部分で
は前記長繊維不織布中の長繊維と前記不織布中の
繊維との交絡が実質的にない。 (ホ) 好ましい態様 不織布は、このような畝形成にあずかる長繊維
を含む長繊維不織布層、及び畝形成にあずかる長
繊維を全く含まない他の不織布層(以下、「他の
不織布層」という)からなる。「他の不織布層」
は、長繊維不織布、短繊維不織布のいずれでも、
これらの混合であつてもよい。また、二層以上で
形成されていてもよい。この「他の不織布層」
は、後述するように、畝形成にあずかる不織布層
を形成する上で必要である。 畝は、第1図および第2図に示すように、複数
本の長繊維が不織布面からもり上つて形成されて
いる。畝の長さは1〜20mm、好ましくは3〜10
mm、幅は0.1〜5mm好ましくは0.2〜3mmである。
畝の高さは0.1〜5mmであることが好ましい。畝
は屈曲した形状を有し、そして、不織布面に全面
にわたつて分布している。畝の密度は10〜100
個/cm2が好ましい。 不織布の目付は50g/m2以上が好ましく、より
好ましくは100〜500g/m2である。 前述の「他の不織布層」として100℃における
乾熱収縮率が30%以上の繊維を主成分とした不織
布層を用いた場合、不織布の熱成型時に繊維が収
縮し、不織布の剛性が増し、良好な成型物がえら
れる。畝のない面は、部分的にまたは全面にわた
つて繊維相互が接着、融着していることが好まし
い。 次に、本発明に係る不織布の製造法の一例を説
明する。畝を形成する長繊維からなる不織布層
は、その繊維の融点または分解点以下の温度で乾
熱収縮率が10%以下の繊維から形成される。この
ような繊維として、公知のポリエチレンテレフタ
レート系繊維、ナイロン6、ナイロン66繊維、ポ
リアクリルニトリル系繊維、ポリプロピレン系繊
維、セルロースアセテート繊維、再生セルロース
繊維等が挙げられる。「他の不織布層」は、少く
とも1層は、畝形成長繊維の不織布層に隣接して
いることが必要である。このような繊維として
は、畝形成繊維より熱収縮性の大きい繊維が用い
られる。かかる熱収縮性繊維としては、畝形成繊
維と比較して多量の共重合成分を含む共重合体繊
維や不完全延伸糸が好ましく用いられる。 畝を形成する長繊維からなる不織布層を10〜50
重量%と「他の不織布層」を90〜50重量%とから
構成される積層体をニードルパンチして、部分交
絡を行う。両層を完全に混合するごとく過度の交
絡をを行うと畝が形成され難くなる。従つて、畝
形成長繊維の一部が「他の不織布層」に軽く埋め
込まれる程度で充分である。次に、150℃〜200℃
で乾熱処理して不織布を面収縮させる。この結果
「他の不織布層」に埋め込まれていない表面の複
数本の長繊維が盛り上がつて、屈曲した畝を形成
する。本発明の不織布は面収縮させたものである
が、下層に熱収縮された繊維を含むために伸度が
充分残つている。このため、変形外力に対応出来
る若干の幅出しが可能である。すなわち、一般
に、10〜60%面収縮させ、必要に応じて幅出しを
−20〜+20%面収縮相当分行うことができる。更
に必要に応じて畝の発現していない他方の面を熱
エンボスを用いて繊維を融着、または、接着剤を
用いて接着させて寸法安定性を付与する。更に、
制電、撥水、表面樹脂加工等、各種目的に応じ
て、本発明に係る不織布の表面加工を行うことが
できる。 (ヘ) 発明の効果 本発明の不織布は、少くとも一方の表面に前述
のような畝が存在するために、良好な緩衝機能
(クツシヨン機能)を持ち、風合が柔軟で、かつ
嵩高性を有する。更に、畝が自由に変形するため
に、緩衝機能と相まつて不織布表面に加わる摩擦
力を分散させ、毛羽の発生を防止する。加えて、
畝の存在により、不織布の表面の張力を低下さ
せ、緩衝的役割を演じ、折りたたみによる皺およ
び成型加工による皺の発生を防止する。 本発明の不織布は、特に、衣料、自動車内装
材、カバン袋物材料、床材料に好ましく使用出来
る。 (ト) 実施例 以下、実施例について本発明に係る不織布を具
体的に説明する。なお、実施例の各測定値は以下
の測定法によるものである。 1 畝の形状と密度。 50倍に拡大して一平方センチメートル当りの個
数で表わす。 2 不織布、単繊維の引張強力、破断伸度。 テンシロンを用いて、引張速度20cm/min、把
握長10cm(不織布)、1cm(単繊維)で測定する。 3 折れ皺 5×5cm角の試験片を中央で表面を内側にして
折り重ね、5Kgの荷重でガラス板を介して5分間
加圧後取り出し5分後の折れ皺の有無で判定す
る。 4 成型性。 第3図に示す成型性テスト装置を用いてテスト
した。すなわち、厚さ2mmの市販段ボール5(中
央がハニカム構造)に不織布7をヒートシールフ
イルム6を介して貼り合せ、プレス機を用いて金
型温度150℃、ゲージ圧20Kg/cm2にて成型し、取
り出した不織布の皺の発生を判別した。第3図に
おいて、4aおよび4bは金型、8はクリアラン
ス調整用ワツシヤである。 5 表面摩擦。 JIS−L−1096のC法(テーバ形法)で、摩耗
輪CS−10、荷重250g、100回摩耗して外観変化
の判定をする。 A級:異常なし。 B級:やや損傷している。 C級:たてまたはよこが切断している。 6 染色。 ウインス染色機を用いて公知の染色方法で行な
う。 実施例 1 スパンボンド法、ならびに通常の乾式紡糸法及
び湿式紡糸法によつて以下のウエブを準備した。
【表】
表1のウエブを表2の組合せに積層してニード
ルパンチにより上層と他層を交絡させた。ニード
ルパンチは下層側から針重#40、針つき深さ14mm
の条件で行なつた。次いで、テンターを用いて、
フイード15%、収縮幅15%にセツトして面収縮さ
せて本発明の不織布を製造した。面収縮温度は、
構成繊維により各々設定したが150℃〜200℃の範
囲で行つた。 なお、表2の実験I及びJは、下層に二種類の
ウエブを使用したもので、各々のウエブを予め交
絡させたものを下層として使用した。
ルパンチにより上層と他層を交絡させた。ニード
ルパンチは下層側から針重#40、針つき深さ14mm
の条件で行なつた。次いで、テンターを用いて、
フイード15%、収縮幅15%にセツトして面収縮さ
せて本発明の不織布を製造した。面収縮温度は、
構成繊維により各々設定したが150℃〜200℃の範
囲で行つた。 なお、表2の実験I及びJは、下層に二種類の
ウエブを使用したもので、各々のウエブを予め交
絡させたものを下層として使用した。
【表】
実験A,Bの不織布は、従来公知のもので、本
発明の畝は出現しない。 実験E,Gの不織布は、本発明の好適条件を超
える、即ち表層のウエブ比率が大になる、または
上層と他層の交絡度が大になると、畝の発現が低
減することを示している。 実験Hは、表層に短繊維を用いた場合、畝の発
現が無く、本発明の不織布は、長繊維によつて、
はじめて畝が形成されることを証明している。更
に、実験I,J,Kは、他層の繊維として長繊維
または短繊維或いはこれらの混合交絡体を用いた
例である。 なお、下層のNo.7からの単繊維は、面収縮後に
於いて20%以上の伸度を保有していた。 実施例 2 実施例1で製造した本発明の不織布の特性を、
実験No.C,D,Fについて調べた結果を表3およ
び表4に示す。なお、表3に於ける不織布の拡幅
はテンターを用いて、染色後、タテ及びヨコ方向
に100℃で行なつた。
発明の畝は出現しない。 実験E,Gの不織布は、本発明の好適条件を超
える、即ち表層のウエブ比率が大になる、または
上層と他層の交絡度が大になると、畝の発現が低
減することを示している。 実験Hは、表層に短繊維を用いた場合、畝の発
現が無く、本発明の不織布は、長繊維によつて、
はじめて畝が形成されることを証明している。更
に、実験I,J,Kは、他層の繊維として長繊維
または短繊維或いはこれらの混合交絡体を用いた
例である。 なお、下層のNo.7からの単繊維は、面収縮後に
於いて20%以上の伸度を保有していた。 実施例 2 実施例1で製造した本発明の不織布の特性を、
実験No.C,D,Fについて調べた結果を表3およ
び表4に示す。なお、表3に於ける不織布の拡幅
はテンターを用いて、染色後、タテ及びヨコ方向
に100℃で行なつた。
【表】
染色後の本発明の畝の増減はほとんどなく、む
しろ、染色後の拡幅に於いて畝が分裂して、小さ
く均一に分散して好ましい形状となつた。
しろ、染色後の拡幅に於いて畝が分裂して、小さ
く均一に分散して好ましい形状となつた。
【表】
表4は、全て染色後の不織布の特性であ。本発
明の不織布以外は、染色工程で毛羽が発生し構造
破壊を呈した。本発明の不織布は、伸度がタテ、
ヨコのバランスがとれて大きいことと、表面に畝
を有しているため、特に、折れ皺、成型性および
表面摩耗性にすぐれている。また、触感も良く、
極めてソフトなものであつた。 実施例 3 表4に於ける実験No.Fを用いて本発明の他の1
つである不織布を製造した。 即ち、その1つの方法として2本のフラツトな
金属ロールを用いて上ロールと下ロールの温度を
各々210℃、100℃に設定してロール線圧20Kg/cm
で畝を有する面を下ロール側に接触させて熱プレ
スした。このものは、下層の表層が融着して硬く
なり寸法安定性が得られた。好ましいことに畝の
形状は消失しなかつた。このような不織布は内装
材または簡易敷物等に有用である。
明の不織布以外は、染色工程で毛羽が発生し構造
破壊を呈した。本発明の不織布は、伸度がタテ、
ヨコのバランスがとれて大きいことと、表面に畝
を有しているため、特に、折れ皺、成型性および
表面摩耗性にすぐれている。また、触感も良く、
極めてソフトなものであつた。 実施例 3 表4に於ける実験No.Fを用いて本発明の他の1
つである不織布を製造した。 即ち、その1つの方法として2本のフラツトな
金属ロールを用いて上ロールと下ロールの温度を
各々210℃、100℃に設定してロール線圧20Kg/cm
で畝を有する面を下ロール側に接触させて熱プレ
スした。このものは、下層の表層が融着して硬く
なり寸法安定性が得られた。好ましいことに畝の
形状は消失しなかつた。このような不織布は内装
材または簡易敷物等に有用である。
第1図は本発明に係る不織布の斜視図であつ
て、不織布表面に形成された畝の形状を示してい
る。第2図は、第1図に示す不織布の部分拡大断
面図であつて、畝の構造を示している。第3図は
成型性のテストに用いる装置の説明図である。 図中、1は上層長繊維、2は他層繊維、3は
畝、4a,4bは金型、5は段ボール、6はヒー
トシールフイルム、7は不織布、8はクリアラン
ス調整用ワツシヤである。
て、不織布表面に形成された畝の形状を示してい
る。第2図は、第1図に示す不織布の部分拡大断
面図であつて、畝の構造を示している。第3図は
成型性のテストに用いる装置の説明図である。 図中、1は上層長繊維、2は他層繊維、3は
畝、4a,4bは金型、5は段ボール、6はヒー
トシールフイルム、7は不織布、8はクリアラン
ス調整用ワツシヤである。
Claims (1)
- 1 不織布と、該不織布の少くとも一方の面に積
層交換され、且つ、その不織布を構成する原料繊
維よりも小さい乾熱収縮率を有する長繊維を原料
として作られた長繊維不織布から成り、長繊維不
織布の表面上全面に、前記積層交換された不織布
を加熱面収縮することにより生ずる複数本の長繊
維から成る畝が形成されており、該畝が長さ1〜
20mm、幅0.1〜5mmの屈曲した形状を有し、且つ
畝が形成されていない部分では前記長繊維不織布
中の長繊維が前記不織布中の繊維と交絡し、一方
畝が形成されている部分では前記長繊維不織布中
の長繊維と前記不織布中の繊維との交絡が実質的
にないことを特徴とする畝付き不織布。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58118254A JPS6017164A (ja) | 1983-07-01 | 1983-07-01 | 畝付き不織布 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58118254A JPS6017164A (ja) | 1983-07-01 | 1983-07-01 | 畝付き不織布 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6017164A JPS6017164A (ja) | 1985-01-29 |
JPH0437177B2 true JPH0437177B2 (ja) | 1992-06-18 |
Family
ID=14732056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58118254A Granted JPS6017164A (ja) | 1983-07-01 | 1983-07-01 | 畝付き不織布 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6017164A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4792814A (en) * | 1986-10-23 | 1988-12-20 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Conical horn antenna applicable to plural modes of electromagnetic waves |
JP4751604B2 (ja) * | 2004-11-29 | 2011-08-17 | ダイワボウホールディングス株式会社 | 筒状フィルター及びその製造方法 |
-
1983
- 1983-07-01 JP JP58118254A patent/JPS6017164A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6017164A (ja) | 1985-01-29 |
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