JP2001356571A - 帯電装置における異常作動防止装置とその方法 - Google Patents

帯電装置における異常作動防止装置とその方法

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JP2001356571A
JP2001356571A JP2000180226A JP2000180226A JP2001356571A JP 2001356571 A JP2001356571 A JP 2001356571A JP 2000180226 A JP2000180226 A JP 2000180226A JP 2000180226 A JP2000180226 A JP 2000180226A JP 2001356571 A JP2001356571 A JP 2001356571A
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charging
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photoconductor
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JP2000180226A
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Makoto Kachi
誠 加地
Masayasu Ogawa
雅靖 小川
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像や感光体の損傷に影響のない短時間のア
ーキングや過電圧を時間的要素のみで排除することによ
り、画像や感光体の損傷に影響のあるアークや過電圧が
発生した場合のみ的確に切断させることの出来る装置の
提供。 【解決手段】 コロナ放電により感光体を帯電するため
の帯電装置や帯電ローラを介して印加された高電圧によ
り感光体に付着されたトナー像を印刷紙側に転写するた
めの帯電装置において、前記帯電装置と感光体間におけ
る問題アークや過電圧の発生を、前記帯電装置に接続さ
れた高電圧発生装置の出力電圧低下時間や過電圧の出力
時間の計測によって判別する判別手段を設け、該判別手
段により、画像若しくは感光体に影響の及ぼすアークが
発生した場合に前記帯電装置への高電圧の供給を停止す
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本発明は帯電装置
における異常作動防止装置に係り、特に電子写真印刷機
における感光体を帯電するために、若しくは感光体上の
トナー像を印刷紙に転写するための帯電装置における異
常作動防止装置とその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりドラム状感光体の周囲に帯電、
露光、現像、転写、クリ−ニング、除電の各プロセス工
程を配置するとともに、転写位置下流側の印刷紙搬送路
上に定着手段を配置してなる電子写真印刷プロセスは周
知であり、一般に、感光体全域に表面電位を帯電させた
後、画像情報に対応した光出力により前記表面電位をド
ット状に消去し、該消去した部位に前記表面電位と同電
位のトナーを付着させて現像を行い、次に転写位置に印
刷紙を挿通させながらその背面側より前記トナーと逆電
位の電圧を印加してトナー像を印刷紙側に転写させ、該
転写された未定着トナー像を定着器で加熱溶融して印刷
を行うものである。又前記転写後の感光体ドラムはクリ
ーニング手段により残留トナーを除去した後、除電器に
より感光体上の残留電位を除去し前記動作を繰り返す。
【0003】次に図8によって電子写真印刷機の原理を
更に具体的に説明する。まず、コロナ放電方式帯電器4
に印加された高電圧は感光ドラム2の表面に向かってコ
ロナ放電を起こす。すると、感光ドラム2の表面に正の
電荷が帯電してその全域に表面電位が形成される。そし
てその全域に帯電された感光ドラム2の表面に画像変調
されたレーザ光28をドット状に照射すると、その部分
だけ帯電電荷が消滅する。このレーザ光28は画像信号
に対応してドット状に変調されているために、該レーザ
光28を感光体ドラム2軸線方向に光走査しながら、感
光体ドラム2を回転させることにより、感光ドラム2の
表面に画像信号に応じたドットマップ状の潜像が形成さ
れる。
【0004】そして前記ドットマップ状の潜像が形成さ
れた感光ドラム2の表面に、前記表面電位と同電位に電
荷注入させたトナー23を現像ローラ24を介して感光
ドラム2に接触させると、非露光部分の表面電位が形成
されている背景部分は同極性の電荷同士で反発して付着
しないが、 前記レーザ光により電荷が消滅している画
像形成部分のみトナー粒子25が付着する。
【0005】一方、転写位置にある接触ローラ式転写器
用帯電器3は、感光ドラム2との間に挟まれて走行する
ウエブ紙1に常に接触してウエブ印刷紙1に負の電荷を
帯電させる。そして感光ドラム2の表面に付着したトナ
ー粒子25は、前記帯電転写器3の位置で前記トナーと
逆極性の電位に帯電したウエブ紙1に吸引されてウエブ
印刷紙1の表面に転写された後、前記ウエブ印刷紙1を
不図示の定着器に通すことによりトナー像が溶融して定
着される。このようにして、画像情報に対応するトナー
像25がウエブ印刷紙1に印刷される。
【0006】転写後、感光ドラム2上に残ったトナーは
クリーニングブレード26でかき落される。また、感光
ドラム2上に残留した電荷は除電ランプ27の照射によ
って完全に消滅し次ぎの帯電を待つ。
【0007】尚、通常の個人ユースのプリンタと異な
り、商業用印刷を行う電子写真印刷機においては、高印
刷枚数化、即ち感光体ドラム(周速)の高速化を図る為
に、前記レーザビームは副走査方向(感光体ドラム回転
方向)に多数本(マルチ)配列してビーム走査される。
又、帯電器4も複数個配列して感光体ドラム2の高速化
に対応して均一帯電を可能ならしめる。
【0008】更に前記トナーには個人ユースのプリンタ
の場合は一成分若しくは二成分の乾式(粉体)トナーを用
いるが、商業用印刷を行う電子写真印刷機においては湿
式トナー現像法を用いる。即ち湿式現像法は、絶縁性液
体中に電荷をもったトナー粒子を電気泳動させた状態
で、導電性スポンジローラなどから構成される現像ロー
ラ24で前記トナー粒子を感光体ドラム2の現像位置に
搬送し、前記感光体ドラム2と現像ローラ24間に形成
される電場により現像が行われるものである。この湿式
現像法は解像度が高く階調再現性が良いために商業印刷
に有利である。
【0009】又、転写手段には印刷機の背面側より搬送
力を付与しながら画像転写を行う帯電ローラを用いる場
合が多いが、印刷紙の背面側より非接触で転写電位を印
加するコロナ放電器を用いてもよい。
【0010】即ち転写帯電ローラは、該ローラで直接印
刷紙を感光体ドラム2に押しつけながら転写を行うため
にコロナ転写に比較して質の良い画像が得られ、商業印
刷に有利であり、又このような帯電ローラは例えば導電
ゴム上に誘電体層を設けた誘電ローラや半導電ローラ等
を介して直接高電圧を印加してこれにより発生した電界
でトナー層を転写するものである。
【0011】更に帯電手段には、商業用印刷機において
は、前記コロナ放電器を単数若しくは複数配列して用い
ることが多いが、帯電ローラを用いてもよい。
【0012】そしてかかる電子写真印刷機において、前
記トナー像の均一転写若しくは感光体ドラム2に均一帯
電を図るには、帯電器における出力電圧を安定させる必
要がある。かかる出力電圧安定化制御回路の構成を図7
によって説明する。
【0013】前記したように電子印刷機における帯電装
置4、3には、夫々コロナ放電帯電器用高電圧発生装置
10‘と接触ローラ帯電器用高電圧発生装置16’が接
続されている。コロナ放電帯電器用高電圧発生装置10
‘は、正の高電圧発生回路7と該高電圧発生回路7の出
力電圧を安定化制御するためのフィードバック回路から
構成されている。
【0014】そしてかかる装置において出力電圧安定化
制御回路は、高電圧発生回路7から出力される正の高電
圧は、フィードバック回路を構成する分圧抵抗器5によ
って低電圧に降圧された後、高電圧発生回路7にフィー
ドバックされ、該高電圧発生回路7の出力電圧を一定に
保持する定電圧回路を構成している。又前記高電圧発生
回路7の出力電圧は、電子印刷機本体にあるコロナ放電
式帯電器4のコロナワイヤ4aに接続されており、高電
圧発生回路19で発生した正の高電圧はコロナ放電式帯
電器4のコロナワイヤ4aに印加される。前記コロナ放
電式帯電器4は感光体ドラム2側に開口させた「コ」の
字状のシールドケース4b内に感光体ドラム軸線方向に
タングステンワイヤ等のコロナワイヤ4aが張設されて
おり、又コロナ放電の放電形態は印加電圧の極性によっ
て大きく左右され、一般的に正コロナ放電の場合は、コ
ロナワイヤ4a面に均一な放電が形成されるために、前
記帯電印加電圧は正の高電圧を用いる。
【0015】一方、接触ローラ帯電器用高電圧発生装置
16’は、負の定電流高電圧発生回路13を具えし、そ
の出力端は前記誘電ローラからなる接触ローラ式転写器
用帯電器3に接続されており、定電流高電圧発生回路1
3で発生した負の高電圧は前記接触式帯電ロ−ラからな
る帯電器3を介して印刷紙の背面側に印加される構成と
なっている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記感光
体ドラムは商業印刷の場合寿命が長いセレン(Se)系感
光体を用いているが、該セレン系感光体は前記湿式トナ
ーとの接触により濡れ性を有しているためにごみが付着
しやすく、このため前記商業印刷用の電子写真装置で
は、例えばコロナ放電方式帯電器4においては、感光ド
ラム2の表面に付着したごみがアーク放電の一方の針極
となって前記コロナワイヤ4a等との間で、ア−ク放電
が発生し、その現象が持続することがあり、顕著な印刷
障害が発生するのみならず、前記した高価な感光ドラム
が損傷することがあった。
【0017】又、前記接触ローラ式転写用帯電器3は、
クリーニング手段の上流側に位置し且つ感光体ドラムと
接触しているとともに、現像位置で付着した湿式トナー
像が直接転写位置に導かれる構成となっているために、
該ローラ表面に汚れが生じやすい。そして、前記接触ロ
ーラ式転写器用帯電器3の表面に汚れ等が発生すると表
面の電気抵抗が増大するが、接触ローラ式転写器用帯電
器3には一定電流が流入するため、定電流高電圧発生装
置21の電圧が異常に上昇する恐れががあった。
【0018】しかし、従来の商業用電子写真装置にはア
ーク放電を適確に検出して高電圧発生装置10’を停止
する機構や、接触ローラ式帯電器3の異常電圧上昇を適
確に検出して高電圧発生装置を停止する機構がなかっ
た。
【0019】例えば、前記した乾式トナーや有機感光体
(OPC)を用いるために、本発明の技術分野とは基本的
に異なるが個人ユース用の電子写真装置において、例え
ば特開昭60−25772号に前記コロナ放電器の負荷
異常時の過電圧を検出する保護回路として、高電圧電源
の負荷が異常に小さくなったことを出力電圧の分圧値よ
り検出して保護回路を作動ラッチする技術が開示されて
いる。
【0020】しかしながら前記従来技術では、出力電圧
の異常低下のみの検知では、画像や感光体の損傷に影響
のない短時間のアーキングで作動してしまう恐れがあ
る。そこで前記従来技術では、短時間のアーキングでは
作動しないようにコンデンサを前記分圧抵抗と並列に接
続して時定数回路を設定しているが、コンデンサの時定
数は一定であるにも拘わらず、アーキングにより生じる
電圧降下(電流増大)は対象物のごみの状態(抵抗値)によ
って大きく変動し、言い換えれば保護されるべき時間が
変動し、画像や感光体の損傷に影響のない短時間のアー
キングノイズの除去が極めて困難である。
【0021】又接触ローラ式帯電器3の異常電圧上昇を
適確に検出して高電圧発生装置を停止する機構について
は例えば特開平6−202438号において、帯電ロー
ラの表面電圧を検出して該表面電圧が予め設定した設定
電圧になるように帯電ローラに給電する給電電圧を制御
する技術であるが、過電圧による異常電圧上昇を適確に
検出して高電圧発生装置を停止する機構ではない。
【0022】本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、
対象物のごみの状態(抵抗値)や電圧変動量によって影響
されることなく、画像や感光体の損傷に影響のない短時
間のアーキングや過電圧を時間的要素のみで排除するこ
とにより、画像や感光体の損傷に影響のあるアークや過
電圧が発生した場合のみ的確に切断させることの出来る
帯電装置、特に商業用電子写真印刷装置の帯電装置にお
ける異常作動防止装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するためになされ、請求項1記載の発明は、感光体と
非接触の状態で配置し、コロナ放電により感光体を帯電
するための帯電装置に関するもので、前記帯電装置と感
光体間における問題アークの発生を、前記帯電装置に接
続された高電圧発生装置の出力電圧低下時間の計測によ
って判別する判別手段を設けたことを特徴とする。
【0024】かかる発明によれば、請求項2に記載した
ように、前記帯電装置と感光体間のアーク発生を、前記
帯電装置に接続された高電圧発生装置の出力電圧低下時
間の計測によって判別して、画像若しくは感光体に影響
の及ぼすアークが発生した場合に前記帯電装置への高電
圧の供給を停止することが出来、これにより画像若しく
は感光体に影響の及ぼさない短パルス状のアークが発生
した場合に無用な作動停止が図られることなく、円滑な
運転と的確に帯電装置の異常作動を防止出来る。
【0025】請求項3記載の発明は、印刷紙を介して帯
電ローラを感光体に接触させ、前記帯電ローラを介して
印加された高電圧により感光体に付着されたトナー像を
印刷紙側に転写するための帯電装置に関するもので、前
記帯電ローラと感光体間に発生した過電圧を、前記帯電
ローラに接続された高電圧発生装置の過電圧出力時間の
計測によって判別する判別手段を設けたことを特徴とす
る。
【0026】かかる発明によれば請求項4に記載したよ
うに、前記帯電ローラと感光体間に発生した過電圧を、
前記帯電ローラに接続された高電圧発生装置の過電圧出
力時間の計測によって判別するために、画像若しくは感
光体に影響の及ぼす過電圧が発生した場合にのみ的確に
前記帯電装置への高電圧の供給を停止することが出来、
これにより画像若しくは感光体に影響の及ぼさない短時
間の過電圧が発生した場合に無用な作動停止が図られる
ことなく、円滑な運転と的確に帯電装置の異常作動を防
止出来る。
【0027】そして前記発明は、前記帯電装置が湿式ト
ナーを用いた電子写真印刷機に用いる帯電装置に有利で
ある。その理由は乾式トナーの場合は一般に高抵抗若し
くは絶縁トナーを用いているために、アーク発生やごみ
付着等が生じにくいが、湿式トナーの場合は感光体表面
が濡れ状態を有しているためにごみが付着しやすく放電
現象が生じやすい。そこで本発明は、請求項5記載の発
明において、前記帯電装置が湿式トナーを用いた電子写
真印刷機に用いる帯電装置であることを特徴とする。
【0028】更に前記商業印刷紙においてはロール巻き
の長尺のウエブ印刷して高速且つ連続印刷を行う為に、
ウエブ印刷紙の背面側に常時接触している帯電ローラに
は多くの紙粉がつきやすい。このためこのような商業印
刷機において帯電ローラ表面に付着した紙粉等により過
電圧が生じやすい。そこで本発明では、請求項9記載の
発明において、前記帯電ローラを介して印加された高電
圧により感光体に付着されたトナー像を印刷紙側に転写
するための帯電装置において、帯電ローラと感光体間に
挟まれる印刷紙がウエブ印刷紙であることを特徴として
いる。
【0029】尚、前記判別手段は、一般的に分圧された
出力電圧と基準電圧とを比較する比較器と、該比較器よ
り出力された比較出力時間を計測するタイマを含んで構
成される。そしてより高精度な異常判定を可能にするた
めに、請求項7に記載したように、前記判別手段が、分
圧された出力電圧と基準電圧とを比較する比較器と、該
比較器より出力された比較出力時間を計測するタイマ
と、該タイマにより計測された比較出力計測時間を統計
的手法に基づいて演算する演算手段よりなり、該演算結
果に基づいて帯電装置への高電圧の供給を停止する閾値
時間若しくは基準電圧を適宜補正することを特徴とする
のがよい。
【0030】かかる発明によれば、タイマにより計測さ
れた比較出力計測時間を統計的手法に基づいて演算する
ことにより正規分布の3σのように常に有意差をもった
範囲外で閾値時間や基準電圧を補正することが出来、こ
れにより画像若しくは感光体に影響の及ぼさない短時間
の過電圧が発生した場合に無用な作動停止が図られるこ
となく、円滑な運転と的確に帯電装置の異常作動を防止
出来る。
【0031】又請求項8記載の発明は感光体の運転によ
る疲労度等を考慮して設定されるもので、前記判別手段
が、分圧された出力電圧と基準電圧とを比較する比較器
と、該比較器より出力された比較出力時間を計測するタ
イマと、該感光体の特性若しくは印刷枚数等の運転状態
に応じて帯電装置への高電圧の供給を停止する閾値時間
若しくは基準電圧を適宜補正する補正手段を具えたこと
を特徴とする。
【0032】かかる発明によれば、感光体の特性若しく
は印刷枚数等の運転状態に応じて、例えば感光体の疲労
度に応じて閾値時間を順次低くしたり基準電圧を低くし
たり補正することが出来、これにより画像若しくは感光
体に影響の及ぼさない範囲で的確に帯電装置の異常作動
を防止出来る。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施例
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
る構成部品の種類、機械的電気的特性、及びその相対配
置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲
をそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎ
ない。図1は本発明の実施例に係る帯電装置の異常作動
防止付高電圧発生装置を示す回路図で、図中4は、感光
体ドラムと非接触の状態で配置した帯電装置で、アース
されたシールドケース4b内に配置したコロナワイヤ4
aのコロナ放電により感光体を帯電するための帯電装
置、10は前記コロナ放電型帯電装置と感光体間におけ
る問題アークの発生を、前記帯電装置4に接続された高
電圧発生回路の出力電圧低下時間の計測によって判別す
る判別手段を設けた異常作動防止付高電圧発生装置で、
該装置内の高電圧発生装置10の出力電圧はコロナ放電
式帯電器4のコロナワイヤ4aに印加されている。
【0034】コロナ放電式帯電器4はひとつの感光ドラ
ム2について複数個装着することもあるが、本図では1
個のみ示している。しかし複数個装着した場合でも高電
圧発生装置10は対応する数だけ設け、それぞれ独立し
て対応するコロナワイヤ4aに接続される。
【0035】又、3はウエブ形の印刷紙1を介して感光
体に接触させた接触ローラ式転写器用帯電器で、前記接
触ローラ式転写器用帯電器3を介して高電圧発生回路よ
り印加された高電圧により感光体ドラム2に付着された
トナー像をウエブ印刷紙1側に転写するものである。1
6は、前記帯電ローラと感光体間に発生した過電圧を、
前記帯電ローラに接続された高電圧発生装置の過電圧出
力時間の計測によって判別する判別手段を設けた異常作
動防止付高電圧発生装置で、装置内の高電圧発生回路の
負電圧の出力電流は接触ローラ式転写器用帯電器3に供
給される。
【0036】なお、カラー電子印刷機では、シアン、マ
ゼンダ、イエロ、ブラック夫々の感光ドラム2を含む図
6のプロセスユニットをウエブ形印刷紙1搬送方向に沿
ってタンデム状に装着するが、本図ではモノクロ若しく
は前記1色部分のみを示している。
【0037】次に前記コロナ放電用高電圧発生装置1
0、および帯電ローラ用高電圧発生装置16夫々の機
能、作用および効果について図1、図2、図3および図
4によって説明する。
【0038】先ず、コロナ放電用高電圧発生装置10で
は、抵抗器5aおよび5bを直列に接続してなる分圧抵
抗で正の出力電圧を分圧する分圧抵抗器5と、該分圧さ
れた出力電圧と基準電圧21とを比較する比較器6と、
該比較器6より出力された比較出力時間を計測するタイ
マ8と、該タイマ8により計測された比較出力計測時間
と高電圧の供給を停止する閾値時間とを比較して前記計
測時間が閾値時間を超えた場合に前記帯電装置4への高
電圧の供給を停止する停止信号を送出する判別回路9よ
りなる。そして前記閾値時間は、画像若しくは感光体に
影響の及ぼすアーク時間のリミット値に設定する。
【0039】かかる実施形態によれば、図2に示すよう
に前記分圧抵抗器5で分圧された低電圧(出力電圧)と
予め設定された基準電圧とが比較器9で常時比較され、
前記分圧された低電圧が基準電圧と同等、もしくはそれ
より高い場合は正常運転状態として、比較器9からの出
力信号は発生しないが、アーク発生により基準電圧より
低くなった場合は比較器9から比較出力信号が出力され
る。
【0040】これは、感光体ドラム2にごみが付着した
場合にコロナワイヤ4aと感光ドラム2の付着ごみ等の
間でアークが発生すると、高電圧発生回路7から大電流
が流れるため、高電圧発生回路7に存在する電源インピ
ーダンスにより図2のように通常の定電圧制御能力の範
囲を超え出力電圧は大幅に低下する。
【0041】分圧された出力電圧は高圧発生回路7の出
力電圧に比例するから、比較器9の入力電圧の大幅低下
から高電圧発生回路7の出力電圧低下を検出でき、即ち
アークの発生を検出できることを意味する。
【0042】ただし、画像若しくは感光体に影響を及ぼ
すことのない短時間のパルス状ノイズによる誤動作を避
けるため、比較器6の比較出力信号の持続時間をタイマ
8により計測して、閾値に基づいて問題アークの発生か
否かを判定する判別回路9を設けている。即ち判別回路
9では、図4に示すように、比較器6よりの比較出力信
号a)のパルス長が同図b)の閾値時間Δtより短ければ
高電圧発生回路7へ送る停止信号c)は発生しないが、
上記比較出力信号a)のパルス長がb)の閾値時間Δt
より長ければ、高電圧発生回路7を直ちに停止させる停
止信号c)を出す。
【0043】かかる実施形態によれば、前記アークが問
題ア−クの発生と判断されると、高電圧発生回路7に停
止信号を送り、高電圧が切断されることによってアーク
は消滅する。
【0044】一方、図1に示す異常作動防止付高電圧発
生装置16では、前記コロナ放電用高電圧発生装置10
と同様に、抵抗器11aおよび11bを直列に接続して
なる分圧抵抗で負の出力電圧を分圧する分圧回路11
と、該分圧された出力電圧と基準電圧とを比較する比較
器12と、該比較器12より出力された比較出力時間を
計測するタイマ14と、該タイマ14により計測された
比較出力計測時間と高電圧の供給を停止する閾値時間と
を比較して前記計測時間が閾値時間を超えた場合に前記
帯電装置3への高電圧の供給を停止する停止信号を送出
する判別回路15よりなる。そして前記閾値時間は、画
像若しくは感光体ドラム2に影響の及ぼす過電圧時間の
リミット値に設定する。
【0045】かかる実施形態によれば、図3に示すよう
に前記分圧回路11で分圧された低電圧(出力電圧)と
予め設定された基準電圧とが比較器12で常時比較さ
れ、前記分圧された低電圧が基準電圧と同等か低い場合
は正常運転状態として、比較器12からの出力信号は発
生しないが、接触抵抗増加等により基準電圧22より低
くなった場合は比較器12から比較出力信号が出力され
る。
【0046】これは、ウエブ印刷紙1の紙粉等の接触ロ
ーラ式帯電器3の表面の汚れ等によって、接触ローラ式
帯電器3とウエブ形印刷紙1との間の接触抵抗が大きく
なった場合、高電圧発生装置16の出力電圧が図3に示
すように過大になることを防ぐためである。本装置の場
合も前記コロナ放電用高圧発生装置10の場合と同様、
短時間のパルス状ノイズによる誤動作を避けるため、図
3に示すように比較器12からの比較出力信号の主力時
間をタイマ14で計測して、図4に示すようあらかじめ
設定した閾値時間Δtと比較して真の過電圧の発生か否
かを判定する判別回路15を設けている。
【0047】この判別回路15で過電圧の発生と判断さ
れると、高電圧発生回路13に停止信号を送り該高電圧
発生回路13を直ちに停止させる。
【0048】従って本実施形態によれば、清浄運転時に
おける無用な誤動作を避けながら、アーク放電や大電流
の流入による高価な感光ドラム2の損傷を未然に且つ的
確に防ぐことができる。尚、前記閾値時間や基準電圧は
予め固定して設定しても良いが、運転状態や比較出力計
測時間のバラツキや変動によって適宜補正してもよい。
【0049】例えば、図5は、前記判別回路9、15
に、前記比較器6、12より出力された比較出力時間を
計測するタイマ8、14により計測された比較出力計測
時間を統計的手法に基づいて演算する演算回路19を設
けたもので、該演算回路19よりの演算結果に基づいて
帯電装置への高電圧の供給を停止する前記閾値時間Δt
若しくは基準電圧21、22を適宜補正するように構成
されている。
【0050】かかる実施形態によれば、タイマにより計
測された比較出力計測時間を正規分布に基づく有意差を
計算する統計的手法に基づいて演算することにより正規
分布の3σに対応させて前記閾値時間Δtや基準電圧を
補正することが出来、これにより画像若しくは感光体に
影響の及ぼさない短時間の過電圧が発生した場合に無用
な作動停止が図られることなく、一層円滑な運転と的確
に帯電装置の異常作動を防止出来る。
【0051】又図6は、感光体ドラム2の運転による疲
労度等を考慮して判別回路9、15とともに閾値時間若
しくは基準電圧を適宜補正する補正回路20を設けたも
ので、前記補正回路20は、感光体ドラム2の特性を予
め記憶させるとともに、印刷機側より印刷枚数、運転時
間等の運転を入力させて補正係数を作成し、該補正係数
に基づいて帯電装置4、3への高電圧の供給を停止する
前記閾値時間Δt若しくは基準電圧を適宜補正する。
【0052】かかる実施形態によれば、感光体の特性若
しくは印刷枚数等の運転状態に応じて、例えば感光体の
疲労度に応じて閾値時間を順次低くしたりや基準電圧を
低くしたり補正することが出来、これにより画像若しく
は感光体に影響を及ぼさない範囲で的確に帯電装置の異
常作動を防止出来る。
【0053】
【発明の効果】以上記載のごとく本発明によれば、感光
体や印刷紙1の対象物のごみ、紙粉の付着状態(抵抗値)
や電圧変動量によって影響されることなく、画像や感光
体の損傷に影響のない短時間のアーキングや過電圧を時
間的要素のみで排除することにより、画像や感光体の損
傷に影響のあるアークや過電圧が発生した場合のみ的確
に切断させることの出来る帯電装置、特に商業用電子写
真印刷装置の帯電装置における異常作動防止装置を提供
することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る帯電装置の異常作動防
止付高電圧発生装置を示す回路ブロック図である。
【図2】 前記コロナ放電用高電圧発生装置における異
常アーク発生状況を示す時系列図である。
【図3】 帯電ローラ用高電圧発生装置における異常ア
ーク発生状況を示す時系列図である。
【図4】 比較器より出力された比較出力時間と高電圧
の供給を停止する閾値時間とを比較して前記計測時間が
閾値時間を超えた場合に前記帯電装置への高電圧の供給
を停止する停止信号を送出する判別回路の作用を示すタ
イミングチャート図である。
【図5】 図1に示す判別回路に、前記比較器より出力
された比較出力時間を計測するタイマにより計測された
比較出力計測時間を統計的手法に基づいて演算する演算
回路を設けた判別装置の他の実施形態を示す回路ブロッ
ク図である。
【図6】 図1に示す判別回路に、感光体の運転による
疲労度等を考慮して判別回路とともに閾値時間若しくは
基準電圧を適宜補正する補正回路を設けた判別装置の他
の実施形態を示す回路ブロック図である。
【図7】 従来の帯電器における出力電圧を安定させる
出力電圧安定化制御回路の概略構成を示すブロック図で
ある。
【図8】 電子写真印刷機の原理を示す感光体ドラム周
りのプロセス構成図である。
【符号の説明】
1 ウエブ形印刷紙 2 感光ドラム 3 接触ローラ式転写器用帯電器 4 コロナ放電式帯電器 5、11 分圧抵抗器 6、12 比較器 7 コロナ放電式帯電器の高電圧発生回路 8、14 タイマ 9、15 判別回路 10 コロナ放電用高電圧発生装置 13 帯電ロ−ラの高電圧発生回路 16 帯電ローラ用高電圧発生装置 19 演算回路 20 補正回路 21、22 基準電圧

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体と非接触の状態で配置し、コロナ
    放電により感光体を帯電するための帯電装置において、 前記帯電装置と感光体間における問題アークの発生を、
    前記帯電装置に接続された高電圧発生装置の出力電圧低
    下時間の計測によって判別する判別手段を設けたことを
    特徴とする帯電装置における異常作動防止装置。
  2. 【請求項2】 感光体と非接触の状態で配置し、コロナ
    放電により感光体を帯電する帯電方法において、 前記帯電装置と感光体間のアーク発生を、前記帯電装置
    に接続された高電圧発生装置の出力電圧低下時間の計測
    によって判別して、画像若しくは感光体に影響の及ぼす
    アークが発生した場合に前記帯電装置への高電圧の供給
    を停止することを特徴とする帯電装置における異常作動
    防止方法。
  3. 【請求項3】 印刷紙を介して帯電ローラを感光体に接
    触させ、前記帯電ローラを介して印加された高電圧によ
    り感光体に付着されたトナー像を印刷紙側に転写するた
    めの帯電装置において、 前記帯電ローラと感光体間に発生した過電圧を、前記帯
    電ローラに接続された高電圧発生装置の過電圧出力時間
    の計測によって判別する判別手段を設けたことを特徴と
    する帯電装置における異常作動防止装置。
  4. 【請求項4】 印刷紙を介して帯電ローラを感光体に接
    触させ、前記帯電ローラを介して印加された高電圧によ
    り感光体に付着されたトナー像を印刷紙側に転写する帯
    電方法において、 前記帯電ローラと感光体間に発生した過電圧を、前記帯
    電ローラに接続された定電流高電圧発生装置の過電圧出
    力時間の計測によって判別して、画像若しくは感光体に
    影響の及ぼす過電圧が発生した場合に前記帯電装置への
    高電圧の供給を停止することを特徴とする帯電装置にお
    ける異常作動防止方法。
  5. 【請求項5】 前記帯電装置が湿式トナーを用いた電子
    写真印刷機に用いる帯電装置であることを特徴とする請
    求項1若しくは3記載の帯電装置における異常作動防止
    装置
  6. 【請求項6】 前記判別手段が、分圧された出力電圧と
    基準電圧とを比較する比較器と、該比較器より出力され
    た比較出力時間を計測するタイマを含むことを特徴とす
    る請求項1若しくは3記載の帯電装置における異常作動
    防止装置。
  7. 【請求項7】 前記判別手段が、分圧された出力電圧と
    基準電圧とを比較する比較器と、該比較器より出力され
    た比較出力時間を計測するタイマと、該タイマにより計
    測された比較出力計測時間を統計的手法に基づいて演算
    する演算手段よりなり、該演算結果に基づいて帯電装置
    への高電圧の供給を停止する閾値時間若しくは前記基準
    電圧を適宜補正することを特徴とする請求項1若しくは
    3記載の帯電装置における異常作動防止装置。
  8. 【請求項8】 前記判別手段が、分圧された出力電圧と
    基準電圧とを比較する比較器と、該比較器より出力され
    た比較出力時間を計測するタイマと、該感光体の特性若
    しくは印刷枚数等の運転状態に応じて帯電装置への高電
    圧の供給を停止する閾値時間若しくは基準電圧を適宜補
    正する補正手段を具えたことを特徴とする請求項1若し
    くは3記載の帯電装置における異常作動防止装置。
  9. 【請求項9】 請求項3記載の帯電装置において、帯電
    ローラと感光体間に挟まれる印刷紙がウエブ印刷紙であ
    ることを特徴とする帯電装置における異常作動防止装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005185045A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Fuji Xerox Co Ltd デジタル制御電源装置およびその制御方法
JP2009139498A (ja) * 2007-12-04 2009-06-25 Canon Inc 画像形成装置

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