JPH04371404A - 堆積物の貯蔵取出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はパレット上に搭載された
堆積物、特に合板、単板積層材等の建材製品の製造工程
から逐次供給されるパレット上に搭載されたベニヤ単板
等の堆積物を、先入先出順序に従って逐次これを貯蔵し
逐次これを次工程に取出すようにしたベニヤ単板等の堆
積物の移送工程に適用される、堆積物の貯蔵取出装置に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来技術によるこの種ベニヤ単板等の堆
積物の移送工程における堆積物の貯蔵取出装置は、例え
ば図５に示すような前段の乾燥工程等から逐次供給され
る堆積物１１ａを、コロコンベヤ１２上に載置して人為
的にその移送作業を開始すると共に、その荷姿をターン
テーブル１３により直角に方向転換しながら複数列のコ
ロコンベヤ１４からなる貯蔵場所１５中に後入先出順序
に従って、即ち先入堆積物１１ｂを一番奥に、後入堆積
物１１ｃを一番手前にして逐次これを貯蔵し、逐次後入
堆積物１１ｃからこれを取出して後段の貼着工程等に堆
積物１１ｄとして逐次供給する、いわゆる後入先出順序
に従った先入堆積物１１ｂよりは後入堆積物１１ｃの方
が早く取出されてしまう貯蔵取出装置や、簡単にはフォ
ークリフトの運転による貯蔵場所への前記後入先出順序
による堆積物の貯蔵取出作業が行われていたものである
。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
技術によるこの種の後入先出順序に従ったベニヤ単板等
の堆積物の貯蔵取出装置や貯蔵取出作業では、前段の乾
燥工程等から逐次供給される堆積物の貯蔵場所における
滞留時間が大幅に変動することになり、未だ充分に放冷
されない後入堆積物が先に後段の貼着工程等へ供給され
て建材製品に接着不良を誘発したり、或いは貯蔵場所の
奥にデットストック化された先入堆積物を長期間放置す
ることになって吸湿や塵埃等の汚染による材質低下を建
材製品に誘発したり、またこの種のデットストックの整
理に多数の作業員を要する等の工程管理上や品質管理上
の重大な難点があったものである。

【０００４】よって本発明は、上記従来技術によるこの
種の後入先出順序に従ったベニヤ単板等の堆積物の貯蔵
取出装置や貯蔵取出作業の難点を払拭すべく、先ずその
移送工程を先入先出順序に従った堆積物の貯蔵取出形態
に設定して、該堆積物の貯蔵場所における滞留時間の大
幅な変動による障害を払拭し、また全工程の工程操作を
シーケンスコントローラーやコンピューター等を供用し
た自動制御手段により行うようにしてデットストックが
発生しない能率的な貯蔵取出作業を行うことを目的とし
たものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のベニヤ単板等の堆積物の貯蔵取出装置は、パレ
ット上に搭載された堆積物を先入先出順序に従って逐次
これを貯蔵し逐次これを次工程に取出すようにした移送
工程において適用される、下記の構成要件からなるもの
である。

【０００６】（ａ）堆積物を搭載したパレットを順次移
送路に向けて受渡可能に架設した前後二台の昇降受渡コ
ンベヤ。

【０００７】（ｂ）該昇降受渡コンベヤから受渡される
前記堆積物を搭載したパレットの前後端部を相互に当接
させながら順次移送可能に往路と復路に分けて上下二段
に架設したコロ付移送コンベヤ。

【０００８】（ｃ）該コロ付移送コンベヤの先頭部位と
中間の適宜部位に前記堆積物を搭載したパレットの移送
を制止しおよびこれを解除可能に配設した可動ストッパ
ー。

【０００９】（ｄ）該可動ストッパーの後方部位に前記
堆積物を搭載したパレットを前記コロ付移送コンベヤの
移送速度より若干早く繰出して相互の当接個所に所望の
隙間を形成可能に配設した早送コンベヤ。

【００１０】

【作用】本発明のベニヤ単板等の堆積物の貯蔵取出装置
が対象とした移送工程で取扱われる堆積物の形状は、図
２および図３に例示したように堆積物１の側端部は堆積
作業の際に多くの出入が発生しており、且つ材質的にも
堆積物１の側端部は脆弱で破断し易いので、これを搭載
するパレット２は該堆積物１の面積より充分大きな面積
を有し、少なくとも貯蔵や取出しの際の移送過程におい
て相互の側端部が接触したり衝突したりして材質を損傷
し歩留りを低下する惧れのないように配慮された荷姿に
形成されているものである。従って通常の移送操作にお
いては相互のパレット２の側端部が密に当接することに
なり、堆積物１の相互には常に所要の空間が形成される
ので、その移送に伴う安全性もそれによって確保されて
いるものである。

【００１１】扨て本発明のベニヤ単板等の堆積物１の貯
蔵取出装置は、上述のように相互のパレット２の側端部
が密に当接した移送姿態での堆積物１の貯蔵取出操作と
なるから、その自動操作のためには図４に例示した操作
手順のように、所要時に連続的に回動しているコロ付移
送コンベヤ４から堆積物１を搭載したパレット２に伝達
されている移送力、即ちコロの自転作用によって伝達ト
ルクが制限されている移送力によって、相互の側端部が
密に当接するまで移送されるが、可動ストッパー５によ
り先頭のパレット２の移送が制止されると後続のパレッ
ト２の相互の側端部を密に当接したままの姿態で貯蔵さ
れることになるから、これを次工程に個々の堆積物１ａ
とパレット２ａの姿態にして取出すためには、密に当接
している相互のパレット２，２ａの間に前記可動ストッ
パー５が再び突出可能な隙間Ｇを形成する必要がある。 上記隙間Ｇの形成は、前記コロ付移送コンベヤ４の移送
速度より若干早く先頭の堆積物１を繰出すように装置さ
れた早送コンベヤ６の駆動によって自動的になされるも
のであって、所要の隙間Ｇを形成した前記先頭と次の堆
積物１，１ａは、前記コロ付移送コンベヤ４からパレッ
ト２，２ａに伝達されている、前記コロの自転作用によ
って伝達トルクが制限されている移送力によって、分離
された姿態での移送が継続され、先頭の堆積物１ａとパ
レット２ａは次工程へそのまま取出されて貼着工程等に
供給され、次の堆積物１とパレット２は再び可動ストッ
パー５により制止されて貯蔵される一連の先入先出順序
に従った工程操作が、シーケンスコントローラーやコン
ピューター等を供用した自動制御手段によって能率的に
行われるものである。

【００１２】

【実施例】図１は本発明の配置例を示すものであって、
ベニヤ単板等の堆積物１を搭載したパレット２を先入先
出順序に従って順次移送路に向けて受渡可能に、先ずそ
の前段の取入取出部Ａと後段の取入取出部Ｂには移送ロ
ーラー７ａ，７ｂおよび移送チエン８ａ，８ｂと昇降テ
ーブル９ａ，９ｂおよび昇降シリンダー１０ａ，１０ｂ
等からなる昇降受渡コンベヤ３ａ，３ｂが前後に二台架
設されている。また前記取入取出部Ａ，Ｂに挟まれた貯
蔵部Ｃには前記昇降受渡コンベヤ３ａ，３ｂから各別に
受渡される堆積物１を搭載したパレット２の前後端部を
相互に密に当接させながら順次移送可能に、往路と復路
に分けて上下二段に、例えばデットロールをチエンに装
着する等して、コロの自転作用によって伝達トルクが制
限されているコロ付移送コンベヤ４ａ，４ｂを架設する
。該コロ付移送コンベヤ４ａ，４ｂは所要時に連続回動
可能に装置され、また該コロ付移送コンベヤ４ａ，４ｂ
の先頭部位と中間の適宜部位には制御可能な可動ストッ
パー５が配設されており、該可動ストッパー５によって
前記堆積物１を搭載したパレット２の移送が制止されて
相互の側端部を密に当接したまま貯蔵出来るように構成
されているものである。また前記取入取出部Ａ，Ｂの昇
降受渡コンベヤ３ａ，３ｂは、昇降テーブル９ａ，９ｂ
を含む全体が移送方向の直交方向にも移動可能に、前記
昇降テーブル９ａ，９ｂの直下と直上にレール部材９０
ａ，９０ｂおよびガイド部材９００ａ，９００ｂが装着
されていて、移送工程の処理量に応じて前記貯蔵部Ｃの
側方にも多数並列に構築される他の列のコロ付移送コン
ベヤ等にも随時パレット２に搭載した堆積物１を分配し
て自動的に貯蔵し、且つその取出しや再分配も自動的に
出来るように構成されているものである。従って上記の
ように移送方向の直交方向にも移動可能な昇降受渡コン
ベヤ３ａ，３ｂが貯蔵部Ｃの前後に二台装備され、しか
もコロ付移送コンベヤが多列に装備されているので、生
産計画等の変更に伴う堆積物１の先入先出順序の変更操
作等にもシーケンスコントローラーやコンピューターの
操作により容易に対応することが出来たものである。 次にまた前記パレット２の相互の側端部を密に当接した
まま貯蔵されている堆積物１の先入先出順序に従った取
出操作は、前記可動ストッパー５を流体シリンダー５ａ
等の作動機構によって解除側に発動させると共に、該可
動ストッパー５の後方部位に、前記コロ付移送コンベヤ
４ａ，４ｂの移送速度より若干早く繰出可能に装置した
早送コンベヤ６を架設して、該早送コンベヤ６を流体シ
リンダー６ａ等の作動機構により上方に擺動させて前記
堆積物１を搭載したパレット２の底部にこれを押圧当接
して、パレット２の相互の当接個所に可動ストッパー５
が突出可能な所要の隙間を形成可能に構成されているも
のである。更にまた前述の昇降受渡コンベヤ３ａ，３ｂ
およびコロ付移送コンベヤ４ａ，４ｂ、可動ストッパー
５、早送コンベヤ６等の関連移送機器には、図示してな
いが移送路の適宜位置に架設されている堆積物１やパレ
ット２の移送位置や貯蔵位置を検知可能に装置した光電
スイッチ，リミットスイッチ等からなる位置検知器の発
信する電気信号をシーケンスコントローラーやコンピュ
ーター等に伝送して、前述の先入先出順序に従った堆積
物１の貯蔵取出操作が無人で実施出来るように構成され
ているものである。

【００１３】

【発明の効果】本発明は以上に説明したように、先ずそ
の移送工程を先入先出順序に従った堆積物の貯蔵取出形
態に設定して、該堆積物の貯蔵場所における滞留時間の
大幅な変動による障害を払拭し、また全工程の工程操作
をシーケンスコントローラ等を供用した自動制御手段に
より行うようにしてデットストックが発生しない能率的
な貯蔵取出作業を行うようにした堆積物の貯蔵取出装置
であるから、従来装置や従来工法の後入先出順序に従っ
たものに惹起されていた後入堆積物が先に取出されるこ
とに起因する、充分に放冷されないままのベニヤ単板に
よる建材製品の接着不良や、先入堆積物がデットストッ
ク化されることに起因する、吸湿や塵埃等の汚染による
材質低下を建材製品に誘発する等の障害の発生を悉く払
拭し得たものであり、本発明の先入先出順序に従った一
連の工程操作による時は、接着力の安定な建材製品等を
、最少の原材料在庫量と、最少の作業要員をもって、全
自動により能率的に生産することが出来たものであるば
かりでなく、移送方向の直交方向にも移動可能な昇降受
渡コンベヤが貯蔵場所の前後に二台装備され、しかもコ
ロ付移送コンベヤが多列に装備されているので生産計画
等の変更に伴う堆積物の先入先出順序の変更操作等にも
シーケンスコントローラーやコンピューターの操作によ
り容易に対応することが出来たものであり、ベニヤ単板
等の堆積物の移送工程の合理化に寄与する所絶大なるも
のがあったものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　配置例を示す側面図。

【図２】　　パレット上に搭載された堆積物の側面図。

【図３】　　図２の要部を拡大した側面図。

【図４】　　堆積物を搭載した相互のパレットに隙間を
形成する説明図。

【図５】　　従来装置の配置例を示す平面図。

【符号の説明】

１，１ａ，１１ａ，１１ｂ，１１ｃ，１１ｄ　　ベニヤ
単板等の堆積物 ２，２ａ　　パレット ３ａ，３ｂ　　昇降受渡コンベヤ ４，４ａ，４ｂ　　コロ付移送コンベヤ５　　可動スト
ッパー ６　　早送コンベヤ ５ａ，６ａ　　作動機構 ７ａ，７ｂ　　移送ローラー ８ａ，８ｂ　　移送チエン ９ａ，９ｂ　　昇降テーブル １０ａ，１０ｂ　　昇降シリンダー １２，１４　　コロコンベヤ １３　　ターンテーブル １５　　貯蔵場所 ９０ａ，９０ｂ　　レール部材 ９００ａ，９００ｂ　　ガイド部材 Ａ，Ｂ　　取入取出部 Ｃ　　貯蔵部 Ｇ　　隙間

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　パレット上に搭載された堆積物を先入
   先出順序に従って逐次これを貯蔵し逐次これを次工程に
   取出すようにした移送工程において、堆積物を搭載した
   パレットを順次移送路に向けて受渡可能に架設した前後
   二台の昇降受渡コンベヤと、該昇降受渡コンベヤから受
   渡される前記堆積物を搭載したパレットの前後端部を相
   互に当接させながら順次移送可能に往路と復路に分けて
   上下二段に架設したコロ付移送コンベヤと、該コロ付移
   送コンベヤの先頭部位と中間の適宜部位に前記堆積物を
   搭載したパレットの移送を制止しおよびこれを解除可能
   に配設した可動ストッパーと、該可動ストッパーの後方
   部位に前記堆積物を搭載したパレットを前記コロ付移送
   コンベヤの移送速度より若干早く繰出して相互の当接個
   所に所望の隙間を形成可能に配設した早送コンベヤとか
   らなることを特徴とする堆積物の貯蔵取出装置。
2. 【請求項２】　　流体シリンダーにより昇降自在に装置
   された可動ストッパーからなる請求項１記載の堆積物の
   貯蔵取出装置。
3. 【請求項３】　　流体シリンダーにより昇降自在に装置
   された早送コンベヤからなる請求項１記載の堆積物の貯
   蔵取出装置。
4. 【請求項４】　　パレット上に搭載された堆積物の先入
   先出順序による工程操作をシーケンスコントローラーや
   コンピューター等の自動制御手段により行うようにした
   請求項１記載の堆積物の貯蔵取出装置。