JPH04368762A - 走査型トンネル顕微鏡による超微細加工方法 - Google Patents

走査型トンネル顕微鏡による超微細加工方法

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JPH04368762A
JPH04368762A JP14510391A JP14510391A JPH04368762A JP H04368762 A JPH04368762 A JP H04368762A JP 14510391 A JP14510391 A JP 14510391A JP 14510391 A JP14510391 A JP 14510391A JP H04368762 A JPH04368762 A JP H04368762A
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JP
Japan
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probe
scanning
sample
tunnel current
specimen
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JP14510391A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Sakurai
桜井 力
Jiro Matsuo
二郎 松尾
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は走査型トンネル顕微鏡(
Scanning  Tunneling  Micr
oscope:STM)を使用して試料面の超微細加工
を行う方法に関し、特に、試料表面を原子オーダの寸法
で平坦化するのに好適な走査型トンネル顕微鏡による超
微細加工方法に関する。
【0002】走査型トンネル顕微鏡は、原子一つ一つを
直接観察できる装置として最近注目を浴びてきており、
半導体や金属表面の原子配列の様子を原子スケールで観
察できる検査装置としての利用が検討されている。
【0003】本発明は、この走査型トンネル顕微鏡を材
料の超微細加工装置として使用するもので、トンネル電
流により原子1個のオーダで試料表面を加工するもので
あり、従来の加工技術とは全くその原理を異にする新規
な加工方法である。
【0004】
【従来の技術】材料の表面加工技術としては、放電加工
や、エッチングあるいはスパッタ等が現在利用されてい
る。これらはいずれもその加工寸法の下限が現在のとこ
ろせいぜいサブミクロンのオーダである。
【0005】加工装置ではないが、原子スケールすなわ
ちnmオーダの観察ができる装置として走査型トンネル
顕微鏡がある。これは、タングステンのような材料でで
きた先端部がほとんど原子1個の大きさの探針を有し、
探針は圧電素子により上下左右にnmオーダで移動でき
る。
【0006】この探針と被観察試料表面との間に電圧を
加えて両者の間隔を1nm程度まで非接触で接近させる
とトンネル電流が流れる。このトンネル電流値は探針と
試料表面との距離によって大きく変化するため、試料表
面と探針間の距離変化をトンネル電流の変化としてとら
え、これを画像化すれば試料表面の凸凹が原子1個1個
のスケールで区別して観察できるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の加工技術よりも
さらに微細な原子1個1個のオーダでの加工が走査型ト
ンネル顕微鏡を使用してできる可能性が指摘されており
、シリコン基板表面に文字を描くことが発表されている
。しかし、その方法は探針を直接試料に接触させるため
に試料が汚染される問題がある。
【0008】本発明の目的は、走査型トンネル顕微鏡を
使用して、試料を汚染することなくまた走査型トンネル
顕微鏡に特別な装置を付加することなく、トンネル電流
により試料表面を原子スケールで加工できる新規な超微
細加工方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による超微細加工
方法は、加工される試料の試料面に対して垂直および水
平に移動可能な探針を有する走査型トンネル顕微鏡を用
い、探針と試料との間に流れるトンネル電流を一定に保
つように探針の垂直位置を制御しつつ探針を試料面に対
して平行走査する工程と、平行走査工程の間に探針が最
も垂直上方に移動したときの垂直位置を検出する工程と
、探針が最も垂直上方に移動したときの垂直位置近傍を
保つよう探針を制御しつつ平行走査工程と同じ走査範囲
を探針で走査してトンネル電流を流し、その時のトンネ
ル電流により試料面を加工する工程とを含む。
【0010】
【作用】最初に、探針と試料との間に流れるトンネル電
流を一定に保つように探針の垂直位置を制御しつつ探針
を試料面に対して平行走査する工程では、探針の先端と
試料表面との距離が常に同じになるように制御される。 その平行走査工程の間に探針が最も垂直上方に移動した
ときの垂直位置を検出すると、走査範囲内で試料表面の
最も高い位置が検出される。
【0011】試料表面の最も高い位置、すなわち、探針
が最も垂直上方に移動したときの垂直位置が検出される
と、今度はその垂直位置を保つよう探針を制御し、平行
走査工程と同じ走査範囲を同時に探針で走査してトンネ
ル電流を流す。
【0012】すると、探針はその垂直位置を変えず同じ
高さで走査されるため、トンネル電流の大きさは探針と
試料表面との距離に依存する。すなわち、距離が大きけ
ればトンネル電流は少なく、距離が小さければトンネル
電流は大きい。従って、試料表面の高い部分はトンネル
電流が多くながれ、低い部分はトンネル電流が少なくな
がれる。
【0013】試料面の原子が取り去られる程度はトンネ
ル電流の大小に依存する。すなわち、試料表面の高い部
分ではトンネル電流が大きいので、他の低い部分より先
に原子が取り去られていく。
【0014】従って、トンネル電流が変化しなくなるま
で走査を繰り返すことにより、ついには試料表面が原子
レベルで均一の高さに平坦化されることになる。トンネ
ル電流は1〜10nA程度で極めて小さく、加工部分以
外への損傷や悪影響がなく、また放電加工のような特別
な高電圧装置を必要としない。
【0015】
【実施例】以下に、図面を参照して本発明による超微細
加工方法の実施例について説明する。
【0016】図1は超微細加工方法に使用される走査型
トンネル顕微鏡のシステムのブロックダイヤグラムであ
る。図1において、1は加工される試料、2は探針、3
は矢印で示すX、Y、Z方向に探針2を走査移動する圧
電素子を用いたアクチュエータ、4はトンネル電流を増
幅する増幅回路、5は試料1と探針2との間に電圧を与
えてトンネル電流を流すためのバイアス電源、6はトン
ネル電流を所定値に制御するためのサーボ回路、7は探
針2の走査信号を発生し、またトンネル電流の変化を探
針2の走査に同期させて試料1の表面の凹凸を表す画像
信号に変換するコンピュータ、8はコンピュータ7から
の走査信号によりアクチュエータ3を駆動する走査回路
、9は画像表示装置である。
【0017】まず、走査型トンネル顕微鏡をハイト(H
eight)モードで動作させる。ハイトモードはトン
ネル電流を常に一定になるように探針2のZ方向の高さ
を制御して試料1の表面を走査するものである。
【0018】この場合、サーボ回路6によりアクチュエ
ータ3を制御して、探針2のZ軸方向の距離を変化させ
てトンネル電流値が一定になるようにフィードバック制
御する。従って、ハイトモードではアクチュエータ3の
Z軸方向の変位量が試料2の表面の凹凸と正確に対応す
る。
【0019】図2にハイトモードにおけるX方向の走査
状態を示す。最初、試料1には図2のような断面のZ方
向の凹凸があるものとする。これらの凹凸は原子レベル
での凹凸に対応する。
【0020】コンピュータ7から走査信号が走査回路8
に与えられてアクチュエータ3をX軸のA地点からE地
点まで走査する。圧電素子を使用したアクチュエータ3
の探針のX、Y方向の分解能は1Å程度、走査範囲は数
Å〜数十μm程度である。深針のZ方向の分解能は0.
1Å程度、走査範囲は数Å〜数十μm程度である。トン
ネル電流の大きさは1nA〜10nAの範囲で加工程度
に従って適切な固定値が選択される。
【0021】トンネル電流の値と探針2と試料表面との
間の距離とは対応しているため、トンネル電流が一定値
になるようにアクチュエータ3のZ軸方向の変位量が制
御されることにより、X軸の走査期間にわたって探針2
の先端と試料1の表面間の距離も一定になる。
【0022】すなわち、図2の点線で示すのは走査期間
における探針2の先端部の軌跡であり、これは試料1の
表面の凹凸と対応する。X軸の走査期間中で探針2ある
いはアクチュエータ3のZ軸方向の移動量が最も大きい
のは、試料1の凸部の最も高いC地点か試料1の凹部の
最も低いD地点である。
【0023】X軸上のC地点における探針2のZ軸の位
置Hを保持しておき、次に高さ位置Hを固定したまま、
カレント(Current)モードで動作させる。カレ
ントモードの場合には、探針2のZ軸方向の位置は固定
されているため、試料1の表面の凹凸に応じて探針2と
試料面との距離が変化する。
【0024】距離の変化はトンネル電流の変化に対応す
る。つまり、Z軸方向の距離が大きくなるとトンネル電
流は減少し、Z軸方向の距離が小さくなるとトンネル電
流は増大する。このカレントモードの場合にはトンネル
電流の値の変化が試料1の凹凸に対応する。
【0025】探針2の高さ位置Hを固定したまま、カレ
ントモードでハイトモードと同じ走査範囲を走査させる
状態を図3に示す。カレントモードの場合、探針2と試
料面との距離が最も小さなC地点でトンネル電流が最も
多く流れ(例えば、1nA程度)、距離が最も大きなD
地点でトンネル電流が最も少なく(例えば、0.1nA
程度)流れる。試料面の内、トンネル電流がより多く流
れる部分では原子がより多く飛ばされて試料1から離脱
して、C地点のZ軸方向の高さは低くなって他の地点の
高さと近付く。
【0026】このカレントモードの動作を繰り返すと、
次第に試料面の突出した部分はトンネル電流により削り
取られ、その部分の距離が増加し、トンネル電流は減少
する。最終的には、カレントモードでのX軸の走査期間
中トンネル電流がほぼ一定値に達するまで走査を繰り返
せば、試料1の表面は図4に示すようにほぼ平坦な形状
に加工されることになる。
【0027】Y軸方向にも同様の工程を行えば2次元平
面で平坦加工が可能である。また、平坦加工した後に、
トンネル電流を制御することにより特定の範囲の領域を
他の領域よりも深く削ることも可能である。
【0028】また走査範囲とトンネル電流の両方を制御
すれば、試料1の任意の領域を任意の深さと形状に原子
レベルの寸法精度で加工する装置とすることもできる。 以上説明した加工動作は試料1を真空中においても空気
中あるいは他の気体雰囲気中においても可能である。
【0029】試料1としてSi(シリコン)を用いて、
その表面を加工する場合には、空気中で行うと、トンネ
ル電流は電流密度が高いため(2000〜3000A/
cm2 )、試料が加熱され試料表面のSi原子が空気
中の酸素と結合してSiO2 ができてしまい、これが
絶縁膜となってトンネル電流が流れにくくなり、加工が
困難となる。
【0030】このようなSi試料の加工の場合には、ふ
っ素ラジカル雰囲気中で温度を60K程度として加工を
行うとよい。こうすると、Si表面にSiF(ふっ化シ
リコン)が形成されて、SiFを加工することになり、
加工が容易となる。また、低温で加工するのでSiFが
飛散することもない。ふっ素の他には、塩素や臭素の雰
囲気中でも同様な効果が得られる。
【0031】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。たとえば、
種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者
に自明であろう。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、被加工試料表面が原子
レベルで加工できる。平坦化する場合は、試料表面を極
めて均一な高さにすることができる。また、トンネル電
流は極めて小さく、加工部分以外への損傷や汚染を防止
でき、また放電加工のような特別な高電圧装置を必要と
しない。
【0033】また、走査範囲とトンネル電流の両方を制
御すれば、試料の任意の領域を任意の深さと形状に原子
レベルの寸法精度で加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に用いる走査型トンネル顕微鏡
を使用した加工装置のブロックダイヤグラムである。
【図2】走査型トンネル顕微鏡によるハイトモードの動
作を説明するための図である。
【図3】走査型トンネル顕微鏡によるカレントモードの
動作を説明するための図である。
【図4】本発明による加工方法により加工された試料の
状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1  (加工される)試料 2  探針 3  アクチュエータ 4  増幅回路 5  バイアス電源 6  サーボ回路 7  コンピュータ 8  走査回路 9  画像表示装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  加工される試料(1)の試料面に対し
    て垂直および水平に移動可能な探針(2)を有する走査
    型トンネル顕微鏡の前記探針(2)と前記試料(1)と
    の間に流れるトンネル電流を一定に保つように前記探針
    (2)の垂直位置(Z)を制御しつつ前記探針(2)を
    前記試料面に対して平行走査する工程と、前記平行走査
    工程の間に前記探針(2)が最も垂直上方に移動したと
    きの垂直位置(H)を検出する工程と、前記探針が最も
    垂直上方に移動したときの垂直位置(H)近傍を保つよ
    う前記探針(2)を制御しつつ前記平行走査工程と同じ
    走査範囲を前記探針(2)で走査してトンネル電流を流
    し、前記トンネル電流により前記試料面を加工する工程
    とを有する走査型トンネル顕微鏡による超微細加工方法
  2. 【請求項2】  前記試料(1)がシリコンであり、少
    なくとも前記加工前記各工程はふっ素、塩素あるいは臭
    素のいずれかの雰囲気中で行われる請求項1記載の走査
    型トンネル顕微鏡による超微細加工方法。
  3. 【請求項3】  さらに、前記試料面を加工する工程を
    前記トンネル電流が実質的に一定となるまで繰り返す工
    程をさらに含む請求項1あるいは2記載の走査型トンネ
    ル顕微鏡による超微細加工方法。
JP14510391A 1991-06-18 1991-06-18 走査型トンネル顕微鏡による超微細加工方法 Withdrawn JPH04368762A (ja)

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