JPH04362660A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は複写機やレーザビームプ
リンタの如き画像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】複写機や画像形成装置においては、像担
持体である感光ドラム上にトナー像が形成されると、該
トナー像は転写帯電器を介して転写材上に転写される。 この場合、転写帯電器は転写材の裏面側よりこの転写材
に高電圧を印加し、感光ドラム上のトナー像を転写材側
に引き付けこれに転写させる。

【０００３】そして、転写が終了した転写材は搬送ロー
ラ等を介して定着器に送られ、該定着器の一対の定着、
加圧ローラに挟持されつつ搬送されて、そのトナー像が
転写材上に永久像として定着される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、転写材
は絶縁体であるため、転写に当って転写帯電器を介して
印加された電荷がこの転写材に残存している。従って、
転写材が搬送ローラや定着、加圧ローラと摩擦接触した
場合、転写材に残存する電荷が搬送ローラや定着、加圧
ローラと転写材との摩擦帯電量を増幅させ、搬送ローラ
や定着、加圧ローラに異常な高電圧を発生させてしまう
という問題があった。そして、蓄積されたこれ等の電荷
は搬送ローラや定着、加圧ローラ近傍の機器に高電圧で
放電し、制御部の誤動作を誘発したり、制御部内の機器
の破損を招いてしまうという不都合があった。

【０００５】一方、画像形成装置外での異常高圧、例え
ば雷サージ等の発生に対しては、装置のＡＣ入力部にバ
リスタ等の保護手段が設けられているが、雷サージの電
圧やエネルギー等が不明のため、バリスタ等の保護手段
の容量以上のサージエネルギーが入力されると、保護手
段を破壊してしまうという不都合があった。

【０００６】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
、その目的とする処は、装置内外で異常な高電圧が発生
しても、該高電圧によって機器に誤動作を発生させるこ
となく、且つ機器の破損も生じさせることのない画像形
成装置を提供するにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明は、転写材の搬送処理に伴い該転写材との摩擦等に
よって誘起電圧が発生される転写材の搬送処理手段を有
すと共に、装置外で発生した異常電圧に対して装置を保
護する保護手段とを有する画像形成装置において、前記
搬送処理手段又は／及び保護手段の近傍に、搬送処理手
段から発生した誘起電圧又は／及び保護手段に加えられ
る異常電圧を所定電圧以下に放電して抑える放電手段を
設けたことを特徴とする。

【０００８】

【作用】転写材の搬送処理手段にはこの転写材との摩擦
等によって誘起電圧が発生し、これが高電圧となってこ
の搬送処理手段から他の機器に放電され種々の弊害を生
じさせる場合がある。また、装置外で発生した異常電圧
が装置内に入力されると、これに対する保護手段では対
処できず、該保護手段等を破損してしまう場合がある。

【０００９】そこで、搬送処理手段から発生した誘起電
圧や保護手段に加えられる異常電圧を所定電圧以下に放
電して抑える放電手段を設け、上記の如き弊害が生じな
いようにした。

【００１０】

【実施例】以下に本発明の第１実施例を図１乃至図４に
より説明する。

【００１１】図１は画像形成装置の装置本体１内の主要
な機器構成と、該機器と制御部等との関係を示すもので
あり、図中２は所定方向に回転される像担持体である感
光ドラムであり、該感光ドラム２の周りに帯電器３、ス
キャナユニット４、現像器５、転写帯電器６が配設され
ている。また感光ドラム２の給紙側には給紙カセット７
、給紙ローラ８、レジストローラ９等が配設され、排紙
側には搬送ローラ１０、定着器１０等が配設されている
。

【００１２】また、この画像形成装置の装置本体１内に
は各機器のコントロールを行なうシーケンス制御部１２
が設けられており、該シーケンス制御部１２からの出力
信号Ａにより各機器は動作され、且つ各機器のセンサー
等からの信号Ｂがこのシーケンス制御部１２に入力され
ている。更に、画像形成装置の装置本体１内には電源供
給部としてのＡＣ制御部１３が設けられており、ＡＣコ
ンセント１４を介して入力されたＡＣ電源がこのＡＣ制
御部１３を介してＤＣ電源（Ｖｃｃ）Ｃとしてシーケン
ス制御部１２に入力される。尚、１５はＡＣ制御部１３
の接地配線である。

【００１３】定着器１１は内部にヒータ１１２を有し所
定方向に回転される定着ローラ１１０と、該定着ローラ
１１０に圧接して回転される加圧ローラ１１１等とから
構成されており、図２で示される如く、トナー像Ｔを定
着ローラ１１０側に有す転写材Ｐをこの定着、加圧ロー
ラ１１０，１１１で加熱、加圧することにより、転写材
Ｐ上のトナー像Ｔを溶解固着してこれを転写材Ｐ上に永
久像として定着させるものである。また、定着ローラ１
１０には図１又は図３で示される如く、温度検知用のサ
ーミスタ１１３が取り付けられ、該サーミスタ１１３か
らの信号Ｄを介してシーケンス制御部１２が定着ローラ
１１０のヒータ１１２に供給されるＡＣ制御部１３から
のＡＣ電源ＥをＯＮ−ＯＦＦ　コントロールしている。

【００１４】ここで、現像器５内のトナーは負に帯電さ
れ、図で示される如く、転写材Ｐ上のトナー像Ｔも負に
帯電されているため、定着器１１の定着ローラ１１０は
負に、加圧ローラ１１１は正に帯電されていて、転写材
Ｐ上のトナーが定着ローラ１１０上に付着しないように
なっている。このため、定着ローラ１１０にはダイオー
ド１１４のカソード側、加圧ローラ１１１にはダイオー
ド１１５のアノード側がそれぞれ接続され、定着、加圧
ローラ１１０，１１１は負、正にそれぞれ帯電されてい
る。

【００１５】即ち、帯電器３を介して一様帯電された感
光ドラム２にスキャナユニット４を介して画像光Ｌが露
光されると、この感光ドラム２上には静電潜像が形成さ
れる。該静電潜像は感光ドラム２の回転とともに現像器
５の方へ向けられ、該現像器５によって負に帯電された
トナーが供給されて、図２で示される如くトナー像Ｔと
して顕像化される。そして、このトナー像Ｔは転写材Ｐ
上に転写帯電器６を介して転写される。トナー像Ｔを担
持する転写材Ｐは定着器１１の方へ搬送され、そのトナ
ー像Ｔが定着、加圧ローラ１１０，１１１によって加熱
、加圧されて定着される。

【００１６】さて、以上の画像形成作業において、感光
ドラム２上のトナー像Ｔを転写材Ｐ上に転写させるに当
り、転写帯電器６は転写材Ｐの裏面側から正の転写バイ
アスを印加し、感光ドラム２上のトナー像Ｔを転写材Ｐ
の表面側に静電吸着させようとする。この場合、図２で
示される如く、転写材Ｐは絶縁体であるため、転写帯電
器６による正の電荷がこの転写材Ｐの裏面側に残った状
態で該転写材Ｐは定着器１１の方へ運ばれる。

【００１７】一方、転写材Ｐは画像形成作業に当り、給
紙ローラ８、レジストローラ９、定着器１１の定着、加
圧ローラ１１０，１１１等と摺擦するため、これ等のロ
ーラを摩擦により帯電させてしまうという性質を有して
いるが、特に表裏が負、正に帯電された転写材Ｐが供給
される定着器１１においては、この転写材Ｐにより摩擦
帯電される定着、加圧ローラ１１０，１１１に高電圧の
摩擦電荷が発生する。従って、例えば定着ローラ１１０
の表面は異常に高い負電圧まで帯電される場合があり、
この電圧がダイオード１１４のブレークダウン電圧まで
上昇し、該ダイオード１１４を破損させてしまうばかり
でなく、この定着ローラ１１０の表面電荷が近傍の金属
や制御信号ラインに放電し、装置の誤作動や制御機器の
破損を招いてしまうという不都合があった。

【００１８】そこで、本実施例では定着器１１の定着、
加圧ローラ１１０，１１１が所定の許容電圧にまで帯電
されると、この帯電電荷を自動的に放電させ、定着、加
圧ローラ１１０，１１１が異常に高い電圧にまで帯電さ
れないようにする放電手段を設けた。

【００１９】この放電手段は図３及び図４で示される如
く、定着ローラ１１０のローラ外表面近傍に設けられた
放電部材２０、加圧ローラ１１１のローラ軸１１１ａ近
傍に設けられた放電部材２１及び該放電部材２０，２１
とＡＣ制御部１３の接地配設１５とを結ぶ放電配線２２
等とから構成されている。

【００２０】而して、放電部材２０，２１の鋭突な放電
部２０ａ，２１ａは図４で示される如く、定着ローラ１
１０のローラ本体、加圧ローラ１１１のローラ軸１１１
ａとそれぞれ１〜２ｍｍの空間ギャップを有する如く配
設されているため、定着、加圧ローラ１１０，１１１が
転写材Ｐとの摩擦帯電により異常な高圧状態になろうと
しても、定着、加圧ローラ１１０，１１１が許容できる
１〜２ＫＶの電圧に達した時に該定着、加圧ローラ１１
０，１１１内の不要な電荷は独立した放電配設２２及び
接地配線１５を介して外部に放出される。従って、定着
、加圧ローラ１１０，１１１からその近傍の金属や制御
信号ラインに放電が生じ、前述の如きダイオード１１４
，１１５の破損、装置の誤動作といった不都合は生じな
い。また、放電配線２２は他の配線から独立したもので
あるため、放電中に他の機器へ電荷が漏れるといった不
都合はない。

【００２１】次に、本発明の第２実施例を図５及び図６
により説明する。尚、第１実施例に係るものと同一機能
を有するものについては同一符号を付しその説明を省略
する。

【００２２】第１実施例では装置内で摩擦帯電等によっ
て発生した電荷を装置外に安全に放電させる場合につい
て説明したが、本実施例では装置外のＡＣコンセント１
４等からＡＣ制御部１３に入力させる異常高圧（例えば
雷サージ等の発生によるもの）に伴う電荷を装置外に安
全に放電させる放電手段について説明する。

【００２３】図５はＡＣ制御部１３内の主要回路構成を
示すものであり、図中３０はメインスイッチ、３１はＡ
Ｃコンセント１４から入力される異常高圧に対してこの
ＡＣ制御部１３を保護するためのバリスタ、２１は周知
のノイズフィルター、３３はＤＣ電源部である。装置外
での異常高圧（例えば雷サージ等の発生）に対し、ＡＣ
制御部１３にはバリスタ３１等の保護手段が設けられて
いるが、雷サージの電圧やエネルギー等が明確でないた
め、バリスタ３１の容量以上のサージエネルギーが入力
されると、バリスタ３１等の保護機器を破壊してしまう
場合がある。

【００２４】そこで、図６で示される如く、ＡＣコンセ
ント１４からの入力がバリスタ３１に達する前に、ＡＣ
コンセント１４からの異常高圧に伴う電荷を安全に放電
するための放電手段を設けた。ここで、図６中４０はＡ
Ｃ制御部１３の入力部近傍におけるバリスタ３１を配置
したプリント板であり、パターン４１，４２を介してＡ
Ｃコンセント１４及びメインスイッチ３０へ配線がなさ
れ、パターン４３，４４及び接地配線１５を介してＡＣ
コンセント１４の接地がなされていると共に、パターン
４１，４２間にバリスタ３１ガ設けられている。そして
、放電手段はバリスタ３１ガ設けられているパターン４
１，４２とパターン４３とに設けられる放電エッジ部４
１ａ，４２ａ，４３ａと接地配線１５につながるパター
ン４３，４４等とから構成される。

【００２５】而して、ＡＣコンセント１４を介してパタ
ーン４１，４２に異常な高電圧が入力されても、該高電
圧に伴う電荷は放電エッジ部４１ａ，４２ａ，４３ａか
らパターン４３，４４及び接地配線１５を介して外部に
放出される。従って、本実施例でも外部から入力される
異常高圧に対してバリスタ３１等の機器を破壊させるこ
となく、且つ制御系に誤動作等を生じさせることなく、
これ等の電荷を安全に外部に放出でき第１実施例と同様
な効果を得ることができる。また本実施例においても接
地配線１５につながるパターン４４を独立して設けてい
るため、放電中の電荷が他部に漏れるといった不都合は
ない。

【００２６】

【発明の効果】以上の説明で明らかな如く本発明によれ
ば、誘起電圧が発生される転写材の搬送処理手段や、装
置外の異常電圧に対して装置を保護する保護手段の近傍
に、誘起電圧や異常電圧を所定電圧以下に放電して抑え
る放電手段を設けたため、装置内の機器を破壊したり、
装置内の機器に誤動作を生じさせることはない。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例に係る画像形成装置の主要機器構成
を説明する図である。

【図２】同画像形成装置における電荷の状態等を示す図
である。

【図３】同画像形成装置の放電手段等の説明図である。

【図４】放電手段の拡大説明図である。

【図５】第２実施例に係る画像形成装置のＡＣ制御部の
説明図である。

【図６】同画像形成装置のＡＣ制御部に設けられた放電
手段の説明図である。

【符号の説明】

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　転写材の搬送処理に伴い該転写材との
   摩擦等によって誘起電圧が発生される転写材の搬送処理
   手段を有すと共に、装置外で発生した異常電圧に対して
   装置を保護する保護手段とを有する画像形成装置におい
   て、前記搬送処理手段又は／及び保護手段の近傍に、搬
   送処理手段から発生した誘起電圧又は／及び保護手段に
   加えられる異常電圧を所定電圧以下に放電して抑える放
   電手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
2. 【請求項２】　　前記放電手段からの放電用配線が装置
   内の他の配線とは独立して設けられていることを特徴と
   する請求項１記載の画像形成装置。