JPH04366983A - 現像装置の改良 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電気的吸引力により現
像剤を現像域に保持搬送するタイプの現像剤搬送スリー
ブを備えた現像装置に関する。

【０００２】

【従来技術】一般に複写機等の電子写真装置においては
、感光体表面に形成された静電潜像を、顕電性トナーか
ら成る現像剤を用いて現像し、該潜像が顕像化されたト
ナー像を得る。このような現像を行うための現像装置は
、回転駆動する現像剤搬送スリーブを備えており、該ス
リーブにより摩擦帯電されたトナーを現像域に搬送し、
現像を行うものである。この様な現像装置として、前記
スリーブにバイアス電圧を印加し、電気的吸引力により
現像剤、即ち帯電トナーの保持搬送を行うタイプの装置
が公知である。この種の装置においては、現像剤搬送ス
リーブと摺擦する様に回転ファーブラシが設けられてお
り、このファーブラシにより、現像域を通過した後のス
リーブ上に残存するトナーの除去並びに現像剤の攪拌に
より摩擦帯電が行われる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
現像装置においては、現像剤の摩擦帯電を行なうファー
ブラシが現像剤搬送スリーブに近接して設けられている
ことに関連して、該スリーブ上に供給される現像剤には
未帯電のものも含まれ、この結果として現像域からのト
ナー飛散や現像に際してカブリを生じ易いという問題が
ある。

【０００４】従って本発明の目的は、電気的吸引力によ
り帯電トナーを現像域に保持搬送するタイプの現像搬送
スリーブを備えた現像装置において、該スリーブ上への
未帯電現像剤の供給が有効に回避された現像装置を提供
することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、所定極
性に帯電された現像剤を電気的吸引力によって保持搬送
するための回転駆動型現像剤搬送スリーブ、帯電した現
像剤を該スリーブ上に供給するための送りベルト装置及
び現像剤の攪拌を行なって現像剤を摩擦帯電せしめる攪
拌装置を備えた現像装置であって、前記送りベルト装置
は、現像剤の帯電極性とは逆極性の電荷を有する無端状
のエレクトレットベルトから形成されており且つ前記現
像剤搬送スリーブと攪拌装置との間に配置されているこ
とを特徴とする現像装置が提供される。

【０００６】

【作用】本発明は、上記の様なエレクトレットベルトを
用いて帯電された現像剤をスリーブ上に供給することが
顕著な特徴である。かかる本発明によれば、現像剤搬送
スリーブから遠隔位置で現像剤の攪拌による摩擦帯電が
行われ且つ帯電した現像剤のみが前記エレクトレットベ
ルトによりスリーブ上に供給されるため、未帯電現像剤
の現像域からの飛散等が有効に回避される。

【０００７】

【実施例】以下、本発明を添付図面に示す具体例に基づ
いて説明する。本発明の現像装置を示す図１において、
この装置においては、現像容器１内に回転駆動型の現像
剤搬送スリーブ２、送りベルト装置３及び攪拌装置４が
設けられており、さらに上部には現像剤補給用ホッパー
５が設けられている。即ち、ホッパー５からそれ自体公
知の顕電性トナー６が補給され、このトナー６は攪拌装
置４によって攪拌され、所定極性に摩擦帯電される。帯
電トナー６は、送りベルト装置３によって搬送され、ス
リーブ２に近接する位置で該スリーブ２上に移行する。

【０００８】一方、現像剤搬送スリーブ２には、前記ト
ナー６の帯電電荷の逆極性のバイアス電圧が印加され、
静電吸引力によって該帯電トナー６の保持搬送が行われ
る。またスリーブ２の上方には、適当な間隔をおいて厚
み調整ブレード８が設けられており、スリーブ２によっ
て搬送される帯電トナー６の厚みが一定となる様に調整
される。さらにスリーブ２と摺擦する様に回転ブラシ９
が設けられており、現像域通過後の残存トナーのクリー
ニングが行われるようになっている。

【０００９】上記の現像装置は、図１に示されている様
に、感光層１０を備えた感光体ドラム１１に前記現像剤
搬送スリーブ２が対面する様に設けられ、該スリーブ２
によって搬送された帯電トナー６により、該感光層１０
上に形成された静電潜像の現像が行われる。この場合、
図面においては感光体ドラム１１の回転方向と現像剤搬
送スリーブ２の回転方向が反対方向で示されているが、
これは同方向であってもよい。また現像は、所謂接触現
像で行ってもよいし、非接触現像で行ってもよい。

【００１０】上述した本発明の現像装置においては、前
記送りベルト装置３として、帯電トナー６の帯電極性と
は逆極性の電荷を有する無端状エレクトレットベルトを
使用し、このベルト駆動により帯電したトナー６のみが
現像剤搬送スリーブ２上に送られる。

【００１１】かかるエレクトレットベルトの材料として
は、永久電気分極可能な任意の高分子材料を使用するこ
とができるが、一般的には、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン−ブテン共重合体、イオン−架橋オレフ
ィン共重合体、エチレン−アクリル共重合体のオレフィ
ン系樹脂；ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、
フッ化ビニル／フッ化ビニリデン共重合体、四フッ化エ
チレン樹脂（ＰＴＦＥ）、四フッ化エチレン−パーフル
オロアルコキシエチレン共重合体樹脂（ＰＦＡ樹脂）、
四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合樹脂（Ｆ
ＥＰ樹脂）等のフッ素樹脂；ポリ塩化ビニル、塩素ポリ
オレフィン等の塩素樹脂；ポリエチレンテレフタレート
、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート等の熱可塑性ポリエステル；ナイロン６、ナイロン
１２、ナイロン６，６、ナイロン６，１０等のポリアミ
ド；各種アクリル系樹脂等が単独或いは２種以上の組合
せで使用される。これらの内でも、ＰＴＦＥ樹脂、ＰＦ
Ａ樹脂、ＰＥＰ樹脂等のフッ素樹脂が電荷の保持性がよ
く、耐久性もよいことから好ましい。エレクトレットの
生成は、熱エレクトレット化法、エレクトロエレクトレ
ット化法、放射線エレクトレット化法、光エレクトレッ
ト化法等のそれ自体公知の任意の方法を、用いる高分子
の種類に応じて適用することにより行われる。上記高分
子、特にフッ素樹脂に対しては熱エレクトレット化法や
エレクトロエレクトレット化法が有利に適用される。

【００１２】本発明においてエレクトレットベルト３の
電荷密度は、帯電トナー４との間に十分な電気吸引力が
作用する程度であって且つ該ベルト３の表面電位（絶対
値）がスリーブ２の表面電位（絶対値）よりも小さくな
る様に設定される。これらの表面電位が逆の関係にある
場合には、スリーブ２と帯電トナー６との間に作用する
電気的吸引力よりも、ベルト３と帯電トナー６との間に
作用する電気的吸引力の方が大となるため、ベルト３か
らスリーブ２へ帯電トナー６の移行を有効に行なうこと
が困難となる。またエレクトレットベルト３とスリーブ
２との間隔は、それぞれの表面電位により生ずる電気的
吸引力に応じて適宜設定すればよい。

【００１３】さらに本発明においては、攪拌装置４とし
て図示する様な回転ファーブラシを使用することが好ま
しく、さらに該ブラシに当接する様に帯電板２０を設け
ることが好適である。この帯電板２０は、帯電トナー６
と同極性に帯電されたものであり、摩擦帯電により帯電
されたトナー６は、帯電板２０からの電気的反発力及び
ブラシの弾性復帰力によって飛翔し、エレクトレットベ
ルト３に付着してスリーブ２上に送られる。この様な帯
電板２０としては、例えば前述したエレクトレット材か
ら成る樹脂板や金属板が使用される。金属板を使用する
時には、これにバイアス電圧を印加して該金属板をトナ
ー６と同極性に帯電させればよい。かかる帯電板２０の
電荷密度等は、トナーの飛翔が有効に促進されるように
適宜定めればよい。

【発明の効果】本発明によれば、現像剤搬送スリーブか
ら遠隔した位置で現像剤の摩擦帯電が行われ、しかもこ
こで帯電された現像剤のみが上記スリーブ上に供給され
て搬送されるので、未帯電現像剤の現像域からの飛散等
が有効に防止される。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　本発明の現像装置の構造を示す図。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　所定極性に帯電された現像剤を電気的
   吸引力によって保持搬送するための回転駆動型現像剤搬
   送スリーブ、帯電した現像剤を該スリーブ上に供給する
   ための送りベルト装置及び現像剤の攪拌を行なって現像
   剤を摩擦帯電せしめる攪拌装置を備えた現像装置であっ
   て、前記送りベルト装置は、現像剤の帯電極性とは逆極
   性の電荷を有する無端状のエレクトレットベルトから形
   成されており且つ前記現像剤搬送スリーブと攪拌装置と
   の間に配置されていることを特徴とする現像装置。