JPH04366416A - 磁気テープ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
ーのカセットを小型化し、かつテープ表面にテープのし
わの発生を抑えた磁気テープに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、ビデオテープレコーダーは記録密
度を高密度化して機器を小型化高性能化する方向に進ん
でいる。

【０００３】それに伴って使用される磁気テープは表面
性のよいテープを小型のカセットに収納する方向に進ん
でいる。

【０００４】以下に従来の磁気テープについて説明する
。図４は従来の磁気テープの終端部でリールに接続され
ている状態を示す立体図を示すものである。図４におい
て、１はテープを巻取るリール、２はリーダーテープ３
とリール１を止めるピン、３はリーダーテープ、４はリ
ーダーテープ３と磁気テープ５を止める接着テープ、５
は磁気テープを示す。図５は従来例の動作を示す詳細図
であり、６は巻取リール、７は巻出リール、８は巻出リ
ール７に巻かれた磁気テープであり、磁気テープ８の内
側は図４に示すと同様に先は接着テープを用いて、リー
ダーテープが接続され、リーダーテープはリールにピン
で止められている。９は巻出リール７から引き出された
磁気テープ部、１０はリーダーテープが接続され巻取リ
ール６にピンで止められている。１１は発光素子、１２
は巻出リール７の光検出素子であり、巻取リール６の光
検知素子である。

【０００５】以上のように構成された磁気テープについ
て、以下その動作について説明する。まず、図５に示す
巻出リール７から引き出した磁気テープ９以外はカセッ
トケースに収納されている。巻出リール７から引き出し
た磁気テープ９はビデオテープレコーダー内を走行して
記録または再生を行い、磁気テープとしての役割を果た
す。この際巻出リール７、または巻取リール６で磁気テ
ープ９が終端にきた時にテープ走行系の駆動モーターを
停止する必要がある、このときの信号をリーダーテープ
３の透明性を利用して図５中の発光部１１から光を検知
素子１２，１３で検知し信号を発生しモーターを止める
。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、リールとリールの間に発光部をもうけリ
ールの外側に光検知素子を設けるために、テープを収納
するカセットケースを小型に設計する上で制約が生じた
。また光を検知する際に外部からの光を抑える必要があ
るためカセットケースは十分遮光性のある樹脂を使う必
要があった。又透明なリーダーテープを接続テープで磁
気テープと接続する際、接続テープが１５μｍ以上と熱
く、巻いたときその部分が重なると段差の部分でしわ状
の形状転写が発生する。この部分は信号が低下してドロ
ップアウトとなり再生された画面にノイズとなり問題を
有していた。

【０００７】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、小型のビデオテープレコーダーシステムを構成する
に当たってテープを収納するカセットケースを小型に設
計でき、カセットケース材料の選択においても遮光性の
小さい明るい色の樹脂も自由に選べ、更に磁気テープへ
の形状転写によるしわの発生をおさえるようにした磁気
テープを提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の磁気テープは、磁性面又はバック面の一部に
反射率が２０％以上異なる厚みで、５μｍ以下の光検出
パターン層を備えた構成を有している。

【０００９】

【作用】この構成によって、磁気テープの反射率と光検
出パターンの反射率の違いを反射式の光検出器で検出す
ることによって巻出リールか巻取リールの終端を検出す
ることで、発光部を別に設けることなく構成できるため
カセットケースは小型に構成できる。またテープ表面に
光検出パターンを形成するためリーダーテープが不用と
なり磁気テープとリーダーテープを接続する接続テープ
からの転写がなくなる。また反射式の光検出器をつかう
ため外部からの光の妨害は少なく遮光性の小さい明るい
樹脂材料をカセットケースに使用することができる。

【００１０】

【実施例】

（実施例１）以下、本発明の一実施例について、図面を
参照しながら説明する。

【００１１】図１において、１はテープが巻かれるリー
ルであり、ＡＢＳ樹脂，ポリアセタール等の樹脂を成形
して作られる。２は磁気テープ３とリール１を止めるピ
ンであり、ピンのバネ圧でテープを止める。３は磁気テ
ープであり、本発明での磁気テープ３は蒸着テープ、塗
布型のテープいずれのテープでもよい。４は磁気テープ
３表面に形成された光検出パターンで、ホットスタンプ
，印刷で形成される。パターンの形状は、必要な長さ均
一な面に形成される場合、ストライプ状に形成される場
合、ストライプ状の形を変えて必要な情報をもたせる場
合等がある。パターンの形成される面は磁性面だけでな
くバック面に形成してもよい。パターンの反射率は形成
される面の反射率より２０％程度異なれば検出できる。 パターンの表面は保護層と更に潤滑層からなっている。

【００１２】図２は前記実施例の詳細な断面図であり、
５は磁気テープのベースフィルムで、ポリエチレンテレ
フタレートが使用される。６は磁性層であり、蒸着テー
プは酸素の混じったＣｏＮｉ合金、塗布型テープは鉄の
酸化物と樹脂の混合物であり反射率は製造条件によって
異なる。７はバックコート層で、カーボンと樹脂の混合
物であり光反射率は小さい。８は光検出パターンと磁気
テープを接着する層で、熱可塑性の樹脂で構成される。 ９は反射層で、反射率の大きい材料としてはアルミニュ
ウム，銀，クロム等の金属層であり、反射率の小さい材
料としてはカーボン，染料等の層である。１０は反射層
の保護層であり、樹脂層である。この層に染料を添加し
て反射率を制御することもできる。１１は潤滑層で、ワ
ックス状の有機シリコン，脂肪酸，樹脂のオリゴマー等
が使用される。

【００１３】図３は前記実施例の構成を示す立体図であ
り、１２は巻取リール、１３は巻出リール、１４は巻出
リール１３に巻かれた磁気テープ、１５は巻出リール１
３から引き出された磁気テープ、１６は磁気テープ表面
に形成された光検出パターン、１７は巻取リール１２側
に設けた光検出器の発光素子で、シリコンのダイオード
が使用され赤外線を使用することが一般的である。１８
は光検出素子であり、シリコンのダイオードが一般的に
採用され赤外線の感度が一番高い。反射式の光検出器は
発光素子と光検出素子とで構成される。１９は巻出リー
ル１３の反射検出器の発光素子、２０は光検出素子であ
る。図３に示す巻出リール１３から引き出された磁気テ
ープ１５以外の構成物はカセットケースに収納されてい
る。

【００１４】以上のように構成された磁気テープについ
て、図３を用いてその動作を説明する。

【００１５】まず、巻出リール１３に巻かれた磁気テー
プ１４は引き出されビデオテープレコーダーの走行系を
走行する事により記録再生される。巻出リール１３に有
る磁気テープ１４は記録の際、ビデオテープレコーダー
内で記録を行い、巻取リール１２に巻かれ、次に一旦巻
出リール１３に巻き戻してから再び走行して再生される
。このような一連の動作の際、それぞれのリールの磁気
テープが無くなるのを事前に検知して、テープを駆動す
るモーターを停止する必要がある。図３では磁気テープ
の端に、形成された光検知パターンを巻出リール１３及
び巻取リール１２の両方に設置された光反射検知器によ
って、磁気テープ表面の反射率と光検知パターンの反射
率の違いを検知し、巻出リール１３，巻取リール１２で
テープが始端，終端なっていることを判断して磁気テー
プ１５を走行駆動するモーターを制御する。

【００１６】本実施例による磁気テープの表面に形成す
る光検知パターンの光反射率が磁気テープ表面の反射率
に対してどのような値であれば検知できるか（表１）に
示す。蒸着テープＡでは製造法によって異なるが酸化膜
が厚い場合は反射率は小さく、６０％程度の時は反射率
４０％以下の黒いパターンを形成して検知する事ができ
る。また８０％以上の白色またはシルバーの金属光沢を
持つパターンでも検知する事ができる、蒸着テープＢで
表面の酸化膜が薄く金属光沢で８０％以上の反射率の面
では、６０％以下の反射率の黒っぽいパターンで検知で
きる。また、塗布型のテープでは４０％以上の反射率の
大きいパターンで検出できる。バックコート面に形成す
るときは３０％以上の反射率の大きいパターンで検出で
きる。これらをまとめると、光検出パターンの反射率は
検知面の反射率より２０％以上大きいか、小さい反射率
のパターンを形成すれば検知する事ができることを示し
ている。

【００１７】本実施例による磁気記録テープの表面に形
成する光検知パターンの厚みがどのような厚み以下で有
れば形状転写が発生しないか（表２）に示す。光検知パ
ターンの厚みは５μｍ以下の厚みで有ればテープに形状
転写を与えない優れた効果が得られる事を示している。

【００１８】

【表１】

【００１９】この（表１）から明らかなように、本実施
例によれば磁気テープは、反射率の差が２０％程度と小
さくても検出できる優れた効果が得られる。

【００２０】

【表２】

【００２１】この（表２）から明らかなように、本実施
例による磁気テープは、光検出パターンの厚みが５μｍ
以下で形状転写が発生しない点で優れた効果が得られる
。

【００２２】以上のように本実施例によれば、磁気テー
プの磁性面又はバック面の一部に反射率が２０％以上異
なる厚み５μｍ以下の光検出パターン層を設けることに
より、カセットケースを小型に設計でき、外部からの妨
害する光に強くカセットケースの材料は遮光性に対して
余裕を持って選べる、テープ等の形状転写を受けない高
密度記録に適した磁気テープにする事ができる。

【００２３】

【発明の効果】以上のように本は詰めは、磁気テープの
磁性面又はバック面の一部に反射率が２０％以上異なる
厚み５μｍ以下の光検出パターン層を設けることにより
、カセットケースを小型に設計でき、外部からの妨害す
る光に強くカセットケースの材料は遮性に対して余裕を
持って選べる、テープ等の形状転写を受けない高密度記
録に適した磁気記録テープにすることができる優れた磁
気テープを実現できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における磁気テープの構造を
示す立体図

【図２】同一実施例における磁気テープの構造を示す断
面図

【図３】本発明の一実施例における磁気テープの動作説
明のための立体図

【図４】従来の磁気テープの構造を示す立体図

【図５】
従来の磁気テープの動作説明のための立体図

【符号の説明】

１　　　　リール ２　　　　ピン ３　　　　磁気記録テープ ４　　　　光検出パターン ５　　　　ベースフィルム ６　　　　磁性層 ７　　　　バックコート層 ８　　　　接着層 ９　　　　反射層 １０　　保護層 １１　　潤滑層 １２　　巻取リール １３　　巻出リール １４　　磁気テープ １５　　磁気テープ １６　　光検出パターン １７　　発光素子 １８　　光検出素子 １９　　発光素子 ２０　　光検出素子

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　磁性面又はバック面の一部に反射率が
   ２０％以上異なる厚み５μｍ以下の光検出パターン層を
   備えたことを特徴とする磁気テープ。