JPH0436264B2 - - Google Patents
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- JPH0436264B2 JPH0436264B2 JP59205573A JP20557384A JPH0436264B2 JP H0436264 B2 JPH0436264 B2 JP H0436264B2 JP 59205573 A JP59205573 A JP 59205573A JP 20557384 A JP20557384 A JP 20557384A JP H0436264 B2 JPH0436264 B2 JP H0436264B2
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- JP
- Japan
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- plunger
- fuel
- pressurizing chamber
- suction passage
- passage
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Links
- 239000000446 fuel Substances 0.000 claims description 88
- 238000002347 injection Methods 0.000 claims description 36
- 239000007924 injection Substances 0.000 claims description 36
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 claims description 10
- 238000005086 pumping Methods 0.000 claims description 3
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 6
- 230000007257 malfunction Effects 0.000 description 2
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 1
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- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M57/00—Fuel-injectors combined or associated with other devices
- F02M57/02—Injectors structurally combined with fuel-injection pumps
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は燃料噴射ノズルと燃料圧送用プランジ
ヤが一体となつてシリンダヘツドに装着されるユ
ニツトインジエクタに関する。
ヤが一体となつてシリンダヘツドに装着されるユ
ニツトインジエクタに関する。
(従来技術及びその問題点)
斯かるユニツトインジエクタとして従来、特開
昭54−50726号が公知である。この従来のものは
噴射始めと噴射終りとを単一の電磁弁により制御
し得るように構成されており、始動時の低電圧時
(セルモータを駆動する関係上電源が低電圧とな
る。)においても燃料の始動増量を計るために電
磁弁を作動させなければならないため電圧不足に
て電磁弁の作動が不確実となつて始動増量が確実
に得られないと共に、制御装置や電磁弁が故障し
た場合に直ちに燃料噴射を停止できないという問
題がある。
昭54−50726号が公知である。この従来のものは
噴射始めと噴射終りとを単一の電磁弁により制御
し得るように構成されており、始動時の低電圧時
(セルモータを駆動する関係上電源が低電圧とな
る。)においても燃料の始動増量を計るために電
磁弁を作動させなければならないため電圧不足に
て電磁弁の作動が不確実となつて始動増量が確実
に得られないと共に、制御装置や電磁弁が故障し
た場合に直ちに燃料噴射を停止できないという問
題がある。
(発明の目的)
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、通
常運転時は電磁弁の閉弁時間を制御することによ
り噴射時期及び噴射量を制御し得るものでありな
がら、始動時においては電磁弁に関係なくその燃
料の始動増量を確実に行うことができると共に、
制御装置や電磁弁が故障した場合、燃料吸入路を
遮断して燃料噴射を直ちに停止し得るようにした
内燃機関のユニツトインジエクタを提供すること
を目的とするものである。
常運転時は電磁弁の閉弁時間を制御することによ
り噴射時期及び噴射量を制御し得るものでありな
がら、始動時においては電磁弁に関係なくその燃
料の始動増量を確実に行うことができると共に、
制御装置や電磁弁が故障した場合、燃料吸入路を
遮断して燃料噴射を直ちに停止し得るようにした
内燃機関のユニツトインジエクタを提供すること
を目的とするものである。
(問題点を解決するための手段)
上述の問題点を解決するため本発明において
は、プランジヤバレル内に軸方向に往復動自在に
嵌装された燃料圧送用プランジヤをプランジヤバ
レル内にて通常運転位置・始動位置・緊急停止位
置の3位置に択一的に回動調整し得る如く配設
し、前記プランジヤを通常運転位置に回動させた
時、燃料吸入路と燃料溢流路をプランジヤ加圧室
に夫々連通する2本の縦溝を前記プランジヤに設
けると共に、該プランジヤが上限位置にあつて始
動位置に回動した時前記一方の縦溝を前記燃料吸
入路に連通するグルーブを前記プランジヤに設け
てなり該プランジヤが通常運転位置にある時前記
燃料吸入路と前記燃料溢流路が前記両縦溝を介し
て前記プランジヤ加圧室に連通され、また始動位
置にある時前記燃料吸入路が前記グルーブ及び前
記一方の縦溝を介して前記プランジヤ加圧室に連
通されると共に前記燃料溢流路と前記プランジヤ
加圧室との連通が前記プランジヤにて遮断され、
更に緊急停止位置にある時前記燃料吸入路及び前
記燃料溢流路と前記プランジヤ加圧室との連通が
前記プランジヤにて夫々遮断されるように構成し
たものである。
は、プランジヤバレル内に軸方向に往復動自在に
嵌装された燃料圧送用プランジヤをプランジヤバ
レル内にて通常運転位置・始動位置・緊急停止位
置の3位置に択一的に回動調整し得る如く配設
し、前記プランジヤを通常運転位置に回動させた
時、燃料吸入路と燃料溢流路をプランジヤ加圧室
に夫々連通する2本の縦溝を前記プランジヤに設
けると共に、該プランジヤが上限位置にあつて始
動位置に回動した時前記一方の縦溝を前記燃料吸
入路に連通するグルーブを前記プランジヤに設け
てなり該プランジヤが通常運転位置にある時前記
燃料吸入路と前記燃料溢流路が前記両縦溝を介し
て前記プランジヤ加圧室に連通され、また始動位
置にある時前記燃料吸入路が前記グルーブ及び前
記一方の縦溝を介して前記プランジヤ加圧室に連
通されると共に前記燃料溢流路と前記プランジヤ
加圧室との連通が前記プランジヤにて遮断され、
更に緊急停止位置にある時前記燃料吸入路及び前
記燃料溢流路と前記プランジヤ加圧室との連通が
前記プランジヤにて夫々遮断されるように構成し
たものである。
(実施例)
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。第1図は本発明のユニツトインジエクタの
縦断面を示し、同図中1はユニツトインジエクタ
ボデイで、プランジヤバレル2が一体に設けてあ
る。該プランジヤバレル2の下端部には燃料噴射
ノズル3がデイスタンスピース4,5を介してリ
テーニングナツト6により支持してある。前記ノ
ズル3はノズルボデイ7内に、該ノズルボデイ7
の噴射孔(図示省略)を開閉するノズルニードル
8を上下動可能に嵌装してなり、該ノズルニード
ル8はノズルばね9により噴射孔を閉塞する方
向、即ち下方向に付勢されている。前記プランジ
ヤバレル2のプランジヤ加圧室2aの内部と前記
ノズルボデイ7の噴射孔近傍の加圧空間である油
溜室(図示省略)との間は、デイスタンスピース
4,5に設けた通路10,11及びノズルボデイ
7に設けた通路(図示省略)を介して連通してい
る。
する。第1図は本発明のユニツトインジエクタの
縦断面を示し、同図中1はユニツトインジエクタ
ボデイで、プランジヤバレル2が一体に設けてあ
る。該プランジヤバレル2の下端部には燃料噴射
ノズル3がデイスタンスピース4,5を介してリ
テーニングナツト6により支持してある。前記ノ
ズル3はノズルボデイ7内に、該ノズルボデイ7
の噴射孔(図示省略)を開閉するノズルニードル
8を上下動可能に嵌装してなり、該ノズルニード
ル8はノズルばね9により噴射孔を閉塞する方
向、即ち下方向に付勢されている。前記プランジ
ヤバレル2のプランジヤ加圧室2aの内部と前記
ノズルボデイ7の噴射孔近傍の加圧空間である油
溜室(図示省略)との間は、デイスタンスピース
4,5に設けた通路10,11及びノズルボデイ
7に設けた通路(図示省略)を介して連通してい
る。
前記ユニツトインジエクタボデイ1の一側に設
けた燃料入口12は、該ユニツトインジエクタボ
デイ1内に設けた燃料吸入路13を介して前記プ
ランジヤバレル2のプランジヤ嵌装室14内と連
通している。また、前記ユニツトインジエクタボ
デイ1の他側に設けた燃料出口15は前記ユニツ
トインジエクタボデイ1内に設けた燃料溢流路1
6を介してプランジヤ嵌装室14内と連通してい
る。尚、該燃料溢流路16と燃料吸入路13のプ
ランジヤ嵌装室14内に対する開口端面は周方向
に互いに180゜偏位して対向した状態に配置されて
いる。
けた燃料入口12は、該ユニツトインジエクタボ
デイ1内に設けた燃料吸入路13を介して前記プ
ランジヤバレル2のプランジヤ嵌装室14内と連
通している。また、前記ユニツトインジエクタボ
デイ1の他側に設けた燃料出口15は前記ユニツ
トインジエクタボデイ1内に設けた燃料溢流路1
6を介してプランジヤ嵌装室14内と連通してい
る。尚、該燃料溢流路16と燃料吸入路13のプ
ランジヤ嵌装室14内に対する開口端面は周方向
に互いに180゜偏位して対向した状態に配置されて
いる。
前記燃料溢流路16の途中には電磁弁17が介
装され、該電磁弁17の閉弁時間を制御すること
により燃料噴射時期及び燃料噴射量を制御し得る
ようになつている。
装され、該電磁弁17の閉弁時間を制御すること
により燃料噴射時期及び燃料噴射量を制御し得る
ようになつている。
前記プランジヤ嵌装室14内には燃料圧送用プ
ランジヤ18が回動及び軸方向(上下方向)に往
復動自在に嵌装してある。該プランジヤ18は、
第2図に示す如く通常運転位置・始動位置・緊急
停止位置の3位置に択一的に回動調整し得るよう
になつている。即ち、前記プランジヤ18は前記
ユニツトインジエクタボデイ1の上側に回転自在
に設けたコントロールスリーブ19に対して回転
止めされていると共に軸方向には摺動可能に係合
してある。該コントロールスリーブ19に固定し
たピニオン20には回動調整用コントロールラツ
ク21が噛合し、該コントロールラツク21を第
1図中矢印方向へ移動させることにより前記プラ
ンジヤ18を回動調整できるようになつている。
尚、前記コントロールラツク21は手動、または
油圧ピストン及びステツピングモータ等の適宜の
駆動手段(図示省略)にて駆動されるものであ
る。
ランジヤ18が回動及び軸方向(上下方向)に往
復動自在に嵌装してある。該プランジヤ18は、
第2図に示す如く通常運転位置・始動位置・緊急
停止位置の3位置に択一的に回動調整し得るよう
になつている。即ち、前記プランジヤ18は前記
ユニツトインジエクタボデイ1の上側に回転自在
に設けたコントロールスリーブ19に対して回転
止めされていると共に軸方向には摺動可能に係合
してある。該コントロールスリーブ19に固定し
たピニオン20には回動調整用コントロールラツ
ク21が噛合し、該コントロールラツク21を第
1図中矢印方向へ移動させることにより前記プラ
ンジヤ18を回動調整できるようになつている。
尚、前記コントロールラツク21は手動、または
油圧ピストン及びステツピングモータ等の適宜の
駆動手段(図示省略)にて駆動されるものであ
る。
前記プランジヤ18はプランジヤばね22によ
り上方に付勢され、該ばね22はプランジヤ18
の上端に固定したタペツトであるばね受部材23
と、ユニツトインジエクタボデイ1の上部に突設
した筒状部24の内底部のばね受段部25との間
に介装してある。前記ばね受部材23は逆有底筒
状カバー26内に嵌合してあり該カバー26は前
記筒状部24の内周面に摺動自在に径嵌合してあ
る。
り上方に付勢され、該ばね22はプランジヤ18
の上端に固定したタペツトであるばね受部材23
と、ユニツトインジエクタボデイ1の上部に突設
した筒状部24の内底部のばね受段部25との間
に介装してある。前記ばね受部材23は逆有底筒
状カバー26内に嵌合してあり該カバー26は前
記筒状部24の内周面に摺動自在に径嵌合してあ
る。
前記カバー26の上端面には回転カム(図示省
略)のカム面が摺接し、該カムは内燃機関(図示
省略)の出力軸に連結され、該内燃機関と連動し
て回転するもので、該カムの回転に伴い前記プラ
ンジヤ18が往復動する。
略)のカム面が摺接し、該カムは内燃機関(図示
省略)の出力軸に連結され、該内燃機関と連動し
て回転するもので、該カムの回転に伴い前記プラ
ンジヤ18が往復動する。
前記プランジヤ嵌装室14のプランジヤ18下
端面とデイスタンスピース4上端面との間に前記
プランジヤ加圧室2aが画成されている。
端面とデイスタンスピース4上端面との間に前記
プランジヤ加圧室2aが画成されている。
前記プランジヤ18の外周面一側には第1の縦
溝27が、また他側には第2の縦溝28が夫々設
けられている。これら第1及び第2の縦溝27及
び28は前記プランジヤ18の軸方向に沿い且つ
周方向に180゜偏位して互いに対向している。前記
第1及び第2の縦溝27及び28の下端は前記プ
ランジヤ18の下端面において解放していると共
に、上端はプランジヤ18の軸方向略中間位置に
ある。尚、第1の縦溝27の上端位置はプランジ
ヤ18の上限位置において吸入路13と略同一レ
ベルにあり、第2の縦溝28の上端位置よりも所
定寸法だけ下側に設定されている。また、第2の
縦溝28の上端位置はプランジヤ18の全リフト
時に亘つて溢流路16と第2の縦溝28との連通
状態を保持し得る如く設定されている。前記プラ
ンジヤ18を通常運転位置に回動させた時第2図
Aに示す如く燃料吸入路13と第1の縦溝27、
及び燃料溢流路16と第2の縦溝28が夫々連通
するようになつている。
溝27が、また他側には第2の縦溝28が夫々設
けられている。これら第1及び第2の縦溝27及
び28は前記プランジヤ18の軸方向に沿い且つ
周方向に180゜偏位して互いに対向している。前記
第1及び第2の縦溝27及び28の下端は前記プ
ランジヤ18の下端面において解放していると共
に、上端はプランジヤ18の軸方向略中間位置に
ある。尚、第1の縦溝27の上端位置はプランジ
ヤ18の上限位置において吸入路13と略同一レ
ベルにあり、第2の縦溝28の上端位置よりも所
定寸法だけ下側に設定されている。また、第2の
縦溝28の上端位置はプランジヤ18の全リフト
時に亘つて溢流路16と第2の縦溝28との連通
状態を保持し得る如く設定されている。前記プラ
ンジヤ18を通常運転位置に回動させた時第2図
Aに示す如く燃料吸入路13と第1の縦溝27、
及び燃料溢流路16と第2の縦溝28が夫々連通
するようになつている。
前記プランジヤ18の軸方向略中間部外周面に
は一端が前記第1の縦溝27の上端に連通された
所定寸法のグルーブ29が設けられている。該グ
ルーブ29は上限位置にある前記プランジヤ18
を始動位置に回動させた時第2図Bに示す如く燃
料吸入路13と連通し、これにより該吸入路13
と第1の縦溝27とが前記グルーブ29を介して
連通するようになつている。
は一端が前記第1の縦溝27の上端に連通された
所定寸法のグルーブ29が設けられている。該グ
ルーブ29は上限位置にある前記プランジヤ18
を始動位置に回動させた時第2図Bに示す如く燃
料吸入路13と連通し、これにより該吸入路13
と第1の縦溝27とが前記グルーブ29を介して
連通するようになつている。
尚、前記電磁弁17及びコントロールラツク2
1の駆動手段は電子制御装置(図示省略)に電気
的に接続してある。該電子制御装置には燃料噴射
制御上必要とするエンジン回転数、負荷、冷却水
温度及び排気ガス温度等の各種のデータ信号が入
力され、これらの各信号を基に当該エンジンの運
転状態に最も適した噴射時期及び噴射量にすべ
く、前記電磁弁17をコントロールする信号を出
力するようになつている。前記燃料入口12は管
路を介してフイードポンプ(いずれも図示省略)
の吐出口に接続してあり、また、前記燃料出口1
5は管路を介して燃料タンク(いずれも図示省
略)に連続してある。尚、第1図中30及び31
は前記噴射ノズル3からのリーク燃料を燃料吸入
路13に導入する戻し通路で、デイスタンスピー
ス4及びユニツトインジエクタボデイ1に夫々設
けてある。
1の駆動手段は電子制御装置(図示省略)に電気
的に接続してある。該電子制御装置には燃料噴射
制御上必要とするエンジン回転数、負荷、冷却水
温度及び排気ガス温度等の各種のデータ信号が入
力され、これらの各信号を基に当該エンジンの運
転状態に最も適した噴射時期及び噴射量にすべ
く、前記電磁弁17をコントロールする信号を出
力するようになつている。前記燃料入口12は管
路を介してフイードポンプ(いずれも図示省略)
の吐出口に接続してあり、また、前記燃料出口1
5は管路を介して燃料タンク(いずれも図示省
略)に連続してある。尚、第1図中30及び31
は前記噴射ノズル3からのリーク燃料を燃料吸入
路13に導入する戻し通路で、デイスタンスピー
ス4及びユニツトインジエクタボデイ1に夫々設
けてある。
(作用)
次に上記構成になる本発明の内燃機関のユニツ
トインジエクタの作用を説明する。まず、通常運
転時の場合はコントロールラツク21を手動また
は駆動手段にて駆動させることにより、プランジ
ヤ18を第2図Aに示す如く通常運転位置に回動
調整する。この状態においては、プランジヤ18
が上限位置にある時燃料吸入路13とプランジヤ
加圧室2a、及び燃料溢流路16とプランジヤ加
圧室2aが夫々第1の縦溝27及び第2の縦溝2
8を介して連通している。
トインジエクタの作用を説明する。まず、通常運
転時の場合はコントロールラツク21を手動また
は駆動手段にて駆動させることにより、プランジ
ヤ18を第2図Aに示す如く通常運転位置に回動
調整する。この状態においては、プランジヤ18
が上限位置にある時燃料吸入路13とプランジヤ
加圧室2a、及び燃料溢流路16とプランジヤ加
圧室2aが夫々第1の縦溝27及び第2の縦溝2
8を介して連通している。
このような状態において、カムの回転によりカ
バー26を介してタペツトであるばね受部材23
に周期的な操作力が付与されると、プランジヤば
ね22の付勢力と相まつてプランジヤ18がプラ
ンジヤ嵌装室14内を上下方向に往復動し、その
上昇行程にて燃料入口12から燃料吸入路13及
び第1の縦溝27を介して加圧室2a内に燃料が
吸入され、その後の下降行程にて前記吸入路13
がプランジヤ18の周壁面にて閉塞されると共に
燃料溢流路16が電磁弁17により閉塞される
と、前記吸入された燃料が加圧されて高圧とな
り、通路10,11を介して油溜室に送られる。
これによつて該油溜室内の圧力が上昇し、該圧力
がノズルばね9の付勢力に打ち勝つと(開弁圧に
達すると)ノズルニードル8は上昇開弁して噴射
孔より燃料が噴射される。この場合前記電磁弁1
7を閉塞する時期を制御することにより噴射時期
を、閉弁時間を制御することにより噴射量を夫々
制御し得るもので、この閉弁時間は電子制御装置
からの出力信号で制御されて、当該内燃機関の運
転状態に見合つた最適噴射時期及び噴射量状態と
なるものである。
バー26を介してタペツトであるばね受部材23
に周期的な操作力が付与されると、プランジヤば
ね22の付勢力と相まつてプランジヤ18がプラ
ンジヤ嵌装室14内を上下方向に往復動し、その
上昇行程にて燃料入口12から燃料吸入路13及
び第1の縦溝27を介して加圧室2a内に燃料が
吸入され、その後の下降行程にて前記吸入路13
がプランジヤ18の周壁面にて閉塞されると共に
燃料溢流路16が電磁弁17により閉塞される
と、前記吸入された燃料が加圧されて高圧とな
り、通路10,11を介して油溜室に送られる。
これによつて該油溜室内の圧力が上昇し、該圧力
がノズルばね9の付勢力に打ち勝つと(開弁圧に
達すると)ノズルニードル8は上昇開弁して噴射
孔より燃料が噴射される。この場合前記電磁弁1
7を閉塞する時期を制御することにより噴射時期
を、閉弁時間を制御することにより噴射量を夫々
制御し得るもので、この閉弁時間は電子制御装置
からの出力信号で制御されて、当該内燃機関の運
転状態に見合つた最適噴射時期及び噴射量状態と
なるものである。
次に、内燃機関を始動する場合は、コントロー
ルラツク21を駆動させてプランジヤ18を第2
図Bに示す如く始動位置(通常運転位置から時計
方向に略45度回動した位置)に回動調整する。こ
の状態においては、プランジヤ18が上限位置に
ある時、吸入路13がグルーブ29及び第1の縦
溝27を順次介して加圧室2aと連通し、溢流路
16と第2の縦溝28は互いに周方向に偏位し
て、前記溢流路16が、プランジヤ18の周壁面
にて閉塞されているため、溢流路16と加圧室2
aとの連通は遮断されている。
ルラツク21を駆動させてプランジヤ18を第2
図Bに示す如く始動位置(通常運転位置から時計
方向に略45度回動した位置)に回動調整する。こ
の状態においては、プランジヤ18が上限位置に
ある時、吸入路13がグルーブ29及び第1の縦
溝27を順次介して加圧室2aと連通し、溢流路
16と第2の縦溝28は互いに周方向に偏位し
て、前記溢流路16が、プランジヤ18の周壁面
にて閉塞されているため、溢流路16と加圧室2
aとの連通は遮断されている。
このような状態においては、プランジヤ18の
上昇行程にて燃料入口12から燃料吸入路13、
グルーブ29及び第1の縦溝27を順次介して加
圧室2a内に燃料が吸入され、その後の下降行程
にて吸入路13がプランジヤ18の周壁面にて閉
塞されると直ちに吸入された燃料が加圧されて、
上記同様に油溜室内の圧力が開弁圧に達すると、
噴射孔から燃料が噴射される。この場合は溢流路
16と加圧室2aとの連通は常に遮断された状態
にあり、加圧室2a内に吸入された燃料はプラン
ジヤ18の下降行程において全く溢流することな
くその全量が噴射孔から噴射されるものであり、
従つて電磁弁17に関係なく始動時の燃料の増量
を確実に得ることができる。
上昇行程にて燃料入口12から燃料吸入路13、
グルーブ29及び第1の縦溝27を順次介して加
圧室2a内に燃料が吸入され、その後の下降行程
にて吸入路13がプランジヤ18の周壁面にて閉
塞されると直ちに吸入された燃料が加圧されて、
上記同様に油溜室内の圧力が開弁圧に達すると、
噴射孔から燃料が噴射される。この場合は溢流路
16と加圧室2aとの連通は常に遮断された状態
にあり、加圧室2a内に吸入された燃料はプラン
ジヤ18の下降行程において全く溢流することな
くその全量が噴射孔から噴射されるものであり、
従つて電磁弁17に関係なく始動時の燃料の増量
を確実に得ることができる。
更に、電子制御装置或は電磁弁17が故障して
燃料噴射制御を行うことができなくなつた場合
は、コントロールラツク21を駆動させてプラン
ジヤ18を第2図Cに示す如く緊急停止位置(通
常運転位置から反時計方向に略45度回動した位
置)に回動調整する。この状態においては、第
1、第2の縦溝27,28及びグルーブ29のい
ずれも、吸入路13と溢流路16に対して周方向
に互いに偏位して、これら吸入路13と溢流路1
6はプランジヤ18の周壁面にて閉塞されている
ため、吸入路13と溢流路16のいずれも加圧室
2aに対しては遮断された状態にある。
燃料噴射制御を行うことができなくなつた場合
は、コントロールラツク21を駆動させてプラン
ジヤ18を第2図Cに示す如く緊急停止位置(通
常運転位置から反時計方向に略45度回動した位
置)に回動調整する。この状態においては、第
1、第2の縦溝27,28及びグルーブ29のい
ずれも、吸入路13と溢流路16に対して周方向
に互いに偏位して、これら吸入路13と溢流路1
6はプランジヤ18の周壁面にて閉塞されている
ため、吸入路13と溢流路16のいずれも加圧室
2aに対しては遮断された状態にある。
このような状態においてはプランジヤ18が上
昇しても加圧室2a内への燃料吸入が行われない
ため、燃料噴射は行われず、従つて内燃機関が緊
急停止するものである。
昇しても加圧室2a内への燃料吸入が行われない
ため、燃料噴射は行われず、従つて内燃機関が緊
急停止するものである。
(発明の効果)
以上の如く本発明の内燃機関のユニツトインジ
エクタは、プランジヤバレル内に軸方向に往復動
自在に嵌装された燃料圧送用プランジヤをプラン
ジヤバレル内にて通常運転位置・始動位置・緊急
停止位置の3位置に択一的に回動調整し得る如く
配設し、前記プランジヤを通常運転位置に回動さ
せた時、燃料吸入路と燃料溢流路をプランジヤ加
圧室に夫々連通する2本の縦溝を前記プランジヤ
に設けると共に、該プランジヤが上限位置にあつ
て始動位置に回動した時前記一方の縦溝を前記燃
料吸入路に連通するグルーブを前記プランジヤに
設けてなり該プランジヤが通常運転位置にある時
前記燃料吸入路と前記燃料溢流路が前記両縦溝を
介して前記プランジヤ加圧室に連通され、また始
動位置にある時前記燃料吸入路が前記グルーブ及
び前記一方の縦溝を介して前記プランジヤ加圧室
に連通されると共に前記燃料溢流路と前記プラン
ジヤ加圧室との連通が前記プランジヤにて遮断さ
れ、更に琴急停止位置にある時前記燃料吸入路及
び前記燃料溢流路と前記プランジヤ加圧室との連
通が前記プランジヤにて夫々遮断されるように構
成したから、通常運転時は電磁弁の閉弁時間を制
御することにより噴射時期及び噴射量を制御し得
るものでありながら、始動時においては電磁弁に
関係なくその燃料の始動増量を確実に得ることが
できると共に、制御装置や電磁弁が故障した場
合、燃料吸入路を遮断して燃料噴射を直ちに停止
でき、構成部品も既存の部品を転用できるのでコ
ストも低減でき安価に提供できる等の効果を奏し
得るものである。
エクタは、プランジヤバレル内に軸方向に往復動
自在に嵌装された燃料圧送用プランジヤをプラン
ジヤバレル内にて通常運転位置・始動位置・緊急
停止位置の3位置に択一的に回動調整し得る如く
配設し、前記プランジヤを通常運転位置に回動さ
せた時、燃料吸入路と燃料溢流路をプランジヤ加
圧室に夫々連通する2本の縦溝を前記プランジヤ
に設けると共に、該プランジヤが上限位置にあつ
て始動位置に回動した時前記一方の縦溝を前記燃
料吸入路に連通するグルーブを前記プランジヤに
設けてなり該プランジヤが通常運転位置にある時
前記燃料吸入路と前記燃料溢流路が前記両縦溝を
介して前記プランジヤ加圧室に連通され、また始
動位置にある時前記燃料吸入路が前記グルーブ及
び前記一方の縦溝を介して前記プランジヤ加圧室
に連通されると共に前記燃料溢流路と前記プラン
ジヤ加圧室との連通が前記プランジヤにて遮断さ
れ、更に琴急停止位置にある時前記燃料吸入路及
び前記燃料溢流路と前記プランジヤ加圧室との連
通が前記プランジヤにて夫々遮断されるように構
成したから、通常運転時は電磁弁の閉弁時間を制
御することにより噴射時期及び噴射量を制御し得
るものでありながら、始動時においては電磁弁に
関係なくその燃料の始動増量を確実に得ることが
できると共に、制御装置や電磁弁が故障した場
合、燃料吸入路を遮断して燃料噴射を直ちに停止
でき、構成部品も既存の部品を転用できるのでコ
ストも低減でき安価に提供できる等の効果を奏し
得るものである。
図面は本発明の一実施例を示し、第1図はユニ
ツトインジエクタの縦断面図、第2図は作用説明
図である。 2…プランジヤバレル、2a…プランジヤ加圧
室、3…燃料噴射ノズル、13…燃料吸入路、1
4…プランジヤ嵌装室、16…燃料溢流路、17
…電磁弁、18…燃料圧送用プランジヤ、27…
第1の縦溝、28…第2の縦溝、29…グルー
ブ。
ツトインジエクタの縦断面図、第2図は作用説明
図である。 2…プランジヤバレル、2a…プランジヤ加圧
室、3…燃料噴射ノズル、13…燃料吸入路、1
4…プランジヤ嵌装室、16…燃料溢流路、17
…電磁弁、18…燃料圧送用プランジヤ、27…
第1の縦溝、28…第2の縦溝、29…グルー
ブ。
Claims (1)
- 1 燃料噴射ノズルとプランジヤバレル内に軸方
向に往復動自在に嵌装された燃料圧送用プランジ
ヤとが一体となつてシリンダヘツドに装着される
と共に、燃料溢流路に介装した電磁弁の閉弁時間
を制御することにより噴射時期及び噴射量を制御
し得るようにした内燃機関のユニツトインジエク
タにおいて、前記プランジヤをプランジヤバレル
内にて通常運転位置・始動位置・緊急停止位置の
3位置に択一的に回動調整し得る如く配設し、前
記プランジヤを通常運転位置に回動させた時、燃
料吸入路と燃料溢流路をプランジヤ加圧室に夫々
連通する2本の縦溝を前記プランジヤに設けると
共に、該プランジヤが上限位置にあつて始動位置
に回動した時前記一方の縦溝を前記燃料吸入路に
連通するグルーブを前記プランジヤに設けてな
り、該プランジヤが通常運転位置にある時前記燃
料吸入路と前記燃料溢流路が前記両縦溝を介して
前記プランジヤ加圧室に連通され、また始動位置
にある時前記燃料吸入路が前記グルーブ及び前記
一方の縦溝を介して前記プランジヤ加圧室に連通
されると共に前記燃料溢流路と前記プランジヤ加
圧室との連通が前記プランジヤにて遮断され、更
に緊急停止位置にある時前記燃料吸入路及び前記
燃料溢流路と前記プランジヤ加圧室との連通が前
記プランジヤにて夫々遮断されるように構成した
ことを特徴とする内燃機関のユニツトインジエク
タ。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59205573A JPS6185570A (ja) | 1984-10-02 | 1984-10-02 | 内燃機関のユニツトインジェクタ |
US06/780,393 US4674461A (en) | 1984-10-02 | 1985-09-26 | Unit injector for internal combustion engines |
KR1019850007223A KR890000756B1 (ko) | 1984-10-02 | 1985-09-30 | 내연기관의 유닛인젝터 |
DE19853535005 DE3535005A1 (de) | 1984-10-02 | 1985-10-01 | Einspritzgeraet fuer eine brennkraftmaschine |
GB08524120A GB2165894B (en) | 1984-10-02 | 1985-10-01 | Unit injector for internal combustion engines |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59205573A JPS6185570A (ja) | 1984-10-02 | 1984-10-02 | 内燃機関のユニツトインジェクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6185570A JPS6185570A (ja) | 1986-05-01 |
JPH0436264B2 true JPH0436264B2 (ja) | 1992-06-15 |
Family
ID=16509125
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59205573A Granted JPS6185570A (ja) | 1984-10-02 | 1984-10-02 | 内燃機関のユニツトインジェクタ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6185570A (ja) |
KR (1) | KR890000756B1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR19980048688A (ko) * | 1996-12-18 | 1998-09-15 | 박병재 | 수소연료 엔진의 연료공급장치 |
KR20160141334A (ko) | 2015-05-30 | 2016-12-08 | 한명수 | 위패 소전대 |
-
1984
- 1984-10-02 JP JP59205573A patent/JPS6185570A/ja active Granted
-
1985
- 1985-09-30 KR KR1019850007223A patent/KR890000756B1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR860003429A (ko) | 1986-05-23 |
KR890000756B1 (ko) | 1989-04-03 |
JPS6185570A (ja) | 1986-05-01 |
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