JPH04365773A - 個人住宅用エレベータ - Google Patents

個人住宅用エレベータ

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JPH04365773A
JPH04365773A JP3143137A JP14313791A JPH04365773A JP H04365773 A JPH04365773 A JP H04365773A JP 3143137 A JP3143137 A JP 3143137A JP 14313791 A JP14313791 A JP 14313791A JP H04365773 A JPH04365773 A JP H04365773A
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JP
Japan
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hoistway
air
building
elevator
outside
Prior art date
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Pending
Application number
JP3143137A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kato
博士 加藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、個人住宅用エレベータ
に関するものであり、特に、複数階建の個人住宅に設置
される個人住宅用エレベータを利用して建物内の換気を
行なうものである。
【0002】
【従来の技術】近時、住宅難を解消するために、二世代
及び三世代同居による個人住宅が多く建てられるように
なった。このような複数世代が同居するには、少なくと
も二階建乃至四階建の建物が必要である。これらの住宅
では老人が階段を昇り降りするのが大変であり、転落す
る危険も伴なうことから、通常、老人用の居室は1階に
設けられることが多い。
【0003】しかしながら、1階は日当りが悪い等の理
由により、老人用の居室を2階から4階に設けることが
多い。そこで、斯かる場合には上記のような階段の昇降
による諸問題を考慮して、個人住宅にもエレベータが設
置されることがある。なお、この個人住宅用エレベータ
は、容量200Kg(定員3人)以下、速度12m/m
in.以下、最大昇降工程10m と法規で規定されて
いる。このように、個人住宅用エレベータは小さなエレ
ベータであるから、住宅の間取りに合わせて、建物の中
央や、建物の外壁の一部を昇降路壁として兼用できる位
置にも設置ができる。従来のこの種の個人住宅用エレベ
ータとして、特開平1−303286号公報に掲載の技
術を挙げることができる。
【0004】図5は従来の個人住宅用エレベータの昇降
路内を示す断面図、図6は図5の個人住宅用エレベータ
の昇降路のC−C断面を示す断面図、図7は従来の個人
住宅用エレベータの最下階乗場を示す斜視図、図8は図
7の個人住宅用エレベータの最下階乗場の点検蓋を開い
た状態を示す斜視図である。
【0005】図において、1は建物内に設けられた昇降
路、2は人を乗せて昇降するエレベータかご、3は巻上
機、4は巻上機3により回転駆動する綱車、5は綱車4
に出入れ可能に巻設された主索、6は昇降路1の頂部に
取付けられた返し車であり、この返し車6を介して主索
5の先端がエレベータかご2に結索されている。7は昇
降路1内に立設された左右2本のガイドレール、8は昇
降路1の頂部に渡掛けられ2本のガイドレール7を固定
している取付梁である。9a〜9cは各階のエレベータ
ホール、10はエレベータ乗場の出入口部に取付けられ
た三方枠であり、この三方枠10は戸当枠10a、戸袋
枠10b、上枠10c、点検扉10d、乗場扉10e、
及び敷居10fで構成されている。11は最下階の三方
枠10の点検扉10dの内側に内蔵されているエレベー
タの制御盤であり、この制御盤11及び昇降路1内の各
種機器の保守点検作業は、図8のように点検扉10dを
解放して行なう。11aは制御盤11内の機器及び部品
(図示せず)を冷却して発熱による性能の低下を防止す
る冷却ファンである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の個
人住宅用エレベータは、通常、冷暖房完備の建物内に設
置され、しかも、エレベータの昇降路壁は建物の外壁を
兼ねていることが多く、外気の影響を受け易く、不都合
な点が種々あった。
【0007】即ち、通常、昇降路内は冷暖房がされてお
らず、建物内からエレベータに乗込んだ際に、エレベー
タの昇降速度が遅いこともあり、冬期は急激に寒くなり
、逆に、夏期は急激に暑くなったりするために、体調を
崩す虞れがあった。また、エレベータの制御機器及び駆
動機器も通常昇降路内に配設されていることが多く、こ
れらの各機器が結露したり、潤滑油が凝固するために、
性能が低下し、故障の原因にもなっていた。
【0008】そして、従来の個人住宅用エレベータの昇
降路には換気機能がなく、建物内の換気をするには各階
毎に換気扇等を据付ける必要があった。また、従来の個
人住宅では、陽射しの強い夏期に、最上階の天井の屋根
が日射により熱せられると、最上階の部屋の屋根裏の温
度が高温になり、最上階の居住者は他の階の居住者に比
べ暑気による睡眠不足になることが多かった。更に、団
地等の建物の混んだ地域においては、夏期の居室の換気
扇の騒音が安眠を妨害するとして、隣家から苦情を申込
まれることがあるために、建物の外部(特に地上階)に
換気扇の排気口を設けられないことがあった。
【0009】そこで、この発明は、昇降路を利用して建
物内と外気との換気ができ、昇降路内と建物内の温度差
を減少し、安定した性能が維持できる個人住宅用エレベ
ータの提供を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
個人住宅用エレベータは、エレベータホールに面する昇
降路壁に設けられ、室内の空気を昇降路内に吸気する吸
気手段と、前記昇降路上方の外壁に設けられ、昇降路内
の空気を建物外に排気する排気手段と、前記昇降路内の
温度が所定条件のときに、前記室内の空気を昇降路内に
吸気し昇降路を経て建物外に排気する建物内空気換気手
段とを具備するものである。
【0011】請求項2の発明にかかる個人住宅用エレベ
ータは、昇降路の頂部に設けられ、最上階の部屋の屋根
裏と昇降路の頂部の屋根裏との間で通気が可能な構造の
屋根裏部の空気を昇降路内に吸気する吸気手段と、前記
昇降路上方の外壁に設けられ、昇降路内の空気を建物外
に排気する排気手段と、前記屋根裏部の温度が所定条件
のときに、前記屋根裏内に外気を吸入し屋根裏内の空気
を昇降路を経て建物外に排気する建物内空気換気手段と
を具備するものである。
【0012】請求項3の発明にかかる個人住宅用エレベ
ータは、エレベータホールに面する昇降路壁に設けられ
、室内の空気を昇降路内に強制的に吸気する吸気手段と
、前記昇降路上方の外壁に設けられ、昇降路内の空気を
建物外に強制的に排気する排気手段と、前記吸気手段及
び排気手段が連動して、前記室内の空気を昇降路内に吸
気し昇降路を経て建物外に排気する建物内空気換気手段
とを具備するものである。
【0013】
【作用】請求項1の発明の個人住宅用エレベータにおい
ては、昇降路内の温度が所定条件のときに、エレベータ
ホールに面する昇降路壁に設けられた吸気手段により室
内の空気を昇降路内に吸気し、前記昇降路上方の外壁に
設けられた排気手段により昇降路内の空気を建物外に排
気するものであるから、昇降路内の温度を建物内の温度
に近づけることができ、昇降路内と建物内との温度差が
減少する。
【0014】請求項2の発明の個人住宅用エレベータに
おいては、最上階の部屋の屋根裏と昇降路の頂部の屋根
裏との間で通気が可能な構造の屋根裏部の温度が所定条
件のときに、前記昇降路の頂部に設けられた吸気手段に
より屋根裏部の空気を昇降路内に吸気し、前記昇降路上
方の外壁に設けられた排気手段により前記屋根裏内に外
気を吸入し屋根裏内の空気を昇降路を経て建物外に排気
するものであるから、屋根裏内の高温の空気を建物外に
排気でき、最上階の部屋と他の部屋の温度差が減少する
【0015】請求項3の発明の個人住宅用エレベータに
おいては、エレベータホールに面する昇降路壁に設けら
れた吸気手段及び昇降路上方の外壁に設けられた排気手
段が連動して、強制的に室内の空気を昇降路内に吸気し
昇降路を経て建物外に排気するものであるから、昇降路
を介して建物内の換気を積極的に行なえる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の各実施例について説明をする
【0017】〈第一実施例〉図1は本発明の一実施例で
ある個人住宅用エレベータの昇降路内を示す断面図、図
2は図1の個人住宅用エレベータの昇降路のA−A断面
を示す断面図、図3は図1の個人住宅用エレベータの昇
降路のB−B断面を示す断面図、図4は本発明の一実施
例である個人住宅用エレベータの最下階乗場の点検蓋を
開いた状態を示す斜視図である。なお、図中、上記従来
例と同一符号及び記号は上記従来例の構成部分と同一ま
たは相当する構成部分を示す。
【0018】図において、12は最下階のエレベータホ
ール9aの三方枠10の点検扉10dに設けられた吸気
口であり、この吸気口12を介して室内の空気を昇降路
1内に吸込む。この吸気口12は制御盤11に対応する
高さ位置の上部吸気口12aと、制御盤11に対応しな
い高さ位置の下部吸気口12bとで構成されている。ま
た、昇降路1の上部の換気口としては、屋根裏部の吸気
口13aと、昇降路1の頂部の通気口13bと、昇降路
外壁の通気口13cとがある。14は昇降路外壁の通気
口13cに取付られた熱交換機能を有する換気機器、1
5はこの建物の屋根裏、16は屋根である。17a〜1
7cは各階の昇降路壁、18a〜18cは各階の昇降路
壁17a〜17cに配設された熱交換機能を有する換気
機器である。なお、黒色矢印は汚れた空気の流れを示し
、白抜矢印は新鮮な空気の流れを示す。
【0019】この構成の個人住宅用エレベータでは、前
述した法規の如く、昇降路1内を昇降するエレベータか
ご2の昇降速度は遅く、昇降路1内に空気の流れを起こ
すような能力はない。そこで、最下階のエレベータホー
ル9aの三方枠10の点検扉10dに設けられた吸気口
12から建物内の暖気または冷気を、昇降路1内の上部
に設けられた換気機器14によって吸引し、昇降路1内
の澱んだ冷気または暖気を建物外に排気する。この際、
昇降路上部の換気機器14は熱交換機能を有しているか
ら、冷気または暖気の熱を全て排出することはない。そ
して、代りに建物外の新鮮な外気を昇降路1内に吸込む
が、この際にも熱交換形の換気機器14を使用している
ために、上述の如く昇降路1内が外気温度と同一になる
ことはない。
【0020】こうして、昇降路1内の空気を換気機器1
4を利用して通気口13cから建物外に排気することに
より、建物内の空気が吸気口12及び通気口13bから
昇降路1内に導入され、昇降路1内の空気が入替わる。 したがって、この構成の個人住宅用エレベータを冷暖房
完備の建物内に設置しても、昇降路1内の温度を建物内
の温度に近づけることができ、昇降路1内と建物内との
温度差が減少する。このため、エレベータかご2内の温
度も昇降路1内の温度と略同一になるので、エレベータ
かご2内と建物内との温度差も減少する。故に、冬期に
エレベータかご2に乗込んだ場合にも、急激に寒くなら
ず、逆に、夏期も急激に暑くなったりしないので、従来
のようにエレベータ利用者が体調を崩す虞れがなくなる
。しかも、昇降路1内に配設されているエレベータの制
御機器及び駆動機器の各機器が結露したり、潤滑油が凝
固することもなくなるので、安定した性能を維持でき、
故障も発生しない。また、点検扉10dの内側に設けら
れた制御盤11も上部吸気口12aから吸込まれる空気
によって冷却され、発熱が抑制されるので、所定の性能
を発揮することができ、従来必要とされていた冷却ファ
ン11aは不要になる。
【0021】また、図2に示すように、通常、個人住宅
用エレベータは昇降路1の必要面積を最小にするために
、片引戸が採用されている。そこで、この戸袋側空間部
の戸袋に対向する昇降路壁上部に換気機器14を設置す
れば、保守点検作業者がエレベータかご2の上部に乗っ
てエレベータの保守点検を行っても、エレベータかご2
と換気機器14との間に作業者が挟まれない。また、昇
降路1の頂部の所謂トップクリアランスが換気機器14
によって制限されることもない。
【0022】このように、本実施例の個人住宅用エレベ
ータは、エレベータホール9aに面する昇降路壁の三方
枠10の点検扉10dに設けられた上部吸気口12a及
び下部吸気口12bからなる吸気口12が、室内の空気
を昇降路1内に吸気する吸気手段として機能し、前記昇
降路1上方の外壁に設けられた通気口13c及び熱交換
形の換気機器14が、昇降路1内の空気を建物外に排気
する排気手段として機能する。そして、前記昇降路1内
の温度が所定条件のとき、即ち、昇降路1内の温度が建
物内のエレベータホール9a〜9cの温度と著しく相違
するときに、前記室内の空気を昇降路1内に吸気し前記
昇降路1内の空気を建物外に排気するものである。
【0023】したがって、本実施例の個人住宅用エレベ
ータにおいては、昇降路1内の温度が建物内の温度と相
違するときに、エレベータホール9aに面する吸気口1
2により室内の空気を昇降路1内に吸気し、昇降路上方
の外壁に設けられた換気機器14により昇降路1内の空
気を建物外に排気し、昇降路1内の空気を入替えること
により、昇降路1内の温度を建物内の温度に近づけるこ
とができ、昇降路1内と建物内との温度差が減少する。
【0024】この結果、エレベータかご2内の温度とエ
レベータホール9aの温度が略同一となり、エレベータ
利用者が冬期や夏期に体調を崩す虞れがなくなり、エレ
ベータに乗車する人の健康管理が容易になる。また、昇
降路1内に配設されている各機器が結露したり、潤滑油
が凝固することもなくなり、エレベータの安定した性能
が維持できるとともに、上部吸気口12aから吸込まれ
る空気によって制御盤11が冷却されるので、冷却ファ
ン11aを廃止でき、製造コストが低減する。更に、昇
降路1内の温度が日射等による輻射熱で極端に上昇する
こともないので、昇降路外壁の一部にガラス等の透光性
の素材を採用し、展望用のエレベータにすることも可能
になる。
【0025】〈第二実施例〉本実施例の説明も図1を使
用する。図1は本発明の一実施例である個人住宅用エレ
ベータの昇降路内を示す断面図である。なお、図中、第
一実施例と同一符号及び記号は第一実施例の構成部分と
同一または相当する構成部分を示すので、ここでは説明
を省略する。
【0026】図1のように、最上階の天井と昇降路1の
頂部が同一の屋根16の下に構成されている場合には、
日射により屋根16が熱せられると、最上階の部屋の屋
根裏15及び昇降路1の頂部の屋根裏15の温度も共に
上昇する。この現象は、特に、陽射しの強い夏期に著し
い。そこで、本実施例では、屋根裏15に温度検出器(
図示せず)を設け、この温度検出器が所定値を越えた場
合に、昇降路1上部の換気機器14を作動させる。なお
、この建物の屋根裏15は、最上階の部屋の屋根裏15
と昇降路1の頂部の屋根裏15との間で通気が可能な構
造となっている。また、屋根裏15には外気を吸込む吸
気口13aが設けられている。
【0027】このため、換気機器14が作動することに
より、吸気口13aから外気が屋根裏15内に流れ込み
、屋根裏15の高温の空気は昇降路1の頂部の通気口1
3bから昇降路1内に吸込まれ、換気機器14により通
気口13cから建物外に排気される。この結果、屋根裏
15の温度は外気温度に近い温度となり、最上階の居室
も他階と同程度の温度に保たれる。故に、最上階の居住
者であっても暑気による睡眠不足が解消され、健康維持
及び管理が容易になる。また、屋根16に塗布されてい
る防水剤も熱による損傷が減り、長寿命となる。
【0028】このように、本実施例の個人住宅用エレベ
ータは、昇降路1の頂部に設けられた通気口13bが、
最上階の部屋の屋根裏15と昇降路1の頂部の屋根裏1
5との間で通気が可能な構造の屋根裏15部の空気を昇
降路1内に吸気する吸気手段として機能し、前記昇降路
1上方の外壁に設けられた通気口13c及び換気機器1
4が、昇降路1内の空気を建物外に排気する排気手段と
して機能する。そして、前記屋根裏15部の温度が所定
条件のとき、即ち、日射により屋根16が熱せられ最上
階の部屋及び昇降路1の頂部の屋根裏15の温度が上昇
し、これを屋根裏15の温度検出器(図示せず)が検出
したときに、換気機器14を作動させて、外気を吸気口
13aから屋根裏15内に吸込むとともに、前記屋根裏
15内の高温の空気を昇降路1内に吸気し昇降路1を経
て建物外に排気するものである。
【0029】したがって、本実施例の個人住宅用エレベ
ータにおいては、屋根裏部の温度が高温のときに、屋根
裏15部の高温の空気を通気口13bから昇降路1内に
吸気し、昇降路1上方の外壁に設けられた換気機器14
により屋根裏15内の空気を昇降路1を経て建物外に排
気し、屋根裏15内の空気を入替えることにより、屋根
裏15内の温度を外気温度に近づけることができ、最上
階の部屋と他の部屋の温度差が減少する。
【0030】この結果、最上階の部屋と他の部屋との温
度が略同一となり、陽射しの強い夏期においても、最上
階の居住者は暑気による睡眠不足になることがなく、健
康維持及び管理が容易になる。
【0031】〈第三実施例〉本実施例の説明も図1を使
用する。図1は本発明の一実施例である個人住宅用エレ
ベータの昇降路内を示す断面図である。なお、図中、上
記各実施例と同一符号及び記号は上記各実施例の構成部
分と同一または相当する構成部分を示すので、ここでは
説明を省略する。
【0032】本実施例では、図1のように、各階のエレ
ベータホール9a〜9c側の昇降路壁17a〜17cに
換気機器18a〜18cを設け、必要に応じて所定階の
換気機器18a〜18cを適宜作動させる。また、この
換気機器18a〜18cが作動すると、昇降路1上部の
換気機器14も連動して作動する。
【0033】これにより、各部屋毎の換気を自由に行な
うことができ、しかも、昇降路1の上部の昇降路外壁に
換気機器14及び通気口13cを1つ設けるだけでよい
。したがって、建物の外部(特に地上階)に換気扇の排
気口等を設けることができない団地等の建物の混んだ地
域においても、近所への騒音とならず、極めて静粛な住
居環境を維持できる。また、建物の外部には通気口13
cを1つ設けるだけで各階の換気ができるから、従来の
ように建物の各階毎に排気口を設ける必要がなく、外観
的にも見栄えがよい。更に、雨水の始末の点でも、1つ
の通気口13cについて入念に防水施工を行なうだけで
よく、将来の建物の保守も容易である。
【0034】このように、本実施例の個人住宅用エレベ
ータは、各階のエレベータホール9a〜9cに面する昇
降路壁17a〜17cに設けられた複数の換気機器18
a〜18cが、各室内の空気を昇降路1内に強制的に吸
気する吸気手段として機能し、前記昇降路1上方の外壁
に設けられた通気口13c及び換気機器14が、昇降路
1内の空気を建物外に排気する排気手段として機能する
。そして、前記換気機器18a〜18c及び換気機器1
4が連動して、強制的に前記各室内の空気を昇降路1内
に吸気し昇降路1内を経て建物外に排気するものである
【0035】したがって、本実施例の個人住宅用エレベ
ータにおいては、各階の換気機器18a〜18c及び昇
降路上方の外壁に設けられた換気機器14が連動して、
強制的に室内の空気を昇降路1内に吸気し昇降路1を経
て建物外に排気するものであるから、昇降路1の上部の
昇降路外壁に換気機器14及び通気口13cを1つ設け
るだけで建物の各階毎に排気口を設ける必要がなく、昇
降路1を介して建物内と外気との換気を自由に行なうこ
とができる。
【0036】この結果、団地等の建物の混んだ地域にお
いても、近所への騒音とならず、極めて静粛な住居環境
を維持できる。また、外観的にも見栄えがよく、雨水の
始末も簡単で、将来の建物の保守も容易になる。
【0037】ここで、この他の実施例について説明をす
る。例えば、図1のように、昇降路1の縦断面で見た場
合に、少なくとも制御及び駆動機器が設置されているエ
レベータホール9a側の昇降路壁面に吸気口12を設け
、その対角線方向の昇降路1上部に換気機器14及び通
気口13を設けることにより、昇降路1内の全空気の入
替えが円滑にできる。そして、これにより、昇降路1の
全長に亘って空気が円滑に流れ、昇降路1内全体を建物
内と略同一の温度状態にすることができるので、部分的
なヒートスポットやクールスポットができない。
【0038】また、昇降路1上部の換気機器14として
、単なる通常の換気機器を使用すると、安価ではあるが
、冬期に昇降路1の内部が暖まらなかったりして、従来
の不具合を解消できない。このため、エレベータ利用者
が体調を崩したり、昇降路1内の機器が結露したり、潤
滑油が凝固し、故障が発生したりする。しかも、換気機
器14の排気グリルを通して、昇降路1内に外部の雑音
が入ったり、換気機器14自体の騒音も外部に漏れ易く
なり、換気機器14の運転音が隣接家屋への騒音になる
虞れがある。そこで、透過式の全熱交換形の換気機器(
三菱電機製のロスナイ(登録商標))を使用すれば、単
なる通常の換気機器を使用する場合のように、冬期に昇
降路1の内部が暖まらなかったり、換気機器14の排気
グリルを通して雑音や騒音が出入りすることはない。 特に、透過式の全熱交換形の換気機器(三菱電機製のロ
スナイ(登録商標))の熱交換器は特殊加工紙で構成さ
れており、遮音性に優れ、この換気機器14が隣接家屋
に面していても騒音が発生することはない。まして、地
上階の人の耳にまでは、当該換気機器14の運転音は到
達しない。
【0039】ところで、上記各実施例では、昇降路1を
ダクトとして使用し、主に建物内の温度調節を行なう場
合について説明をしたが、昇降路1の代りにパイプスペ
ース等のように建物の縦方向に連なるスペースがあれば
、そのスペースを利用して建物内の温度調節を行なうこ
ともできる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
個人住宅用エレベータは、吸気手段と、排気手段と、建
物内空気換気手段とを備え、昇降路内の温度が所定条件
のときに、エレベータホールに面する昇降路壁に設けら
れた吸気手段により室内の空気を昇降路内に吸気し、前
記昇降路上方の外壁に設けられた排気手段により昇降路
内の空気を建物外に排気することにより、昇降路内の温
度を建物内の温度に近づけることができ、昇降路内と建
物内との温度差が減少するので、エレベータかご内の温
度とエレベータホールの温度が略同一となり、エレベー
タ利用者が冬期や夏期に体調を崩す虞れがなくなり、エ
レベータに乗車する人の健康管理が容易になるとともに
、昇降路内に配設されている各機器が結露したり、潤滑
油が凝固することもなくなり、エレベータの安定した性
能が維持できる。
【0041】請求項2の発明の個人住宅用エレベータは
、吸気手段と、排気手段と、建物内空気換気手段とを備
え、最上階の部屋の屋根裏と昇降路の頂部の屋根裏との
間で通気が可能な構造の屋根裏部の温度が所定条件のと
きに、前記昇降路の頂部に設けられた吸気手段により屋
根裏部の空気を昇降路内に吸気し、前記昇降路上方の外
壁に設けられた排気手段により前記屋根裏内に外気を吸
入し屋根裏内の空気を昇降路を経て建物外に排気するこ
とにより、屋根裏内の高温の空気を建物外に排気でき、
最上階の部屋と他の部屋の温度差が減少するので、最上
階の部屋と他の部屋との温度が略同一となり、陽射しの
強い夏期においても、最上階の居住者は暑気による睡眠
不足になることがなく、健康維持及び管理が容易になる
【0042】請求項2の発明の個人住宅用エレベータは
、吸気手段と、排気手段と、建物内空気換気手段とを備
え、エレベータホールに面する昇降路壁に設けられた吸
気手段及び昇降路上方の外壁に設けられた排気手段が連
動して、強制的に室内の空気を昇降路内に吸気し昇降路
を経て建物外に排気するものであるから、昇降路を介し
て建物内の換気を積極的に行なえるので、団地等の建物
の混んだ地域においても、近所への騒音とならず、極め
て静粛な住居環境を維持でき、外観的にも見栄えがよく
、雨水の始末も簡単で、将来の建物の保守も容易になる
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例である個人住宅用エレ
ベータの昇降路内を示す断面図である。
【図2】図2は図1の個人住宅用エレベータの昇降路の
A−A断面を示す断面図である。
【図3】図3は図1の個人住宅用エレベータの昇降路の
B−B断面を示す断面図である。
【図4】図4は本発明の一実施例である個人住宅用エレ
ベータの最下階乗場の点検蓋を開いた状態を示す斜視図
である。
【図5】図5は従来の個人住宅用エレベータの昇降路内
を示す断面図である。
【図6】図6は図5の個人住宅用エレベータの昇降路の
C−C断面を示す断面図である。
【図7】図7は従来の個人住宅用エレベータの最下階乗
場を示す斜視図である。
【図8】図8は図7の個人住宅用エレベータの最下階乗
場の点検蓋を開いた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1            昇降路 2            エレベータかご3    
        巻上機 4            綱車 5            主索 6            返し車 9a〜9c    エレベータホール 10            三方枠 10d          点検扉 11            制御盤 12            吸気口 12a          上部吸気口12b    
      下部吸気口13a          吸
気口 13b,13c  通気口 14            換気機器15     
       屋根裏 17a〜17c  昇降路壁 18a〜18c  換気機器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  エレベータホールに面する昇降路壁に
    設けられ、室内の空気を昇降路内に吸気する吸気手段と
    、前記昇降路上方の外壁に設けられ、昇降路内の空気を
    建物外に排気する排気手段と、前記昇降路内の温度が所
    定条件のときに、前記室内の空気を昇降路内に吸気し昇
    降路を経て建物外に排気する建物内空気換気手段とを具
    備することを特徴とする個人住宅用エレベータ。
  2. 【請求項2】  昇降路の頂部に設けられ、最上階の部
    屋の屋根裏と昇降路の頂部の屋根裏との間で通気が可能
    な構造の屋根裏部の空気を昇降路内に吸気する吸気手段
    と、前記昇降路上方の外壁に設けられ、昇降路内の空気
    を建物外に排気する排気手段と、前記屋根裏部の温度が
    所定条件のときに、前記屋根裏内に外気を吸入し屋根裏
    内の空気を昇降路を経て建物外に排気する建物内空気換
    気手段とを具備することを特徴とする個人住宅用エレベ
    ータ。
  3. 【請求項3】  エレベータホールに面する昇降路壁に
    設けられ、室内の空気を昇降路内に強制的に吸気する吸
    気手段と、前記昇降路上方の外壁に設けられ、昇降路内
    の空気を建物外に強制的に排気する排気手段と、前記吸
    気手段及び排気手段が連動して、前記室内の空気を昇降
    路内に吸気し昇降路を経て建物外に排気する建物内空気
    換気手段とを具備することを特徴とする個人住宅用エレ
    ベータ。
JP3143137A 1991-06-14 1991-06-14 個人住宅用エレベータ Pending JPH04365773A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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