JPH0656080U - ワーク受け台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多種類の自動車ボディに何等改造や交換する
ことなく対応できるようにする。 【構成】 自動車ボディを載置して搬送する搬送用ハン
ガーのワーク受け台１において、受け台２に複数の嵌装
穴３を形成し、各嵌装穴３にスプリング４とスプリング
４の上部に載置した可動ピン５を各可動ピン５が嵌装穴
３から突出するように嵌装し、各可動ピン５がスプリン
グ４の伸縮により上下動自在になるように構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車ボディを搬送する搬送用ハンガーに設けられるワーク受け台 に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、自動車製造工場において自動車ボディを搬送する場合は、コンベアによ って搬送されるハンガーに設けられたワーク受け台上に自動車ボディを載置して 搬送する。自動車ボディをワーク受け台上に載置する場合には、自動車ボディに 横方向の力が働いた場合に自動車ボディが受け台上を横滑りしないよう受け台上 面の形状を自動車ボディ底部の形状に合うように凹凸状に形成することが知られ ている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術では、受け台上面の形状を受け台に載置される自動車ボディ底部の 形状に合うように形成しなければならないため、モデルチェンジや搬送する車種 が変更されるとその都度受け台上面の形状を改造したり、受け台を交換したりし なければならないので多大な費用を必要とするという問題点を有していた。

【０００４】 本考案は、従来の技術が有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、多種類の自動車ボディに何等改造や交換することな く対応できるワーク受け台を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決すべく本考案は、自動車ボディを載置して搬送する搬送用ハン ガーのワーク受け台において、スプリングとこのスプリングの上部に設置した可 動ピンを、受け台に形成した複数の嵌装穴に前記可動ピンを前記スプリングの弾 発力をもって前記嵌装穴から突出して嵌装したものである。

【０００６】

【作用】

スプリングの弾発力によって嵌装穴から突出する可動ピンが、ワーク受け台に 載置される自動車ボディの底部の形状に倣うように自動車ボディの底部によって 押圧される。

【０００７】

【実施例】

以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。図１は本考案に係るワ ーク受け台の側面図、図２は同じく平面図、図３は自動車ボディを載置した状態 の要部拡大断面図、図４は本考案に係るワーク受け台を備えた自動車ボディ搬送 用ハンガーの正面図、図５は防塵カバーで覆ったワーク受け台の側面図である。

【０００８】 ワーク受け台１は、受け台２に複数の嵌装穴３を形成し、各嵌装穴３にスプリ ング４とスプリング４の上部に載置した可動ピン５を各可動ピン５が嵌装穴３か ら突出するように嵌装し、各可動ピン５がスプリング４の伸縮により上下動自在 になるように構成されている。

【０００９】 また、図３に示すように嵌装穴３は大径穴６と小径穴７から成り、大径穴６と 小径穴７の境には段部８が形成され、更に大径穴６の底部にはスプリング４の下 端部が係合する円形状の溝９が形成されている。

【００１０】 可動ピン５は円柱状で、下端部にはフランジ部１０が形成され、底部には大径 穴６の底部と同様にスプリング４の上端部が係合する円形状の溝１１が形成され ている。

【００１１】 ワーク受け台１の上に何も載置されていない場合には、図１に示すようにスプ リング４の弾発力によって可動ピン５は、フランジ部１０が段部８に当接するま で嵌装穴３から突出している。

【００１２】 １２は、図４に示すようにオーバヘッドコンベア１４に吊り下げられて搬送さ れる搬送用ハンガー１３に、ワーク受け台１を取付けるための受け台２に形成さ れた取付孔である。

【００１３】 以上のように構成されたワーク受け台１の動作を説明すると、先ず図４に示す ように搬送用ハンガー１３に取付けられたワーク受け台１に自動車ボディＷを載 置する。

【００１４】 すると、図３に示すように自動車ボディＷの底部Ｗａのうち一部の底部Ｗａは 直接受け台２に当接し、他の底部Ｗａはスプリング４の弾発力によって嵌装穴３ から突出している各可動ピン５をスプリング４の弾発力に抗して対向する底部Ｗ ａの形状に倣うように押圧する。

【００１５】 従って、自動車ボディＷの底部Ｗａの形状如何に拘らず、ワーク受け台１の上 面形状が自動車ボディＷの底部Ｗａの形状に対応して変化するので、自動車ボデ ィＷを安定な状態でワーク受け台１を介して搬送用ハンガー１３に載置すること ができる。

【００１６】 図５は、ワーク受け台１の上面を伸縮自在な防塵カバー１５で覆った場合であ り、可動ピン５と小径穴７の壁面との間に粉塵等が侵入して可動ピン５が自動車 ボディＷの底部Ｗａの形状に倣って円滑に上下動しなくなるのを防止するためで ある。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、多種類の自動車ボディの底部形状に対応 でき、横滑りを防止して自動車ボディを安定した状態で載置することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るワーク受け台の側面図

【図２】本考案に係るワーク受け台の平面図

【図３】自動車ボディを載置した状態のワーク受け台の
要部拡大断面図

【図４】本考案に係るワーク受け台を備えた自動車ボデ
ィ搬送用ハンガーの正面図

【図５】防塵カバーで覆ったワーク受け台の側面図

【符号の説明】

１…ワーク受け台、２…受け台、３…嵌装穴、４…スプ
リング、５…可動ピン、１３…搬送用ハンガー、Ｗ…自
動車ボディ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ６６Ｃ 1/20 8709−3Ｆ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車ボディを載置して搬送する搬送用
   ハンガーのワーク受け台において、スプリングとこのス
   プリングの上部に設置した可動ピンを、受け台に形成し
   た複数の嵌装穴に前記可動ピンを前記スプリングの弾発
   力をもって前記嵌装穴から突出して嵌装したことを特徴
   とするワーク受け台。