JPH04364876A - 弾球遊技機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ遊技機等で代
表される弾球遊技機に関し、詳しくは、前面枠と遊技盤
とを有し、該遊技盤の前面に形成された遊技領域に打玉
を打込んで遊技が行なわれる弾球遊技機に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の弾球遊技機において、従来から
一般的に知られているものに、たとえば、遊技状態が予
め定められた特定遊技状態になったことに基づいて遊技
者に所定の遊技価値を付与可能な状態となるものがあっ
た。そして、この特定遊技状態が出現された旨を表示す
る表示ランプ等からなる表示手段を遊技機設置島の幕板
に設け、特定遊技状態が出現したことを遊技場の係員に
知らせるとともに周囲の遊技者に知らせて周囲の遊技者
の奮起を奮立たせるとともに、遊技者が優越感を味わう
ことができるように構成されていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の従来
の弾球遊技機においては、メーカーから出荷されてきた
弾球遊技機を遊技場における遊技機設置島に設置すると
ともに、その遊技機設置島の幕板に取付けられている特
定遊技状態の表示手段を設置した弾球遊技機と電気配線
により接続しない限りは特定遊技状態の表示が行なわれ
ないのであり、その配線の接続という煩雑な作業が必要
となるばかりでなく、遊技場における配線接続作業中に
誤った配線を接続するという配線接続ミスが生じるおそ
れがあるという欠点があった。

【０００４】本発明は、係る事情に鑑み考出されたもの
であり、その目的は、特定遊技状態の表示を行なう際に
、必ずしも特定遊技状態の表示手段と弾球遊技機側との
接続配線作業を遊技場において行なわなくてもよい弾球
遊技機を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、前面枠と遊技
盤とを有し、該遊技盤の前面に形成された遊技領域に打
玉を打込んで遊技が行なわれる弾球遊技機であって遊技
者に所定の遊技価値を付与可能な特定遊技状態を出現さ
せる特定遊技状態出現手段を含み、該特定遊技状態出現
手段により特定遊技状態が出現された旨を表示する特定
遊技状態表示手段が前記前面枠に設けられていることを
特徴とする。

【０００６】

【作用】本発明によれば、特定遊技状態出現手段の働き
により、遊技者に所定の遊技価値を付与可能な特定遊技
状態が出現され、その特定遊技状態が出現された旨の表
示が特定遊技状態表示手段により行なわれる。しかも、
その特定遊技状態表示手段が、弾球遊技機の前面枠に設
けられているために、メーカーにおける弾球遊技機の製
造段階でその特定遊技状態表示手段を表示させるために
必要となる配線接続作業を済ました状態で遊技場に出荷
することが可能となる。

【０００７】

【実施例】　　以下には、図面を参照して、この発明の
実施例について詳細に説明をする。

【０００８】図２は、この発明の一実施例のパチンコ遊
技機１の正面図である。図２に示すパチンコ遊技機１は
、いわゆる典型的な「フィーバー」（本願出願人の有す
る登録商標）タイプのものであって、特定遊技状態出現
手段の一例の可変表示部材２と、その可変表示部材２の
表示態様に基づいて開閉制御される可変入賞球装置３と
が、遊技盤４のほぼ中央部および下方部にそれぞれ設け
られている。この遊技盤４は開閉自在に取付けられた前
面枠２５に装着されている。

【０００９】また、可変表示部材２の左右両側および下
側には始動入賞孔５，６，７が設けられている。遊技盤
４上には、さらに、セーフ孔８，９，１０、チューリッ
プと一般に称されるいわゆるヤクモノ１１，１２、アウ
ト孔１３、その他遊技盤４の盤面に沿って落下するパチ
ンコ球の落下に変化を与えるための風車１４や図示しな
い多数の釘が備えられている。

【００１０】これら可変入賞球装置３の入賞領域、始動
入賞孔５，６，７、セーフ孔８，９，１０、ヤクモノ１
１，１２に入賞したパチンコ球は、各入賞領域または入
賞孔にそれぞれ個別に設けられた入賞球検出センサによ
って、あるいはまた各入賞領域または入賞孔に入賞した
パチンコ球が遊技盤４の裏面側へ導かれて、裏面側の所
定の場所へパチンコ球を導くように配置されたパチンコ
球誘導径路（図示せず）等に共通的に設けられた入賞球
検出センサによって、パチンコ球の入賞が検出される。 そして、その検出出力は、既に周知の賞品球放出機構に
与えられたり、上述のような可変表示部材２の制御やヤ
クモノ１１，１２の制御等に利用される。

【００１１】なお、始動入賞孔５，６，７、セーフ孔８
，９．１０等の入賞孔は、上述のようにパチンコ球を遊
技盤４の裏面へ導くような入賞孔に限らず、パチンコ球
の通過可能な通過領域であってもよい。その場合は、通
過領域を通過したパチンコ球を検出するための通過球検
出スイッチ等を設け、その出力で賞品球の放出指令等が
出力されるようにすればよい。

【００１２】可変表示部材２は、横一列に並んだ３つの
ドラム表示部１５とその上方に設けられた１つのディジ
タル表示部１６とからなっている。始動入賞孔５，６，
７のいずれかにパチンコ球が入賞すると、これらのドラ
ム表示部１５およびディジタル表示部１６の表示が変化
する。表示の停止は、所定時間経過後になされるか、ま
たはパチンコ遊技機１の中央左端に設けられたストップ
ボタン１７が押圧されることによりなされる。そして、
可変表示部材２の表示が、図示のように、たとえば「７
」が揃った状態、いわゆる「オールセブン」の状態にな
ったときに特定遊技状態が出現され、遊技における最大
価値が付与され、可変入賞球装置３が最も長い間、たと
えば３０秒間開成状態になるようにされている。

【００１３】可変入賞球装置３は、その中央に横長の大
きな開閉板１８を備えている。この開閉板１８が閉じた
第２の状態では可変入賞球装置３にパチンコ球は入賞で
きないが、この開閉板１８が開いた第１の状態では、可
変入賞球装置３には容易にパチンコ球が入賞する。なお
、可変入賞球装置３の左右両側に設けられた参照番号１
９および２０で示すものは、可変入賞球装置３内の特定
入賞孔に入賞した場合に点灯するＶ入賞ランプである。 なお、可変入賞球装置３の前記第２の状態では、打玉が
入賞不可能ではないが入賞が困難な状態になるようにし
てもよい。

【００１４】また、図において、遊技盤４の中央左右に
設けられたコーナーランプ２１，２２は、可変表示部材
２がいわゆる「オールセブン」のときに点灯するフィー
バーランプである。また、ストップボタン１７の上部に
設けられた参照番号２３で示すものは、可変表示部材２
の表示が変化している間点滅するストップランプである
。さらに、パチンコ遊技機５６の前面枠２５の右端上部
に設けられた参照番号２４で示すランプは、可変表示部
材２の表示がいわゆる「オールセブン」のときに点滅す
る特定遊技状態表示手段の一例のフィーバーランプであ
る。

【００１５】また、パチンコ遊技機１の前面枠２５の下
方部には前面板２６が備えられ、その表面には賞品球放
出口２７および打球供給皿２８が設けられている。また
、前面板２６のさらに下方部には、打球ハンドル２９、
余剰賞品球放出口３０および余剰球受皿３１が配設され
ている。ここで、打球供給皿２８は、賞品球放出口２７
から放出された賞品球および遊技者が玉貸機等で借りた
パチンコ球を一時貯留する貯留皿として用いられるとと
もに、貯留されたパチンコ球を整列して１個ずつ打球供
給装置（図示せず）へ供給する働きをする。打球ハンド
ル２９は、それが回動されることによって打球強さを調
整してパチンコ球を遊技盤４の表面に打球するものであ
る。なお、可変表示部材２の表示がオールセブンの時に
その旨を表示する表示装置を、パチンコ遊技機１の上方
の幕板にも設けた場合には、特定遊技状態が出現された
ことがより明確に表示される。フィーバーランプ２４は
、前面枠２５から前方に突出させた状態で設けてもよく
、また、前面枠２５の上辺部分に設けてもよい。

【００１６】図３は、図２に示すパチンコ遊技機１に用
いられている可変入賞球装置３の分解斜視図である。図
３を参照して、可変入賞球装置３のさらに詳しい説明を
する。

【００１７】可変入賞球装置３は、その正面中央部に横
長の大きな開閉板１８を備えている。開閉板１８は、作
動レバー３２、連結ピン３３および連結ロッド３４を介
してソレノイド３５と連結されている。このため、ソレ
ノイド３５の付勢，消勢に応答して、開閉板１８は開成
および閉成する。開閉板１８が開いた状態において、可
変入賞球装置３には入賞領域３６が現われる。この入賞
領域３６の一部、たとえばその中央部は特定入賞領域３
７となっていて、この特定入賞領域３７にパチンコ球が
入ると、開閉板１８が一旦閉じた後、開閉板１８が再度
たとえば３０秒間開くようになっている。特定入賞領域
３７を含む入賞領域３６に入賞したパチンコ球は、入賞
球通路３８を転がり、出口孔３９から下方に落下する。 この出口孔３９の周面外側には点線で示すように入賞球
検出器４０が設けられている。したがって、特定入賞領
域３７を含む入賞領域３６に入賞したパチンコ球は、当
該入賞球検出器４０によってすべて検出される。

【００１８】なお、この実施例の可変入賞球装置３の出
口孔３９近傍は、その構成が比較的混み言っており、パ
チンコ球の通過または落下する通路３８や出口孔３９等
にマイクロスイッチ等のアクチュエータ部が突出したス
イッチは設けにくい。そこで、この実施例では、入賞球
検出器４０をいわゆる近接スイッチで構成することによ
り、出口孔３９の内部等に検出スイッチのアクチェユー
タ部等が突出しないようにされている。この近接スイッ
チは、この実施例ではパチンコ球の通過により変化する
磁束を検出するマグネットセンサを用いた。このような
マグネットセンサに代えて、光が遮断されることにより
パチンコ球の通過を検出するフォトセンサ等によって構
成することもできる。もちろん、空間的な余裕があれば
、マイクロスイッチ等のアクチュエータを出口孔３９内
に突出させておき、パチンコ球の通過によってそのアク
チュエータが押し下げられるような構成とすることもで
きる。

【００１９】さらに、特定入賞領域３７には特定入賞球
検出器４１が設けられており、特定入賞領域３７へのパ
チンコ球の入賞の有無が検出されるようになっている。 特定入賞領域３７にパチンコ球が入賞すると、この特定
入賞球検出器４１でパチンコ球が検出された後、該検出
されたパチンコ球は上記入賞球通過通路３８を経て出口
孔３９に至るようになっている。なお、この特定入賞領
域３７は可変入賞球装置３の入賞領域以外の場所に設け
てもよい。

【００２０】図４は、この実施例の制御関係部分のブロ
ック図である。図において、可変表示部材２および可変
入賞球装置３の各出力は、マルチプレクサ４２およびア
ナログ／ディジタル（Ａ／Ｄ）コンバータ４３を介して
ＣＰＵ４４に与えられる。マルチプレクサ４２はＣＰＵ
４４によって制御されるスイッチング素子で、ＣＰＵ４
４に与える入力信号の選択を行なうためのものである。 Ａ／Ｄコンバータ４３はマルチプレクサ４２から与えら
れるアナログ信号をＣＰＵ４４に適するディジタル信号
に変換するためのものである。

【００２１】ＣＰＵ４４は、このパチンコ遊技機１の制
御中枢であって、パチンコ遊技機１の電子的な制御をす
べて行なっている。なお、この実施例では、不正が行な
われた場合には可変入賞球装置３を不能動化するように
構成されているので図示されてはいないが、不正が行な
われた場合にたとえば打球装置を不能動化するような構
成にした場合は、Ｉ／Ｏインターフェイス４５を介して
該図示しない打球装置とＣＰＵ４４とを接続するように
すればよい。

【００２２】ＣＰＵ４４には、ＣＰＵ４４の動作プログ
ラムが格納されたＲＯＭ４６および所定のデータの書込
み読出しができるＲＡＭ４７が結合され、またＣＰＵ４
４のクロック入力端子ＣＫには発振子４８からのクロッ
クが与えられている。発振子４８はＣＰＵ４４に動作の
基準となるＣＰＵサイクルのクロックを与えるためのも
のである。ＣＰＵ４４は、発振子４８からのクロックの
所定周期ごとにＲＡＭ４７の所定エリアに累積的に記憶
されたカウント値を更新するいわゆるソフトタイマを構
成して、任意の設定時間の残り時間計測その他を行なう
ことができる。

【００２３】また、ＣＰＵ４４の出力は、外部回路との
信号レベルの整合をとるためのＩ／Ｏインターフェイス
４５を介して可変入賞球装置３に設けられているソレノ
イド３５、図２で説明したフィーバーランプ２４、コー
ナーランプ２１，２２、Ｖ入賞ランプ１９，２０および
アラーム装置４９等に選択的に与えられるようになって
いる。

【００２４】図５は、ＲＡＭ４７に記憶されるデータを
示す図解図である。この実施例における可変入賞球装置
３の制御のために、少なくともＲＡＭ８４には、図５に
示すように、タイマエリア５０、第１カウンタエリア５
１、Ｖフラグエリア５２および第２カウンタエリア５３
が設けられている。タイマエリア５０は所定の計測時間
が記憶されるエリアである。第１カウンタエリア５１は
入賞領域３６に入賞するパチンコ球の数が記憶されるエ
リアである。また、Ｖフラグエリア５２は特定入賞球検
出器４１がパチンコ球を検出したことに応答してセット
されるエリアである。第２カウンタエリア５３は可変入
賞球装置３の開成回数を記憶するためのエリアである。

【００２５】図１は、この発明の実施例の特徴を最もよ
く表わす図であって、可変入賞球装置３の制御動作のタ
イミングを示している。図１は、Ａで示す可変入賞球装
置３の開閉板１８が開き、パチンコ球が可変入賞球装置
３に入賞する通常の状態と、Ｂで示す可変入賞球装置３
の入賞球検出器４０が除去されあるいは入賞球検出器４
０の配線が切断された場合等の不正状態ならびにＣで示
す可変入賞球装置３が開閉状態においてパチンコ球が全
く入賞しない場合の３つに分けて描かれている。

【００２６】図６および図７は、この実施例の可変入賞
球装置３がいわゆる「オールセブン」状態のときの制御
手順を表わしたフロー図である。

【００２７】次に、図１ないし図７を参照して、この実
施例の動作について説明をする。始動入賞孔５，６，７
のいずれかにパチンコ球が入賞すると、可変表示部材２
の表示が変化を開始し、ストップボタン１７が押圧され
るか一定時間経過後に可変表示部材２の表示が停止する
。なお、この間は、ストップランプ２３は点滅し、遊技
者にストップボタン１７の押圧が可能なことを知らせる
ようにされている。

【００２８】可変表示部材２の表示が停止した後、ＣＰ
Ｕ４４はマルチプレクサ４２を切換えて可変表示部材２
の信号を取り込み、ドラム表示部１５およびディジタル
表示部１６の表示内容を判別する。そして、可変表示部
材２の表示が「オールセブン」でないとき、すなわち可
変表示部材２のドラム表示部１５およびディジタル表示
部１６のすべての表示が「７」でないときは、他の処理
に進む。もし、「オールセブン」であれば特定遊技状態
が発生し、タイマをスタートし、ＲＡＭ４７のタイマエ
リア５０に時間の経過を更新記憶していくとともに、ソ
レノイド３５をオンして可変入賞球装置３の開閉板１８
を開いて第１の状態にし、さらにフィーバーランプ２４
およびコーナーランプ２１，２２をオンする（ステップ
Ｓ１〜ステップＳ４）。なお、可変入賞球装置３の第１
の状態では、開閉板１８が開状態と閉状態とを交互に繰
返すようにしてもよい。また、打玉の始動入賞に基づい
て可変入賞球装置３を所定回数（１回または２回）開閉
させ、その間に進入した玉が特定入賞領域３７に入賞し
たことに基づいて前記特定遊技状態を発生させてもよい
。

【００２９】次いで、可変入賞球装置３の特定入賞領域
３７にパチンコ球が入賞したか否か、すなわちＶ入賞か
否かを判別する（ステップＳ５）。Ｖ入賞でないときは
、さらに入賞領域３６にパチンコ球が入賞したか否かを
判別する（ステップＳ６）。この判別は、それぞれ、特
定入賞球検出器４１および入賞球検出器４０の出力に基
づいてなされる。そして、入賞球があるときは、ＲＡＭ
４７の第１カウンタエリア５１に＋１を書込み、入賞球
がないときはそのまま次に進む（ステップＳ７）。ステ
ップＳ８では、第１カウンタ５１に記憶された値が「１
０」になったか否かを判別し、第１カウンタ５１が「１
０」でない場合は、タイマ５０の値が「３０秒」になっ
たか否かを判別する（ステップＳ９）。タイマ５０の値
も「３０秒」未満であれば、上述のステップＳ５に戻り
、同様の処理を繰返す。

【００３０】ステップＳ５において、ＣＰＵ４４がＶ入
賞か否かの判別をし、Ｖ入賞、すなわち特定入賞領域３
７にパチンコ球が入賞したと判別した場合は、ＲＡＭ４
７のＶフラグエリア５２をセットし（ステップＳ１４）
、その後３０秒間の間に入賞球があるか否か、すなわち
入賞球検出器４０がパチンコ球を検出するか否かを判別
する（ステップＳ１５，Ｓ１６）。このように、最大３
０秒間の間入賞球があるか否かの判別を繰返すようにし
たのは、特定入賞球検出器４１の出力がＣＰＵ４４に与
えられてから、入賞球検出器４０の出力がＣＰＵ４４に
入力するまでは、ある程度時間を要することを考慮した
ためである。すなわち、パチンコ球が特定入賞領域３７
を通過し、特定入賞球検出器４１で検出されてから、入
賞球通路３８を通り出口孔３９を落下して入賞球検出器
４０で検出されるまでのパチンコ球の転動時間等を考慮
しなければならないこと、あるいはパチンコ球の球詰ま
り等が発生する場合があること等を考慮したものである
。なお、球詰まりが発生した場合でも、次に入賞するパ
チンコ球等によって球詰まりが解消されることが多いた
め、入賞球の検出判別に３０秒間の余裕を設けておけば
問題はないと思われる。通常は、Ｖ入賞が検出されてか
ら、コンマ数秒ないし１〜２秒後に入賞球が検出される
ことになる。

【００３１】入賞球が検出されると、ステップＳ７で第
１カウンタエリア５１に＋１を書込み、第１カウンタ５
１を＋１インクリメントする。次いで、ＣＰＵ４４は第
２カウンタエリア５２の値が「１０」か否かの判別をす
る。図１Ａに示すように、通常の状態では、可変入賞球
装置３の開閉板１８が開いていれば３０秒以内に１０個
のパチンコ球が入賞するのはたやすいので、タイマエリ
ア５０の値が３０秒になるまでに、第１カウンタエリア
５１の値が１０個になることが多い。たとえば、図１Ａ
に示すように、２６秒間で１０個のパチンコ球が入賞す
る。

【００３２】そして、その後ステップＳ１０で、ＣＰＵ
４４はＶフラグエリア５２がセットか否かの判別をする
。入賞領域３６にパチンコ球が入賞する間または可変入
賞球装置３が３０秒間開成している間のいずれか短いう
ちに１個でも特定入賞領域３７にパチンコ球が入賞すれ
ばＶフラグエリア５２がセットされるので（ステップＳ
１４）、Ｖフラグエリア５２がセットであれば、ＣＰＵ
４４の動作はステップＳ１７へと進む。そして、ＣＰＵ
４４はタイマ５０をリセットし、第１カウンタ５１をリ
セットし、ソレノイド３５を一旦オフする（ステップＳ
１７〜Ｓ１９）。これによって、可変入賞球装置３の板
が一旦閉じる。次いで、ＣＰＵ４４は第２カウンタ５３
の値が「１０」か否かの判断をする。この第２カウンタ
５３は、可変入賞球装置３の開成回数を記憶するもので
、第２カウンタ５３の値が「１０」の場合は可変入賞球
装置３の開成は終了し、いわゆる「大当り」状態は終了
する。第２カウンタ５３の値が「１０」でない場合は、
ＣＰＵ４４はソレノイド３５をオンし、第２カウンタ５
３を＋１インクリメントして（ステップＳ２０〜Ｓ２２
）、再びステップＳ５からの動作を繰返す。すなわち、
これによって可変入賞球装置３の開閉板１８が再度最大
３０秒開くことになり、いわゆる「大当り」状態は繰返
し継続される。

【００３３】もし、可変入賞球装置３にパチンコ球が１
０個入賞する間またはタイマ５０が３０秒を計数する間
に特定入賞領域３７にパチンコ球が入賞しない場合は、
Ｖフラグエリア５２はセットされないので、ＣＰＵ４４
の制御はステップＳ１０からステップＳ１１へと進む。 そして、ＣＰＵ４４はソレノイド３５をオフして開閉板
１８を閉じ、さらにフィーバーランプ２４ならびにコー
ナーランプ２１および２２をオフし、ＲＡＭ４７のタイ
マエリア５０、第１カウンタエリア５１および第２カウ
ンタエリア５３をクリアしていわゆる「オールセブン」
の制御状態を終了し、通常の制御へとリターンする。

【００３４】また、特定入賞領域３７にパチンコ球が順
次入賞し、可変入賞球装置３の３０秒の開成状態が次々
に繰返された場合であっても、上述のようにその繰返し
の回数が「１０」回になると、いわゆる「オールセブン
」状態が終了し、通常の制御状態にリターンする（ステ
ップＳ２０）。このように、可変入賞球装置３の開成状
態の繰返し継続は、多くとも連続して１０回が最高にな
るように制御されている。なお、この繰返し継続制御は
、特定入賞球検出器４１の検出出力があった時点で、そ
の回の可変入賞球装置の第１の状態を途中で終了させて
一旦可変入賞球装置３を第２の状態にし、その後再び第
１の状態にして繰返し継続させてもよい。

【００３５】以上のように、正常の状態においては、図
１Ａにも示すように、可変入賞球装置３が開成状態のと
きは、可変入賞球装置３へパチンコ球が非常に容易に入
賞する。また、可変入賞球装置３の入賞領域３６へ入賞
するパチンコ球のうち何割かは特定入賞領域３７へ入賞
する。図１Ａは、可変入賞球装置３の開閉板１８が１回
目開いた状態、すなわち、遊技者にとって有利な第１の
状態の１回目のときに、２６秒間に入賞領域３６に１０
個のパチンコ球が入賞し、そのうちの１個が特定入賞領
域３７へ入賞したため、その信号よって遊技者にとって
有利な第１の状態が更新されている。２回目の第１の状
態では、開閉板１８が開いた１８秒間に１０個のパチン
コ球が入賞領域３６へ入賞し、そのうちの１個が特定入
賞領域３７へ入ったので、さらに開閉板１８は再開成さ
れ、３回目の第１の状態では、２２秒間に入賞領域３６
へパチンコ球が１０個入賞し、この場合は特定入賞領域
３７へパチンコ球が入賞しなかったので、それで遊技者
にとって有利な第１の状態、すなわちいわゆる「大当り
」状態が終了した場合のタイミング図である。いずれの
場合においても、可変入賞球装置３が開成状態を保つ基
準となる時間３０秒よりも短い時間内に入賞領域３６に
１０個のパチンコ球が入賞し、１回の開成状態が終了す
る場合が示されている。なお、可変入賞球装置３の第１
の状態を、可変入賞球装置３への打玉の入賞個数（１０
個）のみで終了させ、開成時間（３０秒）の制限をなく
してもよい。

【００３６】次に、図１Ｃで示すような状態、すなわち
可変入賞球装置３にパチンコ球が全く入賞しない場合は
、正常とみなされ、警報等が出力されない。このように
なる場合としては、遊技者が故意に打球をしないか、パ
チンコ球が偶然可変入賞球装置３に入賞しない場合等が
考えられる。

【００３７】次に、不正がなされた場合の制御動作につ
いて説明する。この場合のタイミング図は、図１Ｂで示
される。不正がなされたときとは、たとえば入賞球検出
器４０の配線はそのままで、入賞球検出器４０を物理的
に外して宙ぶらりんの状態等にし、入賞領域３６に入賞
するパチンコ球の検出を入賞球検出器４０ができない状
態にすることである。また、入賞球検出器４０の電気的
接続を遮断することである。あるいはまた入賞球検出器
４０自体を破壊することである。

【００３８】このような場合は、図７において、特定入
賞領域３７へのＶ入賞が特定入賞球検出器４１で検出さ
れ（ステップＳ５、図６参照）、その後３０秒以内に入
賞球がないことになる（ステップＳ１５，Ｓ１６）。こ
の場合には、まず、ＣＰＵ１１はソレノイド３５をオフ
し、ＲＡＭ４７のタイマエリア５０および第１カウンタ
エリア５１をリセットする（ステップＳ２３，Ｓ２５）
。さらに、第２カウンタ５３を＋１インクリメントし（
ステップＳ２５）、再びソレノイド３５をオンして（ス
テップＳ２６）、可変入賞球装置３の開閉板１８を開く
。

【００３９】そして、その後５秒間だけ入賞球があるか
否かの判別をする（ステップＳ２７，Ｓ２８）。このよ
うに、可変入賞球装置３が１回開成している３０秒間で
特定入賞領域３７へのＶ入賞があり入賞球検出器４０が
入賞球を検出しない場合でも再度可変入賞球装置３を５
秒間だけ開き、その間入賞球の有無を判別するようにし
たのは、次のような理由に基づく。

【００４０】すなわち、可変入賞球装置３が３０秒間開
いている間において、入賞球検出器４０の直前でパチン
コ球が球づまりを起こして停止をすることがある。また
、可変入賞球装置３が閉成する直前のパチンコ球が可変
入賞球装置３に入賞することもある。そのような場合に
は、次に入賞するパチンコ球によって引掛かっているパ
チンコ球が転がり出したりすることがある。また、直前
に入賞したパチンコ球は、次に第１状態になった場合に
検出される。それゆえ、そのような場合にＣＰＵ４４が
誤判断をしないように、再度可変入賞球装置３を５秒間
だけ開成させるようにしたのである。そして、それでも
入賞球がない場合は、ステップＳ２９ないしステップＳ
３１に示すように、ソレノイド３５をオフして可変入賞
球装置３の開閉板１８を閉じ、かつフィーバーランプな
らびにコーナーランプ２１および２２をオフし、ＲＡＭ
４７のタイマエリア５０、第１カウンタエリア５１およ
び第２カウンタエリア５３をクリアした後、警報音出力
部と警報表示部との少なくとも一方を有するアラーム装
置４９に信号を与えてアラーム処理を行なう。この場合
のアラーム処理は、たとえば警報を発したり、不正ラン
プ等を点灯する等の処理である。そして、これによって
パチンコ遊技機１は可変入賞球装置３の制御が停止され
、可変入賞球装置３が不能動化されて第２の状態が維持
される。したがって、実質的にパチンコ遊技機１の遊技
が不能動化されることになる。この可変入賞球装置の第
２の状態は後に打玉が始動入賞したとしても維持される
ようにしてもよい。さらに、不能動化の他の例として、
パチンコ遊技機の電気／電子制御手段の一例の電気／電
子回路基板への給電を停止したり、打玉を発射する打球
装置を不能動化したり、その打球装置への打玉の供給を
停止したりしてもよい。

【００４１】なお、この発明は、上記実施例の説明で用
いた形式のパチンコ遊技機のみに適用できるというもの
ではなく、この実施例の説明で用いた以外の構成の可変
入賞球装置を有するパチンコ遊技機であっても、簡単な
設計変更によって同様に適用することができる。

【００４２】

【発明の効果】本発明は、弾球遊技機の前面枠に特定遊
技状態表示手段が設けられているために、メーカー側で
その特定遊技状態表示手段を表示させるために必要とな
る配線接続作業を済ました状態で遊技場に出荷すること
が可能となり、遊技場において、入荷した弾球遊技機を
所定位置に設置した後において、その弾球遊技機と特定
遊技状態表示手段との配線接続作業を行なわなかったと
しても特定遊技状態が出現された旨の表示が可能となる
。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例の制御動作の特徴を表すタ
イミング図である。

【図２】この発明の一実施例のパチンコ遊技機の正面図
である。

【図３】可変入賞球装置の分解斜視図である。

【図４】パチンコ遊技機に用いられる制御装置の構成ブ
ロック図である。

【図５】制御装置に含まれるＲＡＭのメモリマップを示
す図解図である。

【図６】この実施例の制御動作手順を説明するためのフ
ロー図である。

【図７】この実施例の制御動作手順を説明するためのフ
ロー図である。

【符号の説明】

１はパチンコ遊技機、２は可変表示装置、３は可変入賞
球装置、５，６，７は始動入賞孔、３７は特定入賞領域
、３８は入賞球通路、３９は出口孔、４０は入賞球検出
器、４１は特定入賞球検出器、４４はＣＰＵ、４７はＲ
ＡＭ、４９はアラーム装置、２４はフィーバーランプで
ある。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　前面枠と遊技盤とを有し、該遊技盤の
   前面に形成された遊技領域に打玉を打込んで遊技が行な
   われる弾球遊技機であって、遊技者に所定の遊技価値を
   付与可能な特定遊技状態を出現させる特定遊技状態出現
   手段を含み、該特定遊技状態出現手段により特定遊技状
   態が出現された旨を表示する特定遊技状態表示手段が前
   記前面枠に設けられていることを特徴とする、弾球遊技
   機。