JPH04369371A - 自動製氷装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は冷蔵庫に備えられ、特に
透明度の高い氷を自動的に生成可能とする自動製氷装置
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より一部家庭用の冷蔵庫で採用され
ている自動製氷装置について実公昭５４−１７１３９号
公報にその一例が示されており図７及び図８に従い説明
する。

【０００３】１は冷蔵庫本体で外箱２，内箱３及び前記
外箱２，内箱３間に充填された断熱材４により構成され
ている。５は前記冷蔵庫本体１の内部を上下に区階する
区画壁であり、上部に冷凍室６，下部に冷蔵室７を区画
形成している。

【０００４】８は前記冷凍室６の背面に備えた冷凍サイ
クルの冷却器であり、９は前記冷却器８で冷却した冷気
を前記冷凍室６及び冷蔵室７に強制通風するための送風
機である。

【０００５】次に１０は前記冷凍室６内に備えた自動製
氷機であり、モータ，減速ギア群（図示せず）等を内蔵
した駆動装置１１，中央部に支持軸１２を連結固定した
製氷皿１３，前記駆動装置１１に前記製氷皿１２を軸支
させるためのフレーム１４等より構成される。

【０００６】尚、１５は前記製氷皿１３を歪み変形させ
て製氷を行わせるために前記駆動装置１１の外殻の一部
に設けたストッパーであり、１６は前記ストッパー１５
に当接する様に前記製氷皿１３上に取付けた当て板であ
る。又、１７は前記自動製氷機１０の下方に備えた貯水
箱である。

【０００７】１８は製氷用の水を貯水するための給水タ
ンクであり、前記冷蔵室７内の一面に着脱自在に備えら
れる。又１９は前記給水タンク１８の給水口であり、弁
２０によって開閉される。

【０００８】２１は前記給水タンク１８の給水口１９の
下方に設けた貯水皿であり、前記給水口１９を下向けに
して前記給水タンク１８をセットすると、前記弁２０が
押し上げられて前記給水口１９が開口される様構成され
ている。

【０００９】２２は前記貯水皿２１内に受けた水を揚水
するための給水ポンプであり、２３は前記給水ポンプ２
２に連結して、その出口を前記自動製氷機１０の製氷皿
１３に臨ませるように配設した給水管である。

【００１０】かかる構成において、使用者によって水を
満たされた給水タンク１８が所定の位置にセットされる
と、弁２０が押し上げられて給水口１９が開口して貯水
皿２１内に水が満たされる。その後、満たされた水は給
水ポンプ２２によって揚水され、給水管２３を介して製
氷皿１３内に注水される。

【００１１】こうして製氷皿１３内に所定量満たされた
水は冷凍室６内での冷却作用によって氷結され、氷が生
成される。そして、製氷が終了すると駆動装置１１の回
転作用によって製氷皿１３が支持軸１２を中心として回
動反転し、ストッパー１５に当て板１６が等設すること
によって製氷皿１３が歪み変形を生じて製氷皿１３内の
氷が離氷される。

【００１２】また、離氷された氷は貯水箱１７内に落下
して貯水され、離氷作用の終了した製氷皿１３は再び駆
動装置１１による逆回転作用によって元の状態に復帰す
る。以後この作用を給水タンク１８内の水を使い切るま
で繰り返して、自動的に製氷，貯氷を行なうものである
。

【００１３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな製氷方法であると、氷が生成される際の製氷皿１３
内の水の凍結が、製氷皿１３と水との接触面及び冷気と
水との接触面から中央部に進行していくため、水中に溶
解している気体成分が氷の中央部に封じ込められて、結
果的に中央部が白濁した不透明な、氷となり、例えばウ
ィスキー等の飲料用をはじめとして官能的に適した氷に
ならないという問題点があった。

【００１４】本発明は上述した問題点を解消するもので
あり、透明度が高い氷を生成出来る自動製氷装置を提供
することを目的としている。

【００１５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の冷蔵庫等の自動製氷装置は、冷却室の一画に
備えた上面を開口して内面底部にヒータを配設した断熱
槽内に底面部を突起状とした製氷皿を重合させ、この製
氷皿を回動させる駆動装置を設ける。そして、冷却室外
には給水タンクと給水ポンプを備えたものである。

【００１６】また、製氷皿と断熱槽をスプリングで支持
し製氷皿と断熱槽を一体に回動させる駆動装置と、この
駆動装置に対向して製氷皿及び断熱槽の一端に当接する
ストッパーを設けたものである。

【００１７】

【作用】本発明は上記した構成によって製氷皿内に所定
量給水されると、断熱槽による断熱作用と下面からの製
氷ヒータによる加熱作用で、冷却室内の冷気によって水
表面から下方に向けて一方向の凍結作用が行なわれ、水
中の気体成分を下方の水中に排出しながら氷結晶が生成
されていく。そして最後に製氷皿の突起状とした底面部
に気体成分が集められ凍結を完了し製氷を終了する。そ
の後駆動装置を作動させると製氷皿が回転反転して離氷
が行なわれ、透明度の高い氷が貯氷箱内に落下貯氷され
るものである。

【００１８】また断熱槽とスプリングで支持された製氷
皿が一体に回動する。そしてストッパー当接後は断熱槽
は静止し製氷皿のみにひねりが生じ離氷が行なわれ、透
明度の高い氷が貯氷箱内に落下貯氷されるものである。

【００１９】

【実施例】以下、本発明の一実施例の冷蔵庫等の自動製
氷装置について図１から図６に従い説明する。尚、従来
と同一構成については同一符号を付し、その詳細な説明
を省略する。

【００２０】２４は内部に断熱材２５を収めた区画壁で
あり、上部に冷凍室２６、下部に冷蔵室２７を区画形成
している。２８は上面が開口された凹陥形の断熱槽であ
り、断熱材２９と製氷ヒータ３０より構成されている。 ３１は前記断熱槽２８の内面に重合する製氷皿で、底面
に突起部３２を有している。３３は前記製氷皿３１と前
記断熱槽２８を支持するスプリングである。

【００２１】３４は前記製氷皿３１の一端に設けた支持
軸で、駆動装置３５に連結固定されている。３６は前記
駆動装置３５に対向して設けたストッパーであり、前記
製氷皿３１の回転時に当接する。３７は前記断熱槽２８
の下方に設けた貯氷箱である。３８は製氷皿３１の底面
外殻に配設した製氷皿温度検出器である。

【００２２】３９は給水タンク１８より貯氷皿２１内に
一時貯水された水を給水ポンプ２２で前記製氷皿３１に
給水するための給水管であり、一端を前記給水ポンプ２
２に連結し他端を前記製氷皿３１の上面に臨むように開
口されている。４０は前記製氷皿３１の上面に冷気を導
くためのダクトである。

【００２３】かかる構成において、使用者によって水を
満たされた給水タンク１８が所定の位置にセットされる
と弁２０が押し上げられて給水口１９が開口して貯水皿
２１内に水が満たされる。その後、給水ポンプ２２によ
って給水管３８を介して製氷皿３１に給水が始められる
。所定量の注水は例えば給水ポンプ２２のモータの作動
時間の規定等の手段によって行なわれる（上記状態を図
４に示す）。

【００２４】次に送風機９によって冷却器８で冷却され
た冷気がダクト４０を介して製氷皿３１の水表面に強制
通風されて冷却作用が行なわれる。これと同時に断熱槽
２８内の底面に配設された製氷ヒータ３０の加熱作用が
開始される。又製氷皿３１の外周は断熱槽２８内の断熱
材２９で囲まれているめ、外周からの冷却作用も抑えら
れ、凍結作用は製氷皿３１の上方から下方へ向けて一方
向に進行していく。

【００２５】このため凍結速度を過度に遅くしてやれば
（例えば５ｍｍ／ｈ程度）氷の生成進行とともに水中に
溶解していた気体成分を下方に排出していく。こうして
時間経過によって順次生成されていく氷は透明度が高い
氷となる。

【００２６】そして気体成分を含んだ水は最終的に製氷
皿３１の底面の突起部３２に凝縮して集められ凍結を完
了する。（上記状態を図５に示す）。従って製氷完了し
た氷は、突起部３２に一部白濁部は残るものの体積的に
は小さく抑えられ視覚的に、かなり透明度の高い氷を生
成することができる。

【００２７】尚、製氷の完了は、製氷皿３１に配設した
製氷皿温度検出器３８によって製氷終了を検知し、製氷
ヒータ３０への通電を終了するとともに駆動装置３５が
作動して支持軸３４を介し製氷皿３１が回転を始める。 そして駆動装置３５に対向して設けたストッパー３６に
当接し、製氷皿３１は歪み変形し、離氷を行ない貯氷箱
３７に氷が落下する（上記状態を図６に示す）。尚、製
氷皿３１とスプリング３３で支持された断熱槽２８も回
転するが、ストッパー３６に断熱槽２８及び製氷皿３１
が当接後は断熱槽２８は静止し、スプリング３３の作用
で製氷皿３１のみ歪み変形を生じ、離氷終了後駆動装置
３５が反転し製氷開始状態に復帰する。

【００２８】こうして給水タンク１８が使用者によって
セットされた以後は、給水タンク１８内の水を使い切る
までこれら一連の行程を自動的に繰り返す。その結果、
貯氷箱３７には透明度の高い氷が多量に貯氷されること
になり、使用者は、ほとんど手を煩わせずに飲食用とし
て極めて優れた氷を随時十分に使用することができる。

【００２９】さらに製氷皿３１の底面を突起状としてい
るため生成された氷はロックアイス風になり視覚的効果
も有する。

【００３０】また、スプリング３３で断熱槽２８と製氷
皿３１が支持され一体化しているため、駆動装置３５の
力を伝える支持軸３４を製氷皿３１の中央部に設け、駆
動装置３５が作動時、製氷皿３１の回転半径を小さくす
ることができ、自動製氷装置の省スペース化を図ること
ができる。

【００３１】

【発明の効果】以上のように本発明によると、製氷皿上
面より除冷、凍結させ、氷の生成進行によって排出され
た気体成分を底面突起部に集める手段を設けたことによ
り常に安定的に透明度の高い氷が自動的に多量に貯氷さ
れていくため使用者は飲食用として極めて官能的に優れ
た氷を随時十分に使用することが出来る。

【００３２】またスプリングで断熱槽と製氷皿を支持し
て一体に回転させ離氷することで自動製氷装置の省スペ
ース化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す冷蔵庫等の自動製氷装
置の要部断面図

【図２】図１の正面から見た要部断面図

【図３】図１の
自動製氷装置を備えた冷蔵庫の縦断面図

【図４】図２の
自動製氷装置に給水された状態を示す断面図

【図５】図２の自動製氷装置で製氷を完了した状態を示
す断面図

【図６】図２の自動製氷装置で離氷した状態を示す断面
図

【図７】従来例を示す自動製氷装置を備えた冷蔵庫の縦
断面図

【図８】図７の自動製氷装置の要部拡大斜視図

【符号の説明】

１８　　　　給水タンク ２２　　　　給水ポンプ ２８　　　　断熱槽 ３０　　　　製氷ヒータ ３１　　　　製氷皿 ３２　　　　突起部 ３３　　　　スプリング ３５　　　　駆動装置 ３６　　　　ストッパー

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　冷却室の一画に備付けられた上面開口
   状の断熱槽と、前記断熱槽に配設した製氷ヒータと、前
   記断熱槽内に回転自在に配設されるとともに底面部を突
   起状として、製氷皿と、前記製氷皿を回転させる駆動装
   置と、前記冷却室外に設けられた給水タンクと、前記給
   水タンクの水を揚水して製氷皿に供給する給水ポンプと
   を有する自動製氷装置。
2. 【請求項２】　　スプリングを介して製氷皿を断熱槽内
   の所定位置に支持し、断熱槽と製氷皿を一定共回転した
   後製氷皿をストッパーに当接させるようにした請求項１
   記載の自動製氷装置。