JPH04363254A - インク貯留部材およびインクジェット記録装置 - Google Patents

インク貯留部材およびインクジェット記録装置

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JPH04363254A
JPH04363254A JP29907291A JP29907291A JPH04363254A JP H04363254 A JPH04363254 A JP H04363254A JP 29907291 A JP29907291 A JP 29907291A JP 29907291 A JP29907291 A JP 29907291A JP H04363254 A JPH04363254 A JP H04363254A
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JP
Japan
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ink
recording head
movable wall
storage member
chamber
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Pending
Application number
JP29907291A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshifumi Hattori
服部 能史
Kenji Aono
青野 賢治
Hideo Saikawa
英男 才川
Mitsuji Kitani
充志 木谷
Kenji Kawano
兼資 川野
Koichi Tanno
幸一 丹野
Masami Kojima
小島 政己
Etsuro Suzuki
悦郎 鈴木
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録装置
に関し、特に、インクジェット記録装置の記録ヘッドに
供給されるインクを貯留するためのインク貯留部材に関
する。
【0002】
【背景技術】インクジェット記録方式は、記録ヘッドの
吐出口に連通する部位に設けられた吐出エネルギー発生
素子、例えば発熱素子あるいは圧電素子を記録信号に基
づき作動せしめることにより、上記吐出口からインク滴
を吐出させ、この吐出インクを被記録媒体に付着させる
ことにより記録を行う方式である。この方式は、高速記
録が可能であることや、記録に伴なう騒音が比較的小さ
い等の種々の利点を有し、近年、プリンタにおいて広く
用いられつつあるものである。
【0003】上記方式の記録装置におけるインク供給系
の構成は、一般に以下のようになる。すなわち、インク
貯留部材としての、例えばインクタンクに貯留されたイ
ンクは、インクチューブ等のインク供給管を介して記録
ヘッドに供給される。記録ヘッドに供給されたインクは
、共通液室等の一時インク貯留部に貯留され、インク吐
出に応じて、吐出エネルギー発生素子が配設され吐出口
に連通するインク路に供給される。
【0004】このようなインク貯留部材から記録ヘッド
のインク路に至るインク供給系におけるインク圧力は、
常に大気圧より低い圧力(以下、負圧という)に保たれ
ている。これにより、大気に開放されている記録ヘッド
の吐出口やインク貯留部材の大気連通口からのインク漏
れを防止することができる。そして、インク吐出時のイ
ンク路へのインクリフィルを含め、インク貯留部材から
記録ヘッドのインク路までのインク供給は、主にインク
路やインク供給管の毛管力によって行われる。
【0005】このようなインク供給系において、上述し
た供給系内の負圧は、インク貯留部材内部を負圧にする
ことによって得るのが一般的である。このインク貯留部
材内を負圧にするための構成のいくつかを以下に説明す
る。
【0006】図1は、記録ヘッドとインクタンクが一体
のヘッドカートリッジを示す。図1に示されるように、
インク貯留部材としてのインクタンク1000において
インクが貯留される部分は大気連通口(不図示)を介し
て大気に開放されており、また、このインク貯留部には
、例えば米国特許4,771,295号に開示される如
くウレタンスポンジに代表される多孔質のインク吸収体
6000が内蔵されている。この吸収体6000の毛管
力によるインク保持力がみかけ上の負圧として、このイ
ンクタンク1000から記録ヘッドユニットIJU に
至るインク供給系内を負圧に保っている。
【0007】また、他の構成として、図2に示されるよ
うに、インクタンクのインク貯留部230 をゴム,プ
ラスチックフィルム,アルミラミネートフィルム等の可
撓性材料を用いて袋状とし、その内部を大気に対して密
閉することによって袋内部、インク供給系全体を負圧と
するものもある。
【0008】以上示した負圧発生のための構成以外に、
インクタンクの他の形態として、図3に示されるものが
ある。この形態では、インクタンク110 内に貯留さ
れるインク210 の上面にこのインクと混じり合わず
インクより比重が小さい液体の層130を形成したもの
がある。このインクタンク構成によれば、タンク内は大
気連通孔120 を介して大気開放とされているため、
インク消費に伴なって層130 はインク液面の位置と
ともに移動し常にインクと大気とを分離させることがで
きる。
【0009】上述したような従来の構成において、図1
にて示したような、負圧発生を、インクタンク内部に設
けられたウレタンスポンジに代表される多孔質のインク
吸収体により行う構成にあっては、吸収体の存在によっ
てインクタンク容積に対する有効インク容量(使用可能
インク容量)を多く取ることができない。また、インク
の残量が減少してくると相対的に負圧が増大し、インク
吐出に伴なうインク路へのリフィルが良好に行われず、
不吐出等の吐出不良を生じることがある。また、この増
大した負圧のための最終的にインクタンク中に残存する
インクの量が多く、インクの使用効率を上げるのが困難
である。
【0010】従って、以上のような従来の吸収体を有し
たインクタンクを用いて記録を行い、十分な記録可能枚
数を得ようとする場合においては、インクタンクを大型
化しなければならないという問題をも派生することにな
る。また、多孔質吸収体であるウレタンスポンジは比較
的高価で、また、製造工程も複雑になるため安価で生産
性のあるインクタンクを供給することが困難である。
【0011】一方、図2に示したような、インク貯留部
をゴム等の可撓性材料を用いて袋状とする形態において
も、インク貯留部内部が常時密閉され、可撓性材料を用
いていることからインクの残量が減少してくるとゴム袋
の弾性変形に応じて負圧が増大し、上述した同様の理由
でインクを最後まで使い切ることができない。また、こ
のため同様にある一定量の記録可能枚数を得るにはイン
クタンクが大型化するという問題を派生する。
【0012】さらに、図3に示したようなインクタンク
内に液体層を設けた構成の場合、タンク自体によって所
望の負圧を得ることができない。このように十分な負圧
が得られない場合においては記録ヘッドの吐出口からイ
ンクが漏れる虞れがあるばかりでなく、特にキャリッジ
にタンクを搭載するタイプの記録装置では記録中の振動
によるタンク内インクの揺れが大きいため、その揺れが
吐出口近辺にまで伝わりインクの吐出特性に悪影響を及
ぼすようなことがある。また、上記構成では、図3に示
す方向でのみ使用可能であり、タンクの他の姿勢、ある
いはタンクが激しく動かされた場合には可動層が破壊さ
れ、大気連通孔を介してインクが漏れるようなこともあ
る。
【0013】以上示したような各種インク貯留部材の上
記問題点を解決するための構成として、例えば、本出願
人により提案された特開昭60−204355号公報に
示されるインク貯留部材を示すことができる。このイン
ク貯留部材は、その容器内に可動壁を設けたものである
。この可動壁は、片面をその貯留されるインクに、他方
の面を外気にそれぞれ接触させた状態で容器壁に摺動可
能に設けられる。これにより、その摺動部の摩擦力によ
ってインクが貯留される部位を常に一定の負圧に保つこ
とが可能となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この可
動壁を用いたインク貯留部材には、特にその摺動部にお
ける摩擦力の設定において以下に示すような解決すべき
課題がある。
【0015】すなわち、インク貯留部材は、これが装着
される装置の設置姿勢に応じて様々な姿勢をとり得る。 また、特に、ポータブルタイプのインクジェット記録装
置は、その搬送時等に様々な姿勢をとり得るとともに、
衝撃等の比較的大きな外力を受けることもある。従って
、このような装置に装着される上記可動壁を用いたイン
ク貯留部材は、上記様々な姿勢や外力に対して、その可
動壁が容易に移動しないようにし、常に良好なインク供
給がなされるように構成されなければならない。
【0016】また、特にインク貯留部材に貯留されるイ
ンクの量が多い場合に、容易に可動壁が動かないように
するためには、可動壁に摩擦係数の比較的大きな部材を
用いたり、摺動部における可動壁と容器壁との接触面積
を大きくすることにより、最大静摩擦力を大きく設定す
ることが考えられる。
【0017】しかしながら、このような場合、インク吐
出等によるインクの消費に伴なう通常の可動壁の移動も
同様に困難となる虞れがある。その結果、インク貯留部
内の負圧が増大しすぎてインクの供給が困難になり、記
録ヘッドでの不吐出を生じたりする虞れがある。
【0018】また、上述した可動壁の摩擦力設定の問題
とは別に、インク貯留部材に作用する、上記外力、また
、記録ヘッドとともに記録時に移動するタイプのインク
貯留部材にあってはその加減速時の慣性力、さらには環
境温度の変化等、によって生ずるインク貯留部材内のイ
ンクの圧力変動の問題が、特にインク貯留部内のインク
量が多い場合には生じる虞れがある。
【0019】すなわち、貯留インク量が多い場合、上述
の各種要因によってインク貯留部材内のインクに圧力変
動が生じ易く、例えば、圧力が高くなる場合には記録ヘ
ッドの吐出口からインク漏れを生じたり、逆に低くなる
場合にはインクが記録ヘッドに供給されなくなる場合も
ある。
【0020】本発明の目的は、インク貯留部材から記録
ヘッドへのインク供給を常に良好に行うことが可能なイ
ンク貯留部材および該部材を具えたインクジェット記録
装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
インクを吐出して記録を行うためのインクジェット記録
装置に用いられるインク貯留部材において、インクを貯
留するための複数の室と、該複数の室にそれぞれ設けら
れ当該貯留されるインクを外気に対して密閉するための
壁であって、当該室におけるインク量の変化に応じて動
作し当該インクが適当な負圧を有するようにすることが
可能な複数の可動壁と、該複数の可動壁の各々に対して
前記インク量の変化に応じて作用する当該動作方向の力
に対抗した力を、当該可動壁に作用するための可動壁保
持手段と、を具えたことを特徴とする。
【0022】また、インクを吐出して記録を行うための
インクジェット記録装置において、インクを吐出するた
めの記録ヘッドと、該記録ヘッドに供給するインクを貯
留するための複数の室と、該複数の室にそれぞれ設けら
れ当該貯留されるインクを外気に対して密閉するための
壁であって、当該室におけるインク量の変化に応じて動
作し当該インクが適当な負圧を有するようにすることが
可能な複数の可動壁と、該複数の可動壁の各々に対して
前記インク量の変化に応じて作用する当該動作方向の力
に対抗した力を、当該可動壁に作用するための可動壁保
持手段と、を具えたインク貯留部材と、前記記録ヘッド
にインク吐出を行わせるための電気信号を与える電気信
号供給手段と、を具えたことを特徴とする。
【0023】さらに、インクを吐出して記録を行うため
のインクジェット記録装置に用いられるインク貯留部材
において、インクを貯留するための室と、該室に設けら
れ当該貯留されるインクを外気に対して密閉するための
壁であって、当該室におけるインク量の変化に応じて動
作し当該インクが適当な負圧を有するようにすることが
可能な可動壁と、該可動壁に対して前記インク量の変化
に応じて作用する当該動作方向の力に対抗した力を、当
該可動壁に作用するための可動壁保持手段と、前記室に
連通するインク供給路中に設けられ、当該インク供給路
中のインクを保持するための一時インク保持部材と、を
具えたことを特徴とする。
【0024】さらに、インクを吐出して記録を行うため
のインクジェット記録装置において、インクを吐出する
ための記録ヘッドと、該記録ヘッドに供給するインクを
貯留するための室と、該室に設けられ当該貯留されるイ
ンクを外気に対して密閉するための壁であって、当該室
におけるインク量の変化に応じて動作し当該インクが適
当な負圧を有するようにすることが可能な可動壁と、該
可動壁に対して前記インク量の変化に応じて作用する当
該動作方向の力に対抗した力を、当該可動壁に作用する
ための可動壁保持手段と、前記室に連通するインク供給
路中に設けられ、当該インク供給路中のインクを保持す
るための一時インク保持部材とを具えたインク貯留部材
と、前記記録ヘッドにインク吐出を行わせるための電気
信号を与える電気信号供給手段と、を具えたことを特徴
とする。
【0025】さらに、インクを吐出して記録を行うため
のインクジェット記録装置に用いられるインク貯留部材
において、インクを貯留するための複数の室と、該複数
の室にそれぞれ設けられ当該貯留されるインクを外気に
対して密閉するための壁であって、当該室におけるイン
ク量の変化に応じて動作し当該インクが適当な負圧を有
するようにすることが可能な複数の可動壁と、該複数の
可動壁の各々に対して前記インク量の変化に応じて作用
する当該動作方向の力に対抗した力を、当該可動壁に作
用するための可動壁保持手段と、前記複数の室にそれぞ
れに連通するインク供給路中に設けられ、当該インク供
給路中のインクを保持するための一時インク保持部材と
、を具えたことを特徴とする。
【0026】さらに、インクを吐出して記録を行うため
のインクジェット記録装置において、インクを吐出する
ための記録ヘッドと、該記録ヘッドに供給するインクを
貯留するための複数の室と、該複数の室にそれぞれ設け
られ当該貯留されるインクを外気に対して密閉するため
の壁であって、当該室におけるインク量の変化に応じて
動作し当該インクが適当な負圧を有するようにすること
が可能な複数の可動壁と、該複数の可動壁の各々に対し
て前記インク量の変化に応じて作用する当該動作方向の
力に対抗した力を、当該可動壁に作用するための可動壁
保持手段と、前記複数の室にそれぞれに連通するインク
供給路中に設けられ、当該インク供給路中のインクを保
持するための一時インク保持部材とを具えたインク貯留
部材と、前記記録ヘッドにインク吐出を行わせるための
電気信号を与える電気信号供給手段と、を具えたことを
特徴とする。
【0027】
【作用】以上の構成によれば、例えば記録ヘッドのイン
ク吐出に伴なって生じる吸引力により、複数のインク貯
留室からインクが流出すると、インク貯留室のインク容
量が減少することによってその圧力が減少する。このと
き、貯留室それぞれの圧力と外気の圧力の関係に応じて
それぞれの可動壁は圧力の減少を緩和する方向へ移動す
るが、この移動によって変化する貯留室内の圧力や可動
壁に作用する他の力の総和が、可動壁保持手段からそれ
ぞれの可動壁に作用する摩擦力等に均合ってそれぞれの
可動壁は静止する。これにより、インクが消費されても
、インク貯留室の圧力はほぼ一定に保持され、例えば記
録ヘッドの非吐出状態に対してほぼ一定の負圧を構成す
ることができる。この結果、インク保持機能を良好に発
揮するとともに、必要に応じてインク供給を良好に行う
ことが可能となる。このように複数の可動壁のそれぞれ
に作用する力は、力の分散によって比較的小さくなるた
め、可動壁保持手段が作用する力は比較的小さなもので
よい。これにより、可動壁の動作がスムーズになる。
【0028】また、上記構成によれば、環境条件や動作
条件等によって生じるインク貯留室内のインクの加減圧
による影響を緩和する一時インク保持部材を設けたこと
により、当該加減圧に応じて記録ヘッド部側に好ましく
ない増圧,減圧状態が発生するのを防止できる。この構
成とともに、上述のように、インク貯留室に可動壁を設
けることにより、インク貯留室内部に一定の負圧を発生
させインクを保持することができる。これにより、イン
ク貯留室内部のインクをほとんど使い切ることができる
【0029】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0030】(第1実施例)図4Aおよび図4Bは本発
明の第1実施例にかかるインク貯留部材としてのインク
タンクと記録ヘッドとが一体となった記録ヘッドカート
リッジを一部断面で示す平面図である。また、図5ない
し図9は、本発明が実施される好適な記録ヘッドカート
リッジおよびこれを構成する記録ヘッドユニットIJU
 とインクタンクIT、また、この記録ヘッドカートリ
ッジIJC が用いられるインクジェット記録装置本体
IJRA、さらにこの装置IJRAにおいて記録ヘッド
カートリッジIJC を搭載するキャリッジHCのそれ
ぞれおよびそれぞれの間の関係を説明するための図であ
る。なお、この装置にはインクジェット記録ヘッドにイ
ンク吐出信号である電気信号を供給する電気信号供給手
段が設けられている。以下これらの図面を用いて各部構
成の説明を行う。
【0031】本例の記録ヘッドカートリッジIJC は
、後述される図5に関する説明からわかるように、イン
クタンクITと記録ヘッドユニットIJU とを一体と
して構成されるものであり、この大部分をインクタンク
ITが占め、図6に示されるように、記録ヘッドユニッ
トIJU の先端部が突出した形状である。この記録ヘ
ッドカートリッジIJC は、インクジェット記録装置
本体IJRAに設けられているキャリッジHC(図8参
照)の後述する位置決め機構および電気的接点とによっ
て固定支持されると共に、キャリッジHCに対して容易
に着脱可能であり、インクを使い切ったときには、ヘッ
ドカートリッジIJC そのものを交換することが可能
な交換可能タイプである。
【0032】(i) 記録ヘッドユニットIJU 構成
説明記録ヘッドユニットIJU は、電気信号に応じて
膜沸騰をインクに対して生じせしめるための熱エネルギ
ーを生成する電気熱変換体を用いて記録を行うインクジ
ェット方式のユニットである。
【0033】図5において、100 はSi基板上に複
数の列状に配された電気熱変換体(吐出ヒータ)と、こ
れに電力を供給するAl等の電気配線とが成膜技術によ
り形成されて成るヒータボードである。200 はヒー
タボード100 に対する配線基板であり、ヒータボー
ド100 の配線に対応する配線(例えばワイヤボンデ
ィングにより接続される)と、この配線の端部に位置し
本体装置からの電気信号を受けるパッド201とを有し
ている。
【0034】1300は複数のインク流路をそれぞれ区
別するための隔壁や各インク流路へインクを与えるため
にインクを収納するための共通液室等を設けた溝付天板
で、インクタンクITから供給されるインクを受けて上
述の共通液室へ導入するインク受け口1500と、各イ
ンク流路に対応した吐出口を複数有するオリフィスプレ
ート400を一体成型したものである。これらの一体成
型材料としてはポリサルフォンが好ましいが、他の成型
用樹脂材料でも良い。
【0035】300 は配線基板200 の裏面を平面
で支持する例えば金属製の支持体で、記録ヘッドユニッ
トの底板となる。500 は押えばねであり、M字形状
でそのM字の中央で共通液室を軽圧で押圧すると共に前
だれ部501 で液路の一部、好ましくは吐出口近傍の
領域を線圧で集中押圧する。ヒータボード100 およ
び天板1300を押えばねの足部が支持体300 の穴
3121を通って支持体300 の裏面側に係合するこ
とでこれらを挟み込んだ状態で両者を係合させることに
より、押えばね500 とその前だれ部501 の集中
付勢力によってヒータボード100 と天板1300と
を圧着固定する。また支持体300 は、インクタンク
ITの2つの位置決め突起1012および位置決めかつ
熱融着保持用突起1800,1801 に係合する位置
決め用穴312,1900,2000 を有する他、装
置本体IJRAのキャリッジHCに対する位置決め用の
突起2500,2600 を裏面側に有している。加え
て支持体300 はインクタンクからのインク供給を可
能とするインク供給管2200(後述)を貫通可能にす
る穴320 をも有している。支持体300に対する配
線基板200 の取付は、接着剤等で貼着して行われる
。なお、支持体300 の凹部2400は、それぞれ位
置決め用突起2500,2600 の近傍に設けられて
おり、組立てられた記録ヘッドカートリッジIJC(図
6)において、その周囲の3辺を平行溝3000,30
01の複数で形成されたヘッド先端域の延長点にあって
、ゴミやインク等の不要物が突起2500, 2600
に至ることがないように位置している。この平行溝30
00が形成されている蓋部材800 は、図3でわかる
ように、記録ヘッドカートリッジIJC の外壁を形成
すると共に、インクタンクITとともに記録ヘッドユニ
ットIJU を収納する空間部を形成している。また、
この平行溝3001が形成されているインク供給部材6
00 は、前述したインク供給管2200に連続するイ
ンク導管1600を供給管2200側が固定の片持ちば
りとして形成し、インク導管の固定側とインク供給管2
200との毛管現象を確保するための封止ピン602 
が挿入されている。なお、601 はインクタンクIT
と供給管2200との結合シールを行うパッキン、70
0 は供給管のタンク側端部に設けられたフィルタであ
る。
【0036】このインク供給部材600 は、モールド
成型されているので、安価で位置精度が高く形成製造上
の精度低下を無くしているだけでなく、片持ちばりの導
管1600によって大量生産時においても導管1600
の上述インク受け口1500に対する圧接状態が安定化
できる。本例では、この圧接状態下で封止用接着剤をイ
ンク供給部材側から流し込むだけで、より完全な連通状
態を確実に得ることができている。なお、インク供給部
材600 の支持体300 に対する固定は、支持体3
00 の穴1901,1902に対するインク供給部材
600 の裏面側ピン(不図示)を支持体300 の穴
1901,1902 を介して貫通突出せしめ、支持体
300 の裏面側に突出した部分を熱融着することで簡
単に行われる。なお、この熱融着された裏面部のわずか
な突出領域は、インクタンクITの記録ヘッドユニット
IJU 取付面側壁面のくぼみ(不図示)内に収められ
るのでユニットIJU の位置決め面は正確に得られる
【0037】(ii)インクタンクIT構成説明図4A
,図4Bおよび図5に示されるように、インクタンクI
Tはカートリッジ本体1000内に構成される。すなわ
ち、これら図において、複数の隔壁900 はそれぞれ
インクタンクIT内を複数の室に区画する。これら隔壁
900 は、例えば樹脂材によって構成することができ
る。可動壁950 は、上記室のそれぞれに設けられ、
これらはシリコンゴムによって形成される。それぞれの
可動壁950 は、両側の隔壁900 とそれぞれ摺動
可能なように設けられる。
【0038】このため、可動壁950 のその摺動方向
に垂直断面の形状は以下のように定められる。すなわち
、図4Bに示されるように、可動壁950 が室に組み
入れられたとき、可動壁950 は隔壁900 とカー
トリッジ本体1000のケースカバー1000C とに
よって囲まれる部分に密に組み込まれ、かつ、その弾性
によって四方の壁、すなわち、隔壁900 と本体10
00のケースカバー1000C を適切な力で押圧でき
るように、室910 の断面と相似でわずかに大きな面
積を有した形状とされる。これによれば、図4Aに示す
ように、可動壁950 は、上記各室においてインク貯
留室910Aを大気連通孔1400に連通する各大気室
910B(図5に示される孔900Aによって各大気室
が大気連通する)に対して密閉し、かつ上記弾性による
押圧によってその摺動および均合いの際の摩擦力を生じ
ることができる。
【0039】この結果、記録ヘッドにおけるインク消費
に伴ないインクタンク内からインクが減少するにつれ、
可動壁950 は摺動してインク貯留室910Aの容積
を徐々に小さなものとして行くが、この間上記摩擦力が
ほぼ一定であることからインク貯留室910A内の負圧
は常にほぼ一定の値に維持され、記録ヘッドに対して常
に良好なインク供給がなされるとともに、貯留されるイ
ンクのほぼ全部を記録に用いることができる。
【0040】さらに、本例のインクタンク構成によれば
、個々の可動壁950に作用する各種力は、可動壁をイ
ンク貯留室全体に適用した上記特開昭60−20435
5号公報に開示される可動壁に作用する力より小さなも
のとなる。これにより、個々の可動壁950 の摺動部
における摩擦力の設定を相対的に小さなものとすること
ができ、その結果、貯留室910A内のインク量減少に
伴なう可動壁950 の移動がスムーズに行われる。
【0041】上記構成において、各インク貯留室910
Aの先端は1つの流路920 に連結し、この流路92
0 は図5に示す記録ヘッドユニットIJU への供給
孔1200に連結している。
【0042】上述の構成において、可動壁950 と各
隔壁900 との間に生じる上述の摩擦力は、可動壁を
形成するシリコンゴムと各壁との間の摩擦係数およびシ
リコンゴムが壁を押圧する力に依存するものであるが、
この押圧力は、インクタンクのあらゆる姿勢において、
大気圧,貯留室負圧,インク重量および可動壁自重に対
して可動壁を静止状態とし、かつ、インク吐出後のリフ
ィルに伴なうインク供給時には摺動可能としなければな
らない。 また、上記摩擦力と上述の各圧力等との均合い関係によ
って定まるインク貯留室の負圧の大きさが、インク吐出
に伴なうリフィルの際の毛管力による吸引力より小さく
、これによりインク供給が良好に行われるよう定められ
ることが望ましい。
【0043】以上のことは、例えば、以下のように定め
ることができる。
【0044】インクタンク内のインクが大気連通口14
00から漏れないようするためには、可動壁950 が
インク貯留室910Aのインクを完全にシールしていな
ければならない。さらに、インクジェットカートリッジ
IJC が非吐出状態であるときに、インクジェットカ
ートリッジIJC の任意の姿勢で可動壁950 が移
動してはならない。そのために、可動壁950 が隔壁
900 およびカートリッジ本体1000のカバー部材
と接することによって発生する静摩擦力は可動壁950
 の自重でこれに加わるインクの荷重との和以上あるこ
とが望ましい。ここで、可動壁950の自重が他と較べ
て無視し得るものとし、可動壁950 がインクと接す
る面積をS、可動壁950 にかかるインクの位置水頭
をhとすると、可動壁950 がインクの荷重で移動し
ないための静摩擦力Fは、以下の式
【0045】
【数1】 F>hS                     
             …(1)を満たすことが望
ましい。
【0046】なお、インクの位置水頭が小さい程、また
、可動壁950 の断面積が小さい程、すなわち、本例
のように可動壁を複数に分割すれば、可動壁の摺動部に
要求される静摩擦力は小さくてすむことが(1) 式か
らもわかる。
【0047】ところで、インクジェットユニットIJU
 のインク吐出口からインク滴を吐出するためには、供
給口1200を通してインクタンクITからインクが供
給される必要がある。上述したように、インクタンクI
Tから記録ヘッドユニットIJU へインクを供給する
ときのインクタンク内の負圧が高すぎると、インクの供
給不足を起こし、吐出されるインク滴の体積が小さくな
り、記録画像の濃度低下や、極端な場合には不吐出を引
き起こしたりするおそれがある。このため、インクタン
クIT内に生ずる負圧には限界があり、インクジェット
ユニットIJU の吐出口ないしインク路の構造にもよ
るが、一般的には−20gw以内、さらには−15gw
以内であることが好ましい。
【0048】以上より、可動壁の摺動部に要求される静
摩擦力Fは、以下の式
【0049】
【数2】 S・h<F<20gw               
         …(2)を満たすことが好ましい。
【0050】なお、何らかの影響によってインクタンク
内のインク減少に伴なって貯留室の負圧が徐々に増大す
る場合には、可動壁が移動するにつれてそれに働く摩擦
力を徐々に小さくなるようにすれば、負圧をほぼ一定に
保つことが可能となる。これは、例えば、インク貯留室
の断面積を徐々に大きくすることによって上記押圧力を
小さくすることなどによって可能となる。
【0051】また、上記可動壁に作用する摩擦力に代え
て、可動壁の摺動方向に例えば弾性力等の所定の力を付
与することにより、これを保持する構成であってもよい
【0052】さらに、本例のように、記録ヘッドとイン
クタンクとが一体のカートリッジの場合であって、これ
がキャリッジに搭載されて移動することにより、記録を
行ういわゆるシリアルタイプの記録装置においては、通
常、カートリッジの移動速度が一定のときに記録が行わ
れるため、この移動によって可動壁における均合い関係
は影響を受けないが、キャリッジの加減速時に可動壁お
よびインクが慣性力を受ける。このため、キャリッジが
定速に至ったときに上記慣性力によって生じる可動壁お
よびインクの変動は速やかに収束しなければならない。 この観点において、可動壁の質量はより小さなものが望
ましく、また、可動壁の単位面積あたりにかかる水頭圧
が小さい方が望ましい。さらに、可動壁に対して生じる
摩擦力は、上述のように定められる範囲内でできる限り
大きいことが望ましい。
【0053】上述したような可動壁の構成によれば、イ
ンクタンクが動作した場合にも、インク貯留室を大気に
対してほぼ完全に密閉することができるため、インクと
大気とが混じり合うことによるインク中への微少気泡の
混入や、インクが空気に接触することによる増粘を防止
することができる。
【0054】インクタンクITの上記ユニットIJU 
の取付面の構成は図7に示される。オリフィスプレート
400(図5参照)に垂直でこれに配設される吐出口列
のほぼ中心を通り、インクタンクITの底面もしくはキ
ャリッジの表面の載置基準面に平行な直線をL1とする
と、支持体300 の穴312(図5参照)に係合する
2つの位置決め突起1012はこの直線L1上にある。 この突起1012の高さは支持体300 の厚みよりわ
ずかに低く、支持体300 の位置決めを行う。この図
面上で直線L1の延長上にはキャリッジの位置決め用フ
ック4001の90°の角の係合面4002が係合する
爪2100が位置しており、キャリッジに対する位置決
めの作用力がこの直線L1を含む上記基準面に平行な面
領域で作用するように構成されている。図8で後述する
が、これらの関係は、インクタンクのみの位置決めの精
度がヘッドの吐出口の位置決め精度と同等となるので有
効な構成となる。
【0055】また、支持体300 のインクタンク側面
への固定用穴1900,2000(図5参照)にそれぞ
れ対応するインクタンクの突起1800,1801 は
前述の突起1012よりも長く、支持体300 を貫通
して突出した部分を熱融着して支持体300 をその側
面に固定するためのものである。上述の線L1に垂直で
この突起1800を通る直線をL3、突起1801を通
る直線をL2としたとき、直線L3上には上記供給口1
200のほぼ中心が位置するので、供給部の口1200
と供給管2200との結合状態を安定化する作用をし、
落下や衝撃によってもこれらの結合状態への負荷を軽減
できるので好ましい構成である。また、直線L2,L3
 は一致していず、ヘッドIJHの吐出口側の突起10
12周辺に突起1800,1801 が存在しているの
で、さらに記録ヘッドIJH のタンクに対する位置決
めの補強効果を生んでいる。なお、L4で示される曲線
は、インク供給部材600の装着時の外壁位置である。 突起1800,1801 はその曲線L4に沿っている
ので、記録ヘッドIJH の先端側構成の重量に対して
も充分な強度と位置精度を与えている。なお、2700
はインクタンクITの先端ツバで、図8に示されるキャ
リッジの前板4000の穴に挿入されて、インクタンク
の変位が極端に悪くなるような異変時に対して設けられ
ている。2101は、キャリッジに対する抜け止めで、
キャリッジHCの不図示のバーに対応して設けられ、カ
ートリッジIJC が後述のように旋回装着された位置
でこのバーの下方に侵入する。これにより、不要に位置
決め位置から離脱させる上方方向へ力が不用意に作用し
ても装着状態を維持することができる。インクタンクI
Tは、記録ヘッドユニットIJU を装着された後に蓋
800 で覆うことで、ユニットIJU を下方開口を
除いて包囲する形状となるが、インクジェットカートリ
ッジIJC としては、キャリッジHCに載置するため
下方開口がキャリッジHCと近接する。このため、実質
的な4方包囲空間を形成する。従って、この包囲空間内
にあるヘッドIJH からの発熱は、この空間内の保温
に有効となるものの長期連続使用した場合は、わずかな
昇温となる。このため本例では、支持体の自然放熱を助
けるため、図5,図6に示されるように、記録ヘッドカ
ートリッジIJC の上方面に、この空間より小さい幅
のスリット1700を設けて、昇温を防止しつつも記録
ヘッドユニットIJU 全体の温度分布の均一化を図り
、この温度分布が環境に左右されないようにすることが
できる。
【0056】図6に示す記録ヘッドカートリッジIJC
 として組立てられると、インクはカートリッジ内部よ
り、図に示される供給口1200,支持体300 に設
けた穴320 およびインク供給部材600 の裏面側
に設けた導入口を介してインク供給部材600 内に供
給され、その内部を通った後、部材600 の導出口よ
り適宜の供給管および天板1300のインク導入口15
00を介して記録ヘッドIJH の共通液室内へ流入す
る。以上におけるインク連通用の接続部には、例えばシ
リコンゴムやブチルゴム等のパッキンが配設され、これ
によって封止が行われインク供給路が確保される。
【0057】なお、本実施例において、記録ヘッドIJ
H の天板1300は耐インク性に優れたポリサルフォ
ン,ポリエーテルサルフォン,ポリフェニレンオキサイ
ド,ポリプロピレンなどの樹脂を用い、オリフィスプレ
ート400 と共に金型内で一体に同時成型してある。
【0058】上述のように一体成型部品は、インク供給
部材600 ,天板・オリフィスプレート一体,インク
タンク本体1000としたので、組立て精度が高水準に
なるばかりでなく、大量生産の品質向上に極めて有効で
ある。また部品点数の個数は従来に比較して減少できて
いるので、優れた所望特性を確実に発揮できる。
【0059】また、本発明実施例では、上記組立後の形
状において、図5ないし図7で示されるように、インク
供給部材600 の上面部603 は、インクタンクI
Tのスリット1700を備えた上面部の端部4008と
の間で図6に示すようにスリットSを形成し、また、イ
ンク供給部材600 の下面部604 は、記録ヘッド
カートリッジIJC 蓋800 が接着され側方に延在
する薄板部材4011(図7参照)との間に上記スリッ
トSと同様のスリット(不図示)を形成する。これらの
インクタンクITとインク供給部材600 との間のス
リットは、上記スリット1700の放熱を一層促進させ
る作用を行うとともに、インクタンクITへ加わる不要
な力があっても、これを直接インク供給部材、しいては
、記録ヘッドユニットIJT へ及ぼすことを防止して
いる。
【0060】(iii) キャリッジHCに対する記録
ヘッドカートリッジIJC の装着説明 図8において、5000はプラテンローラであり、紙等
の被記録媒体Pを当該図面において下方から上方へ向う
方向へ搬送する。キャリッジHCは、プラテンローラ5
000に沿って移動可能に設けられる。キャリッジHC
には、記録ヘッドカートリッジIJC の前面側に位置
する前板4000(厚さ2mm)と、カートリッジIJ
C の配線基板200 のパッド201 に対応するパ
ッド2011を具備したフレキシブルシート4005お
よびこれを裏面側から各パッド2011に対して押圧す
るための弾性力を有したゴムパッドシート4007を保
持する電気接続部用支持板4003と、記録ヘッドカー
トリッジIJC を記録位置へ固定するための位置決め
用フック4001とが設けられている。前板4000は
、位置決め用突出面4010をカートリッジの支持体3
00 の前述した位置決め突起2500,2600 に
それぞれ対応して図8の面に垂直な方向に2個配設し、
カートリッジIJC の装着後はこの突出面4010に
向う垂直な力を受ける。このため、補強用のリブ(不図
示)が、前板4000のプラテンローラ側に、その垂直
な力の方向に複数有している。このリブは、カートリッ
ジIJC 装着時のその前面位置(図中2点鎖線L5)
よりもわずかに(約0.1mm 程度)プラテンローラ
側に突出し、これにより、記録ッドの前面を保護するこ
とができる。電気接続部用支持板4003は、補強用リ
ブ4004を前記リブと垂直な方向に複数有し、その板
4003の側方への突出割合がプラテンローラから遠ざ
かるにつれて減じられている。これは、カートリッジI
JC が装着される時のカートリッジIJC の位置を
、図に示すハッチング部分のように傾斜させるために設
けられる。また、支持板4003は、電気的接触状態を
安定化するため、上記2つの位置決め用突出面4010
がカートリッジに及ぼす作用方向と逆方向に、カートリ
ッジIJC への作用力を及ぼすためのフック側の位置
決め面4006を突出面4010に対応して図8の面と
垂直な方向に2個有し、これら2個の位置決め面400
6の間にパッドコンタクト領域を形成する。また、これ
ら位置決め面4006によって、パッド2011に対応
するボッチが取付けられたゴムシート4007のボッチ
の変形量が一義的に規定される。これらの位置決め面4
006は、キャリッジHCにおいてカートリッジIJC
 が記録可能な位置に固定されると、配線基板200(
図5参照)の表面に当接した状態となる。本例では、さ
らに配線基板200側のパッド201 を前述した線L
1に関して対称となるように分布させているので、ゴム
シート4007の各ボッチの変形量を均一化してパッド
2011,201の当接圧をより安定化している。 本例のパッド201 の分布は、上方,下方2列、縦2
列である。
【0061】フック4001は、固定軸4009に係合
する長穴4001G を有する。フック4001は、こ
の長穴4001G の空間を利用して、図の位置から反
時計方向に回動した後、プラテンローラ5000と平行
に図中左方へ移動することでキャリッジHCに対するイ
ンクジェットカートリッジIJC の位置決めを行う。 このフック4001の移動はどのようなものによって行
っても良いが、レバー等で行える構成が好ましい。いず
れにしても、このフック4001の回動時にカートリッ
ジIJC はプラテンローラ5000側へ移動しつつ位
置決め突起2500,2600 が前板4660の位置
決め面4010に当接可能な位置へ移動する。そしてフ
ック4001は、その左方側移動によって、フック面4
002をカートリッジIJC の爪2100の面に密着
させつつカートリッジIJC を、位置決め面2500
と4010との接触域を中心に水平面内で旋回させ、最
終的にパッド201,2011同志を接触を開始させる
。 さらに、フック4001が所定位置、すなわち固定位置
に保持されると、パッド201 と2011との完全接
触状態と、位置決め面2500と4010との完全面接
触と、面4002と爪の面の2面接触と、配線基板30
0 と位置決め面4006との面接触とが同時に形成さ
れてキャリッジHCに対するカートリッジIJC の装
着が完了する。
【0062】なお、カートリッジIJC の脱着は、フ
ック4001の上記とは逆の動作によって行うことがで
きる。
【0063】(iv)装置本体の概略説明図9は本発明
が適用されるインクジェット記録装置IJRAの概略斜
視図であり、リードスクリュー5005は、駆動モータ
5013の正逆回転に応じ、その駆動力が伝達ギア50
11,5009 を介して伝達されることにより正逆回
転する。 キャリッジHCは、これに設けられるピン(不図示)が
リードスクリュー5005に形成されたら線溝5004
に対して係合することにより、図中矢印a,b方向に往
復移動することができる。5002は紙押え板であり、
キャリッジHCの移動方向にわたって被記録媒体として
の紙Pをプラテン5000に対して押圧する。5007
,5008 はフォトセンサであり、これらセンサ50
07,5008 がキャリッジHCに設けられるレバー
5006を検出することにより、キャリッジHCの移動
のホームポジション等を検知することができる。501
6は、記録ヘッドの吐出口面をキャップするためのキャ
ップ5022を支持するための部材である。5015は
このキャップ5022内を負圧にすることによって記録
ヘッドの吐出口近傍のインクを吸引するための吸引手段
であり、キャップ内開口5023を介して記録ヘッドI
JH の吸引回復を行う。5017はクリーニングブレ
ードであり、5019はこのブレード5017を前後方
向に移動可能に支持する部材であり、部材5019は、
本体支持板5018に支持されている。ブレード501
7は、この形態に限らず、周知のクリーニングブレード
が本例に適用できることはいうまでもない。また、50
21は、吸引手段5015による吸引を開始するための
レバーであり、キャリッジHCに伴なって動作するカム
5020に応じて動作し、これにより、レバー5021
は、駆動モータからの駆動力伝達を切換えるためのクラ
ッチの切換を制御する。
【0064】上述したキャッピング,クリーニング,吸
引回復は、キャリッジHCがホームポジション側領域に
きたときにリードスクリュー5005の作用によってそ
れぞれの対応位置で所望の処理が行えるように構成され
ている。しかし、周知のタイミングで所望の作動を行う
構成であれば、本例には何れも適用できる。
【0065】また、上述の実施例においては、インクタ
ンクと記録ヘッドユニットとが一体の例を示して説明し
たが、もちろん別体であって、これらを結合してヘッド
カートリッジに用いるようにしても良い。図10にその
ような例を示した。
【0066】図10に示すように、ヘッドカートリッジ
IJC は、インクタンクITとヘッドユニットIJU
 とに分離可能に設けられる。これらが互いに結合する
際には、インクタンクIT側に設けられ、インク連通部
を具えた凸状のコネクタ1200C が、これに対応し
て記録ヘッドユニットIJU 側に設けられた凹状のコ
ネクタ受け部(不図示)と密に接続する。これにより、
インクタンクIT側から記録ヘッドユニットIJU 側
へのインク供給が可能となる。また、インクタンクIT
と記録ヘッドユニットIJUとの結合においては、上記
コネクタ部分だけでなく、インクタンクITの側面に設
けられた複数の凸部1800B が、これらに対応して
ヘッドユニットIJU にそれぞれ設けられた凹部(不
図示)を接合する。これにより、両者を確実に接続させ
るように構成されている。
【0067】さらに、インクタンクIT側および記録ヘ
ッドユニットIJU 側のそれぞれのコネクタ1200
C およびコネクタ受け部は、結合時にインクを容易に
流通させ、非結合時にインクが漏れないような機構とさ
れる。
【0068】以上のような分離可能にすることにより、
インクタンクIT内のインクを消費してしまった場合、
インクタンクITのみを交換して使用することができる
【0069】なお、このような構成のヘッドカートリッ
ジは、以下の各実施例で示されるインクタンクを用いて
構成できることは勿論である。
【0070】図11は、図10で示されるような分離可
能なヘッドカートリッジを、用いたインクジェット記録
装置の一例を示すものである。図に示す構成は、上記分
離可能なヘッドカートリッジ以外図9に示す装置の構成
と同一であるので、その説明は省略する。
【0071】図12は、本発明の第1実施例の変形例に
かかるインクタンクを一部断面で示す平面図である。
【0072】図4A,図4Bに示した要素と同様の要素
には同一の符号を付す。
【0073】本例では、インクが貯留されるインク貯留
部910Aおよび大気部910Bは、隔壁900 と上
下1対のインクタンクカバー1000C とによって形
成される連続する一本の貯留路内に形成される。そして
、隔壁900 はカートリッジ本体1000内で蛇行す
るように収納されている。可動壁950 は、図4A,
図4Bに示した第1実施例と同様に、インク貯留路の断
面に応じてその断面形状が適切に定められる。インク貯
留路内に形成される大気部910Bは大気連通孔140
0によって大気連通しており、同様に、可動壁950 
の摺動部に生じる摩擦力によってインク貯留部の負圧が
ほぼ一定に保たれる。
【0074】本例の構成によれば、インクが蛇行するよ
うに貯留されているため、インクタンクの動きに伴なっ
て生じるインクの慣性力を相殺することができる。これ
により、インクタンクが動作することによる貯留インク
の圧力変動を低減することが可能となる。
【0075】図13は、上記第1実施例のさらに他の変
形例にかかる記録ヘッドカートリッジを一部断面で示す
平面図である。
【0076】本例においては、インクタンク内部が仕切
り板912 によって2つの部屋に別れており、これら
2つの部屋それぞれには可動壁950 が配設される。 上記実施例では、可動壁における摺動摩擦によってイン
ク貯留室の負圧を得る構成としたが、本例では、この摩
擦力はほぼゼロかあるいは比較的小さなものとし、別途
設けられた弾性部材が可動壁を吸引する力によって負圧
を得る。 このため、それぞれの可動壁950 に弾性部材950
Aが接続される。1400は大気連通口であって、ここ
から左右に部屋に空気が供給される。これら弾性部材9
50Aはインクタンク内にインクが満たされている場合
には、同図右側のように縮んでおり、インクが使用され
可動壁が移動するにつれて同図左側のように伸びる構成
と成っている。
【0077】なお、この弾性部材950Aは、記録ヘッ
ド側に負圧を生じさせるように可動壁950 に力を加
えるが、この弾性部材によって発生するインクの負圧は
、記録ヘッドのインク路におけるメニスカスの保持力よ
り小さくされる。何故なら、保持力より大きい場合メニ
スカス落ち等の問題を発生してしまい、適切なインク吐
出が困難になるからである。このため、使用される弾性
部材としては、弾性係数の異なる材料によって構成され
る複合材料や、厚み等を変化させた材料等、インクの残
量が変化してもできるだけ一定の負圧をインクに生じさ
せるものであることが望ましい。
【0078】また、本例においては、インクタンク内の
部屋を仕切り板によって2つに分けた例を示しているが
、さらに多くの部屋に分けそれぞれに同じような構成を
設けても良い。さらに、本例の場合、部屋の数を複数と
することによって、弾性部材の数が増加することにより
、より負圧の調整を細かく行うことができるとともに、
可動壁1つ当りに設定される弾性部材による力を小さく
できる。
【0079】(第2実施例)図14は、以下に示す本発
明の第2実施例にかかるインクタンクと、記録ヘッドと
を一体に構成した記録ヘッドカートリッジを示す模式的
斜視図である。
【0080】図14において、可動壁6110は、その
動作方向の断面積がインク貯留室の断面積とほぼ同じか
やや小さめに形成され、インクタンク6100に挿入さ
れる。すなわち、可動壁6110は、着色された樹脂6
140(ポリアセタール:製品名ジュラコン,ポリプラ
スチックス株式会社)の表面に液状オリゴマー6130
(液状イソブチレン:製品名ビスタネックス,トーネッ
クス株式会社)を膜厚数mmになるよう塗布することに
より形成される。そして、これを透明な樹脂(ポリカー
ボネート:製品名ユーピロン,三菱瓦斯化学株式会社)
からなるインクジェットカートリッジのインクタンク6
100に挿入する。
【0081】なお、上述した第1実施例と同様に、可動
壁とインクタンク内壁との間は完全に密着しており、ま
た、インクタンクのインク貯留部6170側と反対側の
一部に大気連通孔120 が設けられている。
【0082】このように構成されたインク貯留部617
0には、C.I.ダイレクトイエロー862 部,ジエ
チレングリコール15部,水83部などからなるインク
が充填されている。そして、このインクジェットカート
リッジの性能を単独であるいは本体に装着して評価検討
を行った。
【0083】図15は、上記第2実施例の変形例にかか
るインクタンクの模式的断面図を示す。本例の可動壁は
、着色されたペレット状の樹脂6140(ポリアセター
ル:製品名ジュラコン,ポリプラスチックス株式会社)
を液状オリゴマー6130(液状イソブチレン:製品名
ビスタネックス,トーネックス株式会社)中に含有させ
、上記実施例と同様の方法で記録ヘッドカートリッジを
作成し、評価検討を行った。
【0084】他の変形例にかかる可動壁として、液状オ
リゴマー(液状イソブチレン:製品名ビスタネックス,
トーネックス株式会社)中に多孔質プラスチック(ポリ
オレフィン樹脂:製品名サンファイン,旭化成株式会社
)を含有させ、上記実施例と同様の方法で記録ヘッドカ
ートリッジを作成し、評価検討を行った。
【0085】図16は、上記第2実施例およびその変形
例と同形態のインクタンクおよび可動壁において、可動
壁の材質を、図4A,図4Bおよび図12に示した実施
例と同様のシリコンゴムを用いて、記録ヘッドカートリ
ッジを作成し評価検討を行った。
【0086】以上第2実施例およびその変形例によるイ
ンクタンクを具えた記録ヘッドカートリッジを用いて行
った評価実験は以下のようである。
【0087】(1) 記録ヘッドカートリッジを装置本
体に装着吐出安定性を確認する。
【0088】(2) 装置本体から記録ヘッドカートリ
ッジを脱着し、カートリッジ単体を2mの高さから落下
させる。これを2回くりかえす。
【0089】(3) 再び、カートリッジを装置本体に
装着し、吐出性を確認する。
【0090】(4) 充填インクが完全に消費されるま
で記録を続行する。
【0091】上記評価実験の結果、いずれの記録ヘッド
カートリッジにおいても可動壁の破壊は観察されず、ま
た、充填インクがほとんど全て消費されることが確認で
きた。
【0092】以上のような3つの実施例によれば、イン
クジェット記録装置用インクタンクに、常温で高粘性の
オリゴマーと任意な固形分からなる可動壁を用いること
によって、よりインク貯留性、例えば、耐衝撃性,イン
ク漏れおよびインク蒸発防止に優れ、なおかつ、貯留イ
ンクの消費効率を高めることが可能なインクタンクを得
ることができる。
【0093】また、これら可動壁の構成を、例えば図4
A,図4Bに示した複数のインク貯留室の構成に用いる
こともできる。
【0094】また、透明なインクタンクケースによって
可動壁の動きを外部から目視可能な構成とすることがで
きるため、簡易な構成のインク残量検出手段を得ること
ができる。
【0095】なお、上述の実施例では、記録ヘッドとタ
ンク一体型のカートリッジタイプのものを例に示したが
、記録ヘッドとタンクがチューブ等で分離されている分
離型におけるインクタンクにおいても本発明を実施する
ことができる。
【0096】このようなタンクを用いたインクジェット
記録装置の一例を図17に示す。同図に示すインクジェ
ット記録装置は、記録ヘッド7170の走査移動に伴な
って記録を行う、いわゆるシリアルタイプの記録装置で
ある。 この記録ヘッド7170の動きに追従してインクを供給
できるように、インクタンク7180と記録ヘッド71
70とを連結する可撓性のチューブ7190が設けられ
る。
【0097】また、上記いくつかの実施例の可動壁に用
いられる弾性に優れたゴムとしては、上述のシリコンゴ
ムの外に、天然ゴム,イソプレンゴム,ブタジエンゴム
,クロロプレンゴム,ウレタンゴム等を挙げることがで
きる。
【0098】さらに、上記他のいくつかの実施例の可動
壁に用いられる常温で高粘性を有するオリゴマーとして
は、上記実施例で挙げたもの以外に、液状ポリプロピレ
ン,ポリプロビレングリコール,オリゴエステルアクリ
レート,高分子量ポリブテン,ポリイソブチレン,液状
クロロプレン等を挙げることができる。
【0099】また、上記液体オリゴマーと固形分から構
成される可動壁の可動性を最適化させるために、液体オ
リゴマー中に粘着性付与剤,無機充填剤,揺変剤などを
添加して液体物性を変化させても良い。この粘着性付与
剤としては、アルミニウム,バリウム、カリウム,鉛等
の金属セッケンと鉱油の配合物を用いることができ、無
機充填剤としては、炭酸カルシウム,クレー,酸化チタ
ン,カーボンブラック等を用いることができる。また、
揺変剤としてはアエロジル(製品名アエロジル200 
:日本アエロジル株式会社)等を用いることができる。
【0100】さらに、上述液体オリゴマーと併用される
固体は可動壁の型崩れを防ぐものであるので、可動壁自
身の可動性を減少させるものでなければ、任意の型状の
固体を使用可能である。
【0101】さらに加えて、上記可動壁と充填インクと
は非相容性であるが、用いられるインク中の染料は、カ
ラーインデックス(color index)に記載さ
れている水溶性の酸性染料,直接染料,塩基性染料,反
応性染料はそのほとんど全てが使用できる。また、カラ
ーインデックスに記載のないものであっても水溶性の染
料であれば使用できる。
【0102】本実施例のインクにおける上記染料の使用
量については特に制限するものではないが、一般的には
インク全重量の0.1 〜20重量%、好ましくは0.
3 〜10重量%、より好ましくは0.5 〜6重量%
を占める量が好適である。
【0103】本実施例のインクに使用するのに好適な媒
体は、水または水と水溶性有機溶剤との混合溶媒であり
、特に好適なものは水と水溶性有機溶剤との混合溶媒で
あって、水溶性有機溶剤としてインクの乾燥防止効果を
有する多価アルコール類を含有するものである。また、
水としては、種々のイオンを含有する一般の水でなく、
脱イオン水を使用するのが好ましい。
【0104】インク中の上記水溶性有機溶剤の含有量は
一般にはインクの全重量2〜80重量%、好ましくは3
〜70重量%、より好ましくは4〜40重量%の範囲で
ある。
【0105】また、使用する水はインク全体の35重量
%以上、好ましくは45重量%以上を占める割合である
【0106】また、本実施例のインクは上記の成分の外
に必要に応じて、防かび剤,防腐剤,pH調整剤,粘度
調整剤,表面張力調整剤等を包含し得る。
【0107】以上の如きインクは、25℃における粘度
が1〜20cP、好ましくは1〜15cPで、表面張力
が30dyne/cm 以上、好ましくは40dyne
/cm 以上で、pHが4〜10程度の物性を有するの
が好ましい。
【0108】なお、本実施例では、C.I.フードブラ
ック2・ジエチレングリコール・トリエチレングリコー
ル・ノニオン系界面活性剤(商品名ニッサンノニオンP
223:日本油脂)・水から構成されているインクを用
いている。
【0109】また、上述した可動壁の各実施例において
、可動壁のインクが貯留されない側の室を大気開放系と
したが、この部分が必ずしも大気開放である必要はなく
、例えば可動壁を大気圧に見合った力で押圧することが
できる手段を設ければ本発明作用を奏することは可能で
ある。
【0110】さらに、上述の各実施例では、インクジェ
ット記録装置に用いられるインクタンクについて説明し
たが、広く液体を貯留するタンクについても本発明を適
用することができ、また、このタンクに液体(インク)
が流入される過程においても、本発明の可動壁によって
一定の負圧を保つことは明らかである。
【0111】(第3実施例)本発明の第3実施例にかか
るインクタンクITは、カートリッジ本体1000,イ
ンク一時保持部材930 ,可動壁950 ,蓋部材1
100とで構成されている。本例に示す記録ヘッドカー
トリッジは、インクタンクIT以外の構成は上記第1実
施例と同様である。
【0112】インク一時保持部材930 はカートリッ
ジ本体1000内で、インクタンクITのインク貯留室
910Aから記録ヘッドユニットIJU へのインク供
給路に設けられ、供給されるインクの一部を一時的に保
持することができる。
【0113】1200は図5に示した上記各部100 
〜600 からなる記録ヘッドユニットIJU に対し
てインクを供給するための供給口である。
【0114】インク一時保持部材930 は、インクタ
ンクIT内の圧力変化に応じてインクを一時的に保持す
るための部材である。インク一時保持歩合930 は、
その縦断面形状がくし歯状となり、毛管力によってイン
クを保持する溝を形成するための複数の環状薄肉部もし
くは螺旋状薄肉部931 と、インクをインク貯留室9
10Aから記録ヘッド側の供給口へと導くための導出部
材932 と、上記薄肉部を突出させる肉部933 に
形成され、上記溝に連通するスリット状の溝(不図示)
と、この溝に導出部材932 のインクを導くための連
通部とから構成される。
【0115】インク一時保持部材930 は、インクタ
ンクのインク貯留室910A部に隣接し、かつ、インク
貯留室と記録ヘッドユニットIJU との間のインク路
中に配置される。インク一時保持部材930 は、イン
ク貯留室とは隔離されており、その周囲雰囲気は大気に
対して開放されている。
【0116】この大気開放の状態を得るために、本例で
は図中A1で示される位置に設けられる大気連通孔14
00を利用し、連通管部907 を介して行うようにし
てもよく、あるいは例えばA2で示す位置に別途大気連
通孔を設けてもよい。あるいは、逆に可動壁950 外
側の空気室910Bの大気開放に関し、位置A1に本例
における大気連通孔1400を設ける代わりに位置A2
にのみ大気連通孔を設け、当該大気開放が連通管部90
7 を介して行われるようにしてもよい。
【0117】なお、以上のような連通管部907 が、
可動壁950 の摺動案内用レールに兼用されていても
よい。また、インク一時保持部材930 におけるイン
ク溶剤の蒸発によるインクの増粘や固着を有効に防止す
るための手段を適宜の部位に配設することもできる。例
えば、位置A1に大気連通孔1400を有するとともに
連通管部907 を設ける構成にあっては可動壁外側の
空間を利用することができる。
【0118】インクタンクのインク貯留室910Aは、
インクタンク内を摺動可能な可動壁950によりインク
封止がなされ、大気に対して密閉されている。また、可
動壁950 によって分離された空気室910Bは蓋部
材1100に設けた大気連通口1400により大気に連
通している。この可動壁950 は、上記第1実施例で
示された可動壁と同様の原理で用いられるものである。 従って、可動壁950 の詳細な説明は省略する。
【0119】インク一時保持部材930 の導出部材9
32 は、インク貯留室910Aのインク供給口903
 に挿入され、また、導出部材932 の他端は記録ヘ
ッド側のインク供給口1200に接続し、これにより、
インク供給路が形成される。
【0120】導出部材932 の周囲には複数の薄肉部
931 が形成されており、これら薄肉部間の溝が一時
的にインクを保持する部分となる。この結果、このイン
ク一時保持部材930 は、インク貯留室910Aから
のインクを導出部材932 によって導き、インク貯留
室のインクの圧力に応じてその薄肉部に一定量のインク
を保持することができる。本実施例では、この隣接した
薄肉部の間隔、すなわち溝の幅を0.08mmに設定し
ているが、この間隔が小さい程毛管力が大となるため、
大きな保持力(みかけ上の負圧)を発生することができ
る。また、インクジェット記録方式においては、インク
供給路系に気泡が侵入することにより、吐出不良が生じ
るおそれがあるが、この気泡対策として、本実施例では
導出部材932 にポリエステル繊維の集合からなる繊
維収束体を使用して気泡の侵入を防いでいる。つまり、
この繊維収束体は細い繊維の集合体であるため、気泡が
侵入しにくいのである。その他、導出部材932 の材
質としてはウレタンスポンジ等の多孔質体の吸収体でも
同様の効果が得られる。
【0121】以上のように構成されるインク供給路系に
おいて、インクの保持力は負圧(毛管力によるみかけ上
の負圧を含む)は、ほぼ毛管力によって支配される。す
なわち、記録ヘッドの吐出口が最大保持力を有し、複数
の薄肉部より構成される一時インク保持部材930 、
インクタンクITのインク貯留室910 へと順にその
大きさが減少するように構成されている。吐出口、一時
インク保持部材930 、インク貯留室910A部にお
いて上記の関係が成り立つことにより、インクは、自然
にインク貯留室から吐出口に供給される。
【0122】吐出口における保持力は吐出口に連通する
インク路の毛管力であるため、インク路形状および大き
さでほぼ決定される。また、一時インク保持部材930
 における保持力は、複数の薄肉部901 間で形成さ
れる溝の毛管力によって生じるため、この溝の寸法によ
って決定される。この溝間は、インク貯留室側が大きく
吐出口側が小さいほうが好ましい。つまり、インク貯留
室側が毛管力が小さくなるような分布が好ましい。最後
に、インク貯留室における保持力は、上記第1実施例で
説明したように可動壁950 の摺動部における摩擦力
によって決定されるといえる。逆に言えば、この摩擦力
は、上述した吐出口からインク貯留室に至る一連のイン
ク供給系においてインクタンクの姿勢やこれに加わる外
力に対して可動壁が動作しない条件等に応じて決定され
る。
【0123】上記構成において、環境変化が生じた場合
、例えば記録動作(電気熱変換体の発熱)によりインク
温度が上昇した場合には、インク貯留室910Aに収納
されたインク、ないしは貯留室910A内に微少量存在
しうる空気の圧力が増加する。逆に、インクの温度が低
下した場合には、圧力は減少する。しかし、可動壁95
0 の摺動部における摩擦力を適切に設定すれば、その
変化にともないインクタンク内の可動壁950 が減圧
または増圧に応じて移動することができ、これらの減圧
または増圧に吸収されてインク貯留室内の圧力が一定に
保たれることになる。また、そのような環境変化によら
ずとも、キャリッジの起動,停止等の加減速に伴ってイ
ンクタンク内部に収納されたインクが加圧されたり、減
圧されたりすることがある。
【0124】ところで、インク貯留室におけるインクの
加圧または減圧に対しては、上述のように可動壁950
 がインクタンク内を減圧または加圧する方向へ移動し
て圧力をほぼ一定に安定させることもできる。しかし、
可動壁950 は、前述したようにその摺動部摩擦力は
、種々の条件を考慮して大きめに設定される。このよう
な場合、記録ヘッド側に伝わる上記圧力変動をさらに厳
しく抑制することが困難な場合がある。
【0125】特に、インクジェット記録装置では上記圧
力変動が大きい場合記録品位にこの変動によるインク吐
出量の違いが影響を与えることがあるためこの可動壁に
よる所定負圧保持の構成に加えて本例においてはさらに
インク一時保持部材930 が有効に作用する。
【0126】すなわち、インク貯留室910A内のイン
クが加圧されると、導出部材932 の負圧の大きさが
相対的に小さくなり、これに保持されるインクが一時イ
ンク保持部材930 側へ押し出される。この押し出さ
れたインクは上記連通部,溝部を通り、薄肉部931 
の溝によって保持される。また、逆に、インク貯留室9
10A内が減圧されると、導出部材932の負圧は相対
的に大きくなり、かつ導出部材932 や薄肉部931
 は吐出口側の毛細管力が強いから、薄肉部931 間
の溝に保持されるインクは、上記溝部,連通部を通って
、インク貯留室910Aに戻る。
【0127】このように、インク一時保持部材930 
は、インク貯留室内のインクが環境変化やキャリッジの
運動状態の変化に伴って加圧され、もしくは減圧された
としても、バッファとして機能するので、吐出口側に好
ましからぬ圧力が伝播するのを防止できる。このような
構成を用いるとより安定的な記録を行うことができる。
【0128】なお、薄肉部を外れた部分における導出部
材932 からのインク溶剤の蒸発や部材932 に対
する気泡の侵入する問題、例えば、一時インク保持部材
930 の薄肉部931 から導出部材932 を通っ
てインクがインク貯留室910A側に戻される動作にお
いて、大気開放された導出部材932 に周囲から空気
が取込まれ、これがインク貯留室910A内に侵入する
問題に対して、以下のような防止のための構成を用いる
ことができる。すなわち、例えば、表面処理を施した導
出部材932 を用いたり、導出部材932 を被覆し
ておくこと(あるいは、チューブに導出部材を充填した
ものを用いること)ができる。
【0129】インク路が形成される天板1300は耐イ
ンク性に優れたポリサルフォン,ポリエーテルサルフォ
ン,ポリフェニレンオキサイド,ポリプロピレンなどの
樹脂を用い、オリフィスプレート400 と共に金型内
で一体に同時成型している。また、一時インク保持部材
の薄肉部931 はABS樹脂に親水化処理を施して多
孔質化させることによって、毛管力を増加させ、インク
を保持する構成を採っている。この一時インク保持部材
の毛管力によるみかけ上の負圧は隣接する薄肉部931
 の間の溝幅によって決定されるが、好ましくは、溝幅
が0.05〜0.12mm、発生する負圧が−20〜−
130mmAq 程度が好ましい。また、以上における
インク連通用の接続部には、例えばシリコンゴムやブチ
ルゴム等のパッキンが配設され、これによって封止が行
われてインク供給路が確保される。なお、図19は記録
ヘッドユニットのインク供給路の模式的断面図である。
【0130】(第4実施例)本発明は、以上の構成の他
に、例えば以下に示すような種々の構成を採ることがで
きる。
【0131】図20は本発明の第4の実施例にかかる記
録ヘッドカートリッジを一部断面で示す平面図である。 本例は、インクタンク内部を複数の隔壁900 によっ
て区画するとともに、各区画毎に可動壁950 を設け
たものであり、この構成は図4Aに示す第1実施例と同
様のものである。
【0132】各可動壁901 がインクと接する面積を
S、各可動壁950 に対するインクの位置水頭をh、
各可動壁950 の摺動部における静摩擦力をFとし、
インクタンクITの保持力の限界が−15gw以内であ
るとする。そして、例えば、図20において、カートリ
ッジ本体1000の内壁が隔壁900 で6分割されて
おり、可動壁950 の1個当りのインクと接する面積
が1.5cm2、インクタンクITにインクがフル状態
であるときに可動壁950 が受けるインクの位置水頭
が3gw とすると、可動壁の静摩擦力Fは上記(2)
 式より、
【0133】
【数3】 4.5gw <F<20gw            
            …(3)の条件を満たす。
【0134】図21は上記第4実施例の変形例にかかる
記録ヘッドカートリッジを一部断面で示す平面図である
【0135】本例では、インクが収納されるインク貯留
室(チューブ)910Aはチューブ状の管によって形成
される。インク貯留室910Aは導出部材932 まで
連続して形成され、可動蓋950 により大気に対して
密閉系を保持されている。記録ヘッドでの吐出によるイ
ンクの減少に伴い可動壁950 はチューブ910A内
を移動するとともに、その摺動部の摩擦力によってイン
ク貯留室910A内に負圧が一定に保たれる。その他の
インク一時保持部材930 等の構成は上例と同様であ
る。
【0136】図22は上記第4実施例の他の変形例にか
かる記録ヘッドカートリッジを一部断面で示す平面図で
ある。本例では、インクが収納されるインク貯留室91
0Aは、カートリッジ本体に形成された多数の固定壁9
00 によって形成される。そして、これら固定壁90
0 によって形成される貯留室910A内を粘性フロー
ト950 が摺動する。インクは、カートリッジ本体の
カバー1000C と封止材である粘性フロート950
とにより封止され、大気に対して密閉されている。また
、粘性フロート950によって分離された外側部分は、
不図示の連通孔を介して大気に連通している。この粘性
フロート950 も上記各実施例の可動壁950 と同
様インク貯留室内を移動するとともに、その摺動部の摩
擦力によってインク貯留室内の負圧が発生する。
【0137】この粘性フロート950 の材料としては
、常温で高粘性の材料、例えば液状ポリプロピレン,ポ
リプロピレングリコール,オリゴエステルアクリレート
,高分子量ポリブデン,ポリイソブチレン等が挙げられ
る。
【0138】図23は本発明を適用したインクタンクの
負圧発生のための構成のさらに他の変形にかかる記録ヘ
ッドカートリッジを一部断面で示す平面図である。
【0139】本例のインクタンク内には、インク一時保
持部材930 、インク収納袋950Aが設けられる。 インクが収納されるインク収納袋950Aはゴム等の可
撓性材料によって形成されており、かつインク収納袋9
50Aの開口部はインク一時保持部材930 の導出部
材932 に連結されている。ここでインク収納袋95
0Aは、インク減少による収納袋950A内部の圧力の
変化を最小限にするため、できるだけ球形に近い形状が
好ましい。また、インク収納袋950Aの周囲は大気連
通口1450を介して大気に通じている。なお、このイ
ンク収納袋950Aの周囲およびインク一時保持部材9
30 の大気開放に関して、上記第4実施例と同様の構
成を採ることもできる。
【0140】上記構成において、インク収納袋950A
の内部は、初期状態において、大気よりもわずかに低い
圧力に維持されインク保持が行われている。そこで、イ
ンク吐出等によってインクが減少してくると、徐々にイ
ンク収納袋内部は減圧され、負圧が高まってくる。しか
し、インク一時保持部材930 に保持されているイン
クが、その負圧の増大に応じてインク供給路に排出され
、これにより、インク収納袋950A内の負圧増大の影
響が緩和されて正常なインク吐出を行うことができる。
【0141】図24はさらに他の変形例にかかる記録ヘ
ッドカートリッジを一部断面で示す平面図である。
【0142】本例では、インク貯留室910Aが袋95
0Bの外側に形成される。すなわち、インクタンク内部
に直接インクを貯留させたもので、インクの使用に伴な
う貯留室910Aの圧力減少を大気連通口1450に通
じた大気開放袋950Bにより吸収させるようにしたも
のである。なお、この袋は、弾性部材等によって、大気
に連通している側に縮む力を有しておりインクに負圧を
与える。この変形例ではインク貯留室の形状が、可動壁
や貯留室形成部材によって規制されることがないためイ
ンク貯留容積を比較的多くとることができる。
【0143】なお、本発明は以上説明した第4実施例に
およびその変形例に限られることなく、さらに種々の構
成を採用できるのは勿論である。
【0144】例えば、本例記録ヘッドカートリッジが記
録装置に対してそれぞれ図18,図20,図21および
図22に示す状態で水平に装着される場合、可動壁はほ
ぼ水平面内で移動するが、インク消費に伴って鉛直下方
に移動するような構成を採用してもよい。この場合には
、インク貯留室底部に残ったインクを有効に使い切るべ
く、底部にインク吸収体を設け、これを導出部材と連続
させるようにすることもできる。
【0145】また、上例ではインクタンクを記録ヘッド
と一体のものとしたが、本発明インクタンクの概念から
すれば、両者は別体であってもよく、また、インクタン
クは固定であっても後者に連動して移動するものでもよ
い。
【0146】さらに、本発明インクジェット記録装置の
概念からすれば、インク貯留室と一時インク保持部材と
記録ヘッドとを別体に、もしくはいずれか1つ(インク
貯留室または記録ヘッド)のみを別体に構成することが
できる。
【0147】加えて、一時インク保持部材としても、上
例のように薄肉部で構成されたものの他、いかなる形態
を採るものでもよい。例えば、インク供給方向にスリッ
トを設けた構成としたり、あるいは多孔質吸収体により
構成して同様の作用を果たすようにしてもよい。
【0148】さらに、用いるインクの組成等によっては
、インク貯留室内に上例のような負圧発生手段(可動壁
,袋等)を設けず、インク貯留室内に空気が導入される
構成、すなわちインク消費に伴って空気量が増大して行
く構成を採るものでもよい。この場合、インク貯留室内
圧力の調整は一時インク保持部材からのインクの戻りや
、それに続く空気流入によって行われるが、これを円滑
に行うための構成が一時インク保持部材に付加されても
よい。また、この場合においても、導出部材を通しての
空気取込みによる問題が発生するのであれば、これを防
止する手段を付加してもよい。
【0149】さらに加えて、記録ヘッドに対する負圧を
確保するための手段として、上記可動壁や袋を持つとと
もに、図25に示すように一時インク保持部材930 
と記録ヘッド側との間に、例えば中間吸収体935 を
配置してもよい。このような構成と可動壁等が組合せら
れた構成では、一時インク保持部材を形成する際の精度
を緩和することができる。
【0150】図25において、中間吸収体935 は、
密閉空間に配置され、記録ヘッド側の負圧が高くなるよ
う例えば圧縮等によって形成することもできる。接続部
材937 は導出部材932 の先端と中間吸収体93
5 とを接続させるとともにその接続部のシールを行う
。一時インク保持部材930 の大気連通口は図中A3
に設けられる。なお、導出部材932 に関してその表
面からの空気取込みが問題となるのであれば、前述のよ
うに表面処理等を施してもよい。
【0151】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段(
例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネ
ルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録ヘ
ッド、記録装置において優れた効果をもたらすものであ
る。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が達
成できるからである。
【0152】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長
,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出
させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号
をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行
われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出
が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号
としては、米国特許第4463359号明細書,同第4
345262号明細書に記載されているようなものが適
している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発
明の米国特許第4313124号明細書に記載されてい
る条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことがで
きる。
【0153】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0154】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0155】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0156】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので、好ましいものである。これらを具体的に挙げれば
、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニン
グ手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは
別の加熱素子或はこれらの組み合わせによる予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モードを行なう
ことも安定した記録を行なうために有効である。
【0157】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本
発明は極めて有効である。
【0158】さらに加えて、本発明の液体噴射記録ヘッ
ドを使用する記録機構を備えた記録装置は、ワークステ
ーション,パーソナルあるいはホストコンピュータ,ワ
ードプロセッサ等の情報処理機器の画像出力端末として
用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写装置、さ
らには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採
るもの、さらに加えて、光ディスク装置の情報出力手段
として用いてもよい。
【0159】図26は、本発明によるインクジェット記
録装置を情報出力手段として備える利用装置の概念図で
ある。
【0160】図26において、10000 は利用装置
を示し、これは、例えば、ワークステーション,パーソ
ナルないしホストコンピュータ,ワードプロセッサ,複
写機,ファクシミリ、あるいは光ディスク装置とするこ
とができる。また、11000 は、例えば図9に示し
たインクジェット記録装置を示す。記録装置11000
 は、利用装置10000 の制御に基づいて利用装置
10000 からの処理情報を受けとりハードコピー形
態の記録出力を行う。
【0161】図27は、本発明にかかるポータブルプリ
ンタの他の実施例を示す模式的なブロック図である。こ
れは、ワークステーション,パーソナルコンピュータ,
ホストコンピュータ,ワードプロセッサ,複写装置,フ
ァクシミリ装置または光ディスク装置などの利用装置に
組合せることができるものである。
【0162】図27において、参照符号10001 で
示すものはそれらのような利用装置である。参照符号1
2000 は模式的に示したポータブルプリンタであり
、図9に示したようなインクジェット記録装置(IJR
A)11000 を内蔵するとともにインタフェース回
路13000 および14000 を有している。これ
らインタフェース回路は、利用装置11001 によっ
て処理された情報およびインクジェット記録装置110
00 を制御するための種々の制御データを受信する。 制御データには、利用装置からのハンドシェーク制御信
号や割込み制御信号も含まれる。そのような制御信号は
従来のプリンタ制御技術において実施されているもので
ある。
【0163】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、例えば記録ヘッドのインク吐出に伴なって生
じる吸引力により、複数のインク貯留室からインクが流
出すると、インク貯留室のインク容量が減少することに
よってその圧力が減少する。このとき、貯留室それぞれ
の圧力と外気の圧力の関係に応じてそれぞれの可動壁は
圧力の減少を緩和する方向へ移動するが、この移動によ
って変化する貯留室内の圧力や可動壁に作用する他の力
の総和が、可動壁保持手段からそれぞれの可動壁に作用
する摩擦力等に均合ってそれぞれの可動壁は静止する。 これにより、インクが消費されても、インク貯留室の圧
力はほぼ一定に保持され、例えば記録ヘッドの非吐出状
態に対してほぼ一定の負圧を構成することができる。こ
の結果、インク保持機能を良好に発揮するとともに、必
要に応じてインク供給を良好に行うことが可能となる。 このように複数の可動壁のそれぞれに作用する力は、力
の分散によって比較的小さくなるため、可動壁保持手段
が作用する力は比較的小さなものでよい。これにより、
可動壁の動作がスムーズになる。
【0164】また、本発明によれば、環境条件や動作条
件等によって生じるインク貯留室内のインクの加減圧に
よる影響を緩和する一時インク保持部材を設けたことに
より、当該加減圧に応じて記録ヘッド部側に好ましくな
い増圧,減圧状態が発生するのを防止できる。この構成
とともに、上述のように、インク貯留室に可動壁を設け
ることにより、インク貯留室内部に一定の負圧を発生さ
せインクを保持することができる。これにより、インク
貯留室内部のインクをほとんど使い切ることができる。
【0165】この結果、インクタンク容量に対しての有
効インク使用量(使用可能インク容量)を充分に取るこ
とができ、しかも従来と比較して製造工程も削減できる
ため安価かつ小型で信頼性のあるインクタンクを提供す
ることができる。
【0166】また、インクタンク内のインクの増減およ
び周囲環境の変化にかかわらずインク貯留部の負圧を一
定に保持でき、また、インク供給を良好に行うことがで
きるため、インクの吐出が正確に行われ高品位な印字が
可能となる。
【0167】さらに、インクタンクにおけるインク密閉
性,耐衝撃性(耐動作性)に優れたインクタンクを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インク貯留部材の一従来例を一部断面で示す平
面図である。
【図2】インク貯留部材の他の例を示す斜視図である。
【図3】インク貯留部材のさらに他の例を示す縦断面図
である。
【図4】(A) は本発明の第1実施例にかかるインク
貯留部材と記録ヘッドとからなる記録ヘッドカートリッ
ジを一部断面で示す平面図であり、(B)は上記貯留部
材の一部を側方から視た断面図である。
【図5】図4(A)に示した記録ヘッドカートリッジの
分解斜視図である。
【図6】上記記録ヘッドカートリッジの斜視図である。
【図7】上記記録ヘッドカートリッジを、記録ヘッドを
除いて示す斜視図である。
【図8】上記記録ヘッドカートリッジの装置への装着を
説明するための上面図である。
【図9】上記記録ヘッドカートリッジを装着可能なイン
クジェット記録装置の概略斜視図である。
【図10】本発明の実施例にかかる記録ヘッドカートリ
ッジの他の例を示す分解斜視図である。
【図11】図10に示した記録ヘッドカートリッジを用
いたインクジェット記録装置の一例を示す斜視図である
【図12】上記第1実施例の変形例にかかる記録ヘッド
カートリッジを一部断面で示す平面図である。
【図13】上記第1実施例の他の変形例にかかる記録ヘ
ッドカートリッジを一部断面で示す平面図である。
【図14】記録ヘッドカートリッジの他の実施例を示す
模式的斜視図である。
【図15】インク貯留部材のさらに他の実施例の一部を
示す模式的断面図である。
【図16】インク貯留部材のさらに他の実施例の一部を
示す模式的断面図である。
【図17】本発明によるインク貯留部材を用いることが
可能なインクジェット記録装置の他の例を示す概略斜視
図である。
【図18】本発明の第2実施例にかかる記録ヘッドカー
トリッジを一部断面で示す平面図である。
【図19】上記記録ヘッドカートリッジの記録ヘッドユ
ニット内のインク供給系を示す断面図である。
【図20】本発明の第3実施例にかかる記録ヘッドカー
トリッジを、一部断面で示す平面図である。
【図21】上記第3実施例の変形例にかかる記録ヘッド
カートリッジを一部断面で示す平面図である。
【図22】他の変形例にかかる記録ヘッドカートリッジ
を一部断面で示す平面図である。
【図23】さらに他の変形例にかかる記録ヘッドカート
リッジを一部断面で示す平面図である。
【図24】さらに他の変形例にかかる記録ヘッドカート
リッジを一部断面で示す平面図である。
【図25】さらに他の変形例にかかる記録ヘッドカート
リッジを一部断面で示す平面図である。
【図26】本発明にかかるインクジェット記録装置を用
いることが可能な装置の一例を示すブロック図である。
【図27】本発明にかかるインクジェット記録装置を用
いたシステムの一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
100   ヒートボード 900,912   隔壁 910A  インク貯留室 930   インク一部保持部材 931   薄肉部 950   可動壁 950A  弾性部材 1400  大気連通孔 IJC   記録ヘッドカートリッジ IJU   記録ヘッドユニット IT  インクタンク

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  インクを吐出して記録を行うためのイ
    ンクジェット記録装置に用いられるインク貯留部材にお
    いて、インクを貯留するための複数の室と、該複数の室
    にそれぞれ設けられ当該貯留されるインクを外気に対し
    て密閉するための壁であって、当該室におけるインク量
    の変化に応じて動作し当該インクが適当な負圧を有する
    ようにすることが可能な複数の可動壁と、該複数の可動
    壁の各々に対して前記インク量の変化に応じて作用する
    当該動作方向の力に対抗した力を、当該可動壁に作用す
    るための可動壁保持手段と、を具えたことを特徴とする
    インク貯留部材。
  2. 【請求項2】  前記可動壁保持手段は、前記可動壁と
    前記室の壁との接触によって構成され、前記可動壁に作
    用する力は前記接触による摩擦力であることを特徴とす
    る請求項1に記載のインク貯留部材。
  3. 【請求項3】  前記可動壁保持手段は弾性部材を有し
    、前記可動壁に作用する力は前記弾性部材の弾性力であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のインク貯留部材。
  4. 【請求項4】  前記インク貯留部材は、インクを吐出
    するための記録ヘッドと一体に形成されることを特徴と
    する請求項1に記載のインク貯留部材。
  5. 【請求項5】  前記インク貯留部材は、インクを吐出
    するための記録ヘッドに対して着脱自在に取付けられた
    状態で用いられることを特徴とする請求項1に記載のイ
    ンク貯留部材。
  6. 【請求項6】  インクを吐出して記録を行うためのイ
    ンクジェット記録装置に用いられるインク貯留部材にお
    いて、インクを貯留するための貯留路であって、前記イ
    ンク貯留部材内に蛇行した状態で設けられる貯留路と、
    該貯留路に設けられ当該貯留されるインクを外気に対し
    て密閉するための壁であって、当該貯留路におけるイン
    ク量の変化に応じて動作し当該インクが適当な負圧を有
    するようにすることが可能な可動壁と、該可動壁に対し
    て前記インク量の変化に応じて作用する当該動作方向の
    力に対抗した力を、当該可動壁に作用するための可動壁
    保持手段と、を具えたことを特徴とするインク貯留部材
  7. 【請求項7】  前記可動壁保持手段は、前記可動壁と
    前記室の壁との接触によって構成され、前記可動壁に作
    用する力は前記接触による摩擦力であることを特徴とす
    る請求項1に記載のインク貯留部材。
  8. 【請求項8】  前記インク貯留部材は、インクを吐出
    するための記録ヘッドと一体に形成されることを特徴と
    する請求項6に記載のインク貯留部材。
  9. 【請求項9】  前記インク貯留部材は、インクを吐出
    するための記録ヘッドに対して着脱自在に取付けられた
    状態で用いられることを特徴とする請求項6に記載のイ
    ンク貯留部材。
  10. 【請求項10】  インクを吐出して記録を行うための
    インクジェット記録装置において、インクを吐出するた
    めの記録ヘッドと、該記録ヘッドに供給するインクを貯
    留するための複数の室と、該複数の室にそれぞれ設けら
    れ当該貯留されるインクを外気に対して密閉するための
    壁であって、当該室におけるインク量の変化に応じて動
    作し当該インクが適当な負圧を有するようにすることが
    可能な複数の可動壁と、該複数の可動壁の各々に対して
    前記インク量の変化に応じて作用する当該動作方向の力
    に対抗した力を、当該可動壁に作用するための可動壁保
    持手段と、を具えたインク貯留部材と、前記記録ヘッド
    にインク吐出を行わせるための電気信号を与える電気信
    号供給手段と、を具えたことを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置。
  11. 【請求項11】  前記記録ヘッドは、熱エネルギーに
    よってインクに気泡を発生させ、該気泡の生成に基づい
    てインクを吐出することを特徴とする請求項10に記載
    のインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】  インクを吐出して記録を行うための
    インクジェット記録装置に用いられるインク貯留部材に
    おいて、インクを貯留するための室と、該室に設けられ
    当該貯留されるインクを外気に対して密閉するための壁
    であって、当該室におけるインク量の変化に応じて動作
    し当該インクが適当な負圧を有するようにすることが可
    能な可動壁と、該可動壁に対して前記インク量の変化に
    応じて作用する当該動作方向の力に対抗した力を、当該
    可動壁に作用するための可動壁保持手段と、前記室に連
    通するインク供給路中に設けられ、当該インク供給路中
    のインクを保持するための一時インク保持部材と、を具
    えたことを特徴とするインク貯留部材。
  13. 【請求項13】  前記可動壁保持手段は、前記可動壁
    と前記室の壁との接触によって構成され、前記可動壁に
    作用する力は前記接触による摩擦力であることを特徴と
    する請求項12に記載のインク貯留部材。
  14. 【請求項14】  前記インク貯留部材は、インクを吐
    出するための記録ヘッドと一体に形成されることを特徴
    とする請求項12に記載のインク貯留部材。
  15. 【請求項15】  前記インク貯留部材は、インクを吐
    出するための記録ヘッドに対して着脱自在に取付けられ
    た状態で用いられることを特徴とする請求項12に記載
    のインク貯留部材。
  16. 【請求項16】  インクを吐出して記録を行うための
    インクジェット記録装置において、インクを吐出するた
    めの記録ヘッドと、該記録ヘッドに供給するインクを貯
    留するための室と、該室に設けられ当該貯留されるイン
    クを外気に対して密閉するための壁であって、当該室に
    おけるインク量の変化に応じて動作し当該インクが適当
    な負圧を有するようにすることが可能な可動壁と、該可
    動壁に対して前記インク量の変化に応じて作用する当該
    動作方向の力に対抗した力を、当該可動壁に作用するた
    めの可動壁保持手段と、前記室に連通するインク供給路
    中に設けられ、当該インク供給路中のインクを保持する
    ための一時インク保持部材とを具えたインク貯留部材と
    、前記記録ヘッドにインク吐出を行わせるための電気信
    号を与える電気信号供給手段と、を具えたことを特徴と
    するインクジェット記録装置。
  17. 【請求項17】  前記記録ヘッドは、熱エネルギーに
    よってインクに気泡を発生させ、該気泡の生成に基づい
    てインクを吐出することを特徴とする請求項16に記載
    のインクジェット記録装置。
  18. 【請求項18】  インクを吐出して記録を行うための
    インクジェット記録装置に用いられるインク貯留部材に
    おいて、インクを貯留するための複数の室と、該複数の
    室にそれぞれ設けられ当該貯留されるインクを外気に対
    して密閉するための壁であって、当該室におけるインク
    量の変化に応じて動作し当該インクが適当な負圧を有す
    るようにすることが可能な複数の可動壁と、該複数の可
    動壁の各々に対して前記インク量の変化に応じて作用す
    る当該動作方向の力に対抗した力を、当該可動壁に作用
    するための可動壁保持手段と、前記複数の室にそれぞれ
    に連通するインク供給路中に設けられ、当該インク供給
    路中のインクを保持するための一時インク保持部材と、
    を具えたことを特徴とするインク貯留部材。
  19. 【請求項19】  インクを吐出して記録を行うための
    インクジェット記録装置において、インクを吐出するた
    めの記録ヘッドと、該記録ヘッドに供給するインクを貯
    留するための複数の室と、該複数の室にそれぞれ設けら
    れ当該貯留されるインクを外気に対して密閉するための
    壁であって、当該室におけるインク量の変化に応じて動
    作し当該インクが適当な負圧を有するようにすることが
    可能な複数の可動壁と、該複数の可動壁の各々に対して
    前記インク量の変化に応じて作用する当該動作方向の力
    に対抗した力を、当該可動壁に作用するための可動壁保
    持手段と、前記複数の室にそれぞれに連通するインク供
    給路中に設けられ、当該インク供給路中のインクを保持
    するための一時インク保持部材とを具えたインク貯留部
    材と、前記記録ヘッドにインク吐出を行わせるための電
    気信号を与える電気信号供給手段と、を具えたことを特
    徴とするインクジェット記録装置。
  20. 【請求項20】  前記記録ヘッドは、熱エネルギーに
    よってインクに気泡を発生させ、該気泡の生成に基づい
    てインクを吐出することを特徴とする請求項19に記載
    のインクジェット記録装置。
  21. 【請求項21】  インクを吐出して記録を行うための
    インクジェット記録装置に用いられるインク貯留部材に
    おいて、インクを貯留するためのインク収納部と、該イ
    ンク収納部に連通するインク供給路中に設けられ、当該
    インク供給路中のインクを保持するための一時インク保
    持部材と、を具えたことを特徴とするインク貯留部材。
  22. 【請求項22】  インクを吐出して記録を行うための
    インクジェット記録装置において、インクを吐出するた
    めの記録ヘッドと、該記録ヘッドに供給するインクを貯
    留するためのインク収納部と、該インク収納部に連通す
    るインク供給路中に設けられ、当該インク供給路中のイ
    ンクを保持するための一時インク保持部材とを具えたイ
    ンク貯留部材と、前記記録ヘッドにインク吐出を行わせ
    るための電気信号を与える電気信号供給手段と、を具え
    たことを特徴とするインクジェット記録装置。
  23. 【請求項23】  前記記録ヘッドは、熱エネルギーに
    よってインクに気泡を発生させ、該気泡の生成に基づい
    てインクを吐出することを特徴とする請求項22に記載
    のインクジェット記録装置。
JP29907291A 1990-11-15 1991-11-14 インク貯留部材およびインクジェット記録装置 Pending JPH04363254A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7837314B2 (en) * 2005-10-05 2010-11-23 Fujifilm Corporation Liquid ejection apparatus and image forming apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7837314B2 (en) * 2005-10-05 2010-11-23 Fujifilm Corporation Liquid ejection apparatus and image forming apparatus

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