JPH0437051Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、原本となるバーコード読み取り、
読み取つたバーコードのラベルテープへの印刷お
よびこのラベルテープの物品への貼付を行うハン
ドラベラに関するものである。

〔従来の技術〕

運送業務等において、同種の物品を多数扱う場
合には、事務処理簡素化などの理由から物品の送
り状は１枚のみとし、該送り状に付されている識
別用のバーコード等が印刷されたラベルを読み取
り、場識別用バーコード等と同じバーコード等が
印刷されたラベルを物品数だけ複製し、それぞれ
の物品に貼付して運送する方法が用いられる。

このような場合に、従来例では、まずバーコー
ド読み取りペン等によつて送り状に付されててい
るラベルのバーコードを読み取り、その結果をラ
ベル印刷機の操作キーの操作によつて入力して、
ラベルテープにサーマルプリンタヘツドによつて
バーコードを印刷して複製のラベルを作成し、こ
れを剥離ローラで剥離して上記各物品に貼付して
いた。

しかしながら、このような従来の方法で、別体
のバーコード読み取り装置とラベル印刷機とを
別々に操作しなければならず、しかもバーコード
読み取り装置で読み取つたバーコードをラベル印
刷機のキー操作によつて入力しなければならない
ため、作業が繁雑であり、しかもキー操作におい
て入力ミス等によるトラブルが生ずるなどの欠点
があつた。

上記のような欠点をなくすため、ラベルのバー
コード等を読み取り、正常に読みとれた場合に操
作者に読み取り完了を通知するとともにう複製ラ
ベルを印刷し、複製されたラベルを貼付可能な位
置まで移送するようにしてラベルのバーコード読
み取り、複数ラベルの印刷および該ラベルの物品
への貼付作業を、片手で連続して簡単に行い得る
ようにした、携帯式ラベル読み取り・印刷・貼付
機（ハンドラベラ）が先に提案された。

この先に提案されたハンドラベラの外観を第２
図に示す。この図で、２０はケース本体で、後方
に開口部２１があり、この部分を原本となるバー
コードに当接し、コピースイツチを押すと内部の
イメージセンサがこれを読み取り、解読回路で符
号化され、記憶回路に記憶され、バーコードの読
み取りが完了したことを読み取り完了通知回路か
ら信号音を発して報知する。

その後、ケース本体２０内に装着された印刷前
のラベルテープにサーマルヘツドにより印刷を行
い複製のラベルを作成し、ボタン操作により先端
の貼付ローラ２２からラベル２３を繰り出して貼
付を行う。

このようなハンドラベラにおけるスイツチ回路
の従来例を第３図により説明する。

第３図は従来のハンドラベラにおけるスイツチ
回路の構成を示す図である。この図において、１
は制御回路であり、１ａ〜１ｃはそのレベルを検
出してそのレベルに対応した動作を行うための端
子、１ｖは電源端子である。２は電源供給回路、
３は主電源スイツチ、４はバーコード読み取り用
の起動スイツチ、５はラベルテープ発行用の起動
スイツチ、６は電源、７はスイツチング用のトラ
ンジスタであるPNPトランジスタ、Vccは“Ｈ”
レベル設定用の電源である。

このようなスイツチ回路を有する従来のハンド
ラベラでは、バーコードの読み取りまたはラベル
テープの発行を行う場合、まず主電源スイツチ３
をオンにしてPNPトランジスタ７のベース電位
を下げて導通させ、電源供給回路２を介して制御
回路１等の各回路に電源を供給したのち、バーコ
ード読み取り用の起動スイツチ４またはラベルテ
ープ発行用の起動スイツチ５をオンすることによ
り、端子１ａまたは１ｂが“Ｌ”レベルとなり、
制御回路１はこれを検出して各回路を制御してバ
ーコードの読み取りまたはラベルテープの発行を
行つていた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

上記のような従来のハンドラベラのスイツチ回
路では、動作を行う際にスイツチ操作を２回行わ
なければならないために操作が煩わしい。またこ
れを防ぐための主電源スイツチ３を常時オンさせ
ると消費電力が増大するという問題点があつた。

この考案は、かかる問題点を解決するためにな
されたもので、消費電力を増大させることなく１
回のスイツチ操作で動作させることができるハン
ドラベラを得ることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案に係るハンドラベラは、電源と電源供
給回路間に接続されたスイツチング用のトランジ
スタの制御端子にそれぞれの作動時に前記トラン
ジスタをオンにさせるバーコード読み取り用の起
動スイツチとラベルテープ発行用の起動スイツチ
とをそれぞれ回り込み防止用のダイオードを介し
て接続したものである。

〔作用〕

この考案においては、バーコード読み取り用の
起動スイツチはラベルテープ発行用の起動スイツ
チのどちらか一方をオンすることによりトランジ
スタがオンとなり、電源がスイツチング用のトラ
ンジスタを介して電源供給回路に供給され、制御
回路が作動する。

〔実施例〕

第１図はこの考案のハンドラベラにおけるスイ
ツチ回路の一実施例の構成を示す図である。この
図において、第２図と同一符号は同一部分を示
し、８ａ〜８ｄは回り込み防止用のダイオードで
ある。

次に動作について説明する。

例えばバーコード読み取りを行う場合、バーコ
ード読み取り用の起動スイツチ４をオンにする
と、PNPトランジスタ７のベース電位が下がり、
電源６から電源供給回路２へ電源が供給され、電
源供給回路２は制御回路１の電源端子１ｖへ電源
を供給するとともに所要な各回路（図示せず）へ
電源を供給する。一方、バーコード読み取り用の
起動スイツチ４をオンした時点で端子１ｂが
“Ｌ”レベルとなり、制御回路１はこれを検出し
て各回路を制御してバーコードの読み取りを行
う。

またラベルテープの発行を行う場合の動作につ
いても同様となる。

なお、上記実施例ではスイツチング用のトラン
ジスタとしてバイポーラトランジスタを用いた
が、MOSトランジスタを用いることができるこ
とはいうまでもない。

〔考案の効果〕 この考案は以上説明したとおり、電源と電源供
給回路間にスイツチング用のトランジスタの制御
端子にそれぞれ作動時にこのトランジスタをオン
にさせるようにバーコード読み取り用の起動スイ
ツチとラベルテープ発行用の起動スイツチを回り
込み防止用のダイオードを介して接続したので、
バーコード読み取り用の起動スイツチまたはラベ
ルテープ用発行用の起動スイツチのどちらか一方
をオンするだけで同時に電源供給回路より所要な
各回路への電源の供給が行われ、１回のスイツチ
操作で動作させることができるため、操作性が向
上するという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案のハンドラベラにおけるスイ
ツチ回路の一実施例の構成を示す図、第２図はハ
ンドラベラの外観を示す斜視図、第３図は従来の
ハンドラベラにおけるスイツチ回路の構成を示す
図である。 図において、１は制御回路、２は電源供給回
路、４はバーコード読み取り用の起動スイツチ、
５はラベルテープ発行用の起動スイツチ、６は電
源、７はPNPトランジスタ、８ａ〜８ｄは回り
込み防止用のダイオードである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電源をスイツチング用のトランジスタおよび電
   源供給回路を介して制御回路に供給し、バーコー
   ド読み取り用の起動スイツチのオンにより原本と
   なるバーコードの読み取り用を行い、ラベルテー
   プ発行用の起動スイツチのオンにより読み取つた
   バーコードのラベルテープへの印刷を前記制御回
   路の制御により行うハンドラベラにおいて、前記
   トランジスタの制御端子にそれぞれ作動時に前記
   トランジスタをオンにさせる前記バーコード読み
   取り用の起動スイツチとラベルテープ発行用の起
   動スイツチとをそれぞれ回り込み防止用のダイオ
   ードを介して接続したことを特徴とするハンドラ
   ベラ。