JPH04370227A - 自動ワインダと二重撚糸機の連結システム及び該システムに用いられる合撚糸台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、自動ワインダと二重
撚糸機の連結システム及び該システムに用いられる合撚
糸台に関する。

【０００２】

【従来の技術】自動ワインダで生産されたパッケージは
、使用する目的により、更に高級な糸にするため、得ら
れたパッケージを二重撚糸機の合撚糸台に供給し、合糸
すると共に撚糸することが行われている。

【０００３】出願人は先に、自動ワインダと合撚糸台を
有する二重撚糸機を効率良く作動させるために、自動ワ
インダと次工程の二重撚糸機間に給糸パッケージ交換装
置を設け、自動ワインダ側のパッケージ搬送コンベア上
を移送されてくるパッケージを上記給糸パッケージ交換
装置によって二重撚糸機側の合撚糸台に挿入すると共に
トレイコンベア上へ移載するようにして、自動ワインダ
と二重撚糸機を連結したものを提案した（特開昭６３−
１９６４７０号公報参照）。

【０００４】図３はその連結システムを示すものであり
、自動ワインダ１と二重撚糸機２を給糸パッケージ交換
装置３を介して直結したものである。自動ワインダ１は
複数のワインディングユニット４から構成され、各ワイ
ンディングユニットで生産された所定の巻幅を有するパ
ッケージはユニットに沿って移動可能な自動玉揚台車５
によって玉揚され、ユニットに沿って敷設されるパッケ
ージ搬送コンべア６上へ排出される。一方、上記ワイン
ダ１と直結される二重撚糸機２は背中合わせに配置され
たスピンドル７ａ，７ｂが多数並設されて構成され、機
台の周囲にはパッケージ移送用のトレイコンベア８が閉
ループ状に敷設され、トレイが循環している。上記トレ
イコンベア８のトレイには合撚糸台１８（図４参照）が
載置されている。この合撚糸台１８には、２個のパッケ
ージＰ１，Ｐ２が挿入されたもの（以下、実台という）
と、空のチューブ１０が挿入されたもの（以下、空台と
いう）とが混在して循環している。満巻になったスピン
ドルに対して自動玉揚台車１７又は作業者により撚糸パ
ッケージ１１の排出が行われ、スピンドル内の空台がト
レイコンベア上の実台と交換され、巻取りが再開される
。上記ワインダ１と二重撚糸機２間には給糸パッケージ
交換装置３が設置され、トレイコンベア８上を循環して
くる空台からチューブ１０を順次抜き取り、ワインダ側
から移送されてくる給糸パッケージ１２ａ，１２ｂを順
次挿入して実台とする。１３はチューブボックスであり
、空台から抜取られた空のチューブを収容する。なお、
二重撚糸機２において、自動玉揚台車１７又は作業者に
よって玉揚された撚糸パッケージ１１は背中合わせに設
けられたスピンドルの間を走行するコンベアベルト１５
上へ払い出され、機台側方のパッケージ収容台車１６内
へ収容される。また、図３では自動ワインダ１台と、二
重撚糸機１台とを連結したものを示すが、生産量のバラ
ンスがとれるように、自動ワインダ１台と複数台の二重
撚糸機とを連結するのが通常である。

【０００５】つぎに、自動ワインダで一般的に生産され
る６インチコーン状パッケージに用いられる従来の合撚
糸台１８を図４により説明する。合撚糸台１８は、一つ
の筒体５１と、中間プレート５２とからなり、トレイ１
４の上に載置されトレイコンベアで循環する。筒体５１
は、フランジ部５３と、円錐部５４と、ストレート部５
５と、入口ガイド部５６との連続からなっている。中間
プレート５２は、糸ガイド部５７と、円錐凸部５８との
連続からなっている。下段の６インチコーン状パッケー
ジＰ１のチューブ１０が筒体５１の円筒部５４に挿入さ
れ、チューブ１０の下端がフランジ５３に当接している
。そして、中間プレート５２が筒体５１のストレート部
５５に嵌入され、チューブ１０の上端に当接している。 この中間プレート５２の円錐凸部５８に上段の６インチ
コーン状パッケージＰ２のチューブ１０が嵌入されて二
段重ねとなっている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】自動ワインダで巻き取
られたパッケージはそのまま外売りされる場合と、内部
での次工程で消費される場合とがある。通常外売りの場
合が基準となり、自動ワインダで巻き取られるパッケー
ジは６インチコーンが標準となっている。また、６イン
チコーン状パッケージＰ１，Ｐ２を図４の如く二段重ね
にすると、巻径の割りには背が高くなり、解舒不良によ
る糸切れが多発することがある。そこで、６インチコー
ン用チューブに４インチの巻幅でパッケージを形成する
ことが考えられる（自動ワインダの溝付綾振りドラムに
深さの異なる４インチ溝と６インチ溝を重ねて加工し、
交叉点にピンを立てて、糸が入る溝を変えることにより
、巻幅６インチ又は巻幅４インチの切り換えが自在に行
える）。しかしながら、一台の自動ワインダと一台の二
重撚糸機を連結すると、自動ワインダで生産するパッケ
ージが固定され、自動ワインダで種々のパッケージが生
産できなくなるという問題点を有していた。

【０００７】また、従来の合撚糸台においては、６イン
チコーン用チューブ１０に４インチ巻幅の給糸パッケー
ジにすると、図４の二点鎖線のように、上側の給糸パッ
ケージＰ２の背が低くなるものの、下側の給糸パッケー
ジＰ１については隙間Ｌが多くなり、糸切れの発生を充
分に抑えることができないという問題点も有していた。

【０００８】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、パッケージの巻幅が切換自在な自動ワインダと
、パッケージを上下二段に積み重ねて合撚糸を行う二重
撚糸機とを効率良く連結できる自動ワインダと二重撚糸
機の連結システムを提供しようとするものである。また
、巻幅が狭いコーン状パッケージを背が低くなるように
上下二段に積み重ねることができる二重撚糸機の合撚糸
台も提供しようとするものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の自動ワインダと二重撚糸機の連結システム
は、パッケージの巻幅が切換自在な自動ワインダと、合
撚糸を行う二重撚糸機とを連結すると共に、前記自動ワ
インダに単糸処理ラインを連結したものである。

【００１０】また、本発明の二重撚糸機の合撚糸台にお
いては、コーン用チューブの大径側に短い巻幅で形成さ
れたパッケージを上下二段に積み重ねた状態で二重撚糸
機に供給するための合撚糸台が、下段パッケージのチュ
ーブが挿入される第１筒体と、該第１筒体に嵌入され、
上段パッケージのチューブが挿入される第２筒体とから
なり、第２筒体の下部に下段チューブの小径側突出部が
没入する空間が設けられたものである。

【００１１】

【作用】本発明の連結システムでは、自動ワインダで二
重撚糸機が必要とする狭い巻幅のパッケージの他、外売
り用の通常巻幅のパッケージを生産し、単糸処理ライン
を経て出荷・梱包ラインに出せるようにした。

【００１２】また、本発明の合撚糸台では、第２筒体の
下部に設けられ下段チューブの小径側突出部が没入する
空間により、長いチューブに短い巻幅で巻かれた下段給
糸パッケージに接近して上段給糸パッケージが積み重ね
られる。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図１は本発明の自動ワインダと二重撚糸機の連
結システムを示す図である。

【００１４】図１において、１は自動ワインダ、２は二
重撚糸機、３は給糸パッケージ交換装置、６はパッケー
ジ搬送コンベア、１９はパッケージ巻幅検出装置、２０
は切換装置、２１は分岐コンベア、２２は検査梱包装置
である。

【００１５】自動ワインダ１は、６インチコーン用チュ
ーブに６インチの巻幅でパッケージ形成する通常巻幅用
ワインディングユニット６ａと、６インチコーン用チュ
ーブに４インチの巻幅でパッケージを形成する狭い巻幅
用ワインディングユニット６ｂとに分けられている。そ
して、通常巻幅のパッケージと狭い巻幅のパッケージと
が混在してパッケージ搬送コンベア６により搬送される
。そして、パッケージ搬送コンベア６出口に配設された
パッケージ巻幅検出装置１９は、例えば２個の光電スイ
ッチ１９ａ，１９ｂを有し、狭い巻幅のパッケージを識
別することができる。このパッケージ巻幅検出装置１９
はアーム２０ａを有する切換装置２０に接続されおり、
狭い巻幅のパッケージは実線位置のアーム２０ａにより
そのまま給糸パッケージ交換装置３に通される。通常巻
幅のパッケージの単糸は点線位置のアーム２０ａにより
単糸処理ラインとしての分岐コンベア２１に分流され、
検査梱包装置２２を経て出荷される。

【００１６】上述した連結システムによれば、一台の自
動ワインダ１と一台の二重撚糸機２を連結して多品種少
量生産ができ、余った自動ワインダのワインディングユ
ニットで出荷用のパッケージを巻き上げることができ、
一台の自動ワインダ１と一台の二重撚糸機２を効率良く
連結することができる。なお、自動ワインダ１と二重撚
糸機２と分岐コンベアとをパッケージ巻幅検出装置１９
と切換装置２０を介して連結するものに限らず、ワイン
ディングユニット６ａを分岐コンベア２１に直結し、ワ
インディングユニット６ａを給糸パッケージ交換装置３
に直結するものでもよい。

【００１７】つぎに、図２により本発明の合撚糸台を説
明する。この合撚糸台２５は、第１筒体２６と、第２筒
体２７とからなってる。第１筒体２６は、フランジ部２
８と、円錐部２９と、ストレート部３０と、入口ガイド
部３１との連続からなっている。第２筒体２７は静止筒
３２とこれに遊嵌される昇降筒３３との間にスプリング
３４を介在させたものであり、静止筒３２の下方にショ
ックアブソーバ３９の収納部３５が形成され、昇降筒３
３の下方にフランジ部３６が形成されている。また、静
止筒３２の内側下方に円錐孔空間３７が設けられ、昇降
筒３３の内側に挿通穴３８とが設けられている。また、
６インチチューブ１０の大径側に４インチ巻幅のパッケ
ージＰ１，Ｐ２が形成され、チューブ１０の小径側が糸
層が存在しない突出部１０ａとなっている。そして、下
段の６インチコーン状パッケージＰ１のチューブ１０が
第１筒体２６の円錐部２９に挿入され、チューブ１０の
下端がフランジ２８に当接している。そして、第２筒体
２７が第１筒体２６のストレート部３０に嵌入され、下
段のチューブ１０の上端が円錐孔空間３７の段部３７ａ
に当接し、第２筒体２７が下げ止まっている。したがっ
て、下段のチューブ１０の突出部１０ａの殆どが円錐孔
空間３７に没入している。また、上段の６インチコーン
状パッケージＰ２が第２筒体２７の昇降筒３３に挿入さ
れ、チューブ１０の下端がフランジ部３６に当接してい
る。ショックアブソーバ３９はナイロンテグスを折り曲
げたものを花びら状に重ねて配置したものであり、二点
鎖線のようにすぼむことができ、解舒糸のもつれに対す
る緩衝となって、糸切れを減少させる。また、上段のパ
ッケージＰ２の解舒が進み軽くなると、昇降筒３３がス
プリング３４の付勢力で上昇し、二点鎖線位置となって
、ショックアブソーバ３９が充分すぼむことができるよ
うになっている。

【００１８】上述した合撚糸台の作動を以下に説明する
。コーン状の６インチチューブが標準となっている自動
ワインダで４インチ幅で巻き取られたパッケージにおい
ては、チューブ１０の小径側が突出部１０ａとなってい
る。しかし、図示のように二段に積み重ねた場合、下側
チューブ１０の突出部１０ａは、第２筒体２７の空間３
７内に没入し、見掛け上は４インチチューブを二段に積
み重ねたのと同じ高さになる。したがって、パッケージ
の巻径に見合った積み重ね高さになり、糸切れの多発を
抑えることができる。

【００１９】

【発明の効果】本発明の自動ワインダと二重撚糸機の連
結システムは、パッケージの巻幅が切換自在な自動ワイ
ンダと、合撚糸を行う二重撚糸機とを連結すると共に、
前記自動ワインダに単糸処理ラインを連結したものであ
り、自動ワインダで二重撚糸機が必要とする狭い巻幅の
パッケージと外売り用の通常巻幅のパッケージとを混在
して生産したり、外売り専用にしたりでき、両者を効率
良く連結できる。

【００２０】また、本発明の二重撚糸機の合撚糸台は、
下段パッケージのチューブが挿入される第１筒体と、該
第１筒体に嵌入され、上段パッケージのチューブが挿入
される第２筒体とからなり、第２筒体の下部に下段チュ
ーブの小径側突出部が没入する空間が設けられたもので
あり、長いチューブに短い巻幅で巻かれた下段給糸パッ
ケージに接近して上段給糸パッケージが積み重ねられる
ので、例えば６インチコーンが標準の自動ワインダによ
る給糸パッケージを二段に積み重ね合糸と撚糸を行う場
合でも、パッケージの巻径に比較して積み重ね高さを低
くでき、糸切れの発生を抑制することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の自動ワインダと二重撚糸機の連結シス
テムを示す図である。

【図２】本発明の合撚糸台の断面図である。

【図３】従来の自動ワインダと二重撚糸機の連結システ
ムを示す斜視図である。

【図４】従来の合撚糸台の断面図である。

【符号の説明】

１　　自動ワインダ ２　　二重撚糸機 １０　　チューブ ２１　　分岐コンベア ２５　　合撚糸台 ２６　　第１筒体 ２７　　第２筒体 ３５　　円錐孔空間 Ｐ１　　下段給糸パッケージ Ｐ２　　上段給糸パッケージ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　パッケージの巻幅が切換自在な自動ワ
   インダと、合撚糸を行う二重撚糸機とを連結すると共に
   、前記自動ワインダに単糸処理ラインを連結したことを
   特徴とする自動ワインダと二重撚糸機の連結システム。
2. 【請求項２】　　コーン用チューブの大径側に短い巻幅
   で形成されたパッケージを上下二段に積み重ねた状態で
   二重撚糸機に供給するための合撚糸台が、下段パッケー
   ジのチューブが挿入される第１筒体と、該第１筒体に嵌
   入され、上段パッケージのチューブが挿入される第２筒
   体とからなり、第２筒体の下部に下段チューブの小径側
   突出部が没入する空間が設けられたことを特徴とする二
   重撚糸機の合撚糸台。