JPH04370412A - 回転軸支持機構 - Google Patents

回転軸支持機構

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JPH04370412A
JPH04370412A JP17595091A JP17595091A JPH04370412A JP H04370412 A JPH04370412 A JP H04370412A JP 17595091 A JP17595091 A JP 17595091A JP 17595091 A JP17595091 A JP 17595091A JP H04370412 A JPH04370412 A JP H04370412A
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JP
Japan
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flexible
rotary shaft
rotating shaft
cylinder
fixed
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JP17595091A
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Tetsuji Inaba
哲二 稲葉
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は超高真空中しかも高温
下で回転軸を支持することのできる機構に関する。たと
えば分子線結晶成長装置(MBE)や各種の測定分析装
置、MOCVD装置などの回転軸の部分に用いることが
できる。
【0002】
【従来の技術】回転する軸を支持するにはベアリングが
用いられる。ボ−ルベアリング、ロ−ルベアリングなど
転動体を内輪と外輪との間に介在させることにより抵抗
を減ずるようになっているものが多い。常温常圧下で使
う場合はこれらのボ−ルベアリングは有効に働く。また
転動体を用いないすべり軸受もある。しかしながら超高
真空、高温という条件下では通常のベアリングは使用で
きない。真空度が高ければ高いほど摩擦が増える。この
ため部材と部材とを直接に摺動させるというようなすべ
り運動は不可能になる。転動体を使うボ−ルベアリング
の場合であってもころがり摩擦抵抗自体が真空度の高ま
りとともに増加してゆく。
【0003】それで超高真空中の軸受としては金属の球
体に銀コ−ト、金コ−トした球体を転動体としたものが
用いられている。柔軟な金属膜によりころがり抵抗を減
少させようとしている。しかし金属球を主体とするので
高温には耐えることができない。常温と高温の2状態の
間で、熱膨張,収縮が著しく起こる。熱膨張によって噛
み込み現象を起こし動かなくなるということもある。金
属ボ−ルを使用するものは超高真空中でせいぜい200
℃程度までしか使えない。
【0004】セラミックは耐熱性耐摩耗性に優れる。セ
ラミックボ−ルを使ったベアリングが高温用に開発され
ている。これはたしかに高熱に耐えるのであるが、超高
真空中では摩擦が大きくなって摩耗が著しい。このため
寿命が異常に短い。結局のところ超高真空中でかつ高温
である場合に使えるベアリングが現在のところ存在しな
い。このような極限の条件では転動体によって軸を支持
するというようなベアリングは役に立たない、と本発明
者は考える。超高真空高温状態であっても軸を回転可能
に支持できる機構を提供することが本発明の目的である
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の回転軸支持機構
は、高真空高温下にある回転軸を支持する機構であって
、回転軸を囲む支持筒と、薄板を丸めて作られた筒状体
を変形させ支持筒と回転軸との間に介在するようにひと
つあるいは複数個設けられた撓み筒体とよりなり、撓み
筒体の一部が支持筒に固定され、撓み筒体の反対側の一
部が回転軸に固定されており、一定角度範囲内で回転軸
が回転できるように構成した事を特徴とする。
【0006】
【作用】薄板を丸めて作った撓み筒体によって中心の回
転軸と支持筒とが弾性的に連続している。弾性的連続で
あるので回転軸をある範囲で回転することができる。回
転軸の回転とともに撓み筒体をなす薄板が撓み、撓み筒
体と支持筒の接触面が変化してゆく。回転軸を回す際の
抵抗として働くものは薄板の撓み力だけである。接触面
に於いて滑りが全くない。これが重要な特徴である。従
来のすべり軸受やボ−ルベアリングは滑りが存在しすべ
り摩擦があったから、真空中での抵抗が大きくなったの
である。本発明ではそうではなく、すべりがないのです
べり摩擦(摺動)抵抗のようなものが働かない。このた
め超高真空中であっても抵抗が大きくならない。
【0007】撓み筒体は単一であってもよいが、対称性
良く、2つあるいは3つの撓み筒体を用いるようにして
も良い。またバランスを良くするために、長手方向に固
定点の異なるいくつもの撓み筒体を設けてもよい。撓み
筒体によって支持するのであるから、回転軸を厳密に中
心位置に保持するということは難しい。
【0008】しかし外部から回転導入機によって回転軸
を回転するのであるから、回転導入機の存在する部分は
低温であるから従来の軸受によって回転軸を支持できる
。片持ちになるにせよ、軸端では厳密に軸受によって支
持されるのであるから、他方の端が撓み筒体によって支
持されていたとしてもそれほど中心位置がずれるわけで
はない。薄板は高融点金属例えばTaで作ることができ
る。繰り返し撓みに耐える材料でなければならない。 400℃までの比較的低温の場合はステンレスの薄板を
使うこともできる。Taの場合は1500℃程度まで使
用可能である。
【0009】先述のように支持点が動くという欠点の他
に、本発明の支持機構は、回転角の範囲が狭く限定され
るということがある。回転軸の外径、支持筒の内径、撓
み筒体の全長などにより回転角範囲が決まるが、1回転
以上の回転角(360°)を実現することは難しい。9
0°〜180°程度の回転角で足りる場合に適した構造
である。
【0010】
【実施例】図1に本発明の実施例に係る回転軸支持機構
を示す。これは真空チャンバのフランジの部分だけを図
示したものであり、フランジより内部は真空であり、外
部は大気圧である。中心の回転軸1はその外周を撓み筒
体2によって囲まれている。撓み筒体2の外側には円筒
形の支持筒3が設置されている。図2に示したようにこ
の例では3つの撓み筒体が設けられている。支持筒3の
一端は真空用フランジ3の内面に固着されている。真空
用フランジ3の外には回転導入機5が取りつけられてい
る。固定金具6によって真空内部の回転軸1と導入軸7
とが連結される。導入軸7の回転がそのまま真空内部の
回転軸1に伝達される。回転導入機6というのは真空容
器の内部へ真空容器外部から回転力を伝えるものである
【0011】回転導入機は公知である。これは真空中で
あるが十分低温である位置に設けられるから金属性のベ
アリングを用いることができる。回転導入機の内部では
、導入軸を保持する軸受と、軸に取り付けられた永久磁
石とがある。外部筒にもこれと対向できるような永久磁
石がある。外部筒を回転することによって磁力の作用に
より内軸の回転軸を回転させる事ができる。磁石を用い
ない回転導入機もある。撓み筒体2は薄板を丸めて筒状
としたものであり自由状態では円筒になるが、これを薄
く撓ませて支持筒と回転軸の間に挿入してある。撓み筒
体2はそらまめのような形状をしている。
【0012】撓み筒体2の一部は固定金具8によって支
持筒3の内壁に固定される。撓み筒体2の反対側の一部
も固定金具9によって回転軸1に固定される。固定金具
9のために、軸1と撓み筒体2の間のずれが防止される
。固定金具8のために支持筒3と撓み筒体2の相互のず
れが防止される。ずれがないのですべり摩擦抵抗が発生
しない。
【0013】図2は回転軸1が丁度中間位置にある状態
を示している。この状態から左右に回転軸1を回すこと
ができる。回転軸1を回すと薄板の撓む部分が移動して
ゆき、図3に示すような状態になる。この間回転軸1、
撓み筒体の薄板、支持筒3の内壁は接触、非接触部が変
化してゆくだけである。このように3つの撓み筒体があ
るものでは、回転軸はせいぜい60°〜100°しか回
転できない。
【0014】回転角の範囲をより広くしようと思えば全
円周についてひとつの撓み筒体を用いるようにすればよ
い。図4にこのような例を示す.撓み筒体が囲む中心角
は約240°である。中心角は180°〜330°程度
になる。しかしこのようにすると回転軸1のまわりに働
く弾性力が必ずしも均衡しない。バランスがとれないの
で回転軸が傾いてしまう惧れがある。
【0015】これを避けるには長手方向に撓み筒体を分
割し位相が異なるように撓み筒体を複数個とりつければ
よいのである。図5にこのような構造を示す。これは位
相が異なるように等価の撓み筒体を長手方向に3つ(2
a、2b、2c)とりつけている。こうすると弾性力が
バランスして軸が傾かない。
【0016】この発明の回転軸支持機構は従来の軸受か
ら考えれば極めて斬新なものである。無摺動であるから
超高真空に於ける摩擦抵抗の増大という問題を克服する
ことができる。しかしながら回転角に制限があるという
欠点がある。回転角の制限は図2と図3とを対比してみ
ればよく分かる事であるが、そらまめ形の撓み筒体が固
定金具8によって支持筒に固定されているという事から
発生する。固定金具8、9がなければこのような制限は
生じない。
【0017】支持筒の内径をd、回転軸の外径をeとす
ると、撓み筒体は、支持筒に接する部分では曲率半径が
d、回転軸に接する部分では曲率半径がe、自由空間で
は曲率半径がr(=(d−e)/2)になっている。撓
み筒体の半径rで曲がる部分の中心をP,Qとすると、
撓み筒体は結局PQ間の変形が可能であることになる。 撓み筒体の有効中心角POQをΘとする。撓み筒体がΘ
だけ角変位できるということは、遊星運動する歯車と同
じことで、回転軸は(e+d)Θ/eだけ回転すること
になる。
【0018】n個の撓み筒体を用いたとすると、回転軸
と支持筒の間はn個の等価な空間2π/nに分割される
。最大の大きさの撓み筒体を用いると最大の回転振幅が
得られるわけである。この場合、最大のΘn は(PQ
)半径rの半円弧が両方に存在するので、      
      Θn =2π/n−(e−d)/(e+d
)            (1)ということになる。 これは回転軸の最大振幅Φに直すと、       Φ=(e+d)Θ/e=2π(e+d)/
ne−(e−d)/e  (2)という事になる。n(
分割数)が大きい程回転角は小さくなるし、dが小さい
と回転角が小さくなる。実際には(2)で決まるような
最大振幅をとるようにはできないので、これより少し小
さい値で満足しなければならない。
【0019】
【発明の効果】超高真空中では摩擦抵抗が著しく高くな
るが、本発明ではすべり摩擦(摺動)する部分が全くな
いので回転運動に対する抵抗が大きくならない。薄板は
高温に耐える金属で作るから高温に耐えることができる
。熱膨張が起こるが、ボ−ルのように剛体ではないので
噛み込みのようなものを生じない。信頼性に富み安価な
超高真空高温用の回転軸支持機構を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る回転軸支持機構の縦断面
図。
【図2】図1のII−II拡大断面図。
【図3】図2の状態から回転軸が回転した状態の断面図
【図4】撓み筒体が円周上にひとつある場合の例を示す
横断面図。
【図5】ひとつの撓み筒体が長手方向に位相が異なるよ
うに設けられた例を示す長手方向の縦断面図。
【符号の説明】
1  回転軸 2  撓み筒体 3  支持筒 4  真空用フランジ 5  回転導入機 6  コネクタ 7  導入軸 8  固定金具 9  固定金具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  高真空高温下にある回転軸を支持する
    機構であって、回転軸を囲む支持筒と、薄板を丸めて作
    られた筒状体を変形させ支持筒と回転軸との間に介在す
    るようにひとつあるいは複数個設けられた撓み筒体とよ
    りなり、撓み筒体の一部が支持筒に固定され、撓み筒体
    の反対側の一部が回転軸に固定されており、一定角度範
    囲内で回転軸が回転できるように構成した事を特徴とす
    る回転軸支持機構。
JP3175950A 1991-06-19 1991-06-19 回転軸支持機構 Expired - Fee Related JP2531315B2 (ja)

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JPH04370412A true JPH04370412A (ja) 1992-12-22
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013210059A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology 回転軸支持機構及び回転導入機構

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013210059A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology 回転軸支持機構及び回転導入機構

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JP2531315B2 (ja) 1996-09-04

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