JPH04363370A - 被覆用組成物 - Google Patents

被覆用組成物

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JPH04363370A
JPH04363370A JP4267591A JP4267591A JPH04363370A JP H04363370 A JPH04363370 A JP H04363370A JP 4267591 A JP4267591 A JP 4267591A JP 4267591 A JP4267591 A JP 4267591A JP H04363370 A JPH04363370 A JP H04363370A
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methacrylate
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Masao Enomoto
榎本 雅穂
Shotaro Nishioka
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はポリ塩化ビニル層を表
面に有する物品に被覆して優れた汚れ防止性能を付与す
る被覆用組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、物品表面の汚れ防止方法としては
、メタクリル酸メチルを主体とするアクリル系共重合体
溶液や、アクリル系共重合体と、ポリ塩化ビニルとの混
合溶液を塗布する方法が多く実施されている。
【0003】しかしながら、これらの方法では耐候性、
表面滑性等は改善できても表面がポリ塩化ビニル皮膜か
らなる物品、例えば、合成皮革、壁装材、ターポリンな
どに柔軟性付与を目的として添加配合されている可塑剤
の表面へのブリード現象を防止できず、その結果、汚れ
が付着し易くなり、汚れ防止効果の点で不十分であった
【0004】また、(1) 分子内にOH基を含有する
α、β−エチレン性不飽和単量体を共重合してなるアク
リル共重合体に、ポリイソシアネート化合物を配合した
ポリ塩化ビニル用表面処理剤、及び(2) 分子内にO
H基を含有するα、β−エチレン性不飽和単量体を共重
合してなるアクリル共重合体にポリ塩化ビニル樹脂、ポ
リイソシアネート化合物を配合したポリ塩化ビニル用表
面処理剤も知られている(特公平1−14929)。
【0005】しかしながら、(1) の表面処理剤にお
いては、一般に風合いが硬く、屈曲特性を必要とする合
成皮革、ターポリン用途への使用に問題があり、また、
(2) の表面処理剤においては、風合いが柔軟になる
反面、前述同様可塑剤の表面へのブリード現象を防止で
きず、汚れ防止効果が低下し、問題があった。
【0006】また、アクリル酸又はメタクリル酸アルキ
ルエステル、α、β−エチレン性不飽和カルボン酸のヒ
ドロキシアルキル含有エステル、特定のフッ素基含有単
量体、及びその他の共重合性ビニル単量体から、溶液重
合にてアクリル共重合体溶液を得る方法もあるが(特開
昭63−61032)、重合方法が溶液重合であるため
、平均分子量がたかだか1000〜50,000の範囲
であり、分子量が低いためにその皮膜強度が弱く、更に
は単量体比率により柔軟な配合とした際は、面ブロッキ
ング性の問題及び汚れ防止効果を低下をまねき問題であ
った。
【0007】更には、メタクリル酸メチルを主体とする
アクリル系共重合体溶液にフッ素系界面活性剤、あるい
はシリコン系界面活性剤を添加したポリ塩化ビニル用表
面処理剤も知られているが、洗濯、あるいは雨水等によ
り界面活性剤が脱落し、使用経時による汚れ防止効果の
低下に問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、従来の上記
した問題点に鑑み検討した結果、従来とは全く異なった
手段により、柔軟性に富み、屈曲特性も優れ、面ブロッ
キング性の問題もなく汚れ防止効果においては処理皮膜
自体、汚れがつきにくく、又経時による汚れ防止効果の
低下もなく、可塑剤のブリード現象を抑制できる被覆用
組成物を得たものである。
【0009】即ち、この発明は柔軟性、屈曲性にすぐれ
、かつ汚れ防止効果にすぐれた被覆用組成物として、(
a) メタクリル酸メチル60〜90重量%、(b) 
分子内にフッ素元素を含有するα、β−エチレン性不飽
和単量体2〜20重量%、(c) その他の共重合性単
量体8〜20重量%よりなる単量体と重合開始剤を懸濁
重合して得られる平均分子量10万〜100 万のアク
リル系共重合体と有機溶剤とよりなる被覆用組成物およ
びこれに高分子化合物を混合した被覆用組成物を提供す
るものである。
【0010】
【作用】以下、この発明を詳細に説明する。
【0011】この発明の被覆用組成物を構成するアクリ
ル系共重合体は、分子内にフッ素元素を含有することが
特徴であり、(a) メタクリル酸メチル60〜90重
量%、(b) 分子内にフッ素元素を含有するα、β−
エチレン性不飽和単量体2〜20重量%、(c) その
他の共重合性単量体8〜20重量%よりなる単量体とア
ゾビスイソブチロニトリルやジ−ターシャリーブチルパ
ーオキサイドのような重合開始剤を用いて懸濁重合法に
て製造される。
【0012】この発明における懸濁重合は、ポリビニル
アルコール等の界面活性剤を添加した水中で、上記の不
水溶性単量体混合物を撹拌し、重合開始剤として例えば
アゾビスイソブチロニトリルを単量体100 重量%に
対し、0.008 〜0.012 重量%の範囲で使用
し、還流下で4〜5時間反応する方法であり、得られる
アクリル系共重合体の平均分子量は10万〜100 万
の範囲が好ましい。
【0013】この発明の被覆用組成物において、上記の
アクリル系共重合体の平均分子量の範囲は特に重要であ
り、10万〜100 万の範囲であれば、この組成物を
物品表面のポリ塩化ビニル層に薄膜化処理した場合でも
、その高分子量によりガスバリアー性にすぐれ、可塑剤
の表面へのブリード現象を防止することができ、使用時
に架橋形態をとらなくても強靭な皮膜を得ることができ
るのである。
【0014】この平均分子量とはGPC(ゲルパーミネ
ーションクロマトグラフィー)分析におけるポリスチレ
ン換算の数平均分子量を意味し、この平均分子量が10
万より低いアクリル系共重合体では前述の溶液重合によ
るアクリル系共重合体と同様にその皮膜強度、柔軟配合
下での面ブロッキング性、汚れ防止効果などに問題があ
り、また、ポリ塩化ビニルで形成された物品上に用いて
皮膜化した際は、物品の柔軟性付与を目的として添加配
合された可塑剤の表面へのブリード現象を防止できず、
その結果、汚れ防止効果が不十分となる。
【0015】また、100 万より高分子量のアクリル
系共重合体では被覆用組成物の粘度が高過ぎ、物品への
均一塗工性に問題がある。
【0016】次に、この発明の被覆用組成物を得るため
のアクリル系共重合体を構成する各単量体について説明
すると、(a) 成分のメタクリル酸メチルは全単量体
組成の60〜90重量%が適当であり、60重量%未満
では得られた被覆用組成物による皮膜の汚れ防止効果が
得られず、90重量%を越えると皮膜が硬くなり割れを
生ずる問題がある。
【0017】(b) 成分のフッ素元素含有α、β−エ
チレン性不飽和単量体は、全単量体組成の2〜20重量
%が適当であり、2重量%未満では皮膜の汚れ防止効果
が得られず20重量%を越えると、フッ素元素含有α、
β−エチレン性不飽和単量体の持つ撥水、撥油性能が大
きすぎて、処理される物品に対する密着性の問題、更に
はフッ素元素含有α、β−エチレン性不飽和単量体が高
価なため、処理剤のコストがアップし、処理物品の市場
競争力が失われるという問題がある。
【0018】(c) 成分のその他の共重合性単量体は
アクリル系共重合体の硬さを調整するため、或はポリイ
ソシアネート化合物等活性水素と反応可能な化合物との
架橋を可能ならしめるため、或はウレタン尿素樹脂等他
高分子化合物との相溶性を改善するために、適当な種類
を選び共重合させるものであり、全単量体組成の8〜2
0重量%が適当である。
【0019】この発明で用いる(b) 成分のフッ素元
素含有α、β−エチレン性不飽和単量体としては、2,
2,2−トリフルオロエチルアクリレート、2,2,3
,3−テトラフルオロプロピルアクリレート、1H,1
H,5H− オクタフルオロペンチルアクリレート、1
H,1H,2H,2H−ヘプタデカフルオロデシルアク
リレート、β−(パーフルオロオクチル)エチルメタク
リレート、2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレ
ート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピルメタク
リレート、1H,1H,5H− オクタフルオロペンチ
ルメタクリレート、1H,1H,2H,2H−ヘプタデ
カフルオロデシルメタクリレート、2,2,3,4,4
,4−ヘキサフルオロブチルメタクリレート、β−(パ
ーフルオロオクチル)エチルアクリレート、3{4[1
−トリフルオロメチル−2,2−ビス[ビス(トリフル
オロメチル)フルオロメチル]エチニルオキシ]ベンゾ
オキシ}2− ヒドロキシプロピルメタクリレート等が
使用できる。
【0020】(c) 成分のその他の共重合可能な単量
体としては、まずアクリル共重合体の硬さを調整するた
めに、α、β−エチレン性不飽和カルボン酸、例えば、
アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、無水マイレン
酸、フマル酸、マレイン酸又はそのアルキルエステル又
はアミド等の誘導体、更にはスチレン、アルキルスチレ
ン及びアクリロニトリル等も使用することができる。
【0021】α、β−エチレン性不飽和カルボン酸のア
ルキルエステルとしては、メチルアクリレート、エチル
アクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルア
クリレート、n−プロピルメタクリレート、イソプロピ
ルアクリレート、イソプロピルメタクリレート、ブチル
アクリレート、ブチルメタクリレート、アクリルアミド
、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、ジア
セトンメタクリルアミド、ラウリルアクリレート、ラウ
リルメタクリレート、ステアリルアクリレート、ステア
リルメタクリレート、ヘキシルアクリレート、2−エチ
ルヘキシルメタクリレート、ヘプチルアクリレート、ヘ
プチルメタクリレート等が使用できる。
【0022】次にアクリル系共重合体に混合する高分子
化合物について説明すると、ポリウレタン樹脂、ポリウ
レタン尿素樹脂、ポリ尿素樹脂、フッ素樹脂共重合体、
アクリル樹脂、アクリルゴム、シリコン樹脂、塩化ビニ
ル樹脂、エポキシ樹脂等の高分子化合物及び上記高分子
化合物の共重合体の単独或は混合物が使用できる。
【0023】そして、アクリル系共重合体と上記の高分
子化合物との相溶性を改善するためには、(c) 成分
のその他の共重合可能な単量体として上述したものに加
えてジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルア
ミノエチルメタクリレート等のハロゲン化合物による四
級化物等を使用すればよい。
【0024】これらの高分子化合物の使用量はアクリル
系共重合体に対して等量以下の範囲であり、その量が等
量を越えると可塑剤移行の防止効果が少なくなり、汚れ
防止効果が低下する。
【0025】次に有機溶剤としては、処理剤の塗膜形成
成分の溶解を著しく阻害するものを除いて特に制限はな
く、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、ジエチルケトン、シクロヘキサノン、
ジメチルオキサイド、イソホロン、メチル−n−アミル
ケトン等のケトン系溶剤、ギ酸エチル、酢酸エチル、酢
酸−n−ブチル等のエステル系溶剤、トルエン、キシレ
ン等の芳香族系溶剤が使用できる。
【0026】この発明の被覆用組成物は、その対象物品
として、例えば最表層にポリ塩化ビニル層を有するもの
で、基布又は紙に発泡或は非発泡ポリ塩化ビニル層を形
成したもの、あるいはポリ塩化ビニルシート、具体的に
はポリ塩化ビニルレザー、壁装材、テーブルクロス、ポ
リ塩化ビニルフィルム等にその種類により、適当な樹脂
固形分に調整して使用するが、一般的には樹脂固形分5
〜30重量%の範囲で使用することが好ましい。
【0027】これは、樹脂固形分が処理液の粘度変化に
大きく影響し、例えば、5重量%未満であれば粘度が低
過ぎ、一方、30重量%を越える場合は、粘度が高過ぎ
ていずれの場合も、塗工適性が劣るため好ましくない。
【0028】また、この発明の被覆組成物に汚れ防止効
果、その他諸物性をより向上させるために、添加剤を配
合することができる。
【0029】汚れ防止効果向上の添加剤としては、シリ
コン樹脂、シリコンオイル等のオルガノポリシロキサン
の添加が有効であり、物品との密着性を向上する目的、
あるいは塗膜硬度を上げる目的からは、ポリイソシアネ
ート化合物を配合することができる。そしてこの場合に
は(c) 成分のその他の共重合可能な単量体として、
OH基含有α、β−エチレン性不飽和単量体、例えば2
−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピルメタクリレート、3−ヒドロキシプロピルアクリ
レート、3−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−
ヒドロキシ−3−クロロプロピルアクリレート、2−ヒ
ドロキシ−3−クロロプロピルメタクリレート、アリル
アルコール、グリシジルメタクリレート等を併用すれば
よい。
【0030】ポリイソシアネート化合物としては、分子
内にイソシアネート基を3個以上有する脂肪族、芳香族
又は脂環族の化合物が使用されるが、一般に市販されて
いる黄変タイプ又は、無黄変タイプのポリイソシアネー
ト(例えば、商品名コロネートL、コロネートHL、日
本ポリウレタン工業社製)を用いればよい。
【0031】この他、この発明の被覆用組成物を艶消し
にする場合には、シリカ、ホワイトカーボン、炭酸カル
シウム、クレー、タルク、ポリエチレン微粉末、ポリカ
ーボネート等、従来公知の艶消剤を添加、分散させて使
用すればよい。
【0032】この発明の被覆用組成物を、前記対象物品
に適用する場合、その塗工方法としては、ドクターナイ
フ法、グラビアコーティング法、ロールコーター法、リ
バースロールコーター法等の各種方法が使用できる。
【0033】この発明の被覆用組成物を用いて、表面処
理を施した物品は、その表面に付着した汚れ、例えば、
ほこり、すす、タバコのヤニ、口紅、油性マジックイン
キ、水性マジックインキ、油、カレー、ケチャップ、コ
ーヒー等シミとして残り易い汚れに対して優れた汚れ防
止効果を示すのであり、このほか耐候性、表面滑性、屈
曲性にも優れているのである。
【0034】
【実施例】次に、この発明を実施例により詳細に説明す
るが、この発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。尚、実施例中の部数はすべて重量部である。
【0035】[実施例1] (アクリル系共重合体の調製)(1−1)撹拌装置、温
度計および還流冷却器を備えた反応容器に蒸留水105
0部、重合度1500のポリビニルアルコール0.4 
部を入れ溶解した。
【0036】この反応容器に、メタクリル酸メチル36
5 部、2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレー
ト45部、2−エチルヘキシルメタクリレート18部、
2−ヒドロキシプロピルメタクリレート22部およびア
ゾビスイソブチロニトリル0.45部を配合し、均一に
撹拌溶解した溶液を加え、還流下で6時間撹拌を行なっ
てアクリル系共重合体を得た。
【0037】得られた共重合体を充分に水洗し、乾燥し
た後、メチルエチルケトン2025部、トルエン202
5部に溶解して固形分濃度10%に調整した被覆用組成
物(A) を得た。この被覆用組成物(A) のGPC
分析によるポリスチレン換算の数平均分子量は47.8
万であった。
【0038】(1−2) 表1に示す単量体組成比率に
て単量体を用いて実施例1の(1−1) と同様の方法
によって被覆用組成物(B),(C),(D) を得た
【0039】[比較例1]表1に示す単量体組成比率に
て単量体を用い、実施例1の(1−1) と同様の方法
にて被覆用組成物(E) 乃至(I)を得た。
【0040】
【表1】
【0041】[実施例2]実施例1の(1−2) で得
た被覆用組成物(B)100部にポリ塩化ビニル樹脂(
商品名MA−800F,信越化学工業社製)のテトラヒ
ドロフラン20%溶液30部を添加し、均一撹拌後被覆
用組成物(J) を得た。
【0042】[比較例2]実施例1の(1−2) で得
た被覆用組成物(B)100部にポリ塩化ビニル樹脂(
商品名MA−800F,信越化学工業社製)のテトラヒ
ドロフラン20%溶液120 部を添加し、均一撹拌し
て被覆用組成物(K) を得た。
【0043】[実施例3]実施例1の(1−2) で得
た被覆用組成物(D)100部にポリフッ化ビニリデン
樹脂(商品名カイナー460,Pennwalt社製)
のジメチルホルムアミド20%溶液100 部を添加し
、均一撹拌して被覆用組成物(L) を得た。
【0044】[実施例4]実施例1の(1−2) で得
た被覆用組成物(D)100部に固形分濃度20%のポ
リウレタン尿素樹脂(商品名ラックスキンU−35, 
セイコー化成社製)50部を添加し、均一撹拌して被覆
用組成物(M) を得た。
【0045】[実施例5]実施例1の(1−1) で得
た被覆用組成物(A)100部にポリイソシアネート(
商品名コロネートHL, 日本ポリウレタン工業社製)
5部を添加し、均一撹拌して被覆用組成物(N) を得
た。
【0046】[比較例3]比較例1で得た被覆用組成物
(I)100部にポリイソシアネート(商品名コロネー
トHL, 日本ポリウレタン工業社製)5部を添加し、
均一撹拌して被覆用組成物(O) を得た。
【0047】[比較例4]撹拌装置、温度計および還流
冷却器を備えた反応容器にメタクリル酸メチル80部、
2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート10部
、2−ヒドロキシエチルメタクリレート5部、2−エチ
ルヘキシルメタクリレート5部、ジ−ターシャリーブチ
ルパーオキサイド3部、トルエン100 部を入れ、還
流下で8時間撹拌してアクリル共重合体を得、このアク
リル共重合体にトルエン312 部を加えて固形分濃度
20%の被覆用組成物(P) を得た。この被覆用組成
物(P) のGPC分析によるポリスチレン換算の数平
均分子量は13,000であった。
【0048】以上の実施例1〜5および比較例1〜4で
得た被覆用組成物の夫々をターポリン用ポリ塩化ビニル
シートにグラビアプリンターを用いて100 メッシュ
で2回塗工し、120 ℃で2分間乾燥して夫々の被覆
用組成物よりなる皮膜を表面に形成したビニルシートを
得た。
【0049】かくして得られた夫々のビニルシートにつ
いて汚れ防止性、耐屈曲性等のテストを行ない、その結
果を表2に示した。
【0050】
【表2】
【0051】なお、汚れ防止性の汚染剤による試験は、
    畑土              38.0重
量%(乾燥後80メッシュ通過品)    カオリン 
         17.0  〃  (市販試薬) 
   セメント          17.0  〃 
 (市販品)    ホワイトカーボン  17.0 
 〃  (市販品)    カーボンブラック  1.
75  〃  (市販試薬)    酸化第2鉄   
     0.50  〃  (市販試薬一級)   
 鉱物油            8.75  〃  
(市販試薬、ジオキシフタレート)からなる汚染剤をポ
リ容器に入れ、その中に各試験片(3cm×2.5cm
)をすべて浸し、80℃に30分放置したのち、50回
振盪し、再び80℃に30分放置してから50回振盪す
る。 その後試験片を取出し、水洗してから試験片表面の汚れ
の程度を目視にて判定したものである。
【0052】また、汚れ防止性の屋外暴露試験としては
試験片を屋外につるし、6ヶ月後の汚れ防止性能を目視
判定したものである。
【0053】耐屈曲性試験は試験片を屈曲試験機に取付
け、1万回屈曲した後にクラック発生を目視判定したも
のである。
【0054】なお、表2中の評価は、◎…変化なし、○
…やや変化あり、△…目立つ程度に変化あり、×…全面
に変化あり、を示すものである。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の被覆用
組成物は平均分子量が10万〜100 万と非常に大き
いため、薄膜皮膜とした場合でも汚れ防止効果にすぐれ
、かつ経時によるその効果の低下もなく、また耐屈曲性
にもすぐれているという実用上大きな効果を奏するもの
である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (a) メタクリル酸メチル60〜9
    0重量%、(b) 分子内にフッ素元素を含有するα、
    β−エチレン性不飽和単量体2〜20重量%、(c) 
    その他の共重合性単量体8〜20重量%よりなる単量体
    と重合開始剤を懸濁重合して得られる平均分子量10万
    〜100 万のアクリル系共重合体と有機溶剤とよりな
    る被覆用組成物。
  2. 【請求項2】  (a) メタクリル酸メチル60〜9
    0重量%、(b) 分子内にフッ素元素を含有するα、
    β−エチレン性不飽和単量体2〜20重量%、(c) 
    その他の共重合性単量体8〜20重量%よりなる単量体
    と重合開始剤を懸濁重合して得られる平均分子量10万
    〜100 万のアクリル系共重合体と有機溶剤に高分子
    化合物を混合してなる被覆用組成物。
  3. 【請求項3】  高分子化合物の混合量がアクリル系共
    重合体の等量以下である請求項2記載の被覆用組成物。
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