JPH04369461A - 粒子計測装置 - Google Patents

粒子計測装置

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Publication number
JPH04369461A
JPH04369461A JP3144537A JP14453791A JPH04369461A JP H04369461 A JPH04369461 A JP H04369461A JP 3144537 A JP3144537 A JP 3144537A JP 14453791 A JP14453791 A JP 14453791A JP H04369461 A JPH04369461 A JP H04369461A
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JP
Japan
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particle
particle measuring
measuring device
reagent
suspension
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Pending
Application number
JP3144537A
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English (en)
Inventor
Akira Miyake
亮 三宅
Masayoshi Matsumoto
松本 政悦
Hiroshi Oki
博 大木
Isao Yamazaki
功夫 山崎
Riyouhei Yabe
矢辺 良平
Shinichi Sakuraba
桜庭 伸一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粒子計測装置に係わり
、特に血液等の生体粒子あるいは流体中の無機物の微細
粒子の性状を多面的に分析し、しかもその分析を高スル
ープットで行なうのに好適な粒子計測装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】粒子計測装置の従来の技術例として、特
公昭59−16667 号公報に開示された「自動血液
分析装置」がある。この従来技術に代表されるように複
数項目の測定が可能な自動血液分析装置のほとんどは、
パイプと、測定及び撹拌用の容器と、それらの中の流れ
を制御する電磁弁とからなる流体回路より構成されてい
る。上記公報の装置は、血球計数を行なう装置で、赤血
球の計数のために2段希釈を行なう系と、白血球計数の
ために溶血と希釈を行なう系と、ヘモグロビンの測定の
ために希釈溶血を行なう系とが設けられている。
【0003】白血球計数の系を例にとって動作の説明を
行なう。定量採取装置で定量された血液サンプルは前後
を希釈液で挟まれて、希釈撹拌室にて一定倍率に希釈さ
れる。その希釈された血液サンプルは定量採取装置に送
りこまれ再び定量採取されて今度は溶血剤と混合反応さ
れる。最後に一部が粒子計数部へチューブを通して送ら
れ計数される。希釈撹拌室に残った血液サンプルは排出
されて、洗浄液で洗浄される。しかるのち次の血液サン
プルがこの希釈撹拌室に導かれて同様の処理を受ける。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では血液
サンプルの定量,希釈,溶血等の処理をチューブ内を通
過させていく過程で行なう為、流路切替えで定量を行な
う定量サンプリングバルブを容易に備えることが可能で
ある。定量サンプリングバルブは微量の血液を正確に採
取することができ、血液単位体積当たりの血球数等を精
度良く求めるには非常に有用な装置である。チューブに
よる送液処理ではこのようなメリットがある反面、サン
プルは送液中に前後の駆動液と拡散をおこし、濃度が変
化するという重大な問題点がある。この拡散はディスパ
ージョンと呼ばれておりサンプルと試薬の間の粒子濃度
勾配が原因で発生する拡散と、チューブ内で発生する速
度分布が原因でおこる拡散が組みあわさったものである
。希釈,溶血の工程では前後の駆動液として希釈液,溶
血剤を用いるようにすれば拡散の影響を省くことができ
るが、最後にチューブの中を通して計数部へ送る過程で
は必ず拡散が発生し、肝心のサンプル粒子濃度が変わる
為、計測値が実際のそれと異なってしまい高精度な計数
測定ができない。定量サンプリングバルブによる高精度
な微量定量も無駄に帰してしまう。
【0005】チューブによる流路系の別の問題点として
、前の血液サンプルが流路系を専有している間は、つぎ
の血液サンプルは流すことができない為、スループット
が向上しないという点がある。上記従来技術のように単
純に希釈するとか、瞬時に溶血するような短時間で済む
処理の場合にはさほど長い間流路系をサンプルが専有し
ない為、スループットはある程度までは向上させること
ができる。しかしながら近年免疫学や血液学の進歩によ
り生体粒子に対してより多面的な計測が求められるよう
になり、単純に希釈したり、溶血したりする操作の他に
粒子を試薬と一定時間染色反応させるような処理が必要
になってきている。その場合チューブによる流路系では
、流路途中に染色反応に必要な時間だけ、一つの血液サ
ンプルが専有することになりスループットは低下してし
まう。
【0006】本発明の目的は定量性能に優れ、送液中に
サンプル濃度に変化をきたさない高精度な粒子計測装置
を提供する事である。
【0007】また本発明の他の目的は生体粒子、ないし
は無機物の粒子の多面的な計測を高精度,高スループッ
トでおこなう粒子計測装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
るために本発明の粒子計測装置は粒子計測部を備えた粒
子計測装置において、粒子懸濁液を定量採取するための
定量採取装置と定量採取された粒子懸濁液を貯蔵する容
器と、前記粒子懸濁液を定量採取装置から容器へ送液す
る手段と、前記容器に一定量の試薬を供給するための試
薬供給手段と、この容器から定量採取された粒子懸濁液
を吸引して粒子計測部の外面にある懸濁液供給口へ接続
して、粒子懸濁液を吐出するピペッタを備えている。
【0009】また前記第2の課題を解決するために本発
明の粒子計測装置は一つ以上の粒子計測部を備えた粒子
計測装置において、粒子懸濁液をその第1の流路に吸引
し、第1の流路の複数の部分を別の複数の別流路の一部
にそれぞれ切替えることで一度に多数の定量を行なう定
量サンプリングバルブと前記複数の流路に別々に複数の
試薬を供給する複数の試薬供給手段と定量された粒子懸
濁液を試薬と共に貯蔵し、混合,反応させる為の複数の
容器と、前記定量懸濁液と試薬を複数の容器へ送液する
為の一つ以上の送液手段と、一部の容器から粒子計測部
に試薬と混合,反応した懸濁液を運ぶための少なくとも
1つ以上の請求項1記載のピペッタと、一部の容器から
試薬と混合,反応した懸濁液をさらに別の試薬と混合,
反応させる為の複数の請求項9記載のピペッタと、この
ピペッタに試薬を供給する為の請求項9記載のひとつ以
上の試薬供給手段をそなえている。
【0010】
【作用】上記第1の粒子計測装置の定量採取装置は粒子
懸濁液を吸引してそのうち一定量の懸濁液を定量する。 送液手段がこの一定量の懸濁液を定量採取装置から容器
へ送液する。試薬供給手段はさらにこの容器に一定量の
試薬を添加し、粒子懸濁液と試薬を混合させる。
【0011】容器内の粒子懸濁液をピペッタが所定量吸
引し、粒子計測部の外面にある懸濁液供給口へ接続して
吐出する。この際ピペッタによる輸送では駆動液との拡
散が起こらないので懸濁液の粒子濃度は保たれ粒子計測
部において精度良い計測が行なわれる。
【0012】上記第2の粒子計測装置の定量サンプリン
グバルブは第1の流路に粒子懸濁液を吸入し、第1の流
路の複数の部分が別の複数の流路に切り換り、一度に多
数の定量を行なう。試薬供給手段はこの複数の流路に一
定量の試薬を供給する。その後送液手段はこの流路にあ
る試薬と粒子懸濁液を複数の容器に供給し、混合反応さ
せる。一つ以上のピペッタはこの混合反応した粒子懸濁
液を粒子計測部へ運ぶ。またピペッタの吸引流路途中に
試薬と懸濁液を混合反応する反応槽をそなえた複数のピ
ペッタは試薬供給手段から順次試薬をその反応槽に吸引
して、その後順次、複数の容器から懸濁液を吸引して一
定時間反応を行なった後、粒子計測部へ反応済みの懸濁
液を供給する。この際反応槽のついたピペッタを複数用
いるので、多数の懸濁液を同時に反応させることができ
、反応が終了したものから順次計測部へ供給すればよく
反応時間が長い検査でもスループットを低下させること
なく測定を継続させることができる。
【0013】
【実施例】次に、図1ないし図9を参照して、本発明の
実施例を説明する。
【0014】図1は本発明による粒子計測装置の一実施
例の構成を示す図である。図2は図1に示した粒子計測
装置に置ける処理を示したブロック図である。図3は図
1の定量希釈系について詳細に説明するための構成図で
ある。また図4は図1の染色反応系を詳細に説明するた
めの構成図である。図5は図4で説明した染色反応系の
原理をしめす図である。図6は染色反応系の粒子計測部
の原理を示す図である。図7は血球計数系の血球計数部
の原理を示す図である。図8は本粒子計測装置を動作さ
せる為の電気系の接続図である。図9は図1で示した粒
子計数装置の動作のタイムチャートである。また図10
は図2でしめした定量希釈系の動作のタイムチャートで
ある。
【0015】図1を用いて粒子計測装置の構成を説明す
る。まず大きく分けて本装置は定量希釈系1と染色反応
系2と血球計数系3で構成されている。
【0016】まず定量希釈系の構成について説明する。
【0017】全血流路111の一部を他の流路の一部に
切替えることで微量の全血を定量する定量サンプリング
バルブ110の全血流路の一端には全血吸引パイプ10
8が接続されている。もう一端には全血を全血流路に吸
入するための全血吸引シリンジポンプ109が繋がれて
いる。また切替え先の流路としては3つ有る。一つは一
端に全血供給シリンジポンプ117もう一端に全血供給
ポート133に繋がれている。また別の一つは第一希釈
液供給シリンジポンプ119と第一希釈槽122に繋が
れている。残りのひとつは溶血剤供給シリンジポンプ1
21と溶血槽123に繋がれている。また同じバルブの
中に一方が第一希釈槽122にもう一端が希釈サンプル
吸引シリンジポンプ126繋がれている定量用の流路が
ある。この流路はサンプリングバルブが元の位置に戻る
動作で第2希釈用の流路に切り換る。この第2希釈用の
流路には第2希釈供給用のシリンジポンプ128と第2
希釈槽129が接続されている。第1希釈液供給シリン
ジポンプ、第2希釈液供給シリンジポンプに希釈液を補
充するためにこれらのポンプは希釈液槽134に接続さ
れている。同様に溶血剤供給シリンジポンプは溶血剤槽
135に接続されている。他のシリンジポンプには洗浄
液が供給されるように洗浄液系125に接続されている
。 全血吸引ポートには余分の全血を排出するための排出孔
が設けられており、この孔は負圧吸引ボトル131に繋
がれている。各槽に残る余分の廃液を捨てるために各槽
底部が排出廃液系130と制御弁を介して繋がれている
【0018】次に染色反応系2の構成を説明する。全血
供給ポートおよび第1希釈槽からサンプルを順次サンプ
ルを吸引するためにピペッタ203がピペッタ固定ディ
スク204の円周状10箇所に等間隔に配置されている
。各ピペッタの一端はロータリーバルブ205のロータ
に繋がれており、ロータリーバルブのステータは試薬シ
リンジポンプ2061,2062、サンプルシリンジポ
ンプ207、5本の混合用シリンジポンプ208、定量
吐出用シリンジポンプ209、洗浄液供給系210にこ
の順に接続されている。ピペッタの回転円周下方には蛍
光検知用フローセル211、洗浄槽214、試薬供給槽
212,213、サンプル供給部118あるいは122
がこの順に配置されている。試薬供給槽212,213
にはポンプ2121,2131を介して試薬201,2
02が供給される。
【0019】次に血球計数系の構成について説明する。 計数用ピペッタ301には第2希釈液吸引用のピペッタ
と溶血サンプル吸引用ピペッタが設けられている。ピペ
ッタの移動軌跡下方には第2希釈槽と溶血槽、洗浄槽3
06,307、血球数検知噐304,305がこの順で
配置されている。ピペッタへのサンプルの吸引吐出はシ
リンジポンプ302,303が行なう。血球計数噐30
5の廃液側には吸光度検知噐310が接続されている。
【0020】各系に洗浄液を供給するように洗浄液50
1,洗浄液槽501,洗浄液供給ポンプ502が設けら
れている。またシース液のためにシース液槽601,シ
ース液供給ポンプ602,負圧原として真空ポンプ70
2,真空容器701が設けられている。廃液系はすべて
ドレイン8へ集められて排出される。
【0021】以上の構成で以下のように動作する。
【0022】まず図2において全体動作の概要を説明す
る。定量希釈系1では最初に全血4から3つの定量血液
サンプル101,102,103を採取する。一つは染
色反応系2へ直接渡し、もう一つは1段希釈してから染
色反応系へ渡す。残りの一つは溶血剤104を加えて赤
血球を溶血し白血球のみのサンプル105として血球計
数系3へ渡す。また前記1段希釈済みの血球サンプル1
06をもう一度定量採取しそれに2段目の希釈を施して
血球計数系3へ渡す。染色反応系2では定量血液サンプ
ル102、および一段希釈サンプル106と染色試薬2
01,202を混合反応させ蛍光測定を行なう。血球計
数系3では溶血サンプル105の白血球計数と2段希釈
サンプル107の赤血球計数を行なう。白血球計数を終
了した溶血サンプル105は吸光度測定を受けヘモグロ
ビン量の計測が行なわれる。
【0023】染色反応系における測定項目としては例え
ば白血球の分類,網状赤血球の計測,リンパ球のサブポ
プュレーションの測定、あるいは血漿中の免疫抗体量の
測定,特定淡白質の計測などが挙げられる。実施例では
特にその中から近年臨床検査で注目されつつある白血球
の分類と網状赤血球の比率測定を対象に取り上げる。白
血球の分類を行なう試薬としては一度の染色反応で細胞
質と核を染め分けられるアクリジンオレンジを用いる。 所定の条件で染色反応した白血球に波長488nmのA
rイオンレーザーを照射すると細胞質に相当する部分か
らは緑色の蛍光、核に相当する部分からは赤色の蛍光を
発生する。この2色の蛍光量を分析することで白血球の
種類を同定することができる。また網状赤血球の検出の
ためには細胞質内にあるRNAを染色することが行なわ
れる。試薬として前記のアクリジンオレンジの他、オー
ラミンなどの試薬が一般的に用いられている。白血球分
類の場合と同様にこの染色された網状血球へレーザーを
照射すると蛍光を発し、それを検知して存在比率などの
測定を行なうことができる。
【0024】次に図3と図10を用いて定量希釈系1の
動作の説明を行なう。まず全血吸引パイプ108が全血
4の液中に浸され、全血吸引シリンジポンプ109が吸
引動作を行なって定量サンプリングバルブ110中の全
血流路111へ全血4を吸引する。全血がサンプリング
バルブの中に十分吸引されたかどうかは通過確認センサ
112で検知される。サンプリングバルブ110のロー
タ1101は図中点線で示す位置(図中では右に移動)
に移動してロータに設けられている全血流路の一部を全
血供給流路113、試薬供給流路114,116へ繋げ
る。このようにして全血サンプル101,102,10
3は定量される。全血供給流路113中は予め空気が一
定量満たされており、全血サンプル101は前後空気で
挟まれた状態になる。全血供給シリンジポンプ117が
吐出動作を行うと、間にある空気を介して全血サンプル
101を全血供給ポート118へ供給する。
【0025】試薬供給流路114,116には予め第一
希釈液120,溶血剤104が満たされており、第一希
釈液供給シリンジポンプ119,溶血剤供給シリンジポ
ンプ121の吐出動作で、第一希釈槽122,溶血槽1
23に血液サンプルと一定量の試薬が供給される。各槽
に試薬および血液サンプルを吐出する際に吐出ノズル1
221,1231の効果で故意にサンプルを槽中に飛散
させ混合反応を促進させることができるが、場合によっ
ては撹拌手段を設けてもよい。なお全血流路111はサ
ンプリングバルブ110のロータ1101中の別流路1
24に繋がっており、全血吸引シリンジポンプの制御弁
1091が動作して洗浄液系125からの洗浄液を全血
流路111へ導き流路に残る全血を洗い流す。同時に全
血吸引パイプ108の制御弁1081も開き洗浄液でパ
イプ外壁を洗い流す。
【0026】第一希釈槽1221で希釈の完了した希釈
サンプル106は染色反応系2へ供給されると、制御弁
1222が動作して吸引流路1261へ繋がる。つぎに
希釈サンプル吸引シリンジ126が動作して残ったサン
プルの一部をその流路1261へ吸引する。サンプリン
グバルブのロータはもとの位置に戻り、その際、127
の希釈サンプルが試薬供給路115の一部にはめ込まれ
る。 第2希釈液供給シリンジポンプ128が吐出動作を行な
い、希釈サンプル127と一定量の希釈液120を第2
希釈槽129へ送液する。第2希釈槽では2段希釈を施
された高倍率の全血希釈サンプル107が出来上がる。
【0027】染色反応系2,血球計数系3に各々全血1
01,一段希釈サンプル106,2段希釈サンプル10
7,溶血サンプル108を供給し終わると残液は制御弁
1222,1291,1031の動作で廃液系130に
排出された後、洗浄液が供給されて内部が洗い流される
。全血供給ポート118の洗浄は制御弁1171が動作
して洗浄液が全血供給流路を流れポートの孔1181か
ら負圧吸引槽131に吸入される過程で行なわれる。
【0028】最後に全血供給シリンジポンプ117は吸
引動作を行ない全血供給路に空気を満たす。また残りの
シリンジポンプも初期位置に戻る際各制御弁が動作して
希釈液容器134や、溶血剤容器135から希釈液12
0や溶血剤104を補充する。
【0029】以上の動作をタイムチャートで表すと図1
0のようになる。縦に動作項目を並べ横は各動作が行な
われる動作時間を帯で示している。その結果次々に吸引
される全血サンプルを図のようにオーバーラップ処理さ
せることで一検体当たり20秒のサイクルで処理するこ
とができる。
【0030】次に染色反応系2の動作について図1およ
び図4,図5,図6を用いて説明する。
【0031】まずサンプル染色反応の原理について図5
を用いて説明する。ピペッタ203内部への液体の吸引
吐出動作はピペッタと繋がっいるシリンジポンプの吸引
吐出動作で駆動液2032が吸引吐出動作することによ
り行なわれる。最初、試薬201ないし202を混合反
応槽部分2031に一定量吸入される。次にサンプルが
吸引されて反応槽部分まで勢い良く吸入される。その際
、反応槽部入口の急拡大部では流れが剥離してその周り
に渦2033が発生してサンプルと試薬が混合される。 一度の吸引で混合が不十分な場合は液を再びピペッタ先
端部2035へ押し戻しこれを吸引して再び渦により混
合する。これを何度か繰り返す内にサンプルと試薬は万
遍なく混合する。場合によっては反応を促進するために
ヒーター2036で試薬,サンプルを加温しても良い。 また最初試薬を吸引してからサンプルを吸入したが、サ
ンプルを先に吸入してから試薬を吸入しても差し支えな
い。この反応装置は一本のピペッタでサンプル,試薬の
吸引から反応まで全て行なうので、同時に複数のサンプ
ルについて処理を行なうことができる。また単純な構造
なので容易に複数設けることができる。
【0032】図4はこのピペッタを周方向複数設けた場
合の構成図である。この場合、ピペッタ固定ディスクは
一定方向に周り続けるので、各ピペッタを一つのシリン
ジポンプに繋いでおくのは不可能である。そこでロータ
リーバルブ205を介して各吸引動作を専門に行なう複
数のシリンジポンプと順次接続してゆく方法が考えられ
る。まずピペッタ203は試薬を吸引する試薬シリンジ
ポンプ206と接続され、試薬202等を一定量吸入す
る。さらに回転してピペッタはサンプルを吸引するサン
プルシリンジポンプ207に接続してサンプル106な
どを吸引する。さらに回転して混合用シリンジポンプ2
08に接続し、混合のための吸引吐出動作を行なう。次
にフローセル211へ定速吐出するためのシリンジポン
プ209に接続してピペッタ内の混合反応済みのサンプ
ルを吐出する。そのごピペッタ内は洗浄液供給系210
と接続して洗浄される。フローセルでの測定に必要な時
間を10秒とすると、ディスクの一回の停止時間が10
秒になるから60秒間の染色反応が必要な試薬では、サ
ンプルを吸引してからフローセルに至るまで5箇所の染
色用停止位置があれば染色時間を確保できる。洗浄や、
試薬吸引などの全ての動作を合わせると周方向9箇所の
停止位置があればよい。ただし、本実施例では2種類の
染色試薬を別箇所で吸引するため停止位置を10箇所に
した。したがってピペッタ固定ディスクには10本のピ
ペッタが配置されている。第1図において212,21
3の2つの試薬供給槽にポンプ2121,2131によ
って試薬201,202が供給される。また全血サンプ
ル101と希釈サンプル106を交互に供給するために
、モーター133が駆動して、全血供給ポートと第一希
釈槽を固定しているプレートを往復運動させる。ピペッ
タ内の洗浄廃液は洗浄槽212へ吐き出されドレイン2
15から排出される。フローセル211ではピペッタ先
端部2035がフローセルのサンプル供給口2111に
接続して、シリンジポンプ209の動作で一定流量でサ
ンプルが押し出される。フローセルの別の入口からはシ
ース液2112が供給され前記サンプルを包みこんでシ
ースフロー2113を形成させる。この細いサンプル流
れにたいして、レーザー本体216からレーザー216
1が照射される。先に述べたようにサンプルとして白血
球,染色試薬としてアクリジンオレンジを用いるとAr
イオンレーザーの照射で蛍光217を発生する。これを
検知噐218が捕らえ、信号処理回路219が信号処理
して、データ処理回路が分類比率を計算する。
【0033】次に血球計数系3の動作を図1,図7を用
いて説明する。
【0034】まず計数用ピペッタ301が移動して溶血
槽123、第2希釈槽129中へピペッタ先端部301
1,3012をそれぞれ浸す。サンプル吸引用のシリン
ジポンプ302,303が吸引動作を行ない所定量のサ
ンプルをピペッタ内へ吸入する。ピペッタは次に2つの
血球数検知噐304,305に接続してシリンジの吐出
動作でサンプルを一定流量を保って吐出する。測定が終
了すると洗浄槽306,307にてピペッタ内部,外部
の洗浄を行なう。
【0035】血球数検知噐304,305の動作を図7
で説明する。ピペッタ先端部3011は検知噐のサンプ
ル供給口3041に接続したのち一定流量で内部に吸引
していたサンプルを吐出する。一方シース液3042が
そのまわりから包み込むように供給され、細孔3043
の中央を流れる。細孔をでたサンプルはまた別のシース
液3044で包みこまれる。これによりサンプルは細孔
後部の拡大部で乱れることなく廃液3045となって排
出される。細孔3042の前後には電極3046が設け
られており、片方から、もう一方に電流が流れている。 血球が細孔をながれる際、細孔部での電気抵抗が変動す
るが、この変動を検知して血球の個数,大きさ体積など
を計測する。測定が終了するとピペッタ先端部3011
は供給口3041を離れるが、溢れてきたシース液30
42は3047の流路を経て吸引容器309へ吸引され
る。その際、供給口の洗浄も同時に行なう。白血球の計
数検知部305で計測を終えた廃液は排出される途中の
吸光度セル310で吸光度測定を受けヘモグロビンの測
定が行なわれる。
【0036】図9のタイムチャートが示すように定量希
釈系1で血液4が吸引されて、36秒後に計数結果が得
られる。一方染色反応系2では、80秒後と90病後に
染色反応の結果が得られる。染色反応系,血球計数系い
ずれも図に示すようにオーバーラップさせることで20
秒毎に結果が得られる。これは処理検体数にして180
検体/時である。
【0037】次に図8を用いて本粒子計測装置の電気的
回路の動作説明を行なう。キーボード902からスター
ト信号が入力されると中央制御回路901は、その信号
をシステム制御回路905に伝達する。システム制御回
路905では図9,図10で示すタイミングで動作する
ためのタイムチャートが書き込まれており、それに合わ
せて、駆動する要素の指定とその設定条件を信号で駆動
系制御回路907に送る。駆動系制御回路からは各モー
ター,バルブに動作用の信号が送信される。検知噐制御
回路908については検知開始,終了の信号が送信され
る。各検知噐211,304,305,310で検知さ
れた信号は信号処理回路909で処理され、デジタル信
号に変換される。このデータはデータ処理回路906で
他の検知噐からのデータと総合的な結果にまとめられ中
央制御回路をへて表示部903で表示される。なお粒子
計測装置でトラブルを少なくするために、全血通過確認
センサ112等のチェックセンサが設けられており、緊
急時には全体動作をストップさせるようになっている。
【0038】以上のように本実施例で示す粒子計測装置
では、血球計数を精度良く行なうことができる他、比較
的長い間染色反応を伴う計測を高スループットで行なう
ことができる。
【0039】
【発明の効果】本発明の粒子計測装置によれば定量性能
に優れ、送液中にサンプル濃度に変化をきたさない高精
度な粒子計測装置が提供できる。
【0040】また本発明の粒子計測装置によれば生体粒
子、またはないしは無機物の粒子の多面的な計測を高精
度、高スループットでおこなうこと可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による粒子計測装置の一実施例の構成図
である。
【図2】図1に示した粒子計測装置に置ける処理を示し
たブロック図である。
【図3】図1の定量希釈系について詳細に説明するため
の構成図である。
【図4】図1の染色反応系を詳細に説明するための構成
図である。
【図5】図4で説明した染色反応系の原理図である。
【図6】染色反応系の粒子計測部の原理図である。
【図7】血球計数系の血球計数部の原理図である。
【図8】本粒子計測装置を動作させる為の電気系の接続
図である。
【図9】図1で示した粒子計数装置の動作のタイムチャ
ートである。
【図10】図2でしめした定量希釈系の動作のタイムチ
ャートである。
【符号の説明】
1…定量希釈系、2…染色反応系、3…血球計数系、4
…全血、104…溶血剤、110…定量サンプリングバ
ルブ、120…希釈液、118…全血供給ポート、12
2…第1希釈槽、129…第2希釈槽、123…溶血槽
、201,205…染色反応試薬、203…ピペッタ、
204…ピペッタ固定ディスク、205…ロータリーバ
ルブ、211…蛍光検知フローセル、301…計数ピペ
ッタ、304…赤血球数検出噐、305…白血球数検出
噐、310…吸光度検知噐、503…洗浄液、603…
シース液、701…真空容器、8…ドレイン。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒子計測部を備えた粒子計測装置において
    、粒子懸濁液を定量採取するための定量採取装置と定量
    採取された粒子懸濁液を貯蔵する容器と、前記粒子懸濁
    液を定量採取装置から容器へ送液する手段と、前記容器
    に一定量の試薬を供給する試薬供給手段と、この容器か
    ら定量採取された粒子懸濁液を吸引して粒子計測部の外
    面にある懸濁液供給口へ接続して、粒子懸濁液を吐出す
    るピペッタを備えたことを特徴とする粒子計測装置。
  2. 【請求項2】請求項1の粒子計測部がシースフローセル
    であることを特徴とする粒子計測装置。
  3. 【請求項3】請求項1の粒子計測部が細孔を備えた電気
    抵抗方式のセルであることを特徴とする粒子計測装置。
  4. 【請求項4】請求項1の粒子計測装置の定量採取装置が
    採取懸濁液が満たされている第一の流路の一部を第2の
    流路の一部に切替えることで定量を行なう定量サンプリ
    ングバルブであり、さらに定量した粒子懸濁液を第2の
    流路を通して前記容器へ供給するための送液手段を設け
    たことを特徴とする粒子計測装置。
  5. 【請求項5】請求項1の粒子計測装置の定量採取装置が
    ピペッタであることを特徴とする粒子計測装置。
  6. 【請求項6】請求項4の粒子計測装置において定量サン
    プリングバルブの第2の流路へ、希釈や反応用の試薬を
    供給する試薬供給手段を設けたことを特徴とする粒子計
    測装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の粒子計測装置の粒子懸濁液
    を貯蔵する容器において粒子懸濁液と試薬を均一に混合
    せしめる為の撹拌手段を設けたことを特徴とする粒子計
    測装置。
  8. 【請求項8】請求項5の粒子計測装置において定量採取
    用のピペッタへ試薬を供給するための試薬供給手段を設
    けたことを特徴とする粒子計測装置。
  9. 【請求項9】請求項1の粒子計測装置においてピペッタ
    に試薬を供給する試薬供給手段を設け、さらにその吸引
    流路途中に前記試薬と粒子懸濁液を混合,反応するため
    の反応槽部分を備えたピペッタを設けたことを特徴する
    粒子計測装置。
  10. 【請求項10】請求項9の粒子計測部がシースフローセ
    ルであることを特徴とする粒子計測装置。
  11. 【請求項11】請求項9の粒子計測部が電気抵抗方式の
    セルであることを特徴とする粒子計測装置。
  12. 【請求項12】請求項9の粒子計測装置において請求項
    4記載の定量サンプリングバルブを設けたことを特徴と
    する粒子計測装置。
  13. 【請求項13】請求項12の粒子計測装置において請求
    項6記載の試薬供給手段設けたことを特徴とする粒子計
    測装置。
  14. 【請求項14】請求項13記載の粒子計測装置において
    請求項7記載の撹拌手段を設けたことを特徴とする粒子
    計測装置。
  15. 【請求項15】請求項1記載の粒子計測装置を複数備え
    て、複数の粒子懸濁液の測定を同時におこなうことを特
    徴とする粒子計測装置。
  16. 【請求項16】請求項6記載の粒子計測装置を複数備え
    、前記複数の計測装置に同一の粒子懸濁液を分配供給す
    るための分配供給手段をそなえ、同時に多種類の性状の
    計測をおこなうことを特徴とする粒子計測装置。
  17. 【請求項17】請求項9記載の粒子計測装置を複数そな
    えて、複数の粒子懸濁液の測定を同時に行なうことを特
    徴とする粒子計測装置。
  18. 【請求項18】請求項9記載の粒子計測装置を複数備え
    、前記複数の計測装置に同一の粒子懸濁液を分配供給す
    るための分配装給手段をそなえ、同時に多種類の性状の
    計測をおこなうことを特徴とする粒子計測装置。
  19. 【請求項19】請求項16記載の粒子計測装置をすくな
    くとも1つ以上と請求項18記載の粒子計測装置を少な
    くとも1つ以上と、これらの装置に粒子懸濁液を分配供
    給するための分配供給手段を備え、同時に多種類の性状
    の計測をおこなうことを特徴とする粒子計測装置。
  20. 【請求項20】一つ以上の粒子計測部を備えた粒子計測
    装置において、粒子懸濁液をその第1の流路に吸引し、
    第1の流路の複数の部分を複数の別流路の一部にそれぞ
    れ切替えることで一度に多数の定量を行なう定量サンプ
    リングバルブと前記複数の流路に別々に複数の試薬を供
    給する複数の試薬供給手段と定量された粒子懸濁液を試
    薬と共に貯蔵し、混合,反応させる為の複数の容器と、
    前記定量懸濁液と試薬を複数の容器へ送液する為の一つ
    以上の送液手段と、一部の容器から粒子計測部に試薬と
    混合,反応した懸濁液を運ぶための少なくとも1つ以上
    の請求項1記載のピペッタと、一部の容器から試薬と混
    合,反応した懸濁液をさらに別の試薬と混合,反応させ
    る為の複数の請求項9記載のピペッタと、このピペッタ
    に試薬を供給する為の請求項9記載のひとつ以上の試薬
    供給手段をそなえたことを特徴とする粒子計測装置。
  21. 【請求項21】請求項20記載の粒子計測装置において
    、一度定量サンプリングバルブで定量され、試薬と混合
    ,反応させられた粒子懸濁液を所定の容器から再び定量
    サンプリングバルブへ吸引してもう一度定量し試薬と混
    合,反応させ所定の容器に供給するための2段階反応手
    段をそなえたことを特徴とする粒子計測装置。
JP3144537A 1991-06-17 1991-06-17 粒子計測装置 Pending JPH04369461A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004063755A1 (ja) * 2003-01-08 2004-07-29 Hitachi High-Technologies Corporation 試料容器を備えた自動分析装置、及び試料容器の洗浄方法
WO2021019267A1 (en) * 2019-07-26 2021-02-04 Bit Group France Differential dispensing method

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