JPH04367553A - 凍結融解抵抗性改善コンクリートの製造法 - Google Patents

凍結融解抵抗性改善コンクリートの製造法

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JPH04367553A
JPH04367553A JP14450991A JP14450991A JPH04367553A JP H04367553 A JPH04367553 A JP H04367553A JP 14450991 A JP14450991 A JP 14450991A JP 14450991 A JP14450991 A JP 14450991A JP H04367553 A JPH04367553 A JP H04367553A
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JP
Japan
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concrete
foam
freeze
thaw resistance
surfactant
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Application number
JP14450991A
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English (en)
Inventor
Fujio Yamato
富士桜 倭
Shuichi Fujita
修一 藤田
Masanori Iizuka
正則 飯塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリートの凍結融解
に対する抵抗性を改善するコンクリートの製造法に関す
るものである。更に詳しくは界面活性剤の泡沫をコンク
リートに混入することで微細な独立気泡の連行が可能と
なり、極めて凍結融解抵抗性に優れたコンクリートの製
造法に関するもので、土木、建築、二次製品等の構造物
の製造に利用するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】コンク
リートの凍害は、コンクリート中の余剰水や外部から進
入する水分が凍結によって膨張して潰裂するもので、凍
結と融解の繰り返しによって凍害が進行する。この水の
凍結膨張を緩和する方法として、従来から気泡連行剤(
以下AE剤と称す)の添加が行われている。連行する気
泡量は4容量%以上で気泡径は小さいほど効果があるこ
とが知られており、空気量が多くなると強度低下をきた
すことから、通常の空気量は4〜8容量%程度に管理さ
れているのが現状である。しかし、従来のAE剤の使用
方法では気泡の連行が安定していないのが現状であり、
微細泡の混入の変動が大きい。即ち、コンクリートの調
整時に砂、砂利、セメント、水と共にAE剤を添加して
ミキサーで混練する従来の方法に於いては、気泡はミキ
サーの混合によって生成し、経時的に微細化されていく
ものである。従って、コンクリート調製時の各材料や、
ミキシング条件によって泡の径や粒径の分布が異なり、
有効な微細泡の生成の変動が大きく、また効率が悪い。 従って、AE剤を添加しているにもかかわらず、凍害を
生じるコンクリートが多いのが現状である。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題点
に鑑み、コンクリート中の微細な気泡を常時安定して連
行することを目的として鋭意検討の結果、本発明を完成
するに到ったものである。即ち、本発明は界面活性剤水
溶液の泡沫をコンクリートに2〜6vol %混入させ
ることを特徴とする凍結融解抵抗性改善コンクリートの
製造法に関する。本発明は界面活性剤の水溶液を発泡機
を用いて泡沫としてコンクリートに投入するものである
。この方法によれば、投入する泡は微細で気泡分布の変
動が少ない泡が得られることから、コンクリートの材料
条件やミキシング条件に影響されて変動するものではな
く、常に安定した気泡の連行が可能となり、凍結融解に
対する抵抗性が著しく改善されるものである。
【0004】本発明は界面活性剤の水溶液を発泡機を用
いて泡沫としてコンクリートに2〜6vol %混入さ
せるものである。2%未満の混入量では充分な耐久性を
得られない。一方、6%を超える混入量は強度低下が大
きくなり実用的ではない。本発明に用いる界面活性剤は
イオン性や構造を限定するものではなく、水溶液濃度に
ついても表面張力が40dyne/cm以下であれば良
い。40dyne/cm以上になると発泡性が低下して
所定の粒径が得られないばかりではなく、泡の安定性が
低下する。また、水溶液の表面張力が14dyne/c
m以下の界面活性剤は現在存在しないので、界面活性剤
の水溶液の表面張力は14〜40dyne/cm が好
適である。界面活性剤の一例を挙げれば、アルキル脂肪
酸塩、アビエチン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アル
キルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ア
ルキルトリメチルアンモニウムクロライド、アルキルベ
タイン等でこれらの一種または二種以上を単独または併
用が可能である。
【0005】本発明に使用する泡沫の平均粒径は1μm
 〜1000μm が顕著な耐久性を示す。泡沫の平均
粒径が1μm 以下のものを工業的に製造するのは極め
て困難であり、平均粒径が1000μm 以上の泡沫で
は、泡沫自体の内圧が低いために水が容易に浸水して凍
結の1つの原因となる。泡沫の粒径の調整は発泡機の圧
縮空気の調整で行うことができる。泡沫を生成する発泡
機としては、特に限定するものではなく、石膏ボード用
の発泡機や軽量コンクリート等に使用される発泡機等を
用いることができる。また、本発明による泡沫のコンク
リートへの添加時期は各材料と水の接触後に添加するも
ので、混練初期から混練終了直前までの間であればいず
れの時期に於いても可能である。
【0006】本発明の対象となるコンクリート組成物は
セメント、細骨材、粗骨材を主成分とするものであるが
、各種のセメントや混和材(剤)、例えば、高炉スラグ
、フライアッシュ、シリカヒューム、減水剤、高性能減
水剤、早強剤、遅延剤、増粘剤等を含むコンクリートも
対象となり限定するものではない。また、本発明から得
るコンクリート構造物についても凍害が対象となる土木
、建築、コンクリート製品等に使用するものであり、特
に限定するものではない。
【0007】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない
。コンクリートに界面活性剤水溶液の泡沫を混入して、
硬化養生後のコンクリートを急速凍結融解試験により、
凍結融解に対する抵抗性を測定した。表1に使用した界
面活性剤と水溶液濃度における表面張力、泡の平均粒径
を示す。表面張力の測定は、ウィルヘルミー式〔島津(
株)社製〕を使用した。平均粒径の測定は、泡の顕微鏡
写真を画動解析装置((株)ニレコ社製)を使用した。 泡沫の粒径は発泡機の圧力調整でコントロールした。図
1に発泡機の概要図を示す。図1に於いて、圧縮空気1
と界面活性剤水溶液2を口径3mmのガラスビーズ3よ
り成る発泡機本体に、圧縮空気圧1〜4Kg/cm2で
送り込み、泡沫4を得ることが出来る。
【0008】
【表1】
【0009】表1より、実験番号15(比較例)のよう
に表面張力が40dyne/cm以上になると粒径の小
さな気泡の生成は困難となることが判る。表2に実施し
たコンクリートの配合を示す。
【0010】
【表2】
【0011】記号と材料の内容を以下に示す。 水(W)      ;水道水 セメント(C);普通ポルトランドセメント(中央セメ
ント社製) 砂(S)      ;紀の川産川砂 砂利(G)    ;宝塚産砕石 砂+砂利(A) 表2のコンクリート配合に表1の泡沫を投入して、コン
クリートの調整を行い、ASTM−C−666 法(急
速凍結融解試験、水中凍結水中融解法)に準じて試験体
の作製、試験体の養生を行い、凍結融解試験による耐久
性指数を求めた。その結果を表3に示す。泡沫の投入は
ミキサーにコンクリート材料を投入し、1分間混練りし
た後、所定量投入して、再び15秒間混合した。
【0012】
【表3】
【0013】*1  ASTM−C−666 法に準じ
た試験で凍結融解のスタートの供試体を100%とした
計算値*2  通常の使用方法、即ちコンクリート調整
時にセメントに対し0.03%添加して空気連行量 5
.2%に調整した。
【0014】
【発明の効果】本発明により製造されるコンクリートは
、凍結融解に対する耐久性が極めて良好であるので、コ
ンクリート構造物やコンクリート製品の凍害を改善され
ることが可能となる。また、一般のAEコンクリートの
表面には大きな気泡が多いのに対し、本発明により製造
されるコンクリートの表面には大きな気泡が少ないので
、一般のAE剤添加コンクリートに比較して表面美観に
優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験に使用した発泡機である。
【符号の説明】
1  圧縮空気 2  界面活性剤水溶液 3  ガラスビーズ 4  泡沫

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  界面活性剤水溶液の泡沫をコンクリー
    トに2〜6vol %混入させることを特徴とする凍結
    融解抵抗性改善コンクリートの製造法。
  2. 【請求項2】  界面活性剤の水溶液の表面張力が14
    〜40dyne/cmである請求項1記載の凍結融解抵
    抗性改善コンクリートの製造法。
  3. 【請求項3】  泡沫の平均粒径が1μm〜1000μ
    m の範囲である請求項1記載の凍結融解抵抗性改善コ
    ンクリートの製造法。
JP14450991A 1991-06-17 1991-06-17 凍結融解抵抗性改善コンクリートの製造法 Pending JPH04367553A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009137026A (ja) * 2007-12-03 2009-06-25 Nikko Co Ltd 微細気泡を利用したコンクリートの製造装置
JP2009137025A (ja) * 2007-12-03 2009-06-25 Nikko Co Ltd 微細気泡を利用したコンクリートの製造方法
CN110040997A (zh) * 2019-05-23 2019-07-23 广州市建筑科学研究院有限公司 一种偏高岭土纳米成核早强剂及其制备方法和应用

Cited By (4)

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