JPH04362870A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH04362870A
JPH04362870A JP3137975A JP13797591A JPH04362870A JP H04362870 A JPH04362870 A JP H04362870A JP 3137975 A JP3137975 A JP 3137975A JP 13797591 A JP13797591 A JP 13797591A JP H04362870 A JPH04362870 A JP H04362870A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、擬似中間調の2値画像
データを多階調の画像データ(以下、多値画像データと
いう。)に復元する復元回路を備えた画像処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般には2値画像データを記録する2値
プリンタが多く使用されているが、昨今、多値画像デー
タを高速及び高解像度で記録するカラーレーザプリンタ
が実用化されている。写真のような中間調データは、本
来1画素あたり複数ビットの多値データで表される。し
かし、多値画像データを記憶装置に記憶する場合、大容
量の記憶装置が必要である。そこで、通信時(ファクシ
ミル通信など)や保存時(ファイリングなど)において
、その多値データをいったん疑似中間調2値化し、2値
データに変換することによって、データ量を削減して記
憶装置に格納し、画像処理時又は記録時には2値画像デ
ータを記憶装置から読み出した後、多値画像データに復
元する方法が提案されている。
【0003】このような疑似中間調化された2値化デー
タを再び多値画像データに復元することにより、次のよ
うな利点がある。すなわち、疑似中間調2値化データを
多値出力系に出力する場合、多値画像データに復元する
ことによって、出力系の多階調出力を生かすことができ
る。出力系としては、プリンタ(記録)、ディスプレイ
(表示)などがある。
【0004】また、第2の利点として、次のことがあげ
られる。すなわち、疑似中間調2値化データを異なった
画素密度で2値出力(記録、表示)する場合、単なる変
倍処理を行わず、一旦多値データに復元した後、変倍処
理を行なう。これにより、元の疑似中間調2値データの
周期性によるモアレの発生を防ぐことができる。復元さ
れた多値データは、疑似中間調2値化され、出力系に出
力される。このとき、出力系が元の画像データよりも高
密度であれば、出力系が高密度であることを生かすこと
ができる。さらに、2つの利点を組み合わせて変倍後に
多値出力することも考えられる。
【0005】この種の方法及び装置は、例えば特開昭6
2−114378号公報や特開昭62−107573号
公報において開示されている。
【0006】前者の第1の従来例の画像処理方法は、従
来の2値画像データを用いながらも多値プリンタを用い
てこれら装置の性能を十分に引き出すとともに、文字画
像については復元された文字品質向上させるため、2値
画像データから中間調画像を復元し、復元された中間調
画像に、拡大・縮小処理又は画像強調処理などの所定の
画像処理を行なうことを特徴としている。この第1の従
来例の方法では、2値画像データを多値画像データを復
元するために、復元処理したい画素(以下、注目画素と
いう。)の周辺に所定の大きさの正方形状のウィンドウ
を設けて、当該ウィンドウ内でスムージング処理を行っ
ていた。
【0007】また、後者の第2の従来例の画像処理装置
は、ディザ法などの簡単な2値回路を用いた場合に画質
が劣化することを防止するとともに、簡単な回路で構成
することを目的とし、2値化画像情報を所定のブロック
毎に分割する手段と、当該ブロック毎に画調を識別する
識別手段と、当該識別手段の識別結果に応じて、前記ブ
ロック内の画像情報を各画素毎に多値レベルに変換する
変換手段とを備えたことを特徴としている。当該装置に
おいて、画像の伝送、蓄積処理時には2値画像データと
して扱うことにより画像の表示編集の効率化を図るとと
もに、画像の再生時にはアナログ画像に近い多値表現を
行っている。上記識別手段及び上記変換手段は、具体的
にはそれぞれ、ディザマトリックスのサイズに相当する
ブロック内でパターンマッチングにより画調の判定を行
なう画調判定用ROM、及び変換用ROMで構成されて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】疑似中間調2値画像か
ら多値画像を復元するため、処理の対象である注目画素
の周辺の画像について平滑用のウインドウ(すなわちデ
ータ処理の対象となる画素のブロック)から得られる平
滑成分とエッジ強調用のウインドウから得られるエッジ
強調成分との混合を利用することが考えられる。このと
き、あるエッジ強調方向に対しエッジ強調量を求める時
、2つの画素ブロック(ウインドウ)内の画素数の差か
らエッジ成分(エッジ強調量)を検出する。しかし、エ
ッジ強調を行なうためにウインドウの中に処理画素より
も比較的離れた画素を含む場合、異なった方向にエッジ
を誤検出する可能性がある。特に、エッジ強調をする方
向とは異なった方向に離れた画素が存在する場合に誤検
出をする可能性が高い。したがって、実際には滑らかで
あるべき画素が強調されてしまったり、負の強調が正に
強調されたりして、元の多値画像に正確に復元出来ない
【0009】本発明の目的は、擬似中間調で2値化され
た2値画像データと、所定のしきい値を用いて非中間調
で2値化された2値画像データとを含む入力された2値
画像データを多階調の画像データに復元したときに、少
数画素によるエッジ強調成分の誤判定を少なくして疑似
中間調の方法で2値化された2値画像データを多階調の
画像データに復元することができる画像処理装置を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の画像
処理装置は、疑似中間調2値化された2値画像データを
多値データに復元する画像処理装置において、前記2値
画像データのうちの注目画素の周辺の画素に対応するデ
ータに基づき、前記注目画素とその周辺画素との濃度差
に対応するエッジ量を検出する検出手段と、前記注目画
素を含む第1の所定領域内の2値画像データのうちの少
数画素を判別する第1の判別手段と、前記第1の所定領
域内の第2の所定領域内に、前記少数画素が含まれてい
るか否かを判別する第2の判別手段とを有し、前記第2
の所定領域内に前記少数画素が含まれていない場合に、
前記検出手段による検出結果を無効とすることを特徴と
する。
【0011】本発明に係る第2の画像処理装置は、疑似
中間調2値化された2値画像データを多値データに復元
する画像処理装置において、前記2値画像データのうち
の注目画素の周辺の画素に対応するデータに基づき、前
記注目画素とその周辺画素との濃度差に対応するエッジ
量を検出する検出手段と、前記2値データのうちの、注
目画素を含む所定領域内の画素に対応するデータが全て
同一であるか否かを判別する判別手段とを有し、前記所
定領域内のデータが全て同一である場合には、前記検出
手段による検出結果を無効とする。
【0012】
【作用】処理画素の周辺に少数画素が存在しない場合、
エッジを強調するべきでない場合が多い。(少数画素と
は、たとえば白の背景の下での黒画素をいう)なぜなら
ば、エッジ強調とは、画像濃度の変化の大きな箇所に対
し行なうものであり、その箇所とは、疑似中間調2値画
像では、白画素から黒画素への変化、黒画素から白画素
への変化のある箇所に含まれる。(包含関係があるのは
、均一濃度の疑似中間調画像があるからである。)この
変化は、少数画素が存在するということとほぼ同一であ
るといえる。そこで、処理画素の周辺に少数画素が存在
することをエッジ強調を行なうための条件とする。そこ
で、少数画素の存在を、所定領域内にある少数画素の量
が所定のしきい値以下である場合や、注目画素子を含む
所定領域内に少数画素が全く存在しないことを検出して
判定する。これにより多値データ復元に用いるエッジ強
調成分の誤判定が減少する。
【0013】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、出力系として
多階調レーザビームプリンタを用いた本発明に係る実施
例のファクシミリ装置について以下の項目の順で説明す
る。このファクシミリ装置において、疑似中間調2値化
データから多値データへの復元が行われる。
【0014】 (1)本実施例の特徴 (2)ファクシミリ装置の構成及び動作(3)画像復元
処理部 (4)9×9マトリックスメモリ回路 (5)中間調データ復元部 (5−1)エッジ強調用ウインドウと平滑用ウインドウ
(5−2)中間調データ復元部 (5−3)中間調データ復元部の各部の構成(5−3−
1)エッジ領域検出計算部 (5−3−2)エッジ成分1計算部 (5−3−3)エッジ成分2計算部 (5−3−4)論理回路B回路、論理回路C回路、論理
回路D回路、論理回路E回路 (5−3−5)3×3少数画素検出部 (5−3−6)7×7黒画素カウント部
【0015】こ
のファクシミリ装置は、図2に示すように、受信された
2値画像データを多値画像データに復元を行なう画像復
元処理部62を備えるとともに、各画素を多階調で印字
するいわゆる多値プリンタであるレーザプリンタ70を
備える。なお、以下の実施例の記述において、「中間調
画像」及び「中間調領域」とはそれぞれ、例えば写真な
どの中間調画像の多値画像データをディザ法などの擬似
中間調の方法で2値化した擬似中間調画像及びその画像
の領域を意味し、一方、「非中間調画像」及び「非中間
調領域」とはそれぞれ、例えば文字などの非中間調画像
及びその画像の領域をいう。
【0016】(1)本実施例の特徴 このファクシミリ装置は、図3の画像復元処理部62の
ブロック図に示すように、擬似中間調で2値化された2
値画像データと、所定のしきい値を用いて非中間調で2
値化された2値画像データを含む受信された2値画像デ
ータに基づいて所定のエッジ強調量と平滑値を計算する
とともに、エッジ判別信号を発生することによって多値
の中間調データを復元する中間調データ復元部101と
、受信された2値画像データに基づいて注目画素を中心
とする所定の領域について各画素毎に、中間調領域であ
るか又は非中間調領域であるかを判別して像域判別信号
を出力する像域判別処理部102と、受信された2値画
像データに基づいてスムージング処理を行なうスムージ
ング処理部103とを備え、中間調領域と判別されたと
き上記復元された中間調データをプリンタ制御部55を
介して多値のレーザプリンタ70に出力し、一方、非中
間調領域と判別されたとき上記処理部103から出力さ
れる2値画像データを多値表現における白、黒のデータ
にあてはめてから同様にレーザプリンタ70に出力する
ことを特徴としている。
【0017】ここで、特に、中間調データ復元部101
に特徴があり、中間調データ復元部101は、(a)入
力される画素データに基づいてエッジ判別の指標を示す
エッジ判別量の絶対値の最大値のデータを生成するとと
もに、所定の領域内でエッジ強調を行なうときに用いる
エッジ強調量のデータを生成するエッジ強調成分計算部
111と、(b)入力された画素データとエッジ判別信
号に基づいて所定の領域内の画素データに対して平滑化
して得られる平滑値を計算する平滑値計算部112と、
(c)上記のエッジ判別量の絶対値の最大値に基づいて
エッジ判別信号を生成するエッジ判別部113と、(d
)入力されるエッジ強調量と平滑量に基づいて多値の中
間調画像データを復元する復元データ計算部114とを
備える。
【0018】(2)ファクシミリ装置の構成及び動作図
1は、本発明に係る実施例であるファクシミリ装置の機
構部の縦断面図である。図1に示すように、このファク
シミリ装置は、プリンタ部1とその上方に設置された画
像読取部20とに大きく分けられ、プリンタ部1上に操
作パネル40が設けられ、また、プリンタ部1の側面部
に電話機42が設けられる。
【0019】プリンタ部1は、従来の装置と同様の構成
を有する電子写真方式レーザビームプリンタであり、以
下に簡単にその動作を述べる。まず、回転駆動される感
光体ドラム2上の感光体が、帯電器3により一様に帯電
される。次に、光学系4により画像データに応じてレー
ザビームが照射されて感光体ドラム2上に静電潜像が形
成される。この静電潜像に現像器5のトナーが付着する
。一方、給紙カセット11にはカット紙が置かれており
、ピックアップローラ12によりカット紙が一枚ずつピ
ックアップされた後、給紙ローラ13によって感光体ド
ラム2の転写部の方へ送り込まれる。感光体ドラム2に
付着したトナーは、転写チャージャ6によりカット紙に
転写され、定着器12により定着される。上記定着工程
の後のカット紙が、排紙ローラ14,16によって排紙
通路15を介して排紙トレー13に排出される。なお、
カット紙に付着しなかったトナーはクリーナ8により回
収され、これで一回のプリントが終了する。
【0020】次に、画像読取部20の動作について説明
する。送信原稿の読取りは従来の装置と同様に行われる
。すなわち、原稿トレー21上に置かれた原稿は、原稿
センサ22により検知され、当該原稿がローラ23によ
りセンサ25の位置まで1枚ずつ送り込まれる。次に、
モータ(図示せず。)によるローラ24の回転と密着型
リニアイメージセンサ26の読み取りに同期して原稿が
密着型リニアイメージセンサ26により読取られ、原稿
画像はデジタル画像データに変換された後、図2に図示
したバッファメモリ59に出力されるとともに、後述す
る圧縮伸長部60によって圧縮画像データに変換されて
圧縮画像メモリ51に格納される。画像読み取り終了後
は、上記原稿は排出ローラ27により排紙トレー28に
排出される。
【0021】図2は、図1に図示したファクシミリ装置
の信号処理部の構成を示すブロック図である。このファ
クシミリ装置においては、このファクシミリ装置の全体
の制御を行なうマイクロプロセッサ(MPU)50と、
それぞれファクシミリの信号処理及び通信処理などを行
なうHDLC解析部52、モデム53及びNCU54と
、それぞれファクシミリの画像信号を一時的に格納する
画像圧縮用画像メモリ51、バッファメモリ59及びペ
ージメモリ61と、それぞれ所定の画像信号の処理を行
なう圧縮伸長部60及び画像復元処理部62とが備えら
れ、各処理部20,51,52,53,54,59,6
0,61がバス63を介してMPU50に接続される。 また、操作パネル40が直接にMPU50に接続される
とともに、プリンタ部1内のレーザプリンタ70を制御
するプリンタ制御部55がMPU50に接続される。
【0022】まず、ファクシミリ装置の受信動作につい
て述べる。相手先のファクシミリ装置から電話回線を介
して着呼があると、着呼信号がNCU54とモデム53
を介してMPU50に入力されて検出された後、所定の
ファクシミリの回線接続手順に従って、相手先のファク
シミリ装置との回線接続処理が実行される。当該回線接
続処理の後、相手先のファクシミリ装置から送信される
圧縮画像信号は、NCU54を介してモデム53に入力
されて復調され、復調後の圧縮画像データはHDLC解
析部52においてHDLCフレームから圧縮画像データ
のみを取り出す所定のHDLC逆加工処理が行われた後
、圧縮用画像メモリ51に格納される。すべてのページ
の圧縮画像信号を受信したとき、所定のファクシミリの
回線切断手順に従って、相手先のファクシミリ装置との
回線切断処理が実行される。
【0023】圧縮用画像メモリ51に格納された画像デ
ータは、圧縮伸長部60によって1ページ毎に、ページ
メモリ61を用いて実際の画像データに伸長されて展開
される。ページメモリ61に展開された画像データは、
画像復元処理部62に入力される。MPU50は、状態
信号を画像復元処理部62に送る。画像データは、画像
復元処理部62において、後で詳細に説明される処理に
よって高密度の2値画像データに変換された後、プリン
タ制御部55に出力される。プリンタ制御部55への画
像データの転送に同期して、MPU50からプリンタ制
御部55に記録開始信号が出力されて、プリンタ制御部
55は、レーザプリンタ70に制御信号及び画像データ
を送信して画像データの記録を実行させる。
【0024】次いで、ファクシミリ装置の送信動作につ
いて説明する。上記画像読取部20による上述のすべて
の画像読み取り動作が終了すると、相手先のファクシミ
リ装置と回線接続処理が実行される。この回線接続処理
の完了後、圧縮用画像メモリ51に格納された圧縮画像
データは圧縮伸長部60によって一旦ページメモリ61
に伸長された後、相手先のファクシミリ装置の能力に応
じて再圧縮処理が実行されて圧縮用画像メモリ51に格
納される。格納された画像データは、HDLC解析部5
2によって所定のHDLCフレーム加工処理が実行され
た後、モデム53によって所定のファクシミリ信号に変
調される。画像データで変調されたファクシミリ信号は
NCU54と電話回線を介して相手先のファクシミリ装
置に送信される。画像データの送信が完了すると、所定
の回線切断手順に従って、相手先のファクシミリ装置と
の回線切断処理が実行され、送信動作が終了する。
【0025】MPU50は、操作パネル40を用いて入
力される操作者の指令に基づいて所定の処理を行なうと
ともに、操作者への指示情報及び本ファクシミリ装置の
状態情報を操作パネル40に出力して表示する。
【0026】(3)画像復元処理部 図3は、図2に図示した画像復元処理部62のブロック
図を示す。この画像復元処理部62は、受信された2値
画像データから多値の中間調データを復元する中間調デ
ータ復元部101を備える。この中間調画像の復元処理
においては、各画素を多階調で印字するいわゆる多値プ
リンタに出力する場合に、疑似中間調2値画像データか
ら復元した多値の中間調データを用いて記録することに
よって、多階調の画像を形成することができる。
【0027】ページメモリ61からシリアルに読み出さ
れる2値画像データは、9×9マトリックスメモリ回路
100に入力される。9×9マトリックスメモリ回路1
00は、注目画素を中心とする9×9のウインドウ内の
各画素のデータを生成して、中間調データ復元部101
と、像域判別部102と、スムージング処理部103に
出力する。9×9マトリックスメモリ回路100につい
ては、後でさらに詳しく説明する。
【0028】中間調データ復元部101は、エッジ強調
成分計算部111と、平滑値計算部112と、エッジ判
別部113と、復元データ計算部114とを備える。エ
ッジ強調成分計算部111は、9×9マトリックスメモ
リ回路100から入力される画素データに基づいて、エ
ッジ判別の指標を示すエッジ判別量の絶対値の最大値の
データを生成して、エッジ判別部113と復元データ計
算部114に出力するとともに、所定の領域内でエッジ
強調を行なうときに用いるエッジ強調量のデータを復元
データ計算部114に出力する。また、エッジ判別部1
13は、入力されるエッジ判別量の絶対値の最大値に基
づいてエッジ判別信号をエッジ強調成分計算部111と
平滑値計算部112に出力する。さらに、平滑値計算部
112は、入力された画素データとエッジ判別信号に基
づいて所定の領域内の画素データに対して平滑化して得
られる平滑値を計算して復元データ計算部114に出力
する。またさらに、復元データ計算部114は、入力さ
れるエッジ強調量と平滑量に基づいて多値の中間調画像
データを復元して、セレクタ106に出力する。中間調
データ復元部101については、後でさらに詳しく説明
する。
【0029】像域判別部102は、隣接状態検出部12
1と、中間調判別部123とを備える。隣接状態検出部
121は、9×9マトリックスメモリ回路100から入
力される画素データに基づいて所定の領域内の同一種の
画素の、主副走査方向の4方向と上記斜め方向の4方向
についての隣接状態を示す隣接判別値を演算して、中間
調判別部123に出力する。さらに、中間調判別部12
3は、入力される隣接判別値に基づいて注目画素を中心
とする所定の領域について各画素毎に中間調領域である
か非中間調領域であるかを判別し、判別結果を示す像域
判別信号を生成して、セレクタ106に出力する。ここ
で、上記所定の領域が非中間調領域と判別されたとき、
Hレベルの像域判別信号が出力され、一方、中間調領域
と判別されたとき、Lレベルの像域判別信号が出力され
る。
【0030】スムージング処理部103は、上記破線検
出信号に基づいて所定のスムージング処理を行った後、
処理後の2値画像データをセレクタ106の入力端子A
に出力する。
【0031】セレクタ106は、上記像域判別信号がH
レベルであるとき、すなわち非中間調領域であるとき、
上記処理部103から出力される2値画像データを選択
して多値表現における白黒に単純にあてはめてからプリ
ンタ制御部55に出力し、一方、上記像域判別信号がH
レベルであるとき、すなわち中間調領域であるとき、中
間調データ復元部101から出力される中間調画像復元
データを選択してプリンタ制御部55に出力する。
【0032】(4)9×9マトリックスメモリ回路9×
9マトリックスメモリ回路100は、図4に示すように
、注目画素P44を中心とする9×9のウィンドウW9
内のマトリックスの各位置に位置する各画素データP0
0〜P88を生成して、中間調データ復元部101と、
像域判別部102とスムージング処理部103に出力す
る。図4において、矢印MSは主走査方向を示し、矢印
SSは副走査方向を示す。また、iはウィンドウW9内
の主走査線の位置を示すパラメータであり、jはその副
走査線の位置を示すパラメータである。この9×9マト
リックスメモリ回路100は、処理画素P44を中心と
して、その主、副走査方向に前後4画素づつの画素デー
タが参照できるように構成されているメモリである。す
なわち、処理画素P44を中心として、9×9のマトリ
ックスの画素Pij(i=0,1,…,8;j=0,1
,…、8)を参照して処理が行われる。ここに、各画素
Pijは0か1の画素データを表し、i,jは、それぞ
れ、主走査方向と副走査方向を表す。
【0033】図5は、9×9マトリックスメモリ回路1
00の回路図である。このメモリ回路100は、それぞ
れページメモリ61から入力される2値画像データの転
送クロックの周期と同一の周期、すなわち画像データの
1ドットの周期を有するクロックCLK2に基づいて入
力される画像データを主走査方向の1回の走査時間であ
る1水平期間だけ遅延させる8個のFIFOメモリDM
1〜DM8と、それぞれ上記クロックCLK2に同期し
て入力される画像データをクロックCLK2の1周期期
間だけ遅延させて出力する72個(9列×8個)のD−
フリップフロップD01〜D08,D11〜D18,D
21〜D28,...,D81〜D88とを備える。こ
こで、各FIFOメモリとD−フリップフロップがそれ
ぞれ1つの画素データを蓄え、図4に示したような9×
9の画素データが記憶される。また、動作用クロックC
LK2は、復元前ビデオ画像データの転送用クロックと
同一周波数である。
【0034】ページメモリ61からシリアルで出力され
る2値画像データは、フリップフロップD01に入力さ
れた後、縦続接続された8個のフリップフロップD01
〜D08を介して出力されるとともに、FIFOメモリ
DM1に入力された後、縦続接続された8個のFIFO
メモリDM1〜DM8を介して出力される。FIFOメ
モリDM1から出力される画像データは、フリップフロ
ップD11に入力された後、縦続接続されたフリップフ
ロップD11〜D18を介して出力される。また、FI
FOメモリDM2から出力される画像データは、フリッ
プフロップD21に入力された後、縦続接続されたフリ
ップフロップD21〜D28を介して出力される。以下
、同様にして、各FIFOメモリDM3〜DM8から出
力される画像データはそれぞれ、フリップフロップD3
1〜D81に入力された後、それぞれ縦続されたフリッ
プフロップD31〜D38,D41〜D48,...,
D81〜D88を介して出力される。
【0035】以上のように構成された9×9マトリック
スメモリ回路100において、当該回路100に最初に
入力された1ドットの画素データがフリップフロップD
88から出力されたとき、そのときに入力された画像デ
ータが画素データP00として出力されるとともに、各
フリップフロップD01〜D08からそれぞれ9×9の
ウィンドウ内のi=0の主走査線上の各画素データP0
1〜P08が出力され、FIFOメモリDM1及び各フ
リップフロップD11〜D18からそれぞれ9×9のウ
ィンドウ内のi=1の主走査線上の各画素データP10
〜P18が出力され、FIFOメモリDM2及び各フリ
ップフロップD21〜D28からそれぞれ9×9のウィ
ンドウ内のi=2の主走査線上の各画素データP20乃
至P28が出力され、以下同様にして、処理され、最後
に各FIFOメモリDM3〜DM8及び各フリップフロ
ップD31〜D88からそれぞれ各画素データP30〜
P88が出力される。
【0036】(5)中間調データ復元部(5−1)エッ
ジ強調用ウインドウと平滑用ウインドウ中間調データ復
元部101においては、擬似中間調の2値画像データか
ら多値画像データを復元するために、注目画素の周辺の
画素データを加算して平滑化処理を行って平滑値を計算
し、この平滑値に基づいて多値画像データを復元してい
る。
【0037】擬似中間調データから多値データを復元す
るためには、処理画素周辺の画素データを加え合わせる
ことが考えられる。図6は、黒画素の面積が全体の面積
に対して7/16である均一画像を誤差拡散法を用いて
2値化したときに得られる2値画像の一例を示す図であ
り、図7は、上記均一画像をディザ法を用いて2値化し
たときに得られる2値画像の一例を示す図である。擬似
中間調の2値画像データから例えば白が0であって黒が
4である5階調の多値画像データへ復元する時に、例え
ば2×2のウィンドウを用いると、復元された多値画像
データは、図6の画像では0から3までの値でばらつき
、一方、図7の画像では1から3までの値でばらつく。 このことから、次の2つの問題点が明らかである。
【0038】(A)例えばN階調以上の多値画像データ
に復元する場合、N画素以上の画素に基づいて多値画像
データを復元しなければならず、正方形のウィンドウ(
空間フィルタ、窓ともいう)を用いる場合、Nの平方根
以上の1辺の大きさのウィンドウを用いる必要がある。 つまり、N≧3の場合は1辺が2ドット以上の大きさの
ウィンドウを用いる必要がある。
【数1】
【0039】(B)元の擬似中間調の2値画像データの
周期の間隔以上の長さを1辺に持つウィンドウを用いて
復元処理をしなければ、復元後の画像に擬似中間調のテ
クスチャーの影響(モアレなど)が生じる場合がある。 例えば、図7の復元画像の例では、4ドット毎の周期性
があるため、1辺が4ドット以上のウィンドウを用いて
復元処理を行なう必要がある。しかしながら、ウィンド
ウのサイズを大きくした場合、復元後の画像に「ボケ」
が発生する場合がある。
【0040】従って、復元処理時の平滑化処理において
以下の条件を満たしたウィンドウを用いる必要があり、
下記の3つをウィンドウのサイズの必要条件という。 (a)復元される画像の持つ階調数以上の大きさを有す
る。 (b)元の擬似中間調の2値画像データの周期の間隔よ
りも1辺が大きい。 (c)復元後の画像に「ボケ」が発生しないように1辺
の大きさが小さい。
【0041】次に、2値画像多値化に用いる空間フィル
タを図8〜図32に示す。
【0042】(5−1−1)平滑用ウインドウ本実施例
において用いる空間フィルタ(ウィンドウ)のサイズは
、上記ウィンドウのサイズの必要条件を考慮し、擬似中
間調の2値画像データの擬似階調数よりも大きな画素数
を含み、また、レーザプリンタ70の階調数(第2の実
施例においては、擬似階調数)よりも大きな画素数を含
み、かつ復元された画像の「ボケ」を防止するためにウ
ィンドウのサイズを必要以上に大きくしないようにする
必要がある。さらに、この中間調データ復元部101を
適用するファクシミリ装置の技術分野では2値画像デー
タの擬似階調数は16,32又は64であり、64階調
以上の擬似中間調の2値画像は、人間の目では32階調
のそれと比較しほとんど変化しないように見える。
【0043】そこで、本実施例においては、エッジ領域
を除いて、図8に示す7×7のウィンドウW7を用いる
空間フィルタを用いて、50階調の画像データを復元で
きるように構成した。図8の空間フィルタは、注目画素
P44(*で示す)を中心とした7×7のウィンドウW
7内で平滑化処理を行なうフィルタである。後に説明す
るように、中間調データ復元部101の7×7黒画素カ
ウント部205(図39参照)では、このウインドウW
7を用いて平滑成分を出力する。なお、空間フィルタ内
の重み付けが均一なのは、擬似中間調2値化の方法が面
積階調であるからである。さらに、本実施例では、空間
フィルタの形状を正方形としたが、正六角形などの他の
形状でもよい。
【0044】(5−1−2)エッジ強調用ウインドウと
ころで、画像は本来様々な空間周波数成分を含んでいる
。前述の平滑フィルタの使用目的は擬似中間調のテクス
チャーの持つ空間周波数成分を平滑処理によって除去す
ることにある。しかしながら、その副作用としてテクス
チャー以外の高周波成分の消失をもたらす。例えば図8
の7×7のウィンドウW7を用いることは、(7×2)
の画素を1周期とする空間周波数成分以上の高周波成分
の減衰をもたらす。従って、望ましい復元画像を得るた
めには、何らかの高周波成分の保存手段が必要である。 従来より、大きなエッジ成分、すなわち高周波成分を有
する画像に対して平滑用窓を小さくすることについて提
案されており、本実施例においても用いている。本実施
例においては、エッジ強調によって高周波成分の保存を
図ることを考え、以下そのための手法を従来例、比較例
も含め述べる。
【0045】まず、7×7のウィンドウW7を用いてあ
る注目画素についての多値画像データを演算し、上記注
目画素を中心として主,副走査方向の4方向に隣接する
4つの隣接画素について多値画像データを演算した後、
これら演算された多値画像データに基づいてエッジ強調
量を求めることについて説明する。図9に、多値画像デ
ータに対してエッジ強調を行うときに用いられる従来の
ラプラシアンフィルタ(2次微分フィルタ)の一例を示
す。このラプラシアンフィルタを用いた演算では、図9
内の数値に示すように、注目画素P44の画素データを
4倍した値から、注目画素P44に主,副走査方向の4
方向に隣接した4個の隣接画素P34,P43,P45
,P54の各画像データを減算して、エッジ強調量を求
めている。
【0046】この従来例のラプラシアンフィルタと同様
に、図10に示すような注目画素P44を中心とした7
×7のウィンドウW7内の平滑値から、上記ウィンドウ
W7を副走査方向SSとは逆の方向SS’に1ドットだ
けずらした7×7のウィンドウW7aの平滑値を減算し
、以下同様にして、7×7のウィンドウW7内の平滑値
から、上記ウィンドウW7を副走査方向SS及び主走査
方向の2方向MS,MS’にそれぞれ1ドットだけずら
した7×7のウィンドウの各平滑値をそれぞれ減算した
後、上記減算して得られた各値を加算してエッジ強調量
を求めることができる。このエッジ強調量を求める方法
を空間フィルタの図で示すと図11のようになる。
【0047】しかしながら、この方法では、図11から
明らかなように、注目画素P44を含む中心部の5×5
のウィンドウ内が計算されない。また、画像データ中の
高周波成分の計算が行われていないので、7ドット分よ
り細かな画像に対して高周波成分のエッジ強調ができな
い。また、処理の対象となる画素が少ないことは、誤っ
たエッジ強調量を出力しやすい。
【0048】次いで、図12及び図13に示すように、
注目画素*を中心とする3×3のウィンドウW3の領域
AW3内の平滑値から、注目画素*を中心とする5×5
のウィンドウW5の領域から上記領域AW3を除いた領
域AW35内の平滑値を減算して、エッジ強調量を求め
る場合について説明する。前述の図10と図11の方法
との差は、注目画素の周辺の画素値を演算の対象として
高周波成分のエッジ強調に努めている点である。
【0049】いま、演算の対象となる画像が、図13に
示すように、左半分がすべて白画素の領域Awであって
、右半分がすべて黒画素である領域Abである画像にお
いて、上記白画素と黒画素の境界線上に注目画素*が存
在したとき、領域AW3内の黒画素数は6であり、領域
AW35内の黒画素数は9である。従って、エッジ強調
量は、画素数の比を考慮し、次式のようになる。
【0050】
【数2】
【0051】しかしながら、この方向のエッジ強調量の
最大値が16であるので、上記演算によって得られるエ
ッジ強調量は過小であると考えられる。この比較例(図
12,図13)のエッジ強調用領域の問題点は、注目画
素が演算対象の領域の中心にあり、注目画素近傍にエッ
ジが存在したときに出力されるエッジ強調量が過小であ
る点である。これは、全方向のエッジ強調量を2つの領
域の黒画素数の差で求めようとしても無理なことを示し
ている。さらに、領域AW3の窓の幅が3画素分である
ので、画素数が高々3以上の細線しかエッジ強調できな
い。
【0052】そこで、エッジ強調量を演算するときに用
いる2つの領域の境界線上に注目画素*を配置すること
が考えられる。いま、図14の(b)に示すような、注
目画素(*で示す)が各領域Aw,Abの境界線上に位
置するような2つのウィンドウ(”1”で示す領域と”
−1”で示す領域)を用いてエッジ強調量を演算するエ
ッジ強調用空間フィルタを用いるとする。すなわち、”
1”で示す位置の画素の値を加算し、”−1”で示す位
置の画素の値を減算してエッジ強調量を求める。図14
の(a)に示すような、左半分がすべて白画素の領域A
wであって、右半分がすべて黒画素である領域Abであ
る画像に対して、エッジ強調量を演算すると、図14の
(c)に示すように、当該エッジ成分量の絶対値は、上
記2つの領域Aw,Abの境界線上で最大となる。
【0053】しかしながら、この方法では、エッジ成分
量の符号がわからないために、そのままエッジ強調量と
して用いることは問題がある。そこで、注目画素を片方
の領域の中心に置くことによって、エッジの符号が正し
く定まると考えられる。
【0054】以上の考察から、エッジ強調量を演算する
ときに用いる2つの領域のうち一方の領域の中心に注目
画素*を配置するとして、次の改良が必要となる。(d
1)1つの方向毎にエッジ強調量を求める。具体的には
、上下、左右、斜めの方向のエッジ強調量を求めるため
には、たとえば、図15から図22に示すような8個(
4ペア)のウインドウが必要になる。そして、複数の方
向毎に、エッジ強調量を求める演算回路及び最大のエッ
ジ強調量であるエッジ成分を求める演算回路を備える。 (d2)1つの方向(たとえば左右)に対し、2つの向
き(たとえば左と右)のエッジ強調量を求める。
【0055】すでに説明したように、空間フィルタを2
つの領域の黒画素数の差から求めるものに限れば、一度
に複数の方向のエッジ強調量を求めることが難しいから
である。従って、複数の方向のエッジ成分を求め、それ
から最終的なエッジ強調量を求めなければならない。本
実施例では、その過程で最大の大きさを有するものを選
択した。本来エッジ強調の必要な向きに対しては、擬似
中間調のテクスチャの持つエッジ成分は無視し得るが、
それ以上の向きに対しては、その値が無視できない。複
数の向きのエッジ成分の単純な和であると、テクスチャ
の持つエッジ成分の和をエッジ強調量としてしまい、そ
の値が大きなものとなり得るからである。本発明はこれ
に限らず、複数の方向のエッジ成分の和を最終的なエッ
ジ強調量としてもよいし、もしくは各組が複数の方向の
エッジ成分からなり、各組で複数の方向のエッジ成分の
和を計算し、各組のエッジ成分の和の中で最大のものを
最終的なエッジ強調量としてもよい。
【0056】本実施例では、この(d1),(d2)の
処理は、エッジ成分1計算部202において行われる。 さらに、次のような改良が必要になる。(d3)強調し
たい空間周波数ごとにエッジ強調量を求める。エッジ強
調したい空間周波数は様々であり、それぞれの空間周波
数に適したウィンドウの大きさが存在する。このウィン
ドウの大きさは、詳細後述するように、エッジ強調の方
向のウィンドウの幅である。本来、窓の大きさが大きい
ほど擬似中間調のテキスチャーを強調する確率は低くな
るが、同時に高周波成分の強調ができなくなる。そこで
、複数の大きさを有する窓を用意し、それぞれに適した
空間周波数成分のエッジ強調量を求め、それらから最終
的なエッジ強調量を得る。
【0057】本実施例では、図15〜図22に示した幅
3のウインドウの他に、図23〜図26に示すように、
エッジ方向に1画素分の幅しか持たない画像を強調する
ための4個の2次微分ウインドウが用いられる。すなわ
ち、これらのウインドウは、前述の図15〜図22に示
した1次微分ウインドウよりも高周波のエッジを強調す
るために用いられる。ここに、エッジ強調量は、図の中
で”2”で示した位置の黒画素数を2倍し、図の中で”
−1”で示した位置の黒画素数を差し引いて求められる
。この処理は、本実施例では、エッジ成分2計算部20
3において行われる。なお、前述の図15〜図22に示
した1次微分フィルタは、図23〜図26と同様の形状
で幅3の2次微分フィルタとほぼ同一の空間周波数特性
を持つ。このような1次微分フィルタを用いたのは、前
述の擬似中間調のテクスチャの影響をなるべく小さくす
るという理由による。更に、「窓の幅」は、減算を行う
2つの窓のエッジ強調方向の幅をここでは言っており、
例えば、図23では3であり、図24でも図27でも1
である。
【0058】しかし、図24に示したウインドウの代わ
りに、図27と図28に示す2つの1次微分ウインドウ
の組み合わせ(エッジ強調量の優るほうを選択する)を
用いることは良くない。図29の上側に示す画像を図2
4、図27、図28に示すウインドウを用いて走査方向
に走査し、エッジ成分を求めたときのエッジ強調量を図
29の下側に示す。もしも、図27と図28に示すウイ
ンドウの組み合わせを行おうとすると、主走査位置0で
エッジ強調量が7となり、その前後で−7となるので、
全体の濃度が保存されない。一方、図24に示すウイン
ドウを用いると、主走査位置0でエッジ強調量が14と
なり、その前後で−7となるので、全体の濃度の保存が
なされている。これが図23〜図26に示す2次微分ウ
インドウを用いる理由である。このように、図24に示
す2次微分フィルタは、濃度保存性について優れている
といえる。が、逆に擬似中間調のテクスチャの影響は受
け易いといえる。以上を総括すると、幅3のウインドウ
に関しては、不要な向きのエッジ量に含まれる擬似中間
調のテクスチャの影響を排除することを重視し、幅1の
ウインドウに関しては、濃度保有性を重視しているとい
える。これは、幅1のウインドウは本来細線画像といっ
た擬似中間調のテクスチャを含まない画像を対象とする
からである。(d4)これらの複数のエッジ強調量より
、求めるエッジ強調量を得る。
【0059】また、画像が正しく復元されるためには、
次の2つの条件が必要となる。(d5)平滑用ウインド
ウの出力する範囲とエッジ強調用ウインドウの参照する
範囲がほぼ同一である。もしエッジ強調の範囲が狭いと
、エッジ強調されない範囲において、不要の平滑成分が
残る。逆に、エッジ強調の範囲が広いと、平滑処理によ
って喪失されるエッジ成分の保存には、有効ではない。 ただし、単なるエッジ強調という意味では有効である。 したがって、平滑用ウインドウとしてN1画素のものを
用い、エッジ強調用ウインドウとしてN2画素のものを
用いた場合、N1≧N2とする。(d6)複数の周波数
帯域のエッジ強調用ウインドウは、それぞれ、強調する
べき周波数帯域の画像があるが、その帯域においては、
他の大きさの異なるウインドウのエッジ強調量よりも、
大きさが大きくなければならない。すなわち、幅N画素
のウインドウによるエッジ量は、(2×N)画素分を1
周期とする画像に対し、他のどの大きさのウインドウの
エッジ量よりも大きな値でなければならない。
【0060】図30は、上側に示す細線画像を、7×7
のウインドウで平滑したときの平滑量と、図17、図1
8、図24に示すウインドウで処理したときのエッジ強
調量を示す。第d5の点に関して説明すると、平滑量は
、走査方向に−3〜3の範囲で出力され、エッジ強調成
分は、−4〜4の範囲で出力される。もしエッジ強調の
範囲が狭いと、エッジ強調されない範囲において、不要
の平滑成分が残り、逆に、エッジ強調の範囲が広いと、
余分な範囲にまでエッジ強調され、不要なエッジ強調成
分が残る。本実施例では、エッジ強調の範囲が1画素分
だけ広すぎるが、エッジ強調を行なうか否かの判別手段
が別に設けてあり、また、エッジ強調を行う範囲では、
エッジ強調成分の方が重視されることから、許容範囲で
あると言える。第d6の点に関して説明すると、図30
において、走査方向に−1〜1の範囲においては、図2
4の幅1のウインドウの出力値が図17、図18の幅3
のウインドウの出力値よりも絶対値が大きくなるように
換算する必要がある。単純な比較では、ウインドウの面
積比の違いによって大きなウインドウを用いたときのエ
ッジ量が選択されてしまう可能性がある。そこで、本実
施例では、乗算回路207により、エッジ成分2計算部
203の出力に定数K1を乗じている。ここで、定数K
1は、1よりも大きな値である必要があると言える。ま
たウインドウが小さいほど、誤差も大きくなるため単純
な面積比3よりは小さな値を選ぶべきであると言える。 エッジ強調方向に対し、幅N画素分のウインドウを用い
て得られるエッジ強調量は、(2×N)画素分を1周期
とする画像よりも低周波の画像が検出可能である。これ
より、(2×N)画像分を1周期とする画像に対するエ
ッジ強調量が幅N画素分のウインドウから得られるよう
にすればよいと言える。前述の設定は、この条件を満た
していると言える。
【0061】(5−1−3)エッジ領域検出用ウインド
ウ 一方で、エッジ強調すべき領域(エッジ領域)か否かの
判定には、前述のような処理画素をウインドウの中心に
置いたものは適さない。エッジ領域検出用のウインドウ
の大きさは、擬似中間調特有のパターンを包含する程度
の大きさが必要とされる。そのため、もし処理画素をウ
インドウの中心にとり、エッジ検出方向のウインドウの
両側に同じ大きさのウインドウを持つとすると、そのた
めに必要なメモリが多くなるからである。
【0062】そこで、エッジ領域検出用ウインドウは、
図14の(b)に示すようなウインドウを用いる。エッ
ジ領域検出には、エッジ量の大きさのみが必要とされる
からである。また、エッジ強調量の場合と同様に、複数
の方向、複数の周波数帯域に対しウインドウが必要であ
り、複数のエッジ強調量から、もとめるエッジ強調量を
得る手段が必要である。
【0063】図31〜図36に示す6個(3ペア)のウ
インドウは、本実施例に用いるエッジ領域検出用のウイ
ンドウのペアである。これらのウインドウは、それぞれ
、上下、左右、左上がり斜め、右上がり斜め、上下、左
右の方向のエッジがあるか否かを検出する。また、図3
5と図36のウインドウは、他の4つのウインドウより
高周波のエッジを検出している。この高周波エッジ検出
に斜め方向のウインドウがないのは、分散型ディザ、誤
差拡散による斜め方向のパターンを誤検出する恐れがあ
るからである。
【0064】処理画素が、図32では左のウインドウに
含まれ、図36では右のウインドウに含まれているのは
、次の理由による。エッジ検出用ウインドウの場合、処
理画素を2つのウインドウの境界におくと、必ず、高周
波すなわちウインドウの走査方向の幅よりも短い周期で
白黒が切り替わる画像に対し、検出不能となる点が存在
する。たとえば図37において、上側に示す2画素幅の
細線画像に対し、図32、図36、図38にそれぞれ示
すウインドウを矢印の向きに走査したときのエッジ強調
量を下側にしめす。エッジ強調量が検出できない点が存
在することがわかる。そこで、ある方向のエッジを検出
するための2つのウインドウからなるペアを2ペア用意
し、1ペアの一方のウインドウの、他方のウインドウと
接する部分に処理画素が配置されるようにし、1ペアの
一方の側のウインドウに処理画素があるとすれば、他方
のウインドウについては、異なる側に処理画素があるよ
うにする。このように処理画素が互い違いになるような
2ペアのウインドウを用いればよい。本実施例では、ウ
インドウの大きさが異なるものの同一の方向のエッジ成
分を検出するウインドウの組み合わせ(図31と図35
、図32と図36)に対し、前記の処置を施す。たとえ
ば、図31の1ペアのウインドウでは、処理画素は下側
のウインドウにあり、図35の1ペアのウインドウでは
、処理画素は、上側のウインドウにある。また、先に述
べたように、別のペアにおいて、図32では、処理画素
が左のウインドウに含まれ、図36では、右のウインド
ウに含まれている。さらに、図31のウインドウと図3
5のウインドウのように、異なる大きさのウインドウを
組み合わせて1ペアとしたのは、異なる空間周波数に対
しても誤検出をしないようにするためである。
【0065】(5−2)中間調データ復元部の構成次い
で、図39に示す中間調データ復元部101の各部の構
成及び動作について説明する。なお、以下の図面におい
て各データの数字はビット数を表し、“7(S1)”は
符号1ビットを含む7ビットのデータであることを示す
。エッジ領域検出のため、図31〜図36に示すウイン
ドウから得られる大きさが最大であるエッジ領域検出成
分がエッジ領域検出計算部201において得られ、比較
器206に出力される。比較器206において、(エッ
ジ領域検出成分)<J1ならば、均一濃度画像とみなし
て、エッジ強調処理をしないために、比較選択器211
の出力であるエッジ強調量をクリアする。しかし、エッ
ジ領域検出計算部201はまた、破線検出も行い、破線
が検出されたならば、前述のクリア信号は、論理ゲート
216によって、その実行がストップさせられる。
【0066】ここで、破線検出の必要性について説明す
る。細線画像または濃度の薄い直線画像を疑似中間調2
値化すると、それによって得られる画像は、図40のよ
うな破線状の画像となる。たとえば、図40のような破
線画像を、図32に示すウインドウを用いてエッジ強調
量を検出することを考える。この場合、破線を構成する
黒画素数が少ないため、ともすれば非エッジ領域に判定
されてしまう。もしも非エッジ領域と判定されてしまう
と、その復元画像はぼけたものになってしまう。
【0067】そこで、たとえエッジ領域検出成分がしき
い値J1に達していなくても、J1より小さなしきい値
J3以上であり、かつ、片方のウインドウの黒画素数が
0である場合は、破線ありと判定し、エッジ領域に含め
るようにした。なお、本実施例では、白地に黒の破線の
みを対象としたが、もちろん、黒字に白の破線も対象に
してもよい。
【0068】エッジ成分1計算部202では、図15〜
図22にしめすウインドウから得られる最大エッジ成分
が出力され、エッジ成分2計算部203では、図23〜
図28に示すウインドウから得られる最大エッジ成分が
出力される。なお、ここでの最大とは、大きさ(絶対値
)が最大であることをいう。この複数の空間周波数のエ
ッジ成分1とエッジ成分2は、比較選択器211でその
大きさが比較され、大きい方が最終的なエッジ強調量と
して出力される。
【0069】ただし、以下の条件では、エッジ成分2は
0とみなされる。 (e1)  (エッジ成分2の大きさ)<J2。 (e2)  処理画素を中心とした3×3のウインドウ
内に少数画素がない。エッジ成分2は、使用するウイン
ドウが小さいため、疑似中間調特有のパターンをエッジ
とみなすなどの処理により、エッジの誤判定が生じやす
い。そこで、条件(e1)のように、その大きさがしき
い値J2より小さい場合、それを誤差とみなして0とす
る。また、条件(e2)は、ウインドウの幅が強調する
方向に1画素分の幅しかもたないため、その条件下での
強調が無意味であることを示している。
【0070】図41に示すような画像に対し、点線で示
す位置に、図24に示すウインドウを配置したとすると
、もし上記(e1)の制約が無ければ、左右方向にエッ
ジ強調がなされ、エッジ強調量は、+(黒)となる。 図41に示す画像は、図15と図16に示すウインドウ
により上下方向に強調され、その強調量は、−(白)と
なるべき画像である。そこで、上記(e2)の制約を設
け、図24に示すウインドウによる強調量を0とするわ
けである。
【0071】図39に示す中間調データ復元部101に
おいて、比較器209では、絶対値回路208で生成さ
れたエッジ成分2の絶対値としきい値J2とが比較され
、J2の方が大きければ、その出力信号は、OR回路2
10をとおり、乗算回路207の出力をクリアする。
【0072】3×3少数画素検出部204は、前記(e
2)の処理画素を中心とした3×3のウインドウの中に
少数画素があるか無いかを検出しており、もし無ければ
、その出力は、OR回路210をとおり、乗算回路20
7の出力をクリアする。
【0073】なお、本実施例では、前記(e1),(e
2)の条件をエッジ成分2に対してのみ実行したが、エ
ッジ成分1に対して行うことも考えられる。その場合は
、(e1)におけるJ1の値、(e2)におけるウイン
ドウの大きさは、その大きさに見合ったものにする必要
がある。
【0074】もしも、前記(e1),(e2)の条件が
ともに満たされなければ、エッジ強調量2には、前記の
定数K1(エッジ強調量に対する換算用定数)が乗じら
れ、比較器211に入力される。なお、エッジ領域検出
計算部201では、破線の検出も同時に行っている。す
なわち、論理回路4から得られるウインドウ内の画素が
すべて白である信号を用いて、1組のウインドウのどち
らかが全白であり、かつ、エッジ量の大きさがJ3より
は大きいことを条件として、破線検出ありとする。
【0075】なお、後で説明するように、破線であると
判定されると、エッジ強調量は出力されない。なお、エ
ッジ成分2計算部203の出力するエッジ成分2には、
所定の換算値が乗じられて、2種のフィルタの調整を行
う。7×7黒画素数カウント部205は、処理画素を中
心とした7×7の平滑用ウインドウ内の黒画素数のカウ
ントによって、平滑成分が得られ、加算回路212に入
力される。また、その値は、比較器213で”24”と
比較することによって、白、黒のどちらが少数画素であ
るかが得られ、その情報が3×3少数画像検出部204
に送られる。なお、この平滑用ウインドウの大きさは、
エッジ領域か否かによって変化させてもよい。
【0076】最後に、加算回路212において、エッジ
強調用ウインドウから得られるエッジ強調量と平滑用ウ
インドウから得られる平滑量とが混合(加算)され、変
倍回路214で所望の階調数にまるめて、疑似中間調画
像多値データが2値データに復元される。
【0077】(5ー3)中間調データ復元部の各部の構
成 以下で、中間調データ復元部101の各部の構成を説明
する。エッジ領域検出計算部201(図41,図42)
、エッジ成分1計算部202(図43、図44)および
エッジ成分2計算部203(図45)は、論理回路B回
路(図47)、論理回路C回路(図48)、論理回路D
回路(図49)または論理回路E回路(図50)を用い
て、ウインドウの片方の中の黒画素数を計数し、減算器
を用いてエッジ成分を得ている。
【0078】すなわち、図31の第21の空間フィルタ
と図32の第22の空間フィルタはそれぞれ、副走査方
向及び主走査方向のエッジ検出用空間フィルタである。 第21の空間フィルタは、画素P54,P64間の境界
中心点を中心とする4×7のウィンドウW47の平滑値
から画素P14,P24間の境界中心点を中心とする4
×7のウインドウW47aの平滑値を減算することによ
ってフィルタリング処理を行なう空間フィルタであり、
第22の空間フィルタは、画素P42,P43間の境界
中心点を中心とする7×4のウィンドウW74内の平滑
値から画素P46,P47間の境界中心点を中心とする
7×4のウィンドウW74aの平滑値を減算することに
よってフィルタリング処理を行なう空間フィルタである
。すなわち、論理回路D回路LD1、LD2は、それぞ
れ、ウインドウW47a、W47の中の黒画素数を計算
し、減算器は、2つのウインドウW47とW47aの差
を演算する。図32〜図34の空間フィルタについても
同様に演算処理がなされる。そして、得られた各エッジ
量の最大値が比較器206でしきい値J1より小さいと
判定されると、エッジ強調量は出力されない。
【0079】(5−3−1)エッジ領域検出計算部まず
、図40と図41に示すエッジ領域検出計算部201に
ついて説明する。エッジ領域検出計算部201は、エッ
ジ領域検出のためエッジ成分量の最大値を計算する回路
であって、所定の論理演算(以下、論理回路D演算とい
う。)を行なう8個の論理回路D回路LD1〜LD8と
、4個の論理回路C回路LC1〜LC4と、6個の減算
器SU1〜SU6と、4個の比較回路C1〜C4と、5
個の比較選択器CS1〜CS5と、1個の絶対値回路A
Bと、4入力OR回路OR5と、4個のOR回路OR1
〜OR4と、4個のANDゲートAND1〜AND4と
を備える。また、すでに説明したように、図31〜図3
6に、エッジ領域判別のためのエッジ量を演算するとき
に用いる第21〜第26の空間フィルタを示す。 この第21〜第26の空間フィルタにおける各注目画素
はいずれもP44であって、エッジ量を演算する9×9
の1つの領域の中心に位置する。
【0080】ここで、2個の論理回路D回路LD1,L
D2と減算器SU1によって、図31に図示された第2
1の空間フィルタを構成し、2個の論理回路D回路LD
3,LD4と減算器SU2によって、図32に図示され
た第22の空間フィルタを構成している。また、2個の
論理回路D回路LD5,LD6と減算器SU3によって
、図33に図示された第23の空間フィルタを構成し、
2個の論理回路D回路LD7,LD8と減算器SU4に
よって、図34に図示された第24の空間フィルタを構
成している。さらに、2個の論理回路C回路LC1,L
C2と減算器SU5によって、図35に図示された第2
5の空間フィルタを構成し、2個の論理回路C回路LC
3,LC4と減算器SU6によって、図36に図示され
た第26の空間フィルタを構成している。
【0081】ここで、各論理回路D回路LD1〜LD8
はそれぞれ、入力される21ビットの画素データに対し
て上記論理回路D演算を行った後、演算結果の5ビット
のデータを出力する。また、各減算器SU1〜SU6は
、それぞれ、入力端子Bに入力される5ビットのデータ
から入力端子Aに入力される5ビットのデータを減算し
た後、減算結果の符号1ビットを含む7ビットのデータ
を出力する。さらに、各比較選択器CS1〜CS5は、
それぞれ、入力される2つのデータのうち絶対値が最大
のデータを選択して、選択した符号1ビットを含む7ビ
ットのデータを出力する。
【0082】さらに詳しく説明すると、図31のウィン
ドウW37a内の21ビットの画素データは論理回路D
回路LD1に入力された後、当該論理回路D回路LD1
から出力されるデータが減算器SU1の入力端子Aに入
力される。また、図31のウィンドウW37内の21ビ
ットの画素データは論理回路D回路LD2に入力された
後、当該論理回路D回路LD2から出力されるデータが
減算器SU1の入力端子Bに入力される。そして、減算
器SU1から出力されるデータは比較選択器CS1に入
力される。
【0083】図32のウィンドウW37a内の21ビッ
トの画素データは論理回路D回路LD3に入力された後
、当該論理回路D回路LD3から出力されるデータが減
算器SU2の入力端子Aに入力される。また、図32の
ウィンドウW37内の21ビットの画素データは論理回
路D回路LD4に入力された後、当該論理回路D回路L
D4から出力されるデータが減算器SU2の入力端子B
に入力される。そして、減算器SU2から出力されるデ
ータは比較選択器CS1に入力される。さらに、当該比
較選択器CS2から出力されるデータはさらに比較選択
器CS3に入力される。
【0084】図33のウィンドウW37a内の21ビッ
トの画素データは論理回路D回路LD5に入力された後
、当該論理回路D回路LD5から出力されるデータが減
算器SU3の入力端子Aに入力される。また、図33の
ウィンドウW37内の21ビットの画素データは論理回
路D回路LD6に入力された後、当該論理回路D回路L
D6から出力されるデータが減算器SU3の入力端子B
に入力される。そして、減算器SU3から出力されるデ
ータは比較選択器CS2に入力される。
【0085】図34のウィンドウW37a内の21ビッ
トの画素データは論理回路D回路LD7に入力された後
、当該論理回路D回路LD7から出力されるデータが減
算器SU4の入力端子Aに入力される。また、図34の
ウィンドウW37内の21ビットの画素データは論理回
路D回路LD8に入力された後、当該論理回路D回路L
D8から出力されるデータが減算器SU4の入力端子B
に入力される。そして、減算器SU4から出力されるデ
ータは比較選択器CS2に入力される。さらに、当該比
較選択器CS2から出力されるデータはさらに比較選択
器CS3に入力される。比較選択器CS3から出力され
るデータはさらに比較選択器CS5に入力される。
【0086】図35のウィンドウW37a内の21ビッ
トの画素データは論理回路C回路LD1に入力された後
、当該論理回路C回路LC1から出力されるデータが減
算器SU5の入力端子Aに入力される。また、図35の
ウィンドウW37内の21ビットの画素データは論理回
路C回路LC2に入力された後、当該論理回路C回路L
D2から出力されるデータが減算器SU5の入力端子B
に入力される。そして、減算器SU5から出力されるデ
ータは比較選択器CS4に入力される。
【0087】図36のウィンドウW37a内の21ビッ
トの画素データは論理回路C回路LC3に入力された後
、当該論理回路D回路LD7から出力されるデータが減
算器SU6の入力端子Aに入力される。また、図36の
ウィンドウW37内の21ビットの画素データは論理回
路C回路LC4に入力された後、当該論理回路C回路L
C4から出力されるデータが減算器SU4の入力端子B
に入力される。そして、減算器SU6から出力されるデ
ータは比較選択器CS4に入力される。さらに、当該比
較選択器CS4から出力されるデータはさらに比較選択
器CS5に入力される。
【0088】すなわち、各減算器SU1〜SU6の出力
する各ウインドウのエッジ量は、比較選択器CS1〜C
S5により最大値が選択される。最大値は、さらに絶対
値回路AB1により絶対値に変換されて、エッジ領域検
出成分として出力される。
【0089】一方、エッジ領域検出計算部201は破線
も検出する。各論理回路D回路LD1〜LD8は、それ
ぞれ、ウインドウ内の画素がすべて白である信号をOR
回路OR1〜OR4を介してAND回路AND1〜AN
D4に出力する。一方、比較回路C1〜C4は、減算器
SU1〜SU4から出力されるエッジ量をしきい値J3
と比較する。AND回路AND1〜AND4は、1組の
ウインドウのどちらかが全白であり、かつ、エッジ量の
大きさがJ3より大きい場合、破線検出信号を4入力O
R回路OR5を介して出力する。
【0090】(5−3−2)エッジ成分1計算部図44
と図45に示すエッジ成分1計算部202は、図15〜
図22に示す幅3のウインドウを用いて最大のエッジ判
別量であるエッジ成分1を計算し、比較選択器211に
出力する。エッジ成分1計算部202は、所定の論理演
算(以下、論理回路E演算という。)を行なう12個の
論理回路E回路LE11〜LE112と、8個の減算器
SU11〜SU18と、7個の比較選択器CS11〜C
S17とを備える。すでに説明したように、図15〜図
22にエッジ成分1検出のためのウインドウを示す。こ
こで、2個の論理回路E回路LE11,LE12と減算
器SU11によって、図15に図示された第1の空間フ
ィルタを構成し、2個の論理回路E回路LE12,LE
13と減算器SU12によって、図16に図示された第
2の空間フィルタを構成している。また、2個の論理回
路D回路LE14,LE15と減算器SU13によって
、図17に図示された第3の空間フィルタを構成し、2
個の論理回路E回路LE15,LE16と減算器SU1
4によって、図18に図示された第4の空間フィルタを
構成している。さらに、2個の論理回路E回路LE17
,LE18と減算器SU15によって、図19に図示さ
れた第5の空間フィルタを構成し、2個の論理回路E回
路LE18,LE19と減算器SU16によって、図2
0に図示された第6の空間フィルタを構成している。さ
らに、2個の論理回路E回路LE20,LE21と減算
器SU17によって、図21に図示された第7の空間フ
ィルタを構成し、2個の論理回路E回路LE21,LE
22と減算器SU18によって、図22に図示された第
8の空間フィルタを構成している。
【0091】図15の第1の空間フィルタと図16の第
2の空間フィルタは、平滑値を演算するための1つの3
×7のウィンドウW37を共有し互いに対となる副走査
方向のエッジ成分検出用空間フィルタであって、第1の
空間フィルタは、注目画素P44を中心とする3×7の
ウィンドウW37内の平滑値から画素P14を中心とす
る3×7のウィンドウW37aの平滑値を減算すること
によってフィルタリング処理を行なう空間フィルタであ
り、第2の空間フィルタは、上記ウィンドウW37内の
平滑値から画素P74を中心とする3×7のウィンドウ
W37bの平滑値を減算することによってフィルタリン
グ処理を行なう空間フィルタである。エッジ成分1演算
のため、論理回路E回路LE1、LE2,LE3は、そ
れぞれ、ウインドウW37a、W37,W37bの中の
黒画素数を計算し、減算器SU1、SU2は、2つのウ
インドウW37とW37aの差、W37bとW37の差
を演算する。図17〜図22の空間フィルタについても
同様に演算処理がなされる。
【0092】減算器SU11、SU12の出力は、比較
選択器CS11に入力され、大きい方の値が出力される
。また、減算器SU13、SU14の出力は、比較選択
器CS12に入力され、大きい方の値が出力される。 両比較選択器CS11,CS12の出力は、比較選択器
CS15に入力され、大きい方の値が出力される。さら
に、減算器SU15、SU16の出力は、比較選択器C
S13に入力され、大きい方の値が出力される。また、
減算器SU17、SU18の出力は、比較選択器CS1
4に入力され、大きい方の値が出力される。両比較選択
器CS13,CS14の出力は、比較選択器CS16に
入力され、大きい方の値が出力される。そして、比較選
択器CS15,CS16の出力は比較選択器CS17に
入力され、大きい方の値がエッジ成分1として出力され
る。こうして、各ウインドウで検出された最大のエッジ
成分が出力される。
【0093】(5−3−3)エッジ成分2計算部図46
に示すエッジ成分2計算部203は、図23〜図26に
示す幅1のウインドウを用いてエッジ成分2を計算し、
演算されたエッジ成分量のうち絶対値が最大のものであ
る、1ビットの符号ビットを含む7ビットのデータを変
倍回路207を介して所定の定数K1を乗じて比較選択
器211に出力するとともに、絶対値回路208を介し
て比較器209に出力する。エッジ成分2計算部203
は、所定の論理演算(以下、論理回路B演算という。)
を行なう4個の論理回路B回路LB21〜LB24と、
4個の論理回路C回路LC21〜LC24と、4個の2
倍乗算回路M21〜M24と、4個の減算器SU21〜
SU24と、3個の比較選択器CS21〜CS24とを
備える。すでに説明したように、図23〜図26は、空
間周波数のより高いエッジ成分2を演算するときに用い
る第11〜第16の空間フィルタを示す。この第11〜
第16の空間フィルタにおける各注目画素はいずれもP
44であって、エッジ量を演算する9×9の1つの領域
の中心に位置する。
【0094】図23の第21の空間フィルタは、エッジ
方向に1画素分の幅しかもたない画像の強調に用いられ
、図27と図28の2つの空間フィルタを組み合わせた
ものに相当する。この演算は、エッジ成分2計算部20
3において、論理回路B回路LB1と、2倍乗算回路と
、論理回路C回路LC1と、減算器SU1により行われ
る。すなわち、論理回路B回路LB1は、ウインドウ内
の”2”で示す部分の黒画素数を計算しウインドウ内の
”2”で示す部分の黒画素数を計算し、2倍乗算回路は
、画素数の違いを調整するため論理回路B1回路LB1
の出力値を2倍する。一方、論理回路C回路LC1は、
ウインドウ内の”2”で示す部分の黒画素数を計算する
。減算器SU1は、両者の差を演算し、エッジ量として
出力する。すなわち、論理回路B回路B21、論理回路
C回路LC21、2倍乗算回路M21、減算器SU21
によって、図23に図示された第21の空間フィルタを
構成する。ここに、論理回路B回路B21の出力は2倍
乗算回路M21により2倍されて減算器SU21に入力
される。同様に、論理回路B回路B22、論理回路C回
路LC22、2倍乗算回路M22、減算器SU22によ
って、図24に図示された第22の空間フィルタを構成
している。また、論理回路B回路B23、論理回路C回
路LC23、2倍乗算回路M23,減算器SU23によ
って、図25に図示された第23の空間フィルタを構成
し、論理回路B回路B24、論理回路C回路LC24、
2倍乗算回路M24、減算器SU24によって、図26
に図示された第24の空間フィルタを構成している。図
24〜図26の空間フィルタについても同様に演算処理
がなされる。
【0095】減算器SU21、SU22の出力は、比較
選択器CS21に入力され、大きい方の値が出力される
。また、減算器SU23、SU24の出力は、比較選択
器CS22に入力され、大きい方の値が出力される。 両比較選択器CS21,CS22の出力は、比較選択器
CS23に入力され、大きい方の値がエッジ成分2とし
て出力される。こうして、幅1の各ウインドウで検出さ
れた最大のエッジ成分が出力される。
【0096】(5ー3−4)論理回路B回路、論理回路
C回路、論理回路D回路、論理回路E回路図47は、図
46に図示した論理回路B回路LBのブロック図である
。図47に示すように、論理回路B回路LBは、入力さ
れる7ビットのデータに対して所定の論理回路B演算を
行った後、上記入力された7ビットのデータの“1”(
黒画素)のビット数を示す演算結果の3ビットのデータ
Q1,Q2,Q3を出力する論理回路であって、それぞ
れ次の「数3」と「数4」で表される論理演算(以下、
論理A演算という。)を行なう2個の論理回路A回路L
A1,LA2と、1個の加算器AD1とを備える。
【0097】
【数3】
【数4】
【0098】最下位3ビットのデータP1〜P3は論理
回路A回路LA31に入力され、上記データP1〜P3
のすぐ上位の3ビットのデータP4〜P6は論理回路A
回路LA32に入力され、最上位1ビットのデータP7
は加算器AD4のキャリーイン端子CIに入力され、各
論理回路A回路LA31,LA32は入力される3ビッ
トのデータに対して上記論理回路A演算を行った後、演
算結果の2ビットのデータを加算器AD31に出力する
。加算器AD31は、入力された2つの各2ビットのデ
ータを加算し、加算結果の3ビットのデータを出力する
【0099】図48は、図43に図示した論理回路C回
路LCのブロック図である。論理回路C回路LCは、入
力される14ビットのデータ内の“1”(黒画素)のビ
ット数を計数する論理回路であって、それぞれ図47で
示した構成を有する2個の論理回路B回路LB41、L
B42と、1個の加算器AD41とを備える。各7ビッ
トのデータがそれぞれ各論理回路B回路LB41、LB
42に入力され、論理回路B回路LB41,LB42の
出力する7ビットのデータの“1”(黒画素)のビット
数を示す演算結果の3ビットのデータを加算器AD41
で加算して、加算結果を4ビットのデータとして出力す
る。
【0100】図49は、図42に図示した論理回路D回
路LDのブロック図である。論理回路D回路LDは、入
力される21ビットのデータ内の“1”(黒画素)のビ
ット数を計数する論理回路であって、4個の図47に示
した論理回路B回路LB51〜LB54、3個の加算器
AD51〜AD53、1個の比較回路C51からなる。 すなわち、各7ビットのデータがそれぞれ各論理回路B
回路LB51〜LB54に入力され、各論理回路B回路
LB51〜LB54における7ビットのデータの“1”
(黒画素)のビット数を示す演算結果である3ビットの
データを加算器AD51〜AD53で加算して、加算結
果(計数値)を5ビットのバイナリデータとして出力す
るとともに、比較回路C51において”0”と比較し、
すべて白の場合にその比較結果を出力する。
【0101】図50は、図44と図45に図示した論理
回路E回路LEのブロック図である。論理回路E回路L
Eは、3個の図47に示した論理回路B回路LB61〜
LB63、2個の加算器AD61、AD62からなる。 すなわち、各7ビットのデータがそれぞれ各論理回路B
回路LB61〜LB64に入力され、各論理回路B回路
LB61〜LB63における7ビットのデータの“1”
(黒画素)のビット数を示す演算結果である3ビットの
データを加算器AD61、AD62で加算して、加算結
果(計数値)を5ビットのバイナリデータとして出力す
る。
【0102】(5−3−5)3×3少数画素検出部図5
1は、3×3少数画素検出部204の回路図を示す。3
×3少数画検出部204は、3×3の9個の画素からの
出力を入力するAND回路AND71、NOR回路NO
R71、2入力AND回路AND72、AND73、イ
ンバータINV71,OR回路OR71とからなる。A
ND回路AND71は、すべての画素が黒である場合に
信号をANDゲートAND72に送り、ANDゲートA
ND72は、比較器213から黒画素が少数画素である
ことを示す信号が送られると、OR回路OR71をへて
、3×3内に少数画素がないことを示す信号をOR回路
210をへて、変倍回路207に送る。同様に、NOR
回路NOR71は、すべての画素が白である場合に信号
をANDゲートAND73に送り、ANDゲートAND
73は、比較器213から白画素が少数画素であること
を示す信号が送られると、OR回路OR71をへて、3
×3内に少数画素がないことを示す信号をOR回路21
0をへて、変倍回路207に送る。
【0103】(5−3−6)7×7黒画素計数回路図5
2は、図6に図示した7×7黒画素計数回路205のブ
ロック図である。図52に示すように、9×9マトリッ
クスメモリ回路100から出力されるj=1の副走査線
上の7ビットの画素データP11〜P71は論理回路B
回路LB81に入力され、j=2の副走査線上の7ビッ
トの画素データP12〜P72は論理回路B回路LB8
2に入力され、j=3の副走査線上の7ビットの画素デ
ータP13〜P73は論理回路B回路LB83に入力さ
れ、j=4の副走査線上の7ビットの画素データP14
〜P74は論理回路B回路LB84に入力され、各論理
回路B回路LB83〜LB84はそれぞれ、入力された
データに対して所定の論理回路B演算を行った後、演算
結果の3ビットのデータを加算器AD81,AD82に
出力する。また、j=5の副走査線上の7ビットの画素
データP15〜P75は論理回路B回路LB85に入力
され、j=6の副走査線上の7ビットの画素データP1
6〜P76は論理回路B回路LB86に入力され、j=
7の副走査線上の7ビットの画素データP17〜P77
は論理回路B回路LB87に入力され、各論理回路B回
路LB−15〜LB−17はそれぞれ、入力されたデー
タに対して所定の論理回路B演算を行った後、演算結果
の3ビットのデータを加算器AD83,AD85に出力
する。各論理回路B回路LB81〜LB87から出力さ
れる各3ビットのデータは、加算器AD81〜AD86
によって加算され、加算結果の6ビットのデータが、平
滑値としてセレクタ208に出力される。
【0104】以上の実施例においては、ファクシミリ装
置について説明しているが、本発明はこれに限らず、フ
ァイリング装置、プリンタコントローラ、電子ソータな
どに適用することができる。ここで、電子ソータは複数
枚の画像データをメモリに蓄積しておいて、ソート機能
を持たせたものである。もし、本発明のような復元技術
を用いることによって、2値画像データの形式で蓄積し
、多値画像データで出力することが可能となる。また、
出力機器として高解像度のディスプレイもしくは多階調
のディスプレイなどを接続することができる。
【0105】さらに、本実施例においては、単色の画像
データについて説明しているが、本発明はこれに限らず
、複数色の画像データに適用することができる。例えば
、R,G,Bの3色の2値画像データを又は一部の色の
みの画像データを復元することに適用可能である。
【0106】本実施例においては、2値画像データを多
値画像データに復元しているが、本発明はこれに限らず
、自然数N値画像データから自然数M値画像データに(
N<M)復元する場合に適用することができる。すなわ
ち、画像復元処理部62,62aについては、その処理
をそのまま応用できることは明らかであり、像域判別部
102についてもN値画像データを2値化後に同一の処
理を行なうように構成することができる。
【0107】
【発明の効果】疑似中間調画像から多値画像を復元する
ときに、復元処理対象の画素の周辺に少数画素が存在す
る場合にのみエッジ強調をすることにより、特にエッジ
強調方向とは異なった方向に離れた画素が存在する場合
に、エッジの誤検出が避けられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明に係る実施例であるファクシミリ装
置の機構部の縦断面図である。
【図2】  図1に図示したファクシミリ装置の信号処
理部のブロック図である。
【図3】  図2に図示した画像復元処理部のブロック
図である。
【図4】  9×9のマトリクス内の画素の配置の図で
ある。
【図5】  図3に図示した9×9マトリックスメモリ
回路のブロック図である。
【図6】  黒画素の面積が全体の面積に対して7/1
6である均一画像を誤差拡散法を用いて2値化したとき
に得られる2値画像の一例を示す図である。
【図7】  黒画素の面積が全体の面積に対して7/1
6である均一画像をディザ法を用いて2値化したときに
得られる2値画像の一例を示す図である。
【図8】  7×7のウィンドウ及びそのウィンドウを
有する空間フィルタを示す図である。
【図9】  エッジ強調を行なうためのラプラシアンフ
ィルタの一例を示す図である。
【図10】  エッジ強調を行うために用いる2つの7
×7のウィンドウの一例を示す図である。
【図11】  7×7のウィンドウを主副走査方向の4
方向にそれぞれ1ドットだけずらした4つのウィンドウ
を用いてエッジ強調を行なう空間フィルタの一例を示す
図である。
【図12】  図13のエッジ強調のときに用いる2つ
の画像領域を示す図である。
【図13】  エッジ強調を行なう画像の一例、並びあ
るエッジ強調のときに用いる2つの画像領域を示す図で
ある。
【図14】  ある画像にエッジ強調フィルタを用いて
エッジ強調したときに得られるエッジ成分量について、
上記画像、上記エッジ強調フィルタ、及びエッジ成分量
を示す図である。
【図15】  本実施例においてエッジ強調量を計算す
るときに用いる第1の空間フィルタを示す図である。
【図16】  本実施例においてエッジ強調量を計算す
るときに用いる第2の空間フィルタを示す図である。
【図17】  本実施例においてエッジ強調量を計算す
るときに用いる第3の空間フィルタを示す図である。
【図18】  本実施例においてエッジ強調量を計算す
るときに用いる第4の空間フィルタを示す図である。
【図19】  本実施例においてエッジ強調量を計算す
るときに用いる第5の空間フィルタを示す図である。
【図20】  本実施例においてエッジ強調量を計算す
るときに用いる第6の空間フィルタを示す図である。
【図21】  本実施例においてエッジ強調量を計算す
るときに用いる第7の空間フィルタを示す図である。
【図22】  本実施例においてエッジ強調量を計算す
るときに用いる第8の空間フィルタを示す図である。
【図23】  本実施例においてエッジ強調量を計算す
るときに用いる第11の空間フィルタを示す図である。
【図24】  本実施例においてエッジ強調量を計算す
るときに用いる第12の空間フィルタを示す図である。
【図25】  本実施例においてエッジ強調量を計算す
るときに用いる第13の空間フィルタを示す図である。
【図26】  本実施例においてエッジ強調量を計算す
るときに用いる第14の空間フィルタを示す図である。
【図27】  好ましくない空間フィルタを示す図であ
る。
【図28】  好ましくない空間フィルタを示す図であ
る。
【図29】  上側に示す画像を下側に示す3個の空間
フィルタで演算処理した場合の平滑量とエ強調量を示す
図である。
【図30】  上側に示す画像を下側に示す3個の空間
フィルタで演算処理した場合の平滑量とエ強調量を示す
図である。
【図31】  本実施例においてエッジ領域を判定する
ときに用いる第7の空間フィルタを示す図である。
【図32】  本実施例においてエッジ領域を判定する
ときに用いる第8の空間フィルタを示す図である。
【図33】  本実施例においてエッジ領域を判定する
ときに用いる第11の空間フィルタを示す図である。
【図34】  本実施例においてエッジ領域を判定する
ときに用いる第12の空間フィルタを示す図である。
【図35】  本実施例においてエッジ領域を判定する
ときに用いる第13の空間フィルタを示す図である。
【図36】  本実施例においてエッジ領域を判定する
ときに用いる第14の空間フィルタを示す図である。
【図37】  ある画像にエッジ強調フィルタを用いて
エッジ強調したときに得られるエッジ成分量について、
上記画像、上記エッジ強調フィルタ、及びエッジ成分量
を示す図である。
【図38】  エッジ領域判定用空間フィルタの1例の
図である。
【図39】  中間調データ復元部のブロック図である
【図40】  破線画像とウインドウの関係を示す図で
ある。
【図41】  画像とウインドウの関係を示す図である
【図42】  エッジ領域検出計算部の1部のブロック
図である。
【図43】  エッジ領域検出計算部の1部のブロック
図である。
【図44】  エッジ成分1計算部の1部のブロック図
である。
【図45】  エッジ成分1計算部の1部のブロック図
である。
【図46】  エッジ成分2計算部のブロック図である
【図47】  デコーダB回路のブロック図である。
【図48】  デコーダC回路のブロック図である。
【図49】  デコーダD回路のブロック図である。
【図50】  デコーダE回路のブロック図である。
【図51】  3×3少数画素検出部のブロック図であ
る。
【図52】  7×7黒画素計数回路のブロック図であ
る。
【符号の説明】
62…画像復元部、 201…中間調データ復元部、 202…像域判別部、 203…中間調データ補間部、 204…擬似中間調2値化部、 205…セレクタ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  疑似中間調2値化された2値画像デー
    タを多値データに復元する画像処理装置において、前記
    2値画像データのうちの注目画素の周辺の画素に対応す
    るデータに基づき、前記注目画素とその周辺画素との濃
    度差に対応するエッジ量を検出する検出手段と、前記注
    目画素を含む第1の所定領域内の2値画像データのうち
    の少数画素を判別する第1の判別手段と、前第1の所定
    領域内の第2の所定領域内に、前記少数画素が含まれて
    いるか否かを判別する第2の判別手段とを有し、前記第
    2の所定領域内に前記少数画素が含まれていない場合に
    、前記検出手段による検出結果を無効とすることを特徴
    とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】  疑似中間調2値化された2値画像デー
    タを多値データに復元する画像処理装置において、前記
    2値画像データのうちの注目画素の周辺の画素に対応す
    るデータに基づき、前記注目画素とその周辺画素との濃
    度差に対応するエッジ量を検出する検出手段と、前記2
    値データのうちの、注目画素を含む所定領域内の画素に
    対応するデータが全て同一であるか否かを判別する判別
    手段とを有し、前記所定領域内のデータが全て同一であ
    る場合には、前記検出手段による検出結果を無効とする
    ことを特徴とする画像処理装置。
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